JPH08226622A - 灰の溶融装置 - Google Patents

灰の溶融装置

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JPH08226622A
JPH08226622A JP2985995A JP2985995A JPH08226622A JP H08226622 A JPH08226622 A JP H08226622A JP 2985995 A JP2985995 A JP 2985995A JP 2985995 A JP2985995 A JP 2985995A JP H08226622 A JPH08226622 A JP H08226622A
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JP
Japan
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furnace body
ash
combustion
supplied
heavy oil
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JP2985995A
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English (en)
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Muneo Yamashita
宗生 山下
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Combustion Of Fluid Fuel (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は灰の溶融装置に関し、灰を完全に溶
かし、安価で小型にすることを目的とする。 【構成】 排気口11を有する炉体12と、この炉体1
2内に焼却灰1を供給する灰供給機構13と、上記炉体
12内で重油を燃焼するバーナー14とを備える灰の溶
融装置において、上記炉体12内に空気を供給する支燃
性ガス供給手段15を設けるとともに、上記排気口11
を、上記炉体12内を加圧状態とするサイズに形成した
構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、灰の溶融装置に係り、
特に、産業廃棄物の焼却により生成される焼却灰を造粒
するために焼却灰を溶融する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焼却灰などを溶融する装置として
は、2000℃以上の高温で灰を溶融する装置が知られ
ている。この灰の溶融装置は、直流アークのプラズマ溶
射における熱源で灰を溶かすものである。
【0003】このような灰の溶融装置は、直流アークの
熱プラズマを発生させるため、タングステン(W)製電
極および直流アーク用電力を要し、高価なものとなって
しまい、直流アークを発生させるため、大型化するもの
であった。そこで、安価で小型の灰の溶融装置として、
熱プラズマによる熱源の代わりに、重油等の化石燃料を
燃焼させ、灰を溶融する試みがなされている。
【0004】この化石燃料を燃やす装置は、化石燃料に
よる炎を消さないように、炉体内と外気との換気を向上
させる構成であった。このため、化石燃料を燃やす装置
は、炉体内の空気を排気口から強制的に吸引することに
より、炉体内の空気を換気しなければならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、化石燃
料を燃焼させる装置は、排気口から強制的に炉体内の空
気を吸引するので、炉体内が大気圧より高く成らず、炉
体内の炎が灰を完全に溶かす温度まで上がらないもので
あった。
【0006】したがって、従来の重油等の化石燃料を燃
焼させる装置は、安価で小型であるが、灰を溶融する装
置としては不完全なものであった。そこで、本発明は上
記課題に鑑みなされたもので、灰を完全に溶かし、安価
で小型の灰の溶融装置を提供することを、その目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の発明
の構成で解決される。請求項1の発明は、排気口を有す
る炉体と、この炉体内に灰を供給する灰供給機構と、上
記炉体内で燃料を燃焼するバーナーとを備える灰の溶融
装置において、上記炉体内に支燃性ガスを供給する支燃
性ガス供給手段を設けるとともに、上記排気口を、上記
炉体内を加圧状態とするサイズに形成したことを特徴と
するものである。
【0008】
【作用】上述のように、請求項1の発明に係る灰の溶融
装置は、上記炉体内に支燃性ガスを供給する支燃性ガス
供給手段を設けるとともに、上記排気口を、上記炉体内
を加圧状態とするサイズに形成したので、燃料の燃焼温
度を大気圧のときより高くし、炉体内を高温にし、供給
される灰を完全に溶融することができる。また、熱プラ
ズマによる熱源を要しないので、直流アークのプラズマ
溶射を要した従来の装置より安価で小型である。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る灰の溶
融装置の一実施例を説明する。図1はこの実施例に係る
灰の溶融装置の構成を示す断面図である。図2は図1の
バーナーのノズルを示す断面図である。
【0010】この灰の溶融装置は、焼却灰1を溶融し、
造粒するものであり、排気口11を有する炉体12と、
この炉体12内に焼却灰1を供給する灰供給機構13
と、炉体12内で重油を燃焼するバーナー14と、炉体
12内に空気を供給する支燃性ガス供給手段15と、回
収容器16と、図示しない着火機構とを備える。
【0011】炉体12は円筒状のもので、耐火煉瓦製の
内壁12aと、鉄製の外壁12bとで構成されている。
排気口11は、炉体12内を加圧状態とするように、従
来より小さなサイズで、内壁12aと外壁12bとを円
柱状に貫通するように形成されている。
【0012】灰供給機構13は、ホッパー13aと、モ
ーター13bと、螺旋状搬送機構13cとで構成されて
いる。ホッパー13aは、産業廃棄物を焼却して発生す
る焼却灰1を供給するものである。
【0013】モーター13bの軸と接続された螺旋状搬
送機構13cは、ホッパー13aの排出口に接続され、
回転しながら焼却灰1を炉体12内に一定量毎に搬送す
る構成である。回収容器16は、溶融した焼却灰100
を固形化した状態で受け止めるものである。
【0014】バーナー14は、図1に示すように、外部
より傾斜して、炉体12内に貫通するように設けられ、
先端に、図2に拡大して示すノズル14aを有してい
る。このノズル14aは、燃料用通路14bと、空気供
給用通路14cと、支燃性ガス供給手段となる支燃性ガ
ス供給用通路15とで構成されている。
【0015】燃料用通路14bは、重油を供給するため
の通路であり、また、空気供給用通路14cは、燃料で
ある重油を噴霧状にするための噴霧用空気を供給する通
路である。そして、燃料用通路14bの出口および空気
供給用通路14cの出口で重油と噴霧用空気が混合する
と、重油が霧状化するように各出口が形成されている。
【0016】支燃性ガス供給用通路15は、重油を燃焼
させるために必要な支燃用空気を供給するための通路で
ある。以下、このような構成の灰の溶融装置による焼却
灰1の溶融方法、その造粒方法を説明する。
【0017】ホッパー13aに焼却灰1を供給すると、
ホッパー13aの排出口から螺旋状搬送機構13cに焼
却灰1が供給される。モーター13bの軸が回転する
と、軸線回り方向に螺旋状搬送機構13cが回転する。
この結果、焼却灰1が炉体12内に一定量毎に搬送され
る。
【0018】また、炉体12内には、傾斜したバーナー
14から噴霧状の重油と、支燃用空気とが供給される。
この結果、炉体12内の噴霧状の重油は、支燃用空気に
より炉体12内全体において渦流となって攪拌される。
このとき、支燃用空気は排気口11より排出しにくい構
成となっているため、炉体12内を加圧状態とする。
【0019】この後、図示しない着火機構により噴霧状
の重油が着火されると、重油の燃焼が炉体12内の全体
に広がる。このとき、炉体12内が高温となり、炉体1
2内のガスが膨張し、炉体12内の圧力がさらに高ま
る。炉体12内の圧力が大気圧よりかなり高められるた
め、噴霧状の重油が完全燃焼し、その燃焼温度が高くな
る。このとき、例えば、燃焼による炉体12内の温度が
大気圧で1400℃程度である場合、2000℃以上に
高められる。
【0020】このように高温の炉体12内に焼却灰1が
供給される結果、焼却灰1が炉体12内の温度で完全に
溶融し、ガラス状になる。この溶融した焼却灰100
は、炉体12の底を流れながら、完全燃焼により清浄化
された排気ガスと共に排気口11から排出され、回収容
器16内に落下する。
【0021】この落下の際に、溶融した焼却灰100は
冷却されて、回収容器16の底に落ち、石ころ状のペレ
ット101になる。この結果、焼却灰1が造粒されるこ
ととなる。このペレット101は、廃棄されても、灰よ
り水に流されにくいものであり、骨材またはロックウー
ル等にも利用することができる。
【0022】本実施例の灰の溶融装置は、炉体12内に
支燃用空気を供給する支燃性ガス供給手段15が設けら
れるので、排気口11のサイズが従来より小さくなって
も、燃料による炎を消すことが無い。また、排気口11
が炉体12内を加圧状態とするサイズに形成されたの
で、燃料の燃焼温度を大気圧のときより高くし、炉体1
2内を高温にし、供給される焼却灰1を完全に溶融する
ことができる。
【0023】さらに、熱プラズマによる熱源を要しない
ので、直流アークのプラズマ溶射を要する従来の装置よ
り安価で小型である。なお、本実施例では、バーナー1
4を1個設ける構成を説明したが、炉体12の大きさに
応じて複数設けるようにしてもよい。
【0024】また、支燃性ガス供給手段をバーナー14
に設ける構成を説明したが、バーナー14と別体に設け
てもよい。さらに、重油の代わりに、ガソリン等の化石
燃料などを用いても良く、噴霧用空気および支燃用空気
の代わりに、酸素等のガスを用いても良い。
【0025】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
炉体内に支燃性ガスを供給する支燃性ガス供給手段を設
けるので、燃料による炎を消すことが無く、排気口を、
炉体内を加圧状態とするサイズに形成したので、燃料の
燃焼温度を大気圧のときより高くし、炉体内を高温に
し、供給される灰を完全に溶融することができ、熱プラ
ズマによる熱源を要しないので、直流アークのプラズマ
溶射を要する従来の装置より安価で小型である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】図1のバーナーのノズルを示す断面図である。
【符号の説明】
11 排気口 12 炉体 13 灰供給機構 14 バーナー 15 支燃性ガス供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23C 7/02 ZAB 6908−3K F23C 7/02 ZAB 302 6908−3K 302 F23J 1/00 F23J 1/00 B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気口を有する炉体と、 この炉体内に灰を供給する灰供給機構と、 上記炉体内で燃料を燃焼するバーナーとを備える灰の溶
    融装置において、 上記炉体内に支燃性ガスを供給する支燃性ガス供給手段
    を設けるとともに、 上記排気口を、上記炉体内を加圧状態とするサイズに形
    成したことを特徴とする灰の溶融装置。
JP2985995A 1995-02-17 1995-02-17 灰の溶融装置 Pending JPH08226622A (ja)

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JP2985995A JPH08226622A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 灰の溶融装置

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JPH08226622A true JPH08226622A (ja) 1996-09-03

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6571721B1 (en) 2000-09-19 2003-06-03 Hikari Tech Co., Ltd. Ash melting apparatus
JP2005539143A (ja) * 2002-09-17 2005-12-22 スマトリ アクチボラゲット プラズマ溶射装置

Cited By (3)

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JP4664679B2 (ja) * 2002-09-17 2011-04-06 プラズマ サージカル インベストメンツ リミテッド プラズマ溶射装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040302