JPH08230030A - 樹脂含浸用チューブの製造方法 - Google Patents

樹脂含浸用チューブの製造方法

Info

Publication number
JPH08230030A
JPH08230030A JP7067141A JP6714195A JPH08230030A JP H08230030 A JPH08230030 A JP H08230030A JP 7067141 A JP7067141 A JP 7067141A JP 6714195 A JP6714195 A JP 6714195A JP H08230030 A JPH08230030 A JP H08230030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strip
shaped
core rod
base material
spirally wound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7067141A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Ogoshi
幸雄 大越
Takeji Kubota
武治 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takiron Co Ltd filed Critical Takiron Co Ltd
Priority to JP7067141A priority Critical patent/JPH08230030A/ja
Publication of JPH08230030A publication Critical patent/JPH08230030A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 縫合部分がなく、繊維基材の厚さが一定で、
未硬化樹脂の均一な含浸が可能な樹脂含浸用チューブ
を、連続して効率良く製造できる方法を提供する。 【構成】 第一の方法は、芯棒1の外周に帯状繊維基材
3を側端部が当接するように螺旋巻きすると共に、その
外周に帯状被覆フィルム5を側端部が重なり合うように
螺旋巻きして、帯状被覆フィルム5の重なり合った側端
部を接合し、形成されたチューブ9を芯棒1から引き出
す。第二の方法は、帯状繊維基材の上面に広幅の帯状被
覆フィルムを積層一体化してなる帯状複合体を芯棒の外
周に螺旋巻きし、帯状被覆フィルムの重なり合った側端
部を接合して、芯棒から引き出す。第三の方法は、同じ
幅の帯状繊維基材と帯状被覆フィルムを積層一体化して
なる帯状複合体を螺旋巻きすると共に、細い帯状接合フ
ィルムを螺旋巻きし、帯状複合体の継目に接合して、芯
棒から引き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂を含浸して下水管
等の内面ライニング材として使用される樹脂含浸用チュ
ーブの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の樹脂含浸用チューブとしては、
例えば特公昭58−39646号に開示されたものが知
られている。
【0003】このチューブは、片面にフィルムを積層し
たガラス繊維のマットを、フィルムが内側となるように
チューブ状に折曲げ、その端部同士を重ね合わせて重な
り部分を縫合糸で縫合することにより製造されるもので
ある。
【0004】このようなチューブは、ガラス繊維マット
に未硬化樹脂を含浸させて樹脂含浸チューブとし、これ
を管内に挿入して膨張、硬化させると、ガラス繊維によ
って強度が改善された管内面のライニング材としての使
用に供することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製造方法でチューブを製造する場合は、ガラス繊維マッ
トの重なり部分を縫合する作業の機械化が容易でないた
め、現段階では手作業で縫合せざるを得ないのが実情で
あり、そのためチューブの生産効率が低いという問題が
あった。
【0006】また、上記のようにガラス繊維マットの重
なり部分を縫合すると、重なり部分の肉厚が大きくな
り、しかも縫合糸が樹脂の含浸を妨げる作用をするの
で、縫合した重なり部分に樹脂を均一に含浸させること
が難しいという問題もあった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、縫合部分がなく、繊
維基材の厚さが一定で、未硬化樹脂の均一な含浸が可能
な樹脂含浸用チューブを、連続して効率良く製造するこ
とができる製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第一の発明に係る樹脂含浸用チューブの製造方法
は、芯棒の外周に帯状繊維基材を側端部が当接するよう
に螺旋巻きすると共に、その外周に帯状被覆フィルムを
側端部が重なり合うように螺旋巻きして、帯状被覆フィ
ルムの重なり合った側端部を接合し、形成されたチュー
ブを芯棒から引出して巻取ロールに巻取ることを特徴と
している。
【0009】また、第二の発明に係る製造方法は、帯状
繊維基材の上面に該基材より広幅の帯状被覆フィルムを
積層一体化してなる帯状複合体を、帯状繊維基材の側端
部が当接し且つ帯状被覆フィルムの側端部が重なり合う
ように芯棒の外周に螺旋巻きして、帯状被覆フィルムの
重なり合った側端部を接合し、形成されたチューブを芯
棒から引出して巻取ロールに巻取ることを特徴としてい
る。
【0010】更に、第三の発明に係る製造方法は、帯状
繊維基材の上面に該基材と同幅の帯状被覆フィルムを積
層一体化してなる帯状複合体を側端部が当接するように
芯棒の外周に螺旋巻きすると共に、該側端部が当接する
帯状複合体の継目の上に細い帯状接合フィルムを螺旋巻
きして、帯状接合フィルムを帯状複合体の継目に接合
し、形成されたチューブを芯棒から引出して巻取ロール
に巻取ることを特徴としている。
【0011】
【作用】第一発明の製造方法では、帯状繊維基材を側端
部が当接するように螺旋巻きするので、帯状繊維基材が
重なり合って厚肉部を生じることはない。そして、帯状
繊維基材の外周に帯状被覆フィルムを側端部が重なり合
うように螺旋巻きし、重なり合った側端部を接合してチ
ューブとするので、帯状繊維基材を従来のように縫合す
る必要が全くない。このように、第一発明の製造方法
は、帯状繊維基材と帯状被覆フィルムを螺旋巻きして該
フィルムの重なり合った側端部を接合するものであるか
ら、面倒な縫合作業が不要でチューブを効率良く連続製
造することができ、しかも、製造されたチューブは、帯
状繊維基材に重なり部分や縫合部分がないので、未硬化
樹脂をチューブ内に吸引する等の手段により、未硬化樹
脂を帯状繊維基材に均一に含浸させることができる。
【0012】第二発明の製造方法では、帯状繊維基材の
側端部が当接し且つ帯状被覆フィルムの側端部が重なり
合うように帯状複合体を螺旋巻きし、該フィルムの重な
り合った側端部を接合するので、第一発明の場合と同
様、帯状繊維基材が重なり合って厚肉部を生じることが
なく、帯状繊維基材を縫合する必要もない。従って、製
造されたチューブは、上記と同様、未硬化樹脂を帯状繊
維基材に均一に含浸できるものであり、しかも、この第
二発明の場合は、帯状繊維基材と帯状被覆フィルムを別
々に螺旋巻きする必要がなく、一本の帯状複合体を螺旋
巻きするだけでよいから、第一発明の場合より簡単に製
造することができる。
【0013】第三発明の製造方法では、帯状複合体を側
端部が当接するように螺旋巻きし、帯状複合体の側端部
が当接するの継目の上に帯状接合フィルムを螺旋巻きし
て接合するので、やはり第一発明の場合と同様に、帯状
繊維基材が重なり合って厚肉部を生じることがなく、帯
状繊維基材を縫合する必要もない。従って、第一発明の
場合と同様にチューブを効率良く連続製造することがで
き、製造されたチューブも、未硬化樹脂を帯状繊維基材
に均一に含浸できるものである。
【0014】また、第一〜第三の製造方法はいずれも、
芯棒の直径を変えるだけでチューブ径の種々異なる樹脂
含浸用チューブを得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0016】図1は第一発明に係る製造方法の一実施例
を説明する説明図である。
【0017】図1において、1は固定された芯棒であ
り、この芯棒1の基部には、芯棒の周りを回転するロー
ター2が設けられている。そして、このローター2に
は、帯状繊維基材3を巻付けた第一の繰出ロール4a
と、帯状被覆フィルム5を巻付けた第二の繰出ロール4
bが取付られている。また、芯棒1の先端側周囲には加
熱装置6が配置され、更に芯棒1の前方には複数の引取
りロール7と巻取ロール8が配設されている。
【0018】この実施例の製造方法は、上記のようなチ
ューブ製造装置を用いて、ローター2を定速で回転させ
ながら第一の繰出ロール4aから帯状繊維基材3を繰出
し、該基材3の側端部が重ならないで当接するように芯
棒1の外周に螺旋巻きすると共に、その外周に第二の繰
出ロール4bから帯状被覆フィルム5を繰り出して、該
フィルム5の側端部が重なり合うように螺旋巻きする。
そして、螺旋巻きしたものを引取ロール7で前方へ移動
させながら、加熱装置6を通過するときに、帯状被覆フ
ィルム5の重なり合った側端部を熱融着して接合すると
共に、帯状被覆フィルム5を帯状繊維基材3に熱融着し
て貼付ける。そして、形成されたチューブ9を引取ロー
ル7で平らに押えながら芯棒1から引出して巻取ロール
8に巻取る。このようにすると、面倒な縫合作業が全く
不要となるので、チューブ9を効率良く連続製造するこ
とができる。
【0019】帯状繊維基材3としては、ガラス繊維等の
無機繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維、ビスコース
レーヨン等の再生繊維、或は、これらの一種又は二種以
上の混合繊維からなる帯状の繊維マット等が好適に使用
される。また、帯状被覆フィルム5としては、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルア
ルコール、ポリエステル、ポリウレタン等の熱可塑性樹
脂からなるフィルムを帯状に切断したものが好適に使用
される。
【0020】帯状繊維基材3や帯状被覆フィルム5の幅
寸法は特に制限されないが、螺旋巻き作業性を考慮する
と、5〜50cm程度の幅寸法を有するものが好適であ
る。また、帯状被覆フィルム5の厚さは、薄くても30
0μm以上であることが望ましく、更に、該フィルム5
の側端部の重なり幅は、充分な接合強度が得られるよう
に狭くても5mm以上とすることが望ましい。
【0021】図2は第一発明に係る製造方法の他の実施
例を説明する説明図である。
【0022】この実施例に用いるチューブ製造装置は、
芯棒1が回転自在に設けられ、第一及び第二の繰出ロー
ル4a,4bの取付位置が固定されている。そして、引
取ロール7と巻取ロール8は回転フレーム10に装着さ
れ、巻取ロール8のロール回転軸と直交する方向の回動
軸(芯棒1の回転軸の延長線上にある回動軸)を中心と
して、回転フレーム10ごと回動するように構成されて
いる。
【0023】この実施例は、上記のような装置を用い
て、芯棒1を回転させながら、第一及び第二の繰出ロー
ル4a,4bから帯状繊維基材3と帯状被覆フィルム5
をそれぞれ繰出し、帯状繊維基材3を側端部が当接する
ように芯棒1の外周に螺旋巻きすると共に、その外周に
帯状被覆フィルム5を側端部が重なり合うように螺旋巻
きする。そして、前記図1の実施例と同様に、螺旋巻き
したものを芯棒1に沿って前方へ移動させながら、加熱
装置6を通過するときに、帯状被覆フィルム5の重なり
合った側端部を熱融着して接合すると共に、帯状被覆フ
ィルム5を帯状繊維基材3に熱融着させて貼付ける。そ
して、芯棒1の回転に合わせて引取ロール7と巻取ロー
ル8をフレーム10ごと回動させながら、形成されたチ
ューブ9を引取ロール7で平らに押さえて芯棒1から引
出し、巻取ロール8に巻取る。このように引取ロール7
や巻取ロール8を芯棒1の回転に合わせて回動させる
と、チューブ9が捻じれることはない。
【0024】上記のように、図1、図2に示す実施例の
製造方法はいずれも、帯状繊維基材3を側端部が当接す
るように螺旋巻きするので、帯状繊維基材3が重なり合
って厚肉部を生じることがない。そして、帯状繊維基材
3の外周に帯状被覆フィルム5を側端部が重なり合うよ
うに螺旋巻きし、重なり合った側端部を熱融着等により
接合してチューブ9を形成するので、帯状繊維基材3を
従来のように縫合する必要も全くない。従って、この製
造方法で製造されるチューブ9は、図3に示すように、
側端部が互いに当接した帯状繊維基材3からなる内層
と、側端の重なり部分が接合された帯状被覆フィルム5
からなる外層を備えた二層構造のチューブとなり、内層
の帯状繊維基材3には重なり部分や縫合部分がないの
で、未硬化樹脂をチューブ9内に吸引する等の手段によ
り、未硬化樹脂を内層の帯状繊維基材3に均一に含浸さ
せることができる。
【0025】尚、図1、図2に示す実施例では、加熱装
置6によって、帯状被覆フィルム5の重なり合った側端
部を熱融着して接合すると共に、帯状被覆フィルム5を
帯状繊維基材3に熱融着して貼付けているが、熱融着に
代えて粘着や接着の手段を採用してもよい。即ち、帯状
被覆フィルム5として、片面に予め粘着剤層又は接着剤
層を形成したものを第二の繰出ロール4bから繰出し、
螺旋巻きした帯状繊維基材3の外周に該帯状被覆フィル
ム5を螺旋巻きする際に、該帯状被覆フィルム5の重な
り合った側端部を粘着剤層又は接着剤層により粘着又は
接着して接合すると共に、該帯状被覆フィルム5を粘着
剤層又は接着剤層により帯状繊維基材3に粘着又は接着
して貼付けるようにしてもよい。その場合は、加熱装置
6で加熱する必要がなくなるので、チューブ9の製造が
より簡単となる。
【0026】また、必要とあらば、帯状繊維基材3を螺
旋巻きする前にフィルムテープを芯棒1の外周に螺旋巻
きし、図4に示すように、このフィルムテープ11の上
で帯状繊維基材3の側端部が当接するように帯状繊維基
材3を螺旋巻きして、フィルムテープ11を帯状繊維基
材3の継目に接合するようにしてもよい。
【0027】図5は第二発明に係る製造方法の一実施例
を説明する説明図である。
【0028】この実施例に用いるチューブ製造装置は、
ローター2に一つの繰出ロール4cを設けて、この繰出
ロール4cから帯状複合体12を繰出すようにした点を
除いて、図1の装置と同様に構成されたものである。帯
状複合体12は、図7に示すように、帯状繊維基材3の
上面に該基材3より広幅の帯状被覆フィルム5を接着等
の手段で積層一体化し、該フィルム5の側端部が帯状繊
維基材3の側端からはみ出すようにしたものである。
【0029】この実施例の製造方法は、上記のような装
置と帯状複合体12を使用し、ローター2を定速で回転
させながら繰出ロール4aから帯状複合体12を繰出し
て、該複合体12の帯状繊維基材3の側端部が互いに当
接し且つ帯状被覆フィルム5の側端部が重なり合うよう
に、帯状複合体12を芯棒1の外周に螺旋巻きする。そ
して、螺旋巻きしたものを引取ロール7で前方へ移動さ
せながら、加熱装置6を通過するときに、帯状被覆フィ
ルム5の重なり合った側端部を熱融着して接合し、形成
されたチューブ9を引取ロール7で平らに押えながら芯
棒1から引出して巻取ロール8に巻取る。
【0030】このようにすると、面倒な縫合作業が全く
不要となるので、チューブ9を効率良く連続製造するこ
とができ、得られるチューブ9は、図8に示すように、
螺旋巻きした帯状繊維基材3の継目の上で、帯状被覆フ
ィルム5の側端部が重なり合って熱融着により接合され
た構造となり、帯状繊維基材3に重なり部分や縫合部分
がないため、未硬化樹脂を帯状繊維基材3に均一に含浸
させることができる。
【0031】図6は第二発明に係る製造方法の他の実施
例を説明する説明図である。
【0032】この実施例に用いるチューブ製造装置は、
一つの繰出ロール4dから帯状複合体12を繰出すよう
にした点を除いて、図2の装置と同様に構成されたもの
である。
【0033】この実施例の製造方法によれば、芯棒1を
回転させながら繰出ロール4dから前記の帯状複合体1
2を繰出して、該複合体12の帯状繊維基材3の側端部
が互いに当接し且つ帯状被覆フィルム5の側端部が重な
り合うように、帯状複合体12を芯棒1の外周に螺旋巻
きする。そして、螺旋巻きしたものを芯棒1に沿って前
方へ移動させ、加熱装置6を通過するときに、帯状被覆
フィルム5の重なり合った側端部を熱融着して接合し、
芯棒1の回転に合わせて引取ロール7と巻取ロール8を
フレーム10ごと回動させながら、形成されたチューブ
9を捻じれないように引取ロール7で芯棒1から引出
し、巻取ロール8に巻取る。
【0034】このようにして製造されるチューブ9も、
図8に示すように、螺旋巻きした帯状繊維基材3の継目
の上で帯状被覆フィルム5の側端部が重なり合って熱融
着により接合された構造となり、帯状繊維基材3に重な
り部分や縫合部分がないため、未硬化樹脂を帯状繊維基
材3に均一に含浸させることができる。
【0035】尚、図5、図6に示す製造方法において
も、加熱装置6によって帯状複合体12の帯状被覆フィ
ルム5の重なり合った側端部を熱融着して接合している
が、この重なり合う側端部に予め粘着剤層又は接着剤層
を形成しておき、螺旋巻きと同時に該側端部を粘着又は
接着して接合するようにしてもよい。
【0036】図9は第三発明に係る製造方法の一実施例
を説明する説明図である。
【0037】この実施例の製造方法は、図1と同様の製
造装置を使用すると共に、帯状繊維基材の上面に該基材
と同幅の帯状被覆フィルムを接着等により積層一体化し
た帯状複合体13と、細い帯状接合フィルム14を使用
し、ローター2を定速で回転させながら第一の繰出ロー
ル4aから帯状複合体13を繰出して、その側端部が当
接するように芯棒1の外周に帯状複合体13を螺旋巻き
すると共に、第二の繰出ロール4bから帯状接合フィル
ム14を繰出して帯状複合体13の継目の上に螺旋巻き
する。そして、螺旋巻きしたものを引取ロール7で前方
へ移動させながら、加熱装置6を通過するときに、帯状
接合フィルム14を帯状複合体13の継目に熱融着して
接合し、成形されたチューブ9を引取ロール7で芯棒1
から引出して巻取ロール8に巻取る。
【0038】このようにすると、面倒な縫合作業が不要
となるので、チューブ9を効率良く連続製造することが
でき、得られるチューブ9は、図11に示すように、帯
状複合体13の継目(帯状複合体13の帯状繊維基材3
及び帯状被覆フィルム5の端部がそれぞれ当接する継
目)の上に帯状接合フィルム14が熱融着により接合さ
れた構造となり、帯状繊維基材3に重なり部分や縫合部
分がないため、未硬化樹脂を帯状繊維基材3に均一に含
浸させることができる。
【0039】図10は第三発明に係る製造方法の他の実
施例を説明する説明図である。
【0040】この実施例の製造方法では、図2と同様の
製造装置を使用し、芯棒1を回転させながら第一の繰出
ロール4aから前記の帯状複合体13を繰出して、その
側端部が当接するように芯棒1の外周に帯状複合体13
を螺旋巻きすると共に、第二の繰出ロール4bから帯状
接合フィルム14を繰出して帯状複合体13の継目の上
に螺旋巻きする。そして、螺旋巻きしたものを芯棒1に
沿って前方へ移動させながら、加熱装置6を通過すると
きに、帯状接合フィルム5を帯状複合体13の継目に熱
融着して接合し、芯棒1の回転に合わせて引取ロール7
と巻取ロール8をフレーム10ごと回動させながら、形
成されたチューブ9を捻じれないように引取ロール7で
芯棒1から引出し、巻取ロール8に巻取る。
【0041】この製造方法の場合も、面倒な縫合作業が
不要となるので、チューブ9を効率良く連続製造するこ
とができ、得られるチューブ9は図11に示す構造とな
り、帯状繊維基材3に重なり部分や縫合部分がないた
め、未硬化樹脂を帯状繊維基材3に均一に含浸させるこ
とができる。
【0042】尚、図9、図10に示す製造方法において
も、帯状接合フィルム14に予め粘着剤層又は接着剤層
を形成しておき、加熱装置6を使用しないで、帯状接合
フィルム14を螺旋巻きするときに、該フィルム14を
帯状複合体13の継目に粘着又は接着して接合するよう
にしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の製造方法は、帯状繊維基材よりなる内層に縫合部分や
重なり部分がなく、未硬化樹脂の均一な含浸が可能な樹
脂含浸用チューブを、連続して効率良く製造することが
でき、芯棒の直径を変えればチューブ径の種々異なる樹
脂含浸用チューブを得ることができるといった顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明に係る樹脂含浸用チューブの製造方
法の一実施例を説明する説明図である。
【図2】第一の発明に係る樹脂含浸用チューブの製造方
法の他の実施例を説明する説明図である。
【図3】第一の発明に係る製造方法によって製造される
樹脂含浸用チューブの部分断面図である。
【図4】第一の発明に係る製造方法によって製造される
樹脂含浸用チューブの変形態様を示す部分断面図であ
る。
【図5】第二の発明に係る樹脂含浸用チューブの製造方
法の一実施例を説明する説明図である。
【図6】第二の発明に係る樹脂含浸用チューブの製造方
法の他の実施例を説明する説明図である。
【図7】第二の発明に係る製造方法で使用する帯状複合
体の部分斜視図である。
【図8】第二の発明に係る製造方法によって製造される
樹脂含浸用チューブの部分断面図である。
【図9】第三の発明に係る樹脂含浸用チューブの製造方
法の一実施例を説明する説明図である。
【図10】第三の発明に係る樹脂含浸用チューブの製造
方法の他の実施例を説明する説明図である。
【図11】第三の発明に係る製造方法によって製造され
る樹脂含浸用チューブの部分断面図である。
【符号の説明】
1 芯棒 2 ローター 3 帯状繊維基材 4a,4b,4c,4d 繰出ロール 5 帯状被覆フィルム 6 加熱装置 7 引取ロール 8 巻取ロール 9 チューブ 11 フィルムテープ 12,13 帯状複合体 14 帯状接合フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 23:00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯棒の外周に帯状繊維基材を側端部が当接
    するように螺旋巻きすると共に、その外周に帯状被覆フ
    ィルムを側端部が重なり合うように螺旋巻きして、帯状
    被覆フィルムの重なり合った側端部を接合し、形成され
    たチューブを芯棒から引出して巻取ロールに巻取ること
    を特徴とする、樹脂含浸用チューブの製造方法。
  2. 【請求項2】固定された芯棒の周りを回転するローター
    に取付けた二つの繰出ロールから帯状繊維基材と帯状被
    覆フィルムをそれぞれ繰出し、帯状繊維基材を芯棒の外
    周に螺旋巻きすると共に、その外周に帯状被覆フィルム
    を螺旋巻きすることを特徴とする請求項1に記載の製造
    方法。
  3. 【請求項3】回転する芯棒に二つの繰出ロールから帯状
    繊維基材と帯状被覆フィルムをそれぞれ繰出して、帯状
    繊維基材を芯棒の外周に螺旋巻きすると共に、その外周
    に帯状被覆フィルムを螺旋巻きし、巻取ロールのロール
    回転軸と直交する方向の回動軸を中心として該巻取ロー
    ルを芯棒の回転に合わせて回動させながら、形成された
    チューブを芯棒から引出して該巻取ロールに巻取ること
    を特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】加熱により、螺旋巻きした帯状被覆フィル
    ムの重なり合った側端部を融着して接合すると同時に、
    帯状被覆フィルムを帯状繊維基材に融着して貼付けるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の製造方法。
  5. 【請求項5】帯状被覆フィルムの片面に予め粘着剤層又
    は接着剤層を形成しておき、螺旋巻きした帯状繊維基材
    の外周に帯状被覆フィルムを螺旋巻きする際に、帯状被
    覆フィルムを帯状繊維基材に粘着又は接着して貼付ける
    と共に、帯状被覆フィルムの重なり合った側端部を粘着
    又は接着して接合することを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載の製造方法。
  6. 【請求項6】帯状繊維基材の上面に該基材より広幅の帯
    状被覆フィルムを積層一体化してなる帯状複合体を、帯
    状繊維基材の側端部が当接し且つ帯状被覆フィルムの側
    端部が重なり合うように芯棒の外周に螺旋巻きして、帯
    状被覆フィルムの重なり合った側端部を接合し、形成さ
    れたチューブを芯棒から引出して巻取ロールに巻取るこ
    とを特徴とする樹脂含浸用チューブの製造方法。
  7. 【請求項7】固定された芯棒の周りを回転するローター
    に取付けた繰出ロールから帯状複合体を繰出して芯棒の
    外周に螺旋巻きすることを特徴とする請求項6に記載の
    製造方法。
  8. 【請求項8】回転する芯棒に繰出ロールから帯状複合体
    を繰出して芯棒の外周に螺旋巻きし、巻取ロールのロー
    ル回転軸と直交する方向の回動軸を中心として該巻取ロ
    ールを芯棒の回転に合わせて回動させながら、形成され
    たチューブを芯棒から引出して該巻取ロールに巻取るこ
    とを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】螺旋巻きした帯状複合体の帯状被覆フィル
    ムの重なり合った側端部を、粘着、接着、熱融着のいず
    れかによって接合することを特徴とする請求項6ないし
    請求項8のいずれかに記載の製造方法。
  10. 【請求項10】帯状繊維基材の上面に該基材と同幅の帯
    状被覆フィルムを積層一体化してなる帯状複合体を側端
    部が当接するように芯棒の外周に螺旋巻きすると共に、
    該側端部が当接する帯状複合体の継目の上に細い帯状接
    合フィルムを螺旋巻きして、帯状接合フィルムを帯状複
    合体の継目に接合し、成形されたチューブを芯棒から引
    出して巻取ロールに巻取ることを特徴とする、樹脂含浸
    用チューブの製造方法。
  11. 【請求項11】固定された芯棒の周りを回転するロータ
    ーに取付けた二つの繰出ロールから帯状複合体と帯状接
    合フィルムをそれぞれ繰出し、帯状複合体を芯棒の外周
    に螺旋巻きすると共に、その継目の上に帯状接合フィル
    ムを螺旋巻きすることを特徴とする請求項10に記載の
    製造方法。
  12. 【請求項12】回転する芯棒に二つの繰出ロールから帯
    状複合体と帯状接合フィルムをそれぞれ繰出して、帯状
    複合体を芯棒の外周に螺旋巻きすると共に、その継目の
    上に帯状接合フィルムを螺旋巻きし、巻取ロールのロー
    ル回転軸と直交する方向の回動軸を中心として該巻取ロ
    ールを芯棒の回転に合わせて回動させながら、形成され
    たチューブを芯棒から引出して該巻取ロールに巻取るこ
    とを特徴とする請求項10に記載の製造方法。
  13. 【請求項13】帯状複合体の継目の上に螺旋巻きした帯
    状接合フィルムを、粘着、接着、熱融着のいずれかによ
    って接合したことを特徴とする請求項10ないし請求項
    12のいずれかに記載の製造方法。
JP7067141A 1995-02-28 1995-02-28 樹脂含浸用チューブの製造方法 Withdrawn JPH08230030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7067141A JPH08230030A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 樹脂含浸用チューブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7067141A JPH08230030A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 樹脂含浸用チューブの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08230030A true JPH08230030A (ja) 1996-09-10

Family

ID=13336341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7067141A Withdrawn JPH08230030A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 樹脂含浸用チューブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08230030A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100830644B1 (ko) * 2007-05-08 2008-05-28 우성전기공업 주식회사 절연튜브 자동 제조장치
JP2018144407A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 村田機械株式会社 フィラメントワインディング装置
JP2018531161A (ja) * 2015-10-05 2018-10-25 ブランデンブルカー パテントフェルヴェルツング ゲゼルシャフト ブルゲルリッヘン レヒツ 管用ライナーホースの製造方法及び装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100830644B1 (ko) * 2007-05-08 2008-05-28 우성전기공업 주식회사 절연튜브 자동 제조장치
JP2018531161A (ja) * 2015-10-05 2018-10-25 ブランデンブルカー パテントフェルヴェルツング ゲゼルシャフト ブルゲルリッヘン レヒツ 管用ライナーホースの製造方法及び装置
JP2018144407A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 村田機械株式会社 フィラメントワインディング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210016043A1 (en) Conduit and method of forming
JP3790052B2 (ja) 管ライニング材の製造方法
JPH0745182B2 (ja) 管ライニング材の製造方法
JPH08258157A (ja) 管ライニング材の接合構造及び接合方法
US20020091051A1 (en) Paint roller with integrated core and natural cover and method and apparatus for production of same
JPH08230030A (ja) 樹脂含浸用チューブの製造方法
JP2006248045A (ja) フレキシブルダクトの製造方法
US3616147A (en) Welt seaming lace assembly
JP3049283B2 (ja) 管ライニング材の製造方法
JP2005319625A (ja) 管ライニング用積層基材の製造方法及び管ライニング材の製造方法
CA2624182C (en) Conduit and method of forming
AU2007214363B2 (en) Conduit and Method of Forming
JP5044744B2 (ja) 可撓性積層ホースの製造方法
JPH07125069A (ja) 管ライニング材の製造方法
JPH10151674A (ja) 管ライニング材及びその製造方法
JPH0425579Y2 (ja)
GB2104615A (en) Coated felt pipe
JP3482579B2 (ja) カーブコンベアベルトの製造方法
JPH11257725A (ja) アルミ積層フィルムからなる筒状被覆体を用いた空調用フレキシブルダクト
JPH09291458A (ja) 糸補強不織布及びその製造方法
JP2001191410A (ja) 管ライニング材の製造方法
JPH0729433A (ja) 走水防止ケーブルの製造方法及びこの方法に用いられる回転圧着ローラ装置
JPH1080950A (ja) 管ライニング材の接合構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020507