JPH08229510A - 粉体分級機 - Google Patents

粉体分級機

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JPH08229510A
JPH08229510A JP4188895A JP4188895A JPH08229510A JP H08229510 A JPH08229510 A JP H08229510A JP 4188895 A JP4188895 A JP 4188895A JP 4188895 A JP4188895 A JP 4188895A JP H08229510 A JPH08229510 A JP H08229510A
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幸良 山田
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英雄 岡部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分級機の外壁内面に分級した粉体が付着せ
ず、回収率が高い粉体分級機を提供することを目的とす
る。 【構成】 ケーシング1には、上面中央に粉体投入口3
が、又外側壁周囲に空気導入口10が設けられ、内部
に、円周部から軸中心方向に空気流通空胴部を有する分
級ロータ4が垂直回転軸8により回転可能に設けてあ
る。分級ロータ4の外側には円環路13が設けられ、粗
粉取出口14に接続している。又、円環路13の外方に
は、微細な孔を有する隔壁30を介して送風室33が形
成されている。更に、送風室33には送風管35が接続
してあり、空気が圧送され、隔壁を通して円環路内に空
気が流入する。このことにより、分級ロータから飛び出
した粗粉が隔壁を通して送出される空気により隔壁に付
着せず、微粉を確実に微粉取出口に送出するので高い回
収率を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉体分級機に関し、特に
分級ロータの外方に設けられた壁面に粉体が付着するの
を防止した粉体分級機に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体分級機は、様々な粒径の粉粒体をあ
る粒径により2種の粉体に選り分けたり、ある特定の粒
度分布幅を持った粉体を分離するのに用いられる。
【0003】空気流を利用した粉体分級機には種々の構
造のものがあるが、例えば分級羽根を多数有する分級ロ
ータを備え、この分級ロータを高速で回転させ、分級ロ
ーターの回転により粉体に働く遠心力と分級ロータ周縁
から中心に向けて導入した空気流による抗力との均衡を
利用して粉体を分級するものが知られている。
【0004】すなわち、分級ロータの外周から中心に向
けて形成した空気流には小径の粉体が運ばれ中心部に設
けられた微粉取出口より取り出され、一方この空気流か
ら受ける影響より遠心力からの影響の方を大きく受ける
大径の粉体は分級ロータにより外方に飛ばされ、外方に
設けた粗粉取出口にて収集して、粉体から微粉と粗粉と
をそれぞれ分離する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本発明者ら
は、この種の粉体分級機で付着性のある粉体を分級する
と、遠心力により分級ロータの外周に出された粗粉を含
む粉体が分級ロータの外方にある外壁内周面に付着する
傾向に気が付いた。
【0006】この現象を詳細に観察すると、分級ロータ
の分級室から外側に飛び出した粗粉は、本来分級ロータ
外周に設けられた円環路に形成される周方向の流れの空
気流に乗り、円環路に接続された粗粉取出口より回収さ
れるのであるが、粉体自身が付着性を有するため、外壁
に衝突したり周回しているうちに徐々に壁面に付着して
いた。このように粉体が壁面に付着すると、分級ロータ
で分離された粗粉を全て収集することができず、収率が
悪化し、更に、壁面に付着した粗粉が壁面から剥れる
と、凝集した状態で粗粉が粗粉取出口に取り込まれてし
まっていた。
【0007】すなわち、遠心力<抗力の関係が成り立つ
細かい粒子でも、粗い粒子への付着、細かい粒子同志の
凝集等により、みかけの粒子径が大きくなり、誤って分
級ロータの外周囲の円還路内に飛ばされてしまう場合も
ある。このような誤って分級された粗粉中の小さな粒子
は、補助羽根によって回転流の状態になっている円還路
において、再回収する機会があり、弱く凝集している場
合には円還路中で分離して、細かい粒子のみ、空気流に
乗った状態で分級室を経て分級機外に空気輸送される。
この再回収の機構は、分級精度向上に寄与している。
【0008】しかし、誤って円還路内に飛ばされてしま
った細かい粒子が外壁に接触し、外壁の内面に付着する
と、微粉を全て回収することができず、収率が悪化し、
更に、一旦壁面に付着した細かい粒子を含む粉が壁面か
ら剥れると、強く凝集した状態で円還路内に送り込まれ
るため、細かい粒子は再回収されずに、粗粉取出口より
取り出される。
【0009】したがって、細かい粒子の壁面への付着と
粗粉中への細かい粒子の混入により、分級精度が低下、
あるいは微粉回収率が低下する。
【0010】更に、粗粉の収率を詳しく検査すると、時
間を経る毎に著しく悪化していることがわかった。この
対策として粗粉回収路の一部に空気パルス又は高速空気
流を吹き出させることを実施したが充分にその効果を得
ることができなかった。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、付着性のある粉体粒子を分級しても粒子が分級機の
外壁内周面に付着せず、これにより良好な分級が可能
で、収率の経時的な悪化が少ない粉体分級機を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、上面中央に粉体投入口を、外側壁周囲に
空気導入口をそれぞれ有するケーシング内に、同径の円
板を2枚平行において円周部から軸中心方向に空気を流
通させる空気流通空胴部とした分級ロータを垂直回転軸
により回転可能に設け、前記分級ロータの空胴部内の分
級室円周部に多数の分級羽根を形成し、該分級羽根の上
部円板に設けた粉体導入開口より粉体を投入し、前記空
気流と前記分級ロータによる遠心力とのバランスを用い
て微粉を該分級ロータの中心部に設けられた微粉取出口
より取り出し、粗粉を前記分級ロータの外周に形成した
円環路を通して粗粉取出口より取り出す粉体分級機にお
いて、前記円環路の外周に微細の孔を有する通気性を有
する隔壁を設け、該隔壁の外方に該隔壁を通して前記円
環路内に空気を導入させる送風室を形成して粉体分級機
を構成した。
【0013】円環路に該円環路と同じ平面内で外側に大
略くの字状に湾曲迂回して円環路に戻り接続する迂回路
を形成し、粗粉取出口を迂回路の屈曲部分に接続させて
構成した。
【0014】更には、微細の孔を有する通気性の隔壁
に、多孔質の燒結体を使用する。例えば、燒結金属を用
いることとする。
【0015】
【作用】分級ロータから遠心力により外方に飛び出した
粗粉は、分級ロータ外周の円環路を流れる空気流に乗
り、円環路から粗粉取出口より外部に取り出される。
又、分級ロータから外方に飛び出した粗粉が円環路の隔
壁に当たった場合でも、送風室に空気を送り隔壁を通し
て空気を隔壁から内部の円環路に送り込まれるので、隔
壁に当たった粗粉は流出空気により直ちに円環路内に戻
され、円環路を周回する空気流に乗り、粗粉取出口に運
ばれる。また、誤って分級ロータの外方に飛び出した微
粉も隔壁への付着により強く凝集することがないため、
再び気流により微粉回路へ再回収できる。したがって、
付着性の高い粉体を分級しても粉体分級機の外壁内面に
粉体が付着することがなく、良好な分級を行なえる。
【0016】
【実施例】本発明にかかる粉体分級機の一実施例を図面
を用いて説明する。
【0017】図1は、分級ロータの一部を切り欠いた粉
体分級機の断面図であり、図2は粉体分級機の平面図で
ある。
【0018】まず、図1を用いて説明する。
【0019】分級機は、ケーシング1とケーシング1内
に回転自在に収容された分級ロータ4等からなり、ケー
シング1の上面中心部には、粉体供給装置(図示せず)
と連結される粉体投入口2aが、又側部には空気導入口
2bが形成してある。分級ロータ4は、2枚の円板(上
板4a、下板4b)を上下に組み合わせた形の円盤状
で、円周部から軸心部下方に連通する空洞部3を備え、
ケーシング1の縦方向の軸心部に軸受5、5により垂直
に取り付けた回転軸6の上端に一体に固着してある。
【0020】分級ロータ4の空胴部3内には、図2に示
すように、外方分級羽根7と内方分級羽根8が放射状に
多数、円周に等間隔に配列してあり、これらにより分級
室11が形成されている。分級ロータ4の上板4aに
は、外方分級羽根7と内方分級羽根8の間の間隙9に対
向して空洞部3内と連通する粉体導入開口10がリング
状に形成してある。又、分級ロータ4の下板4bの下面
には、多数の補助羽根12が放射状に等間隔に配列され
ており、分級ロータ4が回転したときこの補助羽根12
により空気に回転方向の流れを与え、分級室11の方向
へ空気を旋回した状態で導入する。
【0021】分級ロータ4とケーシング1の間には、隔
壁30が周状に設けられ、この隔壁30により内側が円
環路13、外側が送風室33に区画されている。隔壁3
0は、例えば燒結金属からなる多孔質部材で、通気性を
有している。円環路13は、分級ロータ3の外周に沿っ
て形成してあり、一部が開口して粗粉取出口14に連結
されている。送風室33には、送風管35が接続し、送
風管35に取り付けられた送風機(図示せず)から高圧
空気が送り込まれる。
【0022】15は分級ロータ4の上板4aとケーシン
グ1の上板下面間に形成された粉体投入口2aと分級ロ
ータ4のリング状粉体導入開口10とを連通させる空所
で、この空所15に位置する分級ロータ4の上板4aの
中央部側には軸心部から外周方向に伸びる多数の粉体分
散羽根16が放射状に設けられ、かつこの分散羽根16
の半径方向の終端とリング状粉体導入開口10間の分級
ロータ4の上板4a上を平坦にして、この平坦面とこれ
に対向するケーシング1の内面間に粉体を二次分散させ
る分散間隙17が形成されている。
【0023】18は分級ロータ4とほぼ同様に円周部か
ら軸心部に連通する空洞部19を有する円盤状のバラン
スロータで、このバランスロータ18は分級ロータ4と
配置状態が対称となるように、かつ空胴部19が分級ロ
ータ4の空胴部3と連通するようにしてケーシング1内
の回転軸6に一体に固着されるとともに、バランスロー
タ18の開口周縁部の空胴部19内には多数の羽根20
が放射状に設けられ、さらにこのバランスロータ18の
開口外周囲にはこれを包囲するようにした渦巻きケーシ
ング21がケーシング1に一体かつ気密に取り付けられ
ている。なおこの渦巻きケーシング21には図示しない
サイクロン、バッグフィルタなどの捕集装置とファン、
ブロワーなどが連結されている。
【0024】次にこのように構成された粉体分級機の作
用を説明する。
【0025】まず、分級ロータ4およびバランスロータ
18を図示しない電動機により所望の速度で回転させ、
外部に連結されたブロアーの吸引作用で分級機内部に空
気流を生じさせる。これに伴いケーシング1の空気導入
口2bから流入された空気は補助羽根12によって回転
方向の流れに変換され、旋回した状態で円環路13から
分級室11に入り、そして分級室11で分級羽根7、8
により分級ロータ4の放射方向の気流となる。またバラ
ンスロータ18を通過した空気は渦巻きケーシング21
を介してサイクロンに流入する。更に、送風管35を通
して送風機から高圧空気が送風室33内に送り込まれ、
隔壁30を通して円環路13内に空気が送出される。
【0026】この状態で粉体原料を粉体投入口2aから
投入すると、投入口2aからの空気流に乗り、各分散羽
根16間を通過する間に分級ロータ4の軸心を中心とす
る放射方向にほぼ均一に分割され、粉体の一次分散が行
われる。そして分散羽根16の終端から出た粉体は分級
ロータ4の回転に伴い分散羽根配列円のほぼ放射方向に
放射され、分散間隙17内で二次分散される。
【0027】以上の作用で十分に分散された粉体はリン
グ状に設けられた粉体導入開口10を通して分級室11
に供給され、ここで粉体の各粒子はロータの回転による
遠心力と軸心方向の空気の流れによる抗力を受ける。こ
れらの粒子のうち遠心力<抗力の関係が成り立つ細かい
粒子は半径方向の空気流に乗った状態でバランスロータ
18、渦巻きケーシング21を介して分級機外に空気輸
送され、サイクロン、バッグフィルタなどの捕集機によ
り捕集される。
【0028】一方遠心力>抗力の関係が成り立つ粗い粒
子は分級ロータ4の外周囲の円環路13内に飛ばされ、
粗粉取出口14よりロータリーバルブなどを用いてエア
シールした状態で分級機外に取り出される。その際、粗
い粒子が遠心力により隔壁30に接触し、隔壁30の内
面に粗粒が付着する場合でも、送風管35を通して送ら
れた高圧空気が送風室33から隔壁30の微細な孔を通
過して円環路13内に一様に吹き出しているので、壁面
がエアスライド面のようになり隔壁30の内面に付着し
にくくなり、又付着した粗粉は直ちに隔壁30から離
れ、円環路13の空気流に乗り粗粉取出口14より取り
出される。
【0029】したがって、付着性の高い粉体を分級した
場合であっても、粗粉が分級機の外壁内面に付着するこ
とがなく、付着して凝集体となって粗大粒になることな
く、良好な分級を行なわせることができる。又、誤って
分級ロータにより外周へ飛ばされた微粒子も隔壁30に
付着しないことから円還路13内で再分散されて微粉側
へ回収されることになる。尚、この付着防止用空気は分
級用空気量とは別の量である。
【0030】又、隔壁30の外周の送風室33の断面を
送風管35の近傍で大きくし、この送風管35から離れ
るに従い徐々に狭くして、隔壁30を通して円環路13
内に流入する空気流量を隔壁30全体で均一に形成でき
るようにしてもよいが、隔壁30が十分に微細な孔を持
つ多孔質ならば送風室33は一様な圧力となり、送風室
33の断面積を変えなくともよい。
【0031】次に、本発明にかかる分級機の実験例につ
いて説明する。
【0032】実験に用いた分級機は、分級ロータ4の外
径が15cmで、分級ロータ4の回転数は8000rp
m、ブロアーの風量は3m3/min であり、隔壁は、空隙
率37%、公称濾過精度5μmの多孔質の燒結金属を用
いた。又、分級には、平均粒径が4.3μmの付着性の
高い炭酸カルシウムの粉体を使用し、3kg/hで粉体を供
給した。
【0033】送風管35からの送風は、空気圧を0kg/c
m2G(空気量0m3/min)、1kg/cm2G(空気量0.1m3
/min)、2kg/cm2G(空気量0.2m3/min)、4kg/cm2
G(空気量0.4m3/min)、6kg/cm2G(空気量0.6
m3/min)と変化させ、60分間分級を行なった。
【0034】結果を図4に示す。この結果から、従来の
もの、すなわち空気圧0kg/cm2Gの時に比べ、いずれも
送風室33に空気を吹き込んだときの方が分級精度指数
が向上しており、殊に1〜2kg/cm2Gの空気圧の時に非
常に良くなることがわかる。
【0035】尚、分級精度指数は、部分分級効率25%
に相当する粒径DP25と部分分級効率75%に相当する
粒径DP75の比、すなわちDP25/ DP75であり、1に
近い程精度が良いことを表す。
【0036】次に、粉体分級機の他の実施例について説
明する。
【0037】図3に示す分級機は、円環路13の途中に
くの字状の迂回路41を形成し、この迂回路41の屈曲
部分に粗粉取出口14を接続させてある。迂回路41は
円環路13の途中から分かれ、粗粉取出口14の箇所で
屈曲して再び円環路13に接続している。その他の構
成、例えば分級ロータ4、バランスロータ18及びケー
シング1等は、かかる迂回路41に関する点を除き上記
実施例の分級機と同一の構成である。
【0038】このように分級機を構成しても、円環路1
3の外壁内面、すなわち隔壁30には粉体が付着せず、
良好な分級を行なわせることができる。
【0039】次に、上記分級機における実験例について
説明する。
【0040】実験は、図3に示す構造の分級機を用い
て、平均粒子径が6.7μmで、4μm以下の粒子の個
数割合が25%のトナー粉末を分級原料として、このト
ナー粉末の4μm以下の粒子の個数割合が5〜10%と
なるように分級した。分級機は、分級ロータの外径が1
5cm、ロータ回転数が 10000〜11000rpm、ブロアの風
量を2.8m3 /min、原料供給速度を1kg/hの条件で、
吹込み空気圧を0kg/cm2G、1kg/cm2G、2kg/cm2Gと
変化させ、それぞれ60分間分級を行なった。粗粉回収
率の経時変化を、図5に示す。
【0041】理想的には4μm以下の粒子のみを分離し
除去すればよいが、現実にはそれ以上の粒子まで一緒に
分級してしまう。したがって、分級精度が低下すると、
4μm以上の粒子を誤って分級する割合が多くなり、製
品である粗粉の回収率が低下する。すなわち、粗粉回収
率の低下は分級精度の低下を示す。
【0042】図5に示すように回収率は、吹き込み空気
が0の場合、すなわち従来例の場合には経時的な収率の
低下が著しいが、送風室33に吹込空気を導入した場合
には初期の回収率が高く、しかも回収率の低下を軽減さ
せることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、分級ロータの外周に通
気性を備えた隔壁を設け、この隔壁を通して空所内に空
気を送出するようにしたことから、分級ロータから遠心
力によって分離された粉体が隔壁に当たった場合でも、
隔壁から送出される空気流によって粉体が隔壁に付着せ
ず、又付着した場合でも直ちに隔壁から脱落し、分級ロ
ータの外周を流れる空気流に乗り微粉は再回収され、又
粗粉は粗粉取出口に収集されることから、良好な粉体の
分級を行なうことができる。
【0044】又、分級ロータ外周の円環路をくの字状に
一部迂回させ、その迂回路に粗粉取出口を形成した分級
機の場合でも同様に粗粉の付着を防止し、収率を改善さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による粉体分級機の一部を切り欠いて示
す平面図である。
【図2】図1に示した粉体分級機の縦断面図である。
【図3】本発明による粉体分級機の他の実施例を示す平
面図である。
【図4】実験結果を示す図表である。
【図5】図3に示す分級機を用いた実験結果を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 ケーシング 2a 粉体投入口 2b 空気導入口 4 分級ロータ 6 回転軸 7 外方分級羽根 8 内方分級羽根 10 粉体導入開口 11 分級室 12 補助羽根 13 円環路 14 粗粉取出口 16 分散羽根 18 バランスロータ 30 隔壁 33 送風室 35 送風管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 英雄 埼玉県入間郡大井町鶴ケ岡5−3−1 日 清製粉株式会社生産技術研究所 (72)発明者 下川 生夫 埼玉県入間郡大井町鶴ケ岡5−3−1 日 清製粉株式会社生産技術研究所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面中央に粉体投入口を、外側壁周囲に
    空気導入口をそれぞれ有するケーシング内に、同径の円
    板を2枚平行において円周部から軸中心方向に空気を流
    通させる空気流通空胴部とした分級ロータを垂直回転軸
    により回転可能に設け、前記分級ロータの空胴部内の分
    級室円周部に多数の分級羽根を形成し、該分級羽根の上
    部円板に設けた粉体導入開口より粉体を投入し、前記空
    気流と前記分級ロータによる遠心力とのバランスを用い
    て微粉を該分級ロータの中心部に設けられた微粉取出口
    より取り出し、粗粉を前記分級ロータの外周に形成した
    円環路を通して粗粉取出口より取り出す粉体分級機にお
    いて、前記円環路の外周に微細の孔を有する通気性を有
    する隔壁を設け、かつ該隔壁の外方に該隔壁を通して前
    記円環路内に空気を導入させる送風室を形成してなるこ
    とを特徴とする粉体分級機。
  2. 【請求項2】 前記円環路に該円環路と同じ平面内で外
    側に大略くの字状に湾曲迂回して該円環路に戻り接続す
    る迂回路を形成し、前記粗粉取出口を該迂回路の屈曲部
    分に接続させたことを特徴とする請求項1に記載の粉体
    分級機。
  3. 【請求項3】 前記通気性隔壁が多孔質の燒結金属であ
    る請求項1〜2のいずれか1項に記載の粉体分級機。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116833093A (zh) * 2023-04-27 2023-10-03 廊坊德基机械科技有限公司 一种配风机构及机制砂脱粉机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116833093A (zh) * 2023-04-27 2023-10-03 廊坊德基机械科技有限公司 一种配风机构及机制砂脱粉机构
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