JPH08231152A - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

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JPH08231152A
JPH08231152A JP7036735A JP3673595A JPH08231152A JP H08231152 A JPH08231152 A JP H08231152A JP 7036735 A JP7036735 A JP 7036735A JP 3673595 A JP3673595 A JP 3673595A JP H08231152 A JPH08231152 A JP H08231152A
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JP
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pulse
car
stop
holding
deceleration
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Teruhiro Ozeki
彰宏 尾関
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブレーキの調整に必要な制御電源カット後の制
動距離を正確にかつ容易に把握することを目的とする。 【構成】本発明は、制御電源がオフしたことを検出する
制御電源オフ検出手段と、制御電源オフ検出手段により
制御電源オフが検出された時の乗りかご位置パルスを保
持する乗りかご位置パルス保持手段と、制御電源がオフ
した後に一定時間経過すると乗りかごが停止したと判定
する停止検出手段と、停止検出手段により乗りかごが停
止したと判定された時の乗りかご位置パルスを保持する
停止位置パルス保持手段と、停止位置パルス保持手段に
より保持されているパルスと乗りかご位置パルス保持手
段により保持されているパルスとに基づいて、ブレーキ
の制動距離を算出する制動距離算出手段と、制動距離算
出手段により算出された制動距離を出力する制動距離出
力手段と、を有するブレーキテスト装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗りかごの走行に同期
して発生する乗りかご位置パルスを加減カウントするこ
とにより乗りかご位置を把握する機能を備え、制御電源
がオンの間、乗りかご呼びや乗り場呼びに応答しながら
エレベータを走行させるエレベータの制御装置に係り、
特にブレーキの調整に必要な制御電源カット後の制動距
離を正確にかつ容易に把握できるブレーキテスト装置を
備えたエレベータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、乗りかごの走行に同期して発
生する乗りかご位置パルスを加減カウントすることによ
り乗りかご位置を把握する機能を備え、制御電源がオン
の間、乗りかご呼びや乗り場呼びに応答しながらエレベ
ータを走行させるエレベータの制御装置においては、走
行中に制御電源をカットして、その時点から乗りかごが
停止するまでのシーブの回転角を実測することにより、
ブレーキの制動距離を把握している。
【0003】また、ブレーキテストは、ノーロード時に
上昇走行によって行なっているが、作業者によっては誤
って下降走行のデータをとっているような場合もあり、
調整手順には熟練を要している。
【0004】ところで、エレベータは、安全にかつ正確
に目的停止位置に停止する必要がある乗り物である。そ
して、どんなに異常な状態であっても、最大限の乗り心
地を確保するための制御性能を維持する必要がある。い
ま、仮に、エレベータの速度が下がらず、通常の減速手
段では終端階にも止まりきれないような場合が起こった
とする。この場合には、最も早く停止させる手段として
非常停止させる。この時の停止距離は、ブレーキ力に依
存する。
【0005】すなわち、ブレーキが効きすぎると、停止
距離は短くなるが、乗りかご内の乗客への衝撃が大きく
なってしまう。一方、ブレーキ力が甘いと、止まりきれ
ずに、突き上げまたは突き下げという事態を招いてしま
う。このため、ブレーキは、乗り心地と安全確保との妥
協点に調整することになり、その調整は慎重にかつ的確
に行なわなければならない。そして、ブレーキの調整に
は、制動距離の把握が不可欠である。しかしながら、従
来のエレベータの制御装置の下で、ブレーキの制動距離
を把握するには、熟練を要する割に誤差が大きい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
エレベータの制御装置においては、ブレーキの制動距離
を把握する場合に、誤差が大きいばかりでなく、熟練を
要するという問題があった。
【0007】本発明の目的は、ブレーキの調整に必要な
制御電源カット後の制動距離を正確にかつ容易に把握す
ることが可能なブレーキテスト装置を備えたエレベータ
の制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、乗りかごの走行に同期して発生する乗りかご位置
パルスを加減カウントすることにより乗りかご位置を把
握する機能を備え、制御電源がオンの間、乗りかご呼び
や乗り場呼びに応答しながらエレベータを走行させるエ
レベータの制御装置において、まず、請求項1に対応す
る発明では、制御電源がオフしたことを検出する制御電
源オフ検出手段と、制御電源オフ検出手段により制御電
源オフが検出された時の乗りかご位置パルスを保持する
乗りかご位置パルス保持手段と、制御電源がオフした後
に一定時間経過すると乗りかごが停止したと判定する停
止検出手段と、停止検出手段により乗りかごが停止した
と判定された時の乗りかご位置パルスを保持する停止位
置パルス保持手段と、停止位置パルス保持手段により保
持されているパルスと乗りかご位置パルス保持手段によ
り保持されているパルスとに基づいて、ブレーキの制動
距離を算出する制動距離算出手段と、制動距離算出手段
により算出された制動距離を出力する制動距離出力手段
と、を有するブレーキテスト装置を備えて成る。
【0009】また、請求項2に対応する発明では、制御
電源がオフしたことを検出する制御電源オフ検出手段
と、制御電源オフ検出手段により制御電源オフが検出さ
れた時の乗りかご位置パルスを保持する乗りかご位置パ
ルス保持手段と、制御電源がオフした後に一定時間経過
すると乗りかごが停止したと判定する停止検出手段と、
停止検出手段により乗りかごが停止したと判定された時
の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保持手
段と、停止位置パルス保持手段により停止位置パルス保
持が完了した旨を報知する停止位置パルス保持完了報知
手段と、階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動
させるリレベル手段と、リレベル手段により階床位置に
戻された時の乗りかご位置パルスと記憶装置から読み出
された階床位置パルスとの偏差に基づいて、ロープスリ
ップ分のパルスを算出するロープスリップ算出手段と、
ロープスリップ算出手段により算出されたロープスリッ
プ分のパルスと停止位置パルス保持手段により保持され
ているパルスと乗りかご位置パルス保持手段により保持
されているパルスとに基づいて、停止距離を算出する停
止距離算出手段と、停止距離算出手段により算出された
停止距離を出力する停止距離出力手段と、を有するブレ
ーキテスト装置を備えて成る。
【0010】一方、請求項3に対応する発明では、乗り
かごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停止指令を
出力するブレーキテストシーケンス動作手段と、ブレー
キテストシーケンス動作手段により非常停止指令が出力
される直前の乗りかご位置パルスを保持する乗りかご位
置パルス保持手段と、ブレーキテストシーケンス動作手
段により非常停止指令が出力された後に一定時間経過す
ると乗りかごが停止したと判定する停止検出手段と、停
止検出手段により乗りかごが停止したと判定された時の
乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保持手段
と、停止位置パルス保持手段により保持されているパル
スと乗りかご位置パルス保持手段により保持されている
パルスとに基づいて、ブレーキの制動距離を算出する制
動距離算出手段と、制動距離算出手段により算出された
制動距離を出力する制動距離出力手段と、を有するブレ
ーキテスト装置を備えて成る。
【0011】また、請求項4に対応する発明では、乗り
かごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停止指令を
出力するブレーキテストシーケンス動作手段と、ブレー
キテストシーケンス動作手段により非常停止指令が出力
される直前の乗りかご位置パルスを保持する乗りかご位
置パルス保持手段と、ブレーキテストシーケンス動作手
段により非常停止指令が出力された後に一定時間経過す
ると乗りかごが停止したと判定する停止検出手段と、停
止検出手段により乗りかごが停止したと判定された時の
乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保持手段
と、階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動させ
るリレベル手段と、リレベル手段により階床位置に戻さ
れた時の乗りかご位置パルスと記憶装置から読み出され
た階床位置パルスとの偏差に基づいて、ロープスリップ
分のパルスを算出するロープスリップ算出手段と、ロー
プスリップ算出手段により算出されたロープスリップ分
のパルスと停止位置パルス保持手段により保持されてい
るパルスと乗りかご位置パルス保持手段により保持され
ているパルスとに基づいて、停止距離を算出する停止距
離算出手段と、停止距離算出手段により算出された停止
距離を出力する停止距離出力手段と、を有するブレーキ
テスト装置を備えて成る。
【0012】さらに、請求項5に対応する発明では、乗
りかごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停止指令
を出力するブレーキテストシーケンス動作手段と、ブレ
ーキテストシーケンス動作手段により非常停止指令が出
力される直前の乗りかご位置パルスを保持する乗りかご
位置パルス保持手段と、ブレーキテストシーケンス動作
手段により非常停止指令が出力された後に一定時間経過
すると乗りかごが停止したと判定する停止検出手段と、
停止検出手段により乗りかごが停止したと判定された時
の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保持手
段と、階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動さ
せるリレベル手段と、リレベル手段により階床位置に戻
された時の乗りかご位置パルスと記憶装置から読み出さ
れた階床位置パルスとの偏差に基づいて、ロープスリッ
プ分のパルスを算出するロープスリップ算出手段と、ロ
ープスリップ算出手段により算出されたロープスリップ
分のパルスと停止位置パルス保持手段により保持されて
いるパルスと乗りかご位置パルス保持手段により保持さ
れているパルスとに基づいて、停止距離を算出する停止
距離算出手段と、停止距離算出手段により算出された停
止距離を出力する停止距離出力手段と、ブレーキテスト
シーケンス動作手段により非常停止指令が出力された後
のパルスデータの変化を記憶する非常停止時パルス記憶
手段と、非常停止時パルス記憶手段により記憶されたパ
ルスデータの変化に基づいて、減速度を算出する減速度
算出手段と、減速度算出手段により算出された減速度を
出力する減速度出力手段と、を有するブレーキテスト装
置を備えて成る。
【0013】また、請求項6に対応する発明では、乗り
かごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停止指令を
出力するブレーキテストシーケンス動作手段と、ブレー
キテストシーケンス動作手段により非常停止指令が出力
される直前の乗りかご位置パルスを保持する乗りかご位
置パルス保持手段と、ブレーキテストシーケンス動作手
段により非常停止指令が出力された後に一定時間経過す
ると乗りかごが停止したと判定する停止検出手段と、停
止検出手段により乗りかごが停止したと判定された時の
乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保持手段
と、階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動させ
るリレベル手段と、リレベル手段により階床位置に戻さ
れた時の乗りかご位置パルスと記憶装置から読み出され
た階床位置パルスとの偏差に基づいて、ロープスリップ
分のパルスを算出するロープスリップ算出手段と、ロー
プスリップ算出手段により算出されたロープスリップ分
のパルスと停止位置パルス保持手段により保持されてい
るパルスと乗りかご位置パルス保持手段により保持され
ているパルスとに基づいて、停止距離を算出する停止距
離算出手段と、停止距離算出手段により算出された停止
距離を出力する停止距離出力手段と、ブレーキテストシ
ーケンス動作手段により非常停止指令が出力された後の
パルスデータの変化を記憶する非常停止時パルス記憶手
段と、非常停止時パルス記憶手段により記憶されたパル
スデータの変化に基づいて、減速度を算出する減速度算
出手段と、減速度算出手段により算出された減速度を出
力する減速度出力手段と、減速度算出手段により算出さ
れた減速度が一定範囲内に入っているか否かをチェック
し、当該チェック結果を出力する減速度チェック手段
と、を有するブレーキテスト装置を備えて成る。
【0014】さらに、請求項7に対応する発明では、乗
りかごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停止指令
を出力するブレーキテストシーケンス動作手段と、ブレ
ーキテストシーケンス動作手段により非常停止指令が出
力される直前の乗りかご位置パルスを保持する乗りかご
位置パルス保持手段と、ブレーキテストシーケンス動作
手段により非常停止指令が出力された後に一定時間経過
すると乗りかごが停止したと判定する停止検出手段と、
停止検出手段により乗りかごが停止したと判定された時
の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保持手
段と、階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動さ
せるリレベル手段と、リレベル手段により階床位置に戻
された時の乗りかご位置パルスと記憶装置から読み出さ
れた階床位置パルスとの偏差に基づいて、ロープスリッ
プ分のパルスを算出するロープスリップ算出手段と、ロ
ープスリップ算出手段により算出されたロープスリップ
分のパルスと停止位置パルス保持手段により保持されて
いるパルスと乗りかご位置パルス保持手段により保持さ
れているパルスとに基づいて、停止距離を算出する停止
距離算出手段と、停止距離算出手段により算出された停
止距離を出力する停止距離出力手段と、ブレーキテスト
シーケンス動作手段により非常停止指令が出力された後
のパルスデータの変化を記憶する非常停止時パルス記憶
手段と、非常停止時パルス記憶手段により記憶されたパ
ルスデータの変化に基づいて、減速度を算出する減速度
算出手段と、減速度算出手段により算出された減速度を
出力する減速度出力手段と、初期調整時の減速度を保持
する初期調整減速度保持手段と、減速度算出手段により
算出された減速度が一定範囲内に入っているか否かをチ
ェックし、当該チェック結果を出力する減速度チェック
手段と、減速度算出手段により算出された減速度の、初
期調整減速度保持手段に保持されている減速度からの変
化度をチェックし、当該チェック結果を出力する減速度
変化度チェック手段と、を有するブレーキテスト装置を
備えて成る。
【0015】一方、請求項8に対応する発明では、上記
請求項3乃至請求項7のいずれかに対応する発明のエレ
ベータの制御装置において、一定周期で自動的にブレー
キテストを行なわせるブレーキテスト指令自動出力手段
を、ブレーキテスト装置に付加して成る。
【0016】また、請求項9に対応する発明では、上記
請求項3乃至請求項8のいずれかに対応する発明のエレ
ベータの制御装置において、遠隔保守端末装置からの要
求によりブレーキテストを行ない、自動的にまたは要求
があった時に測定結果を通知する通信手段を、ブレーキ
テスト装置に付加して成る。
【0017】さらに、請求項10に対応する発明では、
上記請求項3乃至請求項9のいずれかに対応する発明の
エレベータの制御装置において、ブレーキテストシーケ
ンス動作手段からの非常停止指令の出力後に停止検出手
段により乗りかごが停止したと判定されるまでの停止検
出時間を定格速度により調整する停止検出時間調整手段
と、当該停止検出時間調整手段により調整された停止検
出時間が非常停止指令の出力後経過した時に乗りかごが
停止したと判定する停止検出手段とを、ブレーキテスト
装置に付加して成る。
【0018】
【作用】従って、まず、請求項1に対応する発明のブレ
ーキテスト装置を備えたエレベータの制御装置において
は、乗りかごをノーロードで上昇走行させ、定格走行に
なったところで制御電源をオフすると、制御電源オフ検
出手段によって制御電源がオフしたことを検出し、この
検出時点の乗りかご位置パルスが乗りかご位置パルス保
持手段によって保持される(この保持したパルスを仮に
Aとする)。
【0019】そして、制御電源がオフして後一定時間経
過したところで、停止検出手段は乗りかごが停止したと
判定し、この停止時点の乗りかご位置パルスが停止位置
パルス保持手段によって保持される(この保持したパル
スを仮にBとする)。
【0020】さらに、制動距離算出手段では、保持パル
スAと保持パルスBとの差をパルスレートで乗算するこ
とによって制動距離を算出し、この算出された制動距離
は制動距離出力手段によって表示装置、記憶装置等に出
力される。
【0021】これにより、正確にかつ容易にブレーキの
制動距離を把握することができる。次に、請求項2に対
応する発明のブレーキテスト装置を備えたエレベータの
制御装置においては、乗りかごをノーロードで上昇走行
させ、定格走行になったところで制御電源をオフする
と、制御電源オフ検出手段によって制御電源がオフした
ことを検出し、この検出時点の乗りかご位置パルスが乗
りかご位置パルス保持手段によって保持される(この保
持したパルスを仮にAとする)。
【0022】そして、制御電源がオフして後一定時間経
過したところで、停止検出手段は乗りかごが停止したと
判定し、この停止時点の乗りかご位置パルスが停止位置
パルス保持手段によって保持される(この保持したパル
スを仮にBとする)。
【0023】さらに、停止位置パルス保持完了報知手段
によって停止位置パルスの保持が完了したことを確認し
た後に、制御電源がオンされる。そして、制御電源がオ
ンすると、リレベル手段によって乗りかごが階床位置に
戻される。
【0024】一方、ロープスリップ算出手段では、据え
つけ時の階床位置パルスを記憶装置から読み出し、リレ
ベル後の乗りかご位置パルスとの偏差からロープスリッ
プ分のパルスが算出される(このパルス値を仮にCとす
る)。
【0025】さらに、停止距離算出手段では、保持パル
スAと保持パルスBとの差にパルス値Cを加算し、この
結果をパルスレートで乗算することによって停止距離を
算出し、この算出された停止距離は停止距離出力手段に
よって表示装置、記憶装置等に出力される。
【0026】これにより、正確にかつ容易にブレーキの
制動距離を把握することができる。次に、請求項3に対
応する発明のブレーキテスト装置を備えたエレベータの
制御装置においては、ブレーキテストシーケンス動作手
段によって乗りかごをノーマル走行させ、定格速度にて
非常停止指令が出力される。
【0027】また、ブレーキテストシーケンス動作手段
によって制御電源をオフする直前に、乗りかご位置パル
ス保持手段によって乗りかご位置パルスが保持される
(この保持したパルスを仮にAとする)。
【0028】そして、非常停止指令が出力されて後一定
時間経過したところで、停止検出手段は乗りかごが停止
したと判定し、この停止時点の乗りかご位置パルスが停
止位置パルス保持手段によって保持される(この保持し
たパルスを仮にBとする)。
【0029】さらに、制動距離算出手段では、保持パル
スAと保持パルスBとの差をパルスレートで乗算するこ
とによって制動距離を算出し、この算出された制動距離
は制動距離出力手段によって表示装置、記憶装置等に出
力される。
【0030】これにより、正確にかつ容易にブレーキの
制動距離を把握することができる。次に、請求項4に対
応する発明のブレーキテスト装置を備えたエレベータの
制御装置においては、ブレーキテストシーケンス動作手
段によって乗りかごをノーマル走行させ、定格速度にて
非常停止指令が出力される。
【0031】また、ブレーキテストシーケンス動作手段
によって制御電源をオフする直前に、乗りかご位置パル
ス保持手段によって乗りかご位置パルスが保持される
(この保持したパルスを仮にAとする)。
【0032】そして、非常停止指令が出力されて後一定
時間経過したところで、停止検出手段は乗りかごが停止
したと判定し、この停止時点の乗りかご位置パルスが停
止位置パルス保持手段によって保持される(この保持し
たパルスを仮にBとする)。
【0033】次に、この停止位置パルスを保持した直後
に、制御電源操作手段によって制御電源をオンさせる。
そして、制御電源がオンすると、リレベル手段によって
乗りかごが階床位置に戻される。
【0034】一方、ロープスリップ算出手段では、据え
つけ時の階床位置パルスを記憶装置から読み出し、リレ
ベル後の乗りかご位置パルスとの偏差からロープスリッ
プ分のパルスが算出される(このパルス値を仮にCとす
る)。
【0035】さらに、停止距離算出手段では、保持パル
スAと保持パルスBとの差にパルス値Cを加算し、この
結果をパルスレートで乗算することによって停止距離を
算出し、この算出された停止距離は停止距離出力手段に
よって表示装置、記憶装置等に出力される。
【0036】これにより、正確にかつ容易にブレーキの
制動距離を把握することができる。次に、請求項5に対
応する発明のブレーキテスト装置を備えたエレベータの
制御装置においては、ブレーキテストシーケンス動作手
段によって乗りかごをノーマル走行させ、定格速度にて
非常停止指令が出力される。
【0037】また、ブレーキテストシーケンス動作手段
によって制御電源をオフする直前に、乗りかご位置パル
ス保持手段によって乗りかご位置パルスが保持される
(この保持したパルスを仮にAとする)。
【0038】さらに、停止検出時間調整手段によって定
格速度に対応した停止検出時間を取得し、非常停止指令
が出力されて後停止検出時間経過したところで、停止検
出手段は乗りかごが停止したと判定し、この停止時点の
乗りかご位置パルスが停止位置パルス保持手段によって
保持される(この保持したパルスを仮にBとする)。
【0039】次に、この停止位置パルスを保持した直後
に、制御電源操作手段によって制御電源をオンさせる。
そして、制御電源がオンすると、リレベル手段によって
乗りかごが階床位置に戻される。
【0040】一方、ロープスリップ算出手段では、据え
つけ時の階床位置パルスを記憶装置から読み出し、リレ
ベル後の乗りかご位置パルスとの偏差からロープスリッ
プ分のパルスが算出される(このパルス値を仮にCとす
る)。
【0041】また、停止距離算出手段では、保持パルス
Aと保持パルスBとの差にパルス値Cを加算し、この結
果をパルスレートで乗算することによって停止距離を算
出し、この算出された停止距離は停止距離出力手段によ
って表示装置、記憶装置等に出力される。
【0042】さらに、減速度算出手段では、ブレーキテ
ストシーケンス動作手段による非常停止指令出力後のパ
ルスデータを記憶する非常停止時パルス記憶手段により
記憶したパルスデータの変化から減速度が算出される。
そして、この算出された減速度は、減速度出力手段によ
って表示装置、記憶装置等に出力される。
【0043】これにより、正確にかつ容易にブレーキの
制動距離を把握することができる。次に、請求項6に対
応する発明のブレーキテスト装置を備えたエレベータの
制御装置においては、ブレーキテストシーケンス動作手
段によって乗りかごをノーマル走行させ、定格速度にて
非常停止指令が出力される。
【0044】また、ブレーキテストシーケンス動作手段
によって制御電源をオフする直前に、乗りかご位置パル
ス保持手段によって乗りかご位置パルスが保持される
(この保持したパルスを仮にAとする)。
【0045】さらに、停止検出時間調整手段によって定
格速度に対応した停止検出時間を取得し、非常停止指令
が出力されて後停止検出時間経過したところで、停止検
出手段は乗りかごが停止したと判定し、この停止時点の
乗りかご位置パルスが停止位置パルス保持手段によって
保持される(この保持したパルスを仮にBとする)。
【0046】次に、この停止位置パルスを保持した直後
に、制御電源操作手段によって制御電源をオンさせる。
そして、制御電源がオンすると、リレベル手段によって
乗りかごが階床位置に戻される。
【0047】一方、ロープスリップ算出手段では、据え
つけ時の階床位置パルスを記憶装置から読み出し、リレ
ベル後の乗りかご位置パルスとの偏差からロープスリッ
プ分のパルスが算出される(このパルス値を仮にCとす
る)。
【0048】また、停止距離算出手段では、保持パルス
Aと保持パルスBとの差にパルス値Cを加算し、この結
果をパルスレートで乗算することによって停止距離を算
出し、この算出された停止距離は停止距離出力手段によ
って表示装置、記憶装置等に出力される。
【0049】さらに、減速度算出手段では、ブレーキテ
ストシーケンス動作手段による非常停止指令出力後のパ
ルスデータを記憶する非常停止時パルス記憶手段により
記憶したパルスデータの変化から減速度が算出される。
そして、この算出された減速度は、減速度出力手段によ
って表示装置、記憶装置等に出力される。
【0050】さらに、減速度チェック手段は、減速度算
出手段によって算出された減速度が一定範囲内に入って
いるかをチェックし、その結果を表示装置、記憶装置等
に出力する。
【0051】これにより、正確にかつ容易にブレーキの
制動距離および減速度を把握することができる。次に、
請求項7に対応する発明のブレーキテスト装置を備えた
エレベータの制御装置においては、ブレーキテストシー
ケンス動作手段によって乗りかごをノーマル走行させ、
定格速度にて非常停止指令が出力される。
【0052】また、ブレーキテストシーケンス動作手段
によって制御電源をオフする直前に、乗りかご位置パル
ス保持手段によって乗りかご位置パルスが保持される
(この保持したパルスを仮にAとする)。
【0053】さらに、停止検出時間調整手段によって定
格速度に対応した停止検出時間を取得し、非常停止指令
が出力されて後停止検出時間経過したところで、停止検
出手段は乗りかごが停止したと判定し、この停止時点の
乗りかご位置パルスが停止位置パルス保持手段によって
保持される(この保持したパルスを仮にBとする)。
【0054】次に、この停止位置パルスを保持した直後
に、制御電源操作手段によって制御電源をオンさせる。
そして、制御電源がオンすると、リレベル手段によって
乗りかごが階床位置に戻される。
【0055】一方、ロープスリップ算出手段では、据え
つけ時の階床位置パルスを記憶装置から読み出し、リレ
ベル後の乗りかご位置パルスとの偏差からロープスリッ
プ分のパルスが算出される(このパルス値を仮にCとす
る)。
【0056】また、停止距離算出手段では、保持パルス
Aと保持パルスBとの差にパルス値Cを加算し、この結
果をパルスレートで乗算することによって停止距離を算
出し、この算出された停止距離は停止距離出力手段によ
って表示装置、記憶装置等に出力される。
【0057】さらに、減速度算出手段では、ブレーキテ
ストシーケンス動作手段による非常停止指令出力後のパ
ルスデータを記憶する非常停止時パルス記憶手段により
記憶したパルスデータの変化から減速度が算出される。
そして、この算出された減速度は、減速度出力手段によ
って表示装置、記憶装置等に出力される。
【0058】また、減速度チェック手段では、減速度算
出手段によって算出された減速度が一定範囲内に入って
いるかどうかをチェックし、この結果が表示装置、記憶
装置等に出力される。
【0059】さらに、減速度変化度チェック手段では、
初期調整減速度保持手段によって保持している初期調整
時の減速度と減速度算出手段によって算出された減速度
との変化度をチェックし、この結果が表示装置、記憶装
置等に出力される。
【0060】これにより、正確にかつ容易にブレーキの
制動距離および減速度を把握することができ、ブレーキ
の経年変化を確認することができる。次に、請求項8に
対応する発明のブレーキテスト装置を備えたエレベータ
の制御装置においては、上記請求項3乃至請求項7に対
応する発明におけるブレーキテストのシーケンス動作
を、ブレーキテスト指令自動出力手段によって一定周期
で自動的に行なわせることができる。
【0061】これにより、最新のブレーキテスト結果を
容易に参照することができる。次に、請求項9に対応す
る発明のブレーキテスト装置を備えたエレベータの制御
装置においては、例えばメンテナンス会社の遠隔保守端
末装置との通信手段によって、上記請求項3乃至請求項
8に対応する発明におけるブレーキテストのシーケンス
動作、およびブレーキテスト結果の参照を、遠隔保守端
末を通して行なうことができる。
【0062】次に、請求項10に対応する発明のブレー
キテスト装置を備えたエレベータの制御装置において
は、非常停止指令が出力されて後乗りかごが停止したと
判定するまでの停止検出時間を定格速度により調整する
ことにより、必要以上に停止検出時間をとることがなく
なる。これにより、ブレーキテストの結果を必要最小限
の時間で得ることができる。
【0063】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明によるエレベータ
の制御装置の全体構成例を示す機能ブロック図である。
【0064】図1において、走行制御装置1は、エレベ
ータの走行を制御する中心的な装置として位置してい
る。この走行制御装置1は、制御電源2がオンの間は、
乗りかご呼びや乗り場呼びに応答しながらエレベータを
走行させる。そして、乗りかごの走行中に走行に同期し
て発生するパルスジェネレータ3からの乗りかご位置パ
ルスを、乗りかご位置パルス入力装置4を通じて入力
し、この乗りかご位置パルスを加減カウントすることに
より乗りかご位置を把握するようにしている。
【0065】また、遠隔保守端末5によって、エレベー
タの据えつけ場所とは離れた場所から保守操作を行な
え、かつコンソール10によって据えつけ場所での保守
操作が行なえるようになっている。
【0066】さらに、本実施例では、表示装置61と、
減速度異常警告ランプ62と、記憶装置7と、ブレーキ
テスト装置8とを付加している。ブレーキテスト装置8
は、ブレーキテスト指令自動出力部80と、ブレーキテ
ストシーケンス処理部81と、乗りかご位置パルス記憶
部87と、停止検出部89と、停止位置パルス記憶部8
01と、リレベル処理部802と、ロープスリップ算出
部803と、停止距離算出部804と、減速度算出部8
06と、減速度チェック部808と、初期調整減速度記
憶部809と、減速度変化度チェック部810とを有し
ている。
【0067】ここで、ブレーキテスト指令自動出力部8
0は、ブレーキテスト指令を自動的に出力するものであ
る。また、ブレーキテストシーケンス処理部81は、ブ
レーキテスト指令自動出力部80またはコンソール10
あるいは遠隔保守端末5からの指令により起動するもの
である。
【0068】さらに、乗りかご位置パルス記憶部87
は、ブレーキテストシーケンス処理部81によって制御
電源2をオフする直前の乗りかご位置パルスを保持する
ものである。
【0069】さらにまた、停止検出部89は、制御電源
2をオフした後に乗りかごが停止したと判定するまでの
停止検出時間を定格速度により調整し、停止検出時間が
制御電源5をオフ後経過した時に乗りかごが停止したと
判定するものである。
【0070】一方、停止位置パルス記憶部801は、乗
りかごが停止した時の位置パルスを保持するものであ
る。また、リレベル処理部802は、階床間に停止した
乗りかごを階床位置まで移動させるもりもものである。
【0071】さらに、ロープスリップ算出部803は、
リレベル処理部802により階床位置に戻された時の乗
りかご位置パルスと記憶装置7から読み出される階床位
置パルスとの偏差に基づいて、ロープスリップ分のパル
スを算出するものである。
【0072】一方、停止距離算出部804は、ロープス
リップ算出部803により算出されたロープスリップ分
のパルスと停止位置パルス記憶部801により保持され
ているパルスと乗りかご位置パルス記憶部87により保
持されているパルスとに基づいて停止距離を算出し、か
つこの算出された停止距離を表示装置61に出力すると
共に、記憶装置7に格納するものである。
【0073】また、減速度算出部806は、ブレーキテ
ストシーケンス処理部81により制御電源がオフされた
後のパルスデータを記憶し、この記憶したパルスデータ
の変化から減速度を算出し、かつこの算出された減速度
を表示装置61に出力すると共に、記憶装置7に格納す
るものである。
【0074】さらに、減速度チェック部808は、減速
度算出部806により算出された減速度が、記憶装置7
に記憶されている一定範囲内であるか否かをチェック
し、このチェック結果が異常である場合に、減速度異常
警告ランプ62を点灯させると共に、記憶装置7に対応
するエラーコードを出力するものである。
【0075】また、初期調整減速度記憶部809は、初
期調整時の減速度を保持するものである。さらに、減速
度変化度チェック部810は、減速度算出部806によ
り算出された減速度の、初期調整減速度記憶部809に
より保持されている減速度からの変化度をチェックし、
このチェック結果が異常である場合に、減速度異常警告
ランプ62を点灯させると共に、記憶装置7に対応する
エラーコードを出力するものである。
【0076】次に、以上のように構成した本実施例のエ
レベータの制御装置の作用について、図2乃至図4にそ
れぞれ示すフローチャートを用いて説明する。まず、ブ
レーキテスト指令自動出力部80の動作について、図2
に示すフローチャートを用いて述べる。
【0077】ブレーキテスト指令自動出力部80では、
まず、例えば現在日時が月曜部の午前0時になったかど
うかが判定され(ステップS1)、その判定結果がYe
sであれば、続いて時刻が午前3時から午前4時の間で
あるかどうかの判定が行なわれ(ステップS2)、その
判定結果がYesであれば、エレベータの状態が乗りか
ご呼びなしかつ戸閉待機で30秒継続したかどうかが判
定され(ステップS3)、その判定結果がNoであれ
ば、上記判定ステップS2に戻る。
【0078】そして、ステップS3での判定結果がYe
sになったところで、ブレーキテスト指令が出力され
(ステップS4)、再び上記判定ステップS1に戻る。
なお、ブレーキテスト指令の出力回数は、週に一度以内
となる。
【0079】一方、初期調整減速度記憶部809では、
現地据えつけ調整時にブレーキテストを行ない、ブレー
キ調整が完了したことを示す指令をコンソール10から
受け取った時に、減速度出力手段807により、記憶装
置7に格納されている減速度(これは据えつけ調整時の
最終値になっている)が初期調整減速度として、記憶装
置7の別の領域に格納される。
【0080】次に、ブレーキテキスト装置の動作シーケ
ンスについて、図3および図4に示すフローチャートを
用いて述べる。前述のようにして、ブレーキテスト指令
自動出力部80によりブレーキテスト指令が出力される
と、ブレーキテストモードになる(ステップS21,S
22)。
【0081】ブレーキテストモードになると、ブレーキ
テストシーケンス処理部81が起動される。図3は、制
御電源2をオフして非常停止させるまでのブレーキテス
トシーケンス処理部81の動作フローチャートである。
【0082】まず、乗りかご呼びの有無を確認し(ステ
ップS21)、乗りかご呼びがなくなったところで、乗
りかごを最下階へ直行させる(ステップS22)。次
に、乗りかごが最下階に到着した後に(ステップS2
3)、乗りかごを上昇方向に走行させる(ステップS2
4)。
【0083】そして、定格速度に達したと判定(ステッ
プS25)したところで、乗りかご位置パルス保持手段
87によって乗りかご位置パルスがAとして保持される
(ステップS26)。
【0084】次に、この乗りかご位置パルスを保持した
直後に、制御電源2をオフさせる(ステップS27)。
この場合、制御電源5をオフさせた後の動作フローチャ
ートは、図4に示すようになる。
【0085】すなわち、停止検出部89では、記憶装置
7から定格速度に対応した停止検出時間を取得し、制御
電源2がオフして後、停止検出時間経過した(ステップ
S30)ところで乗りかごが停止したと判定し、この停
止時点の乗りかご位置パルスが、停止位置パルス記憶部
801によってBとして保持される(ステップS3
1)。
【0086】次に、この停止位置パルスを保持した直後
に、ブレーキテストシーケンス処理部81は制御電源2
をオンさせる(S32)。そして、制御電源5がオンす
ると、階床間に停止している乗りかごも、リレベル処理
部802によって階床位置に戻される(ステップS3
3)。
【0087】ところで、定格速度走行から制御電源2を
オフにするという急激な減速を行なったため、ロープス
リップが発生している可能性がある。すなわち、制御電
源2をオフしてから停止するまでに動いたパルスジェネ
レータ3からのパルス変化(上記保持パルスAと保持パ
ルスBとの差に相当する)分に相当する距離よりも、実
際に制御電源2をオフしてから停止までに移動した距離
はロープスリップ分だけ大きくなる。
【0088】次に、ロープスリップ算出部803では、
リレベル処理部802により階床位置に戻し終わった時
点での乗りかご位置パルス入力装置2からの入力パルス
と、記憶装置7から読み出される据えつけ時に設定済み
の階床位置パルスとの偏差から、ロープスリップ分のパ
ルスを算出し、パルス値Cとして保持される(ステップ
S34)。
【0089】次に、停止距離算出部804は、上記保持
パルスAと保持パルスBとの差に上記パルス値Cを加算
し、その結果をパルスレートで乗算することによって停
止距離が算出される(ステップS35)。そして、この
算出された停止距離は表示装置61に出力され、記憶装
置7にSとして格納される。また、表示装置61によっ
て停止距離を直接確認でき、記憶装置7に格納された停
止距離データを遠隔保守端末5の操作によって参照する
こともできる。
【0090】次に、減速度算出部806では、ブレーキ
テストシーケンス処理部81により制御電源2がオフさ
れて後のパルスデータを記憶し、この記憶したパルスデ
ータの変化から減速度を算出し(ステップS36)、こ
の算出された減速度は、表示装置61に出力されると共
に、記憶装置7にβとして格納される。
【0091】これにより、表示装置61によって減速度
を直接確認することができ、また記憶装置7に格納され
た減速度データを遠隔保守端末5の操作によって参照す
ることもできる。
【0092】次に、減速度チェック部808では、減速
度算出部806により算出された減速度βが、安全上問
題にならない範囲内(β1 とβ2 の間)に入っているか
どうかがチェックされる(ステップS37)。そして、
この結果が異常である時には、減速度異常警告ランプ6
2を点灯させると共に、記憶装置7に対応するエラーコ
ードが出力される。
【0093】この場合、減速度異常警告ランプ62は、
遠隔保守端末5上に直接出力させることもできる。ま
た、遠隔保守端末5の操作によって、記憶装置7に格納
されたエラーコードを参照することもできる。
【0094】次に、減速度変化度チェック部810で
は、減速度算出部806により算出された減速度βの、
初期調整減速度記憶部809により保持されている減速
度β0からの変化度が、0.1以上になっていないかど
うかどうかがチェックされる(ステップS38)。そし
て、この結果が異常である時には、減速度異常警告ラン
プ62を点灯させると共に、記憶装置7に対応するエラ
ーコードが出力される。
【0095】これにより、遠隔保守端末5の操作によっ
て、記憶装置7に格納されたエラーコードを参照するこ
ともできる。このようにして、エレベータの利用が比較
的少ない時間帯に自動的にブレーキテストを行なうた
め、記憶装置7に最新の測定データを保持することがで
きる。
【0096】また、測定結果に異常があれば遠隔保守端
末5によって確認できるため、迅速な対応をとることが
できる。なお、上記では、ブレーキテスト指令自動出力
手段80による時間間隔でブレーキテストを実施した
が、もちろん、コンソール10や遠隔保守端末5から操
作指令を送ることによって、ブレーキテストを行なうこ
ともできる。
【0097】上述したように、本実施例のブレーキテス
ト装置8を備えたエレベータの制御装置においては、制
御電源2がオフしてから乗りかごが停止するまでのパル
ス偏差を自動的に測定することができ、もって正確にか
つ容易にブレーキの制動距離を把握することが可能とな
る。
【0098】また、制御電源2がオフしてから乗りかご
が停止するまでの停止距離をロープスリップ分も考慮し
て自動的に測定することができ、もって正確にかつ容易
にブレーキの制動距離を把握することが可能となる。
【0099】一方、ブレーキテストとして適当な動作シ
ーケンスを、コンソール10からの指令により自動的に
実行するようにしているため、テスト手順によるミスの
発生を防止し、制御電源2がオフしてから乗りかごが停
止するまでのパルス偏差を容易に得ることができ、もっ
てより一層正確にかつ容易にブレーキの制動距離を把握
することが可能となる。
【0100】また、制御電源2がオフしてから停止する
までの減速度も自動的に測定することができ、もってよ
り一層正確にかつ容易にブレーキの制動距離を把握する
ことが可能となる。
【0101】さらに、減速度があらかじめ設定した許容
範囲内に収まっているか否かを自動的にチェックし、異
常値かどうかの判定を容易に行なうことが可能となる。
さらにまた、据えつけ調整時の初期設定減速度との変化
度が、あらかじめ設定された許容値以上か否かを自動的
にチェックし、異常値かどうかの判定を容易に行なうこ
とが可能となる。
【0102】一方、ブレーキテストの動作シーケンスを
一定周期で自動的に行なわせることができるため、最新
のブレーキテスト結果を容易に参照することが可能とな
る。また、前述の効果を、地理的に離れた遠隔保守端末
において容易に実現することが可能となる。
【0103】さらに、制御電源2がオフしてから乗りか
ごが停止したと判定するまでの停止検出時間を定格速度
により調整するようにしているため、必要以上に停止検
出時間をとることがなくなり、ブレーキテスト結果を必
要最小限の時間で得ることが可能となる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、制御電源がオフしたことが検出された
時の乗りかご位置パルスを保持し、制御電源がオフした
後に一定時間経過して乗りかごが停止したと判定された
時の乗りかご位置パルスを保持し、各々の保持パルスに
基づいてブレーキの制動距離を算出して出力するように
したので、制御電源がオフしてから乗りかごが停止する
までのパルス偏差を自動的に測定することが可能なブレ
ーキテスト装置を備えたエレベータの制御装置が提供で
きる。
【0105】請求項2に対応する発明によれば、制御電
源がオフしたことが検出された時の乗りかご位置パルス
を保持し、制御電源がオフした後に一定時間経過して乗
りかごが停止したと判定された時の乗りかご位置パルス
を保持し、停止位置パルス保持が完了した旨を報知し、
階床間に停止した乗りかごが階床位置に戻された時の乗
りかご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置
パルスとの偏差に基づいて、ロープスリップ分のパルス
を算出し、このロープスリップ分のパルスと各々の保持
パルスとに基づいて停止距離を算出して出力するように
したので、制御電源がオフしてから乗りかごが停止する
までの停止距離をロープスリップ分も考慮して自動的に
測定することが可能なブレーキテスト装置を備えたエレ
ベータの制御装置が提供できる。
【0106】請求項3に対応する発明によれば、乗りか
ごをノーマル走行させて、定格速度にて非常停止指令が
出力される直前の乗りかご位置パルスを保持し、非常停
止指令が出力された後に一定時間経過して乗りかごが停
止したと判定された時の乗りかご位置パルスを保持し、
各々の保持パルスに基づいてブレーキの制動距離を算出
して出力するようにしたので、ブレーキテストとして適
当な動作シーケンスをコンソールからの指令により自動
的に実行して、テスト手順によるミスの発生を防止で
き、制御電源がオフしてから乗りかごが停止するまでの
パルス偏差を容易に得ることが可能なブレーキテスト装
置を備えたエレベータの制御装置が提供できる。
【0107】請求項4に対応する発明によれば、乗りか
ごをノーマル走行させて、定格速度にて非常停止指令が
出力される直前の乗りかご位置パルスを保持し、非常停
止指令が出力された後に一定時間経過して乗りかごが停
止したと判定された時の乗りかご位置パルスを保持し、
階床間に停止した乗りかごが階床位置に戻された時の乗
りかご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置
パルスとの偏差に基づいてロープスリップ分のパルスを
算出し、このロープスリップ分のパルスと各々の保持パ
ルスとに基づいて停止距離を算出して出力するようにし
たので、請求項3に対応する発明の効果に加え、ロープ
スリップ分も考慮した停止距離を自動的に測定すること
が可能なブレーキテスト装置を備えたエレベータの制御
装置が提供できる。
【0108】請求項5に対応する発明によれば、乗りか
ごをノーマル走行させて、定格速度にて非常停止指令が
出力される直前の乗りかご位置パルスを保持し、非常停
止指令が出力された後に一定時間経過して乗りかごが停
止したと判定された時の乗りかご位置パルスを保持し、
階床間に停止した乗りかごが階床位置に戻された時の乗
りかご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置
パルスとの偏差に基づいてロープスリップ分のパルスを
算出し、このロープスリップ分のパルスと各々の保持パ
ルスとに基づいて停止距離を算出して出力し、また非常
停止指令が出力された後に記憶されたパルスデータの変
化に基づいて、減速度を算出して出力するようにしたの
で、請求項4に対応する発明の効果に加え、制御電源が
オフしてから停止するまでの減速度も自動的に測定する
ことが可能なブレーキテスト装置を備えたエレベータの
制御装置が提供できる。
【0109】請求項6に対応する発明によれば、乗りか
ごをノーマル走行させて、定格速度にて非常停止指令が
出力される直前の乗りかご位置パルスを保持し、非常停
止指令が出力された後に一定時間経過して乗りかごが停
止したと判定された時の乗りかご位置パルスを保持し、
階床間に停止した乗りかごが階床位置に戻された時の乗
りかご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置
パルスとの偏差に基づいてロープスリップ分のパルスを
算出し、このロープスリップ分のパルスと各々の保持パ
ルスとに基づいて停止距離を算出して出力し、また非常
停止指令が出力された後に記憶されたパルスデータの変
化に基づいて、減速度を算出して出力し、かつこの減速
度が一定範囲内に入っているか否かをチェックして、当
該チェック結果を出力するようにしたので、請求項5に
対応する発明の効果に加え、減速度があらかじめ設定し
た許容範囲内に収まっているか否かを自動的にチェック
して、異常値かの判定を容易に行なうことが可能なブレ
ーキテスト装置を備えたエレベータの制御装置が提供で
きる。
【0110】請求項7に対応する発明によれば、乗りか
ごをノーマル走行させて、定格速度にて非常停止指令が
出力される直前の乗りかご位置パルスを保持し、非常停
止指令が出力された後に一定時間経過して乗りかごが停
止したと判定された時の乗りかご位置パルスを保持し、
階床間に停止した乗りかごが階床位置に戻された時の乗
りかご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置
パルスとの偏差に基づいてロープスリップ分のパルスを
算出し、このロープスリップ分のパルスと各々の保持パ
ルスとに基づいて停止距離を算出して出力し、また非常
停止指令が出力された後に記憶されたパルスデータの変
化に基づいて、減速度を算出して出力し、さらに初期調
整時の減速度を保持し、この減速度が一定範囲内に入っ
ているか否かをチェックして、当該チェック結果を出力
し、さらに減速度の初期調整減時の減速度からの変化度
をチェックして、当該チェック結果を出力するようにし
たので、請求項6に対応する発明の効果に加え、据えつ
け調整時の初期設定減速度との変化度があらかじめ設定
した許容値以上か否かを自動的にチェックして、異常値
かの判定を容易に行なうことが可能なブレーキテスト装
置を備えたエレベータの制御装置が提供できる。
【0111】請求項8に対応する発明によれば、上記請
求項3乃至請求項7に対応する発明に、一定周期で自動
的にブレーキテストを行なわせるブレーキテスト指令自
動出力手段を、ブレーキテスト装置に付加するようにし
たので、請求項3乃至請求項7に対応する発明の効果に
加え、ブレーキテストの動作シーケンスを一定周期で自
動的に行なわせることができ、最新のブレーキテスト結
果を容易に参照することが可能なブレーキテスト装置を
備えたエレベータの制御装置が提供できる。
【0112】請求項9に対応する発明によれば、上記請
求項3乃至請求項8に対応する発明に、遠隔保守端末装
置からの要求によりブレーキテストを行ない、自動的に
または要求があった時に測定結果を通知する通信手段
を、ブレーキテスト装置に付加するようにしたので、請
求項3乃至請求項8に対応する発明の効果を、地理的に
離れた遠隔保守端末において実現することが可能なブレ
ーキテスト装置を備えたエレベータの制御装置が提供で
きる。
【0113】請求項10に対応する発明によれば、上記
請求項3乃至請求項9に対応する発明に、ブレーキテス
トシーケンス動作手段からの非常停止指令の出力後に停
止検出手段により乗りかごが停止したと判定されるまで
の停止検出時間を定格速度により調整する停止検出時間
調整手段と、当該停止検出時間調整手段により調整され
た停止検出時間が非常停止指令の出力後経過した時に乗
りかごが停止したと判定する停止検出手段とを、ブレー
キテスト装置に付加するようにしたので、請求項3乃至
請求項9に対応する発明の効果に加え、制御電源がオフ
してから乗りかごが停止したと判定するまでの停止検出
時間を定格速度により調整して、必要以上に停止検出時
間をとることがなくなり、ブレーキテスト結果を必要最
小限の時間で得ることが可能なブレーキテスト装置を備
えたエレベータの制御装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブレーキテスト装置を備えたエレ
ベータの制御装置の一実施例を示す機能ブロック図。
【図2】同実施例のエレベータの制御装置におけるブレ
ーキテスト指令自動出力部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図3】同実施例のエレベータの制御装置におけるブレ
ーキテストシーケンス処理部の動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図4】同実施例のエレベータの制御装置における制御
電源オフ後の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…走行制御装置、 2…制御電源、 3…パルスジェネレータ、 4…乗りかご位置パルス入力装置、 5…遠隔保守端末、 61…表示装置、 62…減速度異常警告ランプ、 7…記憶装置、 8…ブレーキテスト装置、 81…ブレーキテストシーケンス処理部、 87…乗りかご位置パルス記憶部、 89…停止検出部、 801…停止位置パルス記憶部、 802…リレベル処理部、 803…ロープスリップ算出部、 804…停止距離算出部、 806…減速度算出部、 808…減速度チェック部、 809…初期調整減速度記憶部、 810…減速度変化度チェック部、 10…コンソール。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗りかごの走行に同期して発生する乗り
    かご位置パルスを加減カウントすることにより乗りかご
    位置を把握する機能を備え、制御電源がオンの間、乗り
    かご呼びや乗り場呼びに応答しながらエレベータを走行
    させるエレベータの制御装置において、 前記制御電源がオフしたことを検出する制御電源オフ検
    出手段と、 前記制御電源オフ検出手段により制御電源オフが検出さ
    れた時の乗りかご位置パルスを保持する乗りかご位置パ
    ルス保持手段と、 前記制御電源がオフした後に一定時間経過すると乗りか
    ごが停止したと判定する停止検出手段と、 前記停止検出手段により乗りかごが停止したと判定され
    た時の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保
    持手段と、 前記停止位置パルス保持手段により保持されているパル
    スと前記乗りかご位置パルス保持手段により保持されて
    いるパルスとに基づいて、ブレーキの制動距離を算出す
    る制動距離算出手段と、 前記制動距離算出手段により算出された制動距離を出力
    する制動距離出力手段と、 を有するブレーキテスト装置を備えて成ることを特徴と
    するエレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 乗りかごの走行に同期して発生する乗り
    かご位置パルスを加減カウントすることにより乗りかご
    位置を把握する機能を備え、制御電源がオンの間、乗り
    かご呼びや乗り場呼びに応答しながらエレベータを走行
    させるエレベータの制御装置において、 前記制御電源がオフしたことを検出する制御電源オフ検
    出手段と、 前記制御電源オフ検出手段により制御電源オフが検出さ
    れた時の乗りかご位置パルスを保持する乗りかご位置パ
    ルス保持手段と、 前記制御電源がオフした後に一定時間経過すると乗りか
    ごが停止したと判定する停止検出手段と、 前記停止検出手段により乗りかごが停止したと判定され
    た時の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保
    持手段と、 前記停止位置パルス保持手段により停止位置パルス保持
    が完了した旨を報知する停止位置パルス保持完了報知手
    段と、 階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動させるリ
    レベル手段と、 前記リレベル手段により階床位置に戻された時の乗りか
    ご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置パル
    スとの偏差に基づいて、ロープスリップ分のパルスを算
    出するロープスリップ算出手段と、 前記ロープスリップ算出手段により算出されたロープス
    リップ分のパルスと前記停止位置パルス保持手段により
    保持されているパルスと前記乗りかご位置パルス保持手
    段により保持されているパルスとに基づいて、停止距離
    を算出する停止距離算出手段と、 前記停止距離算出手段により算出された停止距離を出力
    する停止距離出力手段と、 を有するブレーキテスト装置を備えて成ることを特徴と
    するエレベータの制御装置。
  3. 【請求項3】 乗りかごの走行に同期して発生する乗り
    かご位置パルスを加減カウントすることにより乗りかご
    位置を把握する機能を備え、制御電源がオンの間、乗り
    かご呼びや乗り場呼びに応答しながらエレベータを走行
    させるエレベータの制御装置において、 前記乗りかごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停
    止指令を出力するブレーキテストシーケンス動作手段
    と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力される直前の乗りかご位置パルスを保持する
    乗りかご位置パルス保持手段と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力された後に一定時間経過すると乗りかごが停
    止したと判定する停止検出手段と、 前記停止検出手段により乗りかごが停止したと判定され
    た時の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保
    持手段と、 前記停止位置パルス保持手段により保持されているパル
    スと前記乗りかご位置パルス保持手段により保持されて
    いるパルスとに基づいて、ブレーキの制動距離を算出す
    る制動距離算出手段と、 前記制動距離算出手段により算出された制動距離を出力
    する制動距離出力手段と、 を有するブレーキテスト装置を備えて成ることを特徴と
    するエレベータの制御装置。
  4. 【請求項4】 乗りかごの走行に同期して発生する乗り
    かご位置パルスを加減カウントすることにより乗りかご
    位置を把握する機能を備え、制御電源がオンの間、乗り
    かご呼びや乗り場呼びに応答しながらエレベータを走行
    させるエレベータの制御装置において、 前記乗りかごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停
    止指令を出力するブレーキテストシーケンス動作手段
    と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力される直前の乗りかご位置パルスを保持する
    乗りかご位置パルス保持手段と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力された後に一定時間経過すると乗りかごが停
    止したと判定する停止検出手段と、 前記停止検出手段により乗りかごが停止したと判定され
    た時の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保
    持手段と、 階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動させるリ
    レベル手段と、 前記リレベル手段により階床位置に戻された時の乗りか
    ご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置パル
    スとの偏差に基づいて、ロープスリップ分のパルスを算
    出するロープスリップ算出手段と、 前記ロープスリップ算出手段により算出されたロープス
    リップ分のパルスと前記停止位置パルス保持手段により
    保持されているパルスと前記乗りかご位置パルス保持手
    段により保持されているパルスとに基づいて、停止距離
    を算出する停止距離算出手段と、 前記停止距離算出手段により算出された停止距離を出力
    する停止距離出力手段と、 を有するブレーキテスト装置を備えて成ることを特徴と
    するエレベータの制御装置。
  5. 【請求項5】 乗りかごの走行に同期して発生する乗り
    かご位置パルスを加減カウントすることにより乗りかご
    位置を把握する機能を備え、制御電源がオンの間、乗り
    かご呼びや乗り場呼びに応答しながらエレベータを走行
    させるエレベータの制御装置において、 前記乗りかごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停
    止指令を出力するブレーキテストシーケンス動作手段
    と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力される直前の乗りかご位置パルスを保持する
    乗りかご位置パルス保持手段と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力された後に一定時間経過すると乗りかごが停
    止したと判定する停止検出手段と、 前記停止検出手段により乗りかごが停止したと判定され
    た時の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保
    持手段と、 階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動させるリ
    レベル手段と、 前記リレベル手段により階床位置に戻された時の乗りか
    ご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置パル
    スとの偏差に基づいて、ロープスリップ分のパルスを算
    出するロープスリップ算出手段と、 前記ロープスリップ算出手段により算出されたロープス
    リップ分のパルスと前記停止位置パルス保持手段により
    保持されているパルスと前記乗りかご位置パルス保持手
    段により保持されているパルスとに基づいて、停止距離
    を算出する停止距離算出手段と、 前記停止距離算出手段により算出された停止距離を出力
    する停止距離出力手段と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力された後のパルスデータの変化を記憶する非
    常停止時パルス記憶手段と、 前記非常停止時パルス記憶手段により記憶されたパルス
    データの変化に基づいて、減速度を算出する減速度算出
    手段と、 前記減速度算出手段により算出された減速度を出力する
    減速度出力手段と、 を有するブレーキテスト装置を備えて成ることを特徴と
    するエレベータの制御装置。
  6. 【請求項6】 乗りかごの走行に同期して発生する乗り
    かご位置パルスを加減カウントすることにより乗りかご
    位置を把握する機能を備え、制御電源がオンの間、乗り
    かご呼びや乗り場呼びに応答しながらエレベータを走行
    させるエレベータの制御装置において、 前記乗りかごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停
    止指令を出力するブレーキテストシーケンス動作手段
    と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力される直前の乗りかご位置パルスを保持する
    乗りかご位置パルス保持手段と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力された後に一定時間経過すると乗りかごが停
    止したと判定する停止検出手段と、 前記停止検出手段により乗りかごが停止したと判定され
    た時の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保
    持手段と、 階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動させるリ
    レベル手段と、 前記リレベル手段により階床位置に戻された時の乗りか
    ご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置パル
    スとの偏差に基づいて、ロープスリップ分のパルスを算
    出するロープスリップ算出手段と、 前記ロープスリップ算出手段により算出されたロープス
    リップ分のパルスと前記停止位置パルス保持手段により
    保持されているパルスと前記乗りかご位置パルス保持手
    段により保持されているパルスとに基づいて、停止距離
    を算出する停止距離算出手段と、 前記停止距離算出手段により算出された停止距離を出力
    する停止距離出力手段と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力された後のパルスデータの変化を記憶する非
    常停止時パルス記憶手段と、 前記非常停止時パルス記憶手段により記憶されたパルス
    データの変化に基づいて、減速度を算出する減速度算出
    手段と、 前記減速度算出手段により算出された減速度を出力する
    減速度出力手段と、 前記減速度算出手段により算出された減速度が一定範囲
    内に入っているか否かをチェックし、当該チェック結果
    を出力する減速度チェック手段と、 を有するブレーキテスト装置を備えて成ることを特徴と
    するエレベータの制御装置。
  7. 【請求項7】 乗りかごの走行に同期して発生する乗り
    かご位置パルスを加減カウントすることにより乗りかご
    位置を把握する機能を備え、制御電源がオンの間、乗り
    かご呼びや乗り場呼びに応答しながらエレベータを走行
    させるエレベータの制御装置において、 前記乗りかごをノーマル走行させ、定格速度にて非常停
    止指令を出力するブレーキテストシーケンス動作手段
    と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力される直前の乗りかご位置パルスを保持する
    乗りかご位置パルス保持手段と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力された後に一定時間経過すると乗りかごが停
    止したと判定する停止検出手段と、 前記停止検出手段により乗りかごが停止したと判定され
    た時の乗りかご位置パルスを保持する停止位置パルス保
    持手段と、 階床間に停止した乗りかごを階床位置まで移動させるリ
    レベル手段と、 前記リレベル手段により階床位置に戻された時の乗りか
    ご位置パルスと記憶装置から読み出された階床位置パル
    スとの偏差に基づいて、ロープスリップ分のパルスを算
    出するロープスリップ算出手段と、 前記ロープスリップ算出手段により算出されたロープス
    リップ分のパルスと前記停止位置パルス保持手段により
    保持されているパルスと前記乗りかご位置パルス保持手
    段により保持されているパルスとに基づいて、停止距離
    を算出する停止距離算出手段と、 前記停止距離算出手段により算出された停止距離を出力
    する停止距離出力手段と、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段により非常停止
    指令が出力された後のパルスデータの変化を記憶する非
    常停止時パルス記憶手段と、 前記非常停止時パルス記憶手段により記憶されたパルス
    データの変化に基づいて、減速度を算出する減速度算出
    手段と、 前記減速度算出手段により算出された減速度を出力する
    減速度出力手段と、 初期調整時の減速度を保持する初期調整減速度保持手段
    と、 前記減速度算出手段により算出された減速度が一定範囲
    内に入っているか否かをチェックし、当該チェック結果
    を出力する減速度チェック手段と、 前記減速度算出手段により算出された減速度の、前記初
    期調整減速度保持手段に保持されている減速度からの変
    化度をチェックし、当該チェック結果を出力する減速度
    変化度チェック手段と、 を有するブレーキテスト装置を備えて成ることを特徴と
    するエレベータの制御装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項3乃至請求項7のいずれか1
    項に記載のエレベータの制御装置において、 一定周期で自動的にブレーキテストを行なわせるブレー
    キテスト指令自動出力手段を、ブレーキテスト装置に付
    加して成ることを特徴とするエレベータの制御装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項3乃至請求項8のいずれか1
    項に記載のエレベータの制御装置において、 遠隔保守端末装置からの要求によりブレーキテストを行
    ない、自動的にまたは要求があった時に測定結果を通知
    する通信手段を、ブレーキテスト装置に付加して成るこ
    とを特徴とするエレベータの制御装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項3乃至請求項9のいずれか
    1項に記載のエレベータの制御装置において、 前記ブレーキテストシーケンス動作手段からの非常停止
    指令の出力後に前記停止検出手段により乗りかごが停止
    したと判定されるまでの停止検出時間を定格速度により
    調整する停止検出時間調整手段と、当該停止検出時間調
    整手段により調整された停止検出時間が非常停止指令の
    出力後経過した時に乗りかごが停止したと判定する停止
    検出手段とを、ブレーキテスト装置に付加して成ること
    を特徴とするエレベータの制御装置。
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