JPH08227994A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH08227994A
JPH08227994A JP752895A JP752895A JPH08227994A JP H08227994 A JPH08227994 A JP H08227994A JP 752895 A JP752895 A JP 752895A JP 752895 A JP752895 A JP 752895A JP H08227994 A JPH08227994 A JP H08227994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon
film
oxide film
single crystal
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP752895A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahide Hoshi
忠 秀 星
Shinichi Nitta
田 伸 一 新
Yoshihiko Saito
藤 芳 彦 斉
Kenichi Tsukano
健 一 都鹿野
Keiko Akita
田 圭 子 秋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Microelectronics Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP752895A priority Critical patent/JPH08227994A/ja
Publication of JPH08227994A publication Critical patent/JPH08227994A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 選択性に優れた単結晶シリコン膜を高成長速
度で成長させる半導体装置の製造方法、および、良好な
単結晶シリコン膜の選択成長と良好な多結晶シリコン膜
又はアモルファスシリコン膜の選択成長と行える半導体
装置の製造方法を提供する。 【構成】 シリコン基板21上に酸化膜22を形成する酸化
膜形成工程と、酸化膜22に開口部22a を設けてシリコン
基板の一部を露出させる酸化膜開口工程と、露出したシ
リコン基板21上へ単結晶シリコン膜23を形成する単結晶
シリコン膜形成工程とを備えた製造方法において、単結
晶シリコン膜形成工程が、13000Pa 以下の減圧雰囲気下
で、シリコン基板21を500rpm以上で回転させながらシリ
コン堆積層の気相成長を行う工程である。さらに、単結
晶シリコン膜形成工程よりも高圧の雰囲気下で、シリコ
ン基板21を500rpm以下で回転させながら多結晶シリコン
膜またはアモルファスシリコン膜の気相成長を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばMOSトランジ
スタ等の半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体装置として、例えば、
図5(a)に示したような構造のものが知られている。
図5(a)において、シリコン基板21の表面にはシリ
コン酸化膜(SiO2 )22が形成されている。このシ
リコン酸化膜22には開口が設けられており、シリコン
基板21の表面21aが露出している。また、露出した
表面21a上には、単結晶シリコン膜23が、一部がシ
リコン酸化膜上に迫り出す形で形成されている。そし
て、この単結晶シリコン膜23には、両端にソース30
およびドレイン31が形成され、さらに、表面にゲート
電極26が形成されている。
【0003】このような構成によれば、ゲート長を短く
することなく、MOSトランジスタのサイズを縮小する
ことができる。
【0004】従来、図5(a)に示したようなMOSト
ランジスタにおいては、単結晶シリコン膜23は、選択
エピタキシャル成長法によって形成されていた。また、
このエピタキシャル成長法においては、例えば第21回
半導体専門講習会予稿集pp91-113に開示されているよう
に、シラン系反応ガス(SiH4 ,SiH2 Cl2 ,S
iHCl3 ,SiCl4 )に塩化水素(HCl)を加え
た系によって選択成長が行われていた。
【0005】図5(b)は、従来の他の半導体装置の構
造例を示す断面図である。図5(b)において、シリコ
ン基板51の表面にはシリコン酸化膜(SiO2 )52
が形成されている。このシリコン酸化膜52には開口が
設けられており、シリコン基板51の表面51aが露出
している。そして、シリコン酸化膜52の表面には多結
晶シリコン膜53,54が形成され、また、露出した表
面51a上には単結晶シリコン膜55が形成されてい
る。
【0006】そして、単結晶シリコン膜55の表面には
ゲート電極56が形成されている。さらに、結晶シリコ
ン膜53,54上には、それぞれシリコン酸化膜(Si
2)57が形成されており、このシリコン酸化膜57
のコンタクトホールを用いて電極58,59が形成され
ている。
【0007】このような構成によれば、多結晶シリコン
膜53,54の一方をソースとし、他方をドレインとし
たMOSトランジスタを得ることができる。
【0008】図5(b)に示したMOSトランジスタに
おいて、多結晶シリコン膜53,54および単結晶シリ
コン膜55は、従来、CVD(Chemical Vaper Depositi
on)法や固層成長法等によって、同時に形成されてい
た。例えば、CVD法を用いる場合、図6に示したよう
な縦型エピタキシャル成長装置が使用される。図6にお
いて、真空チャンバ61内にはシリコン基板51を載置
するためのサセプタ62が設けられている。このサセプ
タ62は、回転軸63によって10rpm程度の低速で
回転するとともに、この回転軸63を介して導入された
ガスをチャンバ61内に供給する。この供給ガスは、排
気口64から排気される。
【0009】このような装置に、図7に示したようなシ
リコン酸化膜52およびその開口部52aを形成したシ
リコン基板51を搬入し、このシリコン基板51上にシ
リコン膜をエピタキシャル成長させることにより、シリ
コン酸化膜上52には多結晶シリコン膜53,54を、
露出表面51a上には単結晶シリコン膜55を、それぞ
れ形成することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図5(a)に示したよ
うに選択エピタキシャル成長法を用いる場合について、
一般的に良く検討されているSiH2 Cl2 /H2 /H
Cl系の選択成長を例に採って説明する。このような系
においては、HClを添加することにより、シリコン酸
化膜22上でのシリコン核の発生を抑制している。した
がって、選択性を向上させるためには、HClの添加量
を多くする必要がある。また、この選択性は、シリコン
ウエハ21の面積に対する露出面21aの面積の比が小
さくなるにしたがって悪化するので、露出面21aの面
積比が小さい場合ほどHClの添加量を多くしなければ
ならない。
【0011】しかしながら、HClの添加量を多くする
と、単結晶シリコン膜23の成長速度が遅くなってしま
うという欠点がある。また、このHCl添加量の増大に
ともなってファセットが形成されやすくなるという欠点
も生じる。例えば、シリコン基板21として(100)
面のものを使用した場合には(311)ファセットが発
生するが、このファセットの発生量が多いとゲート配線
の断線などの原因となり、デバイス作製上の問題とな
る。なお、これらの減少のメカニズムについては、Si
2 Cl2 の熱分解、あるいは、添加されたHClとS
iとの反応により生成されるSiCl2 に基づく説明が
なされている。
【0012】また、図5(b)に示したようにCVD法
を用いて多結晶シリコン膜53,54および単結晶シリ
コン膜55を同時に形成する場合、多結晶シリコン膜5
3,54のカバレッジを良好にすることおよび粒形を均
一にすることと単結晶シリコン膜55の結晶性を良質な
ものにすることとの両立が困難であるという欠点があっ
た。すなわち、高温下(例えば1000℃)でエピタキ
シャル成長させた場合には、単結晶シリコン膜55の結
晶性は良質なものとなる。しかし、多結晶シリコン膜5
3,54は、粒形がばらついて大粒形のものも形成され
てしまい、且つ、図8に示したように、単結晶シリコン
膜55との界面には成長しない部分選択成長となってし
まう。一方、低温下でエピタキシャル成長させた場合に
は、多結晶シリコン膜53,54のカバレッジは良好に
なり、粒形も均一になるが、単結晶シリコン膜55の結
晶性が悪くなる。
【0013】ここで、多結晶シリコン膜53,54の粒
形が不均一となって大きい粒形のものも形成されてしま
った場合には、MOSトランジスタの抵抗が大きくなっ
てしまい、信頼性や動作速度が低下する。また、単結晶
シリコン膜55との界面に多結晶シリコン膜53,54
が成長しない場合には、MOSトランジスタが動作しな
い。一方、単結晶シリコン膜55の結晶性が悪い場合に
は、リークが発生しやすくなってしまい、MOSトラン
ジスタのオン/オフを繰り返すうちに故障が生じてしま
う。なお、このような欠点は、アモルファスシリコン膜
と単結晶シリコン膜とを同時に形成する場合にも生じ
る。
【0014】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、選択性に優れた単結晶シリコ
ン膜を高成長速度で成長させることができる半導体装置
の製造方法、および、良好な単結晶シリコン膜の選択成
長と良好な多結晶シリコン膜またはアモルファスシリコ
ン膜の選択成長とを同時に行うことができる半導体装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1)第1の発明に係る半導体装置の製造方法は、シリ
コン基板上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、前記
酸化膜に開口部を設けて前記シリコン基板の一部を露出
させる酸化膜開口工程と、露出した前記シリコン基板上
へ単結晶シリコン膜を形成する単結晶シリコン膜形成工
程とを備えた半導体装置の製造方法において、単結晶シ
リコン膜形成工程が、13000Pa以下の減圧雰囲気
下で、前記シリコン基板を500rpm以上で回転させ
ながら単結晶シリコン膜の気相成長を行う工程であるこ
とを特徴とする。 (2)第2の発明に係る半導体装置の製造方法は、シリ
コン基板上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、前記
酸化膜に開口部を設けて前記シリコン基板の一部を露出
させる酸化膜開口工程と、露出した前記シリコン基板上
への単結晶シリコン膜の形成と前記酸化膜上への多結晶
シリコン膜またはアモルファスシリコン膜の形成とを同
時に行うシリコン膜形成工程とを備えた半導体装置の製
造方法において、前記シリコン膜形成工程が、1300
0Pa以下の減圧雰囲気下で、前記シリコン基板を50
0rpm以上で回転させながらシリコンの気相成長を行
う第1の成膜工程と、この第1の成膜工程よりも高圧の
雰囲気下で、前記シリコン基板を500rpm以下で回
転させながらシリコンの気相成長を行う第2の成膜工程
と、を含むことを特徴とする。
【0016】
【作用】
(1)第1の発明によれば、単結晶シリコン膜形成工程
を13000Pa以下且つ500rpm以上で行うこと
としたので、選択性に優れた単結晶シリコン膜を成長さ
せることができ、且つ、成長速度を向上させることがで
きる。 (2)第2の発明によれば、第1の成膜工程によって、
酸化膜開口工程で露出されたシリコン基板表面にのみ、
良質な結晶性を有する単結晶シリコン膜を選択的に成長
させることができ、また、第2の成膜工程によって、酸
化膜形成工程で形成された酸化膜上に多結晶シリコン膜
またはアモルファスシリコン膜を形成することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図5
(a),(b)と同様のMOSトランジスタを製造を構
成する場合を例にとって説明する。
【0018】(実施例1)まず、実施例1として、第1
の発明(請求項1)を用いて図5(a)と同様のMOS
トランジスタを製造を構成する場合について説明する。
【0019】図1は、本実施例で使用するエピタキシャ
ル成長装置(ディスク回転型エピタキシャル成長装置)
の構成を概略的に示す横断面図である。
【0020】図1において、真空チャンバ11内にはシ
リコンウエハ(シリコン基板)16を1枚載置するため
のサセプタ12が設けられている。このサセプタ12
は、回転軸13によって、50rpm以上で回転させる
ことができる。また、サセプタ12の直下には抵抗加熱
ヒータ18が設けられており、サセプタ12上のシリコ
ンウエハ16を加熱する。真空チャンバ11の上部中央
には、この真空チャンバ11内にガスを供給するための
吸気口14が設けられている。この吸気口14から供給
されたガスは、整流板17を通過して、真空チャンバ1
1の内部に供給される。そして、真空チャンバ11の内
部に供給されたガスは、排気口15から排気される。
【0021】次に、本実施例に係る製造方法を用いてM
OSトランジスタを製造する方法について、図2を用い
て説明する。 まず、シリコン基板としての(100)シリコンウエ
ハ21を熱酸化することにより、このシリコンウエハ2
1の全面に厚さ50nmの酸化シリコン膜22を形成し
た(本発明の「酸化膜形成工程」)。 次に、酸化シリコン膜22の表面に窒化膜(厚さ10
0nm)を堆積させた後、通常のリソグラフィ技術およ
びウエットエッチングを用いて窒化膜の一部を開口し
て、熱酸化により厚さ500nmの酸化膜を形成するこ
とにより、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)分
離を行った。 そして、ドライエッチングおよびウエットエッチング
を用いてシリコンウエハ21の表面の一部を露出させる
ことにより、図2(a)に示したような酸化シリコン膜
22の開口部22aを形成し、露出面21aを得た(本
発明の「酸化膜開口工程」)。 続いて、図1に示したようなエピタキシャル成長装置
にシリコンウエハ21を搬入し、サセプタ12に載置し
た。 そして、900℃、7000Paの減圧雰囲気化で、
反応ガスとして水素(H2 )ガス20SLMおよびジク
ロルシラン(SiH2 Cl2 )ガス0.3SLMを吸気
口14から真空チャンバ11内に供給しつつ、シリコン
ウエハ21を2000rpmで高速回転させた(本発明
の「単結晶シリコン膜形成工程」)。これにより、図2
(b)に示したように、露出面21aにのみ、結晶性の
良質な単結晶シリコン膜23を選択的にエピタキシャル
成長させることができた。 その後、通常の製造技術を用いてソース領域30、ド
レイン領域31およびゲート電極26を形成し、MOS
トランジスタの製造を終了した。
【0022】上述のように、本実施例では真空チャンバ
11内にSiH2 Cl2 ガスおよびH2 ガスを供給する
こととしたが、かかるSiH2 Cl2 /H2 系では、熱
分解反応として、
【0023】
【数1】 が考えられる。
【0024】上記工程では、エピタキシャル成長を減
圧・高速回転下で行っているので、真空チャンバ11内
に導入された反応ガスは気相中で熱分解せず、シリコン
ウエハ21の露出面21aの直上の境界層に達するまで
SiH2 Cl2 の状態で維持される。
【0025】図9は、本発明者の検討結果を示すもので
あり、シリコンウエハ21の回転数と単結晶シリコン2
3の成長速度との関係およびシリコンウエハ21の回転
数とシリコン酸化膜22上へのシリコン析出密度との関
係(すなわち、シリコンウエハ21の回転数と選択性と
の関係)を示すグラフである。なお、このときの露出面
積比(シリコンウエハ21に対する露出面21aの面積
比)は40%とした。図9からわかるように、単結晶シ
リコンの成長速度はシリコンウエハ21の回転数には依
存せず、一定である。一方、単結晶シリコンの選択性
は、回転数に依存しており、500rpm以上で明らか
に向上している。特に、1000rpm以上では、シリ
コン酸化膜22上へのシリコンの析出は、まったく認め
られなかった。
【0026】また、図10は、本発明者の検討結果を示
すものであり、露出面積比と単結晶シリコン23の成長
速度との関係および露出面積比と選択性との関係を示す
グラフである。なお、このときのシリコンウエハ21の
回転数は、2000rpmとした。図10からわかるよ
うに、単結晶シリコンの成長速度は露出面積比には依存
せず、一定である。一方、単結晶シリコンの選択性は、
露出面積比に若干依存しているものの、デバイス作成上
の問題(ゲート電極の断線等)となるほどではない。
【0027】これに対して、従来の製造方法では、気相
中での上述の熱分解反応により、吸着し易いSiCl2
の状態でシリコンウエハ21の露出面21aに達するた
め、HClガスの少ない雰囲気下では選択性が悪化し、
露出面積比に依存してシリコン酸化膜22上にシリコン
核が析出されてしまう。
【0028】なお、本実施例ではSiH2 Cl2 /H2
系を用いた場合を例に採って説明したが、例えば、Si
4 /H2 系、Si2 6 /H2 系およびこれらの系に
微量のHClを添加した系などにおいても、本発明の効
果を得ることができる。
【0029】また、本実施例はMOSトランジスタを作
製する場合を例にとって説明したが、これ以外の目的で
単結晶シリコン膜を形成する場合にも適用することが可
能である。
【0030】(実施例2)次に、実施例2として、第2
の発明(請求項3)を用いて図5(b)と同様のMOS
トランジスタを製造を構成する場合について説明する。
【0031】なお、本実施例においても、実施例1と同
様、図1に示したようなディスク回転型エピタキシャル
成長装置を使用する。
【0032】以下、本実施例に係る製造方法を用いてM
OSトランジスタを製造する方法について、図3を用い
て説明する。 まず、シリコン基板としての(100)シリコンウエ
ハ21を熱酸化することにより、このシリコンウエハ2
1の全面に厚さ500nmの酸化シリコン膜22を形成
した(本発明の「酸化膜形成工程」)。 次に、通常のリソグラフィ技術およびウエットエッチ
ングを用い、図3(a)に示したような、酸化シリコン
膜22の開口部22aを形成した(本発明の「酸化膜開
口工程」)。これにより、シリコンウエハ21の表面の
一部を露出させ、露出面21aを得ることができた。 続いて、図1に示したようなエピタキシャル成長装置
にシリコンウエハ21を搬入し、サセプタ12に載置し
た。 そして、図4(a)に示したように、800℃、70
00Paの減圧雰囲気化で、反応ガスとして水素
(H2 )ガス20SLMおよびシラン(SiH4 )ガス
1SLMを吸気口14から真空チャンバ11内に供給し
つつ、シリコンウエハ21を2000rpmで高速回転
させた(本発明の「第1の成膜工程」)。これにより、
図3(b)に示したように、露出面21aにのみ、結晶
性の良質な単結晶シリコン膜23′を選択的にエピタキ
シャル成長させることができた。 さらに、図4(a)に示したように、真空チャンバ1
1内を40000Paまで昇圧させ、回転速度を200
rpmまで減速して、引き続き、エピタキシャル成長を
行なった(本発明の「第2の成膜工程」)。これによ
り、図3(c)に示したように、酸化膜上に酸化シリコ
ン膜22の表面に、カバレッジが良好で粒形が均一な多
結晶シリコン膜24,25を形成することができた。 その後、図3(d)に示したように、通常の製造技術
を用いてゲート電極26、酸化シリコン膜27および電
極28,29を形成し、MOSトランジスタの製造を終
了した。
【0033】上述のように、本実施例では真空チャンバ
11内にSiH4 ガスおよびH2 ガスを供給したが、か
かるSiH4 /H2 系では、熱分解反応として、
【0034】
【数2】 が考えられる。
【0035】上記工程では、エピタキシャル成長を減
圧・高速回転下で行っているので、真空チャンバ11内
に導入された反応ガスは気相中で熱分解せず、シリコン
ウエハ21の露出面21aの直上の境界層に達するまで
SiH4 の状態で維持される。そして、この露出面21
aの境界面で、上述の熱分解反応を行う。したがって、
非常に選択性が高い熱分解反応となり、露出面21aで
の単結晶成長のみが行われる。
【0036】一方、上記工程では、高圧・低速回転下
でエピタキシャル成長を行うので、反応ガスの熱分解反
応が露出面21aの直上以外でも行われ、SiH2 或い
はSiが形成される。したがって、選択性が損なわれて
酸化シリコン膜22の表面でのシリコン核形成確率が増
大し、これにより、多結晶シリコンの成長が行われる。
この際、シリコンウエハ21は低速ながらも回転してい
るため、回転効果によりカバレッジは良好となる。
【0037】このようにして作製したMOSトランジス
タについて、酸化膜の信頼性をテストした結果を、図4
(b)に示す。このように、本実施例によれば、酸化膜
耐圧の信頼性が高い80MV/cm以上の割合を80%
以上とすることができた。これに対して、従来の製造方
法を用いた場合は、60%程度であった。
【0038】また、多結晶シリコン膜24,25の粒形
が均一化されてMOSトランジスタの抵抗値が低減した
ことにより、動作速度を向上させることもできた。
【0039】なお、本実施例では、工程,における
成膜温度を800℃で一定としたが、工程における成
膜温度を例えば600℃〜700℃まで低下させること
により、多結晶シリコン膜24,25の粒形を全体的に
小さくするとともに、単結晶シリコン膜23の成長を抑
制することも可能となる。
【0040】さらに、本実施例は多結晶シリコン膜と単
結晶シリコン膜とを形成する場合について説明したが、
アモルファスシリコン膜と単結晶シリコン膜とを形成す
る場合にも本発明を適用することができる。
【0041】また、本実施例はMOSトランジスタを作
製する場合を例にとって説明したが、これ以外の目的で
多結晶シリコン膜またはアモルファスシリコン膜と単結
晶シリコン膜とを同一工程で形成する場合にも適用する
ことが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る半導体装置の製造方法によれば、選択性に優れた単結
晶シリコン膜を高成長速度で成長させることができる半
導体装置の製造方法、および、良好な単結晶シリコン膜
の選択成長と良好な多結晶シリコン膜またはアモルファ
スシリコン膜の選択成長とを同時に行うことができる半
導体装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の製造に使用するエピ
タキシャル成長装置の構成例を概略的に示す横断面図で
ある。
【図2】(a)〜(c)ともに、実施例1に係る半導体
装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
【図3】(a)〜(d)ともに、実施例2に係る半導体
装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
【図4】(a)は実施例2における製造条件を説明する
ためのグラフ、(b)は実施例2を用いて製造した半導
体装置の動作テストの結果を示すグラフである。
【図5】(a),(b)ともに、半導体装置の構造の一
例を示す断面図である。
【図6】従来の半導体装置の製造に使用するエピタキシ
ャル成長装置の構成例を概略的に示す横断面図である。
【図7】従来の半導体装置の製造工程を説明するための
断面図である。
【図8】従来の方法によって製造された半導体装置の一
例を示す断面図である。
【図9】実施例1の効果を説明するためのグラフであ
る。
【図10】実施例1の効果を説明するためのグラフであ
る。
【符号の説明】
11 真空チャンバ 12 サセプタ 13 回転軸 14 吸気口 15 排気口 16,21 シリコンウエハ 21a シリコンウエハの露出面 22 酸化シリコン膜 22a 開口部 23 単結晶シリコン膜 24,25 多結晶シリコン膜 26 ゲート電極 27 酸化シリコン膜 28,29 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉 藤 芳 彦 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内 (72)発明者 都鹿野 健 一 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内 (72)発明者 秋 田 圭 子 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板上に酸化膜を形成する酸化膜
    形成工程と、前記酸化膜に開口部を設けて前記シリコン
    基板の一部を露出させる酸化膜開口工程と、露出した前
    記シリコン基板上へ単結晶シリコン膜を形成する単結晶
    シリコン膜形成工程とを備えた半導体装置の製造方法に
    おいて、 単結晶シリコン膜形成工程が、13000Pa以下の減
    圧雰囲気下で、前記シリコン基板を500rpm以上で
    回転させながら単結晶シリコン膜の気相成長を行う工程
    であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】単結晶シリコン膜形成工程において、前記
    シリコン基板を1000rpm以上で回転させることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】シリコン基板上に酸化膜を形成する酸化膜
    形成工程と、前記酸化膜に開口部を設けて前記シリコン
    基板の一部を露出させる酸化膜開口工程と、露出した前
    記シリコン基板上への単結晶シリコン膜の形成と前記酸
    化膜上への多結晶シリコン膜またはアモルファスシリコ
    ン膜の形成とを同時に行うシリコン膜形成工程とを備え
    た半導体装置の製造方法において、 前記シリコン膜形成工程が、 13000Pa以下の減圧雰囲気下で、前記シリコン基
    板を500rpm以上で回転させながらシリコンの気相
    成長を行う第1の成膜工程と、 この第1の成膜工程よりも高圧の雰囲気下で、前記シリ
    コン基板を500rpm以下で回転させながらシリコン
    の気相成長を行う第2の成膜工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第2の成膜工程が、前記第1の成膜工
    程よりも低温の雰囲気下で行われることを特徴とする請
    求項3記載の半導体装置の製造方法。
JP752895A 1994-12-20 1995-01-20 半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH08227994A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP752895A JPH08227994A (ja) 1994-12-20 1995-01-20 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-317058 1994-12-20
JP31705894 1994-12-20
JP752895A JPH08227994A (ja) 1994-12-20 1995-01-20 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08227994A true JPH08227994A (ja) 1996-09-03

Family

ID=26341838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP752895A Withdrawn JPH08227994A (ja) 1994-12-20 1995-01-20 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08227994A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007266392A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toshiba Corp 3次元形状を有する半導体部材を加工する方法およびこの方法を用いて形成されたトランジスタ
CN102732960A (zh) * 2011-04-14 2012-10-17 浙江昱辉阳光能源有限公司 晶体硅生长速度的测试方法及系统
US9966256B2 (en) 2014-09-05 2018-05-08 Tokyo Electron Limited Film forming method and film forming apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007266392A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toshiba Corp 3次元形状を有する半導体部材を加工する方法およびこの方法を用いて形成されたトランジスタ
CN102732960A (zh) * 2011-04-14 2012-10-17 浙江昱辉阳光能源有限公司 晶体硅生长速度的测试方法及系统
CN102732960B (zh) * 2011-04-14 2015-07-08 浙江昱辉阳光能源有限公司 晶体硅生长速度的测试方法及系统
US9966256B2 (en) 2014-09-05 2018-05-08 Tokyo Electron Limited Film forming method and film forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2777644B2 (ja) 半導体製造方法および窒化物のデポジション方法
JP2008538161A (ja) 基板から酸化物を除去する方法及びシステム
JPH1055981A (ja) 集積回路デバイスを製造する際にWSixの異常酸化を防止しかつ均質WSix形成によりSiを供給する方法
JP2000269140A (ja) 半導体層の形成方法及び半導体装置の製造方法
JP2685028B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6326281B1 (en) Integrated circuit isolation
US20040056274A1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
US6635556B1 (en) Method of preventing autodoping
JP2002539327A (ja) 基板表面への金属酸化物の化学的気相成長法による成膜方法および装置
JPH08227994A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH10511507A (ja) 選択的に堆積された半導体領域を有する半導体装置の製造
US6800538B2 (en) Semiconductor device fabrication method and semiconductor fabrication control method
JPH09326391A (ja) 素子分離酸化膜の製造方法
JP2847645B2 (ja) 半導体集積回路素子の製造方法及び半導体素子のチタニウムシリサイド形成装置
JP2701793B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3294439B2 (ja) 多結晶シリコン薄膜の形成方法
JPH09306865A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2720677B2 (ja) Misトランジスタとその形成方法
JP3157280B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003528443A5 (ja)
JP2001168038A (ja) 単結晶シリコン層およびそのエピタキシャル成長方法ならびに半導体装置
US6177345B1 (en) Method of silicide film formation onto a semiconductor substrate
JP3380958B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH10303195A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003158092A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020402