JPH08225576A - ビシクロ脂肪族2−メチレン−1,3−ジオキセパン - Google Patents

ビシクロ脂肪族2−メチレン−1,3−ジオキセパン

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JPH08225576A
JPH08225576A JP7278177A JP27817795A JPH08225576A JP H08225576 A JPH08225576 A JP H08225576A JP 7278177 A JP7278177 A JP 7278177A JP 27817795 A JP27817795 A JP 27817795A JP H08225576 A JPH08225576 A JP H08225576A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 単純な方法で調製され得、室温で短い時間内
に硬化し得、極端な体積収縮がほとんどなく重合し得、
そして歯科用材料として優れた物理的特性を有する歯科
用材料を提供する。 【解決手段】 一般式(I)を有するビシクロ脂肪族2
−メチレン−1,3−ジオキセパン: 〔式中、nおよびpは、0または1であり、mは0また
は1であり、UおよびVは、酸素または(CH2qであ
り(qは0から3の整数である)、R、R1、およびR2
は、水素、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ま
たはシクロ脂肪族基であり、そしてそれぞれ置換基を含
み得、ここで、基R、R1、またはR2は、式(I)を有
する第2の2−メチレン−1,3−ジオキセパン環と結
合し得るか、あるいはR1およびR2はメチレン基であ
る。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なビシクロ脂
肪族2−メチレン−1,3−ジオキセパンに関し、これ
は、ほんの少ししか体積収縮せずにラジカル重合または
カチオン性開環重合し得る。本発明はまた、複合材料お
よび歯科用材料を調製するためのこのジオキセパンの使
用に関する。
【0002】
【従来の技術】モノマーまたはモノマー混合物が重合す
る間に、種々の程度の体積収縮が通常観察されることが
従来公知である(R.M. Luck, R.K. Sadhir, Expanding
Monomers-Synthesis, Characterization and Applicati
ons;CRS Press (1992) 4)。この体積収縮(Vsh)は
以下の式により定義される:
【0003】
【数1】
【0004】ここで、Vmはモノマーの体積であり、そ
してVpはポリマーの体積である。
【0005】成形体の場合、この体積収縮は、成形体の
寸法安定性および機械的特性に関して非常に不利であ
る。他方、接着剤系および結合性化合物(bonding compo
und)の場合、接着特性および結合強度は、逆の影響を受
ける。
【0006】多くのモノマー系が公知である;例えば、
エポキシ樹脂(B. Ellis; Chemistry and Technology o
f Epoxy Resins, Blackie Acad. & Profess., London 1
992)またはスピロオルトエステルおよびスピロオルト
カーボネートをベースとする二重開環モノマー(R.F. B
rady;J. Macromol. Sci.-Rev. Macromol. Chem. Phys.
C32 (1992) 135)。これらは、ほとんどまたは全く体
積収縮することなく重合する。しかし、これらのモノマ
ー系の欠点は、エポキシ樹脂の場合のように、室温での
光硬化が、例えば、非常にゆっくりとしか起こらないこ
とであり、これらの材料の迅速加工性に不利となる。さ
らに、これらのモノマー系およびそれらから形成される
ポリマーは、毒物学的理由のために医療および歯科分野
では使用できない。さらに、スピロオルトエステルおよ
びスピロオルトカーボネートの合成は、非常に高価であ
り、そしてラジカル光開始の間にこれらの化合物が開環
する傾向は非常に僅かである。その結果、これらの材料
は非常に限定的にのみ用いられ得、そして特別な用途に
のみ適切である。その場合、加工性および毒物学的特性
に関する欠点は重要でなく、ポリマーの製造がより高価
であるという事実は、その特別な場合に所望される特性
を考慮して受け入れられる。
【0007】2−メチレン−1,3−ジオキセパン誘導
体は、比較的容易に得られ得るモノマー系として当該分
野において公知であり、ラジカル開環重合を起こし得
る。例えば、未置換の2−メチレン−1,3−ジオキセ
パンは、クロロアセトアルデヒドジメチルアセタールお
よびブタン−1,4−ジオールから出発する2工程合成
により高収率で得られ得る(E. Taskinen, M.-L. Penti
kainen, Tetrahedron 34(1978) 2365)(化4を参
照)。
【0008】
【化4】
【0009】Baileyらは、2−メチレン−1,3−ジオ
キセパンの、熱により開始したラジカル開環重合を最初
に記載した(W.J. Baileyら、J. Polym. Sci., Polym.
Chem.第20版(1982)3021;W.J. Baileyら、Proc. IUPAC
Macromol. Symp. 28th (1982) 214;Chem. Abstr. 99
(1983) 158955u)。ここで、完全に開環により重合する
(化5)ことは、13C−NMRおよびIR分光法により
示された。2−メチレン−1,3−ジオキセパンから出
発して形成されるホモポリマーは、ゴム状およびロウ状
の性質を有する。
【0010】
【化5】
【0011】室温(25℃)で、2−メチレン−1,3
−ジオキセパンはまた、光開始剤として2−エチルアン
トラキノンまたはベンゾインイソプロピルエステルの存
在下での光開始により、完全な開環と共に重合され得る
(T. Endo, M. Okawara, W.J. Bailey;J. Polym. Sc
i., Polym. Lett.第21版(1983)373)。
【0012】2−メチレン−1,3−ジオキセパンの開
環傾向のさらなる研究として、Baileyらはまた、5,6
−ベンゾ−2−メチレン−1,3−ジオキセパンと、
4,7−ジメチル−2−メチレン−1,3−ジオキセパ
ンのシス−トランス異性体混合物とを調製した(Bailey
ら、Macromolecules 15(1982)711)(化6を参照)。ド
ラスティックな反応条件(120℃で15時間、2.5
モル%のジ−t−ブチルペルオキシド(DTBP))の
存在下)が、5,6−ベンゾ−2−メチレン−1,3−
ジオキセパン化合物から固形のポリマーを形成するのに
必要とされ;比較可能な条件下で、4,7−ジメチル−
2−メチレン−1,3−ジオキセパン化合物を使用(1
20℃で72時間、2モル%のDTBP)したところ、
長い反応時間の後でさえ粘稠なポリマーしか得られなか
った。両方の場合において、100%の開環が分光法に
より確かめられ得た。
【0013】
【化6】
【0014】2−メチレン−1,3−ジオキセパン誘導
体の共重合もまた、従来公知である。例えば、化合物
(2)および(3)を、例えば、スチレンおよびメチル
メタクリレートのような、ビニル基を含有するモノマー
と反応させた(W.J. Baileyら、J. Macromol. Sci.-Che
m. A21(1984)979)。
【0015】製造するのが非常に高価な結晶性5,6−
ベンゾ−2−メチレン−1,3−ジオキセパンを歯科用
材料の低収縮の象牙質接着促進モノマー成分として使用
することが、特開昭61−69704号(JP84−1
92346号)に記載されている。それから調製される
歯科用材料について、重合収縮は示されておらず、そし
て最大5.3MPaの象牙質接着値は、従来公知の他の
系と比較して極端に低い(D.H. Retief, R.S. Russel
l;Am. J. Dent. 7(1994)43)。
【0016】今までのところ、従来技術において、重合
の間に極めてわずかしか体積収縮せず、かつ毒性のない
ことおよびそれらの一般的な物理的特性の点で、複合材
料および歯科用材料を調製するのに特に好適な、適切な
化合物または系は知られていない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ポリマーおよびコポリマー(好ましくは歯科用材
料)を調製するための出発材料として、新規な2−メチ
レン−1,3−ジオキセパンを提供することである。こ
れらは、単純な方法で調製され得、室温で短い時間内に
硬化し得、体積収縮がほとんどなく重合し得、そして歯
科用材料として優れた物理的特性を有する。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、請求項
1から8に記載のビシクロ脂肪族2−メチレン−1,3
−ジオキセパンにより達成される。
【0019】本発明によれば、以下の一般式(I)を有
するビシクロ脂肪族2−メチレン−1,3−ジオキセパ
ンが提供され、
【0020】
【化7】
【0021】ここで、nおよびpはそれぞれ0または1
であり、mは0または1であり、UおよびVは、それぞ
れ酸素または(CH2qであり、ここで、qは0から6
の整数であり、R、R1、およびR2は、それぞれ水素、
アルキル基、アルケニル基、アリール基、またはシクロ
脂肪族基であり、そしてそれぞれがアルキル、ビニル、
アクリル、アクリロキシ、メタクリル、メタクリロキ
シ、COOR3、CONR3 2、およびOR3を包含する群
からのさらなる置換基を含み得る。ここで、R3はアル
キル基および/またはアリール基であり、ここで基R、
1、またはR2のうちの1つは一般式(I)を有する第
2の2−メチレン−1,3−ジオキセオパン環に結合し
得るか、あるいはR1およびR2はメチレン基である。
【0022】より詳細には、本発明によれば、以下の一
般式(I)を有するビシクロ脂肪族2−メチレン−1,
3−ジオキセパンが提供され、
【0023】
【化8】
【0024】ここで、nおよびpは、それぞれ0または
1であり、mは0または1であり、UおよびVは、それ
ぞれ酸素または(CH2qであり(ここで、qは0から
3の整数である)、R、R1、およびR2は、それぞれ水
素、アルキル基、アルケニル基、アリール基、またはシ
クロ脂肪族基であり、そしてそれぞれアルキル、ビニ
ル、アクリル、アクリロキシ、メタクリル、メタクリロ
キシ、COOR3、CONR3 2、およびOR3を包含する
群からのさらなる置換基を含み得、そしてここで、R3
はアルキル基および/またはアリール基であり、ここ
で、該基R、R1、またはR2は、式(I)を有する第2
の2−メチレン−1,3−ジオキセパン環と結合し得る
か、あるいはR1およびR2はメチレン基である。
【0025】本発明の好適な実施態様によれば、nは1
であり、かつpは0であり、そして以下の一般式(II)
に対応する、
【0026】
【化9】
【0027】ここで、m、q、R、R1、R2、およびR
3は、上記の定義を有する。
【0028】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
nは1であり、かつpは1であり、そして以下の一般式
(III)に対応する、
【0029】
【化10】
【0030】ここで、m、q、U、V、R、R1、R2
およびR3は上記の定義を有する。
【0031】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
mは1であり、そしてR1およびR2は、水素、メチル、
エチル、シクロヘキシル、ノルボルン−1−エン−5−
イル、およびフェニルを包含する群より選択され、ここ
で、該R1およびR2は、それぞれ同一であるかまたは異
なり得、そして上記の定義を有する他の置換基Rを有し
得、あるいは該R1およびR2はメチレン基である。
【0032】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
mは1であり、R1は水素であり、そしてR2は式(CH
2rRを有する置換基であり、ここで、rは0から4の
整数であり、そしてRはビニル、アクリロキシ、および
メタクリロキシを包含する基から選択される。
【0033】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
mは1であり、R1は水素であり、そしてR2はフェニル
であり、ここで、該フェニル基は、上記一般式(II)を
有する第2の2−メチレン−1,3−ジオキセパン基に
よりメタ位またはパラ位で置換され、ここで、nおよび
mは1であり、R1は水素であり、そしてR2はフェニル
基への結合点である。
【0034】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
mは0であり、UおよびVはそれぞれCH2CH2であ
り、そしてRは水素である。
【0035】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
mは0であり、UおよびVはそれぞれCH2CH2であ
り、そしてRは、R1およびR2を有する炭素上でスピロ
結合の形態のUおよびVを含む環と結合する、上記一般
式(II)を有する第2の2−メチレン−1,3−ジオキ
セパン基であり、ここで該第2の2−メチレン−1,3
−ジオキセパン基のR1およびR2は存在せず、そしてn
およびmは1である。
【0036】本発明はまた、ポリマーおよび/またはコ
ポリマーを調製するための上記2−メチレン−1,3−
ジオキセパンの使用を提供する。
【0037】本発明の好適な実施態様によれば、上記ポ
リマーの調製は、照射、熱、あるいはラジカル開始剤ま
たはカチオン性開始剤の補助により生じる。
【0038】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
複合材料を調製するための使用である。
【0039】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
さらにフィラー、架橋剤としての他のモノマー、および
/または触媒が使用される。
【0040】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
上記フィラーは、シリケート、ガラス、または金属酸化
物を包含する群より選択される。
【0041】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
上記他のモノマーは、アクリレート、メタクリレート、
ジアクリレート、ジメタクリレート、ビニルエーテル、
およびエポキシドを包含する群より選択される。
【0042】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
上記触媒は、ラジカル開始剤およびカチオン性開始剤ま
たはラジカル開始剤系およびカチオン性開始剤系、ラジ
カル光開始剤およびカチオン性光開始剤を包含する群よ
り選択される。
【0043】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
歯科用材料を調製するための使用である。
【0044】本発明のさらに好適な実施態様によれば、
上記歯科用材料は、一時的な充填材料または歯科用接着
剤である。
【0045】
【発明の実施の形態】メチレン基に直接結合した本発明
の2−メチレン−1,3−ジオキセパンのビシクロ脂肪
族環系は、開環重合に関与する構造単位である。メチレ
ン基を有しない環に結合するか、またはその中に含まれ
る他の構造単位(すなわち、スピロ置換基または(CR
12m基)は、本質的にジオキセパンの物理的特性ま
たはそれらから調製されるポリマーおよびコポリマーの
物理的特性を決定する。
【0046】ビシクロ脂肪族2−メチレン−1,3−ジ
オキセパンと関連して、アルキルおよびアルケニルは、
好ましくは1個〜10個の、好ましくは1個〜6個の、
そして特に好ましくは1個から4個の炭素原子を含むそ
れらの基である。ここで、これらの基は直鎖状および分
岐鎖状の両方であり得る。アリールは特に6個〜14個
の炭素原子を有する基であり、そして上記のように置換
され得る。基R、R1、R2、およびR3は、それぞれ同
一または異なり得る。本発明の1実施態様によれば、
R、R1、R2、および/またはR3は、12個までの炭
素原子を含むシクロ脂肪族基であり、そして必要に応じ
て、例えば、−(CH2n−CO2−のような架橋置換
基を介して2−メチレン−1,3−ジオキセパン骨格と
結合され得る。 本発明の好適な実施態様によれば、n
が1であり、そしてpが0であり、m、q、R、R1
2、およびR3が上記の定義を有する、一般式(I)を
有するビシクロ脂肪族2−メチレン−1,3−ジオキセ
パンが提供される。このクラスのジオキセパンは、以下
の一般式(II)により表され得る。
【0047】
【化11】
【0048】一般式(II)のビシクロ脂肪族ジオキセパ
ンでは、基R1およびR2は、好ましくは水素、メチル、
エチル、シクロヘキシル、ノルボルン−1−エン−5−
イル(norborn-1-en-5-yl)、およびフェニルを包含する
群より選択され、ここで、R1およびR2は、それぞれ同
一かまたは異なり得、そして上記の定義を有するさらな
る置換基Rを有し得る。特に好適な方法において、置換
基R1およびR2は、メチレン基である。
【0049】一般式(II)を有するビシクロ脂肪族ジオ
キセパンの代表的な例を表1および表2に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】さらに、一般式(II)を有する専ら酸素を
含有するビシクロ脂肪族2−メチレン−1,3−ジオキ
セパンが好ましい。ここで、R1は水素、アルキル、ま
たはアリールであり、そしてR2は式(CH2rRを有
する置換基であり、ここで、rは0から4の整数であ
り、そしてRはビニル、アクリロキシ、およびメタクリ
ロキシを包含する群より選択される。開環性ジオキセパ
ンを介してさらなる重合可能なオレフィン基を含むこの
ような化合物は、機械的特性が向上したポリマー材料の
調製に特に有利であるが、重合の間に体積収縮しない。
特に好適な方法では、一般式(II)を有するビシクロ脂
肪族ジオキセパン(ここで、mは1である)は、フェニ
ル基(R2)を介して一般式(II)を有する別の2−メ
チレン−1,3−ジオキセパンと結合され得る。この場
合、基R1は、水素、アルキル、またはアリールを包含
する群より選択される。この群のジオキセパンの代表的
な例を表3に示す。これらは、重合収縮の少ないラジカ
ル架橋およびカチオン性架橋の両方を起こし得る。さら
に、本発明によれば、同様に体積収縮を起こさない、エ
ポキシ基を含むジオキセパンが提供され得る。エポキシ
基は、さらなる官能化および架橋に特に適切である(化
12)。
【0053】
【化12】
【0054】さらに、本発明の範囲内で、基本骨格上に
スピロ結合を有するさらなる環を有するビシクロ脂肪族
ジオキセパンが提供される。このジオキセパンは一般式
(III)に対応する:
【0055】
【化13】
【0056】ここで、m、q、U、V、R、R1、R2
およびR3は上記の定義を有する。
【0057】特に好適な実施態様によれば、スピロ結合
を有するシクロヘキシル環を含むビシクロ脂肪族2−メ
チレン−1,3−ジオキセパン誘導体が提供される。こ
こで、第2の2−メチレン−1,3−ジオキセパン単位
との結合はまた、この群のジオキセパン誘導体の場合、
架橋に有用である。このジオキセパンの代表的な例を表
3および4に示す。
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】本発明のビシクロ脂肪族2−メチレン−
1,3−ジオキセパン誘導体は、生成が単純であり、例
えば、化14に示される4段階を含む合成を経て得られ
る。例えば、2−ブロモアセトアルデヒドジエチルアセ
タールとシス−2−ブテン−1,4−ジオールとのトラ
ンスアセタール化が、第1段階で最初に起こり得る。形
成されるジオキセパンの二重結合は、その後過マンガン
酸カリウムまたは同等の酸化剤を用いてシス−ジオール
に酸化され、そして対応するケタールまたはアセタール
(II)は、対応するケトンまたはアルデヒドとの反応に
より第3段階で形成される。HBrの解離後、対応する
ビシクロ脂肪族2−メチレン−1,3−ジオキセパン誘
導体は、第4段階で得られる(化14)。
【0061】
【化14】
【0062】対応するジアルキルケタールまたはジアル
キルアセタールから出発すると、一般式(III)を有す
るビシクロ脂肪族ジオキセパン誘導体は、トランス−ア
セタール化により同様の方法で得られ得る(化15)。
【0063】
【化15】
【0064】驚くべきことに、本発明のビシクロ脂肪族
2−メチレン−1,3−ジオキセパンは、従来の未置換
2−メチレン−1,3−ジオキセパンよりも重合の間に
著しく体積収縮が低いことが明らかになった。本発明の
化合物は、例えば、歯科用材料のようなポリマーおよび
/またはコポリマーを調製するための出発物質として用
いられる。それらは、単純な方法で調製され得、そして
室温で、適切な光開始剤の存在下でのラジカルまたはカ
チオンによるか、熱によるか、あるいはラジカル開始剤
またはカチオン性開始剤の存在下で重合され得る。この
プロセスの間の体積収縮は極めて少ない。
【0065】例えば、熱により開始した、2.5モル%
のDTPを用いる4−メチレン−9,9−ジメチル−
3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカンのバルク単独重合(120℃、16時間)
は、2.1%の体積収縮しか生じない。従って、Bailey
らにより記載された未置換2−メチレン−1,3−ジオ
キセパンの重合と比較して、本発明の対応するジオキセ
パン誘導体の体積収縮は、従来のジオキセパンのものよ
りも約3倍低い。本発明の4−メチレン−9,9−ジメ
チル−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.
3.0]デカンの単独重合が完全な開環で起こること
は、13C−NMRにより確認され得た。二環式2−メチ
レン−1,3−ジオキセパンである、4−メチレン−9
−エチル−9−メチル−3,5,8,10−テトラオキ
サビシクロ[5.3.0]デカン、4−メチレン−9−
メチル−9−ビニル−3,5,8,10−テトラオキサ
ビシクロ[5.3.0]デカン、および4−メチレン−
9−エチル−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ
[5.3.0]デカンから調製したポリマーはまた、同
様に低い体積収縮を示す(表5を参照)。
【0066】
【表5】
【0067】さらに、本発明によれば、2−メチレン−
1,3−ジオキセパン誘導体の共重合(例えば、ジメタ
クリレート(例えば、プロポキシル化ビス−GMA)と
の共重合)でさえ、純粋なジメタクリレート混合物と比
較して、顕著に重合収縮が減少することが見出され得る
(上記化14を参照)。一般式(I)を有するビシクロ
脂肪族2−メチレン−1,3−ジオキセパンは、寸法的
に安定な成形体の調製、とりわけ歯科用材料への使用、
または歯科用材料としての使用に特に適切である。比較
的低い体積収縮とは別に、本発明の2−メチレン−1,
3−ジオキセパンから調製されるポリマーおよびコポリ
マーは、調製が単純であり、精製が単純であり、そして
改変が容易であることにより特徴付けられる。従って、
ポリマーの特性は、モノマーの置換基R、R1、R2、お
よび/またはR3の選択、ならびにさらなる架橋により
単純な方法で明確に制御され得る。特に、本発明のジオ
キセパン誘導体が室温で、比較的短い時間で重合され得
ることが明らかである。ここで、ポリマーの調製は、U
Vまたは可視光範囲の照射により行われ得る。
【0068】本発明のビシクロ脂肪族ジオキセパンは、
低収縮性の複合材料および歯科用材料を調製するのに特
に適切である。特に、本発明の2−メチレン−1,3−
ジオキセパンは、好ましくはフィラー材料および歯科接
着剤として適切である。有用なことに、さらに、フィラ
ー、架橋剤としてのモノマー、および/または触媒が用
いられ、好適なフィラーは、焼結(pyrogenic)シリカま
たは沈降シリカ、非晶質シリケート、あるいは金属酸化
物およびX線不透過性材料(例えば、X線不透過性ガラ
ス、硫酸バリウム、またはフッ化イッテルビウム)であ
り、そして好適な触媒は、ジベンゾイルペルオキシド、
ジラウリルペルオキシド、ブチルペルオクテート、アゾ
ビスイソブチロニトリル、ベンズピナコール(ホット重
合用)、アミンと共に用いるベンジルペルオキシドおよ
びラウリルペルオキシド(コールド重合用)である。さ
らに、ベンゾフェノン、ベンゾキノン、およびそれらの
誘導体、α−ジケトン、カンファーキノン(ラジカル重
合用)、トリフェニルヨードニウム塩、トリフェニルス
ルホニウム塩、フェロセン誘導体(カチオン性光重合
用)、ならびにブレンステッド酸およびルイス酸、なら
びにこれら2つの組み合わせ(カチオン性重合用)がと
りわけ適切である。さらなるモノマーは、好ましくはモ
ノ(メタ)アクリレートまたはジ(メタ)アクリレート
(例えば、メチルメタクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、ドデカンジオールジメタクリレート、ビスフェノ
ールAジメタクリレート、ビスフェノールAグリシジル
メタクリレート、トリメチロイルプロパントリメタクリ
レート、ウレタンジメタクリレート)、エポキシド、ま
たはビニルエーテル化合物を包含する群から選択され
る。
【0069】このように、本発明のビシクロ脂肪族2−
メチレン−1,3−ジオキセパンは、ポリマーおよびコ
ポリマー(好ましくは歯科用材料)を調製するための出
発物質を提供する。これらは、単純な方法で調製され
得、実質的に無臭であり、蒸留および容易な改変が行わ
れ得、そして室温でラジカル光重合とカチオン性光重合
との両方を起こし得、そしてラジカル開始剤を用いて、
または用いることなく熱によりそしてカチオン的に硬化
し得る。
【0070】
【実施例】本発明を以下の実施例に基づいて説明する。
【0071】<ビシクロ脂肪族2−メチレン−1,3−
ジオキセパンの調製および使用についての実施例> <実施例1> 4−メチレン−9,9−ジメチル−3,5,8,10−
テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカン(1) 第1段階:2−ブロモメチル−4,7−ジヒドロ−1,
3−ジオキセピン: 3.22モル(635g)の2−ブロモアセトアルデヒ
ドジエチルアセタール、3.16モル(278g)のシ
ス−2−ブテン−1,4−ジオール、および6gのp−
トルエンスルホン酸(触媒)の混合物を、2リットルの
蒸留フラスコに入れ、そして10分間室温で攪拌した。
次いで、生成物およびエタノールを、フィルターポンプ
の真空下で浴温約200℃で蒸留した。次いで、無色の
透明な留出物をフィルターポンプの真空下で分留し、2
−ブロモメチル−4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセ
ピンを、108℃〜110℃(17mmHg)で回収
し、523.3gの無色の透明な生成物を収率86%で
得た。
【0072】
【表6】
【0073】第2段階:2−ブロモメチル−5,6−ジ
ヒドロキシ−1,3−ジオキセパン: 4.9リットルのエタノールに溶解させた907ミリモ
ル(175g)の2−ブロモメチル−4,7−ジヒドロ
−1,3−ジオキセピンを、−60℃まで冷却した。8
62ミリモルの過マンガン酸カリウム(136.2g)
の1.6リットル水溶液を、内部温度が約−40℃を超
えて上昇しないように、1.5時間かけて滴下した。混
合物を、室温で一晩放置し、二酸化マンガンを濾過し、
そして透明な溶液をロータリーエバポレーター(フィル
ターポンプ)で濁りが生じるまで濃縮した。冷蔵庫内
で、残留溶液から白色の結晶物質が沈殿し、これをメチ
レンクロライドから再結晶した。フィルターポンプの真
空下で乾燥させた後、194gの2−ブロモメチル−
5,6−ジヒドロキシ−1,3−ジオキセパン(収率3
2%)を得た。融点範囲は85℃〜95℃(DSCによ
る測定)であった。
【0074】
【表7】
【0075】第3段階:4−ブロモメチル−9,9−ジ
メチル−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ
[5.3.0]デカン: 0.93モル(211g)の2−ブロモメチル−5,6
−ジヒドロキシ−1,3−ジオキセパン、5.75モル
(422ml)のアセトン、1.8gのp−トルエンス
ルホン酸、および750mlのメチレンクロライドの混
合物を、還流下で加熱し、生じた水を水分離器によって
分離した。約9時間後、メチレンクロライドをロータリ
ーエバポレーター(フィルターポンプ)で取り除き、そ
して残渣を中高真空下で分留した。89℃〜92℃
(0.5ミリバール)で、231gの4−ブロモメチル
−9,9−ジメチル−3,5,8,10−テトラオキサ
ビシクロ[5.3.0]デカン(収率93%)を無色の
液体として得た。これは、いくつかの場合には室温で結
晶性析出物を生じ、異性体の混合物であった。
【0076】
【表8】
【0077】第4段階:4−メチレン−9,9−ジメチ
ル−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.
3.0]デカン(1): 0.943モル(105.8g)のカリウムtert−
ブチレートを、800mlの水を含まないTHFに溶解
させた。865ミリモル(231g)の4−ブロモメチ
ル−9,9−ジメチル−3,5,8,10−テトラオキ
サビシクロ[5.3.0]デカンの800mlのTHF
溶液を、90分内で攪拌しながら滴下し、そして混合物
を、その後6時間、還流下で加熱した。得られたKBr
を濾過し、その後THFをフィルターポンプの真空下で
蒸留した。暗褐色の残渣を、真空下で分留した。11
1.2gの無色透明な4−メチレン−9,9−ジメチル
−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカンを45℃と49℃との間(0.2ミリバー
ル)で得る(収率70%)。
【0078】
【表9】
【0079】<実施例2> 4−メチレン−9−エチル−9−メチル−3,5,8,
10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカン
(2): 第1段階:4−ブロモメチル−9−エチル−9−メチル
−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカン: 4−ブロモメチル−9−エチル−9−メチル−3,5,
8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカン
を、4−ブロモメチル−9,9−ジメチル−3,5,
8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカン
と同様にして、198.2ミリモル(45g)の2−ブ
ロモメチル−5,6−ジヒドロキシ−1,3−ジオキセ
パンおよび1.225モル(88.3g)のエチルメチ
ルケトンから出発して調製し、分留して46gを95℃
〜100℃(0.25ミリバール)で得た(収率82
%)。
【0080】
【表10】
【0081】第2段階:4−メチレン−9−エチル−9
−メチル−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ
[5.3.0]デカン(2): 4−メチレン−9−エチル−9−メチル−3,5,8,
10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカンを、
4−メチレン−9,9−ジメチル−3,5,8,10−
テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカンと同様にし
て、142.3ミリモル(40g)の4−ブロモメチル
−9−エチル−9−メチル−3,5,8,10−テトラ
オキサビシクロ[5.3.0]デカンから出発して調製
し、分留して23gを53℃〜56℃(0.2ミリバー
ル)で得た(収率89%)。
【0082】
【表11】
【0083】<実施例3> 4−メチレン−9−メチル−9−ビニル−3,5,8,
10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカン
(3): 第1段階:4−ブロモメチル−9−メチル−9−ビニル
−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカン: 4−ブロモメチル−9−メチル−9−ビニル−3,5,
8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカン
を、4−ブロモメチル−9,9−ジメチル−3,5,
8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカン
と同様の方法で、220ミリモル(50g)の2−ブロ
モメチル−5,6−ジヒドロキシ−1,3−ジオキセパ
ンおよび1.36モル(95.5g)のメチルビニルケ
トンから出発して調製し、分留して、94℃〜101℃
(0.2ミリバール)の沸点を有する、33.2gの4
−ブロモメチル−9−メチル−9−ビニル−3,5,
8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカン
を得た(収率54%)。
【0084】
【表12】
【0085】第2段階:4−メチレン−9−メチル−9
−ビニル−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ
[5.3.0]デカン(3): 4−メチレン−9−メチル−9−ビニル−3,5,8,
10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカンを、
4−メチレン−9,9−ジメチル−3,5,8,10−
テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカンと同様にし
て、115.7ミリモル(35g)の4−ブロモメチル
−9−メチル−9−ビニル−3,5,8,10−テトラ
オキサビシクロ[5.3.0]デカンから出発して調製
し、分留して10gを62℃(0.1ミリバール)で得
た(収率43.2%)。
【0086】
【表13】
【0087】<実施例4> 4−メチレン−9−エチル−3,5,8,10−テトラ
オキサビシクロ[5.3.0]デカン(4) 第1段階:4−ブロモメチル−9−エチル−3,5,
8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカ
ン: 4−ブロモメチル−9−エチル−3,5,8,10−テ
トラオキサビシクロ[5.3.0]デカンを、4−ブロ
モメチル−9,9−ジメチル−3,5,8,10−テト
ラオキサビシクロ[5.3.0]デカンと同様にして、
132ミリモル(30g)の2−ブロモメチル−5,6
−ジヒドロキシ−1,3−ジオキセパンおよび0.81
6モル(60ml)のプロピオンアルデヒドから出発し
て調製し、分留して25gを100℃〜102℃(0.
4ミリバール)で得た(収率71%)。
【0088】
【表14】
【0089】第2段階:4−メチレン−9−エチル−
3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカン(4): 4−メチレン−9−エチル−3,5,8,10−テトラ
オキサビシクロ[5.3.0]デカンを、4−メチレン
−9,9−ジメチル−3,5,8,10−テトラオキサ
ビシクロ[5.3.0]デカンと同様にして、131ミ
リモル(35g)の4−ブロモメチル−9−エチル−
3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカンから出発して調製し、分留して65℃〜68
℃(0.3ミリバール)で12.5gを得た(収率51
%)。
【0090】
【表15】
【0091】<実施例5> スピロ[シクロヘキサン−1,1’−(6−メチレン−
2,5,7,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカン)](22) 第1段階:スピロ[シクロヘキサン−1,1’−(6−
ブロモメチル−2,5,7,10−テトラオキサビシク
ロ[5.3.0]デカン)]: このジオキサンを、4−ブロモメチル−9,9−ジメチ
ル−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.
3.0]デカンと同様にして、220ミリモル(50
g)の2−ブロモメチル−5,6−ジヒドロキシ−1,
3−ジオキセパンおよび134g(1.36モル)のシ
クロヘキサノンから出発して調製し、分留して32.1
gの生成物を140℃〜155℃(0.01ミリバー
ル)で得た(収率47%)。
【0092】
【表16】
【0093】第2段階:スピロ[シクロヘキサン−1,
1’−(6−メチレン−2,5,7,10−テトラオキ
サビシクロ[5.3.0]デカン)](22): このジオキセパンを、4−メチレン−9,9−ジメチル
−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカンと同様にして、115.7ミリモル(35
g)のスピロ[シクロヘキサン−1,1’−(6−ブロ
モメチル−2,5,7,10−テトラオキサビシクロ
[5.3.0]デカン)]から出発して調製し、分留し
て98℃〜104℃(0.1ミリバール)で8.5gを
得た(収率38.5%)。
【0094】
【表17】
【0095】<実施例6> 4−メチレン−9−フェニル−3,5,8,10−テト
ラオキサビシクロ[5.3.0]デカン(8、R=H) 第1段階:4−ブロモメチル−9−フェニル−3,5,
8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカ
ン: 4−ブロモメチル−9−フェニル−3,5,8,10−
テトラオキサビシクロ[5.3.0]デカンを、4−ブ
ロモメチル−9,9−ジメチル−3,5,8,10−テ
トラオキサビシクロ[5.3.0]デカンと同様にし
て、64.7gの2−ブロモメチル−5,6−ジヒドロ
キシ−1,3−ジオキセパン(285ミリモル)および
187.0gのベンズアルデヒド(1760ミリモル)
のクロロホルム溶液から調製した。反応時間は8日であ
り、トルエンスルホン酸の新しいスパチュラ片を毎日添
加した。
【0096】中高真空中の蒸留(沸点p0.1ミリハ゛ール:13
0℃〜169℃)により69.7g(=収率77.7
%)のネオンイエローの液体を得た。
【0097】
【表18】
【0098】第2段階:4−メチレン−9−フェニル−
3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカン(8): 69.6gの4−ブロモメチル−9−フェニル−3,
5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デ
カンを、実施例1(4−メチレン−9,9−ジメチル−
3,5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.
0]デカン)に記載のように、31.1gのカリウム−
tert−ブトキシドと反応させた。通常の精製段階の
後、生成物を中高真空下(沸点p0.5ミリハ゛ール:98℃〜1
32℃)で蒸留した。冷却後、白色の固体を形成した
(融点64℃)。収量は27.1g(44.7%)であ
った。
【0099】
【表19】
【0100】<4−メチレン−9,9−ジメチル−3,
5,8,10−テトラオキサビシクロ[5.3.0]デ
カン(1)の単独重合> <実施例7> バルク重合 1.0gのモノマーを、2.5モル%のAIBNと混合
して120℃で16時間放置した。白色の生成物をTH
F中に溶解させ、そしてヘキサン中で再沈殿させた。5
4.5%の、7100g/モルのMn(GPC)を有す
る沈殿性の生成物を得た。
【0101】
【表20】
【0102】<実施例8> カチオン性開環重合 0.80重量%のCyacure UVI 6974(プロピレンカーボ
ネート中の50%のトリアリールスルホニウムヘキサフ
ルオロアンチモネート)を、4−メチレン−9,9−ジ
メチル−3,5,8,10−テトラオキサビシクロ
[5.3.0]デカン中に溶解させた。この混合物の厚
み500μmの薄層フィルムを、UV/VISランプ(I
voclarより製造されたSpectramat(登録商標)、波長範
囲は260nmから600nmを超える)を用い、空気
を排除して各側面について3分間、照射した。得られた
ポリマーは、例えばヘキサン中でわずかに可溶であっ
た。この可溶性のものは、実施例7で得られた1H−N
MRスペクトルと13C−NMRスペクトルとを有する。
【0103】<実施例9>実施例1の7.80重量%の
ジオキセパンを、31.60%のプロポキシル化ビスフ
ェノールAジメタクリレート、41.28%の焼結シリ
カゲル、18.70gのYbF3、0.24%のカンフ
ァーキノン、0.23%のN,N−ジエチル−3,5−
ジ−tert−ブチルアニリン、0.14%のソーダペ
ースト、および0.01%のブチルヒドロキシトルエン
を用いて、均質な塊に練り上げた。この塊を、成形型中
で、空気を排除して3分間、UV/VISランプ(Ivocl
arより製造されたSpectramat(登録商標)、波長範囲は
260nmから約600nmを超える)を用いて照射し
た。重合収縮の測定値は1.9%であった。比較のため
に、4.2%の体積収縮を、ジオキセパン成分の代わり
にデカン−1,10−ジオールジメタクリレートを含有
する同様の組成物の複合材料で測定した。
【0104】このように、本発明は新規なビシクロ脂肪
族2−メチレン−1,3−ジオキセパンに関する。これ
は、ポリマーおよびコポリマー、好ましくは複合材料お
よび歯科用材料を調製するための出発材料として適切で
ある。本発明の2−メチレン−1,3−ジオキセパン
は、開環してラジカル重合し、非常にわずかしか体積収
縮せず、単純な方法で調製され得、精製および化学的改
変が容易であり、そして無臭および優れた物理的特性に
より特徴付けられる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、単純な方法で調製され
得、室温で短い時間内に硬化し得、極端な体積収縮がほ
とんどなく重合し得、そして歯科用材料として優れた物
理的特性を有する歯科用材料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 493/20 C07D 493/20 (72)発明者 ノルベルト モツネル リヒティンシュタイン公国 エッシェン エフエル−9492,デーエル.アー.シェド ラー−ストラッセ 563ベー (72)発明者 ウルリッヒ ザルツ ドイツ国 デー−88131 リンダウ,グシ ュトイドヴェク 55 (72)発明者 トーマス フェルケル ドイツ国 デー−88131 リンダウ,プラ イジンガーヴェク 25

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の一般式(I)を有するビシクロ脂
    肪族2−メチレン−1,3−ジオキセパン: 【化1】 ここで、nおよびpは、それぞれ0または1であり、m
    は0または1であり、UおよびVは、それぞれ酸素また
    は(CH2qであり(ここで、qは0から3の整数であ
    る)、R、R1、およびR2は、それぞれ水素、アルキル
    基、アルケニル基、アリール基、またはシクロ脂肪族基
    であり、そしてそれぞれアルキル、ビニル、アクリル、
    アクリロキシ、メタクリル、メタクリロキシ、COOR
    3、CONR3 2、およびOR3を包含する群からのさらな
    る置換基を含み得、そしてここで、R3はアルキル基お
    よび/またはアリール基であり、ここで、該基R、
    1、またはR2は、式(I)を有する第2の2−メチレ
    ン−1,3−ジオキセパン環と結合し得るか、あるいは
    1およびR2はメチレン基である。
  2. 【請求項2】 nが1であり、かつpが0であり、そし
    て以下の一般式(II)に対応する、請求項1に記載のジ
    オキセパン: 【化2】 ここで、m、q、R、R1、R2、およびR3は、前記の
    定義を有する。
  3. 【請求項3】 nが1であり、かつpが1であり、そし
    て以下の一般式(III)に対応する、請求項1に記載の
    ジオキセパン: 【化3】 ここで、m、q、U、V、R、R1、R2、およびR3
    前記の定義を有する。
  4. 【請求項4】 mが1であり、そしてR1およびR2が、
    水素、メチル、エチル、シクロヘキシル、ノルボルン−
    1−エン−5−イル、およびフェニルを包含する群より
    選択され、ここで、該R1およびR2は、それぞれ同一で
    あるかまたは異なり得、そして前記の定義を有する他の
    置換基Rを有し得、あるいは該R1およびR2はメチレン
    基である、請求項2に記載のジオキセパン。
  5. 【請求項5】 mが1であり、R1が水素であり、そし
    てR2が式(CH2rRを有する置換基であり、ここ
    で、rは0から4の整数であり、そしてRはビニル、ア
    クリロキシ、およびメタクリロキシを包含する基から選
    択される、請求項2に記載のジオキセパン。
  6. 【請求項6】 mが1であり、R1が水素であり、そし
    てR2がフェニルであり、ここで、該フェニル基は、前
    記一般式(II)を有する第2の2−メチレン−1,3−
    ジオキセパン基によりメタ位またはパラ位で置換され、
    ここで、nおよびmは1であり、R1は水素であり、そ
    してR2はフェニル基への結合点である、請求項2に記
    載のジオキセパン。
  7. 【請求項7】 mが0であり、UおよびVがそれぞれC
    2CH2であり、そしてRが水素である、請求項3に記
    載のジオキセパン。
  8. 【請求項8】 mが0であり、UおよびVがそれぞれC
    2CH2であり、そしてRが、R1およびR2を有する炭
    素上でスピロ結合の形態のUおよびVを含む環と結合す
    る、前記一般式(II)を有する第2の2−メチレン−
    1,3−ジオキセパン基であり、ここで、該第2の2−
    メチレン−1,3−ジオキセパン基のR1およびR2は存
    在せず、そしてnおよびmは1である、請求項3に記載
    のジオキセパン。
  9. 【請求項9】 ポリマーおよび/またはコポリマーを調
    製するための請求項1から8のいずれかに記載の2−メ
    チレン−1,3−ジオキセパンの使用。
  10. 【請求項10】 前記ポリマーの調製が、照射、熱、あ
    るいはラジカル開始剤またはカチオン性開始剤の補助に
    より生じる、請求項9に記載の使用。
  11. 【請求項11】 複合材料を調製するための請求項9ま
    たは10のいずれかに記載の使用。
  12. 【請求項12】 さらにフィラー、架橋剤としての他の
    モノマー、および/または触媒が使用される、請求項1
    1に記載の使用。
  13. 【請求項13】 前記フィラーがシリケート、ガラス、
    または金属酸化物を包含する群より選択される、請求項
    12に記載の使用。
  14. 【請求項14】 前記他のモノマーが、アクリレート、
    メタクリレート、ジアクリレート、ジメタクリレート、
    ビニルエーテル、およびエポキシドを包含する群より選
    択される、請求項12または13のいずれかに記載の使
    用。
  15. 【請求項15】 前記触媒が、ラジカル開始剤およびカ
    チオン性開始剤またはラジカル開始剤系およびカチオン
    性開始剤系、ラジカル光開始剤およびカチオン性光開始
    剤を包含する群より選択される、請求項12から14の
    いずれかに記載の使用。
  16. 【請求項16】 歯科用材料を調製するための請求項9
    から15のいずれかに記載の使用。
  17. 【請求項17】 前記歯科用材料が、一時的な充填材料
    または歯科用接着剤である、請求項16に記載の使用。
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