JPH08230864A - 簡易組立二重側壁容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】組み立て後の容器の角隅部から水などの液体が
漏洩しない構造とすることにあり、しかも通常は運搬や
保管などに便利なように偏平に折り開かれていて嵩をと
らない構造であるとともに、容器本体への物品の収納、
包装、運搬、出荷時には、直ちに二重側壁部を備えた容
器として容易に組み立てて使用できるようにする。 【構成】矩形状底板１の互いに対向する各辺に、一対の
側板２、内側板３と、一対の側板４、内側板５とによる
それぞれ二重側壁部が立設され、該二重側壁部を構成す
る前記各々側板２、４の両側にそれぞれ折込フラップ６
が折目を介して連続面として形成されている簡易組立二
重側壁容器。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、二重側壁部を備え、隣
り合う互いの二重側壁部が連続する部材により形成され
た組立容易な簡易組立二重側壁容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の二重側壁部を備えた組立容器とし
ては、図８の展開図（ブランク）及び図９に示すような
ものがある。

【０００３】例えば、図８に示すように、矩形状底板１
１の互いに対向する各辺に、それぞれ折目ａを介して連
設した一対の側板１２、１２、及びそれぞれ折目ｃを介
して連設した一対の側板１４、１４と、該側板１２、１
２の外側に、それぞれ折目ｂを介して連設した内側板１
３、１３と、該側板１４、１４の外側に、それぞれ折目
ｄを介して連設した内側板１５、１５とを備えている。

【０００４】前記一対の側板１４、１４の両側にそれぞ
れ折目ｅを介して連設する折込フラップ１６、１６、１
６、１６と、前記一対の内側板１５、１５の両側にそれ
ぞれ折目ｆを介して連設した折込フラップ１７、１７、
１７、１７とは、前記折目ｄに対して概略線対称形に形
成されている。

【０００５】そして、前記一対の内側板１５及びその両
側の折込フラップ１７を、折目ｄを介して前記一対の側
板１４及びその両側の前記折込フラップ１６上に折り重
ね、続いて折り重ねた前記一対の側板１４と内側板１５
との重ね合わせ内面を接着剤などにて貼着した後、前記
一対の側板１４、内側板１５を、折目ｃを介して底板１
１より直角に折り立て、また折り重ねた前記各々折込フ
ラップ１６、１７は、そのまま重ねた状態で、それぞれ
折目ｅ、ｆを介して直角に折り曲げられる。

【０００６】その後、前記一対の側板１２を折目ａを介
して底板１１に対して直角に折り立て、続いて前記一対
の内側板１３を折目ｂを介して側板１２内側の折込フラ
ップ１６、１７内側に折り重ね、前記内側板１３をその
外側端部に設けたそれぞれ係止突起１３ａを、底板１１
の折目ａに沿って設けた係止孔１８に嵌合して底板１１
に係止することにより、底板１１、側板１２、内側板１
３、側板１４、内側板１５からなる二重側壁をもった容
器を形成しているものである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記二重側壁をもった
組立容器は、一般的に板紙、段ボールなどのシート材料
を用いて形成され、また、板紙、段ボールなどに合成樹
脂をコーティングしたもの、あるいは合成樹脂フィルム
（又はシート）を貼り合わせたものなどが使用されて、
耐水性、防水性、撥水性あるいは耐久性などを配慮して
製造されている。

【０００８】また上記組立容器は、時として１ｍｍ以上
の厚さのシート材料を使用する場合があり、組立作業に
かなりの負担が掛かるものであり、このような組立作業
の負荷を軽減化するためにも、容器本体の構造は、通常
は運搬や保管などに便利なように偏平に折り畳まれてい
て、嵩をとらない構造であることが望ましく、容器本体
への物品の収納、包装、運搬、出荷時には、直ちに容器
として使用できる状態となることが望ましい。

【０００９】ところで、上記従来の二重側壁をもった組
立容器は、図８に示すブランクを、側板１４と内側板１
５とを折り重ね、その重ね合わせ内面を貼着した構造で
一旦保管されて、物品の収納、包装、運搬、出荷などの
使用時に備えている。

【００１０】しかしながら使用時には、上記の順序で、
対向する一対の側板１４、内側板１５及び折込フラップ
１６、１７、そして対向する一対の側板２、内側板３を
それぞれ組み立てて側壁部を形成し、二重側壁部をもっ
た容器として組み立てる必要があり、組み立て作業にか
なりの時間と人手とを要するものであった。

【００１１】また、上記容器は、このようにして組み立
てた容器の互いに隣接する二重側壁部が、これと非連続
的な折込フラップ１６、１７により接続されているた
め、液体など流動性のある物を内容物として容器に入れ
た場合は、容器の各々角隅部から内容物が洩れ出すこと
があり、容器の用途に制限があった。

【００１２】本発明の目的は、組み立て後の容器の角隅
部から水などの液体が漏洩しない構造とすることにあ
り、しかも通常は運搬や保管などに便利なように偏平に
折り開かれていて嵩をとらない構造であるとともに、容
器本体への物品の収納、包装、運搬、出荷時には、直ち
に二重側壁部を備えた容器として容易に組み立てて使用
できるようにすることにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は矩形状底板１の
互いに対向する各辺に、一対の側板２、内側板３と、一
対の側板４、内側板５とによるそれぞれ二重側壁部が立
設され、該二重側壁部を構成する前記各々側板２、４の
両側にそれぞれ折込フラップ６が折目を介して連続面と
して形成されていることを特徴とする簡易組立二重側壁
容器である。

【００１４】また本発明は、上記発明の簡易組立二重側
壁容器において、前記底板１の互いに対向する各辺に折
目ａ、ｂを介して連設した側板２と内側板３、及び折目
ｃ、ｄを介して連設した側板４と内側板５とによる二重
側壁部を備え、前記各々側板２、４の両側に折目ｅ、ｆ
を介して連設し且つ前記底板１の各々角隅部相当部より
各々折目ｅ、ｆに対して４５°角度の折目ｇにて対称形
に二分されるそれぞれ三角形部６ａと６ｂとによる折込
フラップ６を備え、前記各々折込フラップ６の三角形部
６ａと６ｂとを各々折目ｅ、ｆ、ｇを介して内方に折り
込み、前記二重側壁部をそれぞれ折目ａ、ｃを介して底
板１より折り立て、重ね合わせた前記三角形部６ａ、６
ｂを、前記一対のそれぞれ側板２と内側板３との間、若
しくは前記一対のそれぞれ側板４と内側板５との間に挟
持して形成されている簡易組立二重側壁容器である。

【００１５】また本発明は、上記発明の簡易組立二重側
壁容器において、前記一対の内側板３外端部に各々折目
ｈを介してそれぞれ底圧板３ａ、３ａが連設され、前記
一対の内側板３外端部の両側に各々係止突起３ｂ、３ｂ
を備え、前記一対の内側板５外端部の両側に前記係止突
起３ｂを嵌合係止する各々切込部８、８を備え、前記内
側板５を、折目ｄを介して内方の前記各々側板４上に折
り重ね、前記各々折込フラップ６の三角形部６ａと６ｂ
とを各々折目ｅ、ｆ、ｇを介して内方に折り込み、前記
一対の側板２と前記一対の側板４とを折目ａ、ｃを介し
て底板１より折り立て、折り込まれた各々折込フラップ
６の重ね合わせ三角形部６ａ、６ｂを前記一対のそれぞ
れ側板２面に重ね合わせ、前記一対のそれぞれ内側板３
を各々側板２の内側に折り返して該重ね合わせ三角形部
６ａ、６ｂを挟むようにして重ね合わせ、該内側板３の
底圧板３ａを折目ｈを介して折り曲げて底板１面に重ね
合わせ、各々係止突起３ｂを前記各々切込部８内に嵌合
係止して形成されている簡易組立二重側壁容器である。

【００１６】また本発明は、上記発明の簡易組立二重側
壁容器において、前記側板４と該側板４上に折り重ねら
れた前記内側板５とは互いに貼着されている簡易組立二
重側壁容器である。

【００１７】また本発明は、上記簡易組立二重側壁容器
において、前記側板２と前記折込フラップ６の三角形部
６ａとは、互いに貼着されている簡易組立二重側壁容器
である。

【００１８】また本発明は、上記簡易組立二重側壁容器
において、前記折込フラップ６の重ね合わせ三角形部６
ａ、６ｂ内面は互いに貼着されている簡易組立二重側壁
容器である。

【００１９】

【実施例】本発明の簡易組立二重側壁容器は、図２の斜
視図に示すように、矩形状底板１の互いに対向する各辺
に、それぞれ折目を介して一対の側板２、２、内側板
３、３と、一対の側板４、４、内側板５、５とを備えて
いる。

【００２０】前記各々一対の側板２、内側板３と、前記
各々一対の側板４、内側板５は、それぞれ互いに重ね合
わせて底板１の四辺に立設され、それぞれ二重側壁部を
構成しており、互いに隣り合うそれぞれ立設した二重側
壁部により形成される四角隅部（互いに隣り合うそれぞ
れ立設した二重側壁部と底板１とにより形成される四角
隅部）における各々側板２、４は、該側板２、４に対し
て折目を介して連設した折込フラップ６、６、６、６に
より実質的に連続面となっている。

【００２１】本発明の簡易組立二重側壁容器を、以下実
施例に従って詳細に説明する。

【００２２】本発明の一実施例における簡易組立二重側
壁容器は、図１のブランク図に示すように、矩形状底板
１（長方形状又は正方形状など）の互いに対向する各辺
に折目ａ、ｃを介して連設した一対の側板２、２及び側
板４、４と、該側板２、２の外側に折目ｂを介して連設
した内側板３、３と、該側板４、４の外側に折目ｄを介
して連設した内側板５、５を備えている。

【００２３】前記一対の側板２の両側と、前記一対の側
板４の両側とに、それぞれ折目ｅ、ｆを介して連設した
それぞれ折込フラップ６、６、６、６、６は、前記底板
１の各々角隅部相当部より折目ｅに対して４５°角度の
折目ｇにて対称形に二分するそれぞれ三角形部６ａ、６
ｂにより構成されている。

【００２４】まず、上記図１のブランクから容器を組み
立てる際は、前記一対の側板４上に折目ｄを介してそれ
ぞれ内側板５を内側に折り重ね、続いて、四角隅部にあ
る前記各々折込フラップ６の三角形部６ａ、６ａを、折
目ｅ、ｆ、ｇを介して内方に折り込み、図２に示すよう
に、側板２と、側板４、内側板５とを、それぞれ折目
ａ、ｃを介して底板１より立ち起こす。

【００２５】折り込みにより重ね合わされたそれぞれ前
記三角形部６ａ、６ａを、前記一対の側板２内面に、若
しくは前記折り重ねた側板４と内側板５との重ね合わせ
内面に重ね合わせた後、前記一対の内側板３をそれぞれ
折目ｂを介して側板２内面に折り返して重ね合わせるこ
とにより、前記四角隅部のそれぞれ折込フラップ６の三
角形部６ａ、６ａが、側板２と内側板３との間、若しく
は、側板４と内側板５との間に挟み込まれた状態で、図
３に示すような本発明の簡易組立容器が完成する。

【００２６】本発明の一実施例における容器ブランクシ
ートにおいては、図１に示すように長方形状の底板１の
互いに対向する各辺に、それぞれ折目ａを介して一対の
側板２、２、及びそれぞれ折目ｃを介して一対の側板
４、４を連設した。

【００２７】該側板２、２の外側に、それぞれ折目ｂを
介して内側板３、３と、該側板４、４の外側にそれぞれ
折目ｄを介して内側板５、５を連設した。

【００２８】前記一対の側板２、２の両側と、前記一対
の側板４、４の両側とに、それぞれ折目ｅ、ｆを介し
て、折目ｇを介して対称形に二分される前記三角形部６
ａ、６ａによる折込フラップ６、６、６、６を連設し
た。

【００２９】このような図１に示した上記ブランクシー
トを順に組み立てて、本発明の容器を形成するものであ
る。

【００３０】次に本発明の他の実施例における簡易組立
二重側壁容器は、図１のブランク図に示すように、前述
の一実施例による容器において、前記一対の内側板３、
３の外端部に、各々折目ｈを介してそれぞれ底圧板３
ａ、３ａを連設している。

【００３１】また、前記一対の内側板３、３の外端部の
両側には、各々係止突起３ｂ、３ｂを設けている。

【００３２】また、前記一対の内側板５、５の外端部の
両側には、それぞれ前記係止突起３ｂを嵌合係止するた
めの各々切込部８、８を備えたものである。

【００３３】そして、図１において、前記内側板５を折
目ｄを介して内方の前記各々側板４上に折り重ね、前記
各々折込フラップ６の三角形部６ａと６ａとを各々折目
ｅ、ｆ、ｇを介して内方に折り込み、図２に示すよう
に、前記一対の側板２と前記一対の側板４とを折目ａ、
ｃを介して底板１より折り立てる。

【００３４】続いて、折り込まれた前記各々折込フラッ
プ６の重ね合わせ三角形部６ａ、６ａを、前記一対のそ
れぞれ側板２面に重ね合わせ、前記一対のそれぞれ内側
板３を各々側板２の内側に折り返して、該重ね合わせ三
角形部６ａ、６ｂを挟むようにして重ね合わせるととも
に、該内側板３の底圧板３ａを、折目ｈを介して外方に
折り曲げて底板１面に重ね合わせる。

【００３５】続いて、前記一対の各々内側板３、３のそ
れぞれ係止突起３ｂを、前記内側板５、５の各々切込部
８内に嵌合係止して、該内側板３、３を、各々側板２の
内面に固定することにより、図３に示すような本発明の
簡易組立容器が完成する。

【００３６】本発明のその他の実施例としては、図２に
おいて、前記側板４と、該側板４上に折り重ねられる前
記内側板５との重ね合わせ面を、接着剤、粘着剤（両面
粘着テープなど）などにて互いに貼着してもよいし、あ
るいはホッチキスなどにて固定してもよい。

【００３７】また、本発明のその他の実施例としては、
図２において、前記側板２と、前記折り込まれた折込フ
ラップ６の三角形部６ａとの重ね合わせ面は、互いに貼
着されていてもよい。

【００３８】また、本発明のその他の実施例としては、
図２において、前記折込フラップ６の重ね合わせ三角形
部６ａ、６ｂ内面は、互いに貼着されていてもよい。

【００３９】なお上記本発明の簡易組立容器に対して蓋
部を必要とする場合に、蓋部の構造については特に限定
されるものではないが、例えば、本発明の上記容器と同
様の構造の蓋部であって、上記容器に嵌合できる一周り
大きいサイズの容器を蓋部として利用してもよいし、あ
るいは、先に本願出願人の提示した特願平７−２９１７
７号に記載する発明による簡易組立容器の構造を応用す
るなど、上記容器を施蓋できるものであれば適宜な構造
の蓋部を使用することが可能である。

【００４０】本発明の上記簡易組立容器のブランクシー
トに使用するシート材料としては、板紙、段ボールなど
のシート材料、また、容器に耐久性を付与するために必
要に応じて１ｍｍ以上の厚さのシート材料が使用され、
また容器に耐水性、防水性、撥水性などを付与するため
に、板紙、段ボールなどにポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリ
カーボネートなどの熱可塑性樹脂あるいはフッ素樹脂な
ど熱硬化性樹脂などの合成樹脂をコーティングしたも
の、又は、これらの合成樹脂フィルム（又はシート）を
貼り合わせたシート材料などが使用される。

【００４１】

【作用】本発明の簡易組立二重側壁容器は、矩形状底板
１の四角隅部外側にそれぞれ側板２、４の両側に連設し
て設けられた、それぞれ折込フラップ６を内方に折り込
むことで、該底板１の各辺に設けたそれぞれ側板２と内
側板３、及び側板４と内側板５とにより形成される二重
側壁部を該底板１面に対して容易に起立させ、四角隅部
の連続するブランクシートによる立方体、直方体形状の
箱状容器を組み立てることができ、また、それぞれ前記
折込フラップ６を外方に折り出すことによって、前記そ
れを該底板１面と同一平坦面に容易に折り開くことがで
きる。

【００４２】本発明の上記組立容器の構造は、図２に示
すように、各々側壁２、４の両者に対してそれぞれ折目
ｅ、ｆを介して連続面として設けた各々折込フラップ６
を備え、組み立て後の容器のそれぞれ二重側壁部の隣接
する各々角隅部は、実質的に完全な連続するブランクシ
ートによって形成された連続面を備えており、そのため
に容器角隅部から水などの液体が洩れ出すことがなく液
体漏洩が生じ難い容器である。

【００４３】また、本発明の簡易組立二重側壁容器は、
図１に示すブランクシートの対向する一対の側板４と内
側板５とを折目ｄを介して予め折り重ねておき、その折
り重ね内面を必要に応じて適宜貼着、固定しておくこと
により、通常は運搬や保管などに便利なように偏平な状
態に折り開いておくことができ、容器本体への物品の収
納、包装、運搬、出荷時には、直ちに、前記各々折込フ
ラップ６を内方に折り込みながら、図２乃至図３に示す
ように、側壁部を矩形状底板１より立ち起こして容易に
組み立てることができ、また、組み立て後の容器は、側
板２、内側板３と、側板４、内側板５とによる頑丈な二
重側壁構造であるため、側壁部に耐座屈性と耐屈折性を
備えている。

【００４４】

【発明の効果】本発明の簡易組立二重側壁容器は、容器
の各々角隅部が、実質的に完全な連続するブランクシー
トによって形成された連続面を備え、角隅部から水など
の液体が洩れ出すことがなく難漏洩性を備えた容器であ
り、特に、水分を伴うような野菜、果物類、魚介類、花
卉類などの生鮮品、あるいは氷詰め品や冷凍品などの物
品の収納、包装、運搬などに使用した際に、水分が容器
の外に洩れ出して他の物品を汚損するようなことがな
く、保管や輸送用などの容器として効果的である。

【００４５】また、通常は運搬や保管などに便利なよう
に偏平に折り開いておくことができて嵩をとらない構造
であり、容器本体への物品の収納包装、あるいは運搬、
出荷時には、直ちに矩形状底板より側板など二重側壁部
を立ち起こて容易に組み立てることができ、また、その
起立状態が戻らないように固定することができ、二重側
壁をもった容器の組み立て作業の負荷が軽減できるなど
の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の簡易組立二重側壁容器のブランクシー
トの平面図である。

【図２】本発明の簡易組立二重側壁容器の組立順序を示
す斜視図である。

【図３】本発明の簡易組立二重側壁容器の組立完成斜視
図である。

【図４】従来の二重側壁容器を説明するブランクシート
の平面図である。

【符号の説明】

ａ〜ｈ…折目 １…底板 ２…側板 ３…内側板 ３ａ…底圧板 ３ｂ
…係止突起 ４…側板 ５…内側板 ６…折込フラップ ６ａ…三角形部 ８…切欠部 １１…底板 １２…側板 １３…内側板 １３ａ…係止
突起 １４…側板 １５…内側板 １６…折込フラップ １７…折込フラッ
プ １８…係止孔

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】矩形状底板１の互いに対向する各辺に、一
   対の側板２、内側板３と、一対の側板４、内側板５とに
   よるそれぞれ二重側壁部が立設され、該二重側壁部を構
   成する前記各々側板２、４の両側にそれぞれ折込フラッ
   プ６が折目を介して連続面として形成されていることを
   特徴とする簡易組立二重側壁容器。
2. 【請求項２】前記底板１の互いに対向する各辺に折目
   ａ、ｂを介して連設した側板２と内側板３及び折目ｃ、
   ｄを介して連設した側板４と内側板５とによる二重側壁
   部を備え、前記各々側板２、４の両側に折目ｅ、ｆを介
   して連設し且つ前記底板１の各々角隅部相当部より各々
   折目ｅ、ｆに対して４５°角度の折目ｇにて対称形に二
   分されるそれぞれ三角形部６ａと６ｂとによる折込フラ
   ップ６を備え、前記各々折込フラップ６の三角形部６ａ
   と６ｂとを各々折目ｅ、ｆ、ｇを介して内方に折り込
   み、前記二重側壁部をそれぞれ折目ａ、ｃを介して底板
   １より折り立て、重ね合わせた前記三角形部６ａ、６ｂ
   を、前記一対のそれぞれ側板２と内側板３との間、若し
   くは前記一対のそれぞれ側板４と内側板５との間に挟持
   して形成されている請求項１記載の簡易組立二重側壁容
   器。
3. 【請求項３】前記一対の内側板３外端部に各々折目ｈを
   介してそれぞれ底圧板３ａ、３ａが連設され、前記一対
   の内側板３外端部の両側に各々係止突起３ｂ、３ｂを備
   え、前記一対の内側板５外端部の両側に前記係止突起３
   ｂを嵌合係止する各々切込部８、８を備え、前記内側板
   ５を折目ｄを介して内方の前記各々側板４上に折り重
   ね、前記各々折込フラップ６の三角形部６ａと６ｂとを
   各々折目ｅ、ｆ、ｇを介して内方に折り込み、前記一対
   の側板２と前記一対の側板４とを折目ａ、ｃを介して底
   板１より折り立て、折り込まれた各々折込フラップ６の
   重ね合わせ三角形部６ａ、６ｂを前記一対のそれぞれ側
   板２面に重ね合わせ、前記一対のそれぞれ内側板３を各
   々側板２の内側に折り返して該重ね合わせ三角形部６
   ａ、６ｂを挟むようにして重ね合わせ、該内側板３の底
   圧板３ａを折目ｈを介して折り曲げて底板１面に重ね合
   わせ、各々係止突起３ｂを前記各々切込部８内に嵌合係
   止して形成されている請求項２記載の簡易組立二重側壁
   容器。
4. 【請求項４】前記側板４と該側板４上に折り重ねられた
   前記内側板５とは互いに貼着されている請求項２又は請
   求項３記載の簡易組立二重側壁容器。
5. 【請求項５】前記側板２と前記折込フラップ６の三角形
   部６ａとは互いに貼着されている請求項２乃至請求項４
   記載の簡易組立二重側壁容器。
6. 【請求項６】前記折込フラップ６の重ね合わせ三角形部
   ６ａ、６ｂ内面は互いに貼着されている請求項２乃至請
   求項５記載の簡易組立二重側壁容器。