JPH08230753A - 電動自転車 - Google Patents

電動自転車

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JPH08230753A
JPH08230753A JP4048595A JP4048595A JPH08230753A JP H08230753 A JPH08230753 A JP H08230753A JP 4048595 A JP4048595 A JP 4048595A JP 4048595 A JP4048595 A JP 4048595A JP H08230753 A JPH08230753 A JP H08230753A
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JP
Japan
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motor
battery
driving force
current
electric motor
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JP4048595A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Matsumoto
敏宏 松本
Tateaki Tanaka
建明 田中
Hisahiro Kazuhara
寿宏 数原
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 人力による主駆動力と、電動機による補助駆
動力とによって駆動するように構成した電動自転車にお
いて、補助駆動力を生成する直流電動機と、直流電動機
に電力を供給するバッテリと、スイッチング素子と、補
助駆動力を検出する電動機電流センサと、主駆動力を検
出する踏力センサと、踏力センサと電動機電流センサと
の出力に基づいてスイッチング素子のデューティ比を制
御する制御手段とを備え、直流電動機と電動機電流セン
サとの直列回路に、スイッチング素子を介してバッテリ
電圧を印加し、前記直列回路にダイオードをフライホイ
ルダイオードとして並列接続したことを特徴とする。 【効果】 フライホイルダイオードを有する電動機の電
機子電流が正確に検出されるので、電動自転車における
補助駆動力の制御を精度よく行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動自転車に関し、
特に、電動機による補助駆動力によって人力を補助する
ようにした電動自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動自転車においては、(1)人
力による主駆動力を検出する踏力センサと、バッテリが
電動機へ供給するバッテリ電流に基づいて電動機トルク
を検出するバッテリ電流センサとを備え、それらのセン
サ出力に基づいて電動機による補助駆動力を制御するよ
うにしたもの(例えば、特開平4−100790号公報
参照)や、
【0003】(2)主駆動力が所定値を越えたときの
み、電動機に補助駆動力を出力させるもの(例えば、特
開平5−246378号公報参照)、そして、(3)バ
ッテリの電力残量を検出して、それを表示するようにし
たもの(例えば、特開平6−144343号公報参
照)、などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)において、
電動機に直流電動機を使用し、バッテリの出力をスイッ
チング素子を介して電動機に断続的に供給して電動機の
出力を制御する場合には、スイッチング素子のオフ時に
電動機の誘導成分によって高電圧が発生するので、その
高電圧からスイッチング素子を保護するために、通常、
電動機の両端にフライホイールダイオードを接続するよ
うにしている。
【0005】しかし、フライホイールダイオードの作用
によりスイッチング素子がオフの期間にも電動機(電機
子)に電流が流れるため、電動機へ実際に流れる電流と
バッテリがモータへ出力するバッテリ電流とが異なり、
バッテリ電流センサでは、電動機トルクつまり補助駆動
力を正しく検出できないという問題点がある。
【0006】次に、上記(2)においては、自転車の運
転中に、主駆動力が所定値を越えるごとに急に補助駆動
力が加わるため、使用者にとっては、踏力を増大させる
途中で急に負荷が小さくなるように感じるという状態が
くり返され、乗り心地が悪くなる。
【0007】また、上記(3)においては、バッテリの
電力残量は、バッテリの出力電圧と出力電流の両方に基
づいて演算されるので、バッテリ電流を検出するための
バッテリ電流センサを特別に設けなければならない。
【0008】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、精度よく検出された電動機トルクに基づ
いて適正に補助駆動力を与え、乗り心地を損なうことな
く駆動すると共にバッテリの電力残量もバッテリ電流セ
ンサを設けることなく演算することが可能な電動自転車
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、図1に示す
ように、人力による主駆動力と、電動機による補助駆動
力とによって駆動するように構成した電動自転車におい
て、補助駆動力を生成する直流電動機101と、直流電
動機101に電力を供給するバッテリ102と、スイッ
チング素子103と、補助駆動力を検出する電動機電流
センサ105と、主駆動力を検出する踏力センサ106
と、踏力センサ106と電動機電流センサ105との出
力に基づいてスイッチング素子103のデューティ比を
制御する制御手段107とを備え、直流電動機101と
電動機電流センサ105との直列回路に、スイッチング
素子103を介してバッテリ電圧を印加し、前記直列回
路にダイオード104をフライホイルダイオードとして
並列接続したことを特徴とする電動自転車を提供するも
のである。
【0010】この発明における人力による主駆動力と
は、通常の自転車に見られるように、人がペダルを踏み
付けて駆動輪に伝達する力であり、その伝達手段には従
来の自転車において公知のものを用いることができる。
【0011】また、電動機101による補助駆動力と
は、自転車に対して人力による主駆動力が作動するとき
に、電動機101から補助的に付与される駆動力のこと
である。主駆動力に対する補助駆動力の比率(補助率と
いう)を1以下に制御することにより、本発明の電動自
転車は道路交通法上の自転車(通常の自転車)として取
り扱われる。
【0012】また、電動機から自転車の駆動輪へ補助駆
動力を伝達する構成としては、電動機の出力を駆動輪の
回転軸へ数段のギヤやベルト又はチェーンを介して伝達
する手段や、電動機の出力軸をギヤで減速した後、駆動
輪のタイヤ又はリムに伝達する手段などが用いられる。
【0013】なお、駆動輪の回転速度が、電動機による
駆動回転速度よりも高いときに、電動機が駆動輪に対し
て制動力を与えないよう電動機と駆動輪とは一方向クラ
ッチを介して接続することが好ましい。
【0014】電動機101には、例えば、永久磁石励磁
型の直流ブラシモータを用いることができる。また、バ
ッテリ102には、例えば、再充電可能なニッケル−カ
ドミウム電池を用いてもよい。
【0015】スイッチング素子103には、スイッチン
グトランジスタやサイリスタを用いることができる。ダ
イオード104は、電動機101のフライホイルダイオ
ードとして用いられ、スイッチング素子103のオフ時
に電動機101に発生する高い誘起電圧がスイッチング
素子103に印加されるのを防止する。
【0016】電動機電流センサ105は、電流を電圧に
変換する素子であればいずれでもよいが、これには、例
えば数mΩのシャント抵抗やホール素子などが用いられ
る。踏力センサ106は、人力による主駆動力を検出す
るセンサであり、これには、ペダルから駆動輪までの主
駆動力の伝達系に介在して主駆動力に応じて機械的な歪
みや変形を生じる要素とその歪みや変形量を電気信号に
変換するセンサ(例えば歪みゲージ、ポテンショメー
タ、又は差動トランスなど)とを組合せたものが用いら
れる。
【0017】制御手段107は、例えば100〜100
0Hz程度の一定の周波数つまり、1〜10msの一定
周期のパルス信号を出力してスイッチング素子103を
オン・オフし、そのデューティ比(オンパルス幅)を変
化させて電動機101をPWM制御するものであり、こ
れには、CPU、ROMおよびRAMからなるマイクロ
コンピュータを使用することができる。
【0018】制御手段107は、主駆動力に対する補助
駆動力の比率が主駆動力の増大に応じて増大するように
スイッチング素子103のデューティ比を制御すること
が、乗り心地をよくする点で好ましい。
【0019】なお、スイッチング素子103のデューテ
ィ比とは、スイッチング素子103を所定周期でオン・
オフするとき、その周期に対するオン時間の比率のこと
である。
【0020】また、この発明は、電動機電流センサ10
5によって検出される電動機電流にスイッチング素子1
03のデューティ比を乗じてバテリ電流を算出する演算
手段と、算出されたバッテリ電流とバッテリ電圧に基づ
いてバッテリ106の電力残量を算出する算出手段をさ
らに備えてもよい。この演算手段および算出手段も、C
PU、ROM、RAMからなるマイクロコンピュータで
構成できる。
【0021】
【作用】請求項1に係る発明によれば、バッテリ102
からスイッチング素子103を介して電動機101へ供
給されるバッテリ電流は、スイッチング素子104によ
り所定周波数でオン・オフされ、その波形は図2の
(a)のようになる。この時、電動機101に流れる電
流はダイオード104のフライホイル作用により、図2
の(b)に示すようにスイッチング素子104のオフ期
間にも流れるので、電動機電流センサ105は、この正
味の電動機電流を検出する。
【0022】ところで、電動機トルクは本来、電動機電
流に比例するものであるから、電動機電流センサ105
は、バッテリ電流を検出する場合に比べて、電動機トル
クつまり補助駆動力を正確に検出することができ、電動
自転車における補助駆動力の出力制御を適正に行うこと
が可能になる。
【0023】請求項2に係る発明によれば、主駆動力に
対する補助駆動力の比率、つまり補助率が、主駆動力が
小さい時には低く、大きくなるほど高くなるので、補助
駆動力が主駆動力に対して連続的にかつ効率的に与えら
れ、電動自転車は乗り心地よく制御されることになる。
【0024】請求項3に係る発明によれば、電動機電流
からバッテリ電流が算出され、その算出値とバッテリ電
圧に基づいてバッテリの電力残量が精度よく算出され
る。
【0025】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
詳述する。これによって、この発明は限定されるもので
ない。図3は、実施例の電動自転車の側面図、図4はこ
の電動自転車の駆動系の構成説明図である。
【0026】これらの図において、電動自転車本体1
は、人力駆動手段9および電動駆動手段12によって駆
動する駆動輪2と、走行方向を決定する前輪3を有す
る。さらに本体1は、立パイプ4、上パイプ5、そして
下パイプ6とによって構成されたフレームを備え、立パ
イプ4の上端にはサドル7が設けてある。そして、上パ
イプ5と下パイプ6とが交わる部分の上方に前輪3の方
向を定めるハンドル8が設けてある。
【0027】駆動輪2を駆動する人力駆動手段9は一般
の自転車と同様、ペダル10を有し、使用者がペダル1
0を足で踏んで回転させることによってチェーン11に
駆動力(踏力ともいう)が伝達され、その駆動力がさら
にスプロケット11aと一方向クラッチ11bと踏力セ
ンサ11cとを介して駆動輪2に伝達されて、駆動輪2
が駆動するようになっている。
【0028】なお、踏力センサ11cには、スプロケッ
ト11aの回転軸と駆動輪2の回転軸とを弾性体で接続
し、弾性体の歪みによって変位する磁石を検出コイルで
検出する構成のものを使用している。
【0029】また、一方向クラッチ11bは、踏力が駆
動輪2に与えようとする回転速度よりも実際の駆動輪2
の回転速度が高い時に、駆動輪2からチェーン11に駆
動力が逆伝達されないように作用する。
【0030】人力駆動手段9と併用して駆動輪2を駆動
する電動駆動手段12は、駆動輪2上部に設けた充電可
能なバッテリ13を電源とし、バッテリ13から駆動輪
2のハブに設けた電動機14に電力を供給する。
【0031】該電動駆動手段12では、電動機14から
の出力がギヤとベルトからなる減速機構14aにより減
速され一方向クラッチ14bを介して駆動輪2に伝達さ
れる。一方向クラッチ14bは、電動機14が駆動輪2
に与えようとする回転速度よりも駆動輪2の実際の回転
速度の方が高い時に、駆動輪2から電動機14に駆動力
が逆伝達されないように作用する。
【0032】図5は、この電動自転車のハンドル上面図
であり、ハンドル8の両端にはグリップ15が設けられ
ると共に前輪3及び駆動輪2のブレーキシュー(図示し
ない)をそれぞれ作動操作するブレーキレバー16a、
16bが設けられている。25はバッテリ残量表示部で
あり、バッテリ13の電力残量を表示するLED26、
27を備える。
【0033】次に、この電動自転車の制御回路を図6を
用いて説明する。図6に示すように、電動機14と電動
機電流センサ(以下電流センサという)22との直列回
路に、スイッチング素子21と電源スイッチ19を介し
てバッテリ13の電圧が印加され、この直列回路にフラ
イホイルダイオード20が接続されている。
【0034】17はCPU、ROMおよびRAMからな
るマイクロコンピュータ(以下マイコンという)であ
り、マイコン17は、バッテリ13の電圧Vbを検出す
る電圧検出回路24と電流センサ22と踏力センサ11
cからの出力を受けて信号処理を行い、スイッチング素
子21およびバッテリ残量表示部25へ出力する。そし
て、LED26、27はバッテリ残量を表示する。
【0035】なお、この実施例において、電動機14に
は永久磁石励磁式の直流ブラシモータ(最高出力300
W)を、バッテリには24V、5Ahのニッケル−カド
ミウム電池を、電流センサ22には、2.25mΩのシ
ャント抵抗をそれぞれ使用している。また、マイコン1
7は、スイッチング素子21を244Hzの周波数でオ
ン・オフして、電動機14をPWM制御するようになっ
ている。
【0036】このような構成において、電源スイッチ1
9がオンされ、電動自転車のペダル10が使用者によっ
て踏まれると、その踏力がチェーン11を介して駆動輪
2へ伝達されると共に、その大きさが踏力センサ11c
によって検出されてマイコン17に入力される。マイコ
ン17は電動機14をPWM制御し、電流センサ22に
よって検出される電動機電流(電動機トルク)を踏力に
平衡させる。
【0037】ここで、電動機14の出力トルクTが電流
センサ22から得られる電流Iaによって精度よく検出
されることを説明する。図7は図6の回路の各部の電圧
・電流波形を示すタイミングチャートであり、電源スイ
ッチ19を介してバッテリ13から図7の(a)に示す
ようなバッテリ電圧Vbが電流センサ22、電動機14
およびスイッチング素子21からなる直列回路に印加さ
れ、スイッチング素子21が同図(b)に示すように、
周期t,オン期間tONのデューティでオン・オフをくり
返すと、それに対応してバッテリ13から同図(e)に
示すようなバッテリ電流Ibが断続的に流れる。
【0038】これに対して、電動機14の電機子には、
同図(f)に示すような電動機電流Iaがフライホイル
ダイオード20の作用により連続的に流れる。この時、
電動機14の電機子電圧Vaは同図(c)のようにな
り、スイッチング素子21の端子電圧Vsは同図(d)
のようになる。
【0039】なお、図7の(c)、(d)においては、
フライホイルダイオード20およびスイッチング素子2
1の順方向降下電圧は電圧Vb(24V)に比して十分
に小さいので無視している。
【0040】ここで、電動機電流Iaとバッテリ電流I
bとの関係を求める。まず、バッテリ13から取り出さ
れる電力と電動機14が受け取る電力とは等しいから Vb・Ib=Va・Ia……(1) また、図7の(a)、(c)、(d)より Va=Vb−Vs……(2) (2)を(1)へ代入して Ib=Ia(Vb−Vs)/Vb……(3)
【0041】ところで、電圧Vsは図7の(d)の波形
を有するから Vs=Vb(1−tON)/t……(4) (4)を(3)に代入すると Ib=Ia・tON/t……(5) となり、バッテリ電流Ibは電動機電流Iaとスイッチ
ング素子21のデューティ比との積で表される。
【0042】つまり、電動機電流Iaは、バッテリ電流
Ibとは異なる値を有し、電動機14とフライホイルダ
イオード20との閉回路中に挿入された電流サンサ22
によって、はじめて正しく検出されることが判る。
【0043】なお、式(1)〜式(5)におけるVb,
Ib,Va,Ia,Vsはすべて平均値を表わしてお
り、式(5)の関係は、図7の(e)と(f)の波形の
面積の比率からでも同様に求めることができる。
【0044】そして、電動機電流Iaが正しく検出され
ると、直流電動機の出力トルクTは、励磁が一定であれ
ば一般に T=K・Ia(Kは定数)……(6) で表されるから、電動機電流Iaからこの電動自転車に
おける補助駆動力が正しく算出されることになる。
【0045】次に、この電動自転車の制御特性について
説明する。電動自転車では、周知のように本来の人力に
よる主駆動力、即ち踏力TLに電動機による補助駆動力
Mを付与して自転車を駆動するものである。踏力TL
2つのペダル10が互いに水平方向に位置するときにほ
ぼ最大となり、互いに垂直方向に位置するときにほぼ最
小となって周期的に変化するため、踏力TLに補助駆動
力TMを付与するタイミングと、付与する比率(補助
率)TM/TLが電動自転車の乗り心地を左右する。
【0046】そこで、この発明の電動自転車では、マイ
コン17は、踏力センサ11cの出力信号aおよび電流
センサ22の出力信号bをそれぞれ増幅率AとBで増幅
し、それらの差(A・a−B・b)によってスイッチン
グ素子21のデューティ比を変化させ、A・a=B・b
になるように電動機14の出力を制御すると共に、増幅
率A又はBを踏力センサ11cの出力信号aに応じて変
化させるようにしている。
【0047】それによって図8の(a)、(b)又は
(c)に示すような踏力−補助率特性が得られる。図8
の(a)は、踏力に正比例して補助率を変化させる場
合、同図(b)は、(a)において踏力が所定値以上に
なると補助率を一定にする場合、同図(c)は踏力に対
して指数関数的に補助率を変化させる場合を示してい
る。
【0048】このような制御特性を有する制御回路(図
6)の等価回路が、図9および図10である。これらの
図においてA1、A2およびA3は増幅器、Dは積分
器、Gはパルスジェネレータ、Fは減算器であり、増幅
器A1およびA2はそれぞれAとBのゲインを有してい
る。
【0049】これらの図においては、増幅器A1又はA
2のゲインA又はBが踏力センサ11cの出力aに応じ
て変化し(A・a−B・b)が積分器Dによって積分
(遅延)されて増幅器A3で増幅された後、パルスジェ
ネレータGによって対応するオン・デューティを有する
パルスに変換されてスイッチング素子21に供給されA
・a=B・bになるように電動機22のPWM制御が行
われる。
【0050】そして、図9においては、増幅器A2のゲ
インBが、図10においては増幅器A1のゲインAが、
それぞれ踏力センサ11cの出力aの大きさに応じて制
御される。従って、踏力FLに対する補助駆動力FM
比、すなわち補助率は図8の(a)〜(c)のように変
化することになる。なお、踏力TLに補助駆動力TMを付
与するタイミングは、積分器Dの遅延の程度により、適
度に設定できる。
【0051】このように補助率を踏力に応じて制御する
ことにより、踏力が低いときには補助率が低く、踏力が
高くなるにつれて補助率が高くなるので、踏力FLの周
期的な変化に対して円滑に補助駆動力FMが増減し、運
転者に快い乗り心地を与えることができる。
【0052】次に、この電動自転車におけるバッテリ残
量表示制御について説明する。まず、電流センサ22で
検出された信号bと,電圧検出回路24で検出された信
号cとがマイコン17に入力されると、マイコン17
は、まず電動機電流Iaを表す信号bを用いて、式
(5)つまり、Ib=Ia・tON/tに基づきバッテリ
電流Ibを算出し、算出したバッテリ電流Ibと、信号
cから得られるバッテリ電圧Vbとを演算することによ
って、バッテリ13の電力残量を求め、残量表示部25
に表示する。
【0053】このとき、バッテリ電力残量をバッテリ電
圧Vbとバッテリ電流Ibとを合わせて演算するのは、
バッテリ電流Ibによってバッテリ13の電圧値が変化
するためである。
【0054】即ちバッテリ13の残量が大きくてもバッ
テリ電流Ibが多く流れると電圧が下がるためである。
本実施例では、定格電圧が24Vのバッテリ13を使っ
ており、例えば、3Aしか電流が流れていない場合でバ
ッテリ13の電圧が20Vの時、バッテリ13の残量が
5%以下であると判断して電動機14への通電を停止す
る。
【0055】しかし、バッテリ13に高負荷がかかり、
バッテリ電流Ibが24Aの場合には電圧値が20Vま
で低下しても残量を50%以上と判断して通電を続け
る。これは、バッテリ13の電圧値が同じであってもバ
ッテリ電流値が異なるときには、バッテリ13の残量が
異なるため、電流値と電圧値の総合的な判断によりバッ
テリ13の残量を算出している。
【0056】そして、本実施例では、図5に示すよう
に、バッテリ残量表示部25はLEDによる表示を行っ
ているが、LED26は緑色、LED27は赤色を使
い、バッテリ13の満充電時から50%まではLED2
6を常時点灯し、50%以下でLED26を消灯しLE
D27を点滅させる。更に、前記バッテリ13の残量が
10%になるとLED27を常時点灯させ、5%以下で
LED27を消灯させる。
【0057】このようにして、バッテリ電流Ibが電動
機電流Iaから式(5)により容易に演算できるので、
バッテリ13の電力残量(又は電力消費量)を算出する
ためにバッテリ電流の検出用センサを新たに設ける必要
がない。
【0058】また、逆に、図6において、電動機電流セ
ンサ22を設けずに、例えばスイッチング素子21とバ
ッテリ13との間にバッテリ電流Ibを検出するバッテ
リ電流センサを設けてもよい。
【0059】この場合には、電動機電流Iaは、式
(3)から Ia=Ib・Vb/(Vb−Vs)……(7) 又は、式(5)から Ia=Ib・t/tON……(8) として逆算される。
【0060】図11〜図14は、上記演算を行うマイコ
ン17の機能を等価的に示した等価回路であり、これら
の図において、P1〜P4は積分器、Qは乗算器、Rは除
算器である。
【0061】図11は式(3)を用いてバッテリ電流I
bを算出する等価回路であり、図12は式(7)を用い
て電動機電流Iaを算出する等価回路である。なお、図
12においては、電流センサ22は、バッテリ電流Ib
を検出するため、スイッチング素子21とバッテリ13
との間に挿入されている。
【0062】また、図13は式(5)を用いてバッテリ
電流Ibを算出する等価回路であり、図14は式(8)
を用いて電動機電流Iaを算出する等価回路である。な
お、図14においては、電流センサ22は、バッテリ電
流Ibを検出するため、スイッチング素子21とバッテ
リ13との間に挿入されている。
【0063】また、図15のようにスイッチング素子2
1をオン・オフ制御するパルス信号によって開閉するゲ
ートHを用いれば、電動機電流を検出する電流センサ2
2がその瞬時値IAを出力するとき、バッテリ電流の瞬
時値IBを検出することも可能となる。
【0064】従って、図6に示すように、電動機にフラ
イホイルダイオードを接続した場合には、電動機電流と
バッテリ電流とが異なることになるが、一方を検出すれ
ば他方が算出されるので、設計上の都合及び組立やメン
テナンスなどの都合に合わせて1つの電流センサを設置
すればいずれの電流も任意に検出できることになる。
【0065】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、直流電動
機と電動機電流センサとの直列回路にフライホイルダイ
オードを並列接続したので、直流電動機の電機子電流に
基づいて電動機トルクが正確に検出され、電動自転車に
おける補助駆動力の制御が精度よく行われる。
【0066】請求項2に係る発明によれば、人力による
主駆動力に対する補助駆動力の比率が主駆動力の増大に
応じて増大するので、駆動力の補助動作が円滑に行わ
れ、乗り心地をよくする。
【0067】請求項3に係る発明によれば、フライホイ
ルダイオードを有する電動機の電機子電流からバッテリ
電流が算出されるので、バッテリ電流検出用のセンサを
設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本構成を示す回路図である。
【図2】図1の要部の波形を示すタイムチャートであ
る。
【図3】実施例の電動自転車の側面図である。
【図4】実施例の駆動系を示す構成説明図である。
【図5】図3の要部上面図である。
【図6】実施例の制御回路図である。
【図7】図6の各部の波形を示すタイムチャートであ
る。
【図8】実施例の踏力と補助率の関係を示すグラフであ
る。
【図9】図6の等価回路図である。
【図10】図6の等価回路図である。
【図11】実施例の要部の機能を示す等価回路図であ
る。
【図12】実施例の要部の機能を示す等価回路図であ
る。
【図13】実施例の要部の機能を示す等価回路図であ
る。
【図14】実施例の要部の機能を示す等価回路図であ
る。
【図15】実施例の要部の機能を示す等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 駆動輪 3 前輪 4 立パイプ 5 上パイプ 6 下パイプ 7 サドル 8 ハンドル 9 人力駆動手段 10 ペダル 11 チェーン 12 電動駆動手段 13 バッテリ 14 電動機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力による主駆動力と、電動機による補
    助駆動力とによって駆動するように構成した電動自転車
    において、補助駆動力を生成する直流電動機と、直流電
    動機に電力を供給するバッテリと、スイッチング素子
    と、補助駆動力を検出する電動機電流センサと、主駆動
    力を検出する踏力センサと、踏力センサと電動機電流セ
    ンサとの出力に基づいてスイッチング素子のデューティ
    比を制御する制御手段とを備え、直流電動機と電動機電
    流センサとの直列回路に、スイッチング素子を介してバ
    ッテリ電圧を印加し、前記直列回路にダイオードをフラ
    イホイルダイオードとして並列接続したことを特徴とす
    る電動自転車。
  2. 【請求項2】 制御手段は、主駆動力に対する補助駆動
    力の比率が主駆動力の増大に応じて増大するようにスイ
    ッチング素子のデューティ比を制御する請求項1記載の
    電動自転車。
  3. 【請求項3】 電動機電流センサによって検出される電
    動機電流にスイッチング素子のデューティ比を乗じてバ
    ッテリ電流を算出する演算手段と、算出されたバッテリ
    電流とバッテリ電圧に基づいてバッテリの電力残量を算
    出する算出手段をさらに備えてなる請求項1記載の電動
    自転車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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EP3293103A1 (en) * 2016-08-16 2018-03-14 Zhejiang Easy Vehicle Co.,Ltd. A transmission and an electric vehicle provided with the transmission
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