JPH08229921A - 成形品処理装置における開閉扉装置 - Google Patents

成形品処理装置における開閉扉装置

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JPH08229921A
JPH08229921A JP22186595A JP22186595A JPH08229921A JP H08229921 A JPH08229921 A JP H08229921A JP 22186595 A JP22186595 A JP 22186595A JP 22186595 A JP22186595 A JP 22186595A JP H08229921 A JPH08229921 A JP H08229921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品の後処理などを行う処理室への成形品
の搬入や処理室からの製品の搬出の際にも、開口を最小
限とすることによって処理室を気密に保つようにした開
閉扉装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 成形品が通過可能な開口部に対応する大
きさを有する複数の扉構成板と、上記扉構成板が上下方
向に移動可能で、かつ、上記複数の扉構成板が積重ねら
れた状態でそれぞれの扉構成板の縁部が挿入される摺動
溝が形成された一対のガイド枠と、上記ガイド枠に間隔
をおいて設けられた複数の扉構成板ロック機構と、成形
品を収納する収納棚を内部に有し、その開口のに上記ガ
イド枠がそれぞれ設けられた処理室と、上記一対のガイ
ド枠に挿入されている複数の扉構成板を押上げる押上シ
リンダとによって成形品処理装置における開閉扉装置を
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばコンクリート
製品やセラミック製品などを製造する際に、成形機など
によって成形された成形品を加熱・加湿などの後処理に
よって養生する成形品処理装置において、この成形品を
収納してこの後処理を行なう処理室を気密状態保ちなが
ら、未処理成形品の搬入位置あるいは後処理済みの成形
品の搬出位置を開閉自在にするための成形品処理装置に
おける開閉扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばコンクリート製品、モルタ
ル製品、セラミック製品などを製造する際に、モルタル
などの原料に振動を加えながら加圧・成形する成形機な
どによって成形された成形品を養生するための後処理
は、この成形品を処理室へ搬入して行なわれていた。
【0003】しかしながら、成形された成形品を処理室
に搬入したり後処理済みの製品をこの処理室から搬出す
るには人手と時間とを要していたばかりでなく、この未
養生の成形品は振動や衝撃によって崩れ易く、亀裂など
も生じ易いことからその取扱は困難であった。
【0004】かかる点から本出願人は、成形機により成
形されてパレットに載置した成形品を処理室内を移動自
在な多列・多段の移動収納棚に自動的に搬入し、また、
この搬入と同時に処理済みの成形品(製品)を自動的に
搬出するようにした成形品の自動処理装置を特願昭61−
156175号として先に出願した。この出願の発明にかかる
処理装置の概略を図6の平面図および図7の側面図によ
って説明する。
【0005】この処理装置は、成形機Aによって成形さ
れて例えばパレットに載置された成形品を収納する多段
・多列の棚を備えるとともに軌道K上を間欠移動可能な
移動収納棚Bと、この移動収納棚Bの移動範囲を覆って
いる前後2つの処理室C1, 2 とを備えており、成形品
は例えばパレット上に載置された状態で移動収納棚Bの
多段・多列の棚の一つに収納されて後処理が行なわれ
る。
【0006】これら2つの処理室C1,2 の全長の略中
間位置に相当するこれら処理室の中間には、移動収納棚
Bの各段に成形品を搬入するための搬入ステーションD
と後処理が済んだ製品を搬出するための搬出ステーショ
ンEとが対向して設けられている。
【0007】Fは成形機Aからパレットに載置された成
形品を搬入ステーションDに搬送する成形品搬送装置で
あって、その搬入ステーションD側の先端は移動収納棚
Bの成形品を収納する棚の段の高さまでこの搬入ステー
ションDの駆動によって移動するものであり、また、G
は処理室C1,2 で養生をし終えたパレット上の製品を
搬出ステーションEから製品取出部Hまで移動させるた
めの製品搬送装置であって、その搬出ステーションE側
の先端は移動収納棚Bの製品を取出す棚の段の高さまで
この搬出ステーションEの駆動によって移動するもので
ある。
【0008】さらにIは製品取出部Hにおいて製品が取
出されて空になったパレットを成形機Aに再び移動させ
てこのパレットを反覆使用するためのパレット搬送装置
である。なお、H1 はパレットに載置されている製品を
吸着して製品搬送路H2 上に移送・載置する吸着手段で
ある。
【0009】この従来の処理装置における後処理作業は
次のように自動的に行われる。成形機Aによって成形さ
れた成形品は成形品搬送装置F上に予め用意されている
パレット上に載置され、この成形品搬送装置Fを駆動す
ることによって搬入ステーションDまで搬送される。こ
のとき、成形品搬送装置Fの先端部は移動収納棚Bのこ
の成形品を収納する棚の高さ、例えば最下段の棚の高さ
まで搬入ステーションDによって移動させられている。
【0010】そして、搬入ステーションDは、成形品搬
送装置Fによって運ばれてきた成形品をパレットごと予
定の移動収納棚Bの収納棚に収納するが、このとき、こ
の収納棚に後処理が済んだ製品が存在していれば、搬入
ステーションDによる成形品の収納と同時にこの製品も
搬出ステーションEによってこの収納棚から取出され
て、製品搬送装置Gから製品取出部Hに移送されて吸着
手段H1 によって製品搬送路H2 上に移送・載置され
る。
【0011】次いで、成形品搬送装置Fの先端部を移動
収納棚Bの下から2段目の収納棚の高さまで搬入ステー
ションDによって移動させて、成形装置Aから成形品搬
送装置Fによって運ばれてきた次の成形品をパレットご
と下から2段目の移動収納棚Bの収納棚に収納する。
【0012】このような操作を移動収納棚Bの第1列の
各段の収納棚について繰返えすことによってこの列のす
べての収納棚に成形品が収納されると、移動収納棚Bを
移動収納棚Bの収納棚の1列分だけ前方(図の左方)に
移動させる。
【0013】以下同様にして、移動収納棚Bの各列の各
段の収納棚に成形品を収納してゆくと、この移動収納棚
Bは順次前方に移動し、成形品を収納した移動収納棚B
の収納棚は逐次処理室C1 の中に入ってゆくが、この処
理室C1 内は成形品を養生するに適した雰囲気に保たれ
ているので、成形品はこの処理室内で養生される。
【0014】移動収納棚Bの各列・各段の収納棚にすべ
て成形品が収納されると、この移動収納棚Bを軌道K上
を後方(図の右方)に移動させ、移動収納棚Bの第1列
が搬入ステーションDおよび搬出ステーションEに対向
する図6,図7図示の位置まで戻す。
【0015】このとき、移動収納棚Bの第1列の収納棚
に収納されていた成形品については所要の養生期間が経
過して後処理が終了して製品となっているので、前述の
ように、搬入ステーションDから次の成形品が搬入され
るると同時にこの製品を搬出することができる。
【0016】一方、移動収納棚Bの第2列目以降の各列
の収納棚は処理室C2 内に位置するが、この処理室C2
内の雰囲気は処理室C1 と同様に成形品の養生に適した
状態に保たれているので、この第2列目以降の各列の収
納棚に収納されている成形品はこの処理室C2 内でも養
生が続けられる。
【0017】前述のように、移動収納棚Bの第1列の各
段の収納棚への成形品の収納が終了すると移動収納棚B
は1列分前方に移動し、第2列の収納棚への成形品の収
納とこの収納が行われる収納棚からの製品の搬出が行わ
れるが、この第2列に収納されていた成形品については
処理室C1 での養生期間の不足がこの処理室C2 での養
生で補なわれる。また、移動収納棚Bの第3列以降の収
納棚に収納されていた成形品についての養生も、この第
2列の収納棚に収納されていた成形品についてと同様に
処理室C1 と処理室C2 とにおいて行われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の処理装
置においては、2つの処理室C1,2 の中間位置に成形
品の搬入を行う搬入ステーションDと製品の搬出を行う
搬出ステーションEとを設けているために、処理室に大
きな開口が必要となり、この開口部の存在によって処理
室内を気密状に保持するのが難しく、熱や水蒸気等のエ
ネルギーの損失が大きいため、これらの処理室C1,2
内の処理温度や湿度などの養生条件を確保するためには
多大な熱源を必要とし、設備費や製作費は高価になって
いた。
【0019】そこでこの発明は、処理室への成形品の搬
入や処理室からの製品の搬出の際にも開口を最小限とす
ることによって処理室を気密に保つようにした開閉扉装
置を提供し、これによって上記の課題を解決することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1の原理図に示すよう
に、成形品が通過可能な開口部(S) に対応する大きさを
有する複数の扉構成板(16a〜16l)と、上記扉構成板が上
下方向に移動可能で、かつ、上記複数の扉構成板が積重
ねられた状態でそれぞれの扉構成板の縁部が挿入される
摺動溝が形成された一対のガイド枠(15,15) と、上記ガ
イド枠に間隔をおいて設けられた複数の扉構成板ロック
機構(17a〜17l)と、成形品を収納する収納棚を内部に有
し、その開口のに上記ガイド枠がそれぞれ設けられた処
理室(2)と、上記一対のガイド枠に挿入されている複数
の扉構成板を押上げる押上シリンダ(19)とによって成形
品処理装置における開閉扉装置を構成した。
【0021】なお、上記押上シリンダは、上記一対のガ
イド枠に挿入されている複数の扉構成板の少なくとも最
下段の扉構成板を上記開口部の高さだけ下方向に移動可
能にすることができる。
【0022】また、別の構成として、成形品が通過可能
な開口部に対応する大きさを有する複数の扉構成板と、
上記扉構成板が上下方向に移動可能で、かつ、上記複数
の扉構成板が積重ねられた状態でそれぞれの扉構成板の
縁部が挿入される摺動溝が形成された一対のガイド枠
と、上記複数の扉構成板をそれぞれ吊上げる吊上げ手段
と、上記ガイド枠に間隔をおいて設けられた複数の扉構
成板ロック機構と、成形品を収納する収納棚を内部に有
し、その開口に上記ガイド枠がそれぞれ設けられた処理
室と、上記一対のガイド枠に挿入されている複数の扉構
成板を押下げる押下シリンダと、によって成形品処理装
置における開閉扉装置を構成することができる。
【0023】
【作用】図1(a),(b) は本発明による開閉扉装置の前面
を示す原理図であって、その両縁がガイド枠15,15
に挿入されている12枚の扉構成板16a 〜16l によっ
て処理室の開口(扉構成板16a 〜16l の背後に相当
し、図示していない)を閉鎖する場合を示してある。
【0024】前記ガイド枠15は、扉構成板16との密
閉性を充分に保持しながら扉構成板16との摩擦を少な
くしてこの扉構成板の移動を容易にすることと成形が容
易なことからプラスチックや鋼板によって形成すること
ができ、また、扉構成板16としては、例えば耐水性、
耐薬品性、耐熱性を有し、容易に昇降でき得るように5
mm程度の厚みを有するステンレス鋼板などを用いること
ができる。
【0025】同図(a) はこの開閉扉装置によって処理室
の開口全体を閉鎖した状態を示すもので、最下段の扉構
成板16a を押上シリンダ19によって押上げることに
よって、すべての扉構成板16a 〜16l はそれぞれ上
寄りの位置にあり、これによって処理室の開口は完全に
閉鎖される。
【0026】同図(b) は網目状ハッチングによって示し
た開口部Sを処理室の開口の最下部に相当する位置に開
口した状態を示すもので、この開口部Sから後処理され
る成形品が処理室内に搬入され、また、後処理済みの製
品が処理室から搬出されるものであり、したがって、こ
の開口部Sは成形品および製品を搬入・搬出することが
できる大きさである。
【0027】この最下部を開口した状態とするには、下
から2段目の扉構成板16b をロックシリンダ17b に
よってその位置を固定するとともに、最下段の扉構成板
16a のロックシリンダ17a による固定を解除すると
ともに押上シリンダ19によって支承板18を扉構成板
16の高さに相当する高さだけ引下げれば、この扉構成
板16a は重力によって扉構成板1枚分の高さだけ下降
して所要の開口部Sが形成される。
【0028】また、下から2段目の扉構成板16b に相
当する位置を開口させるには、下から3段目の扉構成板
16c をロックシリンダ17c によってロックするとと
もに、下から2段目の扉構成板16b および最下段の扉
構成板16a のロックシリンダ17a,17b によるロッ
クを解除して押上シリンダ19によって支承板18を扉
構成板1枚分下降させればよい。
【0029】なお、上記したような最下段の扉構成板1
6a に相当する位置を開口した状態からこの下から2段
目の扉構成板16b に相当する位置を開口する場合に
は、下から3段目の扉構成板16c をロックシリンダ1
7c によってロックするとともに、下から2段目の扉構
成板16b のロックシリンダ17b によるロックを解除
するだけで足りる。
【0030】以上の説明においては、扉構成板16a 〜
16l を重力によって下降させるものについて説明した
が、別の実施態様として、各扉構成板板16a 〜16l
を上方向から吊下げるようにするとともに、この扉構成
板16a 〜16l を案内する前記ガイド枠15,15の
上方の中間部に引上げ動作を行うシリンダを前記押上シ
リンダ19に代えて設けることによって、上記したと同
様な動作と機能を有する開閉扉装置を得ることができ
る。
【0031】
【実施例】図2は、上記のように扉構成板16の位置を
固定したり解除したりするためのロック機構の実施例を
一方のガイド枠15付近の部分について示したもので、
同図(b) は正面図で、同図(a) は(b) 図の破線a−aで
の断面図、同図(c) は(b)図の破線c−cでの断面図で
ある。
【0032】この図2(c) に示すように、ガイド枠15
には断面コ字状の溝15a が構成されており、扉構成板
16の両端は一対のガイド枠(図1の15,15)の溝
に挿入されているので、扉構成板16はロックされてい
ない状態ではガイド枠15に沿って上下に移動すること
ができる。なお、この図では3枚の平板15b,15c,1
5dを組合せてガイド枠15を構成したが、適宜の形状
の部材を組合わせて図示のような溝を有するガイド枠を
構成することができる。
【0033】そして、このガイド枠15の前壁15c に
はロックシリンダ17が設けられており、パイプ171
からこのロックシリンダ17に油圧を供給することによ
って、図2の下段に示したように、ピストン17a が押
出され、このピストン17aの先端によって扉構成板1
6n をガイド枠15の後壁15b に押付けることによっ
て扉構成板16n が移動しないようにロックする。
【0034】また、パイプ172 から油圧を供給すれ
ば、図2の上段に示したように、ロックシリンダ17の
ピストン17a の先端はガイド枠15の前壁15c から
引っ込んで上記の扉構成板16n+1 のロックを解除する
ので、扉構成板16n+1 はガイド枠15の溝15a に沿
って上下に移動することが可能になる。
【0035】図3ないし図5は、本発明による開閉扉装
置を適用した成形品処理装置の実施例を示す図であっ
て、図3は処理室の上面を取り除いた全体の平面図、図
4は処理室の側面を取り除いた全体の側面図であり、図
5は本発明による開閉扉装置11と移動収納棚の一部を
示す断面図である。
【0036】1はパレットに載置された成形品を所定数
個づつ搬入すると同時に後処理済の成形品(製品)をこ
の搬入個数と同数づつ、パレットに載置した状態で搬出
する多段・多列に配置された棚を備える移動収納棚であ
り、この移動収納棚1は処理室2内に設置される軌道3
上を移動収納棚1の棚の列の幅に相当する間隔で前方に
間欠移動する。
【0037】なお、前記処理室2の内部は密閉状になっ
て養生すべき成形品の種類、材料など応じた加熱処理お
よび蒸気処理がなされるものであり、前記移動収納棚1
の長さの略2倍の長さの略箱形に形成されており、その
理由は、養生すべき成形品がJIS 規格に合致する製品と
しての品質および強度を得るためと、後記成形機6によ
る時間当たりの成形生産量に基づいて処理室2の必要容
積を必要最小限に決定して無駄な空間をつくらないこと
により、養生熱源や蒸気の無駄を省いて効率的な有効利
用をはかるためと、養生時間の終了をまって製品として
の成形品を直ちに取出すためである。
【0038】4は加圧成形機などの成形機6により形成
されて成形品搬送装置7によって搬送されてきた成形品
をパレットに載置した状態で処理室2内の移動収納棚1
の収納棚に搬入するための搬入ステーション、5は搬入
と同時に前記処理室2内で処理をし終えた成形品(製
品)を搬入数と同数づつ搬出するための搬出ステーショ
ンであり、これら搬入ステーション4および搬出ステー
ション5には移動収納棚1の各段に成形品を搬入した
り、後処理済みの成形品を搬出するための昇降手段が設
けられている。
【0039】この搬入ステーション4と搬出ステーショ
ン5とは処理室2の略中間位置の両側面に近接した状態
で対向して設けられ、前記移動収納棚1が前方に間欠移
動するとこれらステーション4,5に対応した位置に移
動収納棚1の各棚列が順次移動するので、これら搬入ス
テーション4および搬出ステーション5に設けられてい
る昇降手段によって移動収納棚1の当該棚列の所望の段
に成形品を搬入したりあるいは移動収納棚1の当該棚列
の所望の段から後処理された製品を搬出することができ
る。
【0040】移動収納棚1は実線に示す位置から2点鎖
線に示す位置まで処理室2内の軌道3上を図の左方に移
動するが、この処理室2の搬入ステーション4と搬出ス
テーション5とに対応した処理室2の両側面には開口1
3および14がそれぞれ設けられており、この開口13
からは成形品が搬入ステーション4によって移動収納棚
1へ搬入され、移動収納棚1から処理済みの成形品(製
品)は開口14を経て搬出ステーション5へ搬出される
が、これらの開口13,14には開閉扉装置11,11
がそれぞれ設けられる。
【0041】このような成形品の搬入および製品の搬出
に際しては、成形品を収納すべき移動収納棚1の棚の段
に相当する位置、あるいは、搬出すべき製品を収納して
いる移動収納棚1の棚の段に相当する位置のみに開閉扉
装置11の開口を形成することが望ましく、このため本
発明による開閉扉装置が設けられる。この開閉扉装置1
1については、先に図1および図2に基づいて詳細に説
明したところであるので、この実施例については、図5
について簡単に説明する。
【0042】前述のように、最下段の扉構成板16a を
下降させて移動収納棚1の最下段の収納棚に相当する位
置を開口する場合、この扉構成板16a のロックシリン
ダ17a によるロックを解除して扉構成板16a を下降
可能にするとともに下から2段目の扉構成板16b およ
びそれより上の扉構成板16c 〜16l に対応してそれ
ぞれ設けられているロックシリンダ17b 〜17l のロ
ッド170 を押出してガイド枠15の後壁15b にこれ
ら扉構成板16b 〜16l を押付けてこれら扉構成板1
6b 〜16l をその位置にロックしておいて、押上シリ
ンダ19のロッド19a を扉構成板16の高さに略相当
する長さだけ縮めると、押上シリンダ19のロッド19
a の端部に取付けられている支承板18もその分下降
し、この最下段の扉構成板16a もその上縁が基準線Z
と略一致するまでガイド枠15の摺動溝15a に案内さ
れながら下降する。
【0043】この基準線Zは、移動収納棚1の最下段の
棚の上面に相当する高さであり、したがって、上述のよ
うに最下段の扉構成板16a のみが下降している状態で
は移動収納棚1の最下段の棚に対する成形品の搬入ある
いはこの最下段の棚からの製品の搬出を行うことができ
る。
【0044】また、移動収納棚1の下から2段目の棚に
成形品・製品を搬入・搬出するために下から2段目の扉
構成板16b を開口させるには、最下段および下から2
段目の扉構成板16a,16b に対応して設けられている
ロックシリンダ17a,17bのロッドを引っ込ませてこ
れら扉構成板16a,16b のロックを解除するととも
に、下から3段目より上の扉構成板16c 〜16l に対
応して設けられているロックシリンダ17c 〜17l に
よってそのロッドを押出してガイド枠15の後壁15b
にこれら扉構成板16c 〜16l を押付けてロックさせ
ると、支承板18には最下段および下から2段目の扉構
成板16a,16b が上下に積重なった状態で載置される
ことになる。
【0045】したがって、この状態で押上シリンダ19
のロッド19a を扉構成板16の高さに略相当する長さ
だけ縮めると、このロッド19a の端部に取付けられて
いる支承板18もその分下降し、この最下段の扉構成板
16a および下から2段目の扉構成板16b は、この下
から2段目の扉構成板16b の上縁が移動収納棚1の下
から2段目の棚の上面の高さと略一致するまでガイド枠
15の摺動溝15a に案内されながら下降する。
【0046】これによって、下降しないようにロックさ
れている下から3段目の扉構成板16c の下縁と上記の
ように下降した下から2段目の扉構成板16b の上縁と
の間に成形品が通過できる開口部が形成されるので、こ
の開口部を経て搬入ステーション4および搬出ステーシ
ョン5と移動収納棚1の下から2段目の棚との間で成形
品・製品を搬入・搬出を行うことができる。
【0047】このような動作を繰返せば、移動収納棚1
の下から3段目の棚,下から4段目の棚,……,最上段
の棚にそれぞれ対応する開口部を形成することができ、
移動収納棚1の最前列の最下段の棚から最上段の棚のそ
れぞれについて成形品・製品の搬入・搬出を行うことが
できる。
【0048】このようにして、移動収納棚1の最前列の
最下段から12段目である最上段の棚へ成形品の搬入と
製品の搬出が終了すると、移動収納棚1をその棚の1列
の幅に相当する分だけ軌道3上を図3の左方に移動させ
てから前述の動作を繰返えすことによって、移動収納棚
1の第2列の最下段の棚から最上段の棚のそれぞれにつ
いても成形品の搬入・搬出を行うことができる。
【0049】そして、この移動収納棚1の第2列の各棚
についての成形品・製品の搬入・搬出が終了すれば、再
び移動収納棚1をその1列の棚の幅に相当する分だけは
前方に移動させてから移動収納棚1の第3列の各棚につ
いての成形品の搬入・搬出を行い、以下前述した開閉手
段11の順次開口動作と移動収納棚1の移動動作とを繰
返えすことによって、移動収納棚1の全列・全段の棚に
ついて成形品の搬入と製品の搬出を行うことができる。
【0050】その他、この実施例に用いられる自動化処
理装置全体の構造は図7および図8に示した従来の処理
装置とほぼ同様であり、6は成形品を成形する成形機、
7は成形機6により成形される成形品をパレットに載置
して搬入ステーション4まで搬送するための搬送装置、
8,9は処理室2内で処理された後の搬出ステーション
5からの成形品をパレットを介して成形品取出部10へ
搬送して取出すとともに、空になったパレットを再び成
形機6に搬送して反覆使用するための搬送装置である。
【0051】なお、上記実施例においては、扉構成板1
6a 〜16l は重力によって下方に下降するものとして
説明したが、前述のように、扉構成板16a 〜16l を
上方向から吊上げるようにするとともにこの扉構成板1
6a 〜16l を案内する1対のガイド枠15,15の上
方中間部に引き上げ動作を行うシリンダを上記シリンダ
19に代えて設けることによって開口部12を形成する
ように構成することもできる。
【0052】また、上記実施例においては後処理として
の養生を行うための処理室2の搬入側と搬出側とに対向
して搬入ステーション4および搬出ステーション5を設
け、これらステーション4,5に面する処理室2の側面
の開口部12に本発明による開閉扉装置を設けている
が、これらステーション4,5およびこれらに面する処
理室2の開口部12の設置場所は2個所に限らずに多数
個であってもよい。
【0053】また、上記実施例においては移動収納棚1
を、略2倍の長さを有する処理室2内に移動自在に収納
するとともに搬入ステーション4と搬出ステーション5
とを処理室2の略中間位置に対向して設けているが、搬
入ステーション4および搬出ステーション5を処理室2
および移動収納棚1に対して相対的に移動自在に設置す
るとともに開口部12を処理室2の移動収納棚1の各列
に対応する側面にそれぞれ設けて、前記棚の各段に対応
して開口部12の搬入部分のみまたは搬出部分のみを解
放してこの開口部のみを通じて成形品を搬入したり、搬
出することもできる。
【0054】また本発明による開閉扉装置を設置すべき
対象は、養生を行うための処理室2に限らずにその他の
密閉状の室に対しても設置することが可能であり、さら
には成形品の種類、用途は上記実施例のものに限らな
い。
【0055】
【発明の効果】本発明による開閉扉装置は構造が簡単で
あって、堅固なものとすることができるという格別の効
果が得られる。そして、本発明の開閉扉装置を使用する
ことによって、成形品の処理室への搬入・搬出に際して
成形品が通過可能な大きさの開口部だけが処理室に開口
するにすぎないので、処理室内は高気密で一定の環境に
維持されて後処理の処理時間が短縮され、さらに、この
処理室内を所定の環境に維持するための燃料や処理材料
などが有効に利用できるとともに、強度が高く、品質が
良い製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開閉扉装置の原理を示す正面図で
ある。
【図2】本発明による開閉扉装置の扉構成板ロック機構
の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明を適用した処理装置の実施例の平面図で
ある。
【図4】本発明を適用した処理装置の実施例の側面図で
ある。
【図5】本発明を適用した処理装置の実施例の要部の断
面図である。
【図6】従来の成形品処理装置の平面図である。
【図7】従来の成形品処理装置の側面図である。
【符号の説明】
11…開閉扉装置,15…ガイド枠,16a 〜16l …
扉構成板,17a 〜17l …ロックシリンダ,18…支
承板,19…押上シリンダ,19a …ロッド,S…開
口。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品が通過可能な開口部に対応する大
    きさを有する複数の扉構成板と、 上記扉構成板が上下方向に移動可能で、かつ、上記複数
    の扉構成板が積重ねられた状態でそれぞれの扉構成板の
    縁部が挿入される摺動溝が形成された一対のガイド枠
    と、 上記ガイド枠に間隔をおいて設けられた複数の扉構成板
    ロック機構と、 成形品を収納する収納棚を内部に有し、その開口のに上
    記ガイド枠がそれぞれ設けられた処理室と、 上記一対のガイド枠に挿入されている複数の扉構成板を
    押上げる押上シリンダと、を備えることを特徴とする成
    形品処理装置における開閉扉装置。
  2. 【請求項2】 上記押上シリンダは、上記一対のガイド
    枠に挿入されている複数の扉構成板の少なくとも最下段
    の扉構成板を上記開口部の高さだけ下方向に移動可能に
    することを特徴とする請求項1に記載の成形品処理装置
    における開閉扉装置。
  3. 【請求項3】 成形品が通過可能な開口部に対応する大
    きさを有する複数の扉構成板と、 上記扉構成板が上下方向に移動可能で、かつ、上記複数
    の扉構成板が積重ねられた状態でそれぞれの扉構成板の
    縁部が挿入される摺動溝が形成された一対のガイド枠
    と、 上記複数の扉構成板をそれぞれ吊上げる吊上げ手段と、 上記ガイド枠に間隔をおいて設けられた複数の扉構成板
    ロック機構と、 成形品を収納する収納棚を内部に有し、その開口のに上
    記ガイド枠がそれぞれ設けられた処理室と、 上記一対のガイド枠に挿入されている複数の扉構成板を
    押下げる押下シリンダと、を備えることを特徴とする成
    形品処理装置における開閉扉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111844402A (zh) * 2020-07-29 2020-10-30 广东博智林机器人有限公司 养护装置
CN113858407A (zh) * 2021-10-26 2021-12-31 中国十七冶集团有限公司 一种混凝土养护装置及使用方法

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