JPH08226870A - カラーフィルタの検査装置 - Google Patents

カラーフィルタの検査装置

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Publication number
JPH08226870A
JPH08226870A JP3354495A JP3354495A JPH08226870A JP H08226870 A JPH08226870 A JP H08226870A JP 3354495 A JP3354495 A JP 3354495A JP 3354495 A JP3354495 A JP 3354495A JP H08226870 A JPH08226870 A JP H08226870A
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JP
Japan
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color filter
inspection
substrate
unit
light
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Application number
JP3354495A
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English (en)
Inventor
Akio Sonehara
章夫 曽根原
Masaru Sasaki
賢 佐々木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各色別の良否判定を適切に行え、しかもスム
ースにこの検査処理を行うことのできる検査装置を提供
する。 【構成】 カラーフィルタ基板CFを載置する検査ステ
ージ30と、この載置された基板CFを照射する光源部
と、基板CFからの光を検出する検出手段と、この検出
手段からの画像信号を電気的に処理する検査処理手段と
を備えた欠陥検査装置において、前記検出手段を、レン
ズ系37を備えた検出部35と回転ミラー39とで構成
し、カラーフィルタ基板CFからの光を回転ミラー39
を介して検出部35に入力させるようにする。検出部3
5から取り込んだ画像データを画像メモリに記憶する必
要がなく、良否判定の処理時間が少なくて済み、画像メ
モリも少なくて済む。検出部35を1次元的に移動可能
にすることで、2次元の制御が必要なくなり、検出部3
5の位置制御が単純に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として液晶ディスプ
レイに用いられるカラーフィルタの検査装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に液晶ディスプレイ用のカラーフィ
ルタは、ガラス等の基板上に遮光層とレッド(R)、グ
リーン(G)、ブルー(B)の各色の着色画素とを形成
して作製されるが、不良品を出荷しないようにするた
め、これらのパターンを形成した後でその欠陥検査が行
われている。そして、従来はこの欠陥検査を目視で行っ
ていたが、最近では自動的に行う装置が種々提案されて
いる。その代表的なものとして、カラーフィルタの上面
と下面から光を照射し、上面からの照射光の反射光と下
面からの照射光の透過光との合成された光を1つの光検
出器にて受光し、この合成された光の光量の変化により
欠陥を検出するようにしたものが知られている(特開平
5−118995号公報参照)。また、カラーフィルタ
のもつ規則的な構造と欠陥位置における光透過率の変化
を利用し、検出手段に入射する透過光の範囲をR,G,
Bの周期的繰り返し構造の整数倍に制限することによ
り、処理すべきデータ数を減少させるようにしたものも
知られている(特開平6−58839号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた検
査装置では、受光素子から取り込んだ画像データを一旦
画像メモリに記憶して良否判定を行っているために、種
々の画像処理が必要であり、処理時間を要するとともに
メモリが多く必要であるという問題点があった。例え
ば、25万画素のCCDカメラを用いて300×300
mmサイズのカラーフィルタを対象に検査し、20μm
□の不良を検出しようとすると、CCDカメラが1回の
画像入力で取り込める面積は10×10mmとなり、こ
のためカラーフィルタの全面を検査するには30×30
=900回の画像入力が必要となる。そして、1回の画
像入力には33ミリ秒を要し、そのほか比較、判定出力
等の画像処理を加えると少なくとも300ミリ秒の時間
が必要になることから、1枚のカラーフィルタで900
×300ミリ秒=270秒の時間が必要になる。また、
検査するカラーフィルタをX−Yステージ上に載置し、
当該基板をX方向、Y方向に移動して検査するために、
ステージの制御が複雑となるという問題点があった。
【0004】また、特に特開平6−58839号公報に
記載の検査装置では、測定範囲を整数倍に設定する必要
がありカメラワークの設定に時間がかかるという問題点
があった。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みて成
されたものであり、その目的とするところは、スムース
にこの検査処理を行うことのできるカラーフィルタの検
査装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、カラーフィルタ基板を載置する検査ステ
ージと、この載置されたカラーフィルタ基板を照射する
光源部と、カラーフィルタ基板からの光を検出する検出
手段と、この検出手段からの画像信号を電気的に処理す
る検査処理手段とを備えたカラーフィルタの検査装置に
おいて、前記検出手段を、レンズ系を備えた検出部と回
転ミラーとで構成し、カラーフィルタ基板からの光を回
転ミラーを介して検出部に入力するようにしたことを特
徴としている。
【0007】そして、上記の検査装置において、前記検
出部を1次元的に移動可能とすることが好ましい。
【0008】また、上記の検査装置において、前記検査
処理手段にカラーフィルタのパターン部の前の特定のパ
ターンを認識する手段を設け、この特定パターンを認識
したときに検査処理をスタートするように構成したもの
である。
【0009】
【作用】検出部からの検出点を回転ミラーを経由してカ
ラーフィルタ基板上を走査することによって、大量の記
憶領域を使用せずに比較的速く検査を行うことが可能と
なる。そして、検出部を1次元的に移動しながら、走査
ラインに従ってカラーフィルタからの光を検出すること
により、X−Yステージ上での検査のように2次元での
移動が不要になる。また、パターン部の前の特定のパタ
ーンを認識して検査処理をスタートすることにより、測
定範囲の設定をする必要がなくなる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0011】図1は本発明に係る検査装置の各構成部分
を示すブロック図であり、CPUを中心にした制御演算
部が各部の動作を取りまとめている。
【0012】搬送系は、ローダ部と、移送部と、アンロ
ーダ部とからなる。そして、ローダ部は前工程からのカ
ラーフィルタ基板を検査装置内に搬入し、移送部は基板
をローダ部から検査ステージへ、また検査ステージから
アンローダ部へと搬送し、アンローダ部は検査済みの基
板を検査装置から搬出する。
【0013】検査部は、カラーフィルタ基板を載置する
検査ステージと、この載置された基板を下方から照射す
る光源部と、基板を透過した光を検出する検出手段とか
らなる。検出手段は、レンズ系を備えた検出部と回転ミ
ラーとを備え、カラーフィルタ基板を透過した光は回転
ミラーを介して検出部に入力する。なお、検出部にはフ
ォトダイオードやフォトマルチプライア等が用いられ
る。そして、回転ミラーを回転駆動させることで、検出
部からの検出点がカラーフィルタ基板上を走査する。ま
た、検出部を1次元的に移動可能としておき、隣のライ
ンを走査する時に検出部を1ライン分だけ移動させるよ
うにしてもよい。
【0014】検査処理部は、検出手段からの画像信号を
電気的に処理する。まず、パターン部の前の特定のパタ
ーン(クロムのべたパターンからなるエッジ部)を認識
する。わざわざ形成するのは手間であるが、一定の間隔
のバーコードや三角マーク等の特定マークを設けてもよ
い。これによって次にパターン部がくることを認識し、
検査処理をスタートしてパターン部の画像信号を入力す
る。そして、R,G,Bごとに分類した各信号が、それ
ぞれR,G,Bの所定レベルの信号でなければこの数を
カウントする。
【0015】判定部は、このカウント数を基にして良否
の判定を行う。すなわち、カウント数が所定数を越えた
場合に不良と判定する。
【0016】設定入力部は、カラーフィルタの3色であ
るR,G,Bにそれぞれ対応した検査判定の許容値を設
定する設定入力手段を有する。すなわち、オペレータ
が、検査するカラーフィルタのR,G,Bの基本配置を
指定し、次いで各色別の基準値と基準値のバラツキとを
設定し、さらに良否判定を行うための信号レベルの許容
値の上限と下限とを設定する。これに基づき、制御演算
部にて基準値に対する上限値と下限値とが演算されて設
定される。
【0017】基板コード読取り部では、カラーフィルタ
基板上に形成されたバーコード等のコードナンバーを読
み取り、当該基板の固有ナンバーとして認識する。
【0018】品質情報記憶部は、基板コード読取り部に
より認識した基板の固有ナンバーに対応して判定結果を
記録し、必要に応じて後工程へ送信する。
【0019】画像表示部は、設定入力時の画像表示と、
検査時の画像表示とを行う。また、品質情報記録部に記
録した数値データの表示も行う。さらに、ローダ部に基
板がない場合、ローダ部から基板を排出したのにローダ
部の基板の基板がまだ検知され続けている場合、検査ス
テージから基板をアンローダ部に排出したのに基板が検
知できない場合等の異常発生時の警告表示も行うことが
できる。
【0020】図2は本発明に係る検査装置の外観を示す
正面図、図3は同じく側面図である。
【0021】図2の正面図で見て、カラーフィルタ基板
は左側の搬入口1よりローダ部Aに搬入される。そし
て、搬入された基板は移送部(後述)によりローダ部A
から検査部(後述)の検査ステージに搬送され、検査を
終えた基板は移送部により検査部の検査ステージからア
ンローダ部Bに搬送された後、右側の搬出口2から搬出
される。この検査装置にはその筐体上部にカラーフィル
タ基板の欠陥検査を行うための各種機構が内蔵されてお
り、画像表示部のディスプレイ3、設定入力部の操作キ
ー4が前面に配置されている。また、筐体下部にはカラ
ーフィルタ基板の搬送を行うための搬送系が内蔵されて
いる。そして、人が簡単に手を挿入できないように全体
が金属板で覆われているが、基板の搬送状態や検査部の
様子が肉眼で確認できるように、前面と側面の一部が透
明板5,6になっている。
【0022】図4は搬送系を示す平面図であり、図5は
同じく正面図である。図に示されるように、搬送系は、
ローダ部Aとアンローダ部B、そしてこれらの間に設け
られた移送部Cからなる。
【0023】ローダ部Aは、前工程から搬送されるカラ
ーフィルタ基板の下側を汚さないように当該基板の両サ
イドを支えて搬送する。本実施例では、3個の溝付きコ
ロを平行に並べて、これらをベルト状のOリングで連結
した搬送部材7を並べて使用しており、Oリングを回転
させて基板を検査装置内へ搬入する。そして、所定の位
置に基板がくると基板検知センサにより基板到着の認識
をする。
【0024】移送部Cは、カラーフィルタ基板を保持す
る保持機構(後述)と、基板を保持してローダ部Aから
検査部の検査ステージ30へ、さらに検査済みの基板を
保持して検査ステージ30からアンローダ部Bへと搬送
する移動機構(後述)とから構成されている。
【0025】アンローダ部Bは、ローダ部Aと同様のO
リングを用いた搬送部材7によりカラーフィルタ基板の
下側を汚さないように当該基板の両サイドを支えて搬送
する。そして、検査ステージ30から基板が来たことを
基板検知センサにより認識した後、Oリングを回転させ
て基板を検査装置の外へ搬出する。
【0026】移送部Cの保持機構は、支持部材11によ
り一定の間隔で保持された一対の上支持棒12と下支持
棒13を2組備えている。この上支持棒12と下支持棒
13の間にはそれぞれその両端付近にカラーフィルタ基
板を保持する保持部材14が2組ずつ設けられている。
すなわち、保持部材14は左右にそれぞれ4組ずつ合計
8組が設けられている。そして、ギアサイドのメカボッ
クス15からの押出し棒16で1組の上支持棒12と下
支持棒が13が押し出され、引込み棒17で残り1組の
上支持棒12と下支持棒13が引き込まれるようになっ
ている。
【0027】移送部Cの移動機構は、メカボックス15
をレール18に沿って移動させるとともに、レール18
をメカボックス15ごと、すなわち移送部C全体を上下
に移動させるように構成されている。そして、メカボッ
クス15内には、前記の押出し棒16と引込み棒17の
駆動部と、メカボックス15をレール18に沿ってスラ
イドさせる駆動部とが内蔵されている。
【0028】図6は移送部Cの保持機構における保持部
材14の一つを示す正面図であり、同図に示されるよう
に、保持部材14は2つのコロ21とこれらを両端で回
動可能に支持する上下の板材22とからなる。そして、
上下の板材22はそれぞれ上支持棒12と下支持棒13
との間でその回転軸22aにより回動可能に支持されて
いる。さらに上下の回転軸22aにはそれぞれバネ23
が設けられており、保持部材14が基板CFを保持せず
力が加わっていない時には、板材22が上支持棒12及
び下支持棒13と平行になるように構成されている。
【0029】図7は保持機構の動作を説明するための平
面図である。前記したように、保持部材14を支持する
上支持棒12と下支持棒13は2組あり、1組はギアサ
イドからカラーフィルタ基板CFを挟み込むように押し
出され、もう1組はマンサイドから基板CFを挟み込む
ように引き込まれる。この時、図7(a)に示すように
4組の保持部材14は基板CFの4隅を保持するように
接近する。そして内側のコロ21が基板CFの上下の縁
に接触すると、板材22はその回転軸22aを中心に回
転をはじめ、さらに回転すると、図7(b)に示すよう
に保持部材14の外側のコロ21が基板CFの左右の縁
に接触する。このようにして、カラーフィルタ基板CF
の4隅を保持部材14の8個のコロ21が保持すること
により基板CFは安定して保持される。
【0030】移送部Cにおけるカラーフィルタ基板の搬
送動作は次のようである。
【0031】まず、前工程からのカラーフィルタ基板が
ローダ部Aに、検査済みのカラーフィルタ基板が検査ス
テージ30にそれぞれにある。これらを搬送するに際
し、移送部Cは平面的には図4及び図5に示す位置で、
上方位置から下方位置に移動する。次いで、上支持棒1
2と下支持棒13の1組が押し出され、もう1組が引き
込まれることにより、左側の4組の保持部材14がロー
ダ部A上の基板を挟み込むと同時に、右側の4組の保持
部材14が検査ステージ上の基板を保持する。このよう
に2つの基板を保持した状態で移送部C全体が上方位置
に移動した後、メカボックス15がレール18上を進行
方向にスライド移動する。このスライド移動により、ロ
ーダ部Aからの基板は検査ステージ30の上方へ搬送さ
れ、検査ステージ30からの基板はアンローダ部Bの上
方へと搬送される。次いで、レール18がメカボックス
15ごと、すなわち移送部C全体が下方位置に移動した
後、上支持棒12と下支持棒13のそれぞれの組が基板
を離すように広がる。この動作により2つの基板はそれ
ぞれ検査ステージ30とアンローダ部Bに置かれる。そ
の後、移送部C全体が上方位置に移動し、さらにメカボ
ックス15が進行方向と逆方向にスライド移動して、次
の基板を搬送すべく図4及び図5に示す位置に戻る。
【0032】図8は検査対象となるカラーフィルタ基板
の1例を示す平面図である。
【0033】同図のカラーフィルタ基板CFは、上面か
ら見て350×300mmのサイズで、厚みが0.7m
mであって、材質はガラスである。当該基板CF上の中
央に遮光層とR,G,Bの各色とで構成されたパターン
部PSを中央に設けて1面付けとしてある。このパター
ン部PSは、はじめにブラックマトリクス(BM)と呼
ばれる遮光層のパターンの形成工程を行う。この時パタ
ーン部PSの周囲には遮光層の太い枠からなるエッジ部
BEが形成される。そして、R色のパターンの形成工
程、G色のパターンの形成工程、B色のパターンの形成
工程の順番で着色パターンが形成されていく。各色のパ
ターンの中心は100μm間隔である。そして、前記パ
ターン部PSの両脇には遮光層と同じ材質により形成さ
れたアライメントマークを配置してアライメントマーク
領域AEを設けてある。なお、パターン部PSに形成さ
れる各色のパターン配置には、図9〜図12に示される
タイプのものがある。
【0034】図13は設定入力部で行うR,G,B別の
検査許容値の設定手順を示すフロー図である。
【0035】(1)スタートすると、まず許容値設定画
面が表示される。具体的には「R,G,Bの検査許容値
を設定して下さい。」とのコメントが表示される。 (2)設定開始キーを押すと、検査するカラーフィルタ
のR,G,Bのパターン配置を指定するパターン指定画
面が表示される。具体的には、「R,G,Bの繰り返し
パターンは、A:1次元的ですか? B:2次元的です
か?」とのコメントが表示される。 (3)図9、図10、図11のようにR,G,Bの繰り
返しの配列が1次元的である場合は操作キーにより
「A」を入力し、図12のように2次元的である場合は
「B」を入力する。 (4)「A」を入力すると1列に3マスの表示がされ、
「B」を入力すると2マスの2列で4マスの表示がされ
るので、操作キーにより各マス内にR,G,Bを入力し
てパターン配置を指定する。 (5)パターン配置を指定すると、R,G,B,BM
(ブラックマトリクス)の基準値、許容値の上限及び下
限を設定するために、図14の設定表が空欄の状態で表
示され、合わせて「R,G,B,BMの基準値と基準値
のバラツキ、許容値の上限及び下限を設定して下さ
い。」と表示される。 (6)操作キーによりこの設定表の各マス内に数値デー
タを入力する。 (7)このデータに基づき上限値と下限値(スライスレ
ベル)が演算制御部で演算され、前記設定表の上限値と
下限値のマス内に表示される。このようにしてR,G,
B別の検査許容値の設定が行われる。
【0036】図15は検査部の基本構成を示す平面図、
図16は図15のX−X断面図である。
【0037】図において30は検査ステージであり、こ
こではテーブル31上の保持具32がカラーフィルタ基
板CFの4辺を保持するようになっている。このように
基板CFを4辺を保持した方が比較的安定して固定でき
る。テーブル31内には光源33とその上に拡散板34
とが配置されており、カラーフィルタ基板CFを下方か
ら均一に照射する。光源33に3波長光源を用いると、
R,G,Bそれぞれの発色がよくなる。
【0038】35は検出部であり、レール36上を1次
元的に移動することができる。もっともラインセンサを
直列、千鳥等に配列して検出部を移動しないようにして
もよい。検出部35の内部にはフォトダイオードが配置
され、その先端にはレンズ系37がはめ込まれており、
顕微鏡のようにカラーフィルタの微細パターンを検出部
35内のフォトダイオードで検出できる。検出部35か
らの検出点は、レンズ系37と、モーター38により3
000回転/分の速度で回転駆動される回転ミラー39
とを介して、検査ステージ30に保持されているカラー
フィルタ基板CFの上を走査できる。
【0039】カラーフィルタ基板CFからの透過光は回
転ミラー39を介して検出部35に入射する。ここで、
300×300mmサイズのカラーフィルタ基板CFを
対象に検査し、20μm□の不良を検出しようとする
と、この基板CFの全面をすべて走査するには1500
0ライン必要であるが、検査は1秒間に200ラインで
きるために75秒で1枚の基板CFを検査できる。
【0040】本実施例では、検査装置の筐体の関係で回
転ミラー39を図16のようにカラーフィルタ基板CF
の斜め上方に配置している。しかし、検査精度を上げる
ためには、図16で見てカラーフィルタ基板CFを底辺
とする二等辺三角形の頂点の位置に回転ミラー39を配
置し、かつ回転ミラー39とカラーフィルタ基板CFと
の距離をできる限り離して配置するのがよい。
【0041】また本実施例では、基板コード読取り部と
して図示の如くCCDカメラ40とミラー41を配置し
ており、カラーフィルタ基板CFの隅に設けてあるバー
コードをミラー41を介してCCDカメラ40で読み取
るようにしている。なお、CCDカメラ40ではエリア
センサを用いているので、2次元的に表現される「田」
の字型コードにも対応できる。
【0042】図17は検査装置によるカラーフィルタ基
板の欠陥検査動作を示すフロー図である。
【0043】検査を開始するに先立って、前記したよう
に設定入力部によりR,G,B別の検査許容値を設定し
ておく。そして、操作キーにより検査スタートの指示を
入力する。これにより回転ミラー39が駆動を開始し、
検査ステージ30のテーブル31内のバックライト33
が点灯する。続いて、検出部35がレール36上を移動
し、カラーフィルタ基板の縁が検出できる初期位置に合
わせられる。
【0044】次いで、基板検知センサにてローダ部Aに
基板があることを確認した後、当該基板を移送部Cによ
りローダ部Aから検査ステージ30へ搬送して保持具3
2上に載置する。もし、既に検査ステージ30の保持具
32上に基板が保持されていれば、この動作と同時に、
検査ステージ30上の基板は検査ステージ30からアン
ローダ部Bへ搬送される。ここで、アンローダ部Bに基
板が載置されたことを確認する。そして、空になったロ
ーダ部Aには次の基板が前工程から搬入され、アンロー
ダ部Bに載置された基板は後工程に搬出される。
【0045】一方、検査ステージ30に載置された基板
のバーコードを基板コード読取り部にて読み取り、当該
基板の固有ナンバとして認識する。次いで、回転ミラー
39の回動により検出部35からの検出点が基板上を走
査して画像検査が行われる。この時、1ライン分の走査
が終わったら、検出部35を移動させて隣のラインを走
査する。その時に検査許容値を越える信号があれば、検
査処理部にてその数をカウントする。このようにして基
板1枚分の検査が終わるまで繰り返し、終わった時点で
検出部35が元の初期位置に戻る。
【0046】基板全体の画像検査が終わった後、判定部
にてカウンタより基板1枚分のカウント数を読み出して
良否判定を行う。カウンタが0であれば良品とし、1以
上であれば不良品とする。ここで不良品の判定基準とな
るカウント数は必要に応じて1のみならず2でも3でも
任意に設定できる。次いで、既に読み取った基板の固有
ナンバーに対応させてこの判定結果を品質情報記憶部に
記憶する。この後、アンローダ部Bに基板がないことを
確認する。そして、ローダ部Aに基板があることを確認
して同じ動作を繰り返す。
【0047】図18は検査処理部のブロック図である。
ここでは繰り返しパターンが1次元的なカラーフィルタ
を検査対象にして説明する。また、図19はこの時の信
号例である。
【0048】検出部が出力するカラーフィルタのパター
ン等の信号a(図9)は、第1のアナログスイッチとス
タート検出部とに送信される。この時点で第1のアナロ
グスイッチはOFF状態であり、信号aは第2のアナロ
グスイッチへは送信されていない。スタート検出部は次
の2つの条件が揃った状態になった時点で第1のアナロ
グスイッチをONにする。第1の条件は「走査ラインの
替えがあったこと」であり、第2の条件は「一定時間ハ
イレベルにあった信号aが一定時間ローレベルになった
こと」である。
【0049】第1のアナログスイッチがONにされる
と、信号aは第1のアナログスイッチを通過して、第2
のアナログスイッチ、波形整形部、基準値比較部へ送信
される。波形整形部は、信号aの立ち上がりを捉えて、
信号aの波形をOvと5vの信号b(図9)に整形す
る。基準値比較部は、予め設定してあるR,G,Bの基
準値とそのバラツキとにより信号aのR,G,Bの順番
を明確にし、その順番に従って3進カウンタに初期値を
プリセットする。3進カウンタは、上記プリセットに従
い、波形整形部からの信号bをカウントアップして第2
のアナログスイッチの出力を切り換える。第2のアナロ
グスイッチでは、入力した信号aが3進カウンタで切り
換えられ時分割されてR,G,B別の信号となる。つま
り信号c、信号d、信号e(図9)になって、第2のア
ナログスイッチの別々の出力端子より減算部へ出力され
る。
【0050】以上のように波形整形部、3進カウンタ、
基準値比較部、第2のアナログスイッチがRGB色別信
号抽出部を構成する。
【0051】減算部は、信号c、信号d、信号eからそ
れぞれR,G,B別の基準値を減算する。その出力は、
色別に信号f、信号g、信号h(図9)となる。
【0052】上限判定部は、この色別の信号f、信号
g、信号hと色別の各上限値とをそれぞれ比較して判定
する。そして、不良が有る場合は、不良エリアの大きさ
に合わせたパルス状の波形とする。この判定結果は、色
別の信号i、信号j、信号k(図9)の出力信号とな
る。この上限値より数値が大きくなる不良は、色が抜け
ているとか、色濃度が薄いという類のものである。
【0053】下限判定部では、この色別の信号f、信号
g、信号hと色別の各下限値とをそれぞれ比較して判定
する。この下限値より数値が小さくなる不良は、カラー
フィルタ上にゴミや異物が付着したとか、BMのはみ出
しが有るとか、色濃度が濃いという類のものである。
【0054】カウンタ部では、これらの上限判定部及び
下限判定部からの出力信号(信号i、信号j、信号k
等)のパルスを色別にカウントアップする。この時、信
号jのようにパルスには不良の大きさに合わせた幅があ
るため、別の細かいパルス発振器によりAND回路で出
力されたパルス数をカウントすることによりその不良の
大きさがわかる。基板全面の検査が終わった時にカウン
ト数をみて良否判定ができる。本実施例では1個でもカ
ウントがあれば不良とした。
【0055】エンド検出部は、検査をスタートした後、
信号aが一定時間ローレベルであればライン替え信号を
出力する。また、長い時間ローレベルのままであった時
は基板1枚の検査終了と判定する。
【0056】なお、上記実施例では繰り返しパターンが
1次元的なカラーフィルタの場合について説明したが、
繰り返しパターンが2次元的なカラーフィルタの場合で
は、比較的濃度のレベルが近い(モノクロセンサで検出
した場合)R,Bに同一の許容値の上限と下限を設定
し、3進カウンタを2進カウンタにすることで、ほぼ同
一の検査を行うことができる。この場合、図18におけ
る一部のブロックを切り換えた使用する方式にするだけ
でよい。
【0057】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、次に記載の効果を奏する。
【0058】カラーフィルタ基板からの光を回転ミラー
を介して検出部に入力するようにしたことにより、検出
部から取り込んだ画像データを画像メモリに記憶する必
要がなく、良否判定の処理時間が少なくて済み、画像メ
モリも少なくて済む。また、検出部を1次元的に移動可
能とし、走査ラインに従ってカラーフィルタ基板からの
光を検出するようにすれば、検査時に2次元的にステッ
プ・アンド・レピートする必要がなく、つまりX方向、
Y方向に移動して検査する必要がないために、検出部の
位置制御が単純に行える。
【0059】パターン部の前の特定のパターンを認識し
て検査処理をスタートすることにより、測定範囲の設定
をする必要がなくなることから、検出部の設定に時間が
かからなくなり、検査時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検査装置の各構成部分を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明に係る検査装置の外観を示す正面図であ
る。
【図3】同じく側面図である。
【図4】検査装置内におけるカラーフィルタ基板の搬送
系を示す平面図である。
【図5】同じく正面図である。
【図6】搬送系を構成する移送部の保持機構における保
持部材の一つを示す正面図である。
【図7】保持機構の動作を説明するための図である。
【図8】検査対象となるカラーフィルタ基板の1例を示
す平面図である。
【図9】カラーフィルタのパターン配置図である。
【図10】同じく別のパターン配置図である。
【図11】同じく別のパターン配置図である。
【図12】同じく別のパターン配置図である。
【図13】R,G,B別の検査許容値の設定手順を示す
フロー図である。
【図14】検査許容値の設定時に使用する設定表の1例
を示す図である。
【図15】検査部の基本構成を示す平面図である。
【図16】図15のX−X断面図である。
【図17】カラーフィルタ基板の検査動作を示すフロー
図である。
【図18】検査処理部のブロック図である。
【図19】検査処理時の信号例を示すグラフである。
【符号の説明】
CF…カラーフィルタ基板、PS…パターン部、BE…
エッジ部、AE…アライメントマーク領域 A…ローダ部、B…アンローダ部、C…移送部 1…搬入口、2…搬出口、3…ディスプレイ、4…操作
キー、5,6…透明板、7…搬送部材 11…支持部材、12…上支持棒、13…下支持棒、1
4…保持部材、15…メカボックス、16…押出し棒、
17…引込み棒、18…レール、21…コロ、22…板
材、22a…回転軸、23…バネ 30…検査ステージ、31…テーブル、32…保持具、
33…光源、34…拡散板、35…検出部、36…レー
ル、37…レンズ系、38…モーター、39…回転ミラ
ー、40…CCDカメラ、41…ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G06T 1/00 G06F 15/64 320A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーフィルタ基板を載置する検査ステ
    ージと、この載置されたカラーフィルタ基板を照射する
    光源部と、カラーフィルタ基板からの光を検出する検出
    手段と、検出手段からの画像信号を電気的に処理する検
    査処理手段とを備えたカラーフィルタの検査装置におい
    て、前記検出手段を、レンズ系を備えた検出部と回転ミ
    ラーとで構成し、カラーフィルタ基板からの光を回転ミ
    ラーを介して検出部に入力するようにしたことを特徴と
    するカラーフィルタの検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラーフィルタの検査装
    置において、前記検出部を1次元的に移動可能としたこ
    とを特徴とするカラーフィルタの検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のカラーフィルタの
    検査装置において、前記検査処理手段にカラーフィルタ
    のパターン部の前の特定のパターンを認識する手段を設
    け、この特定パターンを認識したときに検査処理をスタ
    ートするようにしたことを特徴とするカラーフィルタの
    検査装置。
JP3354495A 1995-02-22 1995-02-22 カラーフィルタの検査装置 Pending JPH08226870A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100097999A (ko) * 2009-02-27 2010-09-06 엘지디스플레이 주식회사 백 라이트 유닛 검사장치 및 방법
CN110762494A (zh) * 2019-11-27 2020-02-07 大族激光科技产业集团股份有限公司 一种光源调节装置

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