JPH0822569A - 自動販売機の商品取り出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 底板が容易に着脱でき、簡単に底板の清掃が
できる。 【構成】 扉１に設けた商品受け部７の底部に配置した
底板８の両側には、商品受け部７の端部に形成したガイ
ド部１１と係合する案内板１０を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動販売機の商品取り出
し装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、自動販売機の商品取り出し装置は
清潔感が重要視され、清掃性の向上が求められている。

【０００３】従来の自動販売機の商品取り出し装置とし
ては、例えば実開平３−７０６８３号公報に開示されて
いる。

【０００４】以下、図９および図１０を参照しながら上
記従来の自動販売機の商品取り出し装置について説明す
る。

【０００５】図９は、従来の自動販売機の商品取り出し
装置の側断面図である。図１０は同商品取り出し装置の
斜視図である。図９において、１はフレームを有する扉
で、前面に開口部を形成した商品取り出し部２が設けら
れている。前記扉１の内面には自動販売機本体３より搬
出された商品Ａを受ける商品取り出し装置４が設けられ
ている。

【０００６】以上のように構成された自動販売機の商品
取り出し装置について、以下その動作を説明する。

【０００７】自動販売機本体３より搬出された商品Ａ
は、商品取り出し装置４に入り、顧客は商品Ａを前面に
開口部を形成した商品取り出し部２より手を入れて取り
出す。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来における自動販売機の商品取り出し装置４にあって
は、永い間の使用によって自動販売機の商品取り出し装
置４が汚れたとき、商品取り出し装置４が自動販売機本
体３と一体構造であり、扉１に固定されているため、清
掃が困難であるという問題点があった。

【０００９】本発明は、従来の課題を解決するもので、
簡単に清掃ができる自動販売機の商品取り出し装置を提
供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の自動販売機の商品取り出し装置においては、
扉に、開口部を形成した商品取り出し部および商品受け
部を設け、この商品受け部の底部に配置した底板の両側
に設けた案内板を、前記商品受け部の端部に形成したガ
イド部に係合した構成としたものである。

【００１１】また、底板を保持する受け板に係止穴を形
成し、前記底板に設けた保持板には、前記係止穴と係合
し、長手方向に複数の割溝部を設けた係止部を有するグ
ロメットを設け、このグロメットには前記係止部を拡大
収縮する保持棒を係合した構成としたものである。

【００１２】また、扉と自動販売機本体とを連結するヒ
ンジ部と扉を閉じた時に底板と当接する当接部とを備え
た構成としたものである。

【００１３】また、受け板に異形穴を形成し、底板に設
けた保持板には案内部を有するグロメットを設け、この
案内部に先端に前記異形穴に係合する突起を有する係止
棒を回動自在に装着した構成としたものである。

【００１４】さらに、底板を保持する受け板に係止穴を
形成し、底板の案内板には、前記係止穴に係合するガイ
ドピンを摺動自在に弾着した構成としたものである。

【００１５】

【作用】本発明の自動販売機の商品取り出し装置は、扉
の内面に設けた商品受け部と、この商品受け部の底部に
配置した底板と、底板の両側面に設けた案内板と、この
案内板と係合し、商品受け部の端部に設けたガイド部と
から構成されているので、底板は、案内板とガイド部と
を係合させて前後方向に移動させることにより底板を容
易に着脱することができる。

【００１６】また、受け板に設けた係止穴と、底板に設
けた保持板に設けた前記係止穴に係止し、長手方向に複
数の割溝部を設けた係止部を有するグロメットと、この
グロメットに係合し、係止部を拡大収縮する保持棒とに
より構成されているので、保持棒を係合することにより
底板は商品受け部下に固定することができ、保持棒を係
合部より外すことにより、グロメットの係止部が、受け
板に設けた係止穴より外れ、底板を容易に着脱できる。

【００１７】また、扉と自動販売機本体とを連結するヒ
ンジ部と、扉を閉じた時に底板と当接する当接部とを備
えた構成としているので、扉を閉めた時は、底板が当接
部に当接し、自動販売機の運転中は脱落しなく、また扉
を開けた時は、容易に底板を取り外すことができる。

【００１８】また、受け板に設けた異形穴と、底板に設
けた保持板に設けた案内部を有するグロメットと、案内
部に回動自在に係合し、先端に前記異形穴に係合する突
起を有する係止棒とより構成されているので、係止棒を
回動させて突起を異形穴に対応させることにより、底板
を容易に取り外すことができ、また、確実に固定するこ
とができる。

【００１９】さらに、受け板に設けた係止穴と、底板の
案内板に摺動自在に弾着され、前記係止穴に係合するガ
イドピンとより構成されているので、ガイドピンを弾性
体に抗して移動させ、受け板に設けた係止穴より外すこ
とにより、底板を容易に取り外すことができ、また、底
板を商品受け部下に挿入すると、係止穴にガイドピンが
挿入されるので、底板を容易に固定することができる。

【００２０】

【実施例】以下、本発明による、自動販売機の商品取り
出し装置の第１の実施例について、図１および図２を参
照しながら説明する。なお従来例と同一の構成部分につ
いては同一符号を付して詳細な説明を省略する。

【００２１】図１は、本発明の第１の実施例による自動
販売機の商品取り出し装置の斜視図である。図２は同商
品取り出し装置の正面図である。

【００２２】図１，図２において、５は扉１の内面に設
けられた側板、６は扉１の内面に設けられた後壁、７は
側板５と後壁６とにより形成される商品受け部、８は商
品受け部７の底部に配置した底板、９は底板８を保持す
る受け板、１０は底板８の両端部に設けられた案内板、
１１は側板５の端部に設けられたガイド部で、底板８が
受け板９の上を前後方向に移動できるように案内板１０
と係合している。

【００２３】以上のように構成された自動販売機の商品
取り出し装置について、以下その動作を説明する。

【００２４】底板８は、底板８の両端部の案内板１０
と、側板５の端部のガイド部１１との係合により受け板
９に着脱できることとなる。

【００２５】以上のように本実施例の自動販売機の商品
取り出し装置においては、扉１の内面に設けられた側板
５と、扉１の内面に設けられた後壁６とにより形成され
た商品受け部７の底部に配置した底板８を、この底板８
の両端部に設けられた案内板１０と、側板５の端部に設
けられたガイド部１１の係合で、受け板９に着脱可能と
しているので、商品が保持される商品受け部７の底部を
簡単に清掃することができる。

【００２６】次に、本発明による自動販売機の商品取り
出し装置の第２の実施例について、図３，図４および図
５を参照しながら説明する。なお、第１の実施例と同一
の構成部分については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。

【００２７】図３は第２の実施例による自動販売機の商
品取り出し装置の要部の斜視図である。図４および図５
は同自動販売機の商品取り出し装置の要部の側断面図で
ある。

【００２８】図３において、１２は受け板９に設けられ
た係止穴、１３は底板８に設けられた保持板、１４は係
止穴１２に対応させて保持板１３に設けられた保持穴、
１５は保持穴１４に係合するグロメットで、複数の割溝
部１５ａを長手方向に形成し、先端に突条部１５ｄを形
成した係止部１５ｂと、保持穴１４に係合する係合部１
５ｃとを有する。１６は係合部１５ｃに係合する保持棒
で前後進可能に係合し、前進したときは係止部１５ｂを
開き（図５参照）、また後進したときは係止部１５ｂを
閉じる（図４参照）ように機能する。

【００２９】以上のように構成された自動販売機の商品
取り出し装置について、以下その動作を説明する。保持
棒１６が前進しているときは、係止部１５ｂが開いて、
突条部１５ｄが、係止穴１２に係止されるので、底板８
は固定される。つぎに、保持棒１６を係合部１５ｃより
後進することにより、グロメット１５の係止部１５ｂの
突条部１５ｄは受け板９に設けられた係止穴１２より外
れるので、底板８を容易に離脱することができる。すな
わち、平常時は、底板３を固定し、清掃時は取り外して
簡単に清掃をすることができる。

【００３０】以上のように本実施例の自動販売機の商品
取り出し装置においては、受け板９に設けられた係止穴
１２と対応する保持穴１４を、底板８に設けられた保持
板１３に設け、この保持穴１４に、長手方向に複数の割
溝部１５ａ、先端に突条部１５ｄを形成した係止部１５
ｂと係合部１５ｃとを有するグロメット１５を係合し、
係合部１５ｃには前後進可能な保持棒１６を係合させた
構成としているので、保持棒１６を係合部１５ｃより後
進させて外すことにより、グロメット１５の係止部１５
ｂが受け板９に設けられた係止穴１２より外れ、底板８
を容易に着脱して清掃することができる。

【００３１】次に、本発明による自動販売機の商品取り
出し装置の第３の実施例について、図６を参照しながら
説明する。なお、第１の実施例と同一の構成部分につい
ては、同一符号を付して詳細な説明は省略する。

【００３２】図６は、第３の実施例による自動販売機の
商品取り出し装置の要部の側断面図である。

【００３３】図６において、１７は扉１と自動販売機本
体３とを連結するヒンジ部、１８は自動販売機本体３に
設けられ、扉１を閉じた時に底板８と当接して底板８を
保持する当接部である。

【００３４】以上のように構成された自動販売機の商品
取り出し装置について、以下その動作を説明する。

【００３５】扉１を閉めた時、底板８が当接部１８に当
接して保持されることにより、自動販売機の運転中は底
板８が脱落しなく、扉１を開けた時、容易に取り外せる
ようになる。

【００３６】以上のように本実施例の自動販売機の商品
取り出し装置においては、扉１と自動販売機本体３とを
ヒンジ部１８で連結し、自動販売機本体３側に扉１を閉
じた時、底板８が当接部１８と当接して保持される構成
となっているので、扉１を閉めた時、底板８は固定さ
れ、扉１を開けた時、着脱可能となるので、底板８を簡
単に清掃することができる。

【００３７】次に、本発明による自動販売機の商品取り
出し装置の第４の実施例について、図７を参照しながら
説明する。なお、第１の実施例と同一の構成部分につい
ては、同一符号を付して詳細な説明は省略する。

【００３８】図７は、第４の実施例による自動販売機の
商品取り出し装置の要部の斜視図である。

【００３９】図７において、１９は受け板９に設けられ
た異形穴、２０は保持穴１４と係合する案内部２０ａと
係合部２０ｂとを有するグロメット、２１は案内部２０
ａに回動自在に係合する係止棒、２２は係止棒２１の先
端に設けられた突起で、異形穴１９に係合する。

【００４０】以上のように構成された自動販売機の商品
取り出し装置について、以下その動作を説明する。係止
棒２１の突起２２を異形穴１９に挿入して係止棒２１を
回動すると突起２２が受け板９に係止されるので、底板
８は固定され、また係止棒２１を回動させて突起２２を
異形穴１９に対応させると底板８を容易に着脱すること
ができる。

【００４１】以上のように本実施例の自動販売機の商品
取り出し装置においては、受け板９に設けられた異形穴
１９と、グロメット２０の案内部２０ａに回動自在に係
合する係止棒２１の先端に設けられた突起２２とを係合
させる構成としているので、平常時は、異形穴１９と突
起２２との係合により、受け板９に底板８に確実に固定
でき、また、清掃時は容易に取り外すことができる。

【００４２】次に、本発明による自動販売機の商品取り
出し装置の第５の実施例について、図８を参照しながら
説明する。なお、第１の実施例と同一の構成部分につい
ては、同一符号を付して詳細な説明は省略する。

【００４３】図８は、第５の実施例による自動販売機の
商品取り出し装置の要部の斜視図である。

【００４４】図８において、２３は受け板９に設けられ
た係止穴である。２４は底板８の両側面の案内板１０に
設けられた保持板１３の保持穴１４に摺動自在に保持さ
れ、先端に傾斜部２６を設けたガイドピン、２５はガイ
ドピン２４を係止穴２３の方向に付勢する弾性体であ
る。

【００４５】以上のように構成された自動販売機の商品
取り出し装置について、以下その動作を説明する。

【００４６】ガイドピン２４を弾性体２５の弾力に抗し
て移動させ、受け板９に設けられた係止穴２３より外す
ことにより底板８を容易に取り外すことができる。ま
た、底板８を商品受け部７の下部に挿入すると、ガイド
ピン２４の先端部が受け板９に接し、弾性体２５が収縮
し、係止穴２３にガイドピン２４が、傾斜部２６に沿っ
て移動しながら挿入されるので、底板８を容易に固定す
ることができる。

【００４７】以上のように本実施例の自動販売機の商品
取り出し装置においては、受け板９に設けられた係止穴
２３に、底板８の両側面の案内板１０に設けられた保持
板１３の保持穴１４に摺動自在に保持されるガイドピン
２４を弾性体２５の付勢により係止する構成としている
ので、底板８の取り外し、また、固定を容易にすること
ができる。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように構成された本発明の
自動販売機の商品取り出し装置は、つぎに記載するよう
な効果を奏する。

【００４９】扉に、開口部を形成した商品取り出し部お
よび商品受け部を設け、この商品受け部の底部に配置し
た底板の両側には、商品受け部の端部に形成したガイド
部を係合する案内部を設けた構成としているので、底板
が着脱可能となり、簡単に清掃することができる。

【００５０】また、受け板に設けた係止穴に係合し、長
手方向に複数の割溝部を設けた係止部を有するグロメッ
トを、底板に設けた保持板に取付け、このグロメットに
は、前記係止部で拡大収縮する保持棒を係合した構成と
しているので、底板の固定および着脱が容易にできる。

【００５１】また、扉とヒンジ部により連結した自動販
売機本体に、扉を閉じた時に底板が当接する当接部を設
けた構成としているので、扉を閉めた時は、底板が固定
され、開けた時には、着脱可能となり、簡単に底板を清
掃することができる。

【００５２】また、受け板に設けた異形穴に係合する突
起を有する係止棒を、底板に設けた保持板に取付けたグ
ロメットの案内部に回動自在に蒸着した構成としている
ので、平常時には、底板は確実に固定でき、また、清掃
時は容易に取り外すことができる。

【００５３】さらに、受け板に設けた係止穴に係合する
ガイドピンを、底板の案内板に摺動自在に弾着した構成
としているので、底板は容易に取り外すことができ、ま
た、固定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例による自動販売機の商品
取り出し装置の斜視図

【図２】同商品取り出し装置の正面図

【図３】本発明の第２の実施例による自動販売機の商品
取り出し装置の要部の斜視図

【図４】同商品取り出し装置の要部の側断面図

【図５】同商品取り出し装置の要部の側断面図

【図６】本発明の第３の実施例による自動販売機の商品
取り出し装置の要部の側断面図

【図７】本発明の第４の実施例による自動販売機の商品
取り出し装置の要部の斜視図

【図８】本発明の第５の実施例による自動販売機の商品
取り出し装置の要部の斜視図

【図９】従来の自動販売機の商品取り出し装置の側断面
図

【図１０】同商品取り出し装置の斜視図

【符号の説明】

１ 扉 ２ 商品取り出し部 ３ 自動販売機本体 ７ 商品受け部 ８ 底板 ９ 受け板 １０ 案内板 １１ ガイド部 １２ 係止穴 １５，２０ グロメット １５ａ 割溝部 １５ｂ 係止部 １６ 保持棒 １７ ヒンジ部 １８ 当接部 １９ 異形穴 ２０ａ 案内部 ２１ 係止棒 ２２ 突起 ２３ 係止穴 ２４ ガイドピン ２５ 弾性体

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 扉に、開口部を形成した商品取り出し部
   および商品受け部を設け、この商品受け部の底部に配置
   した底板の両側には、前記商品受け部の端部に形成した
   ガイド部と係合する案内板を設けた自動販売機の商品取
   り出し装置。
2. 【請求項２】 底板を保持する受け板に設けた係止穴に
   係合し、長手方向に複数の割溝部を設けた係止部を有す
   るグロメットを、底板に設けた保持板に取付け、このグ
   ロメットには、前記係止部を拡大収縮する保持棒を係合
   した請求項１記載の自動販売機の商品取り出し装置。
3. 【請求項３】 扉とヒンジ部により連結した自動販売機
   本体に、底板が当接する当接部を設けた請求項１記載の
   自動販売機の商品取り出し装置。
4. 【請求項４】 底板を保持する受け板に設けた異形穴に
   係合する突起を有する係止溝を、底板に設けた保持板に
   取付けたグロメットの案内部に回動自在に装着した請求
   項１記載の自動販売機の商品取り出し装置。
5. 【請求項５】 底板を保持する受け板に設けた係止穴に
   係合するガイドピンを、底板の案内板に摺動自在に弾着
   した請求項１記載の自動販売機の商品取り出し装置。