JP2016139015A - ミラーデバイス、ミラーデバイスの製造方法、及び画像表示装置 - Google Patents

ミラーデバイス、ミラーデバイスの製造方法、及び画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016139015A
JP2016139015A JP2015014087A JP2015014087A JP2016139015A JP 2016139015 A JP2016139015 A JP 2016139015A JP 2015014087 A JP2015014087 A JP 2015014087A JP 2015014087 A JP2015014087 A JP 2015014087A JP 2016139015 A JP2016139015 A JP 2016139015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
mirror device
film
substrate
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2015014087A
Other languages
English (en)
Inventor
淳一 若林
Junichi Wakabayashi
淳一 若林
壹岐 拓則
Takusoku Iki
拓則 壹岐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2015014087A priority Critical patent/JP2016139015A/ja
Priority to US14/995,517 priority patent/US9939632B2/en
Publication of JP2016139015A publication Critical patent/JP2016139015A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/0841Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting element being moved or deformed by electrostatic means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B3/00Devices comprising flexible or deformable elements, e.g. comprising elastic tongues or membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B3/00Devices comprising flexible or deformable elements, e.g. comprising elastic tongues or membranes
    • B81B3/0035Constitution or structural means for controlling the movement of the flexible or deformable elements
    • B81B3/004Angular deflection
    • B81B3/0045Improve properties related to angular swinging, e.g. control resonance frequency
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B7/00Microstructural systems; Auxiliary parts of microstructural devices or systems
    • B81B7/04Networks or arrays of similar microstructural devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2201/00Specific applications of microelectromechanical systems
    • B81B2201/04Optical MEMS
    • B81B2201/042Micromirrors, not used as optical switches
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2203/00Basic microelectromechanical structures
    • B81B2203/01Suspended structures, i.e. structures allowing a movement
    • B81B2203/0181See-saws
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2203/00Basic microelectromechanical structures
    • B81B2203/05Type of movement
    • B81B2203/058Rotation out of a plane parallel to the substrate

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

【課題】明るく良好な表示品位を得ることができるミラーデバイス、ミラーデバイスの製造方法、及び画像表示装置を提供する。【解決手段】基板と、基板の一方の面に基板と離間するように配置された複数のミラー102と、基板とミラー102との間に配置され、ミラー102を支持するようにミラー102の一部と接続された支持部105と、基板上におけるミラー102の第1部分と基板との間に配置された第1電極202と、第1部分と対向する第2部分と基板との間に配置された第2電極202と、を備え、ミラー102は、中央の厚みと比較して、裏面の端部側の少なくとも一部の厚みが薄い薄膜部102cを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、ミラーデバイス、ミラーデバイスの製造方法、及び画像表示装置に関する。
上記画像表示装置として、例えば、光源から射出された光を、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と呼ばれるミラーデバイスに集光させ、投写光学系によって拡大投写することにより、スクリーン上にカラー表示させているプロジェクターが知られている。
ミラーデバイスとしては、例えば、特許文献1に、ベースと、ベースに一対の電極を介して揺動自在に配置された反射ミラー部と、を備えた光偏向器が開示されている。このような光偏向器は、電極と反射ミラー部との間に電圧を印加することにより反射ミラー部が揺動し画像を表示する。
また、図15に示すように、ミラーデバイス500として、複数のマイクロミラー501がマトリクス状に配列されたものがある。これら複数のマイクロミラー501によって、光源から射出された光をマイクロミラー501で反射することにより画像を表示する。
特開2000−147419号公報
しかしながら、ミラーデバイス500は小型軽量化及び高精細化が要求されており、ミラーデバイス500を小型化(例えば、画素ピッチを小さくして高精細にしたとき)した際には、ミラー501a,501bが相対的に大きくなるので、図15に示すように、ミラー501a,501bを動作させた際、隣接するミラー501aとミラー501bとが接触することがある。よって、ミラー501a,501bが正常に動作しない恐れがある。また、ミラーデバイス500を小さくしたときに、ミラー501a,501bで反射した光が光学系(図示せず)に吸収されないように、ミラー501a,501bが動作する角度を大きくしたいという要望がある。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るミラーデバイスは、基板と、前記基板の一方の面に前記基板と離間するように配置された複数のミラーと、前記基板と前記ミラーとの間に配置され、前記ミラーを支持するように前記ミラーの一部と接続された支持部と、前記基板と前記ミラーとの間に、前記ミラーの他の一部と重なるように配置された第1電極と、を備え、前記ミラーは、前記支持部と接続された第1部分と、前記第1電極と重なる部分である第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の部分である第3部分と、を含み、前記ミラーの第2部分の厚さは、前記第3部分の厚さよりも薄いことを特徴とする。
本適用例によれば、第1電極と重なる部分である第2部分の厚みが、他の部分の厚みと比較して薄いので、隣り合うミラー間の隙間を小さくして、複数のミラーが同じ方向を向くように動作した場合でも、隣り合うミラー同士が干渉することを防ぐことができる。よって、ミラーが動作不良になることを防ぐことができる。また、ミラーデバイスを小型化することができる。また、第2部分の厚みを薄くするので、ミラーを軽量化することが可能となり、ミラーの動作を早くすることができ、画像品質を向上させることができる。
[適用例2]上記適用例に係るミラーデバイスにおいて、前記基板と前記ミラーとの間に、前記ミラーの前記第1部分及び前記第2部分とは異なる部分と重なるように配置された第2電極を備え、前記ミラーは、前記第2電極と重なる部分である第4部分と、前記第1部分と前記第4部分との間の部分である第5部分と、を含み、前記ミラーの第4部分の厚さは、前記第5部分の厚さよりも薄いことが好ましい。
本適用例によれば、第1電極と重なる部分である第2部分の厚み、及び第2電極と重なる部分である第4部分の厚みが、他の部分の厚みと比較して薄いので、隣り合うミラー間の隙間を小さくして、複数のミラーが同じ方向を向くように動作した場合でも、隣り合うミラー同士が干渉することを防ぐことができる。よって、ミラーが動作不良になることを防ぐことができる。また、ミラーデバイスを小型化することができる。また、第2部分、及び第4部分の厚みを薄くするので、ミラーを軽量化することが可能となり、ミラーの動作を早くすることができ、画像品質を向上させることができる。
[適用例3]上記適用例に係るミラーデバイスにおいて、前記ミラーの前記第2部分は、前記ミラーの辺に沿うように配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、ミラーの辺に沿って第2部分が形成されているので、複数のミラーが同じ方向を向くように動作した際、隣り合うミラー同士が干渉することを防ぐことができる。また、ミラーの第2部分が薄くなっているので、ミラーを軽量化することができる。
[適用例4]上記適用例に係るミラーデバイスにおいて、前記ミラーの前記第4部分は、前記ミラーの辺に沿うように配置され、前記第2部分及び前記第4部分は、互いに対向する2辺に沿うようにそれぞれ配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、対向するミラーの2辺に沿って第2部分及び第4部分が形成されているので、複数のミラーが同じ方向を向くように動作した際、隣り合うミラー同士が干渉することを防ぐことができる。また、ミラーの第2部分及び第4部分が薄くなっているので、ミラーを軽量化することができる。
[適用例5]上記適用例に係るミラーデバイスにおいて、前記ミラーの前記第2部分は、前記ミラーの角部に配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、ミラーの角部に第2部分が配置されているので、複数のミラーが同じ方向(角部の方向)を向くように動作した際、隣り合うミラー同士が干渉することを防ぐことができる。また、ミラーの第2部分が薄くなっているので、ミラーを軽量化することができる。
[適用例6]上記適用例に係るミラーデバイスにおいて、前記ミラーの前記第4部分は、前記ミラーの角部に配置され、前記第2部分及び前記第4部分は、互いに対角に位置する2つの角部にそれぞれ配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、対向するミラーの角部に第2部分及び第4部分が配置されているので、複数のミラーが同じ方向(角部の方向)を向くように動作した際、隣り合うミラー同士が干渉することを防ぐことができる。また、ミラーの第2部分及び第4部分が薄くなっているので、ミラーを軽量化することができる。
[適用例7]上記適用例に係るミラーデバイスにおいて、前記第2部分は、前記ミラーの中央から端部に向かって徐々に薄くなるテーパー状に形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、ミラーの中央から端部に向かって裏面が薄くなっているので、隣り合うミラー間の間隔が狭い状態でミラーが動作した場合でも、隣り合うミラー同士が接触することを防ぐことができる。
[適用例8]上記適用例に係るミラーデバイスにおいて、前記第2部分は、前記ミラーの中央から端部に向かって段階的に薄くなる段差状に形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、ミラーの中央から端部に向かって裏面が段階的に薄くなっているので、隣り合うミラー間の隙間が狭い状態でミラーが動作した場合でも、隣り合うミラー同士が接触することを防ぐことができる。
[適用例9]本適用例に係るミラーデバイスの製造方法は、基板の一方の面側に犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層にミラーの支持部となる開口孔を形成する工程と、前記犠牲層の上及び前記開口孔の中に第1ミラー膜を成膜する工程と、前記第1ミラー膜のうち前記ミラーとなる領域の前記基板側の端部側が中央と比較して薄くなる少なくとも第2部分を形成する工程と、前記犠牲層を除去して前記ミラーを形成する工程と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、ミラーにおける裏面の端部側の厚みを中央の厚みと比較して薄くなるように第2部分を形成するので、隣り合うミラー間の隙間を小さくして、複数のミラーが同じ方向を向くように動作した場合でも、隣り合うミラー同士が干渉することを防ぐことができる。よって、ミラーが動作不良になることを防ぐことができる。また、ミラーデバイスを小型化することができる。また、ミラーの第2部分の厚みを薄くするので、ミラーを軽量化することが可能となり、ミラーの動作を早くすることができ、画像品質を向上させることができる。
[適用例10]上記適用例に係るミラーデバイスの製造方法において、前記第2部分を形成する工程は、前記第1ミラー膜の上のうち前記ミラーとなる領域にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記第1ミラー膜に等方性のエッチング処理を施す工程と、を有することが好ましい。
本適用例によれば、レジストパターンをマスクとして等方性のエッチング処理を施すので、ミラーの中央と比較して端部側のエッチング量を多くすることが可能となり、ミラーの裏面の端部側に略テーパー状の薄膜部を形成することができる。
[適用例11]上記適用例に係るミラーデバイスの製造方法において、前記第2部分を形成する工程は、前記第1ミラー膜の上に、前記第1ミラー膜よりエッチングレートが小さい第2ミラー膜を成膜する工程と、前記第2ミラー膜の上のうち前記ミラーとなる領域にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記第1ミラー膜及び前記第2ミラー膜にエッチング処理を施す工程と、を有することが好ましい。
本適用例によれば、エッチングレートの異なる第1ミラー膜と第2ミラー膜とを積層し、ミラーの端部にエッチング処理を施すので、上層の第2ミラー膜と比較して、エッチングレートの大きい下層の第1ミラー膜のエッチング量を多くすることが可能となる。よって、ミラーにおける裏面(基板側)の端部側の厚みを中央と比較して薄くすることができる(具体的には、例えば、ミラーの裏面を段差状に形成することができる)。
[適用例12]本適用例に係るミラーデバイスの製造方法は、基板の一方の面側に犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層にミラーの支持部となる開口孔を形成する工程と、前記開口孔の中にミラー膜を形成する工程と、前記犠牲層及び前記開口孔の上に、前記ミラーにおける前記基板側の端部側の厚みが中央の厚みと比較して薄くなる少なくとも第2部分が形成された前記ミラーを転写して、前記開口孔の前記ミラー膜と接続する工程と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、ミラーを転写で形成するので、転写する前のミラーの形状を、比較的楽に形成することが可能となる。
[適用例13]本適用例に係る画像表示装置は、上記に記載のミラーデバイスを備えることを特徴とする。
本適用例によれば、上記のミラーデバイスを備えるので、ミラーをスムーズに動作させることができると共に、小型化することができる。よって、小型で画像品質を向上させることが可能な画像表示装置を提供することができる。
画像表示装置としてのプロジェクターの光学系を示す模式図。 第1実施形態のミラーデバイスの構成を示す模式図。 図2に示すミラーデバイスのA−A’線に沿う模式断面図。 図2に示すミラーデバイスのA−A’線に沿う模式断面図。 ミラーデバイスを上方から見た概略平面図。 図5に示すミラーデバイスのB−B’線に沿う模式断面図。 ミラーデバイスの製造方法を工程順に示すフローチャート。 ミラーデバイスの製造方法のうち一部を工程順に示す模式断面図。 ミラーデバイスの製造方法のうち一部を工程順に示す模式断面図。 第2実施形態のミラーデバイスの構成及び動作を示す模式断面図。 ミラーデバイスの製造方法のうち一部を工程順に示す模式断面図。 ミラーデバイスの製造方法のうち一部を工程順に示す模式断面図。 変形例のミラーデバイスを上方から見た概略平面図。 変形例のミラーデバイスを上方から見た概略平面図。 従来のミラーデバイスの構成を示す模式断面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
(第1実施形態)
<画像表示装置としてのプロジェクターの構成>
図1は、画像表示装置としてのプロジェクターの光学系を示す模式図である。以下、プロジェクターの光学系を、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、プロジェクター1000は、光源装置1002と、光源装置1002から射出された光1001を画像情報に応じて変調するミラーデバイス100と、ミラーデバイス100からの変調光を投写画像として投写する投写光学系1004と、を具備して構成されている。
光源装置1002は、発光素子1020と、蛍光体基板1030と、を備えている。光源装置1002は、青色のレーザー光を射出するレーザー光源である。発光素子1020から射出されるレーザー光の光路上には、蛍光体基板1030、が配置されている。
<ミラーデバイスの構成>
図2は、ミラーデバイスの構成を示す模式図である。図3及び図4は、図2に示すミラーデバイスのA−A’線に沿う模式断面図であると共に、ミラーデバイスのミラーの動作を示す模式断面図である。以下、ミラーデバイスの構成及び動作を、図2〜図4を参照しながら説明する。
図2に示すように、ミラーデバイス(DMD)100は、基板300の上方に、ヒンジ106、支持部105(これら図3参照)を介してミラー102がマトリクス状に配置されている。基板300は、例えば、シリコン基板である。ミラー102の表面には、光を反射するための反射金属膜が形成されている。反射金属膜としては、例えば、アルミニウムが挙げられる。
図3に示すように、本実施形態のミラーデバイス100は、制御回路部を含む底部10と、電極202及びヒンジ106を備えた中間部20と、ミラー102を備えた上部30と、の3つの主要な部分を備えている。
底部10の制御回路部は、ミラーデバイス100の各ミラー102の動作を選択的に制御するために用いられる。なお、制御回路部は、標準的CMOS技術を使用して組み立てることが可能であり、SRAM(Static Random Access Memory)に類似している。
中間部20は、電極202、ヒンジ106、及び支持部105によって構成されている。ミラー102は、電極202の静電力によって、一方の電極202(第1電極)に引き寄せられる。また、ヒンジ106は、ミラー102が電極202に引き寄せられたときねじれ、電極202に電圧が印加されていないとき、ねじれが戻るようになっている。静電引力は、ミラー102と電極202との間の2乗に反比例するので、この影響は、ミラー102をそのランディング位置で傾斜させたときに明白になる。
ミラー102は、支持部105と接続された第1部分と、ミラー102が動作した際に一方の電極202と重なる部分である第2部分と、第1部分と第2部分との間の部分である第3部分とを有する。ミラー102の第2部分の厚さは、第3部分の厚さよりも薄い。言い換えれば、ミラー102の第2部分にテーパーが形成されている。
更に、ミラー102は、上記と逆の方向に動作した際に、他方の電極202(第2電極)と重なる部分である第4部分と、上記第1部分と第4部分との間の部分である第5部分とを有する。ミラー102の第4部分の厚さは、第5部分の厚さよりも薄い。第5部分も上記したようにテーパーが形成されている。
上部30は、上面に平坦な反射金属膜を有するミラー102を有する。ヒンジ106は、例えば、ミラー102の一部になるように形成される。また、ミラー102の下側には、最小距離を保持して所定の角度を回転するだけの間隙が与えられる。
図3は、照明光源401からの指向性光411が入射角θ1を形成するときの、本発明の一実施態様に基づくミラーデバイス100の一部分の断面図を示す。ミラーデバイス100を通常の方向で測定したとき、偏向光412は角度θoを有する。デジタル動作モードにおいて、この構成を一般的に「オン」の位置と呼ぶ。
図4は、ミラー102が、反対側の電極202(第2電極)に向かって回転される間の、ミラーデバイス100の同じ部分の断面図を示す。指向性光411及び偏向光412は、より大きな角度θ1およびθoを成す。偏向光412は、光吸収装置402の方へ射出する。
図5は、ミラーデバイスを上方から見た概略平面図である。図6は、図5に示すミラーデバイスのB−B’線に沿う模式断面図である。図6(a)は、ミラーが動作していないときの状態を示す模式断面図である。図6(b)は、ミラーが動作したときの状態を示す模式断面図である。以下、ミラーデバイスのうち主にミラーの構成を、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5に示すように、ミラーデバイス100は、基板300の上方に、支持部105を介してミラー102がマトリクス状に配置されている。
図6に示すように、ミラーデバイス100は、ミラー102と、ミラー102を支持する支持部105と、を備えている。ミラー102は、中央部の領域W1と、端部側の領域W2とを有する。具体的には、中央部の領域W1から端部の領域W2にいくにしたがってテーパーが形成されている。つまり、端部側(角部)の領域W2の厚みは、中央部の領域W1の厚みHと比較して薄くなっている。
具体的には、ミラー102における裏面(基板300側)の端部側の領域W2がテーパー状になっており、中央部から外周端部102bに向かって、ミラー102の厚みが徐々に薄くなっている。厚みの薄い端部側の領域W2は、本実施形態では、ミラー102の裏面の角部(端部102b)である。ミラー102の表面側は平坦になっている。
また、ミラー102における端部側の領域W2の部分を薄膜部と称する。薄膜部のテーパーは、図6(b)に示すように、そのテーパーの少なくとも一部が、ミラー102がその方向に傾いた際に、ストッパーの役割を兼ねる電極202に接する。
本実施形態のミラーデバイス100は、ミラー102の外周の四隅がテーパー状に形成されている。なお、隣り合うミラー102同士が接触する恐れがない場合には、四隅のうち少なくとも1つの角部がテーパー状に形成されていてもよいし、対向する2つの角部がテーパー状に形成されていてもよい。
ミラー102が可動した際、ミラー102におけるテーパー状になっている部分が、ストッパーの役割を兼ねる電極202に当たることでミラー102が停止する。ミラー102における裏面の端部側がテーパー状になっていることにより、ミラー102の傾く角度を大きくすることが可能となり、反射光が光学系に飲み込まれてしまうことを抑えることができる。
また、ミラー102における裏面の端部側を薄くすることにより、ミラー102が可動した際、隣り合うミラー102同士で接触することを防ぐことができる。具体的には、ミラー102の端部側の厚みが、ミラー102の中央部の厚みHである場合、ミラー102がヒンジ106を中心に動作した際に、隣りのミラー102側に外周端部102bが張り出して動くことになる。よって、ミラー102をスムーズに動作させるには、隣り合うミラー102間の距離を離さなければならない。
しかしながら、動作した際に張り出す端部側の部分をテーパー状に薄くしているため、動作したとしても、隣り合うミラー102同士で接触することが抑えられる。よって、隣り合うミラー102間の距離を縮めることが可能となり、ミラーデバイス100を小型化することができる。ミラー102の材質は、例えば、アルミニウム(Al)やアルミニウム合金である。
<ミラーデバイスの製造方法>
図7は、ミラーデバイスの製造方法を工程順に示すフローチャートである。図8及び図9は、ミラーデバイスの製造方法のうち一部を工程順に示す模式断面図である。以下、ミラーデバイスの製造方法を、図7〜図9を参照しながら説明する。
まず、図7に示すように、ステップS11では、底部10を形成する。具体的には、図8(a)に示すように、公知の方法を用いて、基板300に制御回路(図示せず)を形成する。その後、第1犠牲層601を基板300表面に堆積させる。第1犠牲層601の製造方法としては、フォトレジストのスピンコートまたは有機ポリマーのPECVDを用いることができる。
次に、第1犠牲層601の上に電極202やヒンジ106などを形成する。電極202やヒンジ106は、例えば、公知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術、及びエッチング技術などを用いて形成する。
ステップS12では、中間部20を形成する。具体的には、図8(b)に示すように、1μm程度の厚みの第2犠牲層602を第1犠牲層601の上に堆積させる。第2犠牲層602は、上記第1犠牲層601と同様に形成する。この第2犠牲層602の厚みが、ヒンジ106上のミラー102の高さを決定する。
ステップS13では、上部30のミラー102となるミラー膜102aを形成する。具体的には、まず、図8(c)に示すように、第2犠牲層602に開口部603を形成する。開口部603の形成方法は、例えば、マスクを用いたエッチング法を挙げることができる。これにより、ヒンジ106の表面が露出する。
次に、図8(d)に示す工程では、第2犠牲層602の表面から開口部603の中に亘って、ミラー膜102aを成膜する。ミラー膜102aは、上記したように、アルミニウムである。
ステップS14では、ミラー膜102aに薄膜部102cを形成する。具体的には、まず、図9(e)に示すように、フォトレジスト法を用いて、ミラー膜102a上にレジストパターン103を形成する。これにより、隣り合うミラー102とミラー102との間に開口孔103aを有するレジストパターン103が形成される。
次に、図9(f)に示すように、ミラー膜102aにエッチング処理(サイドエッチ)を施す。具体的には、レジストパターン103をマスクとしてミラー膜102aに等方性のエッチング処理を施す。これにより、ミラー膜102aにおける裏面(第2犠牲層602側)が略テーパー状にエッチングされる。この後、レジストパターン103をアッシングして除去する。
ステップS15では、第1犠牲層601及び第2犠牲層602を除去して、ミラー102を完成させる。具体的には、図9(g)に示すように、フッ素ガスなどを用いて第1犠牲層601及び第2犠牲層602を除去することにより、複数のミラー102に分離する。以上により、ミラーデバイス100が完成する。
以上詳述したように、第1実施形態のミラーデバイス100、ミラーデバイス100の製造方法、及びプロジェクター1000によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)第1実施形態のミラーデバイス100によれば、ミラー102における裏面(基板300側)の端部側の厚みが、ミラー102の中央の厚みと比較して薄いので(具体的には、テーパー状に形成しているので)、隣り合うミラー102の間隔を小さくして、複数のミラー102が同じ方向を向くように動作した場合でも、隣り合うミラー102同士が干渉することを防ぐことができる。よって、ミラー102が動作不良になることを防ぐことができる。また、ミラーデバイス100を小型化することができる。
(2)第1実施形態のミラーデバイス100によれば、ミラー102のピッチ(画素ピッチ)に対するミラー102の占有率を大きくすることができるので、反射率を向上させることが可能となり、より明るい表示を得ることができる。
(3)第1実施形態のミラーデバイス100によれば、隣り合うミラー102の間隔を小さくすることが可能となるので、ミラー102間に侵入した光線が乱反射することに起因する迷光を低減することができる。更に、ミラー102間の隙間が狭くなるので、回折光が弱まり、コントラスト比の低下を抑えることができる。
(4)第1実施形態のミラーデバイス100によれば、ミラー102間の隙間が狭くなるので、ミラーデバイス100の吸収光を低減することが可能となり、ミラーデバイス100の温度上昇を低減することができる。よって、ミラーデバイス100を冷却する冷却系を小型化することが可能となり、装置全体の小型化、及び低コスト化を実現することができる。更に、ミラー102に薄膜部があるため、ミラー102の冷却効率を向上させることができる。
(5)第1実施形態のミラーデバイス100によれば、ミラー102間の隙間を狭くすることが可能となるので、ミラー102の下方に配置されたCMOSなどアクティブ素子周辺への光の侵入が抑えられ温度上昇が抑制できるため、アクティブ素子の熱起因による誤動作(オフリークなど)を抑えることができ、表示不具合を抑制できる。
(6)第1実施形態のミラーデバイス100によれば、ミラー102の端部側の厚みを薄くするので、ミラー102を軽量化することが可能となり、ミラー102の動作速度を速くすることができる。よって、ON時間を長くすることが可能となり、投影照度を向上させることができる。また、フレームシーケンシャル方式による3D表示の際に左右クロストークを低減することができる。さらに、パネルの垂直走査周波数を向上させることでフレームレートを向上させ、カラーブレイクアップを抑制できる。
(7)第1実施形態のミラーデバイス100によれば、ミラー102に薄膜部を設けたことにより、ミラー102が電極202(ストッパー)に衝突した際にミラー102が撓むので、電極202への衝撃を吸収することができる。よって、電極202にダメージが蓄積されることを抑えることが可能となり、ミラーデバイス100の信頼性を向上させることができる。
(8)第1実施形態のミラーデバイス100の製造方法によれば、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、ミラー102における裏面の端部側の形状をテーパー状に形成するので、現存の装置を用いて所望の形状に形成することができる。これにより、隣り合うミラー102が動作不良になることを防ぐことができる。また、隣り合うミラー102の間隔を小さくすることが可能となり、ミラーデバイス100を小型化することができる。また、ミラー102の端部側の厚みを薄くするので、ミラー102を軽量化することが可能となり、ミラー102の動作を早くすることができる。加えて、ミラー102の動作角度を大きくすることができるので、動作角度を大きくするためヒンジ106とミラー102の距離を長くする必要がない。よって、製造工程におけるコスト(例えば、材料費や加工費など)を抑えることができる。
(9)本実施形態のプロジェクター1000によれば、上記のミラーデバイス100を備えるので、ミラー102をスムーズに動作させることができると共に、小型化することができる。よって、小型で画像品質を向上させることが可能なプロジェクター1000を提供することができる。
(10)本実施形態のプロジェクター1000によれば、ミラー102の傾きを大きくすることができるので、よりF値が小さく明るい(広い角度の光線を飲み込める)レンズを使用することが可能となり、明るさをより向上させることができる。
(第2実施形態)
<ミラーデバイスの構成>
図10は、第2実施形態のミラーデバイスの構成及び動作を示す模式断面図である。以下、ミラーデバイスの構成及び動作を、図10を参照しながら説明する。
第2実施形態のミラーデバイス200は、上述の第1実施形態のミラーデバイス100と比べて、ミラー302の薄膜部302cの形状を変えている部分が異なり、その他の部分については概ね同様である。このため第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略する。
図10に示すミラーデバイスは、第1実施形態と同様に、基板300の上方に、支持部105を介してミラー302がマトリクス状に配置されている(図5参照、図5ではミラー102)。第1実施形態と異なる部分としてミラー302の薄膜部302cが段差状(階段状)に形成されている。
具体的には、ミラー302における裏面(基板300側)の端部側が段差状になっており、ミラー302の中央側から外周端部302bに向かってミラー302の厚みが薄くなっている。厚みの薄い薄膜部302cの領域は、第1実施形態と同様に、ミラー302の外周端部302b(角部)に形成されている。ミラー302の表面(光の入射側)は平坦状である。
本実施形態のミラーデバイス200は、ミラー302の角部が段差状に形成されている。なお、隣り合うミラー302同士が接触する恐れがない場合には、四隅の角部のうち少なくとも1つの角部が段差状に形成されていてもよいし、2つの角部(例えば、対向する2つの角部)が段差状に形成されていてもよい。
ミラー302が可動した際、ミラー302の段差状になっている部分が、ストッパーの役割を兼ねる電極202に当たることでミラー302の可動が停止する。ミラー302における裏面の端部側が段差状になっていることにより、ミラー302の傾く角度を大きくすることが可能となり、反射光が投写レンズ等の光学系に飲み込まれてしまうことを抑えることができる。
また、ミラー302における裏面の端部側を薄くしたことにより、ミラー302が可動した際、隣り合うミラー302同士で接触することを防ぐことができる。具体的には、ミラー302が電極202に引き寄せられたとき、ねじれたヒンジ106を中心にミラー302が動作する。動作した際に張り出すミラー302における裏面の端部側を段差状に薄くしているため、動作したとしても、隣り合うミラー302同士で接触することが抑えられる。よって、隣り合うミラー302間の距離を縮めることが可能となり、ミラーデバイス200を小型化することができる。
<ミラーデバイスの製造方法>
図11及び図12は、第2実施形態のミラーデバイスの製造方法のうち一部を工程順に示す模式断面図である。以下、ミラーデバイスの製造方法を、図7、図11、及び図12を参照しながら説明する。
なお、図11(a)〜図11(c)に示す工程(ステップS11、ステップS12)は、第1実施形態の図8(a)〜図8(c)と同様である。
ステップS13では、ミラー膜302aを形成する。具体的には、まず、図11(d)に示すように、開口部603の中及び第2犠牲層602の上に、ミラー膜302aを構成する第1ミラー膜302a1及び第2ミラー膜302a2を成膜する。なお、下層に配置される第1ミラー膜302a1の材料は、上層に配置される第2ミラー膜302a2の材料と比較して、エッチングレートが大きい。
次に、ステップS14では、ミラー膜302aに薄膜部302cを形成する。具体的には、まず、図12(e)に示すように、フォトレジスト法を用いて、ミラー膜302a上にレジストパターン103を形成する。これにより、隣り合うミラー302とミラー302との間に開口孔103aを有するレジストパターン103が形成される。
次に、図12(f)に示すように、ミラー膜302a(302a1,302a2)にエッチング処理を施す。具体的には、レジストパターン103をマスクとして、第1ミラー膜302a1及び第2ミラー膜302a2にエッチング処理(サイドエッチ)を施す。下層に成膜された第1ミラー膜302a1のエッチングレートが大きいので、上層に成膜された第2ミラー膜302a2より早く、第1ミラー膜302a1がエッチングされる。これにより、第1ミラー膜302a1及び第2ミラー膜302a2で構成されるミラー302における裏面(基板側)の端部側が段差状に形成される。
次に、図12(g)に示すように(ステップS15)、第1犠牲層601及び第2犠牲層602を除去して、ミラー302を完成させる。具体的には、フッ素ガスなどを用いて第1犠牲層601及び第2犠牲層602を除去することにより、複数のミラー302に分離する。以上により、ミラー302及びミラーデバイス200が完成する。
以上詳述したように、第2実施形態のミラーデバイス200、及びミラーデバイス200の製造方法によれば、上記した(2)〜(7)の効果に加えて、以下に示す効果が得られる。
(11)第2実施形態のミラーデバイス200によれば、ミラー302の中央から端部に向かって裏面が段階的に薄くなっている薄膜部(具体的には、段差状)を備えるので、隣り合うミラー302間の隙間が狭い状態でミラー302が動作した際でも、隣り合うミラー302同士が接触することを防ぐことができる。よって、ミラー302が動作不良になることを防ぐことができる。また、ミラーデバイス200を小型化することができる。
(12)第2実施形態のミラーデバイス200の製造方法によれば、エッチングレートの異なる第1ミラー膜302a1と第2ミラー膜302a2とを積層し、ミラー302の端部となる領域にエッチング処理を施すので、上層の第2ミラー膜302a2と比較して、エッチングレートの大きい下層の第1ミラー膜302a1のエッチング量を多くすることが可能となる。よって、ミラー302における裏面(基板300側)の端部側の厚みを中央と比較して段差状に薄くすることができる。加えて、既存の装置を用いて段差状のミラー302を形成することができる。
なお、本発明の態様は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、本発明の態様の技術範囲に含まれるものである。また、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したように、ミラー102,302の四隅に薄膜部を設けることに限定されず、例えば、ミラー102,302が動作した際に接触する部分のみに薄膜部を設けるようにしてもよい。また、四隅に薄膜部を設けることに限定されず、対向する2つの角部に薄膜部を設けるようにしてもよい。
(変形例2)
上記した第1実施形態のように、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いてテーパー状に形成することに限定されず、例えば、別の基板にテーパー状のミラーを形成し、そのミラーを転写法を用いて支持部105と接続させるようにしてもよい。また、転写法の場合、形成しやすい順テーパーに形成し、基板300に対して逆テーパーになるように転写することが好ましい。
(変形例3)
上記したように、テーパーの端部はストレート部分があってもいいし、尖った状態であってもよい。なお、強度の面からはストレート部分があった方が好ましい。
(変形例4)
上記したように、ミラー102を角部の方向に傾けることに限定されず、以下のようにしてもよい。図13は、ミラーデバイスを上方から見た概略平面図である。図13は、ミラー102の対向する2辺の側に、電極202が設けられている。そして、ミラー102は、対向する2辺の方向に傾斜する。なお、ミラー102の厚みが薄くなる領域は、図13に示すように、ミラー102の4辺全てにテーパーを形成してもよいし、電極202が配置された対向する2辺のみをテーパーにするようにしてもよい。
また、図14に示す構成にしてもよい。図14は、ミラーデバイスを上方から見た概略平面図である。図14は、ミラー102の隣り合う2辺の側に、電極202が設けられている。そして、ミラー102は、隣り合う2辺の方向に傾斜する。なお、ミラー102の厚みが薄くなる領域は、図13に示すように、少なくとも電極202が配置された側の辺にテーパーが形成されている。
(変形例5)
上記したように、ミラーデバイス100が搭載される画像表示装置としては、プロジェクター1000の他、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、モバイルミニプロジェクター、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
10…底部、20…中間部、30…上部、100…ミラーデバイス、102,302…ミラー、102a…ミラー膜、102b…外周端部、102c…薄膜部、103…レジストパターン、103a…開口孔、105…支持部、106…ヒンジ、200…ミラーデバイス、202…電極、300…基板、302…ミラー、302a…ミラー膜、302a1…第1ミラー膜、302a2…第2ミラー膜、302b…外周端部、302c…薄膜部、401…照明光源、402…光吸収装置、411…指向性光、412…偏向光、601…第1犠牲層、602…第2犠牲層、603…開口部、1000…プロジェクター、1001…光、1002…光源装置、1004…投写光学系、1020…発光素子、1030…蛍光体基板。

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の面に前記基板と離間するように配置された複数のミラーと、
    前記基板と前記ミラーとの間に配置され、前記ミラーを支持するように前記ミラーの一部と接続された支持部と、
    前記基板と前記ミラーとの間に、前記ミラーの他の一部と重なるように配置された第1電極と、を備え、
    前記ミラーは、前記支持部と接続された第1部分と、前記第1電極と重なる部分である第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の部分である第3部分と、を含み、
    前記ミラーの第2部分の厚さは、前記第3部分の厚さよりも薄いことを特徴とするミラーデバイス。
  2. 請求項1に記載のミラーデバイスであって、
    前記基板と前記ミラーとの間に、前記ミラーの前記第1部分及び前記第2部分とは異なる部分と重なるように配置された第2電極を備え、
    前記ミラーは、前記第2電極と重なる部分である第4部分と、前記第1部分と前記第4部分との間の部分である第5部分と、を含み、
    前記ミラーの第4部分の厚さは、前記第5部分の厚さよりも薄いことを特徴とするミラーデバイス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のミラーデバイスであって、
    前記ミラーの前記第2部分は、前記ミラーの辺に沿うように配置されていることを特徴とするミラーデバイス。
  4. 請求項3に記載のミラーデバイスであって、
    前記ミラーの前記第4部分は、前記ミラーの辺に沿うように配置され、
    前記第2部分及び前記第4部分は、互いに対向する2辺に沿うようにそれぞれ配置されていることを特徴とするミラーデバイス。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のミラーデバイスであって、
    前記ミラーの前記第2部分は、前記ミラーの角部に配置されていることを特徴とするミラーデバイス。
  6. 請求項5に記載のミラーデバイスであって、
    前記ミラーの前記第4部分は、前記ミラーの角部に配置され、
    前記第2部分及び前記第4部分は、互いに対角に位置する2つの角部にそれぞれ配置されていることを特徴とするミラーデバイス。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のミラーデバイスであって、
    前記第2部分は、前記ミラーの中央から端部に向かって徐々に薄くなるテーパー状に形成されていることを特徴とするミラーデバイス。
  8. 請求項1乃至請求項6いずれか一項に記載のミラーデバイスであって、
    前記第2部分は、前記ミラーの中央から端部に向かって段階的に薄くなる段差状に形成されていることを特徴とするミラーデバイス。
  9. 基板の一方の面側に犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層にミラーの支持部となる開口孔を形成する工程と、
    前記犠牲層の上及び前記開口孔の中に第1ミラー膜を成膜する工程と、
    前記第1ミラー膜のうち前記ミラーとなる領域の前記基板側の端部側が中央と比較して薄くなる少なくとも第2部分を形成する工程と、
    前記犠牲層を除去して前記ミラーを形成する工程と、
    を有することを特徴とするミラーデバイスの製造方法。
  10. 請求項9に記載のミラーデバイスの製造方法であって、
    前記第2部分を形成する工程は、前記第1ミラー膜の上のうち前記ミラーとなる領域にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記第1ミラー膜に等方性のエッチング処理を施す工程と、
    を有することを特徴とするミラーデバイスの製造方法。
  11. 請求項9に記載のミラーデバイスの製造方法であって、
    前記第2部分を形成する工程は、前記第1ミラー膜の上に、前記第1ミラー膜よりエッチングレートが小さい第2ミラー膜を成膜する工程と、
    前記第2ミラー膜の上のうち前記ミラーとなる領域にレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクとして前記第1ミラー膜及び前記第2ミラー膜にエッチング処理を施す工程と、
    を有することを特徴とするミラーデバイスの製造方法。
  12. 基板の一方の面側に犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層にミラーの支持部となる開口孔を形成する工程と、
    前記開口孔の中にミラー膜を形成する工程と、
    前記犠牲層及び前記開口孔の上に、前記ミラーにおける前記基板側の端部側の厚みが中央の厚みと比較して薄くなる少なくとも第2部分が形成された前記ミラーを転写して、前記開口孔の前記ミラー膜と接続する工程と、
    を有することを特徴とするミラーデバイスの製造方法。
  13. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のミラーデバイスを備えることを特徴とする画像表示装置。
JP2015014087A 2015-01-28 2015-01-28 ミラーデバイス、ミラーデバイスの製造方法、及び画像表示装置 Withdrawn JP2016139015A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015014087A JP2016139015A (ja) 2015-01-28 2015-01-28 ミラーデバイス、ミラーデバイスの製造方法、及び画像表示装置
US14/995,517 US9939632B2 (en) 2015-01-28 2016-01-14 Digital mirror device, method of manufacturing digital mirror device, and image display apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015014087A JP2016139015A (ja) 2015-01-28 2015-01-28 ミラーデバイス、ミラーデバイスの製造方法、及び画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016139015A true JP2016139015A (ja) 2016-08-04

Family

ID=56434052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015014087A Withdrawn JP2016139015A (ja) 2015-01-28 2015-01-28 ミラーデバイス、ミラーデバイスの製造方法、及び画像表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9939632B2 (ja)
JP (1) JP2016139015A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022191046A1 (ja) * 2021-03-12 2022-09-15 京セラ株式会社 ミラーアクチュエータ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020010225A1 (en) * 2018-07-04 2020-01-09 Ignite, Inc. A mems display device with an etch-stop-layer
DE102019214269A1 (de) 2019-09-19 2021-03-25 Carl Zeiss Smt Gmbh Facettenspiegel für eine Beleuchtungsoptik einer Projektionsbelichtungsanlage
CN111580352B (zh) * 2020-06-08 2021-06-29 吉林大学 一种用于数字光刻系统中旋转转台转心的测量和校正方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003315701A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Hitachi Ltd ミラーデバイス及び該ミラーデバイスを備えた光スイッチ
US7660058B2 (en) * 2005-08-19 2010-02-09 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Methods for etching layers within a MEMS device to achieve a tapered edge
JP2011138048A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Nikon Corp 空間光変調器、露光装置およびそれらの製造方法
JP2011164262A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Casio Computer Co Ltd マイクロミラーアレイ及びマイクロミラーアレイの製造方法
US8547619B2 (en) * 2009-12-23 2013-10-01 Jds Uniphase Corporation Tiltable MEMS mirror
US20150153566A1 (en) * 2013-11-29 2015-06-04 Robert Bosch Gmbh Micromirror and manufacturing method for at least one micromirror which is situatable or situated in a micromirror device

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5703728A (en) * 1994-11-02 1997-12-30 Texas Instruments Incorporated Support post architecture for micromechanical devices
US5650881A (en) * 1994-11-02 1997-07-22 Texas Instruments Incorporated Support post architecture for micromechanical devices
US6136390A (en) * 1996-12-11 2000-10-24 Daewoo Electronics Co., Ltd. Method for manufacturing a thin film actuatable mirror array having an enhanced structural integrity
US6108121A (en) * 1998-03-24 2000-08-22 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Micromachined high reflectance deformable mirror
JP4072743B2 (ja) 1998-11-13 2008-04-09 日本ビクター株式会社 光偏向器及びこれを用いた表示装置
US6583921B2 (en) * 1999-12-28 2003-06-24 Texas Instruments Incorporated Micromechanical device and method for non-contacting edge-coupled operation
US6831765B2 (en) * 2001-02-22 2004-12-14 Canon Kabushiki Kaisha Tiltable-body apparatus, and method of fabricating the same
US7417779B2 (en) * 2002-11-08 2008-08-26 Texas Instruments Incorporated Single piece torsional hinged device with central spines and perimeter ridges to reduce flexing
US6956684B2 (en) * 2002-11-08 2005-10-18 Texas Instruments Incorporated Multilayered oscillating device with spine support
JP3787556B2 (ja) * 2003-02-17 2006-06-21 キヤノン株式会社 保持装置、露光装置及びデバイス製造方法
US7457023B2 (en) * 2005-03-02 2008-11-25 Texas Instruments Incorporated Manufacturing a mirror plate or other operational structure having superior flatness by laser milling for use with torsional hinged devices
JP4556879B2 (ja) 2005-03-31 2010-10-06 日立金属株式会社 光スイッチおよび光スイッチアレイ
KR100743315B1 (ko) * 2005-08-26 2007-07-26 엘지전자 주식회사 마이크로 미러 디바이스 및 이를 이용한 마이크로 미러디바이스 어레이
US7388708B2 (en) * 2005-09-06 2008-06-17 Spatial Photonics, Inc. Spatial light modulator multi-layer mirror plate
US20070146857A1 (en) * 2005-12-28 2007-06-28 Texas Instruments, Incorporated Torsional hinge mirror assembly with reduced flexing
US7751113B2 (en) * 2006-01-23 2010-07-06 Texas Instruments Incorporated Micromirrors having mirror plates with tapered edges
JP2008020505A (ja) 2006-07-11 2008-01-31 Hitachi Metals Ltd 光スイッチ
JP6308790B2 (ja) * 2013-02-18 2018-04-11 キヤノン株式会社 可変形状ミラー及びその製造方法
US9335540B2 (en) * 2013-10-15 2016-05-10 Texas Instruments Incorporated MEMS device with improved via support planarization

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003315701A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Hitachi Ltd ミラーデバイス及び該ミラーデバイスを備えた光スイッチ
US7660058B2 (en) * 2005-08-19 2010-02-09 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Methods for etching layers within a MEMS device to achieve a tapered edge
US8547619B2 (en) * 2009-12-23 2013-10-01 Jds Uniphase Corporation Tiltable MEMS mirror
JP2011138048A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Nikon Corp 空間光変調器、露光装置およびそれらの製造方法
JP2011164262A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Casio Computer Co Ltd マイクロミラーアレイ及びマイクロミラーアレイの製造方法
US20150153566A1 (en) * 2013-11-29 2015-06-04 Robert Bosch Gmbh Micromirror and manufacturing method for at least one micromirror which is situatable or situated in a micromirror device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022191046A1 (ja) * 2021-03-12 2022-09-15 京セラ株式会社 ミラーアクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
US20160216509A1 (en) 2016-07-28
US9939632B2 (en) 2018-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6805447B2 (en) Rear projection display device and projecting method used for the same
US6819470B2 (en) Hidden hinge digital micromirror device with improved manufacturing yield and improved contrast ratio
JP3090139B1 (ja) プロジェクタ用光学系
US20090008669A1 (en) Package for micromirror device
US9715106B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JPH11258528A (ja) コントラスト比を改良するため小さくされたマイクロミラーのミラー・ギャップ
JP2016139015A (ja) ミラーデバイス、ミラーデバイスの製造方法、及び画像表示装置
US20140071405A1 (en) Projection device and method for decreasing stray light
US7835062B2 (en) Mircromirror device having a vertical hinge
US7777935B2 (en) Actuator, and actuator array
JP2003215495A (ja) プロジェクタ用光学系およびこれを用いたプロジェクタ装置
JP2016194630A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、および電子機器
US9791692B2 (en) Electrooptical device, method for manufacturing electrooptical device, and electronic apparatus
US20160025901A1 (en) Electrooptical device, and electronic apparatus
JP6446895B2 (ja) デジタル・マイクロミラー・デバイス、デジタル・マイクロミラー・デバイスの製造方法、及び電子機器
US7633665B2 (en) Optical modulator element and image forming apparatus
US10495873B2 (en) Electronic device and electro-optical device having a mirror with antireflection film
JP2005345591A (ja) 表示装置の製造方法及びその装置
JP6492893B2 (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、および電子機器
US20060050353A1 (en) Micromirrors and hinge structures for micromirror arrays in projection displays
US20230055809A1 (en) Digital micromirror device with reduced stiction
JPH09230257A (ja) マイクロミラー装置
TWI736493B (zh) 雙一維微機電鏡面元件
JP5924244B2 (ja) 液晶表示装置および投射型表示装置
JP6152910B2 (ja) 投射型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20180903

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180904