JPH08224909A - 文字パターン出力装置 - Google Patents

文字パターン出力装置

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JPH08224909A
JPH08224909A JP7057914A JP5791495A JPH08224909A JP H08224909 A JPH08224909 A JP H08224909A JP 7057914 A JP7057914 A JP 7057914A JP 5791495 A JP5791495 A JP 5791495A JP H08224909 A JPH08224909 A JP H08224909A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低解像度のイメージ出力装置に文字を文字列
で出力・表示するとき、全体の文字間隔のバランスを整
え、視覚的に表示品質を向上する。 【構成】 複数文字を低解像度の出力装置28で文字列で
出力するもので、文字パターン生成データ、印刷濃度決
定基準データ、解像度データを格納する第1記憶部15
と、調整オフセット値を格納する第2記憶部25と、文字
パターン、文字送り幅と印字領域オフセットの各値を生
成する文字パターン生成部21と、文字送り幅と印字領域
オフセットの各値に調整オフセット値を加算し、各値を
整数値に変換し、各値の差を計算し、文字送り幅の差を
第2記憶部に格納する演算部22と、印字領域オフセット
に関する差と基準データによって文字パターンの輪郭部
を形成するピクセルのグレイスケール濃度を決定するグ
レイスケール決定部23と、文字パターンとグレイスケー
ル濃度情報によって輪郭部がグレイスケールで表現され
る文字パターンを生成する文字パターン変換部24で構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文字パターン出力装置に
関し、特に、文字列を形成する文字パターンをその文字
パターン生成データの解像度よりも低い解像度の出力装
置に出力するとき、グレイスケールを用いて文字パター
ンを本来あるべき位置に配置し、文字列の全体のバラン
スを良好にした文字パターン出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文字パターンをページプリンタやCRT
等の出力装置に出力する場合、文字パターン生成データ
の解像度に比較して、ピクセル数が相対的に少ない低解
像度の出力装置に文字パターンを出力・表示する場合、
あるいは解像度に対してポイント数が小さい文字を出力
・表示する場合には、高解像度のイメージ出力装置で表
示する場合に比較して文字パターンの品質が劣化する。
そこで従来では、例えば特開平4−104295号公
報、特開平4−104296号公報、特開平3−243
370号公報に開示されるような、文字パターンの品質
を高めるための各種の技術が提案されていた。
【0003】特開平4−104295号公報および特開
平4−104296号公報では、いずれも、文字の特徴
を記述した輪郭補正情報を用いて低解像度での出力で生
じる文字ごとの文字の潰れを修正する技術を開示してい
る。さらに詳しく述べると、特開平4−104295号
によるデータ変換装置では、アウトラインデータを利用
して文字パターンデータを生成し、アウトラインデータ
をドットデータに変換して表示画面に文字を表示する場
合に、文字が表示される位置とピクセルとの位置的対応
関係に依存して文字構成線の幅が異なってしまうことが
生じるので、このような文字について、線幅を不適当に
させる原因の輪郭線を移動修正し、見映えを損なうこと
なく線幅を維持するように処理を行う。また特開平4−
104296号による文字・図形描画装置では、アウト
ラインフォントデータを用いて表示しようとする文字の
アウトラインをビットマップに展開する際にアウトライ
ンフォントデータの各制御点を対し量子化による丸めこ
みが行われるが、このような丸めこみ処理を通してデー
タをビットマップ上に展開すると、配置位置が元の位置
と異なり、特定の文字ではストローク間の幅が不揃いに
なるので、ストロークに関する各種情報を点検して補正
の必要・不要を判断し、補正が必要であるときにはスト
ロークの幅が均一になるように補正処理を行う。
【0004】また特開平3−243370号公報では、
高解像度の表示装置のための文字データを用いて低解像
度の表示装置に文字を表示する場合に、グレイスケール
によって輪郭線を滑らかに表現することにより、低解像
度での各文字の印字品質を高めている。さらに詳しく
は、第3図のフローチャートで示されるように、例えば
96×96ドットの文字表示領域で表示される特定文字
(例えば「倭」)を例えば12×12ドットで表示する
場合に、当該文字に関する96×96ドットのデータを
読み込む。次に第2図に示すごとく96×96ドットの
領域を12×12のメッシュ(マス目)で区切る。この
とき各メッシュでは、元のドットで計数すると8×8ド
ット(全部で64ドット)のドット数が含まれる。上記
特定文字を表わすためのドットを検出し、各メッシュで
検出されたドット数に基づいて、かつ予め準備されたド
ット数・濃淡信号交換表を利用して、各メッシュの濃淡
データすなわちグレイスケールが決定される。こうして
決定された12×12の各メッシュのグレイスケールを
用いて、12×12ドットの濃淡ドット信号からなる濃
淡文字データが得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、いず
れの場合も、出力・表示される文字パターンの1つ1つ
を単位として、文字パターンの各々の表示状態の品質を
向上させるための修正処理が行われていた。従って、各
文字パターンごとの品質は改善された。しかしながら、
従来の技術ではいずれも、各文字パターンを出力・表示
するための領域を定めるバウンディングボックス内に含
まれるピクセルを単位として修正処理を行っているだけ
であり、文字パターンを出力する座標を決定する文字の
送り幅やバウンディングボックスのオフセットの各値に
ついては、その小数点以下の情報を丸めて使用するよう
にしていた。その結果、低解像度の出力装置において上
記の各従来技術を用いて文字列を出力・表示すると、文
字の間隔に不自然なバラツキが生じ、文字列において全
体のバランスが悪くなるという問題が生じた。
【0006】本発明の目的は、上記の問題に鑑み、低解
像度の出力装置に文字列パターンを出力・表示する場
合、あるいは解像度に対するポイント数が小さいため文
字パターンの座標値を正確に表現できない場合におい
て、文字列を出力するとき、全体の文字間隔のバランス
を整え、視覚的に表示品質を向上できる文字パターン出
力装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】第1の本発明
に係る文字パターン出力装置は、文字列を形成する文字
パターンを、その文字パターン生成データよりも解像度
が低い出力装置に出力する装置であり、文字パターン生
成データと、印刷濃度を決定する基準データと、出力装
置の解像度データを格納する第1記憶部と、調整オフセ
ット値を格納する第2記憶部と、出力される文字の文字
コードに基づき第1記憶部から取り出された文字パター
ン生成データと解像度データを用いて、文字パターン
と、文字送り幅値と、印字領域オフセット値を生成する
文字パターン生成手段と、文字送り幅値と印字領域オフ
セット値に第2記憶部から読出した調整オフセット値を
加算し、文字送り幅値と印字領域オフセット値を整数値
に変換し、文字送り幅値と文字送り幅の整数値の差を求
めてこれを調整オフセット値として第2記憶部に格納
し、印字領域オフセット値と印字領域オフセットの整数
値の差を求める演算手段と、印字領域オフセットの差と
第1記憶部に格納される基準データとによって、文字パ
ターン生成手段で生成された文字パターンの輪郭部を形
成するピクセルのグレイスケールの濃度を決定するグレ
イスケール決定手段と、文字パターン生成手段で生成さ
れた文字パターンとグレイスケール決定手段で決定され
たグレイスケールの濃度情報とによって、輪郭部がグレ
イスケールで表現される文字パターンを生成する文字パ
ターン変換手段とを含むように構成される。
【0008】第1の本発明では、出力しようとする文字
の文字パターン生成データに比較して相対的に解像度が
低い出力装置に文字列を出力するときに、まず、文字パ
ターン生成手段が、印字しようとする文字の文字パター
ン、予め定められた(固定の)文字送り幅値、固定の印
字領域オフセット値を生成し、次に演算部にが、生成さ
れた文字送り幅値と印字領域オフセット値に予め用意さ
れた調整オフセット値を加算し、文字送り幅値と印字領
域オフセット値を出力装置の解像度に対応して整数値に
変換し(丸め処理)、文字送り幅値と文字送り幅の整数
値との差、かつ印字領域オフセット値と印字領域オフセ
ットの整数値との差を計算する。そしてグレイスケール
決定手段は、印字領域のオフセットに関する差と、予め
用意された印刷濃度を決定する基準データとによって、
上記文字パターンの輪郭部を形成するピクセルのグレイ
スケールの濃度を決定し、このグレイスケールに用いて
文字列で出力される複数の文字の出力位置を本来あるべ
き位置に微妙にアナログ移動させる。このように複数の
文字を文字列で出力・表示するとき、データ処理の際に
生じる丸め誤差を利用して文字列を形成する各文字の輪
郭部のグレイスケールを決定し、このグレイスケールを
用いて各文字の出力位置を、直前の文字との位置関係の
バランスをとって微妙にアナログ移動させて定めるよう
にしたため、文字列の全体の文字間隔が見掛けの上で自
然になるように整えられる。
【0009】第2の本発明は、第1の発明において、第
2記憶部に格納される調整オフセット値は、前記文字列
の最初の文字の出力前には0にセットされており、文字
列の各文字が出力されるたびに、文字パターン生成手段
で生成される固定の文字送り幅値と、この固定の文字送
り幅値にその前の回までの調整オフセット値を加算した
値を丸めて得られた文字送り幅の整数値との差の値を用
いて、更新されることを特徴とする。この構成によれ
ば、調整オフセット値を、文字列の最初の文字の出力か
ら積算された丸め誤差を可能限り少なくすることがで
き、文字列全体として文字列の各文字を本来あるべき場
所に出力することができ、低解像度の出力装置に文字列
をバランスよく出力することができる。
【0010】第3の本発明は、第1または第2の発明に
おいて、第1記憶部に格納される印刷濃度を決定する基
準データが、イメージ出力装置に固有のグレイレベル
と、実際の視覚的なグレイレベルとを一致させるための
補正用特徴データを表わすテーブルであることを特徴と
する。この構成によって、実際の視覚的なグレーレベル
で出力することができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の好適実施例を添付図面に基
づいて説明する。
【0012】図2は、本発明に係る文字パターン出力装
置のハード的構成の一実施例を示す。この実施例では、
イメージ出力装置の例をページプリンタ11とし、この
ページプリンタ11の中に文字パターン出力装置が内蔵
されているものとする。このページプリンタ11は、出
力しようとする文字パターンの文字パターン生成データ
の解像度に比較して相対的に低い解像度を有するイメー
ジ出力装置である。ページプリンタ11は、入力装置を
含む例えばワークステーション12に接続される。ペー
ジプリンタ11は、ワークステーション12の入力装置
で入力された複数の文字に関する各文字の文字コード
を、同じく入力装置で与えられた文字印刷命令に基づ
き、文字印刷(印字)という出力形式で出力する。
【0013】文字パターン出力装置のハード的構成は、
各種の処理手段を実現する演算・制御機能を有するCP
U13と、内部記憶装置であるRAM14と、外部記憶
装置であるハードディスク15と、CPU13とワーク
ステーション12とのデータのやり取りを調整するI/
O(入出力)インターフェース16と、印字操作等を制
御する印刷制御部17とからなる。内部記憶装置として
のRAM14は、作業領域14a、オフセットデータ等
を一時的に記憶する領域14b、文字パターン展開領域
14c等を含む。外部記憶装置としてのハードディスク
15は、文字パターン生成データの一例であるアウトラ
インフォントデータ、イメージ出力装置であるページプ
リンタ11の特徴に関するデータ、すなわち視覚効果と
濃度との対応関係を表すしきい値を示したテーブル、ペ
ージプリンタ11の解像度に関するデータ、その他のパ
ターン生成情報等を記憶している。
【0014】またCPU13の演算・制御機能で実現さ
れる処理手段は、文字パターン生成手段、本来の演算手
段、グレイスケール決定手段、文字パターン変換手段で
あり、これらの処理手段は、ハードディスク15に記憶
される各種データを使用すると共に、RAM14に備え
られる上記領域14a〜14cを利用することにより、
実現される。文字パターン生成手段、本来の演算手段、
グレイスケール決定手段、文字パターン変換手段のそれ
ぞれの詳細については後述される。
【0015】図2に示されたハード的構成を機能の観点
に基づいた構成で示すと、図1のようになる。図1で
は、CPU13によって実現される前述の文字パターン
生成手段、演算手段、グレイスケール決定手段、文字パ
ターン変換手段のそれぞれが、文字パターン生成部2
1、演算部22、グレイスケール決定部23、文字パタ
ーン変換部24として示される。文字パターン生成部2
1は、CPU13とRAM14内の文字パターン展開領
域14bとによって構成される。演算部22は後述する
ような特定の演算を行う。グレイスケール決定部23は
CPU13の演算機能とRAM14の作業領域14aと
を用いて構成され、グレイスケールの決定ではハードデ
ィスク15に記憶された特徴データ(テーブル形式のデ
ータ)が使用される。文字パターン変換部24は、CP
U13とRAM14内の文字パターン展開領域14cと
によって構成される。一時記憶部25は、RAM14内
の一時記憶領域14bを示すものである。またハードデ
ィスク15には、アウトラインフォントデータ15a
と、イメージ出力装置28の特徴データに関するテーブ
ル15bが記憶される。イメージ出力装置28のグレイ
スケールの出力は、必ずしも視覚的に均等に濃度が変化
するとは限らないので、上記のように、イメージ出力装
置28の特徴データとして、視覚効果と濃度の対応関係
のしきい値を示したテーブルを予め作成し、ハードディ
スク15に記憶しておく。このテーブル15bはイメー
ジ出力装置28に合う適切なグレイスケールを決定する
ための基準の一種である。
【0016】特徴データに関するテーブル15bの例を
図3に示す。このテーブル例では、黒〜白の濃度に対し
て5段階の階調(5〜1)が設定され、階調5では1〜
0.8、階調4では0.8〜0.7、階調3では0.7
〜0.5、階調2では0.5〜0.3、階調1では0.
3〜0の各しきい値が設定されている。各階調に割り当
られるしきい値の範囲は、イメージ出力装置に応じて任
意に設定される。
【0017】ワークステーション12を利用する利用者
26は、その入力装置27を操作する。またイメージ出
力装置28は、本実施例の場合、印刷動作を行うページ
プリンタ11のことである。
【0018】次に、図1に示された構成と、この構成を
形成する各要素の機能の概略とを説明する。本実施例の
文字パターン生成装置による文字パターン生成の全体的
な動作は、図4のフローチャートを参照して後で説明さ
れる。
【0019】利用者26の操作によって入力装置27を
通して例えば行の文字列を形成する位置関係にある複数
の文字が入力されると、各文字に対応する文字コードが
文字パターン生成部21に与えられる。また入力装置2
7からは文字印刷命令が与えられる。
【0020】文字パターン生成部21は、文字印刷命令
に基づき、入力装置27から与えられた各文字の文字コ
ードに基づいてハードディスク15から文字パターン生
成情報(文字パターン、文字送り幅値、バウディングボ
ックスに関する原点からのオフセット値等)を取り出
し、イメージ出力装置28の解像度(解像度のデータは
予め与えられており、前述の通りハードディスク15に
格納される)に応じて文字パターンと各種の座標値(文
字送り幅値やバウディングボックスのオフセット値な
ど)を生成する。
【0021】演算部22は、文字パターン生成部21か
ら与えられた各種の座標値を受けとると共に、一時記憶
部25から調整用オフセット値を取り出してこれらの座
標値に加える。このオフセット値は、直前の文字を印字
するときの処理(前回の印字処理)で得られた調整用オ
フセットのための数値である。さらに演算部22は、オ
フセット値を加えられた文字送り幅の値(実数値)とバ
ウディングボックスのオフセットの値(実数値)を整数
値に変換し、さらに各値について変換前の実数値と変換
後の整数値との差を求める。この差を求める処理は丸め
処理(四捨五入の処理)である。文字送り幅に関する差
の値は一時記憶部25に記憶され、他方、バウディング
ボックスのオフセットに関する差の値はグレイスケール
決定部23に与えられる。
【0022】グレイスケール決定部23は、演算部22
から与えられたバウディングボックスのオフセットに関
する差の値から、ハードディスク15に記憶されたイメ
ージ出力装置28に関する特徴データのテーブル15b
を用いることによって、グレイスケールを決定する。さ
らに詳しく述べると、差の値の絶対値とテーブル15b
のしきい値とを比較することによりX方向とY方向のグ
レイスケールの濃度が決定されると共に、差の値の符号
に基づいて文字パターンの走査方向が決定される。
【0023】文字パターン変換部24は、グレイスケー
ル決定部23によって得られたX,Yのグレイスケー
ル、走査方向に関する情報に基づいて文字パターンの走
査を行い、X方向およびY方向のそれぞれでピクセルが
反転している箇所をグレイスケールで置き換え、イメー
ジ出力装置28に出力し、利用者26に提示する。
【0024】次に図4のフローチャートに従い、さらに
前述の図1および図5〜図7を参照して、文字パターン
生成装置による文字パターン生成の動作を説明する。図
4のフローチャートによって示された文字パターンの生
成動作は、多数の文字パターンを生成し、複数の行によ
る文字列の文字を印刷する場合において、或る行の中に
含まれる一つの文字(本実施例では例えばアルファベッ
トの「L」とする)を印字する場合における文字パター
ン生成の動作を示すものである。
【0025】図5に、或る行の一部を形成する3つの文
字「F」、「L」、「I」の文字列の一例を示す。この
文字列において、文字「F」は既に印字処理が行われた
文字であるとし、文字「L」、「I」はこれから印字処
理が行われる文字であるとする。図5に示されるよう
に、各文字の間の間隔は文字送り幅31によって設定さ
れ、文字ごとにXY座標系が設定される。各XY座標系
には原点Oが定義されており、上記文字送り幅31は原
点間の距離を意味する。また各文字の印字領域は、各X
Y座標系で設定された四角形のバウディングボックス3
2によって定められる。各XY座標系におけるバウディ
ングボックス32の位置に関しては、その原点に対して
オフセット33が設定されている。上記の文字送り幅3
1、オフセット33の各値は、印字処理を行うときにメ
トリクス情報(固定の値)として作成される。
【0026】イメージ出力装置28による印刷開始時ま
たは改行動作時など、文字列の最初の文字を印字する場
合、換言すれば前回の文字出力から連続した印字でない
場合に、初期化動作が行われる。この初期化動作では、
初期オフセットデータ(初期調整用オフセット値)とし
てXoffset=0、Yoffset=0が一時記憶部25(RA
M14の一時記憶領域14b)に記憶されている。図4
に示すフローチャートは、イメージ出力装置28による
印字において或る行に含まれる一文字(直前に文字
「F」が印字された文字「L」)を印字する場合の動作
を示しているので、フローチャート中に初期化動作は示
されてない。
【0027】利用者26は、ワークステーション12の
入力装置27を操作することによって、文字パターン
「L」の印字を要求する。CPU13の文字パターン生
成部21は、要求された文字パターンの文字コード、文
字サイズを確認し、ハードディスク15内のアウトライ
ンフォントデータ15aから文字コードに対応するアウ
トラインフォント取り出す。さらに、文字パターン生成
部21は、取り出したアウトラインフォントと文字サイ
ズおよび解像度とから、文字パターンとメトリクス情報
(実数値で表わされる各種の座標値)を生成する(ステ
ップS11)。ここでメトリクス情報とは、文字送り幅
31、原点からのバウディングボックス32のオフセッ
ト33である。
【0028】次に演算部22は、文字パターン生成部2
1から、メトリクス情報である文字送り幅、バウディン
グボックス32のオフセットの各座標値を受け取った
後、前回の印字出力(文字「F」の印字処理)を行った
ときに求められたX,Yの各オフセット値Xoffset,Y
offsetを一時記憶部25から読み出し、文字送り幅、バ
ウディングボックス32のオフセットの各座標値に加え
る(ステップS12)。さらに演算部22は、文字送り
幅の値(実数値)を整数値に変換し、イメージ出力装置
28での印字で実際に使用する文字送り幅とする(ステ
ップS13)と共に、それらの差((実数値の文字送り
幅)−(整数値の文字送り幅))を求め、これらをX
offset,Yoffsetとして一時記憶部25に記憶する(ス
テップS14,S15)。これらのXoffset,Yoffset
は次回の印字処理(文字「I」の印字処理)のときの加
算オフセット量として使用される。
【0029】また演算部22は、バウディングボックス
32のオフセット33を整数値に変換し、この整数値を
イメージ出力装置28での印字で実際に使用するオフセ
ットとすると共に、それらの差((実数値のオフセッ
ト)−(整数値のオフセット))を求め、これらをX
grayscale ,Ygrayscale として一時記憶部25に記憶
する(ステップS13,S14,S16)。
【0030】グレイスケール決定部23は、ハードディ
スク15に保存される特徴データに関するテーブル15
bを読み込み、このテーブル15bの含まれるしきい値
と一時記憶部25に記憶されたXgrayscale ,Y
grayscale の各値を比較し、これらの値がしきい値のど
のに含まれるかを判定し、Xgrayscale ,Ygrayscale
の各値に対応するグレイスケールの階調を決定し、各階
調をXbk-to-wh,Ybk-to-whとして一時記憶部25に記
憶する(ステップS17)。また同様にして1−|X
grayscale |,1−|Ygrayscale |を使用して対応す
る階調を決定し、決定された各階調をXwh-to-bk,Y
wh-to-bkとして一時記憶部25に記憶する(ステップS
17)。
【0031】次に文字パターン変換部24は、印字しよ
うとする文字の文字パターンのXgrayscale の符号が正
であるときには、バウディングボックス32のXY座標
系のX軸の正方向へピクセル走査を行い、当該符号が負
であるときには、当該X軸の負方向へピクセル走査を行
い、そして白から黒または黒から白へピクセルが反転す
る当該ピクセル反転位置を検出する(ステップS1
8)。文字パターンにおいて、ピクセルが白から黒へ反
転したときはその黒のピクセル部分を上記Xwh-to-bk
階調のグレイスケールで表示することとし、ピクセルが
黒から白へ反転したときはその黒のピクセル部分を上記
bk-to-whの階調のグレイスケールで表示することと
し、こうしてX軸方向に関しての文字パターンが決定さ
れる(ステップS19)。
【0032】図6において(a)は変換前の文字パター
ンにおけるX軸方向のピクセル走査の例を示し、(b)
はこのピクセル走査に基づいて決定されたピクセルのグ
レイスケールによる表示の例を示す。図6(a)におい
て41A,42AはXY座標系で定義されたバウンディ
ングボックス43における変換前の文字パターンであ
り、44はX軸の正方向の走査、45はX軸の負方向の
走査を示している。文字パターン41A,42Aにおい
て、46,47は走査によって決定された変換対象とな
った文字パターンの縁部のピクセルである。ピクセル4
6はXwh-to-bkの階調で変換されるピクセルであり、ピ
クセル47はXbk-to-whの階調で変換されるピクセルで
ある。図6(b)は変換後の文字パターン41B,42
Bを示し、走査によって変換対象とされたピクセル4
6,47がそれぞれ決定された階調のグレイスケールで
表示されている。
【0033】同様にして、印字しようとする文字の文字
パターンのYgrayscale の符号が正であるときには、上
記XY座標系のY軸の正方向へピクセル走査を行い、当
該符号が負であるときには、当該Y軸の負方向へピクセ
ル走査を行い、そして白から黒または黒から白へピクセ
ルが反転する当該ピクセル反転位置を検出する(ステッ
プS18)。文字パターンにおいて、ピクセルが白から
黒へ反転したときはその黒のピクセル部分を上記Y
wh-to-bkの階調のグレイスケールで表示することとし、
ピクセルが黒から白へ反転したときはその黒のピクセル
部分を上記Ybk-to-whの階調のグレイスケールで表示す
ることとし、こうしてY軸方向に関しての文字パターン
が決定される(ステップS19)。
【0034】上記のごとくして文字パターン変換部24
で、印字しようとする文字の文字パターンにおいて、X
grayscale ,Ygrayscale の各値に基づいて行われる走
査によって変換対象として検出されたピクセルが、対応
するグレイスケールに変換される(ステップS19)。
変換が完了した文字パターンは、イメージ出力装置28
に転送され、ここで文字(「L」)の印字が行われる
(ステップS20)。
【0035】図7に、本実施例による文字パターン出力
装置によって出力される文字「L」の出力例が示され
る。図7(a)は本実施例によるグレイスケールに基づ
く変換処理が施されない場合の文字の出力例、図7
(b)は本実施例によるグレイスケールに基づく変換処
理が施された場合の文字の出力例である。このグレイス
ケールの変換処理では、オフセット(Xoffset,Y
offset)を加算し、前述の差の演算で得られたX
grayscale ,Ygrayscale がそれぞれ0.3であり、そ
の結果、走査によって変換対象となるピクセルは、X
bk-to-whとYbk-to-whが共に2、Xwh-to-bkとY
wh-to-bkが共に4の階調で表示されるようにグレイスケ
ールが決定されている。
【0036】以上のごとく、丸め誤差に相当するX
grayscale ,Ygrayscale の値を利用して、印字しよう
とする文字の文字パターンの縁部を描くピクセルをグレ
イスケールで表示して出力するようにしたので、解像度
が低いイメージ出力装置にて例えば図5に示すような行
配列で複数の文字を出力する場合において、各文字を視
覚的に微妙にアナログ移動させることができ、文字列の
文字の出力の文字間隔のバランスを整えて表示品質を高
めることができる。上記「L」を印字した後に、次の文
字「I」を同様な処理で印字する。この場合、調整用の
オフセット値は文字「L」の印字処理で得られたものが
使用される。これ以後において、印字処理される各文字
は、その前の回までの印字で積算された丸め誤差が可能
な限り少なくなるように印字位置が調整され、各文字の
本来あるべき位置に印字が行われることになる。
【0037】上記実施例の文字パターン出力装置は、次
のように変形することもできる。
【0038】前記の実施例で文字パターン生成部21で
は、文字パターン生成データとして前述のアウトライン
フォントデータ以外にも、例えばビットマップフォント
等の他のデータを利用するように構成することもでき
る。
【0039】またイメージ出力装置28の特徴データに
関するテーブル15bは、正確なオフセット値と丸めた
(整数化した)後のオフセット値との差の変化に従って
濃度が変化するような評価基準を設けることができるの
であれば、それに置き換えることができ、テーブル自体
は必ずしも必要ではない。
【0040】前記実施例で、外部記憶装置としてハード
ディスク15を用いたが、これに限定されない。例えば
保有データを記憶できるものであれば、RAM、RO
M、光磁気ディスク等のディジタル情報を記憶できる他
の記憶装置に置き換えることが可能である。
【0041】前記実施例ではイメージ出力装置28はペ
ージプリンタであったが、その他にCRTディスプレイ
などのイメージデータを出力することができるものであ
れば、他の任意な出力装置を使用することができる。
【0042】その他の構成例として、ワークステーショ
ン12等の外部の入力装置から直接に文字パターンやメ
トリクス情報を得ることができれば、前述の文字パター
ン生成部21を省略することが可能である。また、イメ
ージ出力装置28についても、外部にイメージデータを
処理できるCRTディスプレイや他のプリンタ存在すれ
ば、これを省略することができる。前述の第1の基本実
施例において、文字パターン生成部21とイメージ出力
装置28が含まれない場合には、構成的には文字パター
ン出力装置というよりも、入力されたイメージ生成デー
タを、前記実施例で説明したように移動情報に従ってか
つ前述グレイスケールの技術を利用して視覚的に微妙な
アナログ移動を生じせしめるための変換処理を実行する
装置として把握されることになる。前述した第1の基本
実施例による文字パターン出力装置の構成では、複数の
出力装置や入力装置に接続されることを想定すると、出
力装置ごとの特徴データを管理することが必要となる。
これに対して、本実施例によれば、入力装置12の側に
文字パターンの展開を任せられるように構成できるの
で、CPU13の負担が少なくなり、必要なRAM14
の容量も少なくすることができる。また本実施例によれ
ば、特に、文字パターンに限定されず、移動情報を与え
ることで微妙な移動を表現したいイメージデータを処理
することも可能である。さらに、接続されている入力装
置からの指令によって、入力装置から文字パターンデー
タを送るか、文字パターン出力装置の側で対応する処理
を行うかを選択するように構成することによって、CP
U13の負担を軽減でき、高速化を図ることができ、保
有していない文字パターンについても印字できる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、次の効果を奏する。
【0044】出力しようとする文字パターンの文字パタ
ーン生成データの解像度よりも低い解像度の出力装置に
文字パターンを出力・表示する場合、あるいは解像度に
対するポイント数が小さいため文字パターンの座標値を
正確に表現できない場合に、複数の文字を文字列で出力
するとき、データ処理で生じる丸め誤差を利用して文字
列を形成する各文字の輪郭部のグレイスケールを決定
し、このグレイスケールを用いて各文字の出力位置を微
妙にアナログ移動させて定めるようにしたため、文字列
の全体の文字間隔が自然になるように整えられ、文字列
を形成する複数の文字の視覚的な表示品質を向上するこ
とができる。また低解像度の出力装置に文字列を出力す
る場合に、各文字を本来あるべき場所に出力・表示する
ことができ、見映えをよくすることができる。
【0045】また出力装置に関する特徴データを予め用
意し、この特徴データを利用して文字の輪郭部の上記グ
レイスケールの濃度を決定するようにしたため、視覚的
な見映えの良さを非常に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る文字パターン出力装置の機能的構
成の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明に係る文字パターン出力装置のハード的
構成の一実施例を示す構成図である。
【図3】視覚効果と濃度の対応関係のしきい値を示した
テーブルの例を示す図である。
【図4】文字パターンの印刷の全体動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】文字配列の一例を示す図である。
【図6】走査と濃度変換の関係を示す図である。
【図7】本発明によるグレイスケールによる文字印刷の
表示例を示す図である。
【符号の説明】
11 ページプリンタ 12 ワークステーション 13 CPU 14 RAM 15 ハードディスク 16 I/Oインターフェース 17 印刷制御部 21 文字パターン生成部 22 演算部 23 グレイスケール生成部 24 文字パターン変換部 25 一時記憶部 26 利用者 27 入力装置 28 イメージ出力装置 31 文字送り幅 32 バウディングボックス 33 オフセット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字列を形成する文字パターンを、その
    文字パターン生成データよりも解像度が低い出力装置に
    出力する文字パターン出力装置において、 文字パターン生成データと、印刷濃度を決定する基準デ
    ータと、前記出力装置の解像度データを格納する第1記
    憶部と、 調整オフセット値を格納する第2記憶部と、 出力される文字の文字コードに基づき第1記憶部から取
    り出された前記文字パターン生成データと前記解像度デ
    ータを用いて、文字パターンと、文字送り幅値と、印字
    領域オフセット値を生成する文字パターン生成手段と、 前記文字送り幅値と前記印字領域オフセット値に第2記
    憶部から読出した前記調整オフセット値を加算し、前記
    文字送り幅値と前記印字領域オフセット値を前記出力装
    置の解像度に対応して整数値に変換し、前記文字送り幅
    値と前記文字送り幅の整数値の差を求めてこれを前記調
    整オフセット値として第2記憶部に格納し、前記印字領
    域オフセット値と前記印字領域オフセットの整数値の差
    を求める演算手段と、 前記印字領域オフセットの差と第1記憶部に格納される
    前記基準データとによって、前記文字パターン生成手段
    で生成された前記文字パターンの輪郭部を形成するピク
    セルのグレイスケールの濃度を決定するグレイスケール
    決定手段と、 前記文字パターン生成手段で生成された前記文字パター
    ンと前記グレイスケール決定手段で決定された前記グレ
    イスケールの濃度情報とによって、輪郭部がグレイスケ
    ールで表現される文字パターンを生成する文字パターン
    変換手段と、 を含むことを特徴とする文字パターン出力装置。
  2. 【請求項2】 第2記憶部に格納される前記調整オフセ
    ット値は、前記文字列の最初の文字の出力前には0にセ
    ットされており、前記文字列の各文字が出力されるたび
    に、文字パターン生成手段で生成される固定の前記文字
    送り幅値と、この固定の文字送り幅値にその前の回まで
    の前記調整オフセット値を加算した値を丸めて得られた
    文字送り幅の整数値との差の値を用いて、更新されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の文字パターン出力装置。
  3. 【請求項3】 第1記憶部に格納される印刷濃度を決定
    する前記基準データは、前記出力装置に固有のグレイレ
    ベルと、実際の視覚的なグレイレベルとを一致させるた
    めの補正用特徴データを表わすテーブルであることを特
    徴とする請求項1または2記載の文字パターン出力装
    置。
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