JPH08231413A - 臓器障害に基づく疾患の予防・治療剤 - Google Patents

臓器障害に基づく疾患の予防・治療剤

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JPH08231413A
JPH08231413A JP7216022A JP21602295A JPH08231413A JP H08231413 A JPH08231413 A JP H08231413A JP 7216022 A JP7216022 A JP 7216022A JP 21602295 A JP21602295 A JP 21602295A JP H08231413 A JPH08231413 A JP H08231413A
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JP
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protein
ischemia
reperfusion injury
organ
reperfusion
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JP7216022A
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Michio Ogawa
川 道 雄 小
Yasuo Yamaguchi
口 康 雄 山
Yasuo Takahashi
橋 靖 雄 高
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Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】臓器障害に基づく疾患および虚血再潅流障害に
基づく疾患等を予防または治療する効果があり、生体内
で安定で持続的な効果が認められ、ヒトに対する毒性を
示さない医薬の提供。 【解決手段】トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分と
して含有することを特徴とする臓器障害に基づく疾患の
予防・治療剤、肝臓・心臓または腎臓などの虚血再潅流
障害に基づく疾患、アレルギー性接触皮膚炎または関節
リウマチの予防・治療剤、臓器保存剤またはインターロ
イキン−8産生抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトロンボモジュリン
(以下、TMと略す)様蛋白質を含有することを特徴と
する臓器障害に基づく疾患の予防・治療剤、虚血再灌流
障害に基づく疾患、アレルギー性接触皮膚炎または関節
リウマチ等の予防・治療剤、臓器保存剤、ならびにイン
ターロイキン−8(以下、IL−8と略す)産生抑制剤
に関する。
【0002】
【従来技術】種々の侵襲により、好中球を初めとする免
疫担当細胞が活性化され、サイトカインなど液性因子が
血液中、組織中に放出された結果、全身性の炎症反応を
起こしている状態は全身性炎症反応症候群(Syste
mic inflammatory response
syndrome:以下、SIRSと略す)と呼ばれ
る。SIRSにおいては、種々の臓器障害を伴う場合が
多く、臓器障害が重篤な場合には多臓器機能不全症候群
(MODS)に移行する場合もある(若林ら、臨床検
査、38巻、349−352頁、1994年)。臓器が
障害を受ける過程には、種々の要因が関与するとされる
が、侵襲に際して局所で産生されたIL−1などによ
り、マクロファージなどで産生されるIL−8の作用に
よる好中球の浸潤、集積が重要な役割を果たすといわれ
ており、最近注目を集めている。
【0003】IL−8は、好中球遊走能、好中球活性化
能のみならず、単球の血管内皮細胞への付着の増強作
用、リンパ球の遊走作用など、多様な生物活性を有する
ことが知られている。その作用の多様性から、IL−8
は、例えば、虚血再灌流障害に基づく疾患、尋常性乾
癬、アレルギー性接触皮膚炎、腎炎、肝炎、関節リウマ
チ、尿路感染症、慢性気管支喘息、悪性黒色腫の転移な
ど、様々な疾患への関与が示唆されている(松島綱治ら
感染・炎症・免疫、24巻、9−17頁、1994
年)。
【0004】上述した中で、虚血再灌流障害は、ほとん
どすべての組織あるいは臓器において認められ、種々の
疾患に関与している。また、臓器保存時やその移植の際
にも問題となる。とりわけ、肝臓、心臓または腎臓にお
ける梗塞、外科手術または移植などに伴う虚血再灌流障
害のうち、各臓器における組織障害(例えば細胞壊死な
ど)、および、各臓器における機能障害(例えば心臓に
おける不整脈など)は、重篤な場合には個体を死に至ら
しめるものであり、社会的に大きな問題となっている。
臓器障害または虚血再灌流障害においては、IL−8
は、早期から晩期にわたって産生・分泌されることが知
られている。また、肝虚血再灌流24時間後に好中球が
著しく増加し、好中球の中和抗体が虚血再灌流障害を改
善すること(ジェシケ,エイチ.等(Jaeschk
e,H.et al.),エフ・エー・エス・イー・ビ
ー・ジャーナル(FASEB Journal)、4
巻、3355−3359頁、1990年)、および、肺
虚血再灌流3時間後にIL−8、好中球およびマクロフ
ァージが著しく増加し、IL−8の中和抗体が、虚血再
灌流障害を改善することが報告されている(セキド,エ
ヌ.等(Sekido,N.et al.),ネイチャ
ー(Nature)、365巻、654−657頁、1
993年)。以上のような事実から、好中球およびIL
−8は、臓器障害および虚血再灌流障害の早期から晩期
にわたって、重要な役割を果たしていることが示唆され
る。
【0005】アレルギー性接触皮膚炎は、外部からの接
触物が皮膚から吸収され、IV型アレルギーにより接触部
位に湿疹をきたすものであり、リンパ球浸潤が認められ
ている。関節リウマチは、関節滑膜の慢性炎症疾患であ
り、炎症性細胞の浸潤と滑膜細胞の増殖が特徴的であ
り、関節液中にIL−8が高濃度で検出される。非ステ
ロイド系抗炎症薬が用いられるが、関節破壊の進展を十
分には抑えられないことがわかっている。従って、例え
ば、IL−8の産生を抑制する、代謝を促進する、ある
いは産生細胞からの放出を抑制する等の機序により局所
または全身のIL−8の上昇を抑制することにより、上
記のような疾患における組織障害または機能障害に基づ
く疾患の予防または治療が可能であると考えられる。
【0006】一方、TMは、1981年にエスモンらに
より血管内皮細胞表面上に存在する抗凝固物質として発
見され、その後1987年に鈴木らによりその全一次構
造が明らかにされた糖蛋白質であり、トロンビンと結合
してトロンビンの凝固促進作用を抑制するとともにトロ
ンビンによるプロテインC活性化を著しく促進させる。
TM様蛋白質は、効率よく凝固系を抑制することから、
播種性血管内凝固症候群(以下、DICと略す)、各種
血栓症等の予防や治療に有用であることが示唆されてい
る。また、特開平6−157332号公報においては、
ヒトTM様蛋白質が、血管再建術後の遠隔期の血管再狭
窄を含む血流不全および動脈硬化治療薬として有効であ
ることが開示されている。
【0007】しかしながら、TM様蛋白質が、臓器障害
に基づく疾患の予防・治療作用を有することおよびIL
−8産生抑制作用を有することについてはこれまで全く
知られていなかった。先行技術としては、ヘパリンがウ
サギ心臓の虚血再灌流障害に対する保護効果を有するこ
と(フリードリッヒス,ジー.エス.等(Friedr
ichs,G.S.et al.),サーキュレーショ
ン リサーチ(Circuration Resear
ch)、75巻、701−710頁、1994年)、お
よび、活性化されたプロテインC(APC)が、ブタ心
臓の虚血再灌流障害の改善傾向を有すること(スノー,
ティー.アール.等(Snow,T.R.et a
l.),サーキュレーション(Circuratio
n)、84巻、293−299頁、1991年)が報告
されているが、いずれも医薬品としては満足な結果が得
られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】臓器障害に基づく疾患
に対して用いられている薬物は、対症療法が中心となっ
ており、組織または臓器の障害に基づく疾患を予防また
は根治的に治療するような薬物は得られていない。ま
た、虚血再灌流障害に基づく疾患に関しては、上市され
ている薬物は、血栓溶解または循環改善を主体とするも
のであり、障害を直接予防または治療するような薬物は
得られていない。また、種々の組織または臓器に対して
広く有効な予防・治療薬も得られていない。
【0009】このような現状から、広く種々の組織また
は臓器において障害に基づく疾患を予防または治療する
効果があり、生体内で安定で持続的な効果が認められ、
ヒトに対する毒性を示さない医薬品が望まれているが、
これらを満足するものは得られていないのが現状であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】臓器障害には、IL−8
の関与が示唆されるので、IL−8に着目して鋭意研究
を重ねた結果、全く意外なことに、TM様蛋白質が、I
L−8産生抑制作用および臓器障害に基づく疾患の予防
・治療作用を有することを見いだし、本発明を完成し
た。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
第一の態様は、トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分
として含有することを特徴とする臓器障害に基づく疾患
の予防・治療剤である。本発明の第二の態様は、トロン
ボモジュリン様蛋白質を有効成分として含有することを
特徴とする虚血再灌流障害に基づく疾患、アレルギー性
接触皮膚炎または関節リウマチの予防・治療剤であり、
特に、肝臓、心臓、腎臓、肺、脾臓または膵臓における
虚血再灌流障害に基づく疾患の予防・治療剤である。ま
た、外科手術または移植に伴う虚血再灌流障害、および
血栓溶解療法または血管再建術後の虚血再灌流障害に基
づく疾患の予防・治療剤である。本発明の第三の態様
は、トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分として含有
することを特徴とする臓器保存剤である。本発明の第四
の態様は、トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分とし
て含有することを特徴とするIL−8産生抑制剤であ
る。
【0012】本明細書において、「臓器障害に基づく疾
患」の語は、例えば肝不全、腎不全などの各種臓器不全
のみならず、これらの疾患に付随する黄疸、血中GPT
・GOT・LDH等の上昇、疲労・倦怠感、食欲不振、
意識障害、興奮、昏睡、腹水、糸球体濾過量の低下、浮
腫、蛋白尿、乏尿、高カリウム血症、代謝性アシドーシ
ス、血中クレアチニン・尿素窒素量等の上昇などの症状
も含んでいる。また、SIRSに伴うMODSも含んで
いる。「虚血再灌流障害」の語は、梗塞や外科手術、移
植、血栓溶解療法あるいは血管再建術など種々の原因に
より局所の血流が全くなくなった(虚血)後に再び血流
が戻った(再灌流)際に起きる組織損傷や臓器または組
織の機能障害であり、「虚血再灌流障害に基づく疾患」
の語は、肝臓、心臓、腎臓、肺、脾臓、膵臓などにおい
て認められ、例えば、肝不全、再灌流不整脈、腎不全な
どを含み、これらの疾患に付随する病態も含んでいる。
また、「TM様蛋白質」の語は、TMおよびTMの生物
学的もしくは免疫学的活性に必要な一部分のアミノ酸配
列を有するペプチドまたはそれらの類似物を意味する。
すなわち、本発明に用いるTM様蛋白質は、トロンビン
と結合してトロンビンの凝固促進作用を抑制するととも
にトロンビンによるプロテインC活性化を著しく促進さ
せる蛋白性物質をすべて含む。従って、天然型あるいは
遺伝子工学的に産生されたいずれでも良く、遺伝子工学
手法により得られる改変型あるいはキメラ型であっても
よい。医薬品とする場合、好ましくはヒト由来のTM様
蛋白質が望まれる。また、ヒト由来のTMは膜結合性で
あり、完全長のアミノ酸配列を持つものは水に対する溶
解性が低い。このため、本発明においては完全長のアミ
ノ酸配列を持たず、溶解性の高いTM様蛋白質(以下、
可溶性TM様蛋白質と略す)、例えば天然型のヒト尿由
来の可溶性TM様蛋白質もしくは遺伝子組換えヒト可溶
性TM様蛋白質がさらに好ましい。なお、遺伝子組換え
技術等を利用して産生された、TMのアミノ酸配列の部
分構造を有する様々なTM様蛋白質も、臓器障害に基づ
く疾患の予防・治療剤、虚血再灌流障害に基づく疾患、
アレルギー性接触皮膚炎または関節リウマチの予防・治
療剤、臓器保存剤あるいはIL−8産生抑制剤として本
発明の効果を有するものは、本発明に含まれる。
【0013】このようなTM様蛋白質は、天然型につい
ては、例えば、特開昭60−199819号公報に開示
されているヒト胎盤由来のTM、ヒト尿由来の可溶性T
M様蛋白質として、特開平3−86900号公報に開示
されている非還元状態での分子量が55,000〜5
8,000および60,000〜65,000の可溶性
TM様蛋白質および特開平3−218399号公報に開
示されている非還元状態での分子量が72,000±
3,000および79,000±3,000の可溶性T
M様蛋白質が挙げられる。遺伝子組換え型については、
例えば、遺伝子組換えヒト可溶性TM様蛋白質として、
特開平1−6219号公報に開示されている少なくとも
アミノ末端から345−462番目のアミノ酸配列を含
む可溶性TM様蛋白質およびWO92/00325号公
報に開示されている少なくともアミノ末端から4−44
6番目のアミノ酸配列を含む可溶性TM様蛋白質が挙げ
られる。また、特表平4−505554号公報に開示さ
れているヒト組織プラスミノーゲンアクチベーター等の
アミノ酸配列の一部を含んでいてもよい可溶性TM様蛋
白質、WO91/04276号公報に開示されているコ
ンドロイチン及び/又はコンドロイチン硫酸を含む糖鎖
を有する可溶性TM様蛋白質および特開平6−2794
97号公報に開示されているウシTM由来の酸性アミノ
酸配列を含む配列を付加した可溶性TM様蛋白質が挙げ
られる。
【0014】本発明に用いるTM様蛋白質は、肝虚血再
灌流モデルラットにおいて、血清IL−8上昇抑制作用
を示す。また、同モデルにおいて、臨床においても肝障
害の指標として用いられるグルタミン酸オキザロ酢酸ト
ランスアミナーゼ(以下、GOTと略す)、グルタミン
酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(以下、GPTと略
す)および乳酸脱水素酵素(以下、LDHと略す)等の
上昇抑制作用を示す。また、腎虚血再灌流モデルラット
において、血清クレアチニンおよび血清尿素窒素量の上
昇抑制作用および尿量の増加抑制作用を示し、心虚血再
灌流モデルラットにおいて、血清IL−8上昇抑制作用
を示す。これらのTM様蛋白質の作用は、動物実験にお
いて各種臓器で確認されているので、TM様蛋白質が虚
血再灌流障害に基づく臓器の機能障害の改善にin v
ivoで有効な効果を有することがわかる。TM様蛋白
質は、現在臨床開発中のDIC治療薬であり、ヘパリン
に付随するような出血傾向などの副作用も少なく、医薬
品として安全性が高いことが期待されている(保坂義隆
ら、第56回日本血液学会抄録集第 791題1994年)。ま
た、TM様蛋白質は生体内半減期が長く、医薬品として
好ましい体内動態を示すことが確認されている。
【0015】本発明に用いるTM様蛋白質は、臓器障害
に基づく疾患に対する予防・治療作用、虚血再灌流障害
に基づく疾患の予防・治療作用、臓器保存剤としての作
用ならびにIL−8産生抑制作用を有する。従って、種
々の臓器障害に基づく疾患、例えば、肝不全、腎不全な
ど、肝臓、腎臓などの損傷や機能障害を直接予防・治療
する目的で使用することができ、また、これらの疾患に
付随する黄疸、血中GPT・GOT・LDH等の上昇、
疲労・倦怠感、食欲不振、意識障害、興奮、昏睡、腹
水、糸球体濾過量の低下、浮腫、蛋白尿、乏尿、高カリ
ウム血症、代謝性アシドーシス、血中クレアチニン・尿
素窒素量等の上昇などを予防、治療または改善する目的
で使用することができる。また、肝臓、心臓、腎臓、
肺、脾臓、小腸、大腸、胃、膵臓、脳、筋肉、皮膚など
において認められる虚血再灌流障害に基づく疾患、例え
ば、肝不全、再灌流不整脈、腎不全、壊死性腸炎などで
各臓器の損傷や機能障害を直接予防・治療する目的で用
いることができる。また、外科手術や移植に伴う虚血再
灌流の際に、術前・術後に投与することにより、上記の
臓器または組織の障害を予防または治療し、移植後の上
記の臓器または組織の生着率を改善する効果および機能
を維持する効果が期待される。さらに組織損傷または壊
死性梗塞巣の形成・拡大等に対する阻止効果、上記の臓
器または組織の機能障害の改善効果が期待される。ま
た、血栓溶解療法あるいは血管再建術後の虚血再灌流障
害に基づく疾患の予防・治療剤として用いることができ
る。また、上記の組織または臓器を移植する際の保存液
中に添加する、臓器の灌流液中に添加する等の方法によ
り、移植時における臓器保存剤として用いることができ
る。さらに、IL−8の関与する種々の疾患、例えば、
上述した虚血再灌流障害に基づく疾患、アレルギー性接
触皮膚炎または関節リウマチなどの予防・治療剤として
用いることができる。さらには、SIRSに伴うMOD
Sの予防・治療剤としても用いることができる。
【0016】本発明に用いるTM様蛋白質は、IL−8
の産生抑制作用を有するので、臓器障害および虚血再灌
流障害において、急性期のみならず、慢性的な障害をも
抑制する。従って、本発明に用いるTM様蛋白質は、こ
れらに基づく疾患および付随する病態について予防、治
療または改善することが期待され、医薬品としては非常
に好ましい特性を有すると考えられる。
【0017】本発明に用いるTM様蛋白質は、肝臓にお
いては、移植などの外科的手術時、あるいはショックお
よび循環不全などによる肝血流量(血液供給)の減少あ
るいは遮断の際の虚血再灌流障害において、肝不全や組
織障害ならびに肝機能低下に対する予防、治療または改
善作用が期待される。また、心臓においては、心筋梗塞
に対する血栓溶解療法、経皮的冠動脈内血栓溶解療法
(PTCR)や経皮的冠動脈内腔拡張術(PTCA)後
の再灌流の結果、細胞内カルシウムイオンの過負荷等に
起因する不可逆的な細胞死や致死的な不整脈に対する予
防、治療または改善作用が期待される。また、腎臓にお
いては、術後、または腎移植等に起因する虚血再灌流に
よる腎不全や糸球体固有細胞(内皮細胞、上皮細胞、メ
サンギウム細胞)、メサンギウム基質、基底膜の細胞外
基質または尿細管上皮細胞などの障害に対する予防、治
療または改善作用が期待される。
【0018】本発明の製剤は有効成分としてTM様蛋白
質を含有していれば良く、公知のいかなる製剤学的製造
法により製造することができる。当該TM様蛋白質は、
薬剤として一般的に用いられる適当な担体または、媒
体、例えば滅菌水や生理食塩水、植物油、鉱油、高級ア
ルコール、高級脂肪酸、無害性有機溶媒等、さらには必
要に応じて賦形剤、着色剤、乳化剤、懸濁剤、界面活性
剤、溶解補助剤、吸着防止剤、安定化剤、保存剤、保湿
剤、酸化防止剤、緩衝剤、等張化剤、無痛化剤等と適宜
組合わせて、生体に効果的に投与するのに適した注射
剤、経鼻吸収剤、経口剤等の医薬用製剤、好ましくは注
射剤に調製することができ、これらの具体例のいくつか
については公知である。注射剤の製剤としては、例えば
凍結乾燥品や、注射用水剤、あるいは浸透圧ポンプに封
入した形等で提供できる。
【0019】本発明の製剤は、例えば静脈内注射、皮下
注射、筋肉内注射、経口投与等の方法によって、例え
ば、TM様蛋白質量として一日約0.01〜1000μ
g/kg、さらに好ましくは、0.1〜100μg/k
gとなる量を投与したり、浸透圧ポンプ等に封入し生体
に留置することにより連続的に投与することができる。
さらに、臓器または組織移植時の保存液中に、例えば、
ヒトTM様蛋白質濃度を約0.001〜1000μg/
ml、さらに好ましくは、0.01〜100μg/ml
の濃度で添加することもできる。
【0020】(取得例)以下にTM様蛋白質の取得例を
挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明に用
いるTM様蛋白質はこれらに限定されるものではない。
【0021】(可溶性TM様蛋白質の取得例) ヒト尿中可溶性TM様蛋白質の製造 特開平3−218399号公報に記載された方法に準じ
て調製した。すなわち、原尿100Lをアクリル繊維で
濾過して尿中のウロキナーゼを吸着除去し、通過尿を限
外濾過膜を使用して脱塩濃縮した。次いで、DEAEセ
ルロース(ワットマン社製)カラム、DIP−トロンビ
ン−アガロースクロマトグラフィーおよびセファクリル
S−300(ファルマシアファインケミカル社製)カラ
ムを用いて順次精製し、活性画分を採取した(以下、U
TM0と略す)。この画分は一晩蒸留水に対して透析し
た後凍結乾燥した。
【0022】(実験例)以下に本発明を詳細に説明する
ために実験例により効果を具体的に説明するが、本発明
はこれらによって、なんら限定されるものではない。
【0023】(実験例1:TM様蛋白質による肝虚血再
灌流モデルラットに対する効果)実験には、前述の取得
例で製造したヒト尿由来可溶性TM(UTM0)を用い
た。1群4匹の雄性ウィスター系ラットをエーテル麻酔
下に開腹し、門脈をクリッピングにて遮断した。30分
後クリップをはずし血液を再灌流した。薬物は門脈遮断
直前に、600μg/kgの用量で、単回急速静脈内投
与を行った。対照群には生理食塩水を投与し、同様に処
置した。門脈遮断3時間後に、エーテル麻酔下、腹部大
動脈より全採血し血清を得た。また、肝を摘出し、一部
は液体窒素にて凍結し、また一部はホルマリン固定し
た。ラットにおいては、サイトカイン誘発好中球遊走因
子(Cytokine−Induced Neutro
philChemoattractant:以下、CI
NCと略す)が好中球遊走因子として分離されており、
ヒトIL−8に相当するサイトカインとされている(末
松誠ら メディカル イムノロジー(Medical
Immunology)、25巻、509−513頁、
1993年)。血清中のCINC濃度はELISA法に
より測定した。肝組織中のCINCmRNAレベルはノ
ーザンブロット法により測定し、また、肝の組織学的な
観察を実施した。他に、GOT、GPTおよびLDH等
を測定した。結果を図1〜4に示す。
【0024】図1から明らかなように、UTM0はラッ
ト肝虚血再灌流に伴う血清CINC上昇を抑制した。そ
の作用は強力かつ持続的であった。また、UTM0は、
肝組織中のCINCmRNAの上昇を顕著に抑制した。
図2から明らかなように、UTM0はラット肝虚血再灌
流に伴う血清GOTの上昇を顕著に抑制した。図3から
明らかなように、UTM0はラット肝虚血再灌流に伴う
血清GPTの上昇を顕著に抑制した。図4から明らかな
ように、UTM0はラット肝虚血再灌流に伴う血清LD
Hの上昇を顕著に抑制した。
【0025】これらの指標は臓器障害の指標であり、臨
床においても肝障害の指標として用いられているので、
以上の結果からUTM0等のTM様蛋白質は、虚血再灌
流に伴う臓器障害に基づく疾患の予防・治療作用を有す
る好ましい薬物であると考えられる。
【0026】(実験例2:TM様蛋白質による腎虚血再
灌流モデルラットに対する効果)実験には、前述の取得
例で製造したヒト尿由来可溶性TM(UTM0)を用い
た。1群4〜5匹の雄性ウィスタ−系ラットをペントバ
ルビタ−ル麻酔下にて右側腹部を切開して、右腎を摘出
した。ラットを背位に固定し、腹部を切開し、腎動静脈
をクリッピングにて遮断した。60分後クリップをはず
し血液を再灌流した。薬物は腎動静脈遮断直前に、60
0μg/kgの用量で、単回急速静脈内投与を行った。
対照群にはリン酸緩衝生理食塩水(以下、PBSと略
す)を投与し、同様に処置した。また、偽手術群は腎動
脈クリッピング以外のすべての処置を行い、PBSを投
与した。2日後、エ−テル麻酔下、腹部大静脈より全採
血し血清を得て、血清クレアチニン量および血清尿素窒
素量を測定した。他に、2日後までの尿量を測定した。
結果を図5〜7に示す。
【0027】図5から明らかなように、UTM0はラッ
ト腎虚血再灌流に伴う血清クレアチニンの上昇を抑制し
た。図6から明らかなように、UTM0はラット腎虚血
再灌流に伴う血清尿素窒素量の上昇を抑制した。図7か
ら明らかなように、UTM0はラット腎虚血再灌流に伴
う尿量の増加を抑制した。
【0028】(実験例3:TM様蛋白質による心虚血再
灌流モデルラットに対する効果)実験には、前述の取得
例で製造したヒト尿由来可溶性TM様蛋白質(UTM
0)を用いた。1群6匹の雄性ウィスタ−系ラットをペ
ントバルビタ−ル麻酔下にて開胸し、左冠動脈を結紮し
遮断した。20分後、結紮を解除し血液を再灌流した。
薬物は冠動脈遮断直前に、2000μg/kgの用量で
単回急速静脈内投与し、その後200分間、4000μ
g/kgの用量で持続静脈内投与した。対照群にはPB
Sを投与し、同様に処置した。再灌流3時間後に、頚静
脈より採血し血清を得て、CINC濃度をELISA法
により測定した。結果を図8に示す。
【0029】図8から明らかなように、UTM0はラッ
ト心虚血再灌流に伴う血清CINCの上昇を顕著に抑制
した。
【0030】上述したように、IL−8は、種々の臓器
障害に基づく疾患および、虚血再灌流障害に基づく疾
患、アレルギー性接触皮膚炎または関節リウマチなどへ
の関与が示唆される。従って、本願に用いるTM様蛋白
質は、虚血再灌流に伴う組織障害または機能障害に有効
であるのみならず、上記のような種々の疾患に対して広
く有効な予防・治療薬となることが期待される。
【0031】また、UTM0は、心虚血再灌流モデルラ
ットおよび腎虚血再灌流モデルマウスにおいても良好な
成績を示し、UTM0以外のTM様蛋白質についても同
様の作用を示す。なお、ヒト尿由来可溶性TM様蛋白質
のマウスにおける急性毒性試験結果は、特開平3−21
8399号公報に開示されており、TM様蛋白質は安全
であることが確認されている。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0033】(実施例1) UTM0 5mg 精製ゼラチン 50mg リン酸ナトリウム 34.8mg 塩化ナトリウム 81.8mg マンニトール 25mg 上記成分を注射用蒸留水10mlに溶解し、無菌濾過し
たあとに1.0mlずつ無菌バイアルに分注し、凍結乾
燥して注射用製剤を調製した。
【0034】(実施例2) UTM0 5mg アルブミン 20mg リン酸ナトリウム 34.8mg 塩化ナトリウム 81.8mg マンニトール 25mg 上記成分を注射用蒸留水10mlに溶解し、無菌濾過し
たあとに1.0mlずつ無菌バイアルに分注し、凍結乾
燥して注射用製剤を調製した。
【0035】
【発明の効果】本発明のTM様蛋白質を有効成分とする
予防・治療剤は、臓器障害に基づく疾患に対する予防・
治療作用と、IL−8産生抑制作用を併有する。従っ
て、種々の臓器障害に基づく疾患、たとえば、肝臓、心
臓、腎臓、肺、脾臓または膵臓などにおける虚血再灌流
障害に基づく疾患の予防・治療剤として用いることがで
きる。また、外科手術または移植に伴う虚血再灌流障
害、および血栓溶解療法あるいは血管再建術後の虚血再
灌流障害に基づく疾患の予防・治療剤として用いること
ができる。また、上記の組織または臓器の移植時におけ
る臓器保存剤としても用いることができる。さらには、
IL−8の関与する種々の疾患、例えば、虚血再灌流障
害に基づく疾患、アレルギー性接触皮膚炎または関節リ
ウマチなどに伴う組織障害の予防・治療剤として用いる
ことができる。なお、本発明に用いるTM様蛋白質は、
安全性、効果の持続性等の観点から、IL−8の関与す
る種々の疾患に対し、公知の薬物に比較し、より優れた
効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)のラット肝虚血再灌流に伴う血清CINC上昇を
抑制する効果を示すグラフである。
【図2】 図2は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)のラット肝虚血再灌流に伴う血清GOTの上昇を
抑制する効果示すグラフである。
【図3】 図3は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)のラット肝虚血再灌流に伴う血清GPTの上昇を
抑制する効果を示すグラフである。
【図4】 図4は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)のラット肝虚血再灌流に伴う血清LDHの上昇を
抑制する効果を示すグラフである。
【図5】 図5は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)のラット腎虚血再灌流に伴う血清クレアチニンの
上昇を抑制する効果を示すグラフである。
【図6】 図6は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)のラット腎虚血再灌流に伴う血清尿素窒素量の上
昇を抑制する効果示すグラフである。
【図7】 図7は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)のラット腎虚血再灌流に伴う尿量の増加を抑制す
る効果を示すグラフである。
【図8】 図8は、本発明に用いるTM様蛋白質(UT
M0)のラット心虚血再灌流に伴う血清CINCの上昇
を抑制する効果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 14/47 A61K 37/02 AED

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分と
    して含有することを特徴とする臓器障害に基づく疾患の
    予防・治療剤。
  2. 【請求項2】トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分と
    して含有することを特徴とする虚血再灌流障害に基づく
    疾患、アレルギー性接触皮膚炎または関節リウマチの予
    防・治療剤。
  3. 【請求項3】トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分と
    して含有することを特徴とする請求項2に記載の虚血再
    灌流障害に基づく疾患の予防・治療剤。
  4. 【請求項4】前記虚血再灌流障害が、肝臓、心臓、腎
    臓、肺、脾臓または膵臓の虚血再灌流障害である請求項
    3に記載の虚血再灌流障害に基づく疾患の予防・治療
    剤。
  5. 【請求項5】前記虚血再灌流障害が、肝臓、心臓または
    腎臓の虚血再灌流障害である請求項3に記載の虚血再灌
    流障害に基づく疾患の予防・治療剤。
  6. 【請求項6】前記虚血再灌流障害が、外科手術または移
    植に伴う虚血再灌流障害である請求項3に記載の虚血再
    灌流障害に基づく疾患の予防・治療剤。
  7. 【請求項7】前記虚血再灌流障害が、血栓溶解療法また
    は血管再建術後の虚血再灌流障害である請求項3に記載
    の虚血再灌流障害に基づく疾患の予防・治療剤。
  8. 【請求項8】トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分と
    して含有することを特徴とする請求項2に記載の関節リ
    ウマチの予防・治療剤。
  9. 【請求項9】トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分と
    して含有することを特徴とする臓器保存剤。
  10. 【請求項10】トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分
    として含有することを特徴とするインターロイキン−8
    産生抑制剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5916874A (en) * 1994-04-20 1999-06-29 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Method for treating liver injury
WO2003006050A1 (fr) * 2001-07-11 2003-01-23 Mochida Pharmaceutical Co., Ltd. Medicaments de prevention/remedes contre l'oedeme du cerveau
JP2004517948A (ja) * 2001-02-02 2004-06-17 ドムペ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 移植器官の拒絶反応の治療および予防における(r)−イブプロフェンメタンスルホンアミドおよびその塩の使用
US8741838B2 (en) 2001-03-29 2014-06-03 The University Of Chicago Control of growth and repair of gastro-intestinal tissues by gastrokines and inhibitors
US8791068B2 (en) 2001-03-29 2014-07-29 The University Of Chicago Control of growth and repair of gastro-intestinal tissues by gastrokines and inhibitors

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