JPH08226562A - 流量制御装置 - Google Patents

流量制御装置

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JPH08226562A
JPH08226562A JP7032014A JP3201495A JPH08226562A JP H08226562 A JPH08226562 A JP H08226562A JP 7032014 A JP7032014 A JP 7032014A JP 3201495 A JP3201495 A JP 3201495A JP H08226562 A JPH08226562 A JP H08226562A
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JP
Japan
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valve body
piezoelectric element
control device
fluid passage
valve
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JP7032014A
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Inventor
Akihiro Suzuki
鈴木昭広
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JATCO Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を減少させることにより構造を簡略
化することが出来る流量制御装置を提供する。 【構成】 移動により流体路を開閉可能な弁体26と、
電圧の印加による伸縮で、弁体26を開閉方向へ移動さ
せるように設けた圧電素子層25とを有している。 弁
体26及び圧電素子層25は、弁ケース16内に摺動可
能に配設される摺動部材24の一端に設けられると共
に、フランジ部24aと、弁ケース16の蓋体23との
間には、弁体26が、流体路を形成する弁ケース16の
一部に当接して流体路を閉塞した状態で、更に圧電素子
層25が伸長しようとする際に作用する過剰圧力を吸収
するスプリング28が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に自動車用自動変
速機内に装着される流量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、流量制御装置としては、図4に示
す実公平3−8850号公報に記載されているようなも
のが知られている。
【0003】このようなものでは、電磁弁1とバルブボ
ディ2との間の油圧回路結合部AにOリング3を配設し
ている。また、電磁弁1には、溶接等によって固着され
た取付板4が配設され、この取付板4に形成された円孔
5,5に、カラー6及びボルト7で固定される筒状の防
振ゴム8,8を嵌合している。
【0004】前記電磁弁1には、シート面9に形成され
たオリフィス孔10を開閉する弁体11と、この弁体1
1を前記オリフィス孔10閉塞方向へ付勢するスプリン
グ12と、前記弁体11の周囲に配設され、該弁体11
を磁力により開閉方向へ移動させるコイル13とが設け
られている。
【0005】そして、このコイル13に通電する事によ
り、前記弁体11を図4中上下方向に数10Hzで往復
動させるいわゆるデューティ駆動を行って、油取入れ口
14から流入して前記オリフィス孔10を通過し、油孔
15…から吐出される油の流量をコントロールするよう
に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の流量制御装置では、弁体11をデューティ駆
動しているので、このデューティ駆動を行うためのコイ
ル13を弁体11の周囲に設けなければならないと共
に、このデューティ駆動によって発生する振動を吸収す
るため、前記防振ゴム8等からなる防振構造を必要とし
ていた。このため、構造が複雑化し、部品点数が増大す
るといった問題があった。
【0007】そして、コイル13の磁力で、鉄粉が引き
つけられて、前記オリフィス孔10の開口周囲に付着し
てスティックする虞がある。このため、通常前記油取入
れ口14にフィルタ等を配設してこれらの鉄粉を除去
し、スティックを防止しなければならず、この点におい
ても部品点数が増加するといった問題があった。
【0008】そこで、この発明は、部品点数を減少させ
ることにより構造を簡略化して小型化することが出来る
流量制御装置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のものでは、移動により流体
路を開閉可能な弁体と、電圧の印加量に応じた伸縮で、
該弁体を開閉方向へ移動させるように設けた圧電素子と
を有する流量制御装置を特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載されたものでは、前
記弁体及び圧電素子は、弁ケース内に摺動可能に配設さ
れる摺動部材の一端に設けられると共に、該摺動部材の
他端と、前記弁ケースの該他端に対向する内壁との間に
は、前記弁体が、前記流体路を形成する弁ケースの一部
に当接して該流体路を閉塞した状態で、更に前記圧電素
子が伸長しようとする際に作用する過剰圧力を吸収する
弾性部材が設けられている請求項1記載の流量制御装置
を特徴としている。
【0011】更に、請求項3に記載されたものでは、前
記弁体は、前記圧電素子の伸長によって、前記流体路の
一部に挿入されて該流体路を閉塞すると共に、前記圧電
素子の収縮によって抜き出されて該流体路を開放するよ
うに構成されている請求項1記載の流量制御装置を特徴
としている。
【0012】また、請求項4に記載されたものでは、前
記弁体は、前記流体路の一部に挿入されて、前記圧電素
子の伸縮により摺動可能とすると共に、該弁体の摺動に
より前記流体路を開閉する連通路を弁体又は弁体の挿入
部分の周縁部に形成する請求項1記載の流量制御装置を
特徴としている。
【0013】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記圧電素子は、伸縮方向へ積層されて構成されている請
求項1乃至4のいずれか記載の流量制御装置を特徴とし
ている。
【0014】
【作 用】かかる構成の請求項1に記載されたものによ
れば、電圧の印加量に応じて、圧電素子が伸縮して、弁
体を開閉方向へ移動させる。弁体は移動により流体路を
開閉して、通過流量を制御する。
【0015】このため、流量制御に伴う振動の発生量
が、従来のように弁体を往復動させてデューティ制御す
るものに比して減少して防振構造を省略出来、しかも、
コイル等が不要となるので部品点数を減少させることに
より構造を簡略化することが出来る。
【0016】また、請求項2に記載されたものでは、前
記弁体が、流体路を形成する弁ケースの一部に当接して
該流体路を閉塞した状態で、更に前記圧電素子が伸長し
ようとする際に過剰圧力が作用すると、弾性部材が弾性
変形することにより、該過剰圧力を吸収して緩和する。
【0017】このため、弁体や圧電素子に過剰圧力が加
わらず、破損等が防止される。
【0018】更に、請求項3に記載されたものでは、前
記弁体が、前記圧電素子の伸長によって、前記流体路の
一部に挿入されて該流体路が閉塞されると共に、前記圧
電素子の収縮によって抜き出されて該流体路が開放され
る。
【0019】このため、流体路を閉塞した状態で過剰圧
力が加わる虞がなく、この過剰圧力を逃がす機構も不要
となるので、更に、構造を簡略化することが出来る。
【0020】また、請求項4に記載されたものでは、前
記弁体が、前記流体路の一部に挿入されて、前記圧電素
子の伸縮により摺動される。該弁体の摺動により、弁体
又は弁体の挿入部分の周縁部に形成された連通路が連通
又は非連通となり、前記流体路が開閉される。このた
め、流体の弁通過流量を高精度にコントロールすること
ができる。
【0021】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記圧電素子が、伸縮方向へ積層されているので、電圧の
印加による伸縮量を増大させることが出来る。このた
め、電圧の僅かな制御で、流体の弁通過流量の変化を大
きく設定することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。
【0023】図1は、この発明の第1実施例を示すもの
である。従来例と同一乃至均等な部分については同一符
号を付して説明する。
【0024】まず構成を説明すると、図1中符号16
は、この第1実施例の流量制御装置の弁ケースで、この
弁ケース16の入力ポート17側には、前記バルブボデ
ィ2に挿入されて固定される挿入筒部18が、他の部分
よりも一段縮径されて形成されている。この挿入筒部1
8端部周縁には、Oリング3を配設するOリング溝19
が形成されている。
【0025】この弁ケース16内には、シート面9が形
成されている。このシート面9の略中央位置には、オリ
フィス孔10が形成されていて、入力ポート17から弁
ケース16内に流入する油を挿通する様にしている。
【0026】また、この弁ケース16の側面には、前記
入力ポート17側から弁ケース16内に流入した油を吐
出する油孔としてのドレンポート20…が、複数個形成
されている。
【0027】この弁ケース16内には、カラー部材2
1,ガイド部材22,蓋体23が、シート面9から後端
開口部16a側に向けて順次、組み込まれて配設されて
いる。このうち、前記カラー部材21には、前記ドレン
ポート20…と連通する切欠き部21aが形成されてい
る。そして、ガイド部材22には、ガイド孔22aが形
成されている。
【0028】また、前記ガイド部材22内には、摺動部
材24が、このガイド部材22内側面にガイドされて摺
動可能となるように配設されている。この摺動部材24
の一端部には、小径円柱状の圧電素子層25及び弁体2
6が設けられていて、前記ガイド孔22aに挿通されて
いる。
【0029】このうち、圧電素子層25は、圧電素子
が、電圧印加時における伸縮方向である図1中上下方向
へ複数層、積層されて構成されている。この圧電素子層
25には、リード線27,27が接続されていて、この
リード線27,27を介して、0V〜数百Vの電圧を適
宜選択的に印加することにより、伸縮して前記弁体26
先端部分を、図1中上下方向に移動させて前記シート面
9に形成されたオリフィス孔10の周縁に当接させた
り、又は、離間させたりするように構成している。
【0030】また、この摺動部材24の他端部には、フ
ランジ部24aが形成されていて、前記オリフィス孔1
0の周縁に前記弁体26が近接する方向へ移動する際の
抜け止めを、ガイド孔22aの周縁に当接する事により
行うように構成されている。
【0031】そして、このフランジ部24aと、前記弁
ケース16のこのフランジ部24aに対向する内壁の一
部を構成する前記蓋体23との間には、前記弁体26
が、前記流体路を形成する弁ケース16の一部である前
記オリフィス孔10の周縁に当接して、この流体路を閉
塞した状態で、更に、前記圧電素子層25が、図1中上
下方向へ伸長しようとする際に作用する過剰圧力を緩和
する弾性部材としてのスプリング28が設けられてい
る。
【0032】次に、この第1実施例の作用について説明
する。
【0033】前記リード線27を介して電圧を印加する
ことにより、前記圧電素子層25が伸縮して、弁体26
先端部を、図1中上下方向へ移動させることにより、オ
リフィス孔10の周縁に当接又は、離反させて、オリフ
ィス孔10を開閉する。弁体26は、この移動により発
生する間隙の大きさによって流体路を開閉して、前記入
力ポート17から弁ケース16内に流入してドレンポー
ト20…へ流出する油の通過流量を制御する。
【0034】このため、流量制御に伴う振動の発生量
が、従来のように弁体11をコイル13によって往復動
させるものに比して減少して防振構造を省略出来、しか
も、従来、弁体11の周囲に設けられていたコイル13
と、このコイル13の磁力によって引きつけられる鉄粉
の除去のために設けられていたフィルタとが不要となる
分、部品点数を減少させることにより構造を簡略化する
ことが出来る。
【0035】しかも、印加する電圧を変更することによ
り、流量を容易に調整出来、比例弁的な使用に用いる事
が出来る。また、この実施例では、デューティ制御を行
うもののように、弁を通過する油に脈動を生じることが
無いので、例えば、ライン圧の制御等、通過流体に脈動
が無いものが望ましい箇所に用いて好適である。
【0036】また、前記弁体26の先端部が、流体路を
形成するオリフィス孔10の周縁に当接してこの流体路
を閉塞した状態で、更に、前記圧電素子層25が伸長し
ようとする際に過剰圧力が作用すると、前記スプリング
28が、収縮方向へ弾性変形することにより、この過剰
圧力を吸収して緩和する。
【0037】このため、弁体26や圧電素子層25に寸
法バラツキが存在したり、熱膨張によるバラツキが発生
しても、弁体26や圧電素子層25に過剰圧力が加わら
ず、破損等を防止できる。
【0038】また、前記圧電素子層25が、伸縮方向へ
積層されているので、電圧の印加による伸縮量を増大さ
せることが出来る。このため、圧電素子層25が収縮し
た際の弁体26の先端部と、オリフィス孔10の周縁と
の間隙を大きく設定することも出来、設計の自由度を増
大させることが出来る。
【0039】そして、電圧の僅かな変更でも、流体の弁
通過流量を大きく変化させるように設定することができ
る。
【0040】しかも、部品点数が減少して構造が簡略化
されることにより、全体が小型化出来ると共に、可動部
分が、従来のものに比して少なく、この点においても動
作信頼性が良好である。
【0041】また、前記リード線27を介してパルス電
圧を印加することにより、前記圧電素子層25を短時間
内に伸縮させて、弁体26先端部を、図1中上下方向へ
往復移動させることにより、オリフィス孔10を開閉す
るように構成することもできる。この場合、圧電素子層
25は、電圧の変化に対して早い反応速度で伸縮するの
で、高精度で微細な流体の流量制御を行うこともでき
る。
【0042】しかも、可動部分が、弁体26の先端部分
のみであるので、イナーシャが小さく、このような往復
動を行う制御を行っても、発生する振動は小さく、防振
構造を特に用いて構成しなくともよい。
【0043】図2は、この発明の第2実施例の流量制御
装置を示すものである。なお、前記第1実施例の流量制
御装置と同一乃至均等な部分については同一符号を付し
て説明する。
【0044】この第2実施例の流量制御装置では、弁体
26が、前記圧電素子25の伸長によって、図2中実線
に示すように流体路の一部であるオリフィス孔10内に
挿入されて、この流体路を閉塞すると共に、前記圧電素
子25の収縮によって、図2中二点鎖線に示す様に、抜
き出されてこの流体路を開放するように構成されてい
る。この弁体26の先端部分外周縁には、テーパ部26
aが形成されて、挿抜を容易に行えるように構成されて
いる。
【0045】また、圧電素子25は、蓋体23に小径円
柱状の固定部29を介して固着されると共に、この蓋体
23と前記カラー部材21との間に挟持される円盤30
の中央孔30aに挿通されて、前記オリフィス孔10方
向へ突設されている。
【0046】次に、この第2実施例の作用について説明
する。
【0047】前記圧電素子25に、リード線27,27
を介して電流を印加すると、前記弁体26が、前記圧電
素子25の伸長によって、図2中実線に示すように前記
流体路の一部であるオリフィス孔10に挿入されて、こ
のオリフィス孔10が閉塞される。
【0048】電流の印加を停止すると、前記圧電素子2
5が収縮することによって、前記オリフィス孔10から
弁体26が抜き出されて、このオリフィス孔10が開放
される。
【0049】このため、前記第1実施例の流量制御装置
に比して、スプリング28を省略出来る分、更に、構造
を簡略化することが出来る。
【0050】他の構成及び作用については、前記第1実
施例の流量制御装置と略同様であるので、説明を省略す
る。
【0051】図3は、第3実施例の流量制御装置を示す
ものである。なお、前記第2実施例の流量制御装置と同
一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0052】この第3実施例の流量制御装置では、弁体
31の先端部周縁に、溝状の連通路32…が複数本、弁
体31の移動方向に沿って形成されている。
【0053】この弁体31は、前記流体路の一部である
オリフィス孔10に挿入されて、前記圧電素子層25の
伸縮により摺動可能となるように設けられている。
【0054】この弁体31の摺動により、前記連通路3
2…が、入力ポート17側とドレンポート20側とを連
通又は閉塞して流体路を開閉するように構成されてい
る。
【0055】次に、この第3実施例の作用について説明
する。
【0056】この第3実施例の流量制御装置では、前記
弁体31の先端部が、前記流体路の一部であるオリフィ
ス孔10に挿入されて、前記圧電素子層25の伸縮によ
り摺動される。この弁体31の摺動により、弁体31の
先端部周縁に形成された連通路32…が、図3中二点鎖
線位置で示す位置まで移動すると、この連通路32…に
より、入力ポート17側とドレンポート20側とが連通
して、前記流体路が開放される。又、図3中実線位置ま
で、連通路32…が移動すると入力ポート17側とドレ
ンポート20側とが、非連通状態となり、前記流体路が
閉塞される。このため、流体の弁通過流量を高精度にコ
ントロールすることができる。
【0057】しかも、この第3実施例では、連通路32
…が、弁体31移動方向に沿って溝状に形成されている
ので、特に流体のうち、粘性が高い油等を用いる場合に
は、通過抵抗が大きい。このため、図3中二点鎖線位置
で示すように、この連通路32…を連通させたままで
も、前記圧電素子層25への印加電圧を変化させて、図
中上下方向へ、この弁体31先端部を微量でも摺動させ
れば、この連通路32…内を通過する油の通過距離が変
化して、前記ドレンポート20…から突出する流量を、
更に高精度に制御することが出来る。
【0058】他の構成及び作用については、前記第2実
施例と略同様であるので、説明を省略する。
【0059】以上、この発明の前記各実施例を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施例に限
らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等
があってもこの発明に含まれる。
【0060】例えば、前記各実施例では、圧電素子とし
て積層した圧電素子層25を用いたものを示して説明し
てきたが、特にこれに限らず、例えば、単層の圧電素子
を用いる等、弁体26,又は31を開閉方向へ移動させ
るように設けた圧電素子であるならば、積層枚数及び形
状,配設位置等をどの様に構成してもよい。
【0061】また、前記第3実施例では、連通路32…
を弁体31先端部周縁に形成したものを示して説明して
きたが、特にこれに限らず、例えば、この弁体31先端
部が挿入されるオリフィス孔10の周縁部に形成する
等、弁体31又は弁体31の挿入部分の周縁部のうち、
何れかの部分に形成されるものであるならば良く、形
状,数量,大きさも、前記第3実施例の連通路32…に
特に限定されるものではない。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に記載されたものによれば、電圧の印加量に応じ
て、圧電素子が伸縮して、弁体を開閉方向へ移動させ
る。弁体は移動により流体路を開閉して、通過流量を制
御する。
【0063】このため、流量制御に伴う振動の発生量
が、従来のように弁体を往復動させてデューティ制御す
るものに比して減少して防振構造を省略出来、しかも、
コイル等が不要となるので部品点数を減少させることに
より構造を簡略化することが出来る。このため、全体と
して小型化を図ることが出来る。
【0064】また、請求項2に記載されたものでは、前
記弁体が、流体路を形成する弁ケースの一部に当接して
該流体路を閉塞した状態で、更に前記圧電素子が伸長し
ようとする際に過剰圧力が作用すると、弾性部材が弾性
変形することにより、該過剰圧力を吸収して緩和する。
【0065】このため、弁体や圧電素子に過剰圧力が加
わらず、破損等が防止される。
【0066】更に、請求項3に記載されたものでは、前
記弁体が、前記圧電素子の伸長によって、前記流体路の
一部に挿入されて該流体路が閉塞されると共に、前記圧
電素子の収縮によって抜き出されて該流体路が開放され
る。
【0067】このため、流体路を閉塞した状態で過剰圧
力が加わる虞がなく、この過剰圧力を逃がす機構も不要
となるので、更に、構造を簡略化することが出来る。
【0068】また、請求項4に記載されたものでは、前
記弁体が、前記流体路の一部に挿入されて、前記圧電素
子の伸縮により摺動される。該弁体の摺動により、弁体
又は弁体の挿入部分の周縁部に形成された連通路が連通
又は非連通となり、前記流体路が開閉される。このた
め、流体の弁通過流量を高精度にコントロールすること
ができる。
【0069】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記圧電素子が、伸縮方向へ積層されているので、電圧の
印加による伸縮量を増大させることが出来る。このた
め、電圧の僅かな制御で、流体の弁通過流量の変化を大
きく設定することができる、という実用上有益な効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の流量制御装置を示し、全
体の構成を表す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の流量制御装置を示し、全
体の構成を表す断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の流量制御装置を示し、全
体の構成を表す断面図である。
【図4】従来例の流量制御装置を示し、全体の構成を表
す断面図である。
【符号の説明】
16 弁ケース 20 ドレンポート(油孔) 23 蓋体(弁ケースの内壁) 24 摺動部材 24a フランジ部(摺動部材の他端) 25 圧電素子層(圧電素子) 26,31 弁体 28 スプリング(弾性体) 32 連通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動により流体路を開閉可能な弁体と、
    電圧の印加量に応じた伸縮で、該弁体を開閉方向へ移動
    させるように設けた圧電素子とを有することを特徴とす
    る流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記弁体及び圧電素子は、弁ケース内に
    摺動可能に配設される摺動部材の一端に設けられると共
    に、該摺動部材の他端と、前記弁ケースの該他端に対向
    する内壁との間には、前記弁体が、前記流体路を形成す
    る弁ケースの一部に当接して該流体路を閉塞した状態
    で、更に前記圧電素子が伸長しようとする際に作用する
    過剰圧力を吸収する弾性部材が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の流量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記弁体は、前記圧電素子の伸長によっ
    て、前記流体路の一部に挿入されて該流体路を閉塞する
    と共に、前記圧電素子の収縮によって抜き出されて該流
    体路を開放するように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の流量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記弁体は、前記流体路の一部に挿入さ
    れて、前記圧電素子の伸縮により摺動可能とすると共
    に、該弁体の摺動により前記流体路を開閉する連通路を
    弁体又は弁体の挿入部分の周縁部に形成することを特徴
    とする請求項1記載の流量制御装置。
  5. 【請求項5】 前記圧電素子は、伸縮方向へ積層されて
    構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか記載の流量制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001317646A (ja) * 2000-05-08 2001-11-16 Smc Corp 圧電式流体制御弁

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JP2001317646A (ja) * 2000-05-08 2001-11-16 Smc Corp 圧電式流体制御弁

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