JPH08230880A - パレット脚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレット基板に確実かつ強固に係止出来る構
造のパレット脚を提供する。 【構成】 脚本体１と、押さえフランジ６とからなるパ
レット脚であって、脚本体１は、筒状の側壁部１１を有
し、該側壁部１１の上縁より外向きに周設した環状フラ
ンジ３と、同じく側壁部１１の上縁付近より上方に周設
した係止部４とを有し、該係止部４の複数箇所には所定
間隔で切欠５を設けるとともに、各切欠５に連続して同
じ周方向に係止溝５１を各々設けたものであり、また押
さえフランジ６は、前記環状フランジ押さえ部６１と、
該押さえ部６１の所定箇所より垂下する支持部７、及び
その端部より係止爪８を横設して、前記脚本体１の係止
溝５１に係止可能とする。 【効果】 脚本体１と、押さえフランジ６とを係止溝５
１に係止爪８に係止することにより取付けるので、取付
けが容易で、しかも取付け強度が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はパレット基板を支持する
ためのパレット脚に係わり、特にパレット基板に確実に
係止できる構造のパレット脚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年運送物を載置するパレット基板と、
該パレット基板を支持するパレット脚とを着脱可能に
し、運送時はパレット基板にパレット脚を取付けて使用
し、運送完了後はパレット脚を外して、回収する運送手
段はパレット脚を再利用できることから広く行われてい
る。従来そのためのパレット脚としては、図２に示すも
のが知られている。即ちこのパレット脚ａは、筒状の側
壁部の上下に開口部２ａと底部とを有する脚本体１ａ
と、該脚本体１ａの開口部２ａ上縁からパレット基板の
厚み分下方に外向きに周設した環状フランジ３ａと、開
口部２ａ上縁から外方に周方向に所定間隔で係止用タブ
４ａを設けた構造を採っている。該パレット脚ａをパレ
ット基板ｂに取付けるには、パレット基板ｂに開口部上
縁２ａ外周とほぼ同じ径で設けた取付け孔５ｂに、パレ
ット脚の開口部２ａ上縁を嵌め込む。この取り付けに際
して、取付け孔５ｂにはタブ用切欠き６ｂを連接して設
けておき、係止用タブ４ａをタブ用切欠き６ｂよりパレ
ット基板ｂの反対側に通すとともに、パレット脚ａを回
転して、取付け孔５ｂ周壁を環状フランジ３ａと係止用
タブ４ａとで挟み込んで係止するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この様に取付け孔にタ
ブ用切欠きを連接して設けることは、パレット脚をパレ
ット基板に取付けるには必要なことではあるが、実際の
運搬に使用する場合タブ用切欠き自体は取付け孔周壁の
強度には好ましいものではない。このため、時として取
付け孔周壁がタブ用切欠きのために簡単に変形して、パ
レット脚の取付け強度に悪影響を及ぼしていた。特に本
運送手段の様に、パレット基板がダンボールやプラスチ
ック板、あるいは木片チップを押し固めたもの等比較的
簡単な構造で、強度がさほど大きくないものを用いる場
合には、その影響は極めて大きいものであった。

【０００４】本発明はかかる課題を解決したものであっ
て、パレット基板への取付け強度が大きく、しかも構造
が簡単で取扱いが容易なパレット脚を提供するものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、脚本体と、押
さえフランジとからなるパレット脚であって、脚本体
は、筒状の側壁部の上下に開口部及び底部を各々有し、
側壁部の上縁より外向きに周設した環状フランジと、同
じく側壁部の上縁付近より上方に周設した係止部とを有
し、該係止部の複数箇所には所定間隔で切欠を設けると
ともに、各切欠に連続して同じ周方向に係止溝を各々設
けたものであり、また押さえフランジは、前記環状フラ
ンジとほぼ同じ大きさの押さえ部と、該押さえ部の所定
箇所より垂下する支持部、及びその端部より係止爪を横
設して、前記脚本体の係止溝に係止可能としたことを特
徴とするパレット脚に有る。

【０００６】

【作用】上記の構成からなるので、パレット基板にはあ
らかじめ、複数個の取付け孔を脚本体の係止片に対応し
て設けておき、該取付け孔に係止片を通して固定すれ
ば、パレット脚は確実に取付けることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に更に詳細
に説明する。図１は本発明の一実施例を示す斜視図であ
る。図１において、本発明のパレット脚Ａは、上広がり
の筒状の側壁部１１の上下に開口部２及び底部１２を有
する脚本体１と、該脚本体１の側壁部１１から外向きに
周設した環状フランジ３とを有し、また側壁部１１の上
縁付近には上方に周設した係止部４とを有している。本
実施例の場合、係止部４は、側壁部１１の上縁付近より
上方へ立上がる立上がり面４１と、該立上がり面４１よ
り水平方向内側へ伸びる水平面４２と、続いて下方へ屈
曲する垂下面４３とからなる断面逆Ｕ字形状をしてい
る。そして該係止部４の水平面４２から垂下面４３に至
る複数箇所には周方向に所定間隔で切欠５を設けるとと
もに、各切欠５に連続する垂下面４３の同じ周方向に
は、係止溝５１を各々設けている。また押さえフランジ
６は、前記環状フランジ３とほぼ同じ大きさの押さえ部
６１と中央孔６２とを有し、中央孔６２に面した押さえ
部６１には、脚本体１の切欠５対応して垂下する支持部
７、及びその端部より係止爪８を横設して、前記脚本体
１の係止溝５１に係止することが出来る様に形成してい
る。係止部４の立上がり面４１の高さは、環状フランジ
３と押さえ部６１の間隔が取付け孔９の周壁９１を狭持
するのに適した高さに形成してある。

【０００８】さて本発明のパレット脚Ａをパレット基板
Ｂへ取付けるには、あらかじめパレット基板Ｂに係止部
４とほぼ同径の取付け孔９を設けておく。始めに取付け
孔９に下方より脚本体１の係止部４を通し、押さえフラ
ンジ６を上面より係止部４に当てがいつつ、係止爪８を
切欠５内に挿通し、環状フランジ３と押さえ部６１とで
取付け孔９の周壁９１を狭持する。しかる後、押さえフ
ランジ６を回転させて、係止爪８を係止溝５１へ係止さ
せれば良い。この時、係止爪８に凸部を部分的に設けた
り、周方向に湾曲させて、係止溝５１と強く嵌まり合う
ストッパー８１を形成すれば、係止爪８と係止溝５１と
の係止状態を確実に保つことが出来る。

【０００９】本実施例において、係止爪８及び係止溝５
１の数は３カ所に限らず、必要に応じて、増加すること
が出来、また係止溝５１の位置も立上がり面４１側に設
けてもよい。更に係止部４の形状も本実施例の断面逆Ｕ
字形状に限らず、成形しやすく、強度の大きい形状に適
宜設計すればよい。

【００１０】本発明のパレット脚Ａは、合成樹脂等を射
出成形で係止部４ともども一体的に形成すればよく、ま
たパレット基板Ｂも合成樹脂、ダンボール等にて適宜サ
イズに成形すればよい。

【００１１】

【発明の効果】本発明は以上に述べたような構成にした
ので、、パレット基板への取付け強度が大きく、しかも
構造が簡単で取扱いが容易なパレット脚を得ることが出
来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の一実施例の斜視図である。

【図２】図２は従来のパレット脚を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 脚本体 １１ 側壁部 １２ 底部 ２ 開口部 ３ 環状フランジ ４ 係止部 ５ 切欠 ５１ 係止溝 ６ 押さえフランジ ６１ 押さえ部 ７ 支持部 ８ 係止爪

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 脚本体（１）と、押さえフランジ（６）
   とからなるパレット脚であって、脚本体（１）は、筒状
   の側壁部（１１）の上下に開口部（２）及び底部（１
   ２）を各々有し、側壁部（１１）の上縁より外向きに周
   設した環状フランジ（３）と、同じく側壁部（１１）の
   上縁付近より上方に周設した係止部（４）とを有し、該
   係止部（４）の複数箇所には所定間隔で切欠（５）を設
   けるとともに、各切欠（５）に連続して同じ周方向に係
   止溝（５１）を各々設けたものであり、また押さえフラ
   ンジ（６）は、前記環状フランジ（３）とほぼ同じ大き
   さの押さえ部（６１）と、該押さえ部（６１）の所定箇
   所より垂下する支持部（７）、及びその端部より係止爪
   （８）を横設して、前記脚本体（１）の係止溝（５１）
   に係止可能としたことを特徴とするパレット脚。