JPH0823186A - シールドケース - Google Patents

シールドケース

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JPH0823186A
JPH0823186A JP17592094A JP17592094A JPH0823186A JP H0823186 A JPH0823186 A JP H0823186A JP 17592094 A JP17592094 A JP 17592094A JP 17592094 A JP17592094 A JP 17592094A JP H0823186 A JPH0823186 A JP H0823186A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールドケースの組立作業性を向上させると
ともに、シールドケースを構成するケースとカバーとを
半田付けする際のシールドケース内への半田の流入を確
実に防止する。 【構成】 ケース1には係合部1dが設けられた可撓性
を有する突出片1cが一体に形成され、カバー7には係
合部1dと弾性的に係合する凸条形の非係合部7fが設
けられている。ケース1とカバー7とはこの係合部と非
係合部とで仮係止されるので、突出片1cを挿通して係
止するための孔部を有する切起し片等をカバー7に設け
る必要がない。さらにカバー7には非係合部7fと連続
して半田流出防止部7gが形成され、この半田流出防止
部で囲まれた箇所Bで突出片1cが半田付けされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビやラジオのチュ
ーナ部等の電気回路を電磁的にシールドするシールドケ
ースに係り、特にシールドケースを形成するケースとカ
バーとの半田付け部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビやラジオ等のチューナ部
は、近接する他の電気回路からの電波を受けて性能が劣
化するのを防ぐと同時に、他の電気回路に対して電波の
悪影響を及ぼすことを防ぐために、金属性のシールドケ
ースによって全体的に覆われ、電磁的にシールドされて
いるのが一般的である。図6は従来のラジオのチューナ
部を示す分解斜視図、図7は同部分側面図である。図中
符号21は、金属板からプレス加工によって略箱形に形
成されたケースである。このケース21の図示上面側は
全体的に開口しており、また、側面には上方に向かって
延びる複数の突出片21a, 21aが一体に形成されて
いる。
【0003】ケース21の開口内には、コイルやトラン
ス等からなるチューナ回路22が形成されたプリント基
板23が配置されている。このプリント基板23には、
複数の貫通孔23a, 23a, …及び挿通孔23bが形
成されており、上記ケース21の突出片21aや後述す
るカバー24の係止片24aが挿通されるようになって
いる。
【0004】図中符号24は、ケース21と同様に金属
板からプレス加工で形成されたカバーである。このカバ
ー24の下端には、プリント基板23の貫通孔23a,
23a, …に挿通され、且つ、その状態で捻られてプリ
ント基板23の裏面に係止する係止片24a, 24a,
…が一体に形成されている。また、カバー24の側面に
は外側へ向かって突出する切起し片24b, 24bが設
けられている。この切起し片24bの突出量は、その内
側に上記ケース21の突出片21aを挿通させた時にこ
の突出片21aが緩く嵌合する程度の微少なものであ
る。
【0005】上記構成からなるチューナ部20は次のよ
うに組み立てられる。先ず、カバー24の係止片24
a, 24a, …をプリント基板23の貫通孔23a, 2
3a,…に挿通し、この状態で各々の係止片24aの先
端を捻ってプリント基板23の裏面に係止することによ
り、カバー24をプリント基板23上に固定する。プリ
ント基板23の裏面には、係止片24a, 24a, …と
の係合箇所に予めアースランド(図示せず)が形成され
ており、係止状態の係止片24aをこのアースランドに
半田付けすることにより、チューナ回路22の接地が行
われる。
【0006】次に、ケース21の一方の突出片21aが
プリント基板23の挿通孔23bを挿通するようにし
て、プリント基板23をケース21上に載置する。この
とき、図7に示すように突出片21aの先端がプリント
基板23よりも上側に突出し、カバー24の切起し片2
4b内に挿通される。この状態で突出片21aが切起し
片24bに遊嵌されてケース21とカバー24とが仮係
止され、後の突出片21aの半田付け作業が容易とな
る。そして、この突出片21aの先端部分を図7に示す
如く切起し片24bの近傍(図中斜線部分)に半田付け
することによって、ケース21とカバー24とが機械的
及び電気的に完全に結合され、シールドケース25が形
成される。尚、カバー24がケース21に対して電気的
に接続されることにより、チューナ回路22の接地状態
がより安定するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したシールドケー
ス25においては、ケース21とカバー24とがその半
田付け前に突出片21aと切起し片24bとを遊嵌させ
ることによって仮係止されるが、この嵌合力だけでは互
いに離間する方向に対しての位置規制は充分ではなく、
よって半田付け前の運搬等の際にケース21とカバー2
4とが分離してしまい、半田付け時に再度ケース21と
カバー24とを組み立て直さなければならないという不
都合が生じることがあった。
【0008】また、カバー24に切起し片24bをプレ
ス加工によって形成する際に、この切起し片24bの突
出量が小さく、且つ、ある程度(ケース21の突出片2
1aと遊嵌する程度)の寸法精度を要求されるので、切
起し片24bの上下に図7に示すような孔部24c, 2
4cを設けて切起し片24bを形成し易くする必要があ
る。よって、切起し片24bに突出片21aを挿通させ
て半田付けする際に、半田が孔部24c, 24cからシ
ールドケース25内に流れ込み、チューナ回路22を形
成する電気部品が短絡する等の障害が発生する虞があっ
た。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、シールドケースの組立作業性を向上させるととも
に、ケースとカバーとを半田付けする際のシールドケー
ス内への半田の流入を確実に防止することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、開口面を有し、該開口内に電子部品を収容
する略箱形のケースと、該ケースの開口面側を覆うカバ
ーとを備え、該カバーをケースに装着し、且つ該カバー
とケースとを部分的に半田付けして形成されるシールド
ケースにおいて、ケースまたはカバーの一方に係合部が
設けられた可撓性を有する突出片を一体に形成し、他方
には係合部と弾性的に係合する凸形または凹形の断面形
状を有する非係合部を設けるとともに、該非係合部と連
続して半田流出防止部を形成し、該半田流出防止部で囲
まれた箇所に前記突出片を半田付けするようにしたもの
である。
【0011】また、上記手段において、半田流出防止部
と連続して、該半田流出防止部と同等の断面形状を有す
る補強リブを設けることが望ましい。
【0012】
【作用】上記手段によれば、シールドケースを形成する
ケースまたはカバーの一方に、係合部を備え可撓性を有
する突出片を一体に形成し、他方には係合部と弾性的に
係合する凸形または凹形の断面形状を有する非係合部を
形成したので、ケースとカバーとを半田付けにて固定す
る前に、このケースとカバーとを互いに接離する方向に
位置ずれすることなく確実に係止させておくことがで
き、半田付け時にケースとカバーとを再度組み立て直す
等の面倒な作業が完全に不要となる。
【0013】また、上記の如くケースとカバーとは、可
撓性を有する突出片の係合部と、凸形または凹形の断面
形状を有する非係合部とで係合するので、突出片を仮係
止するための従来の如き切起し片を設ける必要がなく、
よって切起し片を形成するために必要な孔部も不要とな
る。そして、非係合部と連続して半田流出防止部を形成
し、この半田流出防止部で囲まれた箇所にて突出片を半
田付けするようにしたので、この半田流出防止部からシ
ールドケース内に向かって、或いはシールドケースの外
面に沿って半田が流れることがなくなる。
【0014】さらに、半田流出防止部と連続して、この
半田流出防止部と同等の断面形状を有する補強リブを設
けるようにすれば、半田流出防止部が設けられるケース
またはカバーを特に薄い金属板で形成した場合でも充分
な強度を得ることができ、しかも、プレス加工のための
金型の形状を複雑化せずにケースまたはカバーの狭い範
囲内に非係合部と半田流出防止部とともにこの補強リブ
を設けることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明の第1の実施例であるラジオ
のチューナ部を示す分解斜視図、図2は本発明の第1の
実施例の要部を示す側面図、図3は図2のA−A断面図
である。
【0016】図中符号1は、導電性の良い薄い金属板か
らプレス加工によって略箱形に形成されたケースであ
る。このケース1の図示上面側は全体的に開口してお
り、また、側面1a, 1bには上方に向かって延びる突
出片1cがそれぞれ一体に形成されている。この突出片
1cには、図3に示すように外側に向かって円弧状に突
出する係合部1dが形成されているとともに、その先端
部分には外側へ向かって傾斜する傾斜部1eが設けられ
ている。突出片1cは薄い金属板からなるケース1に一
体に形成されているので充分な可撓性を有しているが、
より撓み易くするためにこの突出片1cの両側部には切
欠部1f, 1fが設けられている。
【0017】ケース1の図示上側の開口内には、中間周
波トランス3やコイル4等からなるチューナ回路5が形
成されたプリント基板2が配置されている。このプリン
ト基板2の周縁近傍には、複数の貫通孔2a, 2a, …
及び挿通孔2bが形成されており、上記ケース1の突出
片1cや後述するカバーの係止片が挿通されるようにな
っている。プリント基板2の図1における上側辺部に
は、このプリント基板2を図示しない側方基板と電気的
に結合するためのコネクタ6が取り付けられている。
【0018】プリント基板2の上側には、ケース1と同
様に導電性の良い薄い金属板からプレス加工で形成され
たカバー7が設置される。このカバー7の側面の図示下
端には、プリント基板2の貫通孔2a, 2a, …に挿通
され、且つ、その状態で捻られてプリント基板2の裏面
に係止する略L字形の係止片7a, 7a, …(一箇所の
み図示)が一体に形成されている。また、図1における
左右側面の奥方には、上述した側方基板に設けられる貫
通孔に挿通係止される係止片7b, 7b(一方のみ図
示)が一体に設けられている。さらにカバー7の側面の
下端からは、先端部が内方に向かって突出する複数の
(一箇所のみ図示)保持片7cが一体に形成されてお
り、この保持片7cの基部にはそれぞれ内方に向かって
突出する突起部7dが設けられている。
【0019】カバー7の側面には、このカバーをプレス
加工で形成する際に同時に形成される凸条部7e, 7e
が設けられている。この凸条部7eは、図3に示すよう
に断面が円弧状に突出するものであり、ケース1の突出
片1cと係合する非係合部7fと、この非係合部7fと
連続して枠状に形成される半田流出防止部7gと、さら
に半田流出防止部7gの図示上辺と連続して横方向に延
びる補強リブ7hとからなるものである。また、カバー
7の上面略中央部は広く開口しており、このカバー7を
プリント基板2の上側に装着した後でも、チューナ回路
5を構成する中間周波トランス3のボリューム調整等が
行えるようになっている。そして、このカバー7と上記
ケース1とによってシールドケース8が形成され、この
シールドケース8によってプリント基板2を包囲してチ
ューナ部が構成されている。
【0020】次に、上記構成からなるチューナ部の組み
立て手順を説明する。先ず、カバー7の保持片7c, 7
cの先端部と突起部7d, 7dとの間にプリント基板2
の周縁を挟み込み、且つ、カバー7の係止片7a, 7
a, …をプリント基板2の貫通孔2a, 2a, …に挿通
し、この状態で各々の係止片7aの先端を捻ってプリン
ト基板2の裏面に係止させることにより、カバー7がチ
ューナ回路5を覆う状態でプリント基板2上に固定され
る。プリント基板2の裏面には、係止片7a, 7a, …
との係合箇所に予めアースランド(図示せず)が形成さ
れており、カバー7に固定された状態のプリント基板2
の裏面をディップ半田法によって半田付けすることによ
り、チューナ回路の電子部品の半田付けが行われるとと
もに、係止状態の係止片7aがアースランドに半田付け
され、チューナ回路5の接地が行われる。
【0021】次に、ケース1の側面1bから延びる一方
の突出片1aがプリント基板2の挿通孔2bを挿通する
ようにして(他方の突出片1cはプリント基板2の周縁
外側に位置する)、カバー7が固定されたプリント基板
2をケース1上に載置する。このとき、図2に示すよう
に各突出片1cがプリント基板2よりも上側に突出し、
この突出片1cの係合部1dがカバー7の非係合部7f
に弾性的に嵌合する。この状態でケース1とカバー7と
が充分な強度で仮係止され、後の突出片1cの半田付け
作業前に運搬等によって外力が加わっても、ケース1と
カバー7とが分離してしまうという虞がなく、半田付け
作業が容易となるものである。尚、突出片1cの先端部
には傾斜部1eが設けられているので、突出片1cの先
端が非係合部7fに当接して引掛かるということがな
く、ケース1とカバー7とをスムーズに組み立てること
ができる。
【0022】この状態で、図2及び図3中に符号Bで示
す箇所にて突出片1cがカバー7に対して半田付けさ
れ、ケース1とカバー7とが機械的及び電気的に完全に
結合される。このとき、突出片1cの周囲は非係合部7
fと連続して形成されている半田流出防止部7gによっ
て覆われているので、半田がカバー7の外周面に沿って
流出する虞がない。また、上述したようにケース1とカ
バー7とは係合部1dと非係合部7fとの凹凸嵌合によ
って係止されるので、カバー7の突出片1cの近傍に
は、図7に示すような孔部24c等を設ける必要がな
く、よって、シールドケース8内に半田が流入すること
も完全に防止できるものである。
【0023】尚、カバー7がケース1に対して電気的に
接続されることにより、チューナ回路5のアースが強化
され、接地状態がより安定するものである。組み立てが
完了したチューナ部は、カバー7の係止片7b, 7bを
図示しない側方基板に挿通してその先端部を捻ることに
よってこの側方基板に機械的に固定され、同時にコネク
タ6を側方基板に設けられている受け側のコネクタに接
続することにより、電気的にも側方基板に結合されるも
のである
【0024】上記第1の実施例では、カバー7に半田流
出防止部7gと連続して補強リブ7hが形成されている
ため、カバー7を極めて薄い金属板によって形成した場
合でもこのカバー7の強度が充分に得られるものであ
る。この補強リブ7hは半田流出防止部7gと離して設
けても良いが、この場合、カバー7の上下方向の寸法が
必要以上に大きくなり、またカバー7をプレス加工する
ための金型の形状が複雑になって製造コストが上昇して
しまう。尚、カバー7を充分に強度を保つことのできる
肉厚を持った金属板で形成すれば、この補強リブ7hは
必ずしも設けなくとも良い。
【0025】図4は本発明の第2の実施例の要部を示す
部分斜視図、図5は同実施例の要部側面図である。上記
実施例と同一構成については同一符号を付して説明は省
略し、上記第1の実施例と異なる点のみを説明する。ケ
ース1の側面に設けられている突出片1cには、その中
間部分に内方へ向かってV字状に突出形成された係合部
1gが設けられている。これに対しカバー7の側面に
は、このカバー7をプレス加工で形成する際に同時に形
成される凹溝部7iが設けられている。この凹溝部7i
は、図4に示すように断面がV字状で内側に向かって突
出するものであり、ケース1の突出片1cの係合部1g
に係合する非係合部7jと、この非係合部7jと連続し
て枠状に形成される半田流出防止部7kと、さらに半田
流出防止部7kの図示上辺と連続して横方向に延びる補
強リブ7mとからなるものである。
【0026】本実施例のケース1とカバー7とは、上記
第1の実施例と同様にして組み立てられる。そして、図
5に示すようにケース1の突出片1cの係合部1gがカ
バー7の非係合部7jに弾性的に嵌合し、この状態でケ
ース1とカバー7とが充分な強度で仮係止される。その
後、突出片1cがカバー7の半田流出防止部7kで囲ま
れた箇所(図5中符号B)に半田付けされ、ケース1と
カバー7とが機械的及び電気的に結合される。尚、カバ
ー7の非係合部7jは内側に向かう凹溝状に形成されて
いるので、突出片1cの先端部には図3に示すような非
係合部7fを乗り越えるための傾斜部1eを設ける必要
はなく、ケース1をプレス形成するための金型の形状が
より簡素化され、製造コストを低減できるものである。
【0027】上述した如く本発明の各実施例によれば、
ケース1に係合部1dまたは1gを備え可撓性を有する
突出片1cを一体に形成し、カバー7には係合部1dま
たは1gと弾性的に係合する凸条または凹溝形の非係合
部7fまたは7jを形成したので、ケース1とカバー7
とを半田付けにて固定する前に、このケース1とカバー
7とを位置ずれすることなく充分な強度で係止させてお
くことができ、運搬等の際に外力が加わってもこのケー
ス1とカバー7とが分離することがなく、半田付け時に
ケース1とカバー7とを再度組み立て直す等の面倒な作
業が完全に不要となる。
【0028】また、上記の如くケース1とカバー7と
は、可撓性を有する突出片1cの係合部1dまたは1g
と、凸条または凹溝形の非係合部7fまたは7jとで係
合するので、突出片1cを仮係止するための図7に示す
ような切起し片24bを設ける必要がなく、よって切起
し片24bを形成するために必要な孔部24c, 24c
も不要となる。そして、非係合部7fまたは7jと連続
して半田流出防止部7gまたは7kを形成し、この半田
流出防止部7gまたは7kで囲まれた箇所にて突出片1
cを半田付けするようにしたので、この半田流出防止部
7gまたは7kからシールドケース8内或いはシールド
ケース8の外面に沿って半田が流れることが確実に防止
され、また、非係合部7fまたは7jと半田流出防止部
7gまたは7kとを小さい面積内に形成することがで
き、必要以上にカバー7が大きくなることもない。
【0029】さらに、半田流出防止部7gまたは7kと
連続して、該半田流出防止部7gまたは7kと同等の断
面形状を有する補強リブ7hまたは7mを設ければ、カ
バー7を特に薄い金属板で形成した場合でも充分な強度
を得ることができ、さらにこの場合、プレス加工のため
の金型の形状を複雑にすることなく、しかもカバー7の
側面の狭い範囲内に非係合部7fまたは7j、半田流出
防止部7gまたは7k、及び補強リブ7hまたは7mを
設けることが可能となる。
【0030】尚、上記第1及び第2実施例では、ケース
1に突出片1cを設け、カバー7に突出片1cの係合部
1dまたは1gと係合する非係合部7fまたは7jと、
この非係合部7fまたは7jと連続する半田流出防止部
7gまたは7k、及び半田流出防止部7gまたは7kと
さらに連続する補強リブ7hまたは7mを設けるように
したが、逆にカバー7に係合部1dまたは1gを有する
突出片1cを設け、ケース1に非係合部7fまたは7
j、半田流出防止部7gまたは7k、及び補強リブ7h
または7mを設けた場合でも上記第1及び第2実施例と
同一の作用効果を奏することは言うまでもない。
【0031】また、非係合部と半田流出防止部とはその
断面形状が必ずしも同一でなくとも良い。例えば非係合
部が凸条であってこの非係合部と連続する半田流出防止
部が凹溝であっても良く、逆に非係合部が凹溝であって
この非係合部と連続する半田流出防止部が凸条であって
も良い。さらに、半田流出防止部は完全な枠状に形成す
る必要はなく、半田が流出しない程度であれば、隙間を
有する断続的な枠状のものであっても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ールドケースを形成するケースまたはカバーの一方に、
係合部を備え可撓性を有する突出片を一体に形成し、他
方には係合部と弾性的に係合する凸形または凹形の断面
形状を有する非係合部を形成したので、ケースとカバー
とを半田付けにて固定する前に、このケースとカバーと
を互いに接離する方向に位置ずれすることなく確実に係
止させておくことができ、半田付け時にケースとカバー
とを再度組み立て直す等の面倒な作業が完全に不要とな
り、組立作業性が向上する。
【0033】また、上記の如くケースとカバーとは、可
撓性を有する突出片の係合部と、凸形または凹形の断面
形状を有する非係合部とで係合するので、突出片を仮係
止するための従来の如き切起し片を設ける必要がなく、
よって切起し片を形成するために必要な孔部も不要とな
る。そして、非係合部と連続して半田流出防止部を形成
し、この半田流出防止部で囲まれた箇所にて突出片を半
田付けするようにしたので、この半田流出防止部からシ
ールドケース内に半田が流入してチューナ回路に悪影響
を与えたり、或いはシールドケースの外面に沿って半田
が流れてしまうという不具合の発生を確実に防止でき
る。
【0034】さらに、半田流出防止部と連続して、該半
田流出防止部と同等の断面形状を有する補強リブを設け
るようにすれば、該半田流出防止部が設けられるケース
またはカバーを特に薄い金属で形成した場合でも充分な
強度を得ることができ、さらに、プレス加工のための金
型の形状を複雑にすることなく、ケースまたはカバーの
側面等の狭い範囲内に非係合部、半田流出防止部、及び
補強リブを設けることが可能となるため、シールドケー
スが必要以上に大型化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるラジオのチューナ
部を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例の要部を示す側面図であ
る。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の要部を示す部分分解斜
視図である。
【図5】本発明の第2の実施例の要部を示す側面図であ
る。
【図6】従来のラジオのチューナ部を示す分解斜視図で
ある。
【図7】従来のラジオのチューナ部を示す部分側面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケース 1c 突出片 1d, 1g 係合部 2 プリント基板 5 チューナ回路 7 カバー 7e 凸条部 7i 凹溝部 7f, 7j 非係合部 7g, 7k 半田流出防止部 7h, 7m 補強リブ 8 シールドケース B 半田部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口面を有し、該開口内に電子部品を収
    容する略箱形のケースと、該ケースの開口面側を覆うカ
    バーとを備え、該カバーを前記ケースに装着し、且つ該
    カバーと前記ケースとを部分的に半田付けして形成され
    るシールドケースであって、前記ケースまたは前記カバ
    ーの一方には係合部が設けられた可撓性を有する突出片
    が一体に形成され、他方には前記係合部と弾性的に係合
    する凸形または凹形の断面形状を有する非係合部が設け
    られているとともに、該非係合部と連続して半田流出防
    止部が形成され、該半田流出防止部で囲まれた箇所に前
    記突出片が半田付けされていることを特徴とするシール
    ドケース。
  2. 【請求項2】 前記半田流出防止部と連続して、該半田
    流出防止部と同等の断面形状を有する補強リブが設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のシールドケー
    ス。
JP17592094A 1994-07-05 1994-07-05 シールドケース Expired - Fee Related JP3443173B2 (ja)

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