JPH0822662B2 - エアバッグ膨張装置 - Google Patents

エアバッグ膨張装置

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JPH0822662B2
JPH0822662B2 JP3335107A JP33510791A JPH0822662B2 JP H0822662 B2 JPH0822662 B2 JP H0822662B2 JP 3335107 A JP3335107 A JP 3335107A JP 33510791 A JP33510791 A JP 33510791A JP H0822662 B2 JPH0822662 B2 JP H0822662B2
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housing
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ティモシー・エイ・スワン
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス発生装置、特に、
車両の搭乗者を保護するエアバッグを膨張させるインフ
レータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】衝突時におけるような急激な車両の減速
時、膨張されるエアバッグを使用して車両の搭乗者を保
護することは周知である。かかるエアバッグは、衝突時
に車両の搭乗者が動かないように拘束する。該エアバッ
グは、典型的に、ガス発生材料を作動させてガスを発生
させることで膨張される。該ガス発生材料は、エアバッ
グインフレータ内に収容される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エアバッグインフレー
タは、一般に、電気的に作動可能でガス発生材料を発火
させる発火装置を備えている。インフレータは、該発火
装置をインフレータのハウジングに固着する構造体を備
えている。発火装置をハウジングに固着する小型で軽
量、かつ低廉でしかも組み立てが容易な構造体を備える
ことが望ましい。
【0004】車両の運転者を保護するエアバッグのイン
フレータは、車両の舵取りハンドルに取り付けられる。
かかるインフレータは、舵取りハンドル組立体の回転質
量を最小にし得るよう小さくかつ軽量であることが望ま
しい。又、インフレータは、製造が容易でかつ低コスト
であり、組み立てが簡単な最小数の部品から成るもので
なければならない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、エアバッグを
膨張させるインフレータに関するものである。該インフ
レータは、インフレータハウジングを備えている。ある
量のガス発生材料がハハウジング内に配置される。該ガ
ス発生材料は、発火されたとき、エアバッグを膨張させ
るガスを発生させる。発火装置を作動させ、ガス発生材
料を発火させることが出来る。
【0006】かかるインフレータは、発火装置をハウジ
ングに固着する手段を備えている。該固着手段は、溶接
可能な材料から成り、ハウジングに溶接される溶接アダ
プタを備えている。又、この固着手段は、発火装置を溶
接アダプタに取り付けるプラスチック材料を備えてい
る。該プラスチック材料は、発火装置及び溶接アダプタ
の双方に接着され、発火装置を溶接アダプタに取り付け
る。好適な実施例において、溶接アダプタは、インフレ
ータハウジングの一部であるカバーに溶接される。該カ
バーは、インフレータハウジングの別の溶接可能な構成
部品に溶接される。
【0007】
【実施例】本発明は、エアバッグインフレータ、特に、
車両の運転者を保護するエアバッグを膨張させるインフ
レータに関するものである。本発明は各種のインフレー
タ構造体に適用可能である。本発明の一例として、図1
には、インフレータ10が示してある。エアバッグ12
が該インフレータ10の周囲に折り畳まれている。カバ
ー14がエアバッグ12及びインフレータ10を包み込
む。インフレータ10、エアバッグ12及びカバー14
は車両の舵取りハンドル16に取り付けられたモジュー
ルの構成要素である。
【0008】衝突時におけるような車両の急激な減速
時、インフレータ10が作動され、大量のガスを発生さ
せる。インフレータ10からのガスはエアバッグ12を
膨張させる。エアバッグ12が膨張を開始すると、該エ
アバッグ12はカバー14の弱体部分を破断させる。こ
の弱体部分の1つは図1に符号18で示してある。エア
バッグ12の膨張を継続すると、公知のように、該エア
バッグは車両の運転者と舵取りハンドル16との間のス
ペース内に動き、運転者の動きを拘束する。
【0009】インフレータ10(図2)は、ハウジング
40を備えている。該ハウジング40は、ディフューザ
カップ42、燃焼カップ44、燃焼チャンバ46カバー
という3つの構成部品から成っている。ディフューザカ
ップ42、燃焼カップ44及び燃焼チャンバカバー46
は、UNS S30100ステンレス鋼のような金属に
て形成される。
【0010】ディフューザカップ42は概ねカップ状で
あり、インフレータ10の中心軸線52を中心として伸
長する円筒状の側壁50を備えている。側壁50は平坦
な上端壁54と平坦な下方フランジ56との間を伸長す
る。ディフューザカップ42の上端壁54の内側環状面
55がディフューザカップ42の上端壁54に中央開口
部57を画成する。端部壁54及びフランジ56は、概
ね略相互に平行でありかつ軸線52に対して垂直であ
る。環状列のガス出口58がディフューザカップの側壁
50の上方部分に形成されている。
【0011】燃焼カップ44は略カップ状であり、ディ
フューザカップ42の内側に配置されている。燃焼カッ
プ44は、軸線52を中心として伸長する円筒状の側壁
60を備えている。該円筒状の側壁60は、平坦な上端
壁64と平坦な下方フランジ66との間を伸長する。該
上端壁64及び下方フランジ66は略相互に平行であり
かつ軸線52に対して垂直である。環状列の出口68が
燃焼側壁60の下方部分に形成されている。
【0012】燃焼カップ44の上端壁64は、連続溶
接、望ましくはレーザ溶接により、周縁溶接位置70に
てディフューザカップ42の上端壁54の環状面55に
溶接される。燃焼カップフランジ66は、連続溶接、望
ましくはレーザ溶接により、周縁溶接位置72にて、デ
ィフューザカップフランジ56に溶接される。
【0013】燃焼チャンバカバー46は、円形の中央部
分80と、平行であるが僅かに偏心させた円形の外側フ
ランジ82を有する略平坦な金属片である。円形の開口
部84がチャンバカバー46の中央部分80に形成され
ている。チャンバカバー46の外側フランジ82は、連
続溶接、同様に、望ましくは、レーザ溶接により周縁溶
接位置86にて、燃焼カップフランジ66に溶接され
る。
【0014】密閉密封キャニスタ90が燃焼カップ44
内に配置される。該キャニスタ90は、下方キャニスタ
部分92及びカバー94という2つの構成部品から成
る。キャニスタカバー94の半径方向外端縁は、キャニ
スタの下方部分92の隣接する端縁にクリンプ止めさ
れ、キャニスタ90を密閉密封する。該キャニスタ90
は比較的薄いアルミニウムにて製造することが望まし
い。
【0015】キャニスタの下方部分92は、燃焼カップ
の側壁60に隣接しかつ該側壁60の内側の円筒状の外
壁96を有している。該側壁96は、燃焼カップの側壁
60の出口68に隣接する領域に薄い厚さ部分を有して
いる。又、キャニスタの下方部分92は該側壁96から
半径方向内方に離間した円筒状の内側壁98を有してい
る。側壁98は、発火装置142に隣接する領域に厚さ
の薄い部分を有している。
【0016】キャニスタの下方部分92の平坦なリング
状の下部壁100は、側壁96及び内側壁98を相互に
接続させる。キャニスタの下方部分92の円形の内側頂
部壁102は、内側壁98から半径方向内方に伸長しか
つ該内側壁98に蓋をする。内側頂部壁102及び円筒
状の内側壁98はキャニスタ90に下方に開口する中央
凹所104を画成する。
【0017】キャニスタカバー94は略円形の形状であ
る。凹所106がキャニスタのカバー94の中心に配置
されている。自動発火材料の収容部分108が凹所10
6内に配置されかつアルミニウムフォイルテープ109
の片により凹所106内に保持される。
【0018】ガス発生材料の複数の環状ディスク110
が次々とキャニスタ90内に積み重ねられる。環状クッ
ション112が最上部のガス発生ディスク114とキャ
ニスタカバー94の内側との間に配置されている。ディ
スク110は、発火させたとき、窒素ガスを発生させる
公知の材料にて製造される。多くの種類のガス発生材料
を使用することが出来るが、米国特許第3,895,098号に
開示されたものが適当なガス発生材料である。
【0019】環状の前置フィルタ120がキャニスタ9
0内に配置されている。該前置フィルタ120は、ガス
発生ディスク110の半径方向外方でかつキャニスタ9
0の外側壁96の半径方向内方に配置されている。前置
フィルタ120と外側壁96との間には、小さい環状ス
ペースが存在する。
【0020】符号122で概略図的に示した環状スラグ
スクリーンが燃焼カップ44の外側でディフューザカッ
プ44内に配置されている。該スラグスクリーン122
は、出口68の半径方向外方にあり、燃焼カップの側壁
60に接触して横たわっている。しかし、該スラグスク
リーン122は、燃焼カップの側壁60の出口68から
離間させてもよい。
【0021】符号124で概略図的に示した環状の最終
フィルタ組立体がスラグスクリーン122の上方でディ
フューザカップ42の内側に配置されている。この最終
フィルタ組立体124は、ディフューザカップ42の側
壁50のガス出口58の半径方向内方にある。最終のフ
ィルタ組立体124は、各種の材料から成る複数の層で
ある。これら層は、ディフューザカップの側壁50に沿
って伸長し、側壁の内部に配置される。最終フィルタ組
立体124の詳細な構造は本発明の一部を構成するもの
ではなく、従って詳細には説明しない。
【0022】環状のフィルタシールド126がディフュ
ーザカップの側壁50から半径方向内方に伸長し、最終
のフィルタ組立体124及びスラグスクリーン122を
分離させる。環状のグラファイトシール128は最終フ
ィルタ組立体124の上端縁とディフューザの上方フラ
ンジ54の内側との間の空隙を密封する。別の環状のグ
ラファイトシール130が最終フィルタ組立体124の
下方端縁とフィルタシールド126の上側部との間の空
隙を密封する。
【0023】インフレータ10は発火装置組立体140
を備えている。該発火装置組立体140は、チャンバの
カバー46の開口部84を通ってキャニスタ90の中央
凹所104内に突出する。該発火装置組立体140は、
連続溶接、望ましくは、レーザ溶接により、周縁溶接箇
所144にてチャンバカバー46の中央部分80に溶接
される。
【0024】該発火装置組立体140は発火装置142
を備えている。該発火装置142は、発火装置組立体1
40から外方に伸長する一対のワイヤリード146を備
えている。該ワイヤリード146は、衝突センサ(図示
せず)に接続可能である。該ワイヤリード146は、発
火装置142の発火材料内に埋め込まれた抵抗線に接続
される。該発火装置142は、任意の適当な周知の構造
とすることが出来る。薄いプラスチックフィルム(図示
せず)が発火装置142の上方部分の外側に配置され、
発火装置142を接地させ、インフレータ10を作動不
能にする金属対金属の接触を阻止する。発火装置142
は、ワイヤリードに代えて、衝突センサに接続するピン
(図示せず)を備えるようにしてもよい。
【0025】車両の衝突又はその他の急激な減速時、電
流は衝突センサからワイヤリード146又はピン(図示
せず)を通って発火装置142に流れる。抵抗線が発火
材料を爆発させ、これにより、発火装置142の爆薬を
急激に爆発させる。かかる爆薬の爆発により、高温のガ
ス生成物が発生され、かかる生成物は発火装置1423
から外方に流動し、キャニスタの90の内側頂部壁10
2及び内側壁98を破裂させる。発火装置142からの
高温のガスがガス発生材料から成るディスク110を発
火させる。ガス発生材料から成るディスク110は急激
に別の高温のガスを大量に発生させる。
【0026】ガスの圧力は、キャニスタ90の側壁96
に作用し、該側壁96を燃焼カップの側壁60に対して
半径方向外方に付勢させる。その結果、キャニスタ90
の薄い側壁96は、燃焼カップの側壁60の出口68に
て破断し、又は吹き飛ぶ。出口68に隣接する側壁96
の厚さが薄いため、この側壁部分96は所望の圧力でそ
の他の部分よりも先に破断する。次に、ディスク110
の燃焼により発生されたガスが前置フィルタ120を通
って半径方向外方に流動する。該前置フィルタ120
は、流動するガスから発火装置140及びガス発生ディ
スク110の燃焼生成物の一部を除去する。又、前置フ
ィルタ120は流動するガスを冷却させる。ガスが冷却
すると、溶融した生成物が前置フィルタ120の上に付
着する。ガスは出口68を通り、スラグスクリーン12
2内に流動する。
【0027】該スラグスクリーン122は、流動するガ
スから微粒子を除去しかつこれを取り込む。又、該スラ
グスクリーンは流動するガスを冷却させる。ガスが冷却
すると、溶融燃焼生成物がスラグスクリーン122の上
に付着する。スラグスクリーン122と最終フィルタ組
立体124との間のフィルタシールド126によりスラ
グスクリーン122の内外でガスの乱流が生じる。乱流
するガス流により、スラグスクリーン122及びディフ
ューザカップ42の下方部分内に比較的重い微粒子を保
持することが促進される。
【0028】ガスはスラグスクリーン122から最終フ
ィルタ組立体124まで軸方向上方に流動する。次に、
ガスは最終フィルタ組立体124を通って半径方向外方
に流動し、該フィルタ組立体124はガスから小さい微
粒子を除去する。又、最終フィルタ組立体124はガス
を更に冷却させ、その結果、ガス中の溶融生成物は最終
フィルタ組立体124の一部の上に付着する。環状列の
ガス出口58がガスの流れをエアバック12内に導入
し、エアバック12を膨張させる。
【0029】本発明によれば、発火装置142は溶接ア
ダプタ150及び射出成形プラスチック材料の本体15
2から成る手段により、ハンジングカバー46に固着さ
れる。該プラスチック材料152は、発火装置142を
溶接アダプタ150に固着する。
【0030】溶接アダプタ150(図4)は、ソケット
154及びフランジ156を備えている。該ソケット1
54は、円筒状の周縁方向外面158と、半径方向に伸
長する内端面160とを備えている。円錐形面162が
ソケット154を通る通路164の一部を画成する。周
縁溝166が円錐形面162を軸方向内側部分168及
び軸方向外側部分170に分割する。該円錐形面162
は、フランジ156から凹所104内まで上方に伸長す
るのに伴い、半径方向外方にテーパーが付けられる。
【0031】溶接アダプタ150のフランジ156は、
半径方向に伸長する内面174と、円筒状の周縁方向外
面176と、半径方向に伸長する外端面178とを備え
ている。環状の軸方向伸長面180及びフランジ156
の中央の環状の半径方向伸長面182が通路164の一
部を画成しかつこの通路を完成させる。これら伸長面1
80、182は、又溶接アダプタ150の上に外方を向
いた肩部184を画成する。
【0032】溶接アダプタ150は、UNS S304
30ステンレス鋼のような冷間ヘッディングに適した溶
接可能な材料から成る。プラスチック材料152は、冷
却したときに溶接アダプタ150及び発火装置142の
双方に接着する構造体部材である。プラスチック材料1
52は、フィリップ66プラスチックとして登録商標名
レイトン(Ryton)R4XEで販売されている40%ガ
ラス充填のポリフェニリン硫化樹脂とすることが出来
る。又、射出成形可能であり、発火装置142及び溶接
アダプタ150に接着するその他の材料も使用に適して
いる。
【0033】発火装置142を溶接アダプタ150(図
3)に固着するため、発火装置142及び溶接アダプタ
150は金型(図示せず)内で相互に関して位置決めさ
れる。発火装置142は、溶接アダプタ150の通路1
64を通って伸長する。溶融形態のプラスチック材料1
52が金型内に射出される。該プラスチック材料152
は、端面160、円錐形面162及び溶接アダプタ15
0の面180、182に接着する。プラスチック材料1
52の部分186は、発火装置142と溶接アダプタ1
50との間で通路164内に配置される。プラスチック
材料部分186は、発火装置142及び溶接アダプタ1
50の円錐形面162に接着する。プラスチック材料1
52の別の部分188が溶接アダプタ150の肩部18
4に対して配置され、面180、182に接着して、肩
部184を形成する。プラスチック材料の更に別の部分
190は、溶接アダプタ150の溝166内に流動し、
プラスチック152を溶接アダプタ150にロックす
る。
【0034】発火装置142を溶接アダプタ150に固
着した後、溶接アダプタ150を燃焼チャンバカバー4
6に溶接する。溶接アダプタ150の内面174は、カ
バー46の中央部分80を半径方向に伸長する外面19
2に係合する。フランジ156は周方向溶接位置144
でカバー46に連続的に溶接される。次に、カバー46
を燃焼カップ44に溶接する。これにより、発火装置1
42はインフレータ10内の適所に固着される。
【0035】発火装置142をインフレータ10内の適
所に固着した状態で、プラスチック材料152は、溶接
アダプタ150の軸方向端面160及び円錐形面162
に係合し、発火装置142がその所望の位置からインフ
レータ10の軸方向外方に向けて動くのを阻止する。こ
れにより、インフレータ10から発火装置142を無断
で又は不適当なときに取り外すことが阻止される。又、
プラスチック材料152は、溶接アダプタ150の軸方
向外方を向いた肩部184に係合し、発火装置142が
その所望の位置からインフレータ10内に向けて動くの
を阻止する。これにより、誤って発火装置142をイン
フレータ10内に押し込むことが阻止される。
【0036】図5に示すように、溶接アダプタ150の
フランジ156は、離間した位置196、198にて半
径方向に切断して突起200を形成することが出来る。
この任意選択の突起200は、車両の舵取りハンジル1
6に取り付けられたエアバッグモジュール内に組み立て
たインフレータ10を配置するための操作者の識別手段
として使用される。かかる特徴は、例えば、成極電気ピ
ン接続具を発火装置に使用する場合に有利である。これ
と選択可能に、溶接アダプタ150には、丸味を付ける
ことも出来る。
【0037】アダプタ150をカバーに溶接しかつ該カ
バー46を燃焼カップ44に溶接することにより、イン
フレータ10の発火装置の汚染を防止するバリアが提供
される。インフレータハウジングに対する発火装置の公
知のねじ式又はクリンプ止め接続手段によってかかるバ
リアを得ることは困難である。又、溶接によりいたずら
防止継手が提供され、インフレータの不適当な分解が一
層困難となる。このことは、同様に、発火装置にねじ式
又はクリンプ止め接続具を利用するインフレータに優る
利点である。
【0038】発火装置142を溶接アダプタ150に固
着するために使用される射出成形プラスチック材料15
2は、極めて軽量なものである。このように、本発明
は、発火装置142、及びプラスチック射出成形材料1
52により相互接続された溶接アダプタ150のみを含
む少数の構成部品から成る発火装置組立体140を提供
する。溶接アダプタ150はカバー46に容易に直接溶
接される一方、カバー46は燃焼カップ44に容易に直
接溶接される。この構造体は、コストが比較的低廉でか
つ軽量であり、しかも組み立てが容易である。
【0039】本発明の上記説明から、当業者には、本発
明の改良例、変形例及び応用例が認識されよう。技術範
囲に属するかかる改良例、変形例及び応用例は特許請求
の範囲に包含されることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたインフレータを内蔵
する膨張可能な搭乗者拘束モジュールを備える舵取りハ
ンドルの横断面図である。
【図2】図1のインフレータの一部断面図とした横断面
図である。
【図3】発火及び溶接アダプタを備える図2のインフレ
ータの発火装置組立体の一部を示す拡大図である。
【図4】図3の溶接アダプタの横断面図である。
【図5】図4の溶接アダプタの立面図である。
【符号の説明】
10 インフレータ 12 エアバッ
グ 14 カバー 16 舵取りハ
ンドル 40 ハウジング 42 ディフュ
ーザカップ 44 燃焼カップ 46 燃焼チャ
ンバ 50 側壁 54 上端壁 55 内側環状面 56 下方フラ
ンジ 57 中央開口部 58 ガス出口 60 側壁 64 上端壁 66 下方フランジ 68 出口 70 周縁溶接位置 72 周縁溶接
位置 80 中央部分 82 外側フラ
ンジ 84 開口部 86 周縁溶接
位置 90 キャニスタ 92 下方キャ
ニスタ部分 94 キャニスタカバー 96 外側壁 98 内側壁 100 下部壁 102 頂部壁 104 中央凹
所 106 凹所 108 収容部
分 109 フォイルテープ 110 環状
ディスク 112 環状クッション 114 ガス発
生ディスク 120 環状前置フィルタ 122 スラグ
スクリーン 124 最終フィルタ組立体 126 フィル
タシールド 128 グラファイトシール 130 グラフ
ァイトシール 140 発火装置組立体 142 発火装
置 144 周縁溶接箇所 146 ワイヤ
リード 150 溶接アダプタ 152 プラス
チック材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティモシー・エイ・スワン アメリカ合衆国アリゾナ州85205,メサ, イースト・フェアフィールド・ストリート 5811 (72)発明者 ジェローム・ダブリュー・エメリー アメリカ合衆国アリゾナ州85281,テンプ, ウエスト・セヴンティーンス・プレース 536 (56)参考文献 特開 平2−155861(JP,A) 特開 平2−225158(JP,A)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフレータハウジングと、 前記ハウジング内に配置され、発火たとき、前記エア
    バッグを膨張させるガスを発生させるある量のガス発生
    材料と、 前記ガス発生材料を発火させるために作動可能な発火装
    置と、 前記発火装置を前記ハウジングに固着する手段とを備
    るエアバッグ膨張装置であって固着手段が、 前記ハウジングに溶接された溶接アダプタと、 前記発火装置を前記溶接アダプタに取り付けるために、
    両者の間に介在するプラスチック材料とを備えること
    を特徴とするエアバッグ膨張装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置にして、前記プラ
    スチック材料が前記発火装置及び前記溶接アダプタの双
    方に装着し、これにより、前記発火装置を前記溶接アダ
    プタに取り付けることを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置にして、前記プラ
    スチック材料が、前記発火装置と前記溶接アダプタとの
    間に少なくとも部分的に射出された射出成形材料であ
    り、該射出成形材料が固形化して前記発火装置及び前記
    溶接アダプタに接着してなる射出成形材料体であること
    を特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の装置にして、前記溶接
    アダプタが、前記発火装置を受け入れるソケット部分
    と、前記ソケット部分から伸張し、前記ハウジングを第
    1の位置で溶接して前記発火装置に固着するフランジ部
    分とを備えることを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置にして、前記溶接
    アダプタが、前記発火装置が前記第1の位置から前記ハ
    ウジングに向けて動く第1の方向への移動を阻止する手
    段と、前記発火装置が前記第1の位置から前記ハウジン
    グを出る方向へ動く第2の方向への移動を阻止する手段
    を備えることを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置にして、前記発火
    装置の第1の方向への移動を阻止する手段が、前記第1
    の方向から略離れる方向を向く前記溶接アダプタの表面
    と、該表面に係合し前記プラスチック材料の移動、従
    って前記発火装置の第1の位置から離れる第1の方向へ
    の移動、を阻止するプラスチック材料の一部を備える
    とを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の装置にして、前記発火
    装置の第2の方向への移動を阻止する手段が、前記溶接
    アダプタの前記ソケット部分の円錐形面と、前記円錐形
    面に係合して前記プラスチック材料の移動、従って前記
    発火装置の第1の位置から離れる第2の方向への移動、
    を阻止するプラスチック材料一部とを備えることを
    特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 エアバッグインフレータのハウジング内
    ある量のガス発生材料を発火させる発火装置組立体
    にして、 前記ハウジングのカバーと、 溶接可能な材料から成りかつ前記ハウジングカバーに溶
    接された溶接アダプタと、 ガス発生材料を発火させ得るよう作動可能な発火装置で
    あって、発火装置及び前記溶接アダプタに接着した
    ラスチック射出成形材料体により、前記溶接アダプタに
    取り付けられている発火装置とを備えることを特徴とす
    発火装置組立体
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の発火装置組立体にし
    て、前記溶接アダプタが、前記発火装置が貫通して延び
    通路を画成する表面手段を有するソケット部分と、前
    記ハウジングカバーに溶接されているフランジ部分と
    を備えることを特徴とする発火装置組立体
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の発火装置組立体にし
    て、前記カバーが、前記発火装置が貫通して突出する
    口部と、インフレータに溶接するためのフランジ部分
    を備えることを特徴とする発火装置組立体
  11. 【請求項11】 インフレータハウジングと、 前記ハウジング内に配置され、発火たとき、前記エア
    バッグを膨張させるガスを発生させるある量のガス発生
    材料と、 前記ガス発生材料を発生させ得るよう作動可能な発火装
    置と、 前記発火装置に固着された溶接アダプタであって、前記
    ハウジングに溶接され前記発火装置を第1の位置にて前
    記ハウジングに固着する溶接アダプタとを備えるエアバ
    ッグを膨張させる装置にして、該溶接アダプタが、 前記発火装置前記第1の位置から前記ハウジング内に
    向かう第1の方向への移動を阻止する手段と、 前記発火装置の前記第1の位置から前記ハウジング外に
    向かう第2の方向への移動を阻止する手段とを備える
    ことを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の装置にして、前記
    溶接アダプタ及び前記発火装置に接着され、前記発火
    装置を前記溶接アダプタに固着するプラスチック材料体
    を備えることを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の装置にして、前記
    発火装置の前記第1の方向への移動を阻止する手段が、
    前記第1の方向から略離れた方向を向く前記溶接アダプ
    タの表面と、表面に係合し前記プラスチック材料
    移動、従って前記発火装置が前記第1の位置からハウジ
    ング内に向かう第1の方向への移動、を阻止する前記プ
    ラスチック材料の一部とを備えることを特徴とする装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の装置にして、前記
    発火装置の第2の方向への移動を阻止する手段が、前記
    溶接アダプタの円錐形ソケットと、円錐形のソケット
    に係合し前記プラスチック材料の移動、従って前記発
    火装置の前記第1の位置から前記ハウジング外に向かう
    第2の方向への移動、を阻止するプラスチック材料の一
    部とを備えることを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の装置にして、前記
    円錐形ソケットが、(a)前記インフレータハウジング
    の軸方向内方に伸長するにつれ、半径方向外方にテーパ
    ーが付けられた円錐形面と、(b)円錐形面から半径
    方向外方に伸長する周縁溝を画成する表面手段とを備
    え、前記プラスチック材料の一部が該溝内に受け入れら
    れて前記プラスチック材料を前記溶接アダプタにロック
    することを特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の装置にして、前記
    発火装置が前記溶接アダプタの軸方向通路を通って伸長
    し、前記プラスチック材料が、前記発火装置と前記溶接
    アダプタとの間で前記通路内に少なくとも部分的に射出
    された射出成形材料であり、該射出成形材料が固形化し
    前記発火装置の外面及び前記溶接アダプタの内面に接
    してなる射出成形プラスチック材料であることを特
    徴とする装置。
  17. 【請求項17】 請求項12に記載の装置にして、前記
    溶接アダプタの上に設けられ、前記インフレータを選択
    的に斜め方向に方向決めする突出手段を備えることを特
    徴とする装置。
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