JPH06507170A - 低体温の処置法 - Google Patents

低体温の処置法

Info

Publication number
JPH06507170A
JPH06507170A JP4511478A JP51147892A JPH06507170A JP H06507170 A JPH06507170 A JP H06507170A JP 4511478 A JP4511478 A JP 4511478A JP 51147892 A JP51147892 A JP 51147892A JP H06507170 A JPH06507170 A JP H06507170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
copolymer
c2h4o
daltons
molecular weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4511478A
Other languages
English (en)
Inventor
メズロウ, クレイグ・ケイ
ハンター, ロバート・エル
ベネツト, キヤロル・エリザベス
Original Assignee
エモリイ・ユニバーシテイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エモリイ・ユニバーシテイ filed Critical エモリイ・ユニバーシテイ
Publication of JPH06507170A publication Critical patent/JPH06507170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/74Synthetic polymeric materials
    • A61K31/765Polymers containing oxygen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/164Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria
    • A61K38/166Streptokinase
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/43Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
    • A61K38/44Oxidoreductases (1)
    • A61K38/446Superoxide dismutase (1.15)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/43Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
    • A61K38/46Hydrolases (3)
    • A61K38/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • A61K38/49Urokinase; Tissue plasminogen activator
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 低体温の処置法 技術的分野 本発明は低体温の処置、及び人又は動物の低体温に対する保護の方法に関する。
より具体的には、本発明は低体温心肺バイパス手術で起こるような低体温の中の 損傷から人又は動物を保護する方法に関する。
発明の背景 “病理学的疎水的相互作用(pathological hydr。
phobic 1nteraction)”という用語は、血液又は他の生物液 中の、それに限られるわけではないが細胞及び分子を含む成分の有害な癒着を意 味し、それにより血液又は他の生物液の流れが遅くなったり止まったりする。” フィブリン溶解酵素”という用語は、フィブリンを切断できる、又はフィブリン の切断を起こすことができる酵素を意味する。フィブリンを切断できる、又はフ ィブリンの切断を起こすことができる酵素には、ストレプトキナーゼ、ウロキナ ーゼ、細胞培養から生産される組織プラスミノゲンアクチベータ(I PAi、 組み替えDNA法により生産される組織プラスミノゲンアクチベータ及びプロウ ロキナーゼから生産されるプラスミノゲンアクチベータが含まれるがこれらに限 られるわけではない。”等張”又は゛等浸透圧“溶液という用語は、血液と等し い浸透圧を有する溶液と定義される。”SOD“という用語はスーパーオキシド シスムターゼを意味し、酸素ラジカルを中和することができる酵素を言う。”血 餅”、 “フィブリンクロット”及び“血栓”という用語は互換的に用いられる 。“微小循環”という用語は、直径が約50ミクロンかそれ以下の血管を通る血 液循環を意味する。° “低体温”という用語は、正常より低い体温を意味する 。“低体温”−という用語は体の凍結を意味しない。“可溶性フィブリン”とい う用語は、フィブリノゲン及びフィブリンの可溶性高分子量ポリマーを意味する 。
“生物学的流体”という用語は、血液、リンパ液、及び動物又は人に存漿増量剤 ゛という用語は、コロイドの浸透圧を保持又は増加させるために動物又は人の血 液に加えることができる物質を意味する。本明細書で用いる“細胞保護的”とい う用語は、虚血に耐える又は虚血、あるいはそれに限られるわけではないが熱傷 を含む他の侵害的攻撃から回復する心筋、内皮及び他の細胞の向上した能力を意 味する。“虚血組織”という用語は、血流の減少により損傷を受けた組織である 。“血液凝固阻止剤”という用語は、血液の凝固過程を阻害する化合物又は薬剤 である。
“再潅流損傷(reperfusion 1njury)”という用語は、損傷 組織の血液による再潅流の間に起こる組織又は細胞への損傷を意味する。“損傷 組織”という用語は、虚血、熱傷、毒素又は他の侵害的攻撃により損傷を受けた 組織を意味する。
本明細書に含まれる文献の引用は、該文献が本特許出願に先んじる適した参照文 献であることを承認するものと理解されるべきではなく、この引用が出願人が入 手できる該文献を凌駕する権利の放棄として作用するものでもないと理解される べきである。
多くの報告に血栓症、切迫血栓症及び他の多くの疾患の患者の血液中でフィブリ ノゲン及び/又は可溶性フィブリンの量が多いことにつき記載されている。これ らの状態には、急性又は慢性感染症、重度の外傷、熱傷、錐状赤血球クリーゼ、 マラリア、白血病、心筋梗塞、敗血症、ショック及び組織損傷又は外科手術的処 置を与えるほとんどの重度の疾病が含まれる。高濃度のフィブリノゲン及び/又 は可溶性フィブリンがこれらの状態の病理学において重要な役割を果たし得るこ とが証明されている。さらに疾患において見られる多くの病理学は、少なくとも 部分的に高濃度のフィブリノゲン及び/又は可溶性フィブリンにより媒介され得 る病理学的的疎水的相互作用に帰することかできる。
必要なものは可溶性フィブリンの悪影響を減少させる手段である。これは、循環 中の細胞への可溶性フィブ11ンの癒着を妨害し、それによりそのような細胞の 凝集及び微小血管の血管壁へのその癒着又は摩擦を妨害することを含む。
毎年的550,000人のアメリカ人が心臓発作で死亡する。さらに多くの、7 00,000人近くが心臓発作を起こし、生存している。心臓発作の犠牲者は生 存できるが、彼又は彼女の心臓の一部はほとんど確実に壊死する。心筋梗塞と呼 ばれる心臓筋の壊死は症例の70−90%において冠状動脈血栓に帰することが できる。血栓又は血餅が心臓の動脈の1つをふさぐと、それは回りの筋肉への血 液の流れを止め、酸素及び他の栄養をそれから拒む。過去にはこの過程をくつが えすために何もできなかった。はとんどの場合集中治療におけるバイテクノロジ ー装置が、心臓の一部が壊死していても患者が生存できるように支えている。
組織への血液供給が血栓又は塞栓により影響を受けると、他の多くの組織で類似 の状況が起こる。脳卒中、深部静脈血栓症及び肺塞栓が例である。典型的には、 血餅が形成され、比較的長期間処置されない。血餅より末梢部の血流は非常に弱 まり、あるいは完全に止まる。通常その血管により供給を受けていた組織は、血 流が短時間で再構築されないと重大な損傷を受ける。
ある種の酵素が分解し、又はフィブリン沈着物を分解できる酵素を開始又は活性 化し、ふさがれた動脈を開(ことができることが見いだされた。用いて成功する ことができた酵素にはストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、 細胞培養により生産された組織プラスミノゲンアクチベータ、及び組み替えDN A法により生産された組織プラスミノゲンアクチベータが含まれる。これらの酵 素は血管の閉塞の直後、心臓組織が不可逆的な損傷に会う前に投与されると最も 成功率が高い。
静脈内又は冠状動脈内にてストレプトキナーゼで処置した11806人の患者に 関する1つの研究の場合、生存率の18%の上昇が示された。
処置が心臓発作の最初の痛みの開始後1時間以内に始められると、病院内死亡率 は47%減少したqThe Lancet、Vol、8478゜p、397−4 01.1986年2月22日を参照)。血栓の初期のライシスにより、他の場合 には壊死する心臓組織の一部が救われた。血管の解放性を評価するための血管造 影を用いた研究において、組織プラスミノゲンアクチベータが、酵素で処置しな かった標準の場合の29%に対して129人の患者の61%の血管を完全に解放 できることが見いだされた(verstraete、et al、、The L ancet。
Vow、8462. p、965−969.1985年11月2日を参照)。組 織プラスミノゲンアクチベータは、酵素の分散の促進のために溶液1リツトル当 たり約100μIのTween 80の添加を必要とする。 (Korning er、et al、、Thrombos Haemostas、、(Stutt gart)Vol、46 (2)、p。
561−565 (1981)を参照)。
血管中の血栓をライシスする天然の酵素は、フィブリン溶解を活性化することに よりそれを行う。フィブリンはフイブリノゲンの重合により生産されるタンパク 質である。それはゲルを形成し、血栓を結合させる。
血餅を形成するフィブリン分子は徐々に架橋され、より安定な血餅を形成する。
ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ及び組織プラスミノゲンアクチベータの3つ の酵素はすべて、フィブリンを分解する酵素プラスミンを活性化する能力の故に 有効である。従ってそnらはフィブリンに対して類似の効果を有するが、毒性が 異なる。フィブリン溶解の機構(すなわちプラスミン)が血餅の近辺で活性化さ れると、血餅がライシスされる。しかしそれらが全身的に循環全体で活性化され ると、出血を止める体の能力が顕著に低下する。ストレプトキナーゼ及びウロキ ナーゼは全身的フィブリン溶解を活性化する傾向がある。結局それらは障害を受 けた血管内に直接注射すると最も有効であった。
対照的に組織プラスミノゲンアクチベータ又はt−PAはそれが実際にフィブリ ンに達した時にのみ有効となる。これは、その活性が血餅に隣接しfこ領域に非 常に局在化し、全身的フィブリン溶解を起こさないことを意味する。このため、 組織プラスミノゲンアクチベータは他の酵素より出血の危険が少ないと思われる 。血餅のライシスの速度を増す、又は不応性血餅をライシスするために高投薬量 を用いると、全身的フィブリン溶解の量及び出血の危険が有意になり得る。t− PAは全身循環内に静脈注射する二とができる。それは血餅中のフィブリンと接 触するまで無害で循環し、そこで活性となり、血餅のライシスを起こす。組織プ ラスミノゲンアクチベータは広範囲に架橋した血餅のライシスを起こすことがで きる。これは、それが長時間存在した血餅をライシスできることを意味する。
新シい酵素治療が素晴らしいので、それらを重度の合併症に適用し、それらはす べての患者に有効というわけではなかった。左の冠状動脈の前部下行ブランチ( anterior descending branch)の血餅は、他の動脈 のものよりずっと容品にライシスされた。
酵素が血流により直接血栓に運ばれなければ、それは効果を持たない。
種々の理由により、より多くの血液が他の主要動脈より左の前部下行冠状動脈の 血栓を通過するか、または回りを流れる。さらに主要動脈内。
危つくなった血流に対応して形成される側副血行の存在が血栓した主要動脈の再 解放又は再疎通の速度に悪影響を与える。血液をバイパスさせる多くの側副血管 の存在が血餅を横切る圧力勾配を減少させると思われる。これが今度は血餅中に 残存し得る小さい開口部を通る血流を減少させ、血餅に酵素を運ぶのを妨げ、血 餅のライシスを邪魔する。
血餅がライシスされた後も血栓の形成に導く因子は残存する。これは血餅のライ シスの後数時間及び数日で再血栓及びさらに梗塞を起こす高い確率を与える。再 血栓は初期の処置で血餅のライシスに成功した例の3%−30%で報告された。
現在血液凝固阻止剤を用いて新しい血栓の形成を予防しているが、それらは出血 を引き起こす傾向がある。血管の再血栓の予防に必要な血液凝固阻止剤の量と重 度の出血を与えるであろう量の間には微妙なバランスがある。
t−PAにつき報告された利点は、10分以下の短い半減期であり、それはもし 起こるとしても出血の問題を迅速に(つがえずことができる。
しかしこの考察の臨床的価値はまだ示されていない。短い半減期は血栓治療を中 止した後の再閉塞の速度を増し得る(Wi l 1 i ams、 D。
0、、et al、、”Intravenous recombinant t issue−type plasminogen aCtiVator in  patients with acute myocardial 1nfar cion:a report fromthe NHLBI Thrombol ysis in Myocardial Infarction Trial、 ’Circu1gtion 73:338,46.1986を参照)。この問題 に対抗するために、TIMI (Thrombolysis in Myoca rdial Infarction Trial)の第2段階でt−PAの輸液 が最高6時間続けられた。これが出血を増すことなく再閉塞の確率を有効に減少 させるかどうかはまだ証明されていない。t−PAの投与の中止の直後に活性な 血栓溶解は止まるがフイブリノゲンに置換されるには数時間を要し、t−PAが 止められた場合、出血の継続の危険は終わらない(Ri c h、 M、 W、  、“tPA Is it worththe price?”、Americ an Heart Journal、Vol、114:1259−1261.1 987を参照)最後に、不可逆的損傷が起こった後の血餅の溶解はほとんど効果 がない。不可逆的損傷は、心筋又は血管により供給を受ける組織の血管床(va scular bed)に起こり得る。−皮細胞が壊死すると、変化は不可逆的 である。しかし“不可逆的損傷”という用語は、細胞死に導く事象の連鎖が開始 されたがほとんどの細胞がまだ死んでし1ない組織に適用されることが多い。も しこの事象の連鎖が、例えば微小血管血供給の復帰又は脆い膜の安定化などによ り壊れれば、多くの細胞は救われ得た。この新しい酵素治療の広範囲な遂行にお ける主要な問題は、患者をその疾患の初期に同定して処置する方法の発見、及び 処置を、血栓症の開始後、より長期間有効なものとする方法の発見である。
動物研究により、冠状動脈血栓症の後の血流及び組織の死を制御する事象のより 良い理解が与えられた。多くの心筋が1本より多い血管から血液を受けている。
この理由及び他の理由から、冠状動脈血栓症の後の組織変化は別々の領域に分け られる。組織の中心領域、すなわち通常血栓に最も近い組織の中心領域は、はと んど完全に壊死する。この中心壊死領域は重度の虚血領域に囲まれている。この 外側は縁辺帯と呼ばれる虚血の少ない領域である。最後に領域全体を囲む危険領 域がある。
ひひを用いた研究において、中心壊死領域は数時間後、血管の再疎通に影響され なかった。しかし虚血期間の損傷が比較的軽かった外側の領域の筋肉は救うこと ができた。驚くべき発見は、完全な動脈造影を与える血栓のライシスは、多数の 動物において正常な血流の復帰に不十分だったことであったo (Flemen g、et al、、J、Cl1n。
Invest、、Vol、75.p、84−90.1985を参照ン。
閉塞されていた期間に、血管により供給を受ける領域に血流に対するさらに別の 障害が現れた。さらに行われた研究において、血管に対する障害の除去の直後に 損傷組織を通る血流は高速で開始されることが示された。しかし短時間内に虚血 領域を通る血流は減少し、組織は死ぬ。
結局、再潅流の直後の局部的血流は心筋組織の救済の予知事象として劣っている 。損傷組織を通る血流が正常な量に近いままの場合、組織救済の成功率はずっと 大きい。重度の虚血領域でほとんど必ず出血が起こり、小血管の損傷を反映、し ている。しかし出血は重度の虚血組織に限られたままで、梗塞又は他の重度の合 併症の拡大を起こさない。再潅流の後、血栓の主要領域より末梢の小血管を通る 血流を保護することができる治療は、心筋組織の救済を顕著に増加させると思わ れる。
血栓のライシスの後に起こる心筋細胞の損傷は、虚血及び他の因子に帰せられる 。新しい血液と損傷又は死細胞との接触は、好中球又は膿細胞の流入を引き起こ し、そうでなければ回復した心臓細胞を損傷又は死亡させ得る。好中球によって 起こる損傷の多くはスーパーオキシドイオンに起因した。(一般的再検骨に関し 、“Oxygen RadicaIs and Ti5sue Injury、 ”Proceedings of a Brook Lodge Sympos ium、Augusta Michigan、Barry Halliwell 、Ed。
を参照してほしい。)スーパーオキシドアニオンは、いくつかのやり方で組織に 損傷を与える。スーパーオキシドアニオンと過酸化水素との相互作用によりヒド ロキシルラジカルが生産され、これは毒性が高く、はとんどの有機分子と急速に 反応する。マンニトールはヒドロキシルラジカルの選択的掃去剤である。スーパ ーオキシドジスムターゼ酵素は、スーパーオキシドアニオンの分解を触媒する。
スーパーオキシドジスムターゼなどの酵素、ラジカル掃去剤又は好中球の流入を 防止する薬剤は、心筋細胞の救済を増加させる。
血流の復帰及び損傷組織の救済の後も治療の継続が必要である。最初の心臓発作 を起こした動脈硬化は残っている。アメリカ及びヨーロッパの研究者は、血栓溶 解治療により血餅をライシスした患者の70−80%において、まだ動脈硬化に より動脈が狭められていることを見いだした。多くの医師が、長期の利益のため のこの障害を解放しなければならないと考えている。
バルーン血管形成術は、小バルーンを有するカテーテルを狭められた動脈内に挿 入する方法である。バルーンを膨張させ、それが動脈硬化プラークを血管壁に押 しつけ、動脈を拡張する。この方法の有効性は、バルーンによって与えられる虚 血の影響、末梢血管にあるアテローム物質の塞栓、及びバルーンにより損傷を受 けた領域の直後又は遅延した血栓の傾向の増加により制限される。バルーンは組 織を裂き、下層のコラーゲン及び脂質物質を露出し、それが血栓の形成を起こす 。血栓は、直後に血管を閉塞するか、又は何日又は何週間も後に閉塞に導く連続 した事象を開始させ得る。さらにバルーンが膨張すると心臓組織への血流が妨げ られる。血流が妨げられるとバルーンの下流にある組織は血液を拒まれ・損傷を 受け得る。バルーン血管形成術は、冒された動脈及び血管の内腔の修復のための 多数の臨床的及び実験的方法の代表である。
必要なのは、拡張された血管の表面の血栓原(thrombogenjc)性を 低くし、末梢組織を通る血流を増し、塞栓物質を塞栓による損傷を与えにくい小 さい片に破壊する手段である。バルーンの膨張の部位より下流の微小毛細血管を 通る血流の復帰の手段も必要である。
フィブリノケン/フィブリンが役割を有する他の領域は腫瘍である。
現在、充実性腫瘍にフィブリノゲンー関連タンパク質が局在するという強い証拠 がある。腫瘍におけるフィブリンの解剖学的分布は、腫瘍の種類に依存して変わ る。癌の場合、フィブリンは腫瘍間質内及び腫瘍具の回りに沈着し、腫瘍周辺に 向かって及び腫瘍と宿主の界面に特に豊富である。対照的に硬化性コラーゲン沈 着を特徴とする比較的古い、より中心の腫瘍間質では多くの場合フィブリンがあ まり顕著でない。フィブリンは各癌細胞の間にも見いだされる。そのすべてでは ないがいくつかの場合、上皮内フィブリン沈着が腫瘍壊死の領域と関連している 。しかし腫瘍壊死の領域は必ずしもフィブリン沈着の部位ではない。肉腫におけ るフィブリン沈着は、癌の場合より注意深く研究されていない。リンパ腫の場合 、フィブリン沈着は各悪性腫瘍細胞間、及び隣接した明らかに活性の良性リンパ 球成分(benign lymphoid elements)の間に観察され る。フィブリンはホジキン病の場合のような腫瘍閉塞の領域に現れることが報告 された。フィブリン沈着のパターン及び量は一定の腫瘍に関して特徴的であるこ とが研究により示された。
(Hemostasis and Thrombosis、Ba5icPrin ciples and C11nical Practice、”Abnorm alities of Hemostasisin Malignancy、− pp、1145−1157.ed、by R,W、Colman et al、 、J、B、Lippinc。
tt Company、1987を参照)。
腫瘍への一定の血管供給がないことは、診断及び治療法を妨げ得る。
例えば低酸素腫瘍は多くの薬剤及び放射線を受けにくい。従来の薬剤及びモノク ローナル抗体複合体などの新しい薬剤は、それらが腫瘍細胞に配達されなければ 有効でない。ある種の腫瘍の回りのフィブリン沈着は、薬剤の腫瘍への配達を阻 害する。腫瘍の血液供給はさらに他の因子によっても同様に危うくなる。腫瘍中 の血管は多くの場合小さく、曲がっている。そのような管の流体力学的抵抗がさ らに腫瘍への血液の流れを妨げる。
最後に、動脈硬化壁土の脂質物質は、プラークの凝集に関与し、動脈ラークから 脂質を抽出又は覆い、その表面の血栓原性を低くし、その凝集を低下させる方法 である。
エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合により製造したコポリマーの、 塞栓又は血栓の処置のための利用が記載されている(米国特許第3,641.2 40号明細書を参照)。しかし効果は、主に血小板から成る最近形成された小さ い(好ましくは顕微鏡的)血栓及び塞栓に限られている。有効であるためには、 化合物を血栓症の開始の20分以内に用いなければならない。
重度の心筋梗塞に冒された患者はほとんど血栓症の開始後20分以内に処置を受 けないので、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドコポリマーの利用は、そ のような患者の血餅にほとんど有効でないか、又は無効である。血栓がかなりの 大きさになるまで多(の患者が症状を現さないらしい。これらの患者の血管を閉 塞している血餅は大きく、安定な血餅である。安定な血餅は、フィブリンが架橋 を経た血餅である。架橋を経たフィブリンはエチレンオキシドープロピレンオキ シドコポリマーの存在により影響されない。コポリマーは主に血小板から成る新 しい血餅にのみ影響し、その場合新しく形成されたフィブリンは架橋していない 。
血流が妨げられる損傷組織で通常起こる他の問題は、“ノーリフロー(no r eflow)”現象と呼ばれる現象である。これは組織への血流が妨げられてい る状態である。例えば血餅の除去の後などに血流が再開された時、血球が微小毛 細血管中で凝集する傾向があり、それにより組織への血流を阻害するので、より 小さい微小毛細血管中の血流は多くの場合損なわれる。これは組織の損傷を生ず る。
さらにそのような組成物は充実性腫瘍からの血餅の除去、曲がった管を通る血流 の増加、及びそれにより腫瘍に治療薬の配達を可能にするのに有用である。
さらに必要なのは、“ノーリフロー”現象の予防又は処置に用いることができる 組成物である。そのような組成物は血流が止まった後に組織中の血液の流れを起 こし、それにより組織の損傷を予防することができる。
血小板減少症に伴う出血の治療のための血小板濃縮液への要求の増加が、患者に それを輸注する前に血小板を保存する最適の方法の決定の必要を促した。
51Cr−標識血小板の生存により測定される生存率は、22℃で保存した場合 に最も保たれると思われるが、血小板がエピネフリン、コラーゲン及びアデノシ ンジホスフユートに応答して凝集する能力により測定される血小板機能は、4℃ でより良く保たれる。室温で48−72時間保存した血小板、ならびに24−4 8時間冷蔵保存した血小板は、血小板減少症の患者に輸注すると血小板量の満足 な増加を与えたことが、異なる研究者により見いだされた。
か(して患者に輸注する前に血小板を保存したい血液銀行は、それを室温で保存 してその寿命を保つがその機能的能力を犠牲にするべきか、又はそれを約4°C で保存し、その結果機能を保つが輸注後の生存時間を短縮するべきかのジレンマ に直面する。
必要なのは、血小板の懸濁液に加えることができ、それが血小板の寿命及び機能 の両方を保ち、血小板懸濁液を長期間保存することができるような組成物及び方 法である。そのような組成物は懸濁液中の血小板の凝集を阻害することもできな ければならない。
バイパス手術などの手術の前に患者の体温を下げるのは普通の事になった。しか し患者の体温を下げることは、望ましくない副作用を生じ得る。必要なのは、低 体温が用いられる手術の前、その間、及び後に患者に投与して低体温の副作用か ら患者を保護することができる薬剤である。
これはそのような手術の安全性を上げ、現在可能であるより長時間、及び他の条 件で低体温を用いることを容易にする。
最後に、発明者は血液成分と血管の内張りの細胞の間の病理学的疎水的相互作用 と呼ばれる現象を同定した。この現象には、組織がある方法で損傷を受けた場合 に典型的に遭遇する。これらの病理学的疎水的相互作用は血流を減少させるか又 は止め、それにより回りの組織に損傷を引き起こす。必要なのは、病理学的疎水 的相互作用を軽減し、それにより血液が損傷組織に流れるようにする組成物及び 方法である。
発明の概略 本発明に従い、血液及び他の生物学的流体中の病理学的疎水的相互作用を処置す るための方法を提示する。特に本発明の方法は、(1)高濃度の疎水性可溶性フ ィブリン、及び/又は(2)通常隠されているか又は埋まっている細胞膜中の疎 水性ドメインの露出による細胞損傷による損傷を制限又は予防する。本発明の方 法は細胞保護効果も有する。
本発明の方法は、冒された組織における生物学的流体の流れを増加させる。通常 そのような組織中の流れは細胞及び/又はある種の分子の間の病理学的疎水的相 互作用の故に妨げられる。本発明は癒着性タンパク質又は損傷膜の存在に起因す る障害によって血流に対する抵抗が起こる疾患及び状態の処置のための界面活性 コポリマーの利用を含む。そのようなタンパク質及び損傷膜は、摩擦を増し、血 管の有効半径を減少させることにより微小血管内の抵抗を増加させる。これらの タンノ(り質の最も重要なものはフィブリノゲン及び可溶性フィブリンである。
本方法は有効量の以下の一般式 %式%) [式中、aは(Cs Hs O)で表される疎水基(hx−drophobe) の分子量が約950−4000ダルトン、好ましくは約1200−3500ダル トンとなる整数であり、bは(C2H40)により表される親水基部分が化合物 の約50−90重量%を成す整数である] を有する界面活性コポリマーを動物又は人に投与することを含む。
本発明に従い、血餅の溶解及び血栓のできた冠状又は他の血管を通る血流の再構 築及び保持に有効なフィブリン溶解性組成物及び方法も提示する。本発明のフィ ブリン溶解性組成物は、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ 、組織プラスミノゲンアクチベータ又は他のタンパク質分解酵素などの酵素、及 び界面活性コポリマーを含む。界面活性コポリマーは、以下の一般式 %式%) [式中、aは(C3HsO)で表される疎水基の分子量が約950−4000ダ ルトン、好ましくは約1200−3500ダルトンとなる整数であり、bは(C 2H40)により表される親水基部分が化合物の約50−90重量%を成す整数 である]を有するエチレンオキシド−プロピレンオキシド縮合生成物であること ができる。
本発明のフィブリン溶解性組成物は通常静脈注射により患者に投与されるが、筋 肉又は他の非経口的注射により投与することもできる。
本発明は血管を閉塞する血餅を有する患者に投与できる組成物を提示する。本発 明のタンパク質分解酵素及び界面活性コポリマーの組み合わせは、血餅の回りの 血流を増加させ、血餅を容易にライシスし、新しい血餅の形成を予防して再潅流 障害を減少させることによりさらに患者に保護を与える。
本発明のフィブリン溶解性組成物は、先行技術における処置の場合より非常に患 者を安定化するので、バルーン血管形成術などのより侵入的な方法の適用を遅ら せることができ、それによって侵入的処置に関する患者に最も好ましい条件の選 択を可能にする。さらに界面活性コポリマーの添加は心臓組織への損傷を制限す るので、t−PA又はストレプトキナーゼなどのタンパク質分解酵素の利用によ る心筋梗塞の処置を遅らせることができる。
本発明は、低体温/心肺バイパス及び循環停止(circulat。
ry arrest)の悪影響に対して人又は動物を保護するのに有効である。
本発明は長期の低体温からの人又は動物の保護に特に有効である。体温が下げら れる前又は後における動物又は人への界面活性コポリマーの投与は、神経及び腎 機能、ならびにこれら及び他の血管の器官一体性を維持することにより保護効果 を有することが見いだされた。
本発明の他の具体化は、界面活性コポリマー及び、これに限られるわけではない がスーパーオキシドジスムターゼ及びマンニトール、メルカプトプロピオニルグ リシンを含むラジカル掃去剤の組み合わせを含む組成物である。界面活性コポリ マーは、これに限られるわけではないがイブプロフェン、BW 755G、ナフ 7ザトロン、プロスタサイクリン、イロブロスト、アロプリノール、フェニトイ ンならびに他の抗炎症又は細胞保護薬を含むラジカル種の生成を妨げる薬剤と共 に用いることもできる。“ラジカル掃去剤”という用語は掃去剤化合物及びラジ カル種の生成を妨げる化合物の両方を含むものと理解するべきである。本発明は 界面活性コポリマー、血餅ライシス酵素、及びラジカル掃去剤の組み合わせを含 む組成物、ならびに界面活性コポリマー及びラジカル掃去剤の組み合わせを含む 組成物を含む。
本発明に従い、懸濁液中の血小板の機能及び寿命を延長するのに有効な組成物及 び方法を提示する。本方法は、有効量の界面活性コポリマーの血小板懸濁液への 添加を含む。界面活性コポリマーは以下の一般式:%式%) [式中、aは(C3H60)で表される疎水基の分子量が約950−4000ダ ルトン、好ましくは約1200−3500ダルトンとなる整数であり、bは(C 2H40)により表される親水基部分が化合物の約50−90重量%を成す整数 であるコを有するエチレンオキシドーブロビレンオキシド縮合生成物であること ができる。
本発明は冒された、又は損傷を受けた組織に、及びその中に薬剤を有効に配達す る方法を具体化する。これには感染、外傷、熱傷又は他の侵害攻撃により損傷を 受けた組織が含まれる。
従って血液又は他の生物学的流体の成分の病理学的疎水的相互作用の処置の方法 の提示が本発明の目的である。
虚血期間の間、及び後に細胞を保護する方法の提示はさらに本発明の目的である 。
熱傷の後の組織の保護のための方法及び組成物の提示はさらに本発明の目的であ る。
心筋細胞、内皮細胞及び他の細胞を虚血から保護する方法の提示はさらに本発明 の目的である。
細胞及び組織が虚血から回復する能力を増進する方法の提示は、本発明の他の目 的である。
血餅のライシスにおいて相乗的作用を与えるフィブリン分解性酵素と界面活性コ ホポリマーの組み合わせの提示は本発明の目的である。この組み合わせは血餅の ライシスの速度又は傾向を増すための標準的投薬量の酵素、又は血餅のライシス に対する有効性を保持しながら副作用を減少させる低投薬量の酵素を用いて調製 することができる。
血栓症の治療における血液凝固阻止剤の必要性を減少させ、それにより出血の危 険を少なくする組成物の提示は、本発明の他の目的である。
凝集した血小板を遊離させ、さらに血小板が血餅に凝集するのを妨害することに より血餅の溶解を促進する組成物の提示は本発明の別の目的である。
血餅のライシスに必要なタンパク質分解酵素の投薬量を減少させ、それにより合 併症の起こる確率を減少させることができる組成物の提示は、本発明の他の目的 である。
界面活性コポリマー及びラジカル又は酸素掃去剤、例えばスーパーオキシドジス ムターゼ、マンニトール及び/又はメルカプトプロピオニルグリシンを含む組成 物の提示は本発明の別の目的である。
虚血により損傷を受けた組織の微小血管を通る血流を促進し、壊死する組織の量 を減少させることができる組成物の提示は、さらに本発明の目的である。
損傷を受けた、又は冒された組織に薬剤を配達する方法の提示は、さらに本発明 の目的である。
フィブリン溶解性酵素を用いた処置の後の再血栓の危険を有意に減少させる組成 物の提示は、さらに本発明の目的である。
動脈硬化血管壁からの脂質の除去を促進し、それにより血栓の確率を少なくする 組成物の提示は、さらに本発明の目的である。
腫瘍に伴うフィブリン沈着物のライシスの可能な改良フィブリン溶解性組成物の 提示は、本発明の他の目的である。
腫瘍において、及び鎌状血球症の危機の間に起こるような曲がった管を通る血流 を増加させる組成物の提示は、本発明の別の目的である。
器官の生体外保存のための改良組成物及び方法の提示は、本発明の他の目的であ る。
再血栓の危険を減少させ、それにより危うくなった血管の処1のためのバルーン 血管形成術又は他の侵入的方法の適用を遅らせることができる組成物の提示は、 本発明の他の目的である。
血管の内皮細胞に損傷を与えるバルーン血管形成術などの侵入的方法の直後、又 は少し後の血栓の危険を減少させる組成物の提示は、本発明の別の目的である。
血栓より末梢の血管内の血小板の凝集を防ぎ、それにより組織の損傷の拡大を制 限する組成物の提示は、さらに本発明の目的である。
心筋又は他の細胞の壊死の拡大した組織を通る、又はその回りの血流を増し、そ れによりさらに別の心筋組織の壊死を遅らせる組成物の提示は本発明のさらに別 の目的である。
損傷組織への好中球の流入を減少させ、それにより好中球の毒性産物による損傷 の程度を軽減する組成物の提示は、本発明の他の目的である。
血栓による血流の妨害で起こる虚血の量を減少させる組成物の提示は、本発明の さらに別の目的である。
虚血又は損傷組織の血流を増加させ、それにより組織への損傷を減じる方法の提 示は本発明のさらに別の目的である。
熱傷の処置法の提示は本発明の他の目的である。
血栓又は血栓原性閉塞を除去し、再血栓を促進する妨害条件を軽減する改良法を 与える血栓溶解性酵素、バルーン血栓形成術又は他の手術的方法と界面活性コポ リマーの組み合わせの提示は、さらに本発明の目的である。
鎌状血球症の危機の処置のための組成物及び方法の提示は、本発明の他の目的で ある。
低体温の人又は動物の処置の方法の提示は1本発明の別の目的である。
本発明のさらに別の目的は、心肺低体温バイパス手術を受ける患者の保護の方法 の提示である。
本発明のさらに別の目的は、循環停止を受ける患者の保護の方法の提示である。
虚血の後に微小毛細血管を通る血流を再開するのに有効な組成物の提示は、本発 明の他の目的である。
血小板の寿命及び機能を延長させる組成物及び方法の提示は、本発明の目的であ る。
血小板懸濁液を、先行技術の方法を用いて現在可能な期間より長期間保存するこ とを可能にする組成物及び方法の提示は、本発明の他の目的である。
従来の血小板容器に加え、血小板懸濁液を長期間保存できるようにすることがで きる組成物及び方法の提示は、本発明の別の目的である。
細胞懸濁液の寿命を延長するのに用いることができる組成物及び方法の提示は、 本発明のさらに別の目貯である。
血小板の機能を延長させて血小板の濃厚懸濁液を保存し、それにより長い保存時 間を可能にする方法の提示は、本発明のさらに別の目的である。
患者への輸注のための血小板の濃厚懸濁液を保存する方法の提示は、本発明の他 の目的である。
界面活性コポリマーを血漿増量剤と共に用いたショックの処置のための組成物及 び方法の提示は、本発明のさらに別の目的である。
内毒素によって起こる微小血管障害、例えばエンドトキシンショック又は馬の蹄 葉炎の処置のγこめの方法及び組成物の提示は、本発明の他の目的である。
本発明のこれらの、及び他の目的、特徴及び利点は、好ましい具体化に関する以 下の詳細な記載及び添付請求の範囲の精査後に明らかになるであろう。
図の簡単な説明 図1はtPAを用いた、及び用いない場合の血餅の溶解への界面活性コポリマー の効果を示すグラフである。
図2は血餅を通る血流への界面活性コポリマーの効果を示すグラフである。
図3はADPを作用薬として用いた場合の血小板機能を保存する界面活性コポリ マーの能力を示す。
図4はコラーゲンを作用薬として用いた場合の24及び72時間に及ぶ血小板へ の界面活性コポリマーの保存効果を示す。
図5は関心術前の患者の血液粘度への界面活性コポリマーの効果を示す。
図6は関心術から6時間後の患者の血液粘度への界面活性コポリマーの効果を示 す。
図7は低体温大における排尿への界面活性コポリマー、ポロキサマー188の効 果を示す。
開示具体化の詳細な説明 本発明に従い、人及び動物の血液及び他の生物液における病理学的疎水的相互作 用の処置のだめの方法を提示する。本発明は、癒着性疎水性タンパク質又は損傷 を受けた膜の存在に起因する損傷により血流に対する抵抗が病理学的に増加した 疾患及び状態の処置のf二めの界面活性コポリマーの利用を含む。この癒着は病 理学的疎水的相互作用により起こり、特定のリガンドのそのレセプターとの相互 作用を必要としない。そのようなタンパク質及び/又は損傷を受けた膜は、摩擦 の増加及び血管の有効半径の減少により微小血管内の抵抗を増す。これらのタン パク質の最も重要なものは可溶性フィブリンであると思われる。
本発明の方法は、病理学的疎水的相互作用によって起こる状態に苦しむ動物又は 人への有効量の界面活性コポリマーの投与を含む。界面活性コポリマーは単独の 溶液として投与することができ、あるいはこれらに限られるわけではないがフィ ブリン溶解性酵素、血液凝固阻止剤、又は酸素ラジカル掃去剤を含む他の薬剤と 共に投与することができる。
HOCCzHaO)b (CsHaO)−(02H40)bH[式中、aは(C 3H80)で表される疎水基の分子量が約950−4000ダルトン、好ましく は約1200−3500ダルトンとなる整数であり、bは(Cz H40)によ り表される親水基部分が化合物の約50−90重量%を成す整数である]を含む 。
本発明の方法で用いるための最も好ましい界面活性コポリマーは次式%式%) [式中、疎水基(C3HsO)の分子量は約1750ダルトンであり、化合物の 合計分子量が約8400ダルトユである]を有するコポリマーである。
本発明の界面活性コポリマーは、細胞及び/又は分子の間に病理学的疎水的相互 作用があるいずれの状態においても有効である。これらの相互作用は(1)通常 より高濃度のフィブリノゲン、(2)静脈内又は局所的可溶性フィブリン、特に 高分子量フィブリンの生成、(3)微小血管内の摩擦の増加、又は(4)血液成 分への機械的又は化学的外傷によって起こると思われる。これらの状態はすべて 細胞及び分子などの血液成分の病理学的疎水的相互作用の増加を引き起こす。
フィブリン、特に可溶性フィブリンは細胞の互いの癒着を増加させ、特に小血管 中の摩擦を増加させ、特に低剪断速度において血液の粘度を増す。本発明の界面 活性コポリマーの効果は、それらが癒着によって起こる摩擦を減少させるので基 本的に潤滑効果であると思われる。
以下の仮定に縛られた(はないが、本発明は以下の機構に従って作用すると思わ れる。疎水的相互作用は生物学的構造の重大な決定因子である。それらはリン脂 質を膜内で結合させ、タンパク質分子をその本来の形状に保つ。化合物の生物学 的活性を認識するために、界面活性コポリマーの生物学の理解が必要である。水 は水素結合の強い液体であり、液状の場合回りの分子とすべての方向で結合を形 成する。水との結合の形成が不十分な表面として定義される疎水性表面が露出さ れると、表面張力又は水分子の水素結合における均衡の不足が生まれる。この力 は非常に強い。純粋な水の表面張力は約82ダイン/ c mである。これは表 面分子上の1平方インチ当たり数十万ポンドの力に言い換えられる。
疎水性表面を有する2つの分子又は粒子が近付くと、それらは過激に癒着する。
この癒着は、水分子が応力の圓わった非−水素結合疎水性表面から応力のかから ない大部分の液相に移る時に起こる自由エネルギーの減少により駆動される。
そのような表面を結合させるエネルギー、癒着の仕事は、粒子の表面張力の直接 の機能である(Admson AW、PhysjcalChemistry o f 5urfaces、Fourth Edition、John Wiley &5ons、New York、1982を参照) WAl=γA+γB−TAB ここでWAl=癒着の仕事又は1平方センチメートルの粒子表面ABを2つの別 の粒子に分離するのに必要なエネルギーであり、γA及びγBは粒子A及び粒子 Bの表面張力であり、TABはそれらの界面張力である。
その結果、かなりの表面張力を発揮する循環中のいずれの粒子又は分子も、自然 に互いに癒着するであろう。膜及び巨大分子内のそのような癒着は、その一体性 の保持に必要である。我々はそのような力を記載するために“正常な疎水的相互 作用”という用語を用いる。正常な状況下では、循環内のすべての細胞及び分子 は親水性非−癒着性表面を有する。
細胞及び分子の相互作用を変えるレセプター及びリガンドは一般に細胞及び分子 の最も親水性の露出表面上に局在し、その場合それらは水性媒体中で自由に動き 回り、互いに相互作用する。循環中の脂質及び他の疎水性物質を輸送するには特 別なキャリヤー分子が必要である。血液などの体液では、可動性成分間の非特異 的癒着性の力は非常に望ましくない。
それらは正常の場合は可動性である成分の動きを制限し、細胞及び分子の不適切 な癒着を促進するので、我々はそれを“病理学的疎水的相互作用′ と名付ける 。
損傷組織では、通常細胞及び分子の内部に局在する疎水性ドメインが露出される ようになり、病理学的彫着性表面を与え、その相互作用が損傷を複雑にする。血 管壁の回りに沈着したフィブリンも癒着性表面を与える。そのような癒着性表面 は損傷組織の特徴であると思われる。癒着性疎水性表面と結合し、それらを正常 な組織の表面と非常に類似した非−癒着性水和表面に変える界面活性コポリマー の能力は、多様な疾患状態におけるその有力な治療活性の基礎となっていると思 われる。
上記の表面張力に起因する癒着は、生物学で通常研究される癒着と異なる。通常 研究される癒着は、特異的レセプターリガンド相互作用に起因する。特にこれは フィブリノゲンーータンパク質のフォノウィルブランド因子群のレセプター−媒 介癒着と異なる(一般的にHemostasis and Thrombosi s、Ba5ic Pr1ncipIes and C11ical Pract ice、ed、byColman et al、、J、B、Lippincot t Company(1987)を参照ノ。
界面活性コポリマーの親水性及び疎水性鎖の両方共、生物活性に寄与する独特の 性質を有する。ポリオキシエチレンの親水性鎖はほとんどの界面活性剤より長く 、柔軟である。それらは、エーテル結合酸素を用いた水素結合アクセプター相互 作用により水と過激に結合する。これらの長くて強力に水和した柔軟な鎮は比較 的非圧縮性であり、互いに近付く疎水性表面に対する障壁を形成する。分子の末 端のヒドロキシル部分は水素結合ドナーとして働くことができる唯一の基である 。帯電した基はない。
おそらく結合能力に関するこの非常に限られたレパートリ−が、分子が宿主のメ ディエータ−及び炎症機構を活性化できないことの説明であろう。しかしPOE !は必ずしも不活性である必要はない。ポリオキシエチレンは酸素基を用いたイ オン−双極子相互作用によりカチオンと結合することができる。クラウンポリエ ーテル及び逆8ブロックコポリマーイオ/フt7(reverse octab lock copolymer 1onophore)はそのようなカチオン結 合の例である(Atkinson、TP、et al、、+Jon trans p。
rt mediated by copolymers composed o f polyoxyethylene and plyoxypropylen e、” Am、J、Phys i’o1.254 ;C20゜1988を参照) 。柔軟なポリオキシエチレン鎖は、損傷を受けた膜又は他の疎水性構造の近傍で カルシウム又は他のカチオンと結合してその動きを変える形状を形成することが できる。
界面活性コポリマーの疎水性成分は大きく、弱く、柔軟性である。それが細胞膜 又はタンパク質分子に結合するエネルギーは、膜リン脂質を結合しているエネル ギー、あるいはタンパク質の三次構造を維持しているエネルギーより小さい。そ の結果、膜リン脂質及びタンパク質を溶解する通常の洗剤と異tす、界面活性コ ポリマーは膜上の損傷を受けた点に癒着し、損傷の拡大を妨げる。
界面活性コポリマーが疎水性表面へのフィブリノゲンの癒着及びそれに続く血小 板及び赤血球の癒着を妨げる能力は、試験管内で容易に示される。はとんどの界 面活性剤は疎水性粒子の互いの癒着を妨げるが、界面活性コポリマーは毒性を最 小にしながら抗−癒着活性を最適化する独特の性質の均衡を存する。従って細胞 のライシス又は膜タンパク質の溶解に非イオン性界面活性剤を用いる生物化学者 は、界面活性剤コポリマーを日常的に用いることはしない。界面活性コポリマー は細胞をライシスから保護する。疎水性基は損傷を受けた細胞及び分子に有効に 対抗し、病理学的疎水的相互作用を妨げるが、構造の一体性を維持しているずっ と強い正常な疎水性相互作用を崩壊させることはできない。
血液の粘度は、通常一定の圧力と形を有する血管を通る流れの主要な決定因子で あると思われる。しかし損傷を受けた組織の最小の血管の場合、他の因子が重要 になる。血管の直径が細胞の直径より小さい場合、血球は血管に入るために変形 しなければならず、その後摩擦を生じながら血管壁に沿って滑らなければならな い。小血管に入る血球の変形性は広く研究されてきた(Brooks、DE、a nd Evans、EA。
“Rheology of blood cells、”C11nical H emorheology、Applications 1nCardiovas cular and HematologicalDisease、Diabe tes、Surgery and Gynecology、S、Chjen、J 、Dormandy、E、Ern5t、and A、Matrai、eds、M artinus N1jhoff Publishers、Dordrecht 、1987を参照)が、癒着及び摩擦成分は研究されていない。血管壁への細胞 の癒着は一般にフォンウィルプラント因子及び他の特異的癒着分子との特異的相 互作用に起因する(Thompson、AR,and Harker、LA、M anual of Hemostasis and Thrombosis、E dition 3.F、A、Davis Company、Ph1ladelp hia、L983を参照)。病理学的状況の場合、細胞及び血管壁の間の非特異 的物理化学的癒着から生ずる摩擦が流れの主要な決定因子となることを我々のデ ータは示唆している。
数学的に、2つの粒子間の癒着の強さ及び1つが他方に沿って滑ることに抵抗す る摩擦力の両方はそれらの表面張力の一次関数であり、それはほとんどそれらの 疎水的相互作用の程度により決定される。小血管を)I!!フて滑る細胞の摩擦 は癒着成分及び変形成分を含み(Lee、LH。
“Effect of 5urface energetecs、onpoly mer friction and wear、”Advances in P olymer Fr1ction and Wear、Polymer 5ci ence and Thchnology。
volume 5A、L、H,Lee、editor、PlenumPress 、New York、1974)、それらは実際に分離するここでFは細胞の摩 擦であり、Faは癒着成分であり、Fdは変形成分である。
血管内の変形成分は血管中に入るために必要なものとは異なる。それは高い剪断 速度で血液が流れている比較的大きな血管で起こるものと類似している(Bro oks and Evans、1987)o血管内の摩擦はあまり研究されてい ないが、間違いな(ポリマー系に適用される原理と同一の原理が含まれ、その場 合摩擦力は癒着の仕事と直接関連しくLee、1974) Fa=kWA十c ここでFaは摩擦力の癒着成分であり、WAは癒着の仕事であり、k及びCは研 究されている特定の系に固有の定数である。多くの潤滑剤は2つの表面を分離し 、癒着を減少させる薄フィルムとして作用する(Adamson、1982を参 照)。
微小血管血流への界面活性コポリマーの効果は、重要な変数を確実に制御するこ とができる人工の試験管内系から人の疾患を模した生体内の系の範囲のいくつか のモデルで評価された。第1に界面活性コポリマーは、小血管を通る大細胞の動 きを模するように設計されたモデルで治療的濃度で用いた場合に有効な潤滑剤で あり得る。それは摩擦の癒着成分を顕著に減少させるが摩擦の変形成分に検出可 能な効果を持たない。第2の界面活性コポリマーはガラス及び空気の血栓原性表 面により形成された狭い管を通る流れを大きく加速する。血液滴をカバースリッ プ上に置き、穏やかな圧力に応答して血液がカバースリップの端に流れるのに要 する時間の間、顕微鏡下で映画顕微鏡検査法(cinemicroscopy) を用いて観察した。界面活性コポリマーは血小板のガラスへの癒着を阻害し、赤 血球の柔軟性を保ち、それにより微小管を通過できた。界面活性コポリマーは赤 血球による連銭形成を阻害しないが、連銭をより柔軟にし、より容易に分裂させ る。第3に界面活性コポリマーは、曲がった毛細血管の大きさのフィブリン−内 張り管を通る血液の流れを20倍以上増加させる(本明細書の実施例IXを参照 )。界面活性コポリマーは血液の粘度を少なからず(10%)低下させ、それが 流れの増加を説明している。
より生理学的モデルの場合、界面活性コポリマーは虚血損傷の後に30%のへマ ドクリット値で人の赤血球を輸液された単離ラット心臓中で冠状動脈血流を同程 度で増加させる(本明細書の実施例Xを参照)。
ウサギの中太脳動脈の結さくにより与えた脳卒中の生体内モデルの場合、界面活 性コポリマーは虚血脳組織への血流を増加させた。水素洗いだし法(hydro gen washout technique)により2倍もの増加が測定され た。これらのモデルのそれぞれで、血球希釈に関する制御があり、測定したいず れの剪断速度においても粘度への測定可能な効果はなかった。
入手可能なデータは、界面活性コポリマーが潤滑剤として作用して損傷組織を通 る血流を増すことを示唆していると思われる。それは疎水性表面の互いの癒着を 妨げ、それにより摩擦を減少させて流れを増加させる。この仮定は、そのような 摩擦力が小さい正常な組織中の血流に界面活性コポリマーがほとんど効果を与え ないという観察により強化される(Grover、FL、Kahn、R3,He ron、MW、andand blood viscosityk、”Arch 、Surg。
106:307.1973)。
本発明の界面活性コポリマーは体により代謝されず、血液から迅速に除去される 。血液中のコポリマーの半減期は約2時間であると思われる。
本発明の改良フィブリン溶解性組成物中の界面活性コポリマーは組成物中の他の 成分のいずれとも共有結合せず、いずれのタンパク質とも共有結合しないと理解 するべきである。
界面活性コポリマーは、血液成分の病理学的疎水的相互作用により起こる、又は それを引き起こすある種の循環の状態の処置のために、フィブリン溶解性酵素、 ラジカル掃去剤と共に投与することができるか、あるいは単独で投与することが できる。これらの状態には心筋梗塞、脳卒中、腸又は他の組織の閉塞、悪性(m a 1 i gnanc i e s) 、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)  、播種住血管内血液凝固症候群(DIC)、糖尿病、不安定狭心症、溶血尿毒症 症候群、赤血球断片化症候群、熱中症、胎児遣残、子囚、悪性高血圧、熱傷、圧 挫損傷、骨折、外傷形成ショック(trauma producing 5ho ck)、大手術(major surgery)、敗血症、血液凝固系の活性化 を促進する細菌、寄生虫、ウィルス及びリケッチア感染、中枢神経系外傷、及び 大手術の開ならびに直後が含まれるがこれらに限られるわけではない。
これらの状態で起こる血液中の病理学的疎水的相互作用の処置は、通常見られる 微小血管及び他の合併症を非常に減少させると思われる。
本発明の界面活性コポリマーは血液供給が危うくなった非損傷組織への側副血行 の増加にも有効である。そのような組織は多くの場合血管閉塞の領域に隣接して いる。機構は、小血管中の病理学的疎水的相互作用の減少であると思われる。界 面活性コポリマーが有効な循環状態には、脳血栓、脳栓塞、心筋梗塞、不安定狭 心症、一過性脳虚血発作、足の間欠性跋行、形成及び再建手術、バルーン血管形 成術、特に部面を用いた場合の末梢血管手術及び整形外科手術が含まれるがこれ らに限られるわけではない。
界面活性コポリマーは2.3秒−1(低い)−90秒−1(高い)の範囲の剪断 速度の正常な血液の粘度にほとんど効果を持たない。しかし術後患者及びある種 の病理学的状態で見られる異常な高粘度を顕著に下げる。
この観察により2つの疑問が提起される: (1)何がこれらの患者において高 い全血粘度を引き起こすのか、及び(2)健康な人の血液粘度にわずかな効果し た持たない界面活性コポリマーがどのような機構で粘度の病理学的高さを常態に するのか? ヘマトクリット値及び血漿フィブリノゲン量が全血粘度の重要な決定因子である ことは一般に受け入れられている。これは正常な患者及び炎症状態を有する多く の患者において確証されている。しかしこれらの因子は観察された変化の説明に はなり得なかった。冠状動脈心バイパス手術を受けた患者の場合、術後6時間以 内にヘマトクリット値が平均23±4%下がり、フィブリノゲンが48±9%下 がることが見いだされた。粘度は予想程下がらず、平均23±2から38±4セ ンチポアズ(2,3秒−1の剪断速度で)に増加した。いくらかの患者では10 0を越える粘度が見いだされた。異常に高い血液粘度は可溶性フィブリンの高分 子量ポリマーの循環を伴った(Papadea、C,and Hunter、R ,Ef feet of RheothRxTl″ cop。
lymer on blood viscosity relatedto f ibrin(ogen) concentration、”FASEB J 2 :A384.1988を参照)。手術の間に可溶性フィブリン量は19±5μg /mlから43.6±6μg/mlに上昇した。これらの研究には可溶性フィブ リンに関する比色酵素検定(COlorimetric enzymatic  assay)(Wiman、B、and Ranby、M、、”Determi naionof 5oluble fibrin in plasma bya  rapid and quantitative 5pectr。
photometric assay、+Thromb、Haemost 55  :189.1986)及び大きいタンパク質ポリマーの分子量決定のためのS DSアガロースゲルを用いたウェスタンブロッティング法(Connagham 、 DG、 Franc i s、 CW、 Lane、 DA、and Ma rder、 ■J、”5pecific 1dentification of  fibrin polymers、fibrinogen degradat ion produsts、andcrosslinked fibrin d egradation products in plasma and se rum witha new 5inditive technique、−B lo。
d 65:589,1985を参照)が用いられた。
特異的レセプターが存在しない場合、循環中の細胞及び分子は、癒着が自由エネ ルギー又はそれらの間の表面張力を減少させる場合に互いに癒着する。血液の種 々の成分の表面張力の評価は、接触角の測定により行うことができる。
赤血球、リンパ球、血小板及び好中球はすべて14−17度の範囲の接触角を有 する。アルブミン、α2マクログロブリン及びハーゲマン因子などの末梢血タン パク質は、12−15の少し低い範囲の接触角を有する。これは、これらのタン パク質が細胞に関する癒着エネルギーを持たないことを意味する。対照的にフィ ブリノゲンは24度の接触角、及び可溶性フィブリンは31度の接触角を有する 。その結果フィブリノゲンは赤血球及び循環中の他の細胞に弱く癒着し、連銭形 成を促進する。
フィブリンは、その高い接触角及びフィブリノゲンとポリマーを形成するその傾 向の故にフィブリノゲンより非常に強い癒着を促進する。循環中の可溶性フィブ リンは癒着を増加させ、それが低剪断速度において粘度を非常に顕著に上昇させ る。この癒着は血管の内皮壁も含む。癒着力が細胞の動きを遅くするのに不十分 であると、それらは摩擦を増加させる。これは、直径が循環細胞の直径と等しい かそれ以下である非常に小さい血管及び毛細血管の場合に特に重要である。これ らの小血管を滑って通る細胞の摩擦は重要である。本発明の界面活性コポリマー はフィブリノゲン及びフィブリンが細胞及び内皮細胞の疎水性表面に癒着するの を妨げる。これはそれらの癒着を妨げてそれらを潤滑するので、流れに対する抵 抗が非常に減少する。これは粘度の測定によっては部分的に測定できるのみであ る。
循環において問題を起こすのにあるフイブリノゲン量が十分であるかどうかは、 各患者のいくつかのパラメーターに依存する。高いヘマトクリット値及び多量の フィブリノゲンが粘度の上昇に主に寄与する因子であることは広く認められてい る。しかし多量のフィブリノゲンは多くの場合循環中の多量の可溶性フィブリン を伴う。注意深い研究により、フィブリンが多(の場合量も重大な変化を担って いることが示された。フィブリノゲンの正常な量は200−400μg/mlで ある。はとんどの患者の場合的800μg/mlより大きいフィブリノゲン量は 上記の低剪断速度における高い血液粘度を引き起こすことが決定された。可溶性 フィブリンの正常な量は約9.2±1.9であると報告されている(Wiman 、B、and Ranby、M、、−Deterrr+1nation of  5oluble fibrin in plasmaby a rapid a nd quantitative spectrophotometric a ssay、”Thromb、HaemO3t 55 :189.1986) 。
Wiman及びRanbyの検定を用い、低剪断速度における粘度は約15μg /m1以上にて許容し得ない程高かった。可溶性フィブリンは分子量が約600 ,000から数百刃の分子種を意味すると理解しなければならない。
可溶性フィブリンを示すために多くの方法が用いられてきた。これらには冷凍沈 澱(cryoprecipitation)、特にクリオフィブリノゲンが含ま れる。沈澱の形成を増すためにヘパリンが用いられてきた。エタノール及びプロ タミンも血漿からフィブリンを沈澱させる。
近代的方法により循環中の可溶性フィブリンが一般に可溶化剤と複合化している ことが示された。これらはフィブリノゲン又はフィブリン分解産物であることが 最も多い。ペプチドA部分のフィブリンのみが分裂したDes AAフィブリン は、1分子のフィブリンと2つのフィブリノゲンを含む比較的小さい凝集物を形 成Tる傾向がある。A及びBペプチドの両方が分裂してdes AABBフィブ リンが作られると、循環中にもっと大きな凝集物が形成される。フィブリン分解 産物はフィブリンと重合し、含まれる特定の産物に依存する大きさの異なる凝集 物を与える。
循環中の可溶性フィブリンは特に低剪断速度における血液粘度を顕著に増加させ る。しかしこの臨床的状況への関連性は不明確なままである。
粘度は生体内循環を決定する多くの因子の1つにしかすぎない赤血球の凝集を主 に評価している。可溶性フィブリンにより影響される他の因子は内皮細胞、白血 球及び血小板である。可溶性フィブリンは内皮細胞に関して化学走性であり、そ れらに過激に癒着し、それらの組織破壊を引き起こす。それは白血球、特にマク ロファージに対する刺激効果も有する。可溶性フィブリンのいくつかの効果は、 種々の細胞上の特異的レセプターにより媒介されることができる。しかし可溶性 フィブリンの接触角により測定される自由エネルギーが他の血漿タンパク質のも のより小さいので、それは皿液巾の実際上すべての形成成分に非特異的疎水的相 互作用により癒着する。
循環する可溶性フィブリンは通常損傷を作らずにマクロファージ及びフィブリン 溶解機構によりクリアランスされる。しかし可溶性フィブリンの生産が大きすぎ るか、又はクリアランス機構が危ういか、あるいは複雑な疾患因子が存在すると 可溶性フィブリンは有害な反応を引き起こし得る。
可溶性フィブリンは損傷を受けた、又は炎症を起こした組織で生産される。その 結果、その効果はこれらの組繊中で最も顕著であり、そこで潅流を顕著に減少さ せるやり方で内皮細胞及び循環血球を被覆する。最大の効果は小血管内で起こり 、そこで内皮細胞及び白血球を被覆する可溶性フィブリンは、小血管を通る白血 球の動きへの摩擦を重大に増加させる。摩擦は、白血球及び赤血球の場合にそれ らが比較的大きくずっと剛いのでより重大な問題であると思われる。
可溶性フィブリンの生産力叶分である場合、効果は他の領域に認められる。最も 良い研究は成人呼吸窮迫症候群であり、その場合損傷組織の領域で生産された可 溶性フィブリンが微小血栓、及び肺不全(pulmonary failure )を引き起こし得る肺における他の過程を作る。しかしもっと低い程度に危うく なった血管は多くの他の器官で示すことができる。
ここで単独の、又はフイブリノゲン及び他の物質との複合体の可溶性フィブリン は、冠状動脈血栓から外傷、熱傷、移植、又は凝固が局所的又は全体的に活性化 された他の状態の後の再潅流障害を経た多様な範囲の血管障害の病因への主要な 寄与因子であることが認識された。最近の研究により、急性心筋梗塞又は不安定 狭心症の患者の実際にすべてにおいて、その循環中に可溶性フィブリンの量が非 常に高いことが示された。
可溶性フィブリンの効果の例は、犬を用いた研究において示された。
正常な犬につき子宮摘出を行う。その後動物がまだ麻酔下にある間に、外部頚静 脈を注意深く切開した。代わりに指で7分間穏やかに圧迫することにより静脈を 閉塞することができる。それをフィブリン、赤血球及び他の形成成分の癒着に関 して走査型電子顕微鏡により調べた。
7分間の閉塞によるうっ血があるかないかにかかわらず、子宮摘出を行わない犬 からの静脈の内皮に癒着する細胞は非常に少ないことがわかる。同様に、子宮摘 出を行った動物の頚静脈の内皮への赤血球の癒着は少し増加したのみであった。
しかし動物が穏やかな7分間の静脈の閉塞に加えて子宮摘出を受けた場合、内皮 細胞表面への血液の形成成分の癒着が非常に増加し、ある場合には露出聖夜血栓 (frank mural thrombi)を形成する。赤血球及びフィブリ ンの両方の内皮表面への癒着が視覚できた。さらに正常な内皮構造の崩壊があっ た。丁べての動物は手術の後、可溶性フィブリンの量が増加した。このモデルは 比較的局所的な手術により生産された可溶性フィブリンの効果により遠隔部位で 深部静脈血栓の危険が非常に増すことを示している。
本発明の界面活性コポリマーは血流中のフィブリン、フイブリノゲン、血小板、 赤血球及び他の検出可能な成分の癒着を阻害することにより、血液中のフィブリ ン及びフィブリノゲンの問題に働きかける。それは表面の血栓の形成を妨げる。
本発明の界面活性コポリマーは水又は血漿の粘度に影響を与えない。しかし小部 分の管を通る水及び血漿の流速を顕著に増加させる。有意な表面張力を与える円 柱の末端の空気界面又は気泡の存在は、管の壁に沿った摩擦を生ずる。本発明の 界面活性コポリマーはこの表面張力及び摩擦を減少させ、流れを促進する。これ は本発明の界面活性コポリマーが、通常測定される液体の粘度に影響を与えない にもかかわらず組織を通る液体の流れを増す例である。
本発明の界面活性コポリマーは正常な患者からの全血の粘度にほとんど効果を与 えない。それは高いヘマトクリット値の場合に起こる増加にほとんど影響しない 。しかし可溶性フィブリン及びフイブリノゲンポリマーによって起こると考えら れる低剪断速度における粘度の非常に大きな増加に影響を与える。
最近の研究により、界面活性コポリマーは心筋細胞及び他の細胞を多様な侵害的 攻撃から保護する能力も有することが示された。長期間の虚血の間に心筋細胞は “不可逆的損傷”を受ける。不可逆的損傷を受けた細胞は形態学的に損なわれて いないが正常の環境に戻された時に生存することができない。酸素含有面を用い た再潅流の数分以内に、そのような潜在疾患を含む細胞は膨潤及び収縮帯(sw elling andconiraction band)を現し、死亡する。
不可逆的損傷を受けた心筋細胞は機械的及び浸透圧的脆さ、ならびにリパーゼ、 プロテアーゼ及び他の酵素の潜在活性を有する。再潅流はカルシウム負荷、細胞 膨潤、機械的抵抗性及び急速に細胞を破壊する酸素ラジカルの形成を含む1系列 の事象を開始させる。界面活性コポリマーは単離潅流ラット心臓モデルにおいて そのような損傷を阻止する。おそらく機構は、赤血球の場合に知られているもの と類似のやり方の浸透圧的安定化及び機械的抵抗性の増加を含む。
心筋への界面活住コポリマーの保護的効果は心筋細胞に限定されてはいない。そ れは形態学的に評価される通り微小皿管の内皮細胞も保護する。そのような細胞 の一体性を保持し、非−癒着表面を復帰させて保持することを助けることにより 、界面活性コポリマーは微小血管内の巨大分子及び細胞の癒着を減少させ、冠状 動脈血管抵抗性を低下させ、ノーリフロー減少の発現を阻止する傾向がある。
本発明が用いることができる状態の例は、錐状血球症の処置及び移植のだめの器 官の保存である。これらの具体化の両方の場合、血流は病理学的疎水的相互作用 により減少している。
錐状血球症の危急の間に、鎌状赤血球は細胞の異常な形の故に凝集する。多くの 場合、播種住血管内血液凝固により可溶性フィブリンの濃度が高い。これは血球 、血管の内張りの細胞及び可溶性フィブリンとフィブリノゲンの間の病理学的疎 水的相互作用を生ずる。本発明において具体化されている界面活性コポリマーを 患者に投与することにより、血流が増加し、それによって組織損傷が軽減する。
危急の開始を予防するために錐状血球症の危急の前に界面活性コポリマーを与え られることも、本発明の一部として含まれる。さらに有効量の界面活性コポリマ ーを含む溶液は、有効量の血液凝固阻止剤も含むことができる。
本発明は、次式: %式%) [式中、aは(C3Hg O)で表される疎水基の分子量が約950−4000 ダルトン、好ましぐは約1200−3500ダルトンとなる整数であり、bは( C2H40)により表される親水基部分が化合物の約50−90重量%を成す整 数である]の界面活性コポリマーを有効量含む溶液を体に注射する段階を含む、 低体温の後、又はその間、神経学的機能及び器官の一体性を保存するための方法 も含む。
界面活性コポリマーは、低体温経験の前、その間又は後に人又は動物に投与する ことができると理解されるべきである。本発明は手術のみでなく低体温を含むい ずれの状態にも有用である。最も有効であるためには、界面活性コポリマーは人 又は動物の体温を下げる前に投与するべきである。界面活性コポリマーの好まし い投与経路は静脈注射であるが、コポリマーは筋肉内にも投与することができる 。
移植のためにドナーから除去された器官の場合、虚血及び血液の不足により組織 が損傷されている。界面活性コポリマーを潅流媒体と混合するのが好ましい。界 面活性コポリマーと共に用いることができる潅流媒体は当該技術分野における通 常の熟練者に周知である。潅流媒体は全血又は血漿であることもできる。器官を 通って溶液を潅流し、それにより組繊への損傷を軽減することができる。界面活 性コポリマー溶液を用いて組織を潅流することにより組織の損傷を軽減できるの で、器官が生存できる期間及び従って期間を移植できる期間が延びる。
界面活性コポリマーは、正常な組織中の血流への影響を最小にして冒された、又 は損傷を受けた組織を通る血流を促進するので、本発明は有効量の薬剤、及び以 下の一般式: %式%) [式中、aは(C3H,Q)で表される疎水基の分子量が約950−4000ダ ルトン、好ましくは約1200−3500ダルトンとなる整数であり、bは(C ,H40)により表される親水基部分が化合物の約50−90重量%を成す整数 であ子]の界面活性コポリマーを有効量含む溶液を動物又は人に投与する段階を 含む、損傷を受けた組織に薬剤を配達するための方法を含むものとする。
冒された、又は損傷を受け1こ組織における活性を有するいずれの薬剤も本発明 のこの具体化に適している。これらの薬剤には:1 抗微生物薬、 抗生物質、 抗真菌薬、 抗ウィルス薬、 抗寄生虫薬: 2、抗真菌薬: 3、癌及びある種の感染の処置のための化学療法薬;4、ラジカルの生成を妨げ る薬剤を含むラジカル掃去薬;5、フィブリン溶解薬 6、潅流媒体ニ ア、ステロイド及び非ステロイド抗炎症薬の両方を含むがそれらに限られない抗 炎症薬; 8、シランチンなどの膜安定剤; 9 血液凝固阻止剤: 10、カルシウムチャンネルブロツカーなどの向イオン薬(ion。
trpic drug); 11、自律神経系モジュレータが含まれる。
本発明の実行に用いることができる溶液には、食塩水(1000ccの純水に約 8. 5−9. 5グラムの塩化ナトリウムを含む塩化ナトリウムの溶液)、リ ンゲル液、乳酸リンゲル液、及び種々の糖溶液が含まれるがこれらに限られるわ けではない。こZlらの溶液はすべて当該技術における熟練者に周知である。他 の等張液を用いて界面活性コポリマーの溶液を調製することができる。しかし本 発明は等張でない溶液として投与することができることを理解するべきである。
界面活性コポリマーは非水溶液中で投与することができる。
本発明の病理学的疎水的相互作用の処置法は、静脈注射による界面活性コポリマ ーの溶液の投与を含む。しかし筋肉内、皮下、非経口的又は他のいずれかの注射 により界面活性コポリマーの溶液を投与することもできると理解するべきである 。界面活性コポリマーを、胃腸管によるコポリマーの吸収を促進する薬剤と共に 、又は界面活性コポリマー自身により経口投与できることも、本発明の一部とし て含まれる。さらに界面活性コポリマーは経皮的に投与することもできる。
本発明の実行に用いられる界面活性コポリマーの血液又は他の生物液中の最終濃 度は、約0.01−10mg/m1である。本発明の実行に用いられる界面活性 コポリマーの好ましい濃度は約0.1−2 m g、’mtであり、最も好まし い濃度は約0.4−0.8mg/ml液である。
本発明は血餅をライシスし、血栓のできた冠状動脈血管又は他の血管を通る血流 を再確立し、保持する組成物も含む。本発明のフィブリン溶解性組成物は、有効 浸度のタンパク質分解酵素及び有効濃度の界面活性コポリマーを含む溶液である 。2成分の組み合わせは、血管をふさいでいる血餅の溶解に驚く程有効である。
さらに本発明のフィブリン溶解性組成物は、血餅の再形成の予防、及び血管なら びに冒された虚血組織を通る血流の保持に非常に有効である。
本発明は有効量の界面活性コポリマー、及び有効量のスーパーオ上ノドジスムタ ーゼ(SOD)、マ〉ニトール又はメルカブトブロピオニルグリシン又は化合物 の2つか又はそれ以上の組み合わせを含むがこれらに限られないラジカル掃去剤 の組み合わせも含む。2つの物質の組み合わせは、虚血組織を通る血流を増加さ せることが示された。特に界面活性コポリマーとSOD又はマンニトールの組み 合わせは、組繊への血流■及びV I I Iを参照)。
本発明のフィブリン溶解性組成物は、血餅の回りの狭い通路を通る血流を増し、 それにより血餅へのタンパク質分解酵素の配達を増加させると思われる。本発明 は又、他の場合には溶解のために十分な酵素に露出することができない血餅への 酵素の配達を促進することにより酵素による血餅の溶解の速度を増し、ライシス される血餅の割合を増加させる。
さらに本発明のフィブリン溶解性組成物は、特定の用途のために必要なフィブリ ン溶解性酵素の投薬量を減少させ、それにより酵素によって起こる副作用による 合併症が起こる確率を低下させる。
本発明のフィブリン溶解性組成物は、血餅の溶解を加速し、凝集血小板を遊離さ せ、さらに血小板が血餅又は血餅部位に凝集するのを妨げることにより直後の再 血栓の危険を減少させる。直後の再血栓の危険を減少させることにより本発明の フィブリン溶解性組成物は、血栓症となって危うくなった血管の処置のためのバ ルーン血管形成術又は他の侵入的方法を遅らせることを可能にする。遅らせるこ とにより、患者にとって最も好ましい侵入的処置の条件を選択することができる 。
本発明のフィブリン溶解性組成物の調製のために用いることができる溶液には、 食塩水(1000ccの純水に約8.5−9.5グラムの塩化ナトリウムを含む 塩化ナトリウムの溶液)、リンゲル液、乳酸リンゲル液、クレブス−リンゲル液 、及び種々の糖溶液が含まれるがこれらに限られるわけではない。これらの溶液 はすべて当該技術における熟練者に周知である。しかし本発明のフィブリン溶解 性組成物は等張でない溶液として投与することができることを理解するべきであ る。
本発明は、虚血組織を通る血流を可能にする有効量の血液凝固阻止剤と共に界面 活性コポリマーを使用することを含む。本発明の場合に用いることができる血液 凝固阻止剤には、ヘパリン、低分子量ヘパリン、クマリン誘導体及びワルファリ ンが含まれるがこれらに限られるわけではない。本発明の界面活性コポリマーは いずれの血液凝固阻止剤の1つ又は血液凝固阻止剤の組み合わせと共に用いるこ ともできると理解するべきである。界面活性コポリマーと共に用いられる血液凝 固阻止剤の濃度は、当該技術における熟練者に周知であることも理解される。血 液凝固阻止剤と共に界面活性コポリマーを投与すると、虚血組織を通る血流を相 乗的に増加させることが見いだされた(本明細書の実施例VIを参照)。
界面活性コポリマーは、以下の一般式:%式%) [式中、aは(C3H60)で表される疎水基の分子量が約950−4000ダ ルトン、好ましくは約1200−3500ダルトンとナル整数であり、bは(C 2H40)により表される親水基部分が化合物の約50−90重量%を成す整数 である]を有するエチレンオキシド−プロピレンオキシド縮合生成物であること が好ましい。これらのコポリマーはPluronoc’ポリオールの一般用商標 で販売され、B、へSF Corporaion (Parsippany、N J)から入手可能である。本発明の好ましい組成物はRheothRx’:lポ リマーの商標で販売され、CytRx”Corporat ion (Norc ross、Georgia)から入手可能である。
本発明はカテーテルを通して配達される液体に以下の一般式:%式%) [式中、aは(C8H,O)で表される疎水基の分子量が約950−4000ダ ルトン、好ましくは約1200−3500ダルトンとなる整数であり、bは(C 2H3O)により表される親水基部分が化合物の約50−90重量%を成す整数 である]を有する界面活性コポリマーを有効量で加えることを含む、カテーテル 中の閉塞を予防する方法も含む。長期間カテーテルを維持するために界面活性コ ポリマーを用いることができることが意図されている。本発明の方法は血液透析 、腹膜透析、静脈内カテーテル、膀胱カテーテル及び中枢神経カテーテルにおけ るカテーテル及び透析材料の解放性の保持に用いることができる。
カテーテルなどの保持のために用いる本発明の界面活性コポリマーの好ましい濃 度は約0.01mg/ml−10mg/mlであり、0.1mg/m1−2mg /m]の濃度が好ましい。本発明の方法は腹腔内、胸腔内、又はいずれかの体腔 内に移植するカテーテルへのタンパク質の癒着を妨げ、それにより感染の可能性 を減少させる。
本発明は袋又は他の容器中の濃厚血小板懸濁液の保存のための組成物及び方法も 提示する。本発明の方法により血小板懸濁液を室温で、又は冷蔵犀温度で、先行 記述の方法を用いた場合に可能な期間より長期間、患者への輸注に有用な状態に 血tj\板を保持しながら保存することができる。この状態には、血小板機能及 び形態の保持が含まれる。
本発明に従って処置した血小板懸濁液は、血小板の保存に通常用いられる従来の プラスチックの袋で保存することができる。人の血小板を用いた実験は、本発明 に従って処置したこれらの血小板懸濁液が未処理血小板程自然に凝集しないこと を示している。処理血小板は、未処理血小板よりずっと長時間、アデノシンジホ スフェート(ADP)、)ロンビン、コラーゲン及びエピネフエリンなどの種々 の刺激に応答して凝集する能力を保持している。
本発明に従う血小板の保存法は、有効量の界面活性コポリマーを血小板の懸濁液 に加え、短時間混合して血小板懸濁液全体にコポリマーを分散させることを含む 。代わりに、血小板懸濁液を加える前に血小板容器にコポリマーを加えることが できる。この方法で容器を血液銀行又は血液を加工する他の場所に供給し、コポ リマーを含む容器に血小板懸濁液を加えることができる。その後血小板懸濁液を その中に含む容器を、血小板が用いられるまで保存することができる。
血小板懸濁液の保存のための先行技術の方法は、大部分が不満足なものであった 。室温で保存された血小板懸濁液の場合、凝集刺激に応答する血小板の能力によ り測定される血小板の機能は急速に失われる。血小板を本発明に従って保存する と、血小板をより長期間保存することができ、血小板の機能を保持することがで きる。血小板の保存のtこめに用も、る本発明の界面活性コポリマーの好ましい 濃度は、約0.01mg/ml−10mg/mlであり、好ましい濃度はO,1 mg/ml−2mg/m)である。
本発明の他の具体化は、改良血漿増量剤組成物及び利用法である。本発明の改良 血漿増量剤は従来の血漿増量剤、及び有効量の以下の一般式%式%) [式中、aは(Cs Hs O)で表される疎水基の分子量が約950−400 0ダルトン、好ましくは約1200−3500ダルトンとなる整数であり、bは (CzH40)により表される親水基部分が化合物の約50−90重量%を成す 整数であるコを有する界面活性コポリマーを含む。
本発明の場合に用いることができる血漿増量剤には種々のデキストラン溶液、ヒ ドロキシエチル澱粉及びアルブミン、ならびに天然及び固定あるいは安定化ヘモ グロビンの両方が含まれるがこれらに限られるわけではない。血漿増量剤と共に 用いる本発明の界面活性コポリマーの好ましい濃度は、約0.01mg/ml− 10mg/mlであり、好ましい濃度はO,1mgz’m]−2mg/mlであ る。最も好ましい界面活性コポリマーの濃度は約0.6mg/mlである。
本発明に含まれる界面活性コポリマーの濃度は、特定の状況で必要な溶液の合計 体積に依存して変えることができる。本発明で用いられるブロックコポリマーの 合計量も血栓又は塞栓の大きさ及び種類、用いられる特定のコポリマー、用いら れる特定のタンパク質分解酵素、ならびに患者の大きさと体重に依存して変わる であろう。
コポリマーは重大な悪影響なく広範囲にわたる濃度で用いることができる。コポ リマーは損なわれずに迅速に排泄されると思われる。投与されたコポリマーの9 0%もが3時間以内に排泄される。その低い毒性及び体からの迅速なりリアラン スの故に、コポリマーは長期間投与することができる。
本発明の界面活性コポリマーは、いずれの標準的方法によっても血液と混合する ことにより用いることができる。しかし溶液をポーラス、遅い点滴あるいは両方 の組み合わせとして血流中に静脈内注入するのが好ましい。溶液は一般に実質的 に一定の静脈圧を保つ方法で血液と混合す界面活性コポリマーの溶液及びフィブ リン溶解性酵素又は他の薬剤の別々の投与は本発明に含まれると理解するべきで ある。例えば界面活性コポリマーの溶液及びフィブリン溶解性酵素の溶液を別々 に調製し、冠状動脈を閉塞する血栓に苦しむ患者に同時に、又は連続して投与す ることができる。本発明のフィブリン溶解性組成物の2成分(コポリマー及びフ ィブリン溶解性酵素)の同時投与、又は連続投与は、成分を一緒に投与した場合 と同一の効果を有し、従って本発明に含まれる。
本発明のフィブリン溶解性組成物で用いる二とができるタンパク質分解酵素には 、ストレプトキナーゼ(Hoechst−Rousselから5treptas eRの商標で入手可能)、ウロキナーゼ(Abb。
t Laboratories、’North Chicago、ILからAb bokinase”の商標で入手可能)及び組織プラスミノゲンアクチベータな らびにAcrivase”(Genentech、S。
uth San Francisco、CA)が含まれるがこれらに限られるわ けではない。組織プラスミノゲンアクチベータは、人の黒色腫細胞などの真核細 胞から誘導することができるか、又は遺伝子工学的方法により製造することがで きる。フィブリン溶解性酵素のい(つかはほとんど水に溶解せず、従って患者に 投与する前に界面活性コポリマーを用いて乳化しなければならない。
本発明の組成物を投与する前に酵素を含まないコポリマー溶液をポーラス注入す るのが理想的である。例えば5%の等張デキストロース中のコポリマーの3%溶 液を2分以内に注入してコポリマーの血中濃度を約0.6mg/mlとする。さ らにコポリマーの溶液を約25mg/kg0.6mg/mlとする。さらにコポ リマーの溶液を約25mg/kg体重/時間の速度の静脈内点滴により投与し、 本発明のフィブリン溶解性組成物の投与後最高4日又はそれ以上の間、約0.6 mg/mlのコポリマーの血中濃度を得るのが有利である。この処置は血餅の再 形成を予防するであろう。
界面活性コポリマーブロックは、高温高圧にて塩基性触媒の存在下でエチレンオ キシドとプロピレンオキシドを縮合させることにより製造する。各コポリマーに おいて、結合してポリマー鎖を形成しているモノマー単位の数にはいくらかの統 計的変動がある。示された分子量は各製造におけるコポリマーの平均分子量の近 似である。プロピレンオキシドとエチレンオキシドのブロックは純粋である必要 はないと理解するべきである。全体的物理化学的性質が実質的に変化しなければ 少量の他の材料を混合することができる。これらの生成物の製造に関するさらに 詳細な議論は、記載事項が引用することにより本明細書の内容となる米国特許第 2.674.619号明細書にある。
本発明のフィブリン溶解性組成物の製造に用いることができるエチレンオキシド −プロピレンオキシド縮合生成物の例には、以下のコポリマーが含まれるがこれ らに限られるわけではない:1 約80重量%のエチレンオキシドを含む平均分 子量が4700ダルトンのポリオール。
2、約50重量%のエチレンオキシドを含む平均分子量が3400ダルトンのポ リオール。
3 約70重量%のエチレンオキシドを含む平均分子量が7700ダルトンのポ リオール。
0ダルトンのポリオール。
5、約70重量%のエチレンオキシドを含む平均分子量が12,600ダルトン のポリオール。
6 約90重量%のエチレンオキシドを含む平均分子量が9500ダルトンのポ リオール。
本発明のフィブリン溶解性組成物で用いるのに好ましいエチレンオキシド−プロ ピレンオキシドコポリマーは、次式。
HO(C2H40)−(C3HaO)−(C2H40)−H[式中、疎水基(C s Hs O)分子量は約1750ダルトンであり・化合物の合計分子量は約8 400ダルトンである]を有するコポリマーである。
本発明を以下の実施例によりさらに例示するが、実施例は本発明の範囲をいかよ うにも制限するものではない。反対に、本明細書の記載を読んだ後、本発明の精 神及び/又は添付請求の範囲から逸脱することなく当該技術における熟練者に示 唆される種々の他の具体化・修正及び同等例に手段があると明確に理解されるべ きである。
実施例 ■ 血餅溶解酵素にポリマーを添加すると、この実施例に示す通り酵素の血餅溶解活 性に相乗的効果を生ずる。
1mlの滅菌ツベルクリンノリンジに、Q、5mlの500−750ミクロンガ ラスピーズ(Polyscience、Inc、、Warington・ PA )を充填する。ンリンジの先端にナイテ・ンクス(nytex)フィルター及び プラスチックのワンウェーストップコックで栓をする。血小板の少ない新しい、 凍結したクエン酸血漿を15μCi/mlの1251ヒトフイブリノゲン(Si gma Chemi ca lCo、、St、Louis、MO)でスパイクす る(spike)。放射性血漿を普通の食塩水で1・2に希釈し、4体積の希釈 血漿に対して1体積のカルシウムにてカルシウム(American Dade 。
Aquada、Puerto Rico)を用いて再石灰化する。
放射性フイブリノゲンを以下の要領でガラスピーズカラムに結合させる 等体積 の放射標識再石灰化血漿を平行なビーズカラムに加え、ビーズ上に過剰の血漿が ない状態でビーズを通して流す。“ビーズ血餅”の丁べての方法及び操作は37 ℃で行う。ビーズ/血漿血餅を30分間インキュベートし、標準食塩水で30分 間洗浄する。食塩水を用いた洗浄の最後の5分間に、流速を監視し、流速が異常 に速いか遅いカラムを実験から除外する。正常な流速の平均は領 2m1/分で ある。
本実施例で用いたコポリマーは、次式:%式%) [式中、疎水基(C3H60)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合 計分子量は約8400ダルトンである]を有する。コポリマーは標準食塩水中の 1%コポリマー重量%の原液として調製する。
T−PAを含み、コポリマーを含む、又は含まない血液を以下の要領でカラムに 通す:10m1のヘパリン添加全血を新しく採血し、t−PA(]、m+の標準 食塩水中10μg:単鎮;Sigma Chemical Co、St、Lou is、MO)と混合する。5.5mlの体積の血液を15m1の標準食塩水又は 0.5mlのコポリマー原液と混合する。全血又は標準食塩水で1.3に希釈さ れた全血の試料のアリコ−−トの1つを各カラムに流す。3mlの各血液試料を 各カラムに連結した溜に加える。すべての流れが止まるまで1分毎に留分を集め る。各管中の体積を測定し、Tracor Analyticガンマカウンター (TmAnalytic、Inc、、Elk Grove Village、I L)で放射能をカウントする。収集管中の放射能の出現は、血餅のライシスを示 す。
データを表A及び図1にまとめる。図1は、時間の関数としてプロットしたカラ ムから放出される累積125Iフイブリノゲン(分当たりカウント)を示す。
表A−コポリマー及びt−PAの間の相乗作用の証明血液、 1 0.3 20 31 6770 2031t−PA 2 0.25 3042 12168 5 073コポリマー 3 0.3 13051 43503 181244 0. 2 40190 200950 583145 0.25 40260 161 040 985746 0.25 40009 160036 138583血 液、 1 0.15 885 5900 885t−PA 2 0.2 133 0 6650 22153 0.2 3681 18405 58964 0. 3 16333 54443 222295 0.4 24932 62330  471616 0.45 30545 67878 777067 0.6  40365 67275 118071血液、 2 0.8 340 425  340コポリマー 3 0.7 351 501 6914 0.6 270  450 961 5 0.6 226 377 11876 0.5 204 408 1391 7 0.4 178 445 156912Jフイブリンを含む疑似血栓を以下 の記載の要領で調製した。
試験試料がフィブリンを溶解する能力を、カラムからの放射性の溶離速度の測定 により決定した。コポリマーは酵素でなく、反応性基を持たないので架橋したフ ィブリンをライシスすることはできないが、冠状動脈血栓の構造及び流動状態を 模するように設計されたこのモデルではコポリマーがt−PAのフィブリン溶解 活性を増加させる。
表A及び図1かられかる通り、界面活性コポリマーで放射性血餅を処置するとほ とんど放射性を放出せず、血餅のライシスがないことを示す。
血餅にt−PAを投与すると放射性の放出を起こし、カラム中で血餅のライシス が起こったことを示す。しかし界面活性コポリマーを溶液に加えると、カラム中 の血餅のライシスの速度は劇的に増加する。従って界面活性コポリマーとt−P Aの組み合わせはカラム中の血餅をt −PAのみの場合より有意に速い速度で ライシスする。
他の実験で、ビーズの寸法、血餅の形成に用いた血漿の濃度、血液の希釈又は酵 素あるいはコポリマーの濃度を変えることによりモデルを修正する。いくつかの 場合、全血は全(流れないがコポリマーを含む血液は0.05m ] /分の速 度で流れるカラムが得られる。その上うな血餅ては血餅を通る血流がないため、 血液中のt−PAは+251標識の放出により測定されるフィブリンの溶解が不 可能である。そのような状況で血液及びt−PAと共にコポリ7−を使用すると 血餅の急速なライシスが起こる。
実施例 II 生体外ラット心臓モデルでフィブリン溶解性組成物を試験する。系の詳細な設計 は他に記載されている(Paulson、et al、。
Ba5ic Res、Cardiol 、■01.81.pp、180−187 .1986を参照)。このモデルは単離された心臓が、栄養の流れが正常の10 パーセントに減少したか、又は完全に止められ、その後10分間再潅流された、 30−90分の虚血期間から回復する能力を測定する。測定した3つのパラメー ターは: (1)心拍出量(Co);(2)左心室収縮期圧(LVSP);及び (3)左心室収縮(dp/dt)である。心臓の回復及び損傷の量の評価は、P aulson、D。
J、et al、Ba5ic Res、Cardiol、、Vol。
79、pp、551−561.1984に議論されている。
この実験では心臓を、ヘパリンを加えない人の洗浄全血で潅流する。
30分間流れを完全に止め、その後ヘパリンを加えずに表Bに示す添加剤を含む 人の洗浄全血で10分間再潅流する。この実施例で用いたコポリマーは次式。
)(0(C2H40)−(C3H60)−(C2H40)bH[式中、疎水基( C3H60)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合計分子量は約84 00ダルトンである]を有する。コポリマーは標準食塩水中の1重量%コポリマ ーの原液として調製する。試験結果は以下の通りである。この実施例で用いた界 面活性コポリマーの最終濃度は0.68mg/mlである。この実施例で用いた ストレプトキナーゼはSigma Chemical Company、St、 Louis、MOから得た。ストレプトキナーゼは100単位/心臓の濃度で投 与する。
結果を表Bに示す。
表B 全血 5 24 10 コポリマー添加+ 38 82 65 ストレプトキナーゼ添加” 33 75 60コポリマー及び ストレプトキナーゼ添加 58’ 88 78SOD添加3 9 5 5 コポリマー及びSOD添加 85’ 92 96コポリマー、SOD及び ストレプトキナーゼ添加 845 93 921 コポリマーの最終濃度は約0 .6mg/mlである。
2 ストレプトキナーゼの量は約100単位/心臓である。
3、SODの量は3000単位/心臓である。
4、(a)コポリマー及びストレプトキナーゼ及び(b)コポリマー、ストレプ トキナーゼ及びSODの組み合わせの群と、(a)全皿虚皿標準、(b)コポリ マーのみ、及び(C)ストレプトキナーゼのみの群の間の心拍出量(C○)の差 に関してp<0.05゜独立しfコ平均の間の差の決定に学生のt−試験を用い た。p〈005の結果は有意であるとみなされた。
51行わなかった。
表Bかられかる通り、コポリマー及びストレプトキナーゼの組み合わせはコポリ マー又はストレプトキナーゼのみより優れた保護を心臓に与える。SOD及び界 面活性コポリマーの組み合わせは、心筋生存率の尺度として心拍出量を用いた場 合、コポリマーのみ、SOD又はコポリマーとストレプトキナーゼの組み合わせ より優れた、血液デブリベーションの影響からの心筋の保護を示した。さらに界 面活性コポリマーが潅流媒体中に存在する場合に冠状動脈抵抗性が向上した。
実施例 III 体重が約180ポンドで肺塞栓症の患者の処置のために、500mgのウロキナ ーゼ(Abbokinase、Abbot Laboratories、Nor tn Chicago、IL)を105m1の滅菌水中で再構築する。ウロキナ ーゼ溶液に次式:%式%) [式中、疎水基(C3H80)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合 計分子量は約8400ダルにンである]を有する6グラムのエチレンオキシド− プロピレンオキシドコポリマーを含む90m1の塩化ナトリウム0.9%溶液を 加える。ウロキナーゼ及びコポリマーを十分に混合して均一な溶液を形成する。
溶液の最終体積は195m1である。
195m1の合計体積を配達することができる一定輸液ポンプを用いて本発明の フィブリン溶解性組成物を投与する。予備投薬量(priming dose) の本発明のフィブリン溶解性組成物を10分かけて90m1/時間の速度で投与 する。この?&15m1一時間の速度で12時間、本発明の組成物を連続的に輸 液する。本発明のフィブリン溶解性組成物のいくらかが輸液ポンプ配達サイクル の最後に管に残るので、塩化ナトリウム0.9%溶液を15m1/時間の速度で 投与することにより残った溶液を管から洗い流す。
実施例 IV 冠状動脈血栓を有する患者の処置のために、75mgのウロキナーゼ(Abbo kinase、Abbot Laboratories。
North Chicago、IL)を15.6mlの滅菌水中で再構築する。
ウロキナーゼ溶液に次式: %式%) [式中、疎水基(Cs Ha O)分子量は約1750ダルトンであり、化合物 の合計分子量は約8400ダルトンである]を有する15グラムのエチレンオキ シド−プロピレンオキシドコポリマーを含む300m1のデキストロース5%溶 液を加える。ウロキナーゼ及びコポリマーを十分に混合して均一な溶液を形成す る。その後溶液をデキストロース5%溶液で500m1の最終体積に希釈する。
本発明の組成物を含む溶液を針当たり4mlの速度で最高2時間、閉塞した動脈 中に輸液する。本発明のフィブリン溶解性組成物への応答の決定のために、周期 的血管造影を行う。
実施例 V 体重が約180ポンドで肺塞栓症の患者の処置のために、500mgのウロキナ ーゼ(Abbokinase、Abbot Laboratories、Nor th Cbicago、IL)を105m1の滅菌水中で再構築する。ウロキナ ーゼ溶液に以下の一般式。
HO(C2H40)−(C3HsO)−(C=H<0)−H[式中、疎水基(C s Hs○)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合計分子量は約84 00ダルトンである〕を有する6、0グラムのエチレンオキシド−プロピレンオ キシドコポリマーを含む90m1の塩化ナトリウム0.9%溶液を加える。ウロ キナーゼ及びコポリマーを十分に混合して均一な溶液を形成する。その後溶液を 塩化ナトリウム0.9%溶液で希釈して最終体積を195m1とする。
3重量/体積%のエチレンオキシド−プロピレンオキシドコポリマーを溶解して 含む137m1の等張デキストロース溶液を2分かけて患者に投与する。これに よりコポリマーの血中濃度が約0.6mg/m’lとなる(血液が体重の8%と 仮定して)。
その後195m1の合計体積を配達することができる一定輸液ポンプを用いて本 発明のフィブリン溶解性組成物を直接投与する。予備投薬量の本発明のフィブリ ン溶解性組成物を10分かけて90m1/時間の速度で投与する。この後15m 1/時間の速度で12時間、本発明の組成物を連続的に輸液する。本発明のフィ ブリン溶解性組成物のいくらかが輸液ポンプ配達サイクルの最後に管に残るので 、3.0%のコポリマーを含む塩化ナトリウム0,9%溶液を15m1/時間の 速度で投与することにより残った溶液を管から洗い流す。
血餅のライシスの後、コポリマーの溶液を約25mg/kg体重/時間の速度で 静脈内点滴により投与してコポリマーの血中濃度を約0.6mg/mlに保つ。
本発明のフィブリン溶解性組成物の投与の後、コポリマー溶液の投与を4日間続 ける。
実施例 VI 虚血損傷の後の組織における界面活性コポリマー及び血液凝固阻止剤の効果をこ の実施例で示す。界面活性コポリマー及びヘパリンなどの血液凝固阻止剤を含む 組成物は相乗的結果を示す。1000単位のヘパリン(Sigma Chemi cal Company、St、Louis、MO)を200m1の標準(0, 9%)塩化ナトリウム溶液中で再構築し、1.36gの本発明のコポリマーを加 え、人の洗浄全血を再懸濁して潅流媒体を調製する。コポリマーは以下の一般式 :%式%) [式中、疎水基(C3HsO)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合 計分子量は約8400ダルトンである]を有する。
麻酔したSprague−Dawleyラットから切除した心臓に、90分間の 低血流虚皿のI (a)血液及びヘパリン又は(b)血液、ヘパリン及びコポリ マーを10分間潅流する。心拍出量(Co) 、左心室収縮期圧(LVSP)及 び左心室収縮(dp/dt)を測定し、正常な心臓と比較した回復のパーセント として表す。ヘパリンを含む血液を与えられた虚血動物の心臓は劣った回復を示 しt二12%Co、44%L〜7SP及び34%dp/dt。血液、ヘパリン及 びコポリマーを与えら4tた心臓は優れた回復を示した:90%C0192%L VSP及び8490dp/dtcコポリマーを含むヘパリンの群の場合、3つの パラメーターのすべてが虚血標準群(ヘパリンのみ)と比較して統計的に異なっ ていた(p<0.01)。独立した平均値間の差は学生のt−試験により決定し た・この実施例も、血栓又は塞栓形成のない条件下における潤滑性の故にコポリ マーが損傷組織を通る血流を増加させる能力を示している。
実施例 VII 酸素ラジカル又は他の因子に伴う再潅流損傷から虚血心筋をSODのみの場合よ り大きく保護することができる、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)及び 適したコポリマーの組み合わせの能力を示す試験を行う。
全身麻酔下で(ナトリウムチオベンタール25mg/kg)犬に挿管し、分当た り12呼吸の速度で70に酸素を換気する。必要な時にベントクールのポーラス を間欠的に与えることにより十分な麻酔を保つ。皮膚の準備の後、左前解胸術を 行い、心腹を切除し、心臓を露出する。左前下行(LAD)冠状動脈を同定し、 単離し、その基からIcmをスネア(snare)で囲む。スネアを絞め、90 分間続けることにより一時的LAD閉塞を行う。方法の間、Hewl ett− Packard7758B 8−チャンネルレコーダーを用いて心拍数及び血圧 を監視する。動脈血圧を右大腿動脈中の18ゲージ留置カテーテルを通して監視 し、Hewlett−Packard石英変換器を用いて測定する。
真前(anteroseptal)心筋虚血に関する心電図による証明も監視す る。充血応答を防ぐためにスネアを徐々にゆるめることにより、虚血の90分後 の結す<シた血管の再潅流を行う。LAD結さくによる心細動又は循環虚脱が起 こった場合は、除細動器及びすべての必要な強心薬を室内で得られる。
治療薬は以下の要領で再14流と結合させて輸液する・McCord。
J、Biol、Chem、、 Vol、244.p、6049 (1969)の 方法により検定してミリグラム当たり約3000単位の活性を有するウシスーパ ーオキシドジスムターゼをSigma ChemicalCompany、St 、Louis、MOから入手する。それを100m1の標準食塩水に溶解し、潅 流の回復の15分前から初めて90分かけ、静脈内に輸液する。これは冠状動脈 血栓のライシスの間に起こる効果を模している。コポリマーの溶液を食塩水中の 2重量/体積%で調製する。それをポーラスとして2分かけ、0.6mg/ml の血中量を得るのに十分な投薬量で静脈内に与え、その後約25mg/kg/時 間の一定の輸液を行い、残りの実験のために約0.6mg/mlの血中量を保つ 。
エチレンオキソドープロピレンオキシド界面活性コポリマーは以下の一般式 %式%) し式中、疎水基(Cs He O)分子量は約1750ダルトンであり、化合物 の合計分子量は約8400ダルトンである]を有する。
コポリマー及びSODの両方で処置した犬の結果を、どちらかの物質のみで処置 した結果又は処置をしなかった結果と比較することにより、組み合わせの相乗効 果を示す。
試薬は、■\’AC560輸液ポンプを用いて静脈内に輸液する。輸液はス子ア をゆるめる15分前に開始し、各群に関して全量が投与されるまで続ける。胸は 層状に閉じる。気胸の排気のために胸腔チューブを用い、自然の呼吸を回復した 時に除去する。血液損失を補うための3=1の比率に加えて手術前の24時間の NPO期間を補うためにI、V。
液を与える(乳酸リンゲル液)。その後動物を24時時間型に保持し、追跡する 。その後各動物を手術衣に戻し、全身麻酔下で前の切開部を再び開く。バルビッ ール酸の過剰投薬を用いて動物を犠牲にする。心臓及び隣接する4cmの上行大 動脈を切除し、冠状動脈の基部を含むことを確認する。梗塞の危険のある心筋の 領域及び実際に梗塞した領域の同定に関して総ての群に同一の方法を行う。
この方法は、損なわれていない心筋を赤に染色し、梗塞の心筋を染色せずに残す 2.3.5− トリフェニルテトラゾリウムクロリド(TTC’)を用いたLA Dの潅流を含む。危険にある心筋の領域の限界を、動脈経路を介して冠状系の残 りにEvans Blue染料を潅流することにより決定する。危険領域はEv ans Blue染料がないことにより限定される。
界面活性コポリマー及びスーパーオキシドジスムターゼの組み合わせは、心筋組 織の保護において相乗的である。虚血期間の後に損傷された組織の量は、界面活 性コポリマー又はSODのみを用いた場合より有意に少ない。
実施例 Vlll 酸素ラジカル又は他の因子に伴う再潅流損傷から虚血心筋をマンニトールのみの 場合より大きく保証することができる、マンニトール及び適したコポリマーの組 み合わせの能力を示す試験を行う。
全身麻酔下で(ナトリウムチオベンタール25m g/ k g ) 犬+’= 挿管し、分当たり12呼吸の速度で70%酸素を換気する。必要な時にベントク ールのポーラスを間欠的に与えることにより十分な麻酔を保つ。皮膚の準備の後 、左前解胸術を行い、心腹を切除し、心臓を露出する。左前下行(LAD)冠状 動脈を同定し、単離し、その基から1cmをス玄ア(snare)て囲む。スネ アを絞め、90分間続けることにより−時的LAD閉塞を行う。方法の間、He wlett−Packard7758B 8−チャンネルレコーダーを用いて心 拍数及び血圧を監視する。動脈血圧を右大腿動脈中の18ゲージ留置カテーテル を通して監視し、Hewl et t−Packard石英変換器を用いて測定 する。
真前心筋虚血に関する心電図による証明も監視する。充血応答を防ぐためにスネ アを徐々にゆるめることにより、虚血の90分後の結さくした血管の再潅流を行 う。LAD結さくによる心細動又は循環虚脱が起こった場合は、除細動器及びす べての必要な強心薬を室内で得られる。
治療薬は以下の要領で再潅流と結合させて輸液する+2mg/kgのマンニトー ル溶液(12,5g150m1等張食塩水) (S i gmaChemica l Co、、St、Louis、MO)を、潅流の回復の15分前から初めて4 5分かけ、静脈内に輸液する。これは冠状動脈血栓のライシスの間に起こる効果 を模している。コポリマーの溶液を食塩水中の2重量/体積%で調製する。それ をポーラスとして2分かけ、0.6mg/m]の血中量を得るのに十分な投薬量 で静脈内に与え、その後約25mg/kg/時間の一定の輸液を行い、残りの実 験のために約16mg/mlの血中量を保つ。
エチレンオ干/ドープロピレンオキシド界面活性コポリマーは以下の一般式 %式%) [式中、疎水基(C3H60)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合 計分子量は約8400ダルトンであるコを有する。
コポリマー及びマンニトールの両方で処置した犬の結果を、どちらかの物質のみ で処置した結果又は処置をしなかった結果と比較することにより、組み合わせの 相乗効果を示す。
試薬は、IVAC560輸液ポンプを用いて静脈内に輸液する。輸液はスネアを ゆるめる15分前に開始し、各群に関して全量が投与されるまで続ける。胸は層 状に閉じる。気胸の排気のために胸腔チューブを用い、自然の呼吸を回復した時 に除去する。血液損失を補うための3:1の比率に加えて手術前の24時間のN PO期間を補うためにI、V。
液を与える(乳酸リンゲル液)。その後動物を24時時間型に保持し、追跡する 。その後各動物を手術衣に戻し、全身麻酔下で前の切開部を再び開(。バルビッ ール酸の過剰投薬を用いて動物を犠牲にする。心臓及び隣接する4cmの上行大 動脈を切除し、冠状動脈の基部を含むことを確認する。梗塞の危険のある心筋の 領域及び実際に梗塞した領域の同定に関して総ての群に同一の方法を行う。
この方法は、損なわれていない心筋を赤に染色し、梗塞の心筋を染色せずに残す 2,3,5 )リフェニルテトラゾリウムクロリド(TTC)を用いたLADの 潅流を含む。危険にある心筋の領域の限界を、動脈経路を介して冠状系の残りに Evans Blue染料を潅流することにより決定する。危険領域はEvan s Blue染料がないここにより限定される。
界面活性コポリマー及びマンニトールの組み合わせは、心筋組織の保護において 相乗的である。虚血期間の後に損傷された組織の量は、界面活性コポリマー又は マンニトールのみを用いた場合より有意に少ない。
実施例 IX ガラスピーズ(直径500−750ミクロン)をツベルクリンシリンジに充填し 、人のクエン酸血漿を37℃にて60分間再石灰化して凝固させ、架橋させるこ とによりフィブリノゲンで被覆する。その後0.1%の界面活性コポリマーを含 む、又は含まない標準食塩水で1−3に希釈した人のヘパリン添加血液を溜に加 え、5cmの水の圧力にて重量によりカラム通過させる。20分かけ、カラムを 通って流れる血液の体積を測定する。
この実施例で用いる界面活性コポリマーは次式:%式%) [式中、疎水基(C3Ha O)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の 合計分子量は約8400ダルトンである]を有する。
この実施例の結果を図2にまとめる。図2にてわかる通り、わずか0.2−0. 3m1sの血液が20分間で試験管内血餅を通って流れた。
しかし界面活性コポリマーを血液に加えると、血餅を流れる血液の流量は約4y nlsに増加した。
実施例 X 界面活性コポリマーは細胞保護効果を有する。これは以下の実施例で示される。
単離ラット心臓に、タレブスーヘンゼライト液に12%のへマドクリット値で懸 濁した沈層人赤血球を潅流する。
この実施例で用いる界面活性コポリマーは次式:%式%) [式中、疎水基(C3H60)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合 計分子量は約8400ダルトンである〕を有する。
安定化期間の後、ラインを絞めて1時間半の間、無血流虚血とする。
その後ラインを再解放し、10分間再潅流を容易にし、その後機能測定を行い、 組織検査のために心臓を固定する。
血液のみで潅流した標準心臓は、心拍出量により測定して正常な機能を5%しか 回復しなかった。組織学的には、それらは心筋壊死を示す広い収縮帯を示す。さ らに動脈内皮細胞の広い腐肉がある。再潅流の間の実験の最後の10分間に血液 に界面活性コポリマーを加える以外は同様に処置された心臓は、正常な機能の4 0%を回復し、収縮帯壊死の証拠が少なく、内皮細胞の保存を示す。広範囲の実 験条件下で界面活性コポリマーは、標準心臓が許容できない程の虚血損傷の後の 再潅流に伴う壊死から心筋細胞を保護することができる。界面活性コポリマーの 保護効果は、実験の初期にそれを加えた時、及び無血流ではなくて低血流虚血の 条件を用いた時により大きい。
実施例 XI 正常な血小板カウントを有する健康なボランティアから2本シリンジ法(two −syringe method)を用いて血液を集め、0.11Mのクエン酸 ナトリウムで1:10に希釈した。その後界面活性コポリマー又は標準食塩水の いずれかを穏やかに血液と混合した。界面活性コポリマーは0.6mg/ml及 び2.0mg/mlの最終濃度で用いた。200xGにて12分間遠心すること により血小板−濃縮血漿を分離した。600xGにて12分間遠心することによ り血小板−欠乏血漿を分離した。血小板−濃縮血漿をポリプロピレン管内で保存 し、特定の期間連続的に撹拌した。
実施例XIからXVIで用いた界面活性コポリマーは次式HO(C2H40)b  (CsHaO)−(C2H3O)、H[式中、疎水基(C8H,O)分子量は 約1750ダルトンであり、化合物の合計分子量は約8400ダルトンである] 実施例 XII 凝集の試験管内試験は光学的凝集測定器(optical aggregome ter)(Bio−Data Model PAP−2A)を用い、Bornの 濁り測定法(turbidmetric method)に基づく。血小板−濃 縮血漿(0,45m1)を小さい磁気撹拌棒で絶えず撹拌しながら37℃に加温 する。血小板−欠乏血漿(0,50m1)を血小板−濃縮血漿のブランクとして 用いる。凝集剤(0,05m1)の添加の後、血小板を凝集させ、血小板−濃縮 血漿の濁り度を減少させる。懸濁液の濁り度は、それを通る方向の光ビームの透 過の記録により常に測定し、チャートレコーダー上の電圧の変化として記録する 。凝集の速度は血小板の数、温度、凝集剤、カルシウム及びフィブリノゲンの濃 度に依存する。凝集剤は他に指示がなければ以下の標準的濃度で用いた:ADP  (Dade C1uster Reagent)2xlQ”M:Col Ia gen (Dade C1uster Reagent)200μg/ml ; 及びR15tocetin (bio−Data Corp、)1.2mg/m +。
図3は0.6mg/m]及び2.0mg/m]の両方における界面活性コポリマ ーの、ADPを2X10−’Mで作用薬として用いた場合の血小板機能の保存能 力を示す。パーセント最大凝集は直後の分析から減少するが、界面活性コポリマ ー血小板は実質的量の活性を保持した。食塩水標準は24及び72時間の検定に おいて全く又はほとんど活性を示さなかった。
実施例 XIII 図4はコラーゲンを作用薬として用いた場合の24及び72 時間11:及ぶ界 面活性コポリマーの保存効果を示す。界面活性コポリマーの存在下で保存された 血小板は、減少はするが実質的機能活性をまだ保持している。標準血小板はこの 長期間の保存の後活性を示さない。
実施例 XIV 表Cは集めた時点、及び24時間保存した時点の血小板の機能的能力を調べるい くつかの実験の結果を示す。この研究で用いた作用薬は2x10−’MのADP である。24時間保存した時点で、0.6mg/m1及U2.Omg/m+の界 面活性コポリマーは、食塩水標準と比較して血小板の機能を一貫して向上させる 。
表C 実施例 x■ Emory University Ho5pitalのHematology  Laboratoryで血小板−濃縮試料の卯小板カウントを行う。平均血小 板体積(MPV)及び血小板ヒストグラムも分析する。この実験室は試料分析に Coulter 5tacker (Coulter Electronics 、Hialeah、FL)を用いる。
血小板カウント及びMPVは下記の表りに示す通り、界面活性コポリマーと共に インキュベートした試料では変化しない。標準試料は24時間かけて実質的数の 血小板を失った。Coulter 5tackerは標準試料におけるMPVに 関する値を決定できない。しかし血小板ヒストグラムは左への明確な移動を示し 、MPVとしてより小さい値を示している。界面活性コポリマー試料に関する血 小板ヒストグラムはこの期間で変化しない。
表り 実施例 XVI 2本の15m1遠心管(Becton Dickinson、Lincoin  Park、NJ)に健康な婦人のボランティアから採血した約5mlの全血を満 たす。管の1本に以下の一般式:%式%) [式中、疎水基(C,H60)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合 計分子量は約8400ダルトンである]を有する界面活性コポリマーを加える。
血液中の界面活性コポリマーの最終濃度は釣り67mg/mlである。管を5分 間で数回ゆっくり逆にして両管の血液が管の側と確実に接触するようにする。そ の後管を直立に立てる。界面活性コポリマーを含まない管の血液は管の側を均一 に被覆する。界面活性コポリマーを含む管の血液は管の側を被覆しない。
界面活性コポリマーを含まない管の血液は、フィフリノゲンなどの疎水性タンパ ク質の管の疎水性の側への癒着のために管の側を被覆すると思われる。しかし界 面活性コポリマーを含む血液は、管の側を被覆しない。これはおそらく界面活性 コポリマーが血液中の疎水性タンパク質と管の疎水性の側との疎水性相互作用を 妨げるためである。
実施例 XVII 界面活性コポリマーは熱により損傷を受け、病理学的疎水性表面が増加した組織 における血流の促進に有効である。
この実施例で用いたエチレンオキシドーブロビレンオキシド界面活性コポリマー は以下の一般式: %式%) 「式中、疎水基(C,H60)分子量は約1750ダルrンであり、化合物の合 計分子量は約8400ダルトンである]を有する。
この実施例では300gのラットの背中を剃髪する。ラットを麻酔し、その後プ ラスチックの枠に入れ、そこで剃髪した背中の36平方センチメートルの部分を 露出する。その後露出した組織を沸騰水で10秒間やけどさせる。この処置は背 中に全層熱傷を起こす。動物を清潔なタオルで乾燥し、各ケージに入れる。熱傷 の後30分以内に、標準ラットは10m1の腹腔肉食塩水又は1mlの静脈内等 張食塩水を与えられる。
界面活性コポリマーを与えられるラットは10m1の腹腔内外面活性コポリマー (等張食塩水中200mg/kg)又は1mlの静脈内界面活性コポリマー(等 張食塩水中50mg/kg)を与えられる。24時間後、標準ラットは大きな水 痘を現し、白く見える。コポリマー処理うッかは水痘を示さず、標準ラットで示 される肉眼的異常がかなり少ない。
この観察は静脈内及び腹腔肉処理ラットの両方で行う。
熱傷後24時間にラットを試験切除する。標準ラットは熱傷の領域に重大な壊死 を示す。コポリマー処置ラットは部分層損傷(partial thickne ss damage)を示すのみであり、毛包の基底層に生存細胞を示す。さら にコポリマー処置ラットからの熱傷組織にはかなり大きい血流があり、液体の損 失が少ない。
以下の理論に縛られることは望まないが、組織損傷を起こす顆粒球疼着内皮細胞 相互作用により媒介される再潅流障害が病理学的疎水的相互作用の妨害により阻 害され、それにより内皮細胞が保存され、血液の血管内凝集が予防され、組織及 び/又は他の因子への液体の損失が予防されたと思われる。
実施例 XVIII この実施例で用いたエチレンオキシド−プロピレンオキシド界面活性コポリマー は以下の一般式: %式%) [式中、疎水基(CsHsO)分子量は約1750ダルトンであり、本発明の界 面活性コポリマーは正常な血液の粘度にほとんど影響を与えない。しかし本発明 の界面活性コポリマーは、手術などの外傷を受けた患者からの血液に効果を有す る。これは以下の実験で示される。関心術を受けることになっている患者からの 血液を集め、種々の剪断速度における血液粘度を界面活性コポリマーの存在下及 び不在下の両方で測定する。界面活性コポリマーは約0.6mg/mlの濃度で 血液中に存在する。
図5は界面活性コポリマーを含む、及び含まない術前患者からの血液の粘度を示 す。界面活性コポリマーは、調べTこすべでの剪断速度においてコポリマーを含 まない血液と比較して血液の粘度にほとんど影響を与えていない。図6は関心術 後6時間の患者からの血液の粘度を示す。示されている通り、これらの患者から のコポリマーを含まない血液は、低剪断速度において粘度の大きな上昇を示す。
約0.6mg/mlの濃度でコポリマーを血液に加えると、低剪断速度における 粘度は正常な高さに戻る。
術前の患者と比較すると術後の患者の場合、可溶性フィブリン量がかなり増加し ている。以下の仮定に縛られることは望まないが、低剪断速度における血液粘度 の低下は、血液中の高濃度の可溶性フィブリンとの病理学的疎水的相互作用を減 少させるコポリマーの能力の結果であると思われる。これが血液が微小血管を通 ってより有効に流れることを可能にする。
実施例 XIX 低体温心肺バイパスの後に器官の一体性及び機能を保存し、神経学的機能を保谷 する界面活性コポリマーの能力をこの実施例で示す。
試験動物をナトリウムベンドパルビタールで麻酔し、挿管し、針当たり12呼吸 の速度で100%酸素を換気する。必要な時にベンドパルビクールのポーラスを 間欠的に与えることにより十分な程度の麻酔を保持する。その後併用表面/心肺 バイパス(CP B)法(combinedsurfaCe/cardiopu 1monary technique)を用いて動物を10℃に冷却する。10 ℃の体温が得られるまで直腸及び食道温度を監視する。150分間の低体温循環 停止(h y p 。
thermic circulatory arrest)(HCA)の後、動 物を再加温し、心肺バイパスから離脱させる。
HCAの間、1群の動物は適したコポリマーで処置し、他の群の動物は食塩水で 処置する。コポリマー処置動物は、HCAの20分前に負荷投薬量を与えられ、 その後HCAの後6時間コポリマーを輸液する。以下の濃度を用いる 1 動物 負荷投薬量 輸液 1 1 (mg/kg) (mg/kg/時間) 11 a 260 60 1 1b 300 140 1 1 c 500 275 l この実施例で用いた界面活性コポリマーは以下の一般式:%式%) [式中、疎水基(Cs Ha O)分子量は約1750ダルトンであり、化合物 の合計分子量は約8400ダルトンであるコを有する。
処置の後、臨床的に明白な神経学的欠陥の発現及び行動の変化に関し・動物を1 週間毎日観察する。行動の評価は盲検法で行う。処置に対する動物の応答を評価 するために以下の等級分類系を用いる。
等級■、動物が観察期間内に死亡する。
等級TI・ 動物は意識障害である。
等級III:動物は頭を上げることができる。
等級IV・ 動物は座ることができる。
等級■ 動物は立つことができる。
等級VI・ 動物は歩行及び行動の点で正常である。
表Eに示すデータは、コポリマー輸液が低体温バイパス/循環停止の後に神経学 的機能に顕著な衝撃を与えることを示す。
表E 1動物 負荷投薬量 輸液 神経学的 11番号 (mg/kg) (mg/k g/時間) 評点 1+1 260 60 ’5.51 12 260 60 6.01 13 300 140 5.5 1 14 300 140 4.01 15 500 275 5.5 1 16 500 275 5.5 1 17 500 275 6.0 1 トー−一一□□□−−□刊 1 食塩水処置 食塩水処置 1 ←−一一一−−−□□−−−−−−H I 1 食塩水 食塩水 11 12 食塩水 食塩水 31 13 食塩水 食塩水 11 14 食塩水 食塩水 11 15 食塩水 食塩水 31 16 食塩水 食塩水 31 Q−−−J 食塩水処置の動物の半分は観察期間内に死亡したが、コポリマー処置動物はすべ て生存した。食塩水処置動物が達成することができた最高の結果は等級lll− 頭を上げることができる、であったが、コポリマー処置動物の最悪の結果は等級 IV−座ることができる、であった。コポリマー処置動物のいくつかは等級VI の状態−正常な歩行及び行動を達成することができた。コポリマー処置動物は腎 機能の障害も少なかった。
それらは手術の24時間以内にほとんど正常な量の尿を生産したが、食塩水処置 標準は数日欠尿であった。
7日間の観察期間の後、残りの庄存動物を生体内バラホルムアルデヒド潅流によ り犠牲にする。脳、腎臓及び肝臓を取り出し、盲検法で病理学者が検査する。器 官の検査はコポリマー処置動物が腎臓における尿細管の壊死が有意に少なく(表 Fを参照)、食塩水処置標準群と比較して排尿量が有意に大きいことを示す(図 7を参照)。
表F 低体温バイパス/循環停止の後の腎臓へのポロキサマー188の効果急性壊死の 程度 なし 中 重度 −一−−−−コ 1動物番号 ポロキサマー 1 動物番号 食塩水 11 (急性壊死) 1  (急性壊死)IH−m−−;□□→ L−−j コポリマー処置動物は標準群の場合と比較して肝臓における小葉中心崩壊が有意 に少なかった(表Gを参照)。データは、コポリマーが腎臓及び肝臓などの器官 をHCAの有害な影響から保護することを示している。
表G 低体温バイパス/循環停止の後の肝臓へのポロキサマー188の効果小葉中心崩 壊の程度 なし 中 重度 1動物番号 ボロキサマー処置1動物番号 食塩水処置 11 (小葉中心崩壊 )1 (小葉中心崩壊)1h−□ −一−−−−−−−−−−H 140+4 3 1 15 1 l 1 し もちろん前記は本発明の好ましい具体化のみに関するものであり、添付請求の範 囲に示す本発明の精神及び範囲から逸脱することなく多くの修正又は変更をその 中で行うことができると理解するべきである。
Fig、 1 時間(時) Fig、 3 剪断(秒一つ Fig、 5 剪断(秒−リ Fig、 6 ポロキサマー188 食塩水 Fig、 7 フロントページの続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、SE)、0A(BF 、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、TG )、AT、AU、BB、BG、BR,CA、CH,C5,DE。
DK、ES、FI、GB、HU、JP、KP、KR,LK、LU、MG、MN、 MW、NL、No、PL、RO、RU、SD、5E (72)発明者 ベネット、 キャロル・エリザベスアメリカ合衆国ジョーシア 州30033デカター・ジエイムズタウンロード1085−エフ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.有効量の以下の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH[式中、aは(C3 H6O)で表される疎水基(hydrophobe)の分子量が約950−40 00ダルトンとなる整数であり、bは(C2H4O)により表される親水基部分 が化合物の約50−90重量%を成す整数である] を有する界面活性コポリマーを低体温の動物又は人に投与する段階を含む、低体 温の人又は動物を処置する方法。 2.該界面活性コポリマーが次式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH[式中、aは(C3 H6O)で表される疎水基の分子量が約1200−3500ダルトンとなる整数 であり、bは(C2H4O)により表される親水基部分が化合物の約50−90 重量%を成す整数である] を有することを特徴とする請求の範囲1に記載の方法。 3.該界面活性コポリマーが次式 HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH[式中、疎水基(C 3H6O)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合計分子量は約840 0ダルトンである]を有することを特徴とする請求の範囲1に記載の方法。 4.界面活性コポリマーを人又は動物が低体温となる前に投与することを特徴と する請求の範囲1に記載の方法。 5.界面活性コポリマーを人又は動物が低体温となった後に投与することを特徴 とする請求の範囲1に記載の方法。 6.人又は動物が心肺バイパス手術の間に低体温となることを特徴とする請求の 範囲1に記載の方法。 7.有効量の以下の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH[式中、aは(C3 H6O)で表される疎水基の分子量が約950−4000ダルトンとなる整数で あり、bは(C2H4O)により表される親水基部分が化合物の約50−90重 量%を成す整数である] を有する界面活性コポリマーを低体温の動物又は人に静脈内投与する段階を含む 、低体温の人又は動物を処置する方法。 8.該界面活性コポリマーが次式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH[式中、aは(C3 H6O)で表される疎水基の分子量が約1200−3500ダルトンとなる整数 であり、bは(C2H4O)により表される親水基部分が化合物の約50−90 重量%を成す整数である] を有することを特徴とする請求の範囲7に記載の方法。 9.該界面活性コポリマーが次式 HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH[式中、疎水基(C 3H6O)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合計分子量は約840 0ダルトンである]を有することを特徴とする請求の範囲7に記載の方法。 10.界面活性コポリマーを人又は動物が低体温となる前に投与することを特徴 とする請求の範囲7に記載の方法。 11.界面活性コポリマーを人又は動物が低体温となった後に投与することを特 徴とする請求の範囲7に記載の方法。 12.人又は動物が心肺バイパス手術の間に低体温となることを特徴とする請求 の範囲7に記載の方法。 13.有効量の以下の一般式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH[式中、aは(C3 H6O)で表される疎水基の分子量が約950−4000ダルトンとなる整数で あり、bは(C2H4O)により表される親水基部分が化合物の約50−90重 量%を成す整数である] を有する界面活性コポリマーを低体温の動物又は人に筋肉内投与する段階を含む 、低体温の人又は動物を処置する方法。 14.該界面活性コポリマーが次式: HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH[式中、aは(C3 H6O)で表される疎水基の分子量が約1200−3500ダルトンとなる整数 であり、bは(C2H4O)により表される親水基部分が化合物の約50−90 重量%を成す整数である] を有することを特徴とする請求の範囲13に記載の方法。 15.該界面活性コポリマーが次式 HO(C2H4O)b(C3H6O)a(C2H4O)bH[式中、疎水基(C 3H6O)分子量は約1750ダルトンであり、化合物の合計分子量は約840 0ダルトンである]を有することを特徴とする請求の範囲13に記載の方法。 16.界面活性コポリマーを人又は動物が低体温となる前に投与することを特徴 とする請求の範囲13に記載の方法。 17界面活性コポリマーを人又は動物が低体温となった後に投与することを特徴 とする請求の範囲13に記載の方法。 18.人又は動物が心肺バイパス手術の間に低体温となることを特徴とする請求 の範囲13に記載の方法。
JP4511478A 1991-05-01 1992-05-01 低体温の処置法 Pending JPH06507170A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/694,283 US5182106A (en) 1986-05-15 1991-05-01 Method for treating hypothermia
US694,283 1991-05-01
PCT/US1992/003605 WO1992019250A1 (en) 1991-05-01 1992-05-01 Method for treating hypothermia

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06507170A true JPH06507170A (ja) 1994-08-11

Family

ID=24788175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4511478A Pending JPH06507170A (ja) 1991-05-01 1992-05-01 低体温の処置法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5182106A (ja)
EP (1) EP0583359A1 (ja)
JP (1) JPH06507170A (ja)
AU (1) AU1912992A (ja)
CA (1) CA2102094A1 (ja)
WO (1) WO1992019250A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013531682A (ja) * 2010-07-09 2013-08-08 ステルス ペプチドズ インターナショナル インコーポレイテッド 虚血/再灌流障害に続くノーリフローの予防又は処置方法

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6153193A (en) * 1993-04-28 2000-11-28 Supratek Pharma Inc. Compositions for targeting biological agents
US6277410B1 (en) 1992-10-08 2001-08-21 Supratek Pharma Inc. Copolymer compositions for oral delivery
US6093391A (en) * 1992-10-08 2000-07-25 Supratek Pharma, Inc. Peptide copolymer compositions
ATE206308T1 (de) * 1993-02-02 2001-10-15 Xoma Technology Ltd Arzneizusammensetzungen enthaltend ein bakterizides permeabilität erhöhendes protein und ein tensid
US5932544A (en) * 1994-05-31 1999-08-03 Xoma Corporation Bactericidal/permeability-increasing protein (BPI) compositions
US6221959B1 (en) 1994-11-18 2001-04-24 Supratek Pharma, Inc. Polynucleotide compositions
US6353055B1 (en) 1994-11-18 2002-03-05 Supratek Pharma Inc. Polynucleotide compositions
WO2000021543A1 (en) * 1998-10-09 2000-04-20 Cytrx Corporation Method and composition for treating ischemia and sickle cell anemia
WO2001043661A2 (en) * 1999-12-14 2001-06-21 Radiant Medical, Inc. Method for reducing myocardial infarct by applicaton of intravascular hypothermia
AU2002350196A1 (en) * 2001-11-16 2003-06-10 The Uab Research Foundation Xanthine oxidase inhibition
CN101043884A (zh) * 2004-07-01 2007-09-26 谢彭斯眼科研究公司 用于治疗眼部疾病和病症的组合物和方法
US20070265341A1 (en) * 2004-07-01 2007-11-15 The Schepens Eye Research Institute Inc. Compositions and methods for treating eye disorders and conditions
EP3166617B1 (en) * 2014-07-07 2024-01-10 LifeRaft Biosciences, Inc. A poloxamer composition free of long circulating material and methods for production and uses thereof
WO2016007562A1 (en) * 2014-07-07 2016-01-14 Mast Therapeutics, Inc. Methods and compositions for improving hemostasis

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2674619A (en) * 1953-10-19 1954-04-06 Wyandotte Chemicals Corp Polyoxyalkylene compounds
US2854378A (en) * 1955-12-08 1958-09-30 Bristol Lab Inc Tetracycline suppository
US3089818A (en) * 1960-06-02 1963-05-14 Baxter Laboratories Inc Water dispersible antibiotics
US3140232A (en) * 1962-12-19 1964-07-07 Pfizer & Co C Color stabilization of tetracycline compositions with polypropylene glycols
US3740421A (en) * 1966-09-19 1973-06-19 Basf Wyandotte Corp Polyoxyethylene-polyoxypropylene aqueous gels
US3450502A (en) * 1967-09-25 1969-06-17 Wyandotte Chemicals Corp Method of operating heart-lung apparatus
US3641240A (en) * 1968-09-27 1972-02-08 Wyandotte Chemicals Corp Method for the treatment of an embolus or thrombus
US3590125A (en) * 1969-10-10 1971-06-29 Wyandotte Chemicals Corp Physiological salt solutions of ethylene oxide-polypropylene glycol condensation products as blood plasma substitutes
US3577522A (en) * 1969-10-10 1971-05-04 Wyandotte Chemicals Corp Methods for the treatment of shock with ethylene oxide-polypropylene glycol condensates as blood plasma substitutes
US3980772A (en) * 1969-12-02 1976-09-14 Baxter Laboratories, Inc. Methods of dissolving blood clots and the like with streptokinase chemically bonded to a carbohydrate matrix
US3867521A (en) * 1970-08-26 1975-02-18 Scherer Corp R P Method for absorption of drugs
US4073886A (en) * 1973-01-30 1978-02-14 Baxter Travenol Laboratories, Inc. Blood fractionation process using block copolymers of ethylene oxide and polyoxypropylene
US3956259A (en) * 1973-01-30 1976-05-11 Baxter Laboratories, Inc. Fractionation of blood using block copolymer of ethylene oxide and polyoxypropylene polymer to recover fraction suitable for organ perfusate
US4179337A (en) * 1973-07-20 1979-12-18 Davis Frank F Non-immunogenic polypeptides
US4100271A (en) * 1976-02-26 1978-07-11 Cooper Laboratories, Inc. Clear, water-miscible, liquid pharmaceutical vehicles and compositions which gel at body temperature for drug delivery to mucous membranes
JPS545094A (en) * 1977-06-09 1979-01-16 Tokyo Tanabe Co Production of pharmaceutical urokinase from contamination free human urine
US4305922A (en) * 1978-10-04 1981-12-15 University Patents, Inc. Labeling proteins with 99m-Tc by ligand exchange
US4186253A (en) * 1978-10-10 1980-01-29 The Green Cross Corporation Perfusate for preserving organ to be transplanted and preserving method
US4395393A (en) * 1981-08-10 1983-07-26 Basf Wyandotte Corporation Artificial blood emulsifiers
US4407790A (en) * 1981-09-25 1983-10-04 Economics Laboratory, Inc. Method of controlling bloat using nonionic surfactants
US4609546A (en) * 1982-06-24 1986-09-02 Japan Chemical Research Co., Ltd. Long-acting composition
SU1183112A1 (ru) * 1983-08-04 1985-10-07 Научно-Исследовательский Институт Экспериментальной И Клинической Терапии Министерства Здравоохранения Гсср Способ лечени острой ишемии миокарда
US4600652A (en) * 1985-04-01 1986-07-15 Warner-Lambert Company Permanently bonded antithrombogenic polyurethane surface
JPH0610139B2 (ja) * 1986-05-15 1994-02-09 エモリ ユニバーシティ 繊維素溶解性合成物混合物及び血管内の血餅溶解用薬剤

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013531682A (ja) * 2010-07-09 2013-08-08 ステルス ペプチドズ インターナショナル インコーポレイテッド 虚血/再灌流障害に続くノーリフローの予防又は処置方法
US9345738B2 (en) 2010-07-09 2016-05-24 Stealth Biotherapeutics Corp. Methods for the prevention or treatment of no-reflow following ischemia/reperfusion injury
JP2016172781A (ja) * 2010-07-09 2016-09-29 ステルス ペプチドズ インターナショナル インコーポレイテッド 虚血/再灌流障害に続くノーリフローの予防又は処置方法
JP2019052188A (ja) * 2010-07-09 2019-04-04 ステルス バイオセラピューティックス コープ 虚血/再灌流障害に続くノーリフローの予防又は処置方法
US10322159B2 (en) 2010-07-09 2019-06-18 Stealth Biotherapeutics Corp Methods for the prevention or treatment of no-reflow following ischemia/reperfusion injury
JP2020114880A (ja) * 2010-07-09 2020-07-30 ステルス バイオセラピューティックス コープ 虚血/再灌流障害に続くノーリフローの予防又は処置方法
JP2022012924A (ja) * 2010-07-09 2022-01-17 ステルス バイオセラピューティックス コープ 虚血/再灌流障害に続くノーリフローの予防又は処置方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1992019250A1 (en) 1992-11-12
CA2102094A1 (en) 1992-11-02
AU1912992A (en) 1992-12-21
US5182106A (en) 1993-01-26
EP0583359A1 (en) 1994-02-23
EP0583359A4 (en) 1994-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU637996B2 (en) Methods and compositions for treatment of pathological hydrophobic interactions in biological fluids
US5030448A (en) Method of delivering drugs to damaged or diseased tissue
US5071649A (en) Method of preventing blockage in catheters
US5039520A (en) Plasma extender
US5041288A (en) Method of treating tissue damaged by reperfusion injury
US4897263A (en) Methods and compositions for treatment of pathological hydrophobic interactions in biological fluids
US4937070A (en) Methods and compositions for treatment of pathological hydrophobic interactions in biological fluids
US5032394A (en) Method of treating burns
US4997644A (en) Method of treating adult respiratory distress syndrome
AU599392B2 (en) Fibrinolytic composition
JPH06507170A (ja) 低体温の処置法
AU656224B2 (en) Method for treating vascular obstructions caused by abnormal cells
CA1297792C (en) Fibrinolytic composition
WO1995012310A1 (en) Composition for tissue and organ transplantation preservation