JPH08225482A - テトラロン関連化合物及びその製法 - Google Patents

テトラロン関連化合物及びその製法

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JPH08225482A
JPH08225482A JP7033377A JP3337795A JPH08225482A JP H08225482 A JPH08225482 A JP H08225482A JP 7033377 A JP7033377 A JP 7033377A JP 3337795 A JP3337795 A JP 3337795A JP H08225482 A JPH08225482 A JP H08225482A
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atom
acid
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JP7033377A
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English (en)
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Shinji Kanbara
新治 神原
Kazuaki Kanai
和昭 金井
Shigeru Noguchi
滋 野口
Hirofumi Terasawa
弘文 寺沢
Satoru Ousu
悟 大薄
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Yakult Honsha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記反応式に従った化合物(4)の製造法及
び化合物(2)、(3)、(4)、(8)及び(10)
〔式中、R1 、R2 はH、ハロゲン、OH、C1-6アル
キル、R3 はH、保護基、YはNH2、保護アミノ基、Ya
は保護アミノ基、nは0〜4〕。 【化1】 【効果】 上記化合物又はその塩は、抗腫瘍活性に優れ
るカンプトテシン誘導体の工業的製法に有用な合成中間
体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍性化合物である
カンプトテシン誘導体(特開平6−87746号公報参
照)を製造するための中間体であるテトラロン関連化合
物及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】式(1
3)に示す(1S,9S)−1−アミノ−9−エチル−
5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−4
−メチル−1H,12H−ベンゾ〔de〕ピラノ
〔3′,4′:6,7〕インドリジノ〔1,2−b〕キ
ノリン−10,13(9H,15H)−ジオンは優れた
抗腫瘍性を示すカンプトテシン誘導体である。
【0003】
【化17】
【0004】かかるカンプトテシン誘導体は、例えば8
−アミノ−6−フルオロ−5−メチル−2−トリフルオ
ロアセチルアミノ−1−テトラロンと(4S)−4−エ
チル−7,8−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1H−ピラ
ノ〔3,4−f〕インドリジン−3,6,10(4H)
−トリオンとの反応を経由する下記の合成経路により得
ることが出来る(特開平6−87746号公報参照)。
【0005】
【化18】
【0006】しかし、従来の8−アミノ−6−フルオロ
−5−メチル−2−トリフルオロアセチルアミノ−1−
テトラロンの製造法においては、第1に、カルボニル基
の還元に際して過塩素酸という爆発性の試薬を使用して
いた;第2に、窒素原子の導入のための芳香環のニトロ
化反応において、ニトロ化部位の位置選択性が低くまた
収率も低い;など工業的製法として難点があった。
【0007】従って、本発明は、カンプトテシン誘導体
の工業的製法に有用な合成中間体であるテトラロン関連
化合物を簡便かつ高収率で得る方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討した結果、8−アミノ−6−フルオ
ロ−5−メチル−2−トリフルオロアセチルアミノ−1
−テトラロンを製造する際、カルボニル基の還元工程に
おいてパラジウム系の触媒を用いれば、酸性又は中性条
件下に効率よくカルボニル基を水素添加できること、更
に、芳香環のニトロ化工程を経ることなく、ベックマン
転移反応を利用することによりカンプトテシン誘導体の
合成中間体として有用な5−アミノ−1−テトラロン誘
導体及びその類縁体が短縮された工程により、しかも高
収率で得られることを見い出し本発明を完成した。
【0009】本発明の5−アミノ−1−テトラロン誘導
体(式(4)においてn=2の場合)及びその類縁体の
製造法は次の反応式で表わされる。
【0010】
【化19】
【0011】(式中、R1 及びR2 は各々独立して水素
原子、ハロゲン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキ
ル基を示し、R3 は水素原子又はカルボキシル基の保護
基を示し、Yはアミノ基又は保護基を有するアミノ基を
示し、Ya は保護基を有するアミノ基を示し、nは0〜
4の整数を示す。)
【0012】すなわち、本発明は、化合物(5)をパラ
ジウム触媒の存在下に水素化して化合物(6)を製造す
る方法(工程A);化合物(7)を酸の存在下に環化さ
せて化合物(8)を製造する方法(工程B);化合物
(9)に酸触媒存在下γ−ブチロラクトンを反応させて
化合物(8)を製造する方法(工程C);化合物(8)
にヒドロキシアミン又はその塩を反応させて化合物(1
0)を製造する方法(工程D);化合物(10)を酸存
在下に転移させて化合物(2)を製造する方法(工程
E);化合物(2)を酸存在下に開環して化合物(3)
を製造する方法(工程F);及び化合物(3)を環化さ
せて化合物(4)を製造する方法(工程G)を提供する
ものである。
【0013】上記反応式中、式(8)、(10)、
(2)、(3)及び(4)で表わされる化合物は文献未
記載の新規化合物である。従って、本発明はこれらの化
合物を提供するものである。
【0014】上記反応式において、R1 及びR2 の好ま
しいものとしては、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子
等が挙げられるが、R1 がメチル基でR2 がフッ素原子
である場合が特に好ましい。また、nとしては2が特に
好ましい。
【0015】また、R3 で示されるカルボキシル基の保
護基としては、炭素数1〜6のアルキル基又はアリール
メチル基が好ましい。炭素数1〜6のアルキル基のう
ち、メチル基、エチル基、イソプロピル基、又は第三級
ブチル基等が好ましい。アリールメチル基としては、例
えばフェニル基を1又は2個有し、このフェニル基は1
以上及び/又は1種以上のハロゲン原子、ニトロ基、ア
ルキル基、アルコキシル基等で置換されていてもよく、
またメチル基部分が更にアルキル基で置換されていても
よい。Y及びYa で示されるアミノ基の保護基の好まし
いものとしては、例えば第三級ブトキシカルボニル基、
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基等のアル
コキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル基、パ
ラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラニトロベ
ンジルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカルボ
ニル基;アセチル基、メトキシアセチル基、トリフルオ
ロアセチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、ホル
ミル基、ベンゾイル基等のアシル基;第三級ブチル基、
ベンジル基、パラニトロベンジル基、パラメトキシベン
ジル基、トリフェニルメチル基等のアルキル基又はアラ
ルキル基;メタンスルホニル基、トリフルオロメタンス
ルホニル基等のアルキルスルホニル基又はハロゲノアル
キルスルホニル基;ベンゼンスルホニル基、トルエンス
ルホニル基等のアリールスルホニル基等を挙げることが
出来る。
【0016】また、上記化合物が塩基性の基や酸性の基
を有する場合には塩を形成し得るが、かかる塩として
は、酸付加塩あるいはカルボキシル基の塩が挙げられ
る。酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸
塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩等の無機
酸塩類;酢酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホ
ン酸塩、トルエンスルホン酸塩、クエン酸塩、マレイン
酸塩、フマル酸塩、乳酸塩等の有機酸塩類が挙げられ、
カルボキシル基の塩としては、例えばリチウム塩、ナト
リウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウ
ム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニ
ウム塩、トリエチルアミン塩等の無機塩類、有機塩類が
挙げられる。
【0017】以下、前記反応式の工程毎に詳細に説明す
る。
【0018】化合物(5)は、公知の化合物(9)、例
えば2−フルオロトルエンと無水コハク酸から特開平6
−87746号公報記載の方法により得ることが出来
る。
【0019】<工程A>化合物(6)は、化合物(5)
をパラジウム触媒の存在下に酸性又は中性条件下で水素
化することにより得ることが出来る。まず、酸性条件下
の水素化反応は、化合物(5)を溶媒に溶解させ、該溶
液に活性化炭素及び塩化パラジウムを酸に溶解させた溶
液を混合し、水素ガス雰囲気下、攪拌して水素化すれば
よい。
【0020】ここで使用される溶媒としては、水素化反
応に対して不活性であれば特に制限はされず、好ましく
は水と混和するものが挙げられる。例えばメタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
類;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;
酢酸あるいは酢酸エチル等を用いることが出来る。溶媒
の使用量は化合物(5)に対して5倍〜100倍(体積
/重量、化合物(5)1グラムに対して1mlの溶媒を使
用するときを1倍とする。)が好ましく、より好ましく
は10〜30倍である。
【0021】塩化パラジウム溶液を調製するための酸は
無機酸でよいが、通常は塩酸又は硫酸を用いることが出
来る。かかる酸の濃度は5重量%以上、15〜25重量
%のものが特に好ましい。酸の使用量は塩化パラジウム
に対して3〜10重量倍が好ましく、より好ましくは5
重量倍程度である。塩化パラジウムの使用量は化合物
(5)に対して0.01〜0.1当量(モル)が好まし
く、より好ましくは、0.03当量程度である。
【0022】活性化炭素は、活性炭として通常に市販さ
れているものを用いることが出来る。活性化炭素の使用
量は塩化パラジウムに対して3〜10重量倍が好まし
く、特に5重量倍程度が好ましい。
【0023】水素ガスは大気圧でよいが、加圧して反応
させることも出来る。水素化は好ましくは室温〜約50
℃、より好ましくは室温で、1時間〜数日間、より好ま
しくは、5時間程度攪拌して行えばよい。
【0024】中性条件下の水素化反応としてはパラジウ
ム−炭素触媒を使用する方法が挙げられる。すなわち、
化合物(5)を溶媒に溶解させ、該溶液とパラジウム−
炭素触媒の混合物を加圧水素ガス雰囲気下、攪拌して水
素化すればよい。
【0025】溶媒としては、水素化反応に対して不活性
なものであれば特に制限されず、例えばメタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;酢
酸、酢酸エチル等の酢酸エステル類が挙げられる。溶媒
の使用量等は上記の塩化パラジウムを使用する方法と同
様でよい。
【0026】パラジウム−炭素触媒は炭素担持のもので
よく、パラジウム含量は、触媒中5〜10%が好まし
く、化合物(5)に対して0.2当量(モル)程度が好
ましい。
【0027】水素化反応はオートクレーブ等の密封容器
中で実施すればよく、水素ガス圧10〜100気圧、特
に40気圧程度が好ましく、室温〜100℃、特に50
℃程度、1時間〜数日間行うことが好ましい。
【0028】化合物(7)は、化合物(6)(R3 がカ
ルボキシ基の保護基の場合)のカルボン酸エステル部分
をカルボン酸に変換して得ることが出来る。かかる変換
反応としては、酸性又は塩基性条件下での加水分解反
応、接触水素化分解、還元的切断方法等、通常使用され
るエステル結合開裂反応が挙げられる。
【0029】<工程B>化合物(8)は、化合物(7)
を酸存在下で閉環反応(環化反応)をさせることによっ
て得ることが出来る。
【0030】酸としては、濃硫酸等の無機酸;塩化アル
ミニウム、四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化セリウム
等のルイス酸が挙げられ、特に、塩化アルミニウムが好
ましい。酸の使用量は、化合物(7)に対して2〜4当
量(モル)が好ましく、特に3当量程度が好ましい。
【0031】化合物(7)の閉環反応に不活性な溶媒を
使用することもでき、例えば塩化メチレン、クロロホル
ム又は1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化アルキル
類を用いることが出来る。その使用量は化合物(7)に
対して5〜20倍(体積/重量)程度、より好ましくは
10倍程度である。
【0032】化合物(7)の閉環反応は、化合物(7)
又はその溶液に酸を零下50℃〜室温下で加え、1〜2
4時間、特に6時間程度攪拌して行うことが好ましい。
【0033】<工程C>化合物(8)は、更に、化合物
(9)とγ−ブチロラクトンとを酸、好ましくはルイス
酸の存在下に反応させて得ることも出来る。すなわち、
オーガニックシンセセス コレクティヴ、第4巻、89
8頁(1963年)(Org.SynthesesColl.Vol.4,898(19
63))に記載された方法に準じて実施すればよく、具体
的には、反応に不活性な溶媒、例えば塩化メチレン、ク
ロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化ア
ルキル中、あるいは無溶媒で、γ−ブチロラクトンと塩
化アルミニウム、四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化セ
リウム等のルイス酸を加え、室温〜100℃で、1〜2
4時間攪拌することによって化合物(8)を得ることが
出来る。
【0034】<工程D>化合物(10)は、化合物
(8)のカルボニル基をオキシム化することにより得る
ことが出来る。すなわち、化合物(8)の溶液中で塩基
存在下にヒドロキシアミン又はその塩を反応させればよ
い。ヒドロキシアミンの塩としては特に制限されず、塩
酸塩、その他の塩が挙げられる。反応に用いる溶媒は反
応に不活性な溶媒であれば特に制限されず、例えばメタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアル
コール類;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル類が挙げられる。その使用量は化合物(8)に対して
10〜30倍(体積/重量)が好ましい。塩基は有機塩
基でも無機塩基でもよく、また弱塩基であればよいが、
特に酢酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム等が好ましい。塩基はヒドロキシア
ミン塩と当モル使用することが好ましい。
【0035】反応は好ましくは0〜100℃、より好ま
しくは80℃程度、好ましくは1時間〜数日間、より好
ましくは3時間程度で行うことが出来る。
【0036】<工程E>化合物(2)は、化合物(1
0)を酸の存在下にベックマン転移反応に付すことによ
り得ることが出来る。
【0037】溶媒としては、反応に不活性なものであれ
ば特に制限されず、例えば塩化メチレン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化アルキルが
挙げられる。溶媒の使用量は化合物(2)に対して5〜
10倍(体積/重量)が好ましい。
【0038】酸としては、ポリリン酸、ポリフォスフェ
イトエステル等が挙げられる。また、使用する酸が液体
であるならば他の溶媒を使用せず、この酸自体に溶媒を
兼ねさせることも出来る。酸の使用量は化合物(10)
に対して10〜20倍(体積/重量)程度が好ましい。
【0039】反応は室温〜150℃が好ましく、より好
ましくは約100℃である。反応時間は1時間〜数日
間、特に5時間程度が好ましい。
【0040】<工程F>化合物(3)は、化合物(2)
を酸性条件下で開環した後、所望により生成するアミノ
化合物(化合物(11))のアミノ基を保護し、カルボ
キシル基を保護することにより得ることが出来る。
【0041】化合物(2)の開環反応は、化合物(2)
を反応に不活性な溶媒、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類;ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等のエーテル類に溶解して行
う。溶媒の使用量は化合物(2)に対して5〜20倍
(体積/重量)程度が好ましい。
【0042】酸としては塩酸、硫酸、メタンスルホン
酸、トルエンスルホン酸等の無機又は有機酸;三臭化ホ
ウ素及び塩化アルミニウム等のルイス酸が挙げられる。
酸は化合物(2)に対して2当量(モル)程度が好まし
い。反応は室温〜150℃、特に80〜100℃、1時
間〜数日間、特に3時間程度攪拌して行うことが好まし
い。
【0043】化合物(3)のうち、Yが保護アミノ基で
あり、R3 が保護されたカルボキシル基である化合物
は、化合物(11)のアミノ基を公知の方法にて保護す
ることにより得ることが出来る。アミノ基の保護基とし
ては、特に制限されず、前記のような通常使用されてい
る保護基から選択すればよいが、アシル基が好ましく、
特にアセチル基が経済性や取扱いの容易さの点で好まし
い。
【0044】このアセチル基の導入には公知の方法が使
用でき、開環体のアミノ化合物に塩基存在下で1当量
(モル)の無水酢酸を反応させるのが好ましい。塩基と
してはトリエチルアミン等のトリアルキルアミン類、ピ
リジン等が使用でき、その使用量は2当量(モル)が好
ましい。反応溶媒としては反応に不活性なものであれば
特に制限されないが、例えば塩化メチレン、クロロホル
ム又は1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化アルキ
ル;エーテル類、炭化水素類等が挙げられる。反応溶媒
の使用量は化合物(11)に対して5〜20倍(体積/
重量)程度が好ましい。反応は0℃〜室温、1〜24時
間攪拌して行うことが出来る。更に、アセチル化は塩化
アセチルを使用した通常行われる方法も用いることが出
来る。
【0045】化合物(12)は、化合物(3)のうちY
が保護アミノ基であり、R3 が保護カルボキシル基であ
る化合物を酸性又は塩基性条件下でエステル残基のみを
選択的に加水分解することにより得ることが出来る。
【0046】<工程G>化合物(4)は、化合物(1
2)のカルボキシル基を酸ハロゲン化物に変換した後、
次いでルイス酸存在下、閉環反応することにより得るこ
とが出来る。酸ハロゲン化物、特に酸塩化物は、化合物
(12)を反応に不活性な溶媒中で塩化チオニル、オキ
ザリルクロライド又は五塩化リン等を加えて得ることが
出来る。これらの塩素化剤は、等当量(モル)使用する
ことが好ましい。反応溶媒としては、例えば塩化メチレ
ン、クロロホルム又は1,2−ジクロロエタン等のハロ
ゲン化アルキル類を挙げることができ、塩素化に塩化チ
オニルやオキザリルクロリドを使用する場合はこれらを
溶媒と兼用して他の溶媒を使用しないことも出来る。反
応は、零下50℃〜100℃、特に室温が好ましく、3
0分〜24時間、特に1時間程度が好ましい。塩素化の
後、塩素化反応の処理をせずに直ちに閉環反応を実施す
ることが出来る。すなわち、塩素化の反応液に塩化アル
ミニウム、四塩化スズ、四塩化チタン又は三塩化セリウ
ム等のルイス酸を加えて反応を継続すればよい。ルイス
酸の使用量は塩素化物に対して2〜4当量(モル)が好
ましい。反応は、零下50℃〜100℃、特に室温で、
1時間〜数日間、特に6時間程度で行うことが好まし
い。
【0047】かくして得られた化合物(4)のうちn=
2である化合物、すなわち5−アミノ−1−テトラロン
誘導体は、パラジウム炭素触媒存在下で水素化して5−
アミノ−テトラリン誘導体に変換させ、次いで5−アミ
ノ基を保護し、過マンガン酸カリウムを用いた酸化によ
り2,8−ジ保護アミノ−1−テトラロンに変換し、更
に8−アミノ保護基を選択的に脱離せしめれば、カンプ
トテシン誘導体の中間体として有用な8−アミノ−6−
フルオロ−5−メチル−2−トリフルオロアセチルアミ
ノ−1−1テトラロンなどに導くことが出来る。
【0048】
【発明の効果】カンプトテシン誘導体の工業的製法に有
用な合成中間体であるテトラロン誘導体を簡便かつ高収
率で得ることが出来る。
【0049】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、これは単に例示であって本発明を制限する
ものではない。
【0050】実施例1 4−(4−フルオロ−3−メチ
ルフェニル)−4−オキソブタノイックアシッドの製法 無水コハク酸2.0gと1,2−ジクロロエタン50ml
の混合液に塩化アルミニウム6.7gを加え、室温にて
40分攪拌し、2−フルオロトルエン20mlを室温で滴
下した。20分攪拌後、外温50℃にて更に20分攪拌
した。反応液を冷却し、5%塩酸を加えた氷水中に注加
し、クロロホルムにて抽出した。クロロホルム層は水に
て洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥して溶媒を留
去し、得られた残渣をクロロホルムにて再結晶して標記
の化合物3.2gを得た。
【0051】実施例2 4−(4−フルオロ−3−メチ
ルフェニル)−ブタノイックアシッドの製法 4−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−オキ
ソブタノイックアシッド10.0gをメタノールに溶解
後、活性炭(Norit EXW)1.5gと塩化パラ
ジウム溶液(塩化パラジウム1.0gに濃塩酸2.2m
l、水2.5mlを加え加熱溶解したものを50mlにした
溶液)12.4mlを加え、常温常圧にて6時間接触還元
を行った。反応終了後、ガラス濾紙にて触媒を濾過し、
メタノール12mlにて洗浄後、5%水酸化ナトリウム水
溶液100mlを加え、1時間攪拌した。反応終了後、メ
タノールを留去し、氷冷下にて濃塩酸12mlにて酸性に
戻した後、析出した結晶を濾過し、標記の化合物8.8
gを得た。
【0052】実施例3 4−(4−フルオロ−3−メチ
ルフェニル)−ブタノイックアシッドの製法 50mlのオートクレーブに4−(4−フルオロ−3−メ
チルフェニル)−4−オキソブタノイックアシッド1.
0gとメタノール2.5mlを入れ、更に10%パラジウ
ム−炭素0.1gを加えた後、室温で水素圧30kg/cm
2 まで加圧し、50℃にて3.5時間攪拌した。反応終
了後、反応液を濾過し、メタノールにて洗浄した後、濾
液を減圧濃縮した。得られた残渣に水を加え析出した結
晶を濾過し、水洗後減圧乾燥し、標記化合物0.82g
を得た。
【0053】実施例4 7−フルオロ−6−メチル−1
−テトラロンの製法 (方法1)2−フルオロトルエン1.5mlとγ−ブチロ
ラクトン0.5mlの混液に塩化アルミニウム1.3gを
室温にて加え、同温にて20時間攪拌した。反応終了
後、反応液を5%塩酸水溶液に注加し、クロロホルムに
て抽出し、クロロホルム層は水にて洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して得られ
た残渣に濃硫酸5mlを氷冷下にて加え、1時間攪拌し
た。反応終了後、水に注加しクロロホルムにて抽出し、
クロロホルム層は水にて洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残留物1gを
得た。このものは、1H−NMRスペクトルから標記化
合物と異性体の1:1の混合物であった。
【0054】(方法2)4−(4−フルオロ−3−メチ
ルフェニル)−ブタノイックアシッド20.0gを濃硫
酸150mlに、氷冷下40分かけて徐々に加え、そのま
ま1時間攪拌した。反応終了後、反応液を氷水中に注加
し、析出した結晶を濾過後、水にてよく洗浄した。本品
は湿体のまま、次の工程に使用した。
【0055】1H−NMR(CDCl3)δ:2.07−
2.15(2H,m),2.30(3H,d,J=2.
0Hz),2.62(2H,t,J=6.4Hz),
2.88(2H,t,J=6.1Hz),7.08(1
H,d,J=7.6Hz),7.63(1H,d,J=
7.9Hz).
【0056】実施例5 7−フルオロ−6−メチル−1
−テトラロン オキシムの製法 実施例4、方法2で得られた7−フルオロ−6−メチル
−1−テトラロン全量を塩化ヒドロキシアンモニウム1
0.6gと酢酸ナトリウム12.6gの水溶液(水50
ml)に加え、次いで、エタノール300mlを加え、外温
70〜75℃にて3時間攪拌した。反応終了後、減圧下
溶媒を留去した後、水を加えて析出した結晶を濾取し
た。水洗後、減圧下乾燥し標記化合物15.3gを得
た。
【0057】1H−NMR(CDCl3)δ:1.80−
1.90(2H,m),2.25(3H,d,J=1.
7Hz),2.69(2H,t,J=6.1Hz),
2.78(2H,t,J=6.6Hz),6.96(1
H,d,J=7.6Hz),7.50(1H,d,J=
10.9Hz).
【0058】実施例6 3,4−ジヒドロ−8−フルオ
ロ−7−メチル−2−オキソ−1−ベンズアゼピンの製
85%リン酸70mlに無水リン酸100gをゆっくり加
え、無水リン酸が溶けた後、外温90℃にて7−フルオ
ロ−6−メチル−1−テトラロンオキシム10.0gを
20分かけて加え、そのまま4時間攪拌した。反応終了
後、氷水に注加し、析出した結晶を濾取して得られた結
晶はクロロホルム−ジエチルエーテルにて再結晶して標
記化合物8.3gを得た。
【0059】1H−NMR(CDCl3)δ:2.15−
2.23(2H,m),2.24(3H,d,J=1.
5Hz),2.35(2H,t,J=3Hz),2.7
3(2H,t,J=7.1Hz),6.71(1H,
d,J=9.9Hz),7.01(1H,d,J=8.
3Hz),8.45(1H,br−s).
【0060】実施例7 4−(2−アセチルアミノ−4
−フルオロ−5−メチルフェニル)−ブタノイックアシ
ッドの製法 3,4−ジヒドロ−8−フルオロ−7−メチル−2−オ
キソ−1−ベンズアゼピン1.0gにメタノール15m
l、濃塩酸0.7mlを加え、3時間加熱還流した。反応
終了後、放冷し、減圧下溶媒を留去した。得られた白色
残渣にメチレンクロライド20mlを加え、氷冷下にてト
リエチルアミン1.8ml、次いで、無水酢酸0.5mlを
加え、室温にて2.5時間攪拌した。反応終了後、水と
5%塩酸水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。ク
ロロホルム層は飽和重曹水にて洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥し、溶媒を留去し、得られた残渣にメタ
ノール8ml、5%水酸化ナトリウム水溶液5mlを加え、
室温にて30分攪拌後、減圧下溶媒を留去した。得られ
た残渣に5%塩酸水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出
し、酢酸エチル層は飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣
は酢酸エチル−クロロホルムにて再結晶し、標記の化合
物0.8gを得た。
【0061】1H−NMR(CDCl3)δ:1.71−
1.85(2H,m),2.20(3H,d,J=1.
5Hz),2.20(3H,s),2.47−2.59
(4H,m),6.91(1H,d,J=8.6H
z),7.92(1H,d,J=12.2Hz),8.
43(1H,br−s).
【0062】実施例8 5−アセチルアミノ−7−フル
オロ−8−メチル−1−テトラロンの製法 4−(2−アセチルアミノ−4−フルオロ−5−メチル
フェニル)−ブタノイックアシッド5.0gをメチレン
クロライド50mlに懸濁させ、塩化チオニル4.3mlを
内温3〜4℃で2分かけて滴下後、そのまま15分攪拌
し、室温にて45分攪拌した。次に、塩化アルミニウム
6.6gを内温4〜6℃で5分かけて加え、そのまま1
時間攪拌し、次いで、室温にて24時間攪拌した。反応
終了後、5%塩酸水溶液と氷に徐々に注加し、しばらく
攪拌した後、クロロホルムにて抽出し、クロロホルム層
は水、飽和重曹水にてよく洗浄後、炭酸カリウムにて乾
燥した。溶媒を減圧下留去して得られた残渣にイソプロ
ピルエーテルを加え、析出した結晶を濾過し、標記化合
物3.5gを得た。
【0063】1H−NMR(CDCl3)δ:2.05−
2.14(2H,m),2.22(3H,s),2.5
0(3H,d,J=2.3Hz),2.64(2H,
t,J=6.6Hz),2.77(2H,t,J=6.
4Hz),7.07(1H,br−s),7.64(1
H,d,J=10.8Hz).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 49/747 9049−4H C07C 49/747 C 51/377 51/377 53/134 9450−4H 53/134 59/48 59/48 59/56 59/56 209/68 209/68 229/42 229/42 251/44 251/44 C07D 209/34 C07D 209/34 215/22 215/22 223/16 223/16 A 225/06 225/06 // A61K 31/47 ADU A61K 31/47 ADU C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07D 491/22 7019−4C C07D 491/22 (72)発明者 野口 滋 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 寺沢 弘文 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 大薄 悟 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、
    Xは酸素原子又はヒドロキシイミノ基を示し、nは0〜
    4の整数を示す。)で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】 R1 がメチル基、R2 がフッ素原子、X
    が酸素、nが2である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1 がメチル基、R2 がフッ素原子、X
    がヒドロキシイミノ基、nが2である請求項1に記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 式(2) 【化2】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、
    nは0〜4の整数を示す。)で表わされる化合物。
  5. 【請求項5】 R1 がメチル基、R2 がフッ素原子、n
    が2である請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 式(3) 【化3】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、
    3 は水素原子又はカルボン酸の保護基を示し、Yはア
    ミノ基又は保護基を有するアミノ基を示し、nは0〜4
    の整数を示す。)で表わされる化合物又はその塩。
  7. 【請求項7】 R1 及びR3 がメチル基、R2 がフッ素
    原子、Yがアミノ基、nが2である請求項6に記載の化
    合物又はその塩。
  8. 【請求項8】 R1 及びR3 がメチル基、R2 がフッ素
    原子、Yがアセトアミノ基、nが2である請求項6に記
    載の化合物又はその塩。
  9. 【請求項9】 R1 がメチル基、R2 がフッ素原子、R
    3 が水素原子、Yがアセトアミノ基、nが2である請求
    項6に記載の化合物又はその塩。
  10. 【請求項10】 式(4) 【化4】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基、又は炭素数1〜6のアルキル基を示
    し、Yはアミノ基又は保護基を有するアミノ基を示し、
    nは0〜4の整数を示す。)で表わされる化合物又はそ
    の塩。
  11. 【請求項11】 R1 がメチル基、R2 がフッ素原子、
    Yがアセトアミノ基、nが2である請求項10に記載の
    化合物。
  12. 【請求項12】 式(5) 【化5】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、
    3 は水素原子又はカルボン酸の保護基を示し、nは0
    〜4の整数を示す。)で表わされる化合物をパラジウム
    触媒の存在下に水素化することを特徴とする式(6) 【化6】 (式中、R1 、R2 、R3 及びnは前記と同じ。)で表
    わされる化合物又はその塩の製造法。
  13. 【請求項13】 R1 及びR3 がメチル基、R2 がフッ
    素原子、nが2である請求項12に記載の製造法。
  14. 【請求項14】 水素化反応が、塩化パラジウム、活性
    化炭素及び酸の存在下に行われるものである請求項12
    に記載の製造法。
  15. 【請求項15】 水素化反応が、パラジウム炭素の存在
    下、中性条件下に行われるものである請求項12に記載
    の製造法。
  16. 【請求項16】 式(7) 【化7】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、
    nは0〜4の整数を示す。)で表わされる化合物を酸の
    存在下に環化反応させることを特徴とする、式(8) 【化8】 (式中、R1 、R2 及びnは前記と同じ。)で表わされ
    る化合物の製造法。
  17. 【請求項17】 R1 がメチル基、R2 がフッ素原子、
    nが2である請求項16に記載の製造法。
  18. 【請求項18】 式(9) 【化9】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基を示
    す。)で表わされる化合物に、酸触媒存在下、γ−ブチ
    ロラクトンを反応させることを特徴とする、式(8) 【化10】 (式中、nは0〜4の整数を示し、R1 及びR2 は前記
    と同じ。)で表わされる化合物の製造法。
  19. 【請求項19】 R1 がメチル基、R2 がフッ素原子、
    nが2である請求項18に記載の製造法。
  20. 【請求項20】 式(10) 【化11】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、
    Xは酸素原子又はヒドロキシイミノ基を示し、nは0〜
    4の整数を示す。)で表わされる化合物を酸存在下に転
    移反応させることを特徴とする、式(2) 【化12】 (式中、R1 、R2 及びnは前記と同じ。)で表わされ
    る化合物の製造法。
  21. 【請求項21】 R1 がメチル基、R2 がフッ素原子、
    nが2である請求項20に記載の製造法。
  22. 【請求項22】 式(2) 【化13】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、
    nは0〜4の整数を示す。)で表わされる化合物を、酸
    存在下で開環反応させることを特徴とする、式(11) 【化14】 (式中、R3 は水素原子又はカルボン酸の保護基を示
    し、R1 、R2 及びnは前記と同じ。)で表わされる化
    合物又はその塩の製造法。
  23. 【請求項23】 R1 及びR3 がメチル基、R2 がフッ
    素原子、nが2である請求項22に記載の製造法。
  24. 【請求項24】 式(12) 【化15】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、
    a は保護基を有するアミノ基を示し、nは0〜4の整
    数を示す。)で表わされる化合物を、酸ハロゲン化剤に
    変換した後、酸存在下に環化反応させることを特徴とす
    る、式(4) 【化16】 (式中、Yはアミノ基又は保護基を有するアミノ基を示
    し、R1 、R2 及びnは前記と同じ。)で表わされる化
    合物の製造法。
  25. 【請求項25】 R1 がメチル基、R2 がフッ素原子、
    Yがアセトアミノ基、nが2である請求項24に記載の
    製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008273952A (ja) * 2001-02-21 2008-11-13 Yakult Honsha Co Ltd カンプトテシン関連化合物の合成方法
JP2009155273A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 環状ケトンの製造方法
CN115594604A (zh) * 2022-11-11 2023-01-13 无锡贝塔医药科技有限公司(Cn) 一种c14标记的复杂羧酸的制备方法

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