JPH08229267A - 下糸巻回装置 - Google Patents

下糸巻回装置

Info

Publication number
JPH08229267A
JPH08229267A JP6687395A JP6687395A JPH08229267A JP H08229267 A JPH08229267 A JP H08229267A JP 6687395 A JP6687395 A JP 6687395A JP 6687395 A JP6687395 A JP 6687395A JP H08229267 A JPH08229267 A JP H08229267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
thread
winding
shaft
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6687395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Katayama
和紀 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP6687395A priority Critical patent/JPH08229267A/ja
Publication of JPH08229267A publication Critical patent/JPH08229267A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成で良好な下糸巻回を行わせること
を可能とする。 【構成】 ボビンと糸案内手段67aとを少なくともボ
ビン軸に平行な方向に相対的に往復移動させる整列巻手
段80を設け、ボビン軸への下糸巻回を行う際に、ボビ
ンと糸案内手段67aとが整列巻手段80によって少な
くともボビン軸に平行な方向すなわち下糸の巻列方向に
相対的に往復移動させて、ボビン軸の軸方向に沿って下
糸の巻列を良好に成形するように構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボビンに下糸を巻回す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上糸と下糸とを使用して縫製を行うミシ
ン、特に高速の縫製作業を行う工業用のミシンにあって
は、下糸を巻回したボビンを頻繁に交換する必要があ
る。一般には、下糸が消費された時にミシンの運転を一
旦停止し、ボビンケースを釜から抜き取った後にボビン
ケース内のボビンを取り出し、そのボビンに下糸を巻回
した後、下糸が新たに巻回されたボビンを再びボビンケ
ースに収容し、ボビンケースを釜内に装着するという一
連の操作を手作業で行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人手によるボビンへの下糸の巻回作業及びボビンケ
ースの交換作業は極めて非能率的であり、生産性の低下
の原因となっている。そこで本願発明者らは、先に出願
した特開平6−304369号公報等において、ミシン
のボビン交換装置及び下糸巻回装置を提案している。こ
のような提案にかかるボビン交換装置は、ボビンを内部
に収容したボビンケースを掴むようにして保持するボビ
ンケース把持手段を有しているとともに、当該ボビンケ
ース把持手段が、釜に対向して前進・後退できるように
構成されている。そしてまず下糸が消費された釜内のボ
ビンケースが、上記ボビンケース把持手段により保持さ
れて釜内から抜き取られた後、下糸巻回位置に搬送され
る。
【0004】そして下糸巻回位置には下糸巻回装置が配
置されており、この下糸巻回装置に設けられたボビン駆
動機構の回転出力軸に、上記ボビンケース内のボビンが
係合され、ボビン駆動機構側からボビンケース内のボビ
ンに回転駆動力が与えられる。また上記ボビンのボビン
軸には、下糸供給源からの下糸が所定の糸案内手段を通
して供給され、上記ボビン駆動機構によるボビンの回転
に伴ってボビン軸に下糸が巻回されるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述のよう
に、ミシンの内部にボビン交換装置及び下糸巻回装置を
付設した場合には、装置を小型化して収容する必要があ
り、その結果、ボビン軸(巻取軸)と糸案内手段とを近
接配置する設計にならざるを得ない。すなわち一般的に
は、糸案内手段の糸送出位置から糸巻取位置までの距離
は200mm以上離れていることが好ましいが、ミシン
内にボビン交換装置及び下糸巻回装置を配置する場合に
は、例えば50mm前後に抑えざるを得なくなる。
【0006】そしてボビン軸と糸案内手段とを近接させ
ると、所謂「均等巻」ができなくなり、ボビンの糸巻径
が軸方向に不均一となってしまう。その結果、図12に
示されているような所謂「だんご巻」や、図13に示さ
れているような「端太巻」を生じてしまうこととなる。
一般に糸巻径は、図14に示されているように、ボビン
のボビン軸7aの直交方向7bと糸延在方向7cとがな
す糸巻付角θに依存することが知られており、具体的に
は、糸巻付角θが約1°を越えると当該θを小さくする
方向に巻かれる傾向が強くなり、糸巻付角が最大となる
ボビン軸の両端における糸巻付角θが1°を越えると
「均等巻」ができなくなる。
【0007】例えば上述したように、糸巻取位置と糸案
内手段の糸送出位置と間の距離Aが50mm程度で、ボ
ビン軸7aの長さ(ボビン内幅)Bが7mmである場合
には、糸巻付角θは最大4°になり、「均等巻」が不可
能になる。そしてこのように「均等巻」になっていない
ボビンを使用して縫製を行うと、ボビンからの下糸引出
における糸調子に変動を生じることとなり奇麗な縫製状
態が得られなくなってしまう。
【0008】そこで本発明は、簡易な構成で良好な下糸
巻取を行わせることができるようにした下糸巻回装置を
提供すること目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の下糸巻回装置は、ボビン駆動手段により
回転駆動されるボビンに対して所定の糸案内部材を通し
て下糸を供給し、ボビン軸に下糸を巻回する下糸巻回装
置において、上記ボビンと糸案内手段とを、少なくとも
ボビン軸に平行な方向に相対的に往復移動させる巻列形
成手段が設けられているとともに、上記巻列形成手段に
よる糸案内手段のボビン軸に平行な方向の移動範囲がボ
ビン軸の幅より小さく設定された構成になされている。
【0010】また請求項2の下糸巻回装置は、ボビン駆
動手段により回転駆動されるボビンに対して所定の糸案
内部材を通して下糸を供給し、ボビン軸に下糸を巻回す
る下糸巻回装置において、上記ボビンと糸案内手段と
を、少なくともボビン軸に平行な方向に相対的に往復移
動させる巻列形成手段が設けられているとともに、上記
巻列形成手段による糸案内手段のボビン軸に平行な方向
の移動速度が、略一定に設定された構成になされてい
る。
【0011】さらに請求項3の下糸巻回装置は、上記請
求項2記載の糸案内部材の移動速度を、糸種類によって
変化させる速度可変手段が設けらた構成になされてい
る。
【0012】さらにまた請求項4の下糸巻回装置は、請
求項1又は2記載のボビンが、所定のボビンケース把持
手段により保持されたボビンケース内に収容された構成
になされている。
【0013】一方請求項5の下糸巻回装置は、請求項4
記載のボビンボビンケースが、糸挿通用の開口部を有
し、当該開口部に対して糸案内手段が対向するように配
置された構成になされている。
【0014】
【作用】このような各請求項記載の下糸巻回装置によれ
ば、ボビン軸への下糸巻回を行う際に、ボビンと糸案内
手段とが巻列形成手段によって少なくともボビン軸に平
行な方向、すなわち下糸の巻列方向に相対的に往復移動
させられるため、ボビン軸の軸方向に沿って下糸の巻列
が良好に成形されるようになっている。
【0015】このとき特に請求項1記載の下糸巻回装置
のように、巻列形成手段による糸案内手段の移動範囲が
ボビン軸の幅より小さく設定されていれば、ボビン軸両
端が太巻される「端太巻」が防止される。
【0016】また特に請求項2記載の下糸巻回装置のよ
うに、巻列形成手段による糸案内手段の移動速度が略一
定に設定されていれば、下糸の巻列が一層良好に成形さ
れ、所謂「整列巻」が容易に得られる。
【0017】さらに請求項3記載の下糸巻回装置のよう
に、巻列形成手段による糸案内手段の移動速度が、速度
可変手段によって糸種類に基づき変化させられれば、糸
種類にかかわらず下糸の巻列が良好に成形される。
【0018】さらにまた請求項4又は5記載の下糸巻回
装置によれば、ボビンがボビンケース内に収容されたま
まで、ボビンに対する下糸巻回が良好に行われるように
なっている。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本実施例の下糸自動供給装置は、図16に
示されるように、下糸巻回装置162と、残糸除去装置
161と、これら下糸巻回装置162の下糸巻回位置
C、残糸除去装置161の残糸除去位置B、釜位置(ボ
ビンケース着脱位置)A、ダミー軸(ボビンケース保持
手段)6のボビンケース着脱位置Dにボビンケース2を
移動可能なボビン交換装置160と、から概略が構成さ
れており、該下糸自動供給装置はミシンベッド101の
下部に設けられている。。先ず、図17乃至図21を参
照しながら、ボビン交換装置160について以下説明す
る。
【0020】図17乃至図21において、符号1はボビ
ンケース2が装着される釜を、1aは釜軸を、3はミシ
ン本体に取り付けられたメインベースに立設すると共に
釜1の直下に配設された支持体としてのベース板をそれ
ぞれ示しており、該ベース板3には、釜軸1aに平行な
軸心を有す搬送軸4の基端4aが固定され、該搬送軸4
はベース板3に片持ち支持された状態となっている。
【0021】この搬送軸4の先端4b側(反ベース板
側)には、中空円筒の外周面を軸線方向に沿って2箇所
切断し該切断面が同士が対向するよう形成された搬送ブ
ロック12(図17参照)が、当該搬送軸4に対して回
転可能且つ摺動可能に支持されている。
【0022】搬送ブロック12の各切断面には、L字状
に折曲された搬送板10,10のL字を構成する一方の
板状部分がそれぞれ固定されており、L字を構成する他
方の板状部分は、図17に示されるように、軸線を挟ん
で互いに対向した状態となっている。
【0023】各搬送板10,10には、軸線方向に沿っ
て釜側に折曲された保持部11,11の一方の端部がそ
れぞれ固定されており、これら保持部11,11の他方
の端部(釜側を向く端部)には、ボビンケースを把持ま
たは開放可能なボビンケース把持手段(不図示)がそれ
ぞれ固定されている。このボビンケース把持手段として
は、例えば特開平5−192476号公報の下糸自動供
給装置や本出願人が先に出願した特願平5−12196
0号明細書のミシンの下糸自動供給装置に記載されてい
る一対の電磁石吸着ヘッドを始めとして、例えば本出願
人が先に出願した特願平5−116363号明細書のミ
シンの下糸自動供給装置に記載されているレバー爪によ
るもの等、適宜のものを採用することができ、要は、ボ
ビンケース2を必要に応じて対向部材(例えば、釜1)
に対して着脱できるものであれば良い。
【0024】上記搬送ブロック12の外周には回動歯車
13が固定されており、該回動歯車13には、図22に
示されるように、釜軸1a方向に沿って長尺なる形状の
駆動歯車19が噛合している。この駆動歯車19は、そ
の一端が、ベース板3に取り付けられたモータ固定板2
1の搬送軸他端側に突出した部分に回転可能に支持され
ており、他端は、モータ固定板21に固定された回動モ
ータ20の出力軸に直結された状態となっている。
【0025】従って、回動モータ20が回転すると、駆
動歯車19、回動歯車13を介して、搬送ブロック12
及び搬送板10,10並びに保持部11,11から構成
される回転手段としての回動アーム70が回転するよう
になっている。なお、この回動アーム70の回転動作
は、本実施例にあっては、該回動アーム70が退避位置
にある時(図18乃至図20参照)に、行われるように
なっている。また、搬送軸4は片持ち支持であるが、上
記駆動歯車19によりガイドされていることから、その
支持強度は充分となっている。
【0026】上記搬送ブロック12の外周における上記
回動歯車13より搬送軸4の固定端側には、図示されな
い例えばストップリングが固定されており、該搬送ブロ
ック12の外周における回動歯車13とストップリング
との間には、直動カラー14が回転可能に支持されてい
る。
【0027】この直動カラー14には、図17乃至図1
9に示されるように、釜軸1aに平行に移動可能に支持
されたラック16の一端が固定されており、このラック
16の他端にはピニオン17が噛合している。このピニ
オン17は、ベース板3に取り付けられた移動モータ1
8の出力軸に固定されている。
【0028】従って、移動モータ18が駆動すると、ピ
ニオン17を介してラック16と共に直動カラー14、
回動アーム70が搬送軸4の軸線方向に沿って移動する
ようになっている。すなわち、回動アーム70は、搬送
軸4に対して回転できると共に、搬送軸4に沿って摺動
できるようになっている。
【0029】上記搬送軸4の開放端側には、センサ固定
板33が取付けられており、このセンサ固定板33上に
は、発光素子31aと受光素子31bとからなる回動セ
ンサ31が取り付けられている。また、上記回動アーム
70には、図21及び図22に示されるように、センサ
板32が固定されており、該回動アーム70の回転時
に、センサ板32が発光素子31aと受光素子31bと
の間を通過し得るように、回動センサ31及びセンサ固
定板33並びにセンサ板32の位置調整がなされてい
る。
【0030】ベース板3には、図17及び図19に示さ
れるように、上記回動センサ31と同構造の直動センサ
41が取り付けられている。また、上記ラック16に
は、センサ板15が固定されており、該回動アーム70
の直動時に、センサ板15が直動センサ41の発光素子
41aと受光素子41bとの間を通過し得るように、直
動センサ41及びセンサ板15の位置調整がなされてい
る。
【0031】また、ベース板3における上記ボビンケー
ス把持手段の回転軌跡の対向位置であって、図16に示
されるように、釜1直下の位置Dには、ボビンケース保
持手段としてのダミー軸6が固定されている。このダミ
ー軸6は、図21に示されるように、中釜軸5と同構造
となっており、ボビンが収容されたボビンケース2を押
し込めば、該ボビンケース2を保持できるようになって
いる。そして、押し込められたボビンケース2の既設の
ボビン係止爪2dが、図16に示されるように、ダミー
軸6の近傍に突設された回り止め部材5aaの係止溝に
係合するよう構成されている。すなわち、ボビンケース
2は所定の位置に位置決めされて保持されるようになっ
ている。
【0032】ところで、上記下糸巻回位置C、残糸除去
位置Bは、図16に示されるように、搬送軸4の下方の
範囲V且つ同軸線に沿った直立平面よりミシンベッド1
01を起こす際の回動支点103側の範囲Wであって、
ボビンケース把持手段の回転軌跡の対向位置に配置され
ている。また、残糸除去位置Bは下糸巻回位置Cより下
方に配置されている。また、残糸除去位置Bの搬送軸線
方向(図16における紙面に垂直な方向)の位置はボビ
ンケース把持手段の退避位置にあり、下糸巻回位置Cの
搬送軸線方向の位置はボビンケース把持手段を退避位置
から多少前進させた位置(図16における紙面に向かっ
て進めた位置)にある。
【0033】残糸除去位置Bには残糸除去装置161が
配設されている。この残糸除去装置161としては、例
えばボビンに巻かれた糸の先端を挟持または開放可能と
した挟持部材を有し、一軸線を中心に例えばモータの駆
動等によって回転することにより挟持部材により挟持し
たボビン糸を自動的に巻取可能としたものが用いられて
いるが、要はボビンケース2をボビンケース把持手段に
よって把持した状態若しくはボビンケースを保持できる
手段に該ボビンケース2が受け渡されて当該ボビンケー
ス2を保持した状態で、ボビンに巻かれボビンケースか
ら導出する(垂れる)糸を引き出す引き出し手段の糸引
き出し動作によって、ボビンが回転されて、ボビンに巻
回された糸が引き出されるようなものであればどのよう
なものであっても良く、例えば本出願人が先に出願した
特願平5−203610号明細書や特願平6−4035
1号明細書のボビンの残糸除去装置を始めとして、適宜
のものを採用することができる。
【0034】斯くの如く残糸除去装置は構成されてお
り、基本的にボビンに巻かれボビンケースより垂れる下
糸を引き出す構成となっていることから、その主要部は
残糸除去位置Bより下方に配置されている。
【0035】上記下糸巻回位置Cには下糸巻回装置16
2が配設されている。この下糸巻回装置162として
は、例えばモータの駆動等により自動的にボビンに下糸
が巻回可能で、その後ボビンケース2への糸掛け及び下
糸切断が可能なものが採用されている。以下、この下糸
巻回装置162について説明する。
【0036】この下糸巻回装置は、ボビンを回転させる
ボビン駆動手段としてのボビン駆動機構Eを備える。こ
のボビン駆動機構Eについて以下説明する。図1におい
て、符号50は巻取り軸を示しており、この巻取り軸5
0は図示されないベースに回転自在に支承されている。
巻取り軸50の一端にはボビン7に形成された複数の既
設の孔(図15参照)にクラッチ可能なクラッチ機構5
0aが、他端にはプーリ50bがそれぞれ固定されてい
る。上記ベースにはボビン駆動モータM2も固定されて
いる。このボビン駆動モータM2の出力軸にはプーリ5
2が固定されており、このプーリ52とプーリ50bと
の間には、ベルト51が掛け渡されている。
【0037】すなわち、回動アーム70の回転により下
糸巻回位置Cに至ったボビンケース2が該回動アーム7
0の前進動作により前進すると共にボビン駆動モータM
2が駆動すると、巻取り軸50が回転して該クラッチ機
構50aとボビン7とが連結されるようになっている。
なおクラッチ機構は、上述のような孔に係合する構成の
ものに限定されるものではなく、他の構成のものであっ
ても構わない。
【0038】また、下糸巻回装置は下糸供給源としての
糸巻き200(図5参照)からの下糸150の緩みを取
る機構、下糸のボビン軸への絡み付き並びにボビンに巻
回される下糸量を検出する機構を備える(これらを総じ
て符号Fとする)。この機構Fについて以下説明する。
図1乃至図4において、符号53はコの字状のベースを
示しており、このベース53の両側板53a,53b間
にはローラ軸55が回転可能に掛け渡されている。この
ローラ軸55の側板53b側の端部は側板53bより外
方に突出しており、当該端部には糸巻き200からの下
糸150が巻回された(1巻きされた)ローラ54が固
定されている。
【0039】ローラ軸55の両側板53a,53b間に
おける部分にはセンサスリット58が固定されている。
このセンサスリット58は円盤状をなし、外周の一部に
溝が設けられている。このセンサスリット58の対向位
置には、フォトセンサ60が配設されており、センサス
リット58の溝を検出可能となっている。すなわち、フ
ォトセンサ60によりローラ54の回転を検出できるよ
うになっている。
【0040】そしてフォトセンサ60には、下糸150
のボビン軸への絡み付きを検知すると共にボビン軸に巻
回される有効下糸巻回量を検出する有効下糸巻回量検出
手段61が接続されている。また、この有効下糸巻回量
検出手段61には、判定手段61Bが接続されている。
この判定手段61Bは、外部に接続された下糸巻回量を
入力設定できる手段61Aからの設定下糸巻回量と有効
下糸巻回量検出手段61からの実際にボビンに巻回され
ている下糸量とを比較し、両下糸量が一致したらボビン
駆動モータM2のドライバ61Cに駆動停止信号を送出
するよう機能する。
【0041】上記機構Fはまた、下糸150の緩みを取
る緩み取り機構を備えている。この緩み取り機構は、ロ
ーラ軸55に対して図示されない軸受を介して回転自在
に支承され孔に下糸150が通された緩み取りレバー6
2と、この緩み取りレバー62を下糸150の緩みを取
る方向に付勢するバネ64と、このバネ64の付勢力に
よる緩み取りレバー62の回動を規制するストッパ63
と、から構成されている。
【0042】また、機構Fの下流には、糸巻き200か
らの下糸150をボビンケース2の開口部2Aに案内す
る糸挿入手段としてのエアー案内機構Gを備えている
(本実施例にあっては下糸絡み付け手段(エアー手段)
も兼ねる)。このエアー案内機構Gについて以下説明す
る。図1において、符号65は略中空円筒状の糸吸引器
を示しており、この糸吸引器65には、図1及び図6に
示されるように、内部空間と外部とを連通し上流側から
下流側に向う吸引孔65aが形成されている。この糸吸
引器65の上流側には、該糸吸引器65の内部空間に連
通するエアーチューブ66の一端が接続されている。こ
のエアーチューブ66の他端には電磁弁68が接続され
ており、この電磁弁68には図示されないエアー源が接
続されている。また、電磁弁68のオン、オフを行う図
示しない糸装着スイッチが備えられている。
【0043】さらに上記糸吸引器65の下流側には、該
糸吸引器65の内部空間に連通するようにしてエアーチ
ューブ67の一端が接続されている。上記エアーチュー
ブ67は、特に図2に示されているように、糸吸引器6
5に対して回転可能かつ軸方向に往復移動可能に接続さ
れている。またこのエアーチューブ67の他端側は、当
該エアーチューブ67の軸に略直交する面内において略
コの字状に折曲されており、その先端に糸案内手段とし
てエアーノズル67aが設けられている。
【0044】このエアーノズル67aは、上述のクラッ
チ機構50aとボビン7とが連結された状態でボビンケ
ース2の開口部2Aに対向するように位置調整がなされ
ている。そして図9及び図10に示すように、ボビンケ
ース2の開口部2Aに対向する位置に停止して作業位置
にあるエアーノズル67aの先端は、そのエアー吹き付
け方向である下糸案内方向が、ボビン軸の下糸巻き付け
側にある。
【0045】ここで言うボビン軸下糸巻き付け側とは、
図10に示されるように、ボビン軸7a中心とエアーノ
ズル67a先端とを結ぶ線分YYにより2分割されるボ
ビン軸7a外周の一方向、すなわち下糸150をボビン
軸7aに絡み付かせる側(図中の符号XX方向)であ
る。また、エアーノズル67a先端の下糸案内方向は、
好ましくはボビン軸下糸巻き付け側XXのボビン軸7a
外周に交差する方向で、特に好ましくはボビン軸7a外
周に接する方向である。
【0046】そして電磁弁68のオンによってエアー源
から供給されたエアーは、エアーチューブ66、糸吸引
器65、エアーチューブ67を通って、糸案内手段とし
てのエアーノズル67aから吹き出し、糸吸引器65の
吸引孔65aより挿入された下糸端部がエアーノズル6
7aから導出されるように構成されている。
【0047】このエアーノズル67aから導出される下
糸長さ(LL)は、この導出された下糸端部をボビン軸
に絡み付かせるのに必要な長さとする。そして、この必
要長さは、{(作業位置にあるエアーノズルからボビ
ン軸外周に到達するまでの長さ)+〔ボビン軸一周長さ
×(1.1〜2.0)〕}の範囲にあると好ましく、
{(作業位置にあるエアーノズルからボビン軸外周に到
達するまでの長さ)+〔ボビン軸一周長さ×(1.25
〜1.8)〕}の範囲にあるとより好ましい。
【0048】上記の範囲より長いと、導出する下糸端
部がボビンケース2の開口部2Aから入り難くなった
り、入ったとしてもボビン軸7aを1周以上周回して自
ら結び目を形成してボビン軸7aを縛ってしまう畏れが
あり、またまたはの範囲より短いと、下糸端部がボ
ビン軸7aに絡み付かない畏れがある。
【0049】本実施例にあっては、必要長さを55mm
に設定した。すなわち、エアーノズル67a先端とボビ
ンケース2の開口部2Aとの間隔Hを7mmとし、ボビ
ンケース開口部2Aからボビン軸外周に接する長さ7m
mと、(ボビン軸周25mm×1.64)=31mmか
ら求めた。
【0050】ところで上記エアーノズル67aは、上述
のようにステッピングモータ69により作業位置と退避
位置とに移動可能であり、エアーノズル67aが退避位
置に位置した時に、上記切断時の下糸切断点とエアーノ
ズル67a先端との間の距離が、上述したボビン軸7a
に下糸を絡ませるに必要な長さLL(本実施例において
は55mm程度)に略一致するように、ボビンケース
2、下糸切断点、エアーノズル67aの退避位置等の各
配置が決定されている。そして、上記エアーノズル67
aの退避位置の設定は、上述のようにステッピングモー
タ69によりなされるようになっているので、その位置
調整は極めて容易になっている。
【0051】ところで上記エアーチューブ67の途中部
分は、下糸巻回装置のベース501に回転自在に支承さ
れている。このエアーチューブ67は、移動手段の一方
を構成するバネ570により図1における時計方向に付
勢されている一方で、移動手段の他方を構成するノズル
退避ソレノイド69の動作に従って該バネ570の付勢
力に抗する方向に回動されるように構成されている。こ
こで本実施例にあっては、ノズル退避ソレノイド69と
してラッチィングソレノイドが採用されており、ノズル
退避ソレノイド69にオン信号を与える(図7(c)参
照)と、バネ570の付勢力に抗してエアーノズル67
aがボビンケース2の開口部2Aから図1の破線で示し
た退避位置に移動し、ノズル退避ソレノイド69にオフ
信号を与える(図7(d)参照)と、バネ570の付勢
力によりエアーノズル67aがボビンケース2の開口部
2Aに対向する図1の実線及び図9に示した対向位置に
移動する構成になされている。
【0052】さらに上述したように上記エアーチューブ
67は、糸吸引器65に対して軸方向に往復移動可能に
接続されており、巻列形成手段80によって、エアーチ
ューブ67の軸方向つまりボビン軸7aに平行な方向に
往復移動されるように構成されている。すなわち上記エ
アーチューブ67のコ字状折曲部分には、巻列形成手段
80を構成しているラック歯車801の一端部分に設け
られた切欠部801aが係合・接続されている。このラ
ック歯車801は、ラックガイド802によってエアー
チューブ67の軸方向に向かって往復移動するように滑
動自在に支持されており、当該ラック歯車801のラッ
ク歯801aに対して、ノズル直動モータ803の出力
軸に固定されたピニオン歯車803aが噛み合わされて
いる。
【0053】このように前記エアーチューブ67は、ノ
ズル直動モータ803の回転駆動によってボビン軸方向
に往復移動するように構成されており、その移動範囲
は、下糸案内手段としてのエアーノズル67aが、ボビ
ン軸7aの中心位置を振分としてボビン軸の幅(図14
符号B参照)よりやや小さい範囲となるように設定され
ている。このとき上記ラック歯車801の側方には、当
該ラック歯車801の原点位置を検出するフォトセンサ
804が設けられており、このフォトセンサ804から
の検出信号に基づいてステッピングモータであるノズル
直動モータ803の移動範囲が制御されるように構成さ
れている。
【0054】さらに本実施例では、糸の種類によって下
糸案内手段としてのエアーノズル67aの移動速度が可
変されるように構成されている。すなわち上記ノズル直
動モータ803のドライバ805には、速度可変手段8
06からの駆動信号が入力されており、速度可変手段8
06からの指令に従ってステッピングモータであるノズ
ル直動モータ803の回転速度が可変設定されるように
構成されている。また上記速度可変手段806には、糸
種類設定入力手段807から発せられる速度設定信号が
印加されており、オペレータが糸の種類(糸の太さ)に
応じて入力した糸種別信号に基づいて上記糸種類設定入
力手段807から速度設定信号が速度可変手段806に
出力され、それにより下糸案内手段としてのエアーノズ
ル67aの移動速度が、糸の種類によって定められた略
一定の速度に設定される構成になされている。
【0055】一方上記機構Fと糸巻き200との間に
は、図5に示されるように、下糸150の張力を可変と
する糸張力可変手段204が設けられている。この糸張
力可変手段204は、通過する下糸150を押圧する張
力ばね205と、この張力ばね205の押圧力をマニュ
アル操作により調整する螺子206と、ミシンベッド1
01内に配され上記張力ばね205の押圧力に抗するソ
レノイド推力を生ぜしめるソレノイドSOLと、から構
成されている。
【0056】この糸張力可変手段204を駆動する電気
回路は、ソレノイドSOLに電源Vを直列に接続し、そ
の間にスイッチSWを介した構成となっており、従っ
て、スイッチSWをオフした場合には、上記ソレノイド
推力が発生せず、下糸150には張力ばね205の押圧
力が最大限にかかり、下糸張力は最大となる。また、ス
イッチSWをオンした場合には、上記ソレノイド推力が
最大限に発生し、下糸150には張力ばね205の押圧
力からソレノイド推力を減じたものがかかり、下糸張力
は最小となる。
【0057】なお、上記残糸除去装置161、下糸巻回
装置162が、図16乃至図21のベース板3に接触す
る場合には、該ベース板3は適宜切欠かれる。また、図
16にあっては、残糸除去位置Bと下糸巻回位置Cとダ
ミー軸6に対するボビン着脱位置Dが近接しており、保
持部11が誇張されて記載されている。このため、保持
部11が残糸除去装置161や下糸巻回装置162に接
触することも心配されるが、実際には、このような接触
が生じないように充分なスペースが確保されている。
【0058】ところで本実施例にあっては、ボビンケー
ス把持手段は、移動モータ18により、ボビンケース着
脱位置(釜位置;ダミー軸の位置)A,Dと反釜側に移
動した退避位置(図17乃至図21参照)とに移動可能
である。すなわち、ボビンケース把持手段が退避位置に
移動すると、上記センサ板15が上記直動センサ41の
発光素子41aと受光素子41bとの間を遮蔽すること
になり、これによってボビンケース把持手段の退避位置
への移動が検出される。そして、今度は当該退避位置
で、原点位置が検索される。すなわち、ボビンケース把
持手段を退避位置で回動させ、センサ板32が発光素子
31aと受光素子31bとの間を遮蔽した位置を例えば
原点位置としておけば、この位置にボビンケース把持手
段を回動すれば原点位置に復帰することになる。また、
上記回動モータ20として例えばパルスモータを用いた
場合には、このパルスモータのパルス数をカウントする
ことによって、該ボビンケース把持手段を、上記釜位置
A、下糸巻回位置C、残糸除去位置B、ダミー位置D
に、回動制御することができる。
【0059】次に、このように構成された下糸自動供給
装置の動作について、以下説明する。先ず、例えば一方
のボビンケース把持手段に、下糸巻回済みのボビンを収
容したボビンケースを把持させるために、回動アーム側
から手を差し込んで、該下糸巻回済みのボビンを収容し
たボビンケースを、中釜軸5に装着するのと同様に、手
の平を返すことなくダミー軸6に押し込んで、ボビンケ
ースをダミー軸6に装着する。ここで、説明の都合上、
このボビンケースの符号2Xとし、以降に説明のあるボ
ビンケースの符号2Yとする。
【0060】次いで、電源スイッチがオンされたら、回
動アーム70を原点位置に復帰させ、スタートスイッチ
のオンにより、回動アーム70を回動させて一方のボビ
ンケース把持手段をダミー位置Dに対向させる。そし
て、該回動アーム70を前進させて、該ダミー軸6に保
持されている下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケ
ース2Xを一方のボビンケース把持手段に把持させる。
この時、他方のボビンケース把持手段は何ら障害物に干
渉することなく釜に向かう。
【0061】ここで、ダミー軸6を、残糸除去位置Bま
たは下糸巻回位置Cの搬送軸4を中心とした反対側の位
置に設けた場合には、該残糸除去位置Bは、上述のよう
に、その搬送軸線方向の位置がボビンケース把持手段の
退避位置にあり、下糸巻回位置Cの搬送軸線方向の位置
はボビンケース把持手段を退避位置から多少前進させた
位置にあることから、一方のボビンケース把持手段をダ
ミー軸6に向かわせると、他方のボビンケース把持手段
は残糸除去装置161、下糸巻回装置162に衝突して
しまうことになる。しかしながら本実施例にあっては、
ダミー軸6を、上述のように、ボビンケース把持手段の
回転軌跡の対向位置であって、釜1直下の位置に配置し
ているので、問題はない。
【0062】そうしたら、回動アーム70を後退させる
と共に回動させて、ボビンケース2Xを把持した一方の
ボビンケース把持手段を釜1に対向させると共に前進さ
せ、下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケース2X
を釜内に装着する。この時、他方のボビンケース把持手
段は何ら障害物に干渉することなくダミー軸6に向か
う。そして、回動アーム70を後退させる。この時、作
業者は上記と同様にして再度回動アーム側から手を差し
込んで、下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケース
2Yをダミー軸6に装着する。
【0063】次いで、縫製が開始されたら、その縫製中
に、上記と同様な動作によって、何れか一方のボビンケ
ース把持手段に、ダミー軸6に保持されている下糸巻回
済みのボビンを収容したボビンケース2Yを把持させる
と共に、回動アーム70を後退させる。
【0064】そして、例えば釜内のボビンの残糸が少な
くなった等の理由でボビンの交換指令が発せられたら、
ミシンの縫製動作を禁止して、回動アーム70を回動さ
せ、ボビンケースを把持していないボビンケース把持手
段を釜1に対向させると共に前進させ、残糸の少なくな
ったボビンを収容するボビンケース2Xを釜内から取り
出して、該回動アーム70を後退させる。
【0065】次いで、回動アーム70を回動させ、下糸
巻回済みのボビンを収容したボビンケース2Yを釜1に
対向させると共に前進させ、下糸巻回済みのボビンを収
容したボビンケース2Yを釜内に装着し、該回動アーム
70を後退させる。
【0066】そして、縫製が開始されたら、その縫製中
に、回動アーム70を回動させ、残糸の少なくなったボ
ビンを収容したボビンケース2Xを残糸除去位置Bに移
動する。そして、そこの残糸除去装置161によってボ
ビンケース2X内に収容されたボビンの残糸を除去し、
そのボビンを糸のない空ボビンとする。
【0067】次いで、回動アーム70を回動させ、空ボ
ビンを収容したボビンケース2Xを下糸巻回装置162
に対向させると共に、回動アーム70を前進させ、そこ
の下糸巻回装置162によって空ボビンに下糸を巻回す
る。次に、この下糸巻回装置162の動作について、図
1乃至図15を参照しながら、以下説明する。
【0068】先ず、ローラ54に、糸巻き200、糸張
力可変手段204からの下糸150を1巻きすると共
に、この1巻きした下糸を緩み取りレバー62の孔に通
しておく。この時点で、糸張力可変手段204のスイッ
チSWをオンにし、上記ソレノイド推力を最大限に発生
させて下糸張力を最小とする。
【0069】次いで、この下糸150の糸端を糸吸引器
65の吸引孔65aに挿入し、少々押し込む。次いで、
電磁弁68を一時オンにしてエアーチューブ66,67
にエアー源からのエアーを流し、吸引孔65aに挿入し
押し込まれていた下糸150を、エアーの流れによって
エアーノズル67aに導いてその糸端を該エアーノズル
67aより露出して導出させる。この導出長LLは、上
述のように、下糸端部をボビン軸に絡み付かせるのに必
要な長さであって、本実施例にあっては、55mm程度
である。この吸引孔65aに挿入し押し込まれていた下
糸150をエアーにより糸吸引器65から搬送してエア
ーノズル67aから露出して導出させるにあたっては、
作業者が手作業で糸巻き200から下糸を凡そ必要な分
量予め引っ張って弛ましておいたり、手作業により送り
出していくと、より良好に下糸の搬送がなされる。
【0070】そして、回動アーム70の回転により下糸
巻回位置Cに至ったボビンケース2を該回動アーム70
の前進動作により前進させると共にボビン駆動モータM
2を一時駆動して、クラッチ機構50aとボビン7とを
連結する。
【0071】そして、図7(b)に示されるように、ボ
ビン駆動モータM2を低速駆動しボビンを低速回転させ
る。次いで図7(d)に示されるように、ノズル退避ソ
レノイド69にオフ信号を与え、エアーノズル67aを
ボビンケース2の開口部2A近傍の作業位置に向わせる
と共に、図7(a)に示されるように、電磁弁68をオ
ンしてエアーチューブ66,67にエアー源からのエア
ーを流す。
【0072】すると図9に示されるように、エアーノズ
ル67aから導出する下糸端部は、ばたつき等が抑えら
れた状態でボビンケース2の開口部2Aから良好にボビ
ンケース2内に挿入(案内)されると共にボビン軸下糸
巻き付け側XXに案内され、ボビン軸7aの回転とエア
ーにより形成される渦流との共働によってボビン軸7a
に絡み付く。
【0073】このようにして、糸巻き200からの下糸
150がボビン軸7aに絡み付くと、ローラ54が回転
を始め、フォトセンサ60からは、図7(e)に示され
るように、パルス波が出力され始める。そして、有効下
糸巻回量検出手段61にあっては、このパルス波が所定
の数カウントされたら、下糸150がボビン軸7aに絡
み付いたと判定する。ここで、本実施例においては、パ
ルス波が3個検出された時に下糸150がボビン軸7a
に絡み付いたと判定するようになっている。この3個と
いうパルス波の数は安全率を見込んだ値であり、この個
数に限定されるものではない。
【0074】そしてこのようにして、下糸150のボビ
ン軸7aへの絡み付きが検出されたら、有効下糸巻回量
検出手段61では、これ以降のパルス波を有効下糸巻回
量としてカウントしていく。また、この時、図7(a)
に示されるように、電磁弁68をオフしてエアー源から
のエアーを停止し、図7(c)に示されるように、若干
のタイムラグをもってノズル退避ソレノイド69にオン
信号を与えて、エアーノズル67aを退避位置に退避さ
せる。
【0075】ところで、下糸150がボビン軸7aに絡
み付かずに、図8(e)に示されるように、フォトセン
サ60からパルス波が出力されない場合には、図8
(a)に示されるように、電磁弁68をオフしてエアー
源からのエアーを停止し、図8(c)に示されるよう
に、若干のタイムラグをもってノズル退避ソレノイド6
9にオン信号を与えて、エアーノズル67aを退避位置
に退避させて初期の状態に戻す。
【0076】そして再度、図8(d)に示されるよう
に、ノズル退避ソレノイド69にオフ信号を与え、エア
ーノズル67aをボビンケース2の開口部2A近傍の作
業位置に向わせると共に、図8(a)に示されるよう
に、電磁弁68をオンしてエアーチューブ66,67に
エアー源からのエアーを流す。すなわち、リトライ動作
を行わせる。このリトライ動作の実行は、本実施例にあ
っては、3回までとなっており、3回リトライ動作を実
行させても下糸のボビン軸7aへの絡み付きが検出され
ない場合には何らかの不具合が発生したとして、例えば
アラーム等の警報を発令し、作業者が介入してその不具
合に対処できるようになっている。
【0077】さて上記で説明したように、下糸150の
ボビン軸7aへの絡み付きが検出され、エアーノズル6
7aを退避位置に退避させたら、ボビン駆動モータM2
を低速から加速して高速にして下糸をボビン軸7aに巻
回していく。このように、エアーノズル67a先端とボ
ビン軸7aとの間の距離を長くして下糸を巻回していく
と、下糸150はボビン軸7a全域に渡って略均一に巻
回されることになる。
【0078】また本実施例においては、ボビン7と糸案
内手段としてのエアーノズル67aとが、巻列形成手段
80によってボビン軸方向すなわち下糸の巻列方向に往
復移動させられつつ、ボビン軸7aへの下糸巻回が行わ
れるため、ボビン軸7aの軸方向に沿って下糸の巻列が
良好に成形されることとなり、図11に示されているよ
うな所謂「均等巻」が容易に得られるようになってい
る。
【0079】特に本実施例では、ボビン軸7aに平行な
方向において、糸案内手段としてのエアーノズル67a
が巻列形成手段80により移動される範囲Cを、ボビン
軸7aの幅(図14中の符号B参照)よりやや小さく設
定しているため、以下具体的に述べるように良好な糸巻
動作が行われるようになっている。特に、糸案内手段の
糸送出位置の両端間がボビン軸7aの幅より小さく、か
つ最大糸巻付角(図14中の符号θ参照)が1度を越え
ない範囲内に上記移動範囲Cを設定することが好まし
い。さらに上記最大糸巻付角θを、ボビン軸7aの中心
位置を振分としてボビン軸の幅に均等とし左右両端で同
じとすれば一層好ましい。
【0080】すなわち前記最大糸巻付角θは、糸案内手
段が糸送出位置にあり、かつ移動範囲端部の一方の位置
Pと、ボビン軸7aの一方側の端部の点Oと、この点O
よりボビン軸の軸心に直交して延出する線分OQとによ
り形成される角度POQで表されるものであるが、上述
した条件を満たしたときに所謂「均等巻」が良好に行わ
れることとなる。これに対して上記移動範囲Cがボビン
軸7aの幅より大きい場合には、図13のような「端太
巻」となり易く、また最大糸巻付角θが1度を越える
と、図12のような「だんご巻」になる傾向がある。
【0081】さらに本実施例では、巻列形成手段80に
よる糸案内手段としてのエアーノズル67aの移動速度
が略一定に設定されているため、下糸の巻列が一層良好
に成形され「整列巻」が容易に得られる。「整列巻」
は、隣接する糸が隙間なく並んだ状態をいい、糸の太さ
をD、ボビンの回転数をEとするとき、整列巻のための
速度Vは、 V=D×E となる。
【0082】さらにまた本実施例における巻列形成手段
80では、図1に示す糸の種類(糸の太さ)の設定手段
807からの糸種別信号によって速度可変手段806か
らステッピングモータであるノズル直動モータ803に
発せられる速度設定信号が変更され、これにより糸案内
手段としてのエアーノズル67aの移動速度が変化させ
られるため、糸の種類にかかわらず下糸の巻列が良好に
成形されるようになっている。
【0083】このように本発明にかかる下糸巻回装置に
よれば、ボビン7がボビンケース2内に収容されたまま
で、ボビン7に対する下糸巻回が良好に行われるように
なっている。
【0084】そして判定手段61Bにより、有効下糸巻
回量検出手段61で検出されている実際の下糸巻回量と
下糸巻回量設定手段61Aから入力された設定下糸巻回
量とが比較され、両下糸量が一致したらボビン駆動モー
タM2のドライバ61Cに駆動停止信号が送出されて、
ボビン駆動モータM2が停止されると同時に、巻列形成
手段80のノズル直動モータ803も停止される。すな
わち、下糸巻回量設定手段61Aから入力された設定下
糸巻回量がボビン軸7aに巻回されることになる。
【0085】なお、設定下糸巻回量の所定量手前でボビ
ン駆動モータM2を高速から減速して低速にしてこの低
速駆動を続行し、設定下糸巻回量でボビン駆動モータM
2を停止するようにすれば、回転がオーバーランするこ
となく設定下糸巻回量をそのまま実際の下糸巻回量とす
ることができる。
【0086】このようにボビン7への下糸150の巻回
動作が自動的になされたら、糸張力可変手段204のス
イッチSWをオフにし、上記ソレノイド推力をなくして
下糸張力を最大にした状態で、該ボビンケース2の開口
部2Aより導出する下糸150のボビンケース2に対す
る糸掛け動作が実行され、ボビンケース2への糸掛け動
作が行われたら、その糸掛けがなされたボビンケース2
へ供給される下糸の切断動作が実行される。
【0087】ボビンケース2側の下糸は、上述のように
上糸との絡み合いによる縫目形成に必要な長さ、すなわ
ち40mm程度が下糸張力ばね2D下の導出孔2Eから
導出されて切断される。また糸巻き200側の下糸は、
上述のように、ボビン軸7aに下糸を絡ませるに必要な
長さLL、すなわち55mm程度がエアーノズル67a
先端から導出されて切断される。
【0088】そして下糸切断動作が終了したら、回動ア
ーム70を後退させて待機状態とし、次のボビンの交換
指令が発せられたら、ミシンの縫製動作を禁止して、回
動アーム70を回動させ、ボビンケースを把持していな
いボビンケース把持手段を釜1に対向させると共に前進
させ、残糸の少なくなったボビンを収容したボビンケー
ス2Yを釜内から取り出して、該回動アーム70を後退
させる。
【0089】次いで回動アーム70を回動させると共に
前進させて、下糸巻回装置162によって下糸が巻回さ
れたボビンを収容したボビンケース2Xを釜内に装着
し、該回動アーム70を後退させる。以降は、上記動作
が繰り返される。
【0090】ところで、ボビンケース把持手段に把持さ
れているボビンケース2(2X,2Y)を取り出す場合
若しくは色違いの下糸を使用するためにボビンケース2
を一時的にダミー軸6に保持させておく場合にあって
は、ボビンケース2を把持したボビンケース把持手段を
ダミー軸6に対向させると共に、前進させれば、該ボビ
ンケース把持手段に把持されていたボビンケース2をダ
ミー軸6に受け渡すことができる。
【0091】そしてダミー軸6に保持されたボビンケー
ス2を取り出す場合には、中釜軸5からボビンケース2
を取り出すのと同様に、回動アーム側から手を差し込め
ば、手の平を返すことなくダミー軸6に保持されている
ボビンケースを取り出すことができる。この手作業によ
るボビンケースのダミー軸6からの取り出しは非常に容
易である。
【0092】また本実施例においては、上述のようにエ
アーノズル67a先端からはボビン軸7aに下糸を絡ま
せるに必要な長さLLが導出されている。従って、次回
(次次回以降も勿論同様)のボビンケースに下糸を巻回
する場合に、上記と同様に、ボビン駆動モータM2を低
速駆動してボビンを低速回転させ、該エアーノズル67
aを作業位置に移動すると共に、電磁弁68をオンして
エアーチューブ66,67にエアー源からのエアーを流
せば、ボビン軸7aの回転とエアーにより形成される渦
流との共働によって、ボビン軸7aにエアーノズル67
a先端から導出する下糸を絡み付かせることができるよ
うになっている。すなわち、特願平6−285932号
明細書記載の装置のような繰り出しモータがなくとも自
動的にボビンに下糸を巻回できるようになっている。
【0093】さらに本実施例においては、エアーノズル
67aによるエアー吹き付け方向を、ボビン軸中心とエ
アーノズル67a先端とを結ぶ線分YYよりも、ボビン
軸外周の下糸巻き付け側XXとし、ボビンケース2内に
挿入された下糸が、エアーとボビン軸回転との共働によ
り良好にボビン軸に絡み付くようにしているので、装置
の信頼性を向上することが可能となっている。
【0094】さらにまた本実施例においては、下糸のボ
ビン軸7aへの絡み付きを、有効下糸巻回量検出手段6
1により検出可能としているので、その絡み付き以降の
ものを実際の下糸巻回量として検出することができるよ
うになっており、下糸を精度良く巻回することが可能と
なっている。
【0095】一方本実施例においては、有効下糸巻回量
検出手段61により下糸のボビン軸7aへの絡み付きが
検出されないと、下糸のボビン軸7aへの絡み付きに必
要な動作を再度またはそのまま行い、この動作により下
糸のボビン軸7aへの絡み付きの可能性を高めるように
しているので、装置の信頼性を向上することが可能とな
っている。
【0096】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例えば
本実施例では、巻列形成手段80にラックアンドピニオ
ン機構を採用しているが、リンク機構等によって同様な
動作を得ることができる。
【0097】また上記実施例では、下糸案内手段として
のエアーノズル67aを往復移動させているが、エアー
ノズル67aを一定位置に保持しつつボビン7側を往復
移動させるように構成してもよい。
【0098】さらに下糸案内手段としてのエアーノズル
67aの往復移動は、少なくともボビン軸方向の移動成
分を有すれば良く、例えばエアーノズル67aを回動さ
せることによってボビン軸方向の移動成分を持たせるよ
うに構成することも可能である。
【0099】さらに本発明は、上述した実施例のような
エアー糸案内を備えていないあらゆる構造の下糸巻回装
置に対しても同様に適用すことができるものである。
【0100】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる下糸
巻回装置は、ボビンと糸案内手段とを少なくともボビン
軸に平行な方向に相対的に往復移動させる巻列形成手段
を設け、ボビン軸への下糸巻回を行う際に、ボビンと糸
案内手段とが巻列形成手段によって少なくともボビン軸
に平行な方向すなわち下糸の巻列方向に相対的に往復移
動させて、ボビン軸の軸方向に沿って下糸の巻列を良好
に成形するように構成したものであるから、簡易な構成
で良好な下糸巻回を行わせることができ、下糸巻回装置
の信頼性を向上させることができる。
【0101】そして特に請求項1記載の下糸巻回装置
は、巻列形成手段による糸案内手段の移動範囲をボビン
軸の幅より小さく設定し、ボビン軸の両端における最大
糸巻付角が1°を越えるのを回避して「均等巻」を良好
に行わせるように構成したものであるから、下糸巻回を
一層良好に行わせることができる。
【0102】さらに請求項2記載の下糸巻回装置は、巻
列形成手段による糸案内手段の移動速度を略一定に設定
し、下糸の巻列を一層良好に成形するように構成したも
のであるから、下糸巻回を一層良好に行わせることがで
きる。
【0103】さらにまた請求項3記載の下糸巻回装置
は、巻列形成手段による糸案内手段の移動速度を、速度
可変手段によって糸種類に基づき変化させ、糸種類にか
かわらず下糸の巻列を一層良好に成形するように構成し
たものであるから、下糸巻回を一層良好に行わせること
ができる。
【0104】一方、請求項4又は5記載の下糸巻回装置
は、ボビンをボビンケース内に収容したままで、ボビン
に対する下糸巻回を良好に行わせるようにように構成し
たものであるから、ボビンをボビンケースごと移動させ
る下ような装置における糸巻回を良好に行わせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における下糸巻回装置の構成
を表した概略斜視図である。
【図2】図1中のII部分を拡大して表した縦断面説明図
である。
【図3】図1の下糸絡み付き及び下糸巻回量を共に検出
する機構並びに緩み取り機構の正面図である。
【図4】図3の機構を制御ブロックと共に表した側面図
である。
【図5】同上実施例に適用された糸張力可変手段の正面
図である。
【図6】図1の下糸吸引器の横断面図である。
【図7】同上下糸巻回装置の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図8】同上下糸巻回装置のリトライ動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図9】エアー手段を兼ねたエアー案内手段の先端の下
糸絡み付け時におけるボビンケース及びボビン軸に対す
る位置関係を表した説明図である。
【図10】ボビン軸の下糸巻き付け側を説明するための
図である。
【図11】本発明による「均等巻」されたボビンの横断
面説明図である。
【図12】「だんご巻」状態を表したボビンの横断面説
明図である。
【図13】「端太巻」状態を表したボビンの横断面説明
図である。
【図14】下糸の糸巻付角θを表したボビンの横断面説
明図である。
【図15】本実施例に用いられるボビンケースの外観斜
視説明図である。
【図16】本発明にかかる下糸巻回装置を適用した下糸
自動供給装置の概略構成を表した正面図である。
【図17】同上下糸自動供給装置に用いられるボビン交
換装置の正面図である。
【図18】同上ボビン交換装置の平面図である。
【図19】同上ボビン交換装置の左側面図である。
【図20】同上ボビン交換装置の右側面図である。
【図21】ダミーポジション及びダミー軸を説明するた
めの概略側面図である。
【符号の説明】
2,2X,2Y ボビンケース 7 ボビン 7a ボビン軸 65,67 案内経路 67a エアーノズル 69,570 移動手段 80 巻列形成手段 150 下糸 200 下糸供給源 E ボビン駆動手段 LL ボビン軸に絡み付かせるのに必要な長さ XX 下糸巻き付け側 YY ボビン軸中心とエアー手段先端とを結ぶ線分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビン駆動手段により回転駆動されるボ
    ビンに対して所定の糸案内部材を通して下糸を供給し、
    ボビン軸に下糸を巻回する下糸巻回装置において、 上記ボビンと糸案内手段とを、少なくともボビン軸に平
    行な方向に相対的に往復移動させる巻列形成手段が設け
    られているとともに、 上記巻列形成手段による糸案内手段のボビン軸に平行な
    方向の移動範囲が、ボビン軸の幅より小さく設定されて
    いることを特徴とする下糸巻回装置。
  2. 【請求項2】 ボビン駆動手段により回転駆動されるボ
    ビンに対して所定の糸案内部材を通して下糸を供給し、
    ボビン軸に下糸を巻回する下糸巻回装置において、 上記ボビンと糸案内手段とを、少なくともボビン軸に平
    行な方向に相対的に往復移動させる巻列形成手段が設け
    られているとともに、 上記巻列形成手段による糸案内手段のボビン軸に平行な
    方向の移動速度が、略一定に設定されていることを特徴
    とする下糸巻回装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の糸案内部材の移動速度
    を、糸種類によって変化させる速度可変手段が設けられ
    ていることを特徴とする下糸巻回装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のボビンが、所定の
    ボビンケース把持手段により保持されたボビンケース内
    に収容されていることを特徴とする下糸巻回装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のボビンケースが、糸挿通
    用の開口部を有し、当該開口部に対して糸案内手段が対
    向するように配置されていることを特徴とする下糸巻回
    装置。
JP6687395A 1995-02-28 1995-02-28 下糸巻回装置 Withdrawn JPH08229267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6687395A JPH08229267A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 下糸巻回装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6687395A JPH08229267A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 下糸巻回装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08229267A true JPH08229267A (ja) 1996-09-10

Family

ID=13328430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6687395A Withdrawn JPH08229267A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 下糸巻回装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08229267A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3638858B2 (ja) 線材の巻線方法及び装置
US6045081A (en) Method and apparatus for winding a continuously advancing yarn
US5839679A (en) Bobbin thread winding apparatus
JPH09156831A (ja) 綾巻きパッケージを巻成する繊維機械の綾巻きパッケージ交換装置
EP1457446B9 (en) Tension control and slack eliminating device for a yarn winder
EP2573031B1 (en) Yarn processing device and yarn winding device
JP6080428B2 (ja) 綾巻きパッケージを製造する繊維機械のための糸スプライシング装置
JPH08229262A (ja) 下糸巻回装置
JP4514296B2 (ja) 下糸巻回装置
JPH08229267A (ja) 下糸巻回装置
US5769343A (en) Apparatus for supplying the bobbin thread of the sewing machine
JPH03199436A (ja) 自動糸通し装置及び自動糸継装置
JPH08173671A (ja) 下糸巻回装置
KR20010066776A (ko) 패키지를 도핑하는 동안에 전진하는 사를 안내하고절단하기 위한 장치 및 방법
JP3838681B2 (ja) 下糸巻回装置
JPH08229263A (ja) 下糸巻回装置
JP3602889B2 (ja) 下糸巻回装置
JP3568266B2 (ja) 下糸巻回装置
JPH08280968A (ja) 下糸自動供給装置
JPH08309069A (ja) ボビンの残糸除去装置
JPH08229264A (ja) 下糸巻回装置
JPH08318076A (ja) 下糸巻回装置
JP2024083275A (ja) 糸掛け装置及び仮撚加工機
JP2636374B2 (ja) 精紡機の粗糸継装置及び粗糸継方法
JP3650650B2 (ja) 下糸巻回装置のボビンケース

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020507