JPH08226377A - 波動発電装置 - Google Patents

波動発電装置

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JPH08226377A
JPH08226377A JP7332768A JP33276895A JPH08226377A JP H08226377 A JPH08226377 A JP H08226377A JP 7332768 A JP7332768 A JP 7332768A JP 33276895 A JP33276895 A JP 33276895A JP H08226377 A JPH08226377 A JP H08226377A
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JP
Japan
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fluid
cylinder
pressure
fluid pressure
motor
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JP7332768A
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Masaru Takubo
勝 田久保
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FUOTSUKUSU HETSUDO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行時に発生する車体の上下動を利用した波
動発電する装置を提供する。 【構成】 車体の上下動で流体圧シリンダの流体流出側
に接続した流体圧ポンプを回し、その動力で発電機を作
動させて電気エネルギーを取り出すもので、発電のため
のエネルギー(例;化石燃料等)を必要とせず、非常に
クリーンで大気を汚すことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行時に発生する
車体の上下動を利用した波動発電装置、特に、電気自動
車の原動力となるバッテリーによる走行性能を向上させ
る波動発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気自動車は内燃機関がもたら
す排気ガスや騒音などの公害問題がない上に、半導体技
術や電子技術の発達を背景として研究開発、試作が盛ん
に行われるようになってきた。電気自動車の原動機は内
燃機関と比較して小型で構造も簡単であり、ピストンの
ような往復運動部分がないため、回転も円滑で、静粛な
運転が可能である。そして出力の調整もバッテリーから
の電力を制御して電動機に加えることにより行えるから
スロットルバルブの開閉によってシリンダに送る混合気
量を加減して調整する内燃機関に比して簡単であるが、
電気自動車はその原動力となるバッテリーによって走行
性能が決定される。特に、バッテリーには1充電当たり
の走行距離が長いこと及び大きな電力を瞬時に取り出せ
て加速性能が良いことが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気自動車にあっては発電機も搭載されていたが、発電
力が弱く、常にバッテリーの容量不足で走行距離が延び
ないという欠点を有していた。また、必要な走行距離を
確保するために自重30kgもあるバッテリーを少なく
とも10個(総重量が300kg)も搭載することか
ら、ガソリン自動車に比し却って車体の重量が嵩むとい
う欠点があった。
【0004】本発明は上記の実情に鑑み、バッテリーの
容量不足を解消して走行距離を延ばすことのできる波動
発電装置を提供することを目的としている。また、他の
目的は搭載バッテリーの個数を減らして車体の軽量化を
可能にした波動発電装置を提供することにある。更に、
他の目的はガソリン自動車にも搭載して有益(内燃機関
の負担を軽減)な波動発電装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、車体の上下動で作動する
流体圧シリンダと、該シリンダの流体流出側に接続した
流体圧モータと、該モータの動力で作動する発電機と、
前記モータの流体流出側と前記シリンダの流体流入側と
を接続した流体還流回路とで構成した。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、前記流体
圧シリンダを車体とサスペンションとの間に介装し、車
体の上下動が有効に得られるように構成した。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明は、前記シ
リンダの流体の流出側と流入側とに一方向バルブをそれ
ぞれ設け、圧送作動及び吸入作動を確実に行えるように
構成した。
【0008】さらにまた、請求項4に記載の発明は、前
記流体圧モータの流体流入側に、流体圧調整用タンク及
び一方向プレッシャバルブを設け、常に、流体圧モータ
に供給される圧が一定になるように構成した。
【0009】さらにまた、請求項5に記載の発明は、前
記流体還流回路の途中に、流体貯蔵用タンクを設け、必
要な流体量を常に確保できるように構成した。
【0010】
【作用】車体の上下動で流体圧シリンダの流体流出側に
接続した流体圧モータを回し、その動力で発電機を作動
させて電気エネルギーを取り出すから、発電のためのエ
ネルギー(例;化石燃料等)を必要とせず、非常にクリ
ーンで大気を汚すことがない。しかして、流体モータを
回すために使った流体は流体流出側と前記シリンダの流
体流入側とを接続した流体還流回路を経て循環すること
となる。
【0011】上記流体圧シリンダは好ましくは車体とサ
スペンションとの間に直接ないしリンクを介して介装す
ることが有効である。即ち、サスペンションは車体の重
量を支持し、路面不整等による上下振動を和らげて乗り
心地を良くするものであり、車体の重量、振動、加速度
などを流体圧として有効に取り出すことができる。この
場合、波状現象を和らげるための方策として、前記流体
圧モータの流体流入側に流体圧調整用タンクを設けるこ
と、及びレリーフバルブ、一方向プレッシャバルブ、更
に、前記流体還流回路の途中に、流体貯蔵用タンクを設
けることが有効である。
【0012】
【発明の実施の態様】次に、本発明を添付図面に示す実
施例に基づいて説明する。図1は本願装置の流体回路を
略示的に示す説明図、図2は流体圧シリンダの取り付け
状態を示す斜視図、図3は車体とサスペンションと流体
圧シリンダとの関係を示す説明図、図4は流体圧シリン
ダの原理図である。
【0013】図において、1は流体圧(油圧又は空圧)
シリンダで、該シリンダ1は、図2及び図3に示す如
く、車体2とサスペンション3のロワアーム3aとの間
に介装されている。該サスペンション3として図上では
車体2からロワアーム3aとアッパーアーム3bの2本
の揺動アームを横方向に張り出して車輪4を支持させる
とともに、車体2とロワアーム3aとの間にショックア
ブソーバー3cとコイルバネ3dを介装した形態のもの
を示しているが、これに限定されない。
【0014】前記シリンダ1は、図4に示す如く、加圧
室5を有し、該加圧室5の流体流入側と流出側には一方
向バルブB1 、B2 が設けられている。これにより加圧
室5の圧送作動及び吸入作動を確実に行えることが可能
となる。また、一方向バルブB1 、B2 はそのクランキ
ング圧力を変えることによりショックアブソーバーとし
ても機能することは勿論である。
【0015】6は前記シリンダ1の流体流出側に、流体
圧調整用タンク7と一方向プレッシャバルブ14を介し
て接続した流体圧モータ(タービン)で、該流体圧モー
タ6は発電機8の駆動源となっている。該流体圧モータ
6を1回転させるのに必要な流体量(例;油量)は19
cc/revと仮定し、該流体圧モータ6の回転数を2
000〜3000rpmとすると、シリンダ1から送ら
れてくる圧力は70kgf/cm2 が必要となる。この
圧力を稼ぐためにはシリンダ1の直径は小さい方が有利
である。
【0016】前記流体圧調整用タンク7はシリンダ1か
ら送られてくる流体圧を一定にしてモータ6に送るもの
で、アキュームレーターとして機能する。前記発電機8
にて生じた電力はバッテリー9に蓄えられ、駆動用モー
タ10の電源として使用されることとなる。
【0017】前記バッテリー9は電気自動車の場合には
駆動用モータ10の電源となるが、ガソリン自動車の場
合には前照灯などのライト関係やスターターなどの電源
となる。つまり、ガソリン自動車ではエンジンの動力を
利用した発電機が不要となる可能性、即ち、内燃機関の
負担を軽減できる利点がある。
【0018】前記モータ6の流体流出側には一方向バル
ブB3 が設けられているとともに、モータ6の流体流出
側と前記シリンダ1の流体流入側とを接続した流体還流
回路11の途中には流体貯蔵用タンク12が設けられて
いる。この一方向バルブB3はモータ6へ流体が逆流
(モータ6の逆転)を防止するためのものである。
【0019】なお、13は前記流体圧調整用タンク7で
の流体圧が規制圧を超えて高圧になったときに、流体貯
蔵用タンク12に流体を送り込むレリーフバルブで、波
状現象を防止するために有効なものである。15はエア
ーホールである。
【0020】上記実施例において、実走行中、車輪4が
スプリング3dによりB方向に動いたとき、流体圧シリ
ンダ1のピストンPがB方向に作動する。これにより、
シリンダ1内の加圧室5が負圧となる。一方向バルブB
1 を通して流体貯蔵用タンク12から流体が加圧室5に
流入する。このとき一方向バルブB2 は閉じたままにな
っている。
【0021】次に、車輪4がA方向に戻るときにピスト
ンPにより生じた加圧室5の圧力により一方向バルブB
2 を通して先に入った流体は流体圧調整用タンク7を加
圧させ、一方向プレッシャバルブ14を介して接続した
流体圧モータ(タービン)を回し、発電機8を駆動す
る。
【0022】このように、各車輪4の振動(車体の上
下)によりシリンダ1から流体を流体圧調整用タンク7
を介して流体圧モータ7へ送り続け、該モータ7により
発電機8を回し、発電をし続ける。
【0023】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、車体の上下動で
流体圧シリンダの流体流出側に接続した流体圧モータを
回し、その動力で発電機を作動させて電気エネルギーを
取り出すから、非常にクリーンで大気を汚すことがな
く、電気自動車に搭載してバッテリーの容量不足を解消
して走行距離を延ばすことができるとともに、搭載バッ
テリーの個数を減らして車体の軽量化を可能にできる。
しかも、ガソリン自動車に搭載して内燃機関を動力とす
る発電機が不要となり、内燃機関の負担を軽減できるも
のである。
【0024】また、請求項2に記載の発明は、前記シリ
ンダを、車体とサスペンションとの間に直接ないしリン
クを介して介装したから、サスペンションの機能、即
ち、車体の重量を支持し、路面不整等による上下振動を
和らげるものであり、車体の重量を流体圧として有効に
取り出すことができるという効果を奏する。
【0025】さらに、請求項3に記載の発明は、前記シ
リンダの流体流出側と流入側とに一方向バルブをそれぞ
れ設けたから、圧送作動及び吸入作動が確実に行えると
いう効果を奏する。
【0026】さらにまた、請求項4に記載の発明は、前
記流体圧モータの流体流入側に、流体圧調整用タンク及
び一方向プレッシャバルブを設けたから、常に、流体圧
モータに供給される圧が一定になり、波状現象を和らげ
るという効果を奏する。
【0027】さらにまた、請求項5に記載の発明は、前
記流体還流回路の途中に、流体貯蔵用タンクを設けたか
ら、必要な流体量が常に確実に確保できるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願装置の流体回路を略示的に示す説明図であ
る。
【図2】流体圧シリンダの取り付け状態を示す斜視図で
ある。
【図3】車体とサスペンションと流体圧シリンダとの関
係を示す説明図である。
【図4】流体圧シリンダの原理図である。
【符号の説明】
1 流体圧(油圧又は空圧)シリンダ 2 車体 3 サスペンション 3a ロワアーム 3b アッパーアーム 4 車輪 5 加圧室 6 流体圧モータ(タービン) 7 圧調整用タンク 8 発電機 9 バッテリー 10 駆動用モータ 11 流体還流回路 12 流体貯蔵用タンク 13 レリーフバルブ 14 一方向プレッシャバルブ B1 、B2 、B3 一方向バルブ P ピストン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の上下動で作動する流体圧シリンダ
    と、該シリンダの流体流出側に接続した流体圧モータ
    と、該モータを動力とする発電機と、前記モータの流体
    流出側と前記シリンダの流体流入側とを接続した流体還
    流回路とからなることを特徴とする波動発電装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンダを、車体とサスペンション
    との間に直接ないしリンクを介して介装したことを特徴
    とする請求項1に記載の波動発電装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダの流体流出側と流入側とに
    一方向バルブをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の波動発電装置。
  4. 【請求項4】 前記流体圧モータの流体流入側に、流体
    圧調整用タンク及び一方向プレッシャバルブを設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のうちの1に記載の波動発
    電装置。
  5. 【請求項5】 前記流体還流回路の途中に、流体貯蔵用
    タンクを設けたことを特徴とする請求項1〜4のうちの
    1に記載の波動発電装置。
JP7332768A 1994-12-09 1995-11-28 波動発電装置 Pending JPH08226377A (ja)

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