JPH08227042A - デジタルマイクロミラーデバイス用の支柱構造およびその製造方法 - Google Patents

デジタルマイクロミラーデバイス用の支柱構造およびその製造方法

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JPH08227042A
JPH08227042A JP7285388A JP28538895A JPH08227042A JP H08227042 A JPH08227042 A JP H08227042A JP 7285388 A JP7285388 A JP 7285388A JP 28538895 A JP28538895 A JP 28538895A JP H08227042 A JPH08227042 A JP H08227042A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度に優れたマイクロメカニカルデバ
イス用の支持構造を得る。 【解決手段】 マイクロメカニカルデバイス、特にデジ
タルマイクロミラーデバイスと一緒に使用するための支
持ピラー408は、基板400によって支えられ、金属
層406によって覆われたピラー材料422を含んでい
る。支持ピラー408は、基板400上へピラー材料を
堆積させ、前記ピラー材料をパターニングして支持ピラ
ー408を定義し、そして前記支持ピラー408を覆っ
て前記支持ピラーを取り囲むように金属層406を堆積
させることにより作製される。ピラー408を覆ってス
ペーサー層410を設けることで、ピラーの上端とレベ
ルの揃った平坦な表面が得られる。スペーサー層410
を設けた後、スペーサー層410はピラーの上部を露出
させるためにエッチされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロメカニカル
デバイスに関するものであって、更に詳細にはそのよう
なデバイスと一体になった支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】光を偏向させる空間光変調器(SLM)
の1つのタイプはデジタルマイクロミラーデバイス(D
MD)である。DMDは各種の異なる形で利用され、そ
れらのうちには屈曲性の梁、片持ち梁、並びに従来の、
およびヒンジが隠れた型の両捩り梁構造が含まれる。各
タイプのDMDは、一般に番地信号と呼ばれる電気信号
によって発生する静電界に応答して静止位置から動き出
す、すなわち回転あるいは偏向を起こす小型ミラーのア
レイを含んでいる。ミラーの静止位置は典型的にはデバ
イスの表面に対して平行である。光はミラーの表面から
反射され、ミラーが動くにつれて反射光の方向も変化す
る。ミラーの静止位置は、しばしばヒンジと呼ばれミラ
ーを支え、またミラーの移動の間にエネルギーを蓄える
梁またはバネによって決まる。この蓄えられたエネルギ
ーは、アドレス電圧が取り除かれるか低下した時には、
ミラーを静止位置へ戻そうとする。
【0003】変形可能なマイクロミラーデバイスもまた
DMDと呼ばれる。デジタルマイクロミラーデバイスと
変形可能なマイクロミラーデバイスとの違いは、199
1年10月29日付けで発行された”空間光変調器およ
びその方法(SpatialLight Modula
tor and Method)”と題する米国特許第
5,061,049号に記載されているように、デジタ
ルマイクロミラーデバイスが双安定的に動作するという
ことである。マイクロミラーデバイスのデジタル的な動
作は、バイアス電圧を供給して、アドレス電圧の大きさ
に関わらず、ミラーが”オン”または”オフ”の方向へ
最大回転することを保証することを含む。変形可能なマ
イクロミラーデバイスのミラー偏向はデバイスに与えら
れる電圧のアナログ的な関数である。デジタルマイクロ
ミラーデバイスの構造と変形可能なマイクロミラーデバ
イスの構造とは非常に似ており、場合によっては同一で
ある。ここに開示する本発明は、デジタルマイクロミラ
ーデバイスおよび変形可能なマイクロミラーデバイスの
いずれのデバイスとも一緒に使用することができるもの
である。
【0004】DMDは暗視野投影配置で用いられるのが
一般的であり、例えば、所望の画像分解能を実現するた
めに大型の画素アレイが必要とされるようなHDTV応
用において使用される。DMDの高分解能という性能に
加えて、映像表示応用において非常に有用な別の1つの
特徴はミラーを制御できるスピード、あるいはデバイス
の応答時間である。応答時間が短いため、今のDMDは
毎秒当たりに18万回に達するオン/オフの切り替えを
行うことができる。各偏向サイクルはDMDの梁または
バネにエネルギーを蓄え、またデバイス構造に対して機
械的なストレスを与える。
【0005】DMDはマイクロメカニカルデバイスとし
て知られる大きなデバイス群の一部である。マイクロメ
カニカルデバイスには、加速度計、流量センサー、電気
モーター、および流量制御デバイスが含まれる。それら
のデバイスはマイクロマシンニング(微細加工)として
知られるプロセスによって作製されることが多い。マイ
クロマシンニングには、デバイスを作り込むべき基板か
ら、あるいはデバイス製造中に堆積された1または複数
の材料層から、不必要な材料を除去することが含まれ
る。この材料の除去は、多くの場合、完成したデバイス
の何らかの部品が動けるようにするために行われる。例
えば、モーターからそのロータが固定軸の回りに回転で
きるように材料を除去する必要がある。DMDの場合で
あれば、ミラーが偏向あるいは回転できるように、DM
Dミラーの下側の材料を除去しなければならない。
【0006】製造工程中に、ダミー層(sacrifi
cial layer)と呼ばれる1つの層全体が用い
られる場合がある。例えば、DMDは、ミラーを偏向さ
せるために必要な回路を覆ってダミー層を堆積させるこ
とによって作製されることが多い。次に、このスペーサ
ー層の上へ1ないし複数の金属層を堆積させパターニン
グすることによって、ミラーおよびそれらのヒンジが構
築される。これらの金属層の多くはアルミニウムまたは
アルミニウム合金であって、ヒンジによって少なくとも
1個のヒンジキャップへつながれるミラーを定義するよ
うにパターニングされる。初期の形状のDMDでは、ミ
ラーおよびヒンジの下側からダミー層が除去され、残っ
たダミー層の一部でヒンジキャップを支えるようになっ
ていた。ミラーはダミー材料を除去することによって形
成されるウエルの上方にヒンジで以て吊り下げられてい
た。
【0007】最近のDMD設計は、ヒンジ材料の堆積に
先だって各ヒンジキャップの場所のダミー層中に形成さ
れた孔あるいはビアを含むものになっている。ヒンジ材
料をダミー層の上へ堆積させる時、それはビアの壁にも
堆積され、”スペーサービア(spacervia)”
として知られた上部の欠けた中空の柱構造ができる。ミ
ラー、ヒンジ、およびヒンジキャップをパターニングし
た後、デバイス構造からダミー層をすべて除去して、ヒ
ンジキャップを支えるスペーサービアのみを残す。その
他の型のDMD,例えば、1992年1月28日付けで
発行された”多重レベル変形可能ミラーデバイス(Mu
lti−Level Deformable Mirr
or Device)”と題する米国特許第5,08
3,857号に述べられたようないわゆる”ヒンジの隠
れた”捩り梁デバイスでは、2ないしそれ以上のダミー
層が使用されている。ヒンジが隠れたタイプの捩り梁D
MDは、デバイス基板の上方へヒンジを支えるために1
組のスペーサービアを用い、更にヒンジの上方へミラー
を支えるための第2の組のスペーサービアを用いてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ミラーを偏向させるた
めに用いられる静電力は、支えているヒンジおよびスペ
ーサービアの構造中へ機械的なストレスを発生させる。
それらのストレスは支持構造に故障を生じさせ、デバイ
スを駄目にしてしまうことがある。このことに関して、
DMDおよびその他のマイクロメカニカルデバイス用の
進歩した支持構造が必要とされる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は支持ピラーと呼
ぶ進歩した支柱構造のための構造およびその製造方法を
提供する。支持ピラーはマイクロメカニカルデバイス、
特にデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)におい
て使用されよう。支持ピラーは基板上へピラー材料の層
を堆積させ、そのピラー材料をパターニングして支持ピ
ラーの形を定義し、残っているピラー材料を覆って金属
層を堆積させ、それによってピラー材料を金属のシース
(sheath)で取り囲むことによって作製される。
支持ピラーの周りにスペーサー材料を堆積させて、付加
的な構造を作製するための平坦な表面を支持ピラーの上
部レベルに揃えて形成してもよい。
【0010】支持ピラーは、従来の捩り梁DMDやヒン
ジが隠れたタイプDMDを含む任意のタイプのデジタル
マイクロミラーデバイスのミラーおよびヒンジを支える
ために使用することができる。ヒンジが隠れたタイプの
DMDは、ヒンジ、アドレス電極、あるいはミラー、あ
るいはそれらの組み合わせのいずれかを支えるために支
持ピラーを使用するように作製することができる。
【0011】ここの開示する支持ピラーおよびそれを製
造する方法は、既存の設計と比べて改善された支持構造
の強度を含むいくつかの特長を有している。
【0012】本発明それ自体、およびそれの特長をより
完全に理解するために、以下に図面を参照した詳細な説
明を行う。
【0013】
【発明の実施の形態】DMDおよびその他のタイプのマ
イクロメカニカルデバイスに使用できる、十分な強度を
持ち信頼できる支持構造を得るために、新しい製造プロ
セスが必要である。既存の支持構造とここに示す進歩し
た構造との間で混乱を避けるために、従来技術の支持構
造を”スペーサービア”と呼び、ここに提案する進歩し
た構造を”支持ピラー”と呼ぶことにする。この明細書
で示す特定の実施例はDMD構造に関するものだけであ
るが、本方法および本構造は数多くのその他のマイクロ
メカニカルデバイスに対しても適用できる。
【0014】図1は、従来技術のヒンジが隠れたタイプ
の捩り梁DMDアレイ100の一部分の鳥瞰図を示す。
ヒンジが隠れたタイプのデバイスは、ミラー102を基
板104から離して保持するために2つのレベルのスペ
ーサービアを必要とする。第1のスペーサービアレベル
は、ヒンジ支持スペーサービア106とアドレス電極支
持スペーサービア108とを含むものである。ヒンジ支
持スペーサービア106は捩りヒンジ110の一端をデ
バイス基板104から離して支えている。捩りヒンジ1
10は厚い金属のヒンジキャップ111を介してヒンジ
支持スペーサービア106の上部へ取り付けられてい
る。金属のヒンジキャップ111はヒンジ金属とスペー
サービア金属との間で適切な金属対金属の接触を保証す
ることによって、薄い金属捩りヒンジ110とヒンジ支
持スペーサービア106との間の接続を強化する。各ヒ
ンジキャップ111の上に着地場所112があって、そ
れはミラー102が着地場所112へ向かって回転して
くる時に、2つの隣接するミラー102のいずれかの回
転を停止させる。アドレス支持スペーサービア108が
アドレス電極114を基板104から離して保持するた
めに使用されている。アドレス支持スペーサービア10
8とヒンジ支持スペーサービア106とは同じ高さであ
るのが一般的である。
【0015】第2のスペーサービアレベルは、ミラー1
02を捩りヒンジ110の上方へ保持するミラー支持ス
ペーサービア116を含むものである。ミラー支持スペ
ーサービア116はヒンジヨーク118と呼ばれる捩り
ヒンジ110の厚くなった部分の上に形成される。ヒン
ジキャップ111と同様に、ヒンジヨーク118も捩り
ヒンジ110とミラー支持スペーサービア116との間
の適切な金属対金属の接触を保証することによって薄い
金属捩りヒンジ110とミラー支持スペーサービア11
6との間の接続を強化している。ミラー支持スペーサー
ビア116の高さは変えることができ、それによってミ
ラー102の最大回転角度を制御することができる。
【0016】図2はヒンジが隠れたタイプの捩り梁DM
Dの1要素の展開図である。図1に関して説明した構造
に加えて、図2は基板104の表面上へ堆積された金属
のバイアス/リセットバス200と金属パッド202と
を示している。金属のバイアス/リセットバス200は
ヒンジ支持スペーサービア106を支え、金属パッド2
02はアドレス電極支持スペーサービア108を支えて
いる。金属パッド202は保護用の酸化物層203中の
ビア204を通して、基板104の表面に作り込まれた
アドレス回路へつながれており、アドレス電極支持スペ
ーサービア108をアドレス回路へ電気的に接続する働
きをしている。バイアス/リセットバス200および金
属パッド202は第3のデバイス金属層あるいはM3の
一部として作製されるのが一般的である。最初の2つの
金属層、M1およびM2は基板上のアドレス回路の相互
接続のために用いられる。
【0017】図1に戻って、各ミラー102とそれのア
ドレス電極114とは空気コンデンサーの2つの電極板
を構成している。アドレス電極114とそれに付随する
ミラー102との間にもし十分なバイアス電圧が印加さ
れれば、その結果生ずる静電力がミラー102をアドレ
ス電極114へ向かって偏向させ、それによって捩りヒ
ンジ110を捩る。もし加えられた電圧が十分大きけれ
ば、ミラー102はミラー先端103がヒンジキャップ
111上に付随の着地場所112に接触するまで偏向
し、ミラーの回転は停止する。もしヒンジキャップ11
1がミラー先端103に接触せずミラー102の回転を
停止させなければ、ミラー102はアドレス電極114
に接触してバイアス電圧を短絡させることになってしま
う。各要素中のヒンジ軸の各側には1つのアドレス電極
114があるので、ミラー102はどちらの方向へも回
転でき、ミラー102が2つの完全に偏向した状態のう
ち、いずれかの状態を取ることができるようになってい
る。
【0018】ミラー102およびアドレス電極114か
らバイアス電圧が取り除かれると、捩りヒンジ110の
変形によって蓄えられていたエネルギーはミラー102
を未偏向あるいは中立の状態へ戻そうとする。しかし、
ミラー102と着地場所112との間での短距離の引力
が、しばしば、ミラー102を着地場所112へ固着さ
せてしまう。このようなことが発生した時には、固着し
たミラー102を自由にするために共鳴リセット(re
sonant reset)と呼ばれる方法が用いられ
る。共鳴リセット法は1個の電圧パルスあるいは一連の
パルスを用いて、ミラー102中に機械的なエネルギー
を蓄えるものである。典型的な共鳴リセットでは、一連
の5個の−24ボルトのパルス列を約5MHz程度のミ
ラー102の共鳴周波数においてミラー102へ供給す
る。各パルスはミラー102とアドレス電極114との
間に非常に強い引力を作り出す。ミラー先端103は着
地場所112によって所定の場所に保持されているの
で、ミラー102の中央部は基板104の方向へ曲が
り、ミラー102の上面は凹状になる。パルスが取り除
かれると、吸引は停止し、ミラー102は上方へバネ作
用で戻り、凸状になる。更に続くパルスによってミラー
の変形は増大し、蓄積エネルギーも付加される。最後の
リセットパルスが取り除かれる時点までに、ミラー10
2に蓄えられているエネルギーはミラー102をバネ作
用で着地場所112から解放するのに十分となり、捩り
ヒンジ110に蓄えられたエネルギーでミラー102を
中立の位置へ戻すことができる。
【0019】ミラー102と捩りヒンジ110とを変形
させる静電力は、デバイス一部を支えるスペーサービア
106、108、116をも捩り、曲げる。これに含ま
れるストレスは従来技術のDMDのスペーサービアを破
壊し、デバイスを破壊する場合がある。これらの故障は
通常、2つの故障モードを通じて発生する。第1の故障
モードは、スペーサービアの上部によって支えられたミ
ラー102、ヒンジキャップ111、あるいはアドレス
電極114が取り付けられている地点あるいはその付近
でスペーサービア106、108、116が破損した時
に発生する。第2の主要な故障モードは、スペーサービ
ア106、108、116の下側のバイアス/リセット
バス200またはヒンジヨーク118への接触点あるい
はその付近でスペーサービア106、116、あるいは
108が破損した時に発生する。スペーサービア10
6、108、116の故障は、現在の製造プロセスを通
して得られるステップカバレッジ、あるいはスペーサー
ビアの壁面での金属カバレッジの不良が原因であるとさ
れている。金属はスペーサービアの上部付近、あるいは
底部において薄過ぎることが多い。
【0020】従来技術のアドレス電極支持スペーサービ
ア108、ヒンジ支持スペーサービア106、およびミ
ラー支持スペーサービア116は、ダミー材料中の孔ま
たはビアをスパッタされた金属で内張りすることによっ
て形成するのが一般的である。ダミー材料を除去する
と、残る内張り(liner)がスペーサービアを形成
することになる。図3Aはダミー材料304で部分的に
覆われた基板302へ向かってスパッタされてつつある
金属粒子300を示している。スパッタプロセスの間、
金属300は表面へあらゆる方向から接近する。従っ
て、金属は、領域306で示したように180度の角度
範囲から平坦な表面320へ到達する。
【0021】壁構造310の基部にある地点308は壁
構造310の陰になっているため、領域312で示した
ように、地点308へ90度の角度範囲から飛来する金
属だけしか受け取ることができない。地点308は平坦
な表面が金属を受け取る角度範囲の半分の角度範囲だけ
から金属を受け取ることしかできないため、陰になるも
のがない平坦な領域と比較して約半分の量の金属が地点
308に堆積することになる。陰の問題はビア314に
おいてはもっと重大である。ビア314の底の隅へ金属
が到達するためには、金属は領域316で示したように
ほとんど垂直に飛来しなければならない。底の部分と比
べて壁の上部にはより多くの金属が到達できるので、オ
ーバーハングが成長する。このオーバーハングが更に金
属の壁低部への到達を制限し、壁の下側の部分での金属
カバレッジは劣悪なものになる。
【0022】図3Bは図3Aの基板302およびスペー
サー304の上へスパッタされた金属層318を示して
いる。金属層318は壁構造310の側面においては平
坦な水平面320におけるよりも薄くなっている。金属
層318はビア314の底部で特に薄くなっている。ビ
ア314の上部直下にも薄い領域が広がっている。この
薄い領域は、金属層318がスパッタされるにつれてビ
ア314の上部に成長するオーバーハング322によっ
てもたらされる。図3Cはダミー材料304を除去した
後の基板302および金属層318を示している。これ
によって、ダミー材料304中のビア314中に形成さ
れたスペーサービア324が残される。スペーサービア
324の上部および底部付近の金属層318の薄く弱い
領域は、スペーサービア324にストレスが与えられた
時に故障を起こしがちである。
【0023】アスペクト比(すなわち、ビアの高さ対ビ
アの幅の比)が高くなればそれだけビア底部付近のステ
ップカバレッジは劣化するであろう。スペーサービア3
24を作製する時、ビア314の壁低部へ適量の金属が
到達することを保証するためには厚い金属層を堆積させ
なければならない。残念ながら、金属の厚さは自由に増
やすことができない。金属を堆積させると、壁の下側の
部分での金属の厚さよりも速くオーバーハング322が
成長し、結果的にビアを封止してしまい、それ以上金属
がビア314中へ入ってくるのを阻止してしまう。その
ほかにも、典型的なDMD製造工程においてビア314
中へ堆積される金属の量を制限する制約が存在する。例
えば、従来技術の典型的なヒンジが隠れたタイプのDM
Dを製造する工程中で、同じ金属堆積工程によってミラ
ー支持スペーサービア116とミラー102とが形成さ
れる。金属をあまり厚く堆積させると、ミラー102が
厚くなり過ぎて、ミラーの鏡面性が低下し、また、より
高い共鳴リセット周波数が必要になる。リセット周波数
が増大するにつれて、周波数に依存するダンピング効果
のためにリセット効率は急激に劣化する。更に、ミラー
の厚さを増大させることはミラーの慣性モーメントを増
大させることから、ミラー102の応答時間を長くして
しまう。
【0024】スペーサービア324に対してそれらの強
度を改善する少なくとも3つの改善点がある。第1に、
スペーサービア324の寸法を大きくして、スペーサー
ビア324の側面の金属カバレッジを改善すること。し
かし、ミラー支持スペーサービア116がDMDミラー
102の能動領域を狭める開いた上部を有することにな
るため、ミラー支持スペーサービア116を大きくする
ことはミラー能動領域の許容できない損失につながる。
アドレス支持スペーサービア118を大きくすることも
また、アドレス電極114の使用できる寸法を少なく
し、従ってアドレス電極114とミラー102との間に
生成される静電力を低下させる。第2の方法は、凹角ス
ペーサービア輪郭を回避するためにスペーサービア32
4の断面形状を変化させることを含む。凹角輪郭(re
entrant contour)は、スペーサービア
324を形成するために用いられるビア314が、ビア
314の形成されるダミー層に入った後で広がる時に発
生する。凹角輪郭を持つスペーサービアは上で述べたオ
ーバーハングと似たものである。オーバーハングは、凹
角輪郭スペーサービアがスペーサービア324の上部付
近で劣悪な金属カバレッジを有する原因となり、また、
ヒンジキャップ111またはミラー102がスペーサー
ビア324から破損していく原因ともなる。更に別の解
は、金属を堆積させた後にスペーサービア324の内側
へ酸化物の内張りを成長させることである。酸化物内張
りはスペーサービア324の内側のスペーサービア32
4の基部に成長し、金属の厚さが不十分な場所での機械
的強度を高める。これらの改善は、スペーサービア32
4の強度を高めはするが、それでもまだDMDのための
スペーサービア324としては十分な強度は得られず、
信頼できない。
【0025】スペーサービア324設計の機械的な弱点
に対処するために新しい構造およびプロセスが発明され
た。それは従来設計のフォトレジストビアをフォトレジ
ストピラーで置き換えるものである。ピラーは比較的間
隔を離してあるため、スパッタ工程の間にピラーの基部
はビアの底部ほどには陰にならない。ピラーのステップ
カバレッジは同じアスペクト比を有する孔やトレンチの
ステップカバレッジよりも優れている。従って、ここに
開示される構造を備えた支持ピラーは従来技術のスペー
サービア324よりもずっと優れた強度を有する。
【0026】
【実施例】図4ないし図20は、本発明の1つの実施例
に従うDMD要素の、それを製造する工程の各段階にお
ける断面図を示す。断面は図2の206で示したヒンジ
軸に沿って取ったものである。図4は典型的にはシリコ
ンである基板ウエハ400を示しており、この上にはア
ドレス回路および最初の2つの金属化層が既に作製され
ている。第2の金属層は保護用の酸化物層403によっ
て覆われている。図2に示されたように金属パッド20
2が基板400上に作製されたアドレス回路へ接触でき
るように、ビア204が酸化物層403中へ開けられ
る。図4には示されていないが、保護用の酸化物層40
3を覆って薄い金属層が堆積されるのが一般的である。
この薄い金属層は典型的にはタングステンまたはアルミ
ニウムであるが、基板400上のアドレス回路との電気
的コンタクトを実現し、更には、後のエッチング工程で
のエッチストップとして働くようになっている。
【0027】典型的には約1.0μmの厚さのポジ型の
有機フォトレジスト層であるピラー材料402の第1の
層が基板400へ取り付けられる。このピラー材料40
2の層はパターニングされ現像されて、図5に示すよう
なピラー材料404の部分が残される。これがヒンジ支
持ピラーと一体化された部分を構成することになる。ピ
ラー材料402の層の一部はアドレス電極支持ピラーを
形成する。しかし、アドレス電極支持ピラーは図4ない
し図20の断面図には示されていない。ピラー材料40
4の一部が形成された後に、それらに対して約220℃
の温度にまで遠紫外線硬化が施され、残りのプロセス工
程での溶融やバブル発生を避けるようにされる。
【0028】ピラー材料402の層としてフォトレジス
トの代わりにその他の材料を使用してもよい。代替え材
料としては多結晶シリコン、酸化物、窒化物、あるいは
オキシナイトライドのような誘電体が一般的である。誘
電体を用いる場合には、ビア204中および保護用の酸
化物層403を覆って薄い金属層が堆積され、それをエ
ッチストップとして用いてビア204からピラー材料を
完全に除去するのを容易にする。ピラー材料層402と
してその他の材料を使用することもできるが、代替え材
料が追加のパターニングおよびエッチング工程を必要と
する点でフォトレジストが望ましい。例えば、基板ウエ
ハ400上へ1μmの厚さの二酸化シリコン層を成長さ
せて、フォトレジスト層で以て覆う。フォトレジスト層
をパターニングし現像して、支持ピラーを形成すべき二
酸化シリコン層の部分のみを保護するように加工する。
次に二酸化シリコン層をエッチして、ピラー材料404
の所望の部分だけを残すことを行う。
【0029】ピラー材料402の層をパターニングした
後、基板400およびピラー材料404の残りの部分
を、図6に示すように金属層406で覆う。典型的には
アルミニウムまたはアルミニウム合金である金属層は第
3の金属層M3を構成するが、保護用の酸化物層403
および残っているピラー材料404の上へ4000オン
グストロームの厚さにスパッタされるのが一般的であ
る。M3金属層はパターニングされて、図2に示された
バイアス/リセットバス200および金属パッド202
が形成される。図4ないし図20の断面はヒンジ軸に沿
って取られているので、バイアス/リセットバスは連続
した層として見え、M3層のパターニングの結果は示さ
れていない。完成したヒンジ支持ピラー408はピラー
材料404の残りの部分とバイアス/リセットバスを形
成するM3金属層406のシースとで構成される。
【0030】図21は、M3金属層406の堆積後に部
分的に完成したDMD500の、図6から取り出した一
部分の断面図であり、金属化されたヒンジ支持ピラー4
08のステップカバレッジを示している。このピラー材
料404の部分は、上部よりも側面が薄い金属のシース
の中に収容されている。既に図3に関して説明したよう
に、上部に比べて側面の金属が薄いのは、ピラー材料4
04が部分的に陰になっているためである。側面はピラ
ー材料404の上部よりも少ない金属を受け取るのであ
るが、ピラー材料404のその他の残りの部分は十分離
れているため、側面は図3Aの領域31で示したような
従来技術のスペーサービアよりも広い角度範囲から金属
を受け取ることが可能となっている。従って、側面は従
来技術のスペーサービアよりも多い金属を受け取り、よ
り均一なカバレッジを実現することができる。進歩した
金属カバレッジは、金属化された支持ピラー408の合
成特性と相俟って、ずっと強度の高い支持ピラーを実現
しており、ヒンジキャップあるいは基板のいずれからも
破損が始まる傾向は見られない。
【0031】図7を参照すると、ヒンジスペーサー層4
10と呼ぶ第1のスペーサー層がヒンジ支持ピラー40
8を覆って基板上へスピン塗布されている。このヒンジ
スペーサー層410は典型的には1.0μmの厚さのポ
ジ型フォトレジストである。図7に示されたように、ヒ
ンジスペーサー層410は各ピラー408の上にバンプ
412を有しているであろう。バンプ412はフォトレ
ジストをスピン塗布することで生じたものであって好ま
しいものではない。ヒンジスペーサー層410を形成す
るためのフォトレジストを減らせばバンプは無くするこ
とができるであろうが、フォトレジストがピラー408
の周囲へ流れる時に、ピラー408による”シャドウ”
効果によってフォトレジスト表面の顕著な波打ち現象が
発生する可能性がある。温度の関数であるフォトレジス
トの粘性、基板ウエハ400のスピン回転速度、および
スペーサー層410の厚さはいずれも完成した層の表面
に影響する。ある条件下では、1つの厚い層を堆積させ
るよりも複数の薄い層を堆積させるほうが有利である。
理想的なスペーサー層410は完全に平坦で、基板ウエ
ハ400からピラー408の上端まで広がっており、以
降のデバイス製造工程に対して完全に平坦な表面を引き
渡す。
【0032】各ピラー408の上に形成されたバンプ4
12は酸素プラズマエッチによって除去され、ピラー4
08へのアクセスが提供され、スペーサー層410の表
面が平坦化される。ヒンジスペーサー層410の平坦化
は堅実なヒンジ強度と一体性とを保証するために重要で
ある。更に、スペーサー層410およびピラー408の
上部の非平坦な特徴は製造工程によって転写され、以降
の層に影響を及ぼす。ヒンジスペーサー層410は、後
に続く処理工程の間に流れ出したり、バブル発生を起こ
したりしないように約200℃の温度にまで遠紫外線硬
化されるのが普通である。
【0033】ヒンジ層418は図9に示されたように、
ヒンジスペーサー層410の上へ薄いアルミニウム合金
のスパッタ堆積を行うことによって形成されるのが一般
的である。ヒンジ層418は典型的には600オングス
トロームの厚さで、0.2%のTi、1%のSi、9
8.8%のAlを含む。米国特許第5,061,049
号が教えるように、埋め込まれたヒンジを製造するプロ
セスに従えば、典型的にはヒンジ層418を覆ってプラ
ズマ堆積法によって酸化物層を堆積させ、捩りヒンジの
形にパターニングすることで酸化物エッチストップ42
0が形成される。
【0034】第2レベルのピラーがヒンジ金属層418
を覆って形成され、ミラー支持ピラーとなる。ミラー支
持ピラーはヒンジおよびアドレス電極支持ピラーを作製
するために用いられたのと同じプロセスで作製される。
ピラー材料の第2の層が基板ウエハ上へ堆積されパター
ニングされて、図10に示すようなピラー材料422の
部分が残される。ピラー材料の第2層は典型的には2.
2μmの厚さのフォトレジストであって、それは引き続
くプロセス工程において流れ出したり、バブル発生を起
こしたりしないように180℃まで遠紫外線硬化され
る。ヒンジスペーサー層410あるいはヒンジ支持ピラ
ー404は既にもっと高い温度(200℃および220
℃)まで硬化されているので、これら最初の2つのフォ
トレジスト層の劣化は起こらない。
【0035】次に図11に示すように、第1のヒンジ金
属層418およびピラー材料422を覆って電極金属の
厚い層424が堆積される。電極金属層424は典型的
には3750オングストロームの厚さであって、スパッ
タ堆積されて、ミラー支持ピラー、ヒンジキャップ、お
よびアドレス電極を形成する。電極が堆積されると、ピ
ラー材料422は電極金属によって取り囲まれて、ピラ
ー材料422と電極金属のシース424とを含むミラー
支持ピラー426が形成される。電極金属424を堆積
した後に、図12に示すように、酸化物層が堆積されパ
ターニングされて、ミラー支持ピラーエッチストップ4
28、ヒンジキャップエッチストップ430、および番
地電極エッチストップ(図示されていない)が形成され
る。ミラー支持ピラーエッチストップ428はパターニ
ングされて、ミラー支持ピラーおよびヒンジヨークを以
降のエッチ工程から保護する。
【0036】エッチストップのパターニングの後、電極
金属層424およびヒンジ金属層418が両方ともにエ
ッチされ、図13に示すように、エッチストップによっ
て保護された金属層の部分のみが残される。エッチスト
ップ420、428、430は次に図14に示すように
剥離される。ミラースペーサー層432と呼ぶ第2のフ
ォトレジストスペーサー層が、次にウエハ上へ図15に
示されたようにスピン塗布されエッチバックされて、図
16に示すように、ミラー支持ピラー426の上部への
アクセスを提供し、第2のスペーサー層を平坦化する。
【0037】第2のスペーサー層432および支持ピラ
ー426の上部を覆ってミラー金属層438が堆積され
る。典型的にはこのミラー金属層はスパッタ堆積された
4250オングストロームの厚さである。別の酸化物層
がプラズマ堆積され、パターニングされて、図18に示
すようなミラーエッチストップ440が形成される。次
に、図19に示すように、プラズマエッチによってミラ
ー金属層438はミラー442に成形される。
【0038】ウエハレベルでの処理はこれで完了であ
る。このデバイスは、残っているミラースペーサー43
2とヒンジスペーサー層410とを除去し、ミラー44
2からミラー酸化物エッチストップ440を剥離するこ
とによってアンダーカット処理を施さなければならな
い。ミラースペーサー層432を除去した後はミラー4
42が非常に脆くなるので、デバイスのソーイング(s
aw)はアンダーカットの前に行われるのが普通であ
る。しかし、この制約はここに開示するプロセスの結果
ではなく、むしろ既存のウエハ分離の方法による制限で
ある。損傷を受けた切り屑を生じないウエハ分離プロセ
スや損傷を完全に取り去ってしまう工程が利用できるよ
うになれば、ここの工程は順序を入れ替えてウエハの分
離の前にデバイスを完成させることができるようになる
であろう。
【0039】ミラーエッチストップ440は、ミラー表
面を保護するためにウエハ分離の間も所定の場所に残さ
れる。ウエハはPMMAによって被覆され、チップアレ
イに切り出され、クロロベンゼンによるパルススピン洗
浄(pulse spin−clean)を受ける。ウ
エハ分離の後、チップはプラズマエッチング反応室中へ
入れられ、そこでミラーエッチストップ440と、2つ
のスペーサー層432および410の完全な除去が行わ
れて、図20に示すようにヒンジおよびミラーの下側に
は空隙444および446のみが残される。ヒンジが変
形し、ミラーが偏向できるだけの十分な空隙がある限
り、スペーサー層432および410の一部を残してお
くことも可能である。
【0040】封じ込まれたピラー材料の熱膨張係数はア
ルミニウムピラーシースの熱膨張係数とほとんど一致す
るので、封じ込まれた材料を支持ピラーの内側に残した
ままでも構わない。封じ込まれた材料の熱膨張係数とア
ルミニウムピラーシースの熱膨張係数との間に違いがあ
まり大きい場合には、高温あるいは低温に曝された場合
に支持ピラーが破壊する可能性がある。熱膨張係数の不
一致に起因する支持ピラーに対する損傷を阻止するため
に、電極あるいはヒンジ金属層中に孔をパターニングし
て封じ込まれた材料をプラズマエッチングによって除去
するようにすることもできる。
【0041】これまで支持ピラーの製造プロセスについ
てヒンジが隠れたタイプのDMDのみに関して説明して
きたが、数多くのその他のデバイスで本プロセスを利用
することができる。図22に示された従来の捩り梁DM
D600は、半導体基板610上に作製されたアドレス
電極608の上方へ2つの捩りヒンジ606で以て支え
られたミラー604を含んでいる。ここに開示されたプ
ロセスは、基板610から離れた場所にヒンジ606を
支えるようになったヒンジ支持ピラー602を形成する
ために使用することができる。加速度計、流量センサ
ー、温度センサー、およびモーター等のその他のマイク
ロメカニカルデバイスもここに開示されたプロセスを用
いることができる。ここに開示されたプロセスは従来技
術のスペーサービアよりも強い支持ピラーを提供できる
という特長を有する。
【0042】このように、ここまで支持ピラーとそのプ
ロセスという特別な1つの実施例について説明してきた
が、そのような特定の引用は本発明の特許請求の範囲に
示された以外の本発明の範囲を制限するものではないこ
とを理解されるべきである。更に、本発明はそれの特定
の実施例に関して説明してきたが、当業者にはそれ以外
の修正が自ずと明らかになるであろう。そして、それら
すべての修正も本発明の請求の範囲に包含されるものと
解釈されるべきである。
【0043】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。以下の各項において、「金属化された」とあるの
は、また「金属で強化された」と読みかえることもでき
る。 (1)金属化された支持ピラーを作製する方法であっ
て、基板上へピラー材料を堆積させること、前記ピラー
材料をパターニングして支持ピラーを定義すること、お
よび前記支持ピラーを覆って金属層を堆積させ、そこに
おいて前記支持ピラーが前記金属層によって取り囲まれ
て金属化された支持ピラーが形成されるようにするこ
と、の工程を含む方法。
【0044】(2)第1項記載の方法であって、前記ピ
ラー材料が、フォトレジスト、多結晶シリコン、酸化
物、窒化物、およびオキシナイトライドを含むグループ
のうちから選ばれたものである方法。
【0045】(3)第1項記載の方法であって、前記金
属層を堆積させる工程が前記支持ピラーを覆って金属層
をスパッタすることを含んでいる方法。
【0046】(4)第1項記載の方法であって、更に、
前記金属化された支持ピラーの周辺にスペーサー層を堆
積させること、前記金属化された支持ピラーの上部およ
び周辺から前記スペーサー層の一部を除去すること、の
工程を含む方法。
【0047】(5)第4項記載の方法であって、前記ス
ペーサー層が有機フォトレジストである方法。
【0048】(6)マイクロミラーデバイスを作製する
方法であって、基板上へピラー材料を堆積させること、
前記ピラー材料をパターニングして第1の支持ピラーを
定義すること、前記第1の支持ピラー上へ第1の金属層
を堆積させること、前記第1の金属層をパターニングし
て、電極と、前記ピラー材料を前記第1の金属層によっ
て覆った第1の金属化された支持ピラーとを形成するこ
と、前記基板上へ第1のスペーサー層を堆積させるこ
と、前記第1のスペーサー層と前記第1の支持ピラーと
を覆って、ヒンジを形成する第2の金属層を堆積させる
こと、前記第2の金属層の上へ第2のピラー材料を堆積
させること、前記第2のピラー材料をパターニングし
て、前記ヒンジへ取り付けられた第2の支持ピラーを定
義すること、前記第2の支持ピラーを覆って第3の金属
層を堆積させて、第2の金属化された支持ピラーを形成
すること、前記第1のスペーサー層を覆って第2のスペ
ーサー層を堆積させること、前記第2の金属化された支
持ピラーの上部から前記第2のスペーサー層の一部を除
去すること、前記第2のスペーサー層を覆って、前記第
2の支持ピラーに取り付けられた少なくとも1個のミラ
ーを定義する第4の金属層を堆積させること、および前
記第1のスペーサー層および前記第2のスペーサー層を
除去して、前記ヒンジおよび前記ミラーの下側に空隙を
形成すること、の工程を含む方法。
【0049】(7)変形可能なミラーデバイスを作製す
る方法であって、基板上へピラー材料を堆積させパター
ニングして、支持ピラーを定義すること、前記支持ピラ
ー上へ第1の金属層を堆積させて、金属化された支持ピ
ラーを形成すること、前記基板上へスペーサー層を堆積
させること、前記金属化された支持ピラーの上部から前
記スペーサー層の一部を除去すること、前記スペーサー
層および前記金属化された支持ピラーを覆って、ヒンジ
と前記ヒンジによって前記支持ピラーから回転自在に支
持されたミラーとを形成する少なくとも1個の付加的な
金属層を堆積させること、および前記スペーサー層の一
部を除去して、前記ヒンジおよび前記ミラーの下側に空
隙を形成すること、の工程を含む方法。
【0050】(8)第7項記載の方法であって、前記ピ
ラー材料が、フォトレジスト、多結晶シリコン、酸化
物、窒化物、およびオキシナイトライドを含むグループ
のうちから選ばれたものである方法。
【0051】(9)第7項記載の方法であって、前記第
1の金属層を堆積させる工程が前記支持ピラー上へアル
ミニウム合金をスパッタする工程を含んでいる方法。
【0052】(10)マイクロミラーデバイスであっ
て、基板、前記基板上にあって、第1の金属シースの内
側に第1のピラー材料を含む少なくとも1個のヒンジ支
持ピラー、前記ヒンジ支持ピラーにつながれた少なくと
も1個のヒンジ、前記ヒンジにつながれて、第2の金属
シースの内側に第2のピラー材料を含む少なくとも1個
のミラー支持ピラー、および前記ミラー支持ピラーによ
って支えられた少なくとも1個のミラー要素、を含むマ
イクロミラーデバイス。
【0053】(11)マイクロミラーデバイスであっ
て、基板、前記基板上にあって、金属シースの内側にピ
ラー材料を含む少なくとも1個のヒンジ支持ピラー、前
記ヒンジ支持ピラーにつながれた少なくとも1個のヒン
ジ、および前記少なくとも1個のヒンジによって支えら
れた少なくとも1個のミラー要素、を含むマイクロミラ
ーデバイス。
【0054】(12)マイクロメカニカルデバイス用の
支持ピラーであって、基板、前記基板によって支えら
れ、所望の支持ピラー形状に成形されたピラー材料、お
よび前記ピラー材料を覆って形成され、前記基板によっ
て少なくとも部分的に支えられた金属層、を含む支持ピ
ラー。
【0055】(13)マイクロメカニカルデバイス、特
にデジタルマイクロミラーデバイスと一緒に使用するた
めの支持ピラー408は、基板400によって支えら
れ、金属層406によって覆われたピラー材料422を
含んでいる。支持ピラー408は、基板400上へピラ
ー材料を堆積させ、前記ピラー材料をパターニングして
支持ピラー408を定義し、そして前記支持ピラー40
8を覆って前記支持ピラーを取り囲むように金属層40
6を堆積させることにより作製される。ピラー408を
覆ってスペーサー層410を設けることで、ピラーの上
端とレベルの揃った平坦な表面が得られる。スペーサー
層410を設けた後、スペーサー層410はピラーの上
部を露出させるためにエッチされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の典型的なヒンジが隠れたタイプの捩
り梁DMDアレイの部分鳥瞰図。
【図2】従来技術のヒンジが隠れたタイプの捩り梁DM
D要素の展開鳥瞰図。
【図3】Aは、基板およびダミー層の上へ金属がスパッ
タされている状態の断面図。Bは、図3Aの基板の、金
属がスパッタされた後の断面図。Cは、図3Aの基板
の、金属がスパッタされダミー材料が除去された後の断
面図。
【図4】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するDM
D要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つの
要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、番地回
路と2つの金属層を形成された基板ウエハの上に第1の
フォトレジスト層が塗布された段階を示す断面図。
【図5】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するDM
D要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つの
要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、ピラー
材料のパターニングを行った段階を示す断面図。
【図6】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するDM
D要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つの
要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、基板お
よびパターニングされたピラー材料を覆って金属層を堆
積させた段階を示す断面図。
【図7】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するDM
D要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つの
要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、ヒンジ
スペーサー層をスピン塗布した段階を示す断面図。
【図8】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するDM
D要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つの
要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、スペー
サー層の平坦化を行った段階を示す断面図。
【図9】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するDM
D要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つの
要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、ヒンジ
層の上へ酸化物のエッチストップをパターニングした段
階を示す断面図。
【図10】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、第2
のピラー材料をパターニングした段階を示す断面図。
【図11】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、第1
のヒンジ金属層と第2のピラー材料を覆って電極金属層
を堆積させた段階を示す断面図。
【図12】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、酸化
物層をパターニングしてエッチストップを形成した段階
を示す断面図。
【図13】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、エッ
チストップをマスクにして金属層のエッチングを行った
段階を示す断面図。
【図14】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、エッ
チストップを剥離した段階を示す断面図。
【図15】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、ミラ
ースペーサー層をスピン塗布させた段階を示す断面図。
【図16】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、ミラ
ースペーサー層の平坦化を行った段階を示す断面図。
【図17】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、ミラ
ー金属層を堆積させた段階を示す断面図。
【図18】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、第2
のミラーエッチストップを形成した段階を示す断面図。
【図19】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、ミラ
ー金属層をプラズマエッチしてミラーを形成した段階を
示す断面図。
【図20】本発明の1つの実施例に従う支柱を有するD
MD要素の製造中の各段階を示す、DMDアレイの1つ
の要素のヒンジ軸に沿って取った断面図であって、ヒン
ジおよびミラーの下側からスペーサー層を除去した段階
を示す断面図。
【図21】図6のヒンジ支持ピラーの金属ステップカバ
レッジを示す断面図。
【図22】本発明の1つの実施例に従う進歩した支柱を
有する、典型的な捩り梁DMDの部分鳥瞰図。
【符号の説明】
100 DMDアレイ 102 ミラー 104 基板 106 ヒンジ支持スペーサービア 108 アドレス電極支持スペーサービア 110 捩りヒンジ 111 ヒンジキャップ 112 着地場所 114 アドレス電極 116 ミラー支持スペーサービア 118 ヒンジヨーク 200 バイアス/リセットバス 202 金属パッド 203 保護用酸化物層 204 ビア 300 金属粒子 302 基板 304 ダミー層 306 角度範囲 308 地点 310 壁構造 312 角度範囲 314 ビア 316 角度範囲 318 金属層 320 平坦な表面 322 オーバーハング 324 スペーサービア 400 基板ウエハ 401 DMD要素 402 第1のピラー材料層 403 保護用酸化物層 404 ピラー材料の部分 406 金属層 408 ヒンジ支持ピラー 410 ヒンジスペーサー層 412 バンプ 418 ヒンジ層 420 酸化物エッチストップ 422 ピラー材料の部分 424 電極金属 426 ミラー支持ピラー 428 ミラー支持ピラーエッチストップ 430 ヒンジキャップエッチストップ 432 ミラースペーサー層 438 ミラー金属層 440 ミラーエッチストップ 442 ミラー 444 空隙 446 空隙 500 DMD 600 DMD 602 ヒンジ支持ピラー 604 ミラー 606 ヒンジ 608 アドレス電極 610 半導体基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属化された支持ピラーを作製する方法
    であって、 基板上へピラー材料を堆積させること、 前記ピラー材料をパターニングして支持ピラーを定義す
    ること、および 前記支持ピラーを覆って金属層を堆積させ、そこにおい
    て前記支持ピラーが前記金属層によって取り囲まれて金
    属化された支持ピラーが形成されるようにすること、の
    工程を含む方法。
  2. 【請求項2】 マイクロミラーデバイスであって、 基板、 前記基板上にあって、第1の金属シースの内側に第1の
    ピラー材料を含む少なくとも1個のヒンジ支持ピラー、 前記ヒンジ支持ピラーにつながれた少なくとも1個のヒ
    ンジ、 前記ヒンジにつながれて、第2の金属シースの内側に第
    2のピラー材料を含む少なくとも1個のミラー支持ピラ
    ー、および 前記ミラー支持ピラーによって支えられた少なくとも1
    個のミラー要素、を含むマイクロミラーデバイス。
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