JP2854489B2 - 画像データ変換装置及び画像データ変換方法 - Google Patents
画像データ変換装置及び画像データ変換方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データ変換装置及
び方法、特に、画素密度の高い2値画像データを画素密
度の低い多値画像データに変換する画像データ変換装置
及び方法に関する。
び方法、特に、画素密度の高い2値画像データを画素密
度の低い多値画像データに変換する画像データ変換装置
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷の種類として、オフセット印刷やグ
ラビア印刷等の各種の印刷方式が実施されているが、そ
れぞれの印刷方式によって画像形成のためのデータの密
度やデータフォームが異なる。たとえば、オフセット製
版用画像データは300〜2000dpi(ドット/イ
ンチ)と高密度であり、また文字や罫線等の線画は
「0」「1」で構成される2値画像データである。一
方、グラビア製版用画像データは、150〜200L/
I(ライン/インチ)と低密度であり、またたとえば2
56階調の多値画像データである。
ラビア印刷等の各種の印刷方式が実施されているが、そ
れぞれの印刷方式によって画像形成のためのデータの密
度やデータフォームが異なる。たとえば、オフセット製
版用画像データは300〜2000dpi(ドット/イ
ンチ)と高密度であり、また文字や罫線等の線画は
「0」「1」で構成される2値画像データである。一
方、グラビア製版用画像データは、150〜200L/
I(ライン/インチ)と低密度であり、またたとえば2
56階調の多値画像データである。
【0003】このように、オフセット製版用画像デー
タ、特に線画データとグラビア製版用画像データとは密
度及びデータフォームが異なるので、オフセット製版用
画像データをそのままグラビア製版用画像データとして
用いることができない。この問題は、高解像2値データ
を、階調表現可能な低解像のインクジェットプリンター
やディスプレイモニタに出力する場合等にも同様に存在
する。
タ、特に線画データとグラビア製版用画像データとは密
度及びデータフォームが異なるので、オフセット製版用
画像データをそのままグラビア製版用画像データとして
用いることができない。この問題は、高解像2値データ
を、階調表現可能な低解像のインクジェットプリンター
やディスプレイモニタに出力する場合等にも同様に存在
する。
【0004】画素密度の高い2値画像データを画素密度
の低い多値画像データに変換するための従来の構成とし
て、特開昭63−85981号には、2値画像データか
ら、多値画像データの1画素に対応する変換対象データ
群を選択し、その変換対象データ群の黒色画素の比率か
ら多値画像データを得るものが示されている。
の低い多値画像データに変換するための従来の構成とし
て、特開昭63−85981号には、2値画像データか
ら、多値画像データの1画素に対応する変換対象データ
群を選択し、その変換対象データ群の黒色画素の比率か
ら多値画像データを得るものが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
多値画像データの1画素に対応する2値画像データの変
換対象データ群内において、単純に黒色画素の比率を多
値画素データの黒色度であるとしているため、白色画像
上に黒色の細線が存在する場合に、その細線が多値画像
データ上では灰色に表現される。また、黒色画像上に白
色の細線がある場合にも、その細線が多値画像データ上
では灰色に表現される。この結果、細線を含む多値画像
ではコントラストが低くなり、多値画像上で細線が視覚
的に認識できなくなる場合も生じる。
多値画像データの1画素に対応する2値画像データの変
換対象データ群内において、単純に黒色画素の比率を多
値画素データの黒色度であるとしているため、白色画像
上に黒色の細線が存在する場合に、その細線が多値画像
データ上では灰色に表現される。また、黒色画像上に白
色の細線がある場合にも、その細線が多値画像データ上
では灰色に表現される。この結果、細線を含む多値画像
ではコントラストが低くなり、多値画像上で細線が視覚
的に認識できなくなる場合も生じる。
【0006】コントラストの低下を軽減するため、得ら
れた多値画像データに対しラプラシアン法を用いてエッ
ジ強調処理を行うことが考えられる。しかしながら、こ
の場合には、一旦コントラストが低くなった多値画像デ
ータを処理するだけであるので、正確に細線を強調した
処理を行うことができない。本発明の目的は、画素密度
の高い2値画像データを画素密度の低い多値画像データ
に変換する際の細線の再現性を改善することにある。
れた多値画像データに対しラプラシアン法を用いてエッ
ジ強調処理を行うことが考えられる。しかしながら、こ
の場合には、一旦コントラストが低くなった多値画像デ
ータを処理するだけであるので、正確に細線を強調した
処理を行うことができない。本発明の目的は、画素密度
の高い2値画像データを画素密度の低い多値画像データ
に変換する際の細線の再現性を改善することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像データ
変換装置は、画素密度の高い2値画像データを画素密度
の低い多値画像データに変換する装置である。この装置
は、領域決定手段と、多値データ演算手段と、判断手段
と、強調処理手段と、データ出力手段とを備えている。
変換装置は、画素密度の高い2値画像データを画素密度
の低い多値画像データに変換する装置である。この装置
は、領域決定手段と、多値データ演算手段と、判断手段
と、強調処理手段と、データ出力手段とを備えている。
【0008】前記領域決定手段は、前記2値画像データ
から、前記多値画像データの1画素に対応する変換対象
データ群と、前記変換対象データ群の周囲の参照データ
群とを決定する。前記多値データ演算手段は、前記変換
対象データ群から、前記多値画像データの1画素データ
を演算する。前記判断手段は、前記変換前の参照データ
群を参照し、前記変換対象データ群が画像上の細線の一
部を構成するか否かを判断する。前記強調処理手段は、
前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を構成する
とき、前記1画素データを強調処理する。そして、前記
データ出力手段は、前記1画素データを出力する。
から、前記多値画像データの1画素に対応する変換対象
データ群と、前記変換対象データ群の周囲の参照データ
群とを決定する。前記多値データ演算手段は、前記変換
対象データ群から、前記多値画像データの1画素データ
を演算する。前記判断手段は、前記変換前の参照データ
群を参照し、前記変換対象データ群が画像上の細線の一
部を構成するか否かを判断する。前記強調処理手段は、
前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を構成する
とき、前記1画素データを強調処理する。そして、前記
データ出力手段は、前記1画素データを出力する。
【0009】なお、前記判断手段が、前記変換対象デー
タ群内の代表変換対象画素と、前記変換前の参照データ
群内の複数の代表参照画素とにおけるデータ変化パター
ンに基づいて、前記変換対象データ群が画像上の細線の
一部を構成するか否かを判断してもよい。本発明に係る
画像データ変換方法は、画素密度の高い2値画像データ
を画素密度の低い多値画像データに変換する方法であ
る。この方法は次の工程を含んでいる。前記2値画像デ
ータから、前記多値画像データの1画素に対応する変換
データ群と、前記変換対象データ群の周囲の参照データ
群とを決定する領域決定工程と、前記変換対象データ群
から、前記多値画像データの1画素データを演算する多
値データ演算工程と、前記変換前の参照データ群を参照
し、前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を構成
するか否かを判断する判断工程と、前記変換対象データ
群が画像上の細線の一部を構成するとき、前記1画素デ
ータを強調処理する強調処理工程と、前記1画素データ
を出力するデータ出力工程。なお、前記判断工程は、前
記変換対象データ群内の代表変換対象画素と、前記変換
前の参照データ群内の複数の代表参照画素とにおけるデ
ータ変換パターンに基づいて、前記変換対象データ群が
画像上の細線の一部を構成するか否かを判断する工程で
あってもよい。
タ群内の代表変換対象画素と、前記変換前の参照データ
群内の複数の代表参照画素とにおけるデータ変化パター
ンに基づいて、前記変換対象データ群が画像上の細線の
一部を構成するか否かを判断してもよい。本発明に係る
画像データ変換方法は、画素密度の高い2値画像データ
を画素密度の低い多値画像データに変換する方法であ
る。この方法は次の工程を含んでいる。前記2値画像デ
ータから、前記多値画像データの1画素に対応する変換
データ群と、前記変換対象データ群の周囲の参照データ
群とを決定する領域決定工程と、前記変換対象データ群
から、前記多値画像データの1画素データを演算する多
値データ演算工程と、前記変換前の参照データ群を参照
し、前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を構成
するか否かを判断する判断工程と、前記変換対象データ
群が画像上の細線の一部を構成するとき、前記1画素デ
ータを強調処理する強調処理工程と、前記1画素データ
を出力するデータ出力工程。なお、前記判断工程は、前
記変換対象データ群内の代表変換対象画素と、前記変換
前の参照データ群内の複数の代表参照画素とにおけるデ
ータ変換パターンに基づいて、前記変換対象データ群が
画像上の細線の一部を構成するか否かを判断する工程で
あってもよい。
【0010】
【作用】本発明に係る画像データ変換装置及び方法で
は、2値画像データから、多値画像データの1画素に対
応する変換対象データ群と変換対象データ群の周囲の参
照データ群とが決定される。そして、前記変換対象デー
タ群から、多値画像データの1画素データが演算され、
その1画素データが出力される。
は、2値画像データから、多値画像データの1画素に対
応する変換対象データ群と変換対象データ群の周囲の参
照データ群とが決定される。そして、前記変換対象デー
タ群から、多値画像データの1画素データが演算され、
その1画素データが出力される。
【0011】ただし、前記変換前の参照データ群を参照
し、前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を構成
すると判断された場合には、前記1画素データが強調処
理される。そして、強調処理された1画素データが出力
される。ここでは、変換対象データ群が画像上の細線の
一部を構成するか否かを、変換前の参照データ群を参照
し、細線の一部を構成すると判断した際に1画素データ
を強調処理するので、画素密度の高い2値画像データを
画素密度の低い多値画像データに変換する際に、細線の
再現性が改善される。
し、前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を構成
すると判断された場合には、前記1画素データが強調処
理される。そして、強調処理された1画素データが出力
される。ここでは、変換対象データ群が画像上の細線の
一部を構成するか否かを、変換前の参照データ群を参照
し、細線の一部を構成すると判断した際に1画素データ
を強調処理するので、画素密度の高い2値画像データを
画素密度の低い多値画像データに変換する際に、細線の
再現性が改善される。
【0012】
【実施例】〔構成〕図1において、本発明の一実施例と
しての画像データ変換装置1は、CPUやROM等に加
えてRAM2を備えたコンピュータを含む制御部3を有
している。制御部3には、種々の情報を操作者に対して
表示するためのCRT4と、操作者が制御部3に対して
指令を入力するためのキーボード5と、フレキシブルデ
ィスク用のFDドライブ6と、ラインメモリ及びディス
ク本体を備えた2値画像データ用のハードディスク装置
7と、ラインメモリLM及びディスク本体を備えた多値
画像データ用のハードディスク装置8とが接続されてい
る。さらに、制御部3には、原稿の画像を2値画像デー
タ化する読取装置や、多値画像データを用いてグラビア
製版動作を行うグラビア製版装置等を接続するためのI
/Oポート9が接続されている。
しての画像データ変換装置1は、CPUやROM等に加
えてRAM2を備えたコンピュータを含む制御部3を有
している。制御部3には、種々の情報を操作者に対して
表示するためのCRT4と、操作者が制御部3に対して
指令を入力するためのキーボード5と、フレキシブルデ
ィスク用のFDドライブ6と、ラインメモリ及びディス
ク本体を備えた2値画像データ用のハードディスク装置
7と、ラインメモリLM及びディスク本体を備えた多値
画像データ用のハードディスク装置8とが接続されてい
る。さらに、制御部3には、原稿の画像を2値画像デー
タ化する読取装置や、多値画像データを用いてグラビア
製版動作を行うグラビア製版装置等を接続するためのI
/Oポート9が接続されている。
【0013】制御部3は、図2〜図8にフローチャート
で示す画像データ変換機能を有しており、たとえば画素
密度が2000dpiの2値画像データを画素密度が4
00dpiの多値画像データに変換することが可能であ
る。なお図2は、その全体制御機能を示している。図3
はそのパラメータ設定機能を示しており、図4及び図5
はその画像データ変換機能を示している。さらに、図6
は画像データ変換時に実行される2値/多値変換機能
を、図7は強調データの演算機能を、図8はデータ合成
機能を示している。 〔作用〕次に、上述の画像データ変換装置1を用いて実
施される本発明の一実施例としての画像データ変換方法
を説明する。I.全体制御 図2のステップS1では、画素密度の高い2値画像デー
タの外部からの読み取り指令がなされたか否かを判断す
る。読み取り指令がなされた場合にはステップS6へ移
行し、I/Oポート9を介して外部から入力された2値
画像データをハードディスク装置7に格納する。
で示す画像データ変換機能を有しており、たとえば画素
密度が2000dpiの2値画像データを画素密度が4
00dpiの多値画像データに変換することが可能であ
る。なお図2は、その全体制御機能を示している。図3
はそのパラメータ設定機能を示しており、図4及び図5
はその画像データ変換機能を示している。さらに、図6
は画像データ変換時に実行される2値/多値変換機能
を、図7は強調データの演算機能を、図8はデータ合成
機能を示している。 〔作用〕次に、上述の画像データ変換装置1を用いて実
施される本発明の一実施例としての画像データ変換方法
を説明する。I.全体制御 図2のステップS1では、画素密度の高い2値画像デー
タの外部からの読み取り指令がなされたか否かを判断す
る。読み取り指令がなされた場合にはステップS6へ移
行し、I/Oポート9を介して外部から入力された2値
画像データをハードディスク装置7に格納する。
【0014】ステップS2では、画素密度の低い多値画
像データの出力が指令されたか否かを判断する。出力指
令がなされた場合には、ステップS7に移行し、ハード
ディスク装置8からI/Oポート9を介して外部機器に
多値画像データを出力する。ステップS3では、後述す
る画像データ変換処理において使用される種々のパラメ
ータの設定(変更)が指令されたか否かを判断する。こ
の指令が行われた場合には、ステップS8に移行し、図
3に示すパラメータ設定サブルーチンを実行する。
像データの出力が指令されたか否かを判断する。出力指
令がなされた場合には、ステップS7に移行し、ハード
ディスク装置8からI/Oポート9を介して外部機器に
多値画像データを出力する。ステップS3では、後述す
る画像データ変換処理において使用される種々のパラメ
ータの設定(変更)が指令されたか否かを判断する。こ
の指令が行われた場合には、ステップS8に移行し、図
3に示すパラメータ設定サブルーチンを実行する。
【0015】ステップS4では、画像データ変換処理の
実行が指令されたか否かを判断する。この指令が行われ
た場合にはステップS9に移行し、図4〜図8に示す画
像データ変換処理を実行する。ステップS5では、上述
の処理以外の一般的な処理を実行する。II. パラメータ設定 設定サブルーチンを示す図3において、ステップS10
では、もとの2値画像データの画素密度LNの入力であ
るか否かを判断する。画素密度LNの入力の場合には、
ステップS17に移行してその値をRAM2に記憶す
る。
実行が指令されたか否かを判断する。この指令が行われ
た場合にはステップS9に移行し、図4〜図8に示す画
像データ変換処理を実行する。ステップS5では、上述
の処理以外の一般的な処理を実行する。II. パラメータ設定 設定サブルーチンを示す図3において、ステップS10
では、もとの2値画像データの画素密度LNの入力であ
るか否かを判断する。画素密度LNの入力の場合には、
ステップS17に移行してその値をRAM2に記憶す
る。
【0016】ステップS11では、変換後の多値画像デ
ータの画素密度SNの入力であるか否かを判断する。画
素密度SNの入力の場合には、ステップS20に移行し
てRAM2にその値を記憶する。ステップS12では、
もとの2値画像データの副走査方向(x方向)及び主走
査方向(y方向)の各画素数Dx ,Dy の入力か否かを
判断する。これらの入力の場合には、ステップS19に
移行し、入力された画素数Dx ,Dy をRAM2に記憶
する。
ータの画素密度SNの入力であるか否かを判断する。画
素密度SNの入力の場合には、ステップS20に移行し
てRAM2にその値を記憶する。ステップS12では、
もとの2値画像データの副走査方向(x方向)及び主走
査方向(y方向)の各画素数Dx ,Dy の入力か否かを
判断する。これらの入力の場合には、ステップS19に
移行し、入力された画素数Dx ,Dy をRAM2に記憶
する。
【0017】ステップS13では、多値画像データの最
大値Resの入力か否かを判断する。この入力の場合に
は、ステップS20に移行し、入力値を最大値Resと
してRAM2に記憶する。ステップS14では、副走査
方向と主走査方向との間で強調処理の程度を変更するた
めの係数αx,αyの入力か否かを判断する。この入力
の場合には、ステップS21に移行し、RAM2にその
入力値を記憶する。
大値Resの入力か否かを判断する。この入力の場合に
は、ステップS20に移行し、入力値を最大値Resと
してRAM2に記憶する。ステップS14では、副走査
方向と主走査方向との間で強調処理の程度を変更するた
めの係数αx,αyの入力か否かを判断する。この入力
の場合には、ステップS21に移行し、RAM2にその
入力値を記憶する。
【0018】ステップS15では、濃度−階調変換関数
f(n)の入力が指令されたか否かを判断する。この関
数は、たとえば一次関数であり、この一次関数の係数が
入力されればステップS22においてRAM2にその値
を記憶する。ステップS16では、すべてのパラメータ
の設定/変更が完了した旨の指令がなされたか否かを判
断する。すべてのパラメータが決定した旨の指令がない
間は、ステップS16からステップS10に戻る。決定
指令がなされれば、プログラムはステップS16から図
2のメインルーチンに戻る。III.画像データ変換 i.全体処理 画像データ変換処理を示す図4〜図8において、まず図
4のステップS30では、RAM2に記憶されている種
々のパラメータを用いて2値/多値変換処理に使用する
アパーチャのサイズKと、細線強調信号を決定するのに
使用するエリアのサイズKKと、変換後の多値画像デー
タの画素数NDx ,NDy とを演算する。アパーチャサ
イズKは式(1)により、エリアサイズKKは式(2)
により、画素数NDx は式(3)により、そして画素数
NDy は式(4)により求められる。
f(n)の入力が指令されたか否かを判断する。この関
数は、たとえば一次関数であり、この一次関数の係数が
入力されればステップS22においてRAM2にその値
を記憶する。ステップS16では、すべてのパラメータ
の設定/変更が完了した旨の指令がなされたか否かを判
断する。すべてのパラメータが決定した旨の指令がない
間は、ステップS16からステップS10に戻る。決定
指令がなされれば、プログラムはステップS16から図
2のメインルーチンに戻る。III.画像データ変換 i.全体処理 画像データ変換処理を示す図4〜図8において、まず図
4のステップS30では、RAM2に記憶されている種
々のパラメータを用いて2値/多値変換処理に使用する
アパーチャのサイズKと、細線強調信号を決定するのに
使用するエリアのサイズKKと、変換後の多値画像デー
タの画素数NDx ,NDy とを演算する。アパーチャサ
イズKは式(1)により、エリアサイズKKは式(2)
により、画素数NDx は式(3)により、そして画素数
NDy は式(4)により求められる。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】
【数3】
【0022】
【数4】
【0023】ステップS31では、副走査方向及び主走
査方向の位置を表す変数Ix ,Iyに「0」をセットし
て初期化する。ステップS32では、変数Ix が画素数
NDx 以上か否かを判断する。変数I x の方が小さい間
は、ステップS33に移行する。ステップS33では、
変数I x が「0」であるか否かを判断し、「0」であれ
ばステップS34Aに移行する。
査方向の位置を表す変数Ix ,Iyに「0」をセットし
て初期化する。ステップS32では、変数Ix が画素数
NDx 以上か否かを判断する。変数I x の方が小さい間
は、ステップS33に移行する。ステップS33では、
変数I x が「0」であるか否かを判断し、「0」であれ
ばステップS34Aに移行する。
【0024】ステップS34Aでは、最初の変換対象デ
ータ群及びその周囲の参照データ群となる副走査方向に
KKライン分の2値画像データを、ハードディスク装置
7からRAM2のバッファエリアに読み込む。ステップ
S34Aでの読み込みデータの画素イメージの一部を図
9に示す。ここでは、アパーチャサイズKが「5」に設
定されており、中央に多値画像データの1画素に対応す
る5×5の変換対象データ群が配置されている。そし
て、それらの変換対象データ群の周囲には参照データ群
が配置されている。
ータ群及びその周囲の参照データ群となる副走査方向に
KKライン分の2値画像データを、ハードディスク装置
7からRAM2のバッファエリアに読み込む。ステップ
S34Aでの読み込みデータの画素イメージの一部を図
9に示す。ここでは、アパーチャサイズKが「5」に設
定されており、中央に多値画像データの1画素に対応す
る5×5の変換対象データ群が配置されている。そし
て、それらの変換対象データ群の周囲には参照データ群
が配置されている。
【0025】ステップS35では、変数Iy が画素数N
Dy 以上か否かを判断する。変数I y の方が小さい間
は、図5のステップS38に移行する。ステップS38
では、RAM2のバッファエリアに記憶されたKKライ
ン分の2値画像データから、K×Kの変換対象データ群
の変換対象画素Id(x,y)を式(5),(6)に基
づいて選択し、RAM2の第1ワークエリアにコピーす
る。
Dy 以上か否かを判断する。変数I y の方が小さい間
は、図5のステップS38に移行する。ステップS38
では、RAM2のバッファエリアに記憶されたKKライ
ン分の2値画像データから、K×Kの変換対象データ群
の変換対象画素Id(x,y)を式(5),(6)に基
づいて選択し、RAM2の第1ワークエリアにコピーす
る。
【0026】
【数5】
【0027】
【数6】
【0028】なお、変数Xは、図9において、副走査方
向(水平方向)における2値画像データの画素位置を示
す整数であり、変数Yは主走査方向(垂直方向)におけ
る2値画像データの画素位置を示す整数である。ステッ
プS39では、変換対象データ群の中心の画素f2を中
心として、主走査方向及び副走査方向に3個の画素毎に
代表参照画素をそれぞれ決定し、中心の画素f2を含め
て合計9個の代表参照画素f0 〜f8 をRAM2のワー
クエリアにコピーする。なお、主走査方向に配列する代
表参照画素f0 〜f4 は、画素位置が式(7)によって
決定され、RAM2の第2ワークエリアにコピーされ
る。一方、副走査方向に配列する代表参照画素f2 、f
5 〜f8 は、画素位置が式(8)によって決定され、R
AM2の第3ワークエリアにコピーされる。
向(水平方向)における2値画像データの画素位置を示
す整数であり、変数Yは主走査方向(垂直方向)におけ
る2値画像データの画素位置を示す整数である。ステッ
プS39では、変換対象データ群の中心の画素f2を中
心として、主走査方向及び副走査方向に3個の画素毎に
代表参照画素をそれぞれ決定し、中心の画素f2を含め
て合計9個の代表参照画素f0 〜f8 をRAM2のワー
クエリアにコピーする。なお、主走査方向に配列する代
表参照画素f0 〜f4 は、画素位置が式(7)によって
決定され、RAM2の第2ワークエリアにコピーされ
る。一方、副走査方向に配列する代表参照画素f2 、f
5 〜f8 は、画素位置が式(8)によって決定され、R
AM2の第3ワークエリアにコピーされる。
【0029】
【数7】
【0030】
【数8】
【0031】ここで、変数sは1以上かつ5以下の整数
である。ステップS40では、図6の2値/多値サブル
ーチン(後述)を実行する。次に、ステップS41で
は、図7に示す強調データサブルーチン(後述)を実行
する。そして、ステップS42では、図8に示すデータ
合成サブルーチン(後述)を実行する。
である。ステップS40では、図6の2値/多値サブル
ーチン(後述)を実行する。次に、ステップS41で
は、図7に示す強調データサブルーチン(後述)を実行
する。そして、ステップS42では、図8に示すデータ
合成サブルーチン(後述)を実行する。
【0032】この結果得られる多値画像データの1画素
データDigは、ステップS43においてハードディス
ク装置8のラインメモリLMに一旦格納される。そし
て、ステップS44において変数Iy をインクリメント
(すなわち変換対象データ群を主走査方向にシフト)
し、図4のステップS35に戻る。主走査方向にすべて
の画像データ変換処理を終えれば、ステップS35での
判断がYesとなるので、ステップS36に移行する。
データDigは、ステップS43においてハードディス
ク装置8のラインメモリLMに一旦格納される。そし
て、ステップS44において変数Iy をインクリメント
(すなわち変換対象データ群を主走査方向にシフト)
し、図4のステップS35に戻る。主走査方向にすべて
の画像データ変換処理を終えれば、ステップS35での
判断がYesとなるので、ステップS36に移行する。
【0033】ステップS36では、一旦ラインメモリL
Mに記憶されていた画素データDigを、1ライン分ま
とめてハードディスク装置8のハードディスク本体に格
納する。そして、ステップS37では、変数Ix をイン
クリメントし、変数Iy に「0」を代入し、ステップS
32に戻る。ステップS32において、変数Ix が画素
数NDx より小さければ、ステップS33に移行する。
ステップS33では、変数Ix が「0」でないため、こ
の場合はステップS34Bに移行する。
Mに記憶されていた画素データDigを、1ライン分ま
とめてハードディスク装置8のハードディスク本体に格
納する。そして、ステップS37では、変数Ix をイン
クリメントし、変数Iy に「0」を代入し、ステップS
32に戻る。ステップS32において、変数Ix が画素
数NDx より小さければ、ステップS33に移行する。
ステップS33では、変数Ix が「0」でないため、こ
の場合はステップS34Bに移行する。
【0034】ステップS34Bでは、RAM2のバッフ
ァエリアに記憶されている2値画像データをKライン
(たとえば5ライン)分副走査方向にシフトさせ、新た
なKKライン分の2値画像データをRAM2のバッファ
エリアに読み込み、これによって、処理対象の2値画像
データを更新する。その後は、前述の説明と同様に、ス
テップS35〜S44を実行し、ステップS32に戻
る。
ァエリアに記憶されている2値画像データをKライン
(たとえば5ライン)分副走査方向にシフトさせ、新た
なKKライン分の2値画像データをRAM2のバッファ
エリアに読み込み、これによって、処理対象の2値画像
データを更新する。その後は、前述の説明と同様に、ス
テップS35〜S44を実行し、ステップS32に戻
る。
【0035】主走査方向及び副走査方向に関してすべて
の画像データ変換処理を終えれば、ステップS32での
判断がYesとなるので、プログラムは図2のメインル
ーチンに戻る。ii. 2値/多値変換 ステップS40(図5)で実行される図6の2値/多値
サブルーチンにおいて、ステップS50では、多値濃度
変数CD及び副走査方向の変数iをともに「0」に初期
化する。ステップS51では、主走査方向の変数jを
「0」に初期化する。
の画像データ変換処理を終えれば、ステップS32での
判断がYesとなるので、プログラムは図2のメインル
ーチンに戻る。ii. 2値/多値変換 ステップS40(図5)で実行される図6の2値/多値
サブルーチンにおいて、ステップS50では、多値濃度
変数CD及び副走査方向の変数iをともに「0」に初期
化する。ステップS51では、主走査方向の変数jを
「0」に初期化する。
【0036】ステップS52では、変数iがアパーチャ
サイズK以上か否かを判断する。変数iが小さい間はス
テップS53に移行し、変数jがアパーチャサイズK以
上か否かを判断する。変数jが小さい間はステップS5
5に移行する。ステップS55では、RAM2の第1ワ
ークエリアにコピーされた変換対象画素Id(i,j)
が「1」であるか否かを判断する。変換対象画素Idが
「1」の場合にはステップS56に移行する。ステップ
S56では、多値濃度変数CDに[1/(K×K)]を
加える。また、ステップS55において変換対象データ
Idが「0」の場合には、ステップS56の処理は行わ
ない。
サイズK以上か否かを判断する。変数iが小さい間はス
テップS53に移行し、変数jがアパーチャサイズK以
上か否かを判断する。変数jが小さい間はステップS5
5に移行する。ステップS55では、RAM2の第1ワ
ークエリアにコピーされた変換対象画素Id(i,j)
が「1」であるか否かを判断する。変換対象画素Idが
「1」の場合にはステップS56に移行する。ステップ
S56では、多値濃度変数CDに[1/(K×K)]を
加える。また、ステップS55において変換対象データ
Idが「0」の場合には、ステップS56の処理は行わ
ない。
【0037】ステップS57では変数jをインクリメン
トし、ステップS53に戻る。そして、ステップS53
における判断がYesとなればステップS54に移行
し、変数iをインクリメントする。そして、ステップS
51に戻る。アパーチャ(K×K)、すなわち第1ワー
クエリア内における全ての変換対象画素群に対する処理
を終えると、ステップS52での判断がYesとなるの
で、プログラムは図5に戻る。なお、この段階で、ステ
ップS56での処理に基づき、多値濃度変数CDにはア
パーチャ(K×K)内での面積率に基づく濃度値(0≦
CD≦1)が設定されたことになる。iii.強調データ演算 ステップS41(図5)での強調データサブルーチンを
示す図7において、ステップS60では、RAM2の第
2ワークエリアにコピーされた代表参照画素f 0 〜f4
の2値画像データを用いて4次関数を演算する。ここで
の4次関数は、たとえば式(9)に示すラグランジェ補
間公式を用いて行われる。
トし、ステップS53に戻る。そして、ステップS53
における判断がYesとなればステップS54に移行
し、変数iをインクリメントする。そして、ステップS
51に戻る。アパーチャ(K×K)、すなわち第1ワー
クエリア内における全ての変換対象画素群に対する処理
を終えると、ステップS52での判断がYesとなるの
で、プログラムは図5に戻る。なお、この段階で、ステ
ップS56での処理に基づき、多値濃度変数CDにはア
パーチャ(K×K)内での面積率に基づく濃度値(0≦
CD≦1)が設定されたことになる。iii.強調データ演算 ステップS41(図5)での強調データサブルーチンを
示す図7において、ステップS60では、RAM2の第
2ワークエリアにコピーされた代表参照画素f 0 〜f4
の2値画像データを用いて4次関数を演算する。ここで
の4次関数は、たとえば式(9)に示すラグランジェ補
間公式を用いて行われる。
【0038】
【数9】
【0039】なお、式(9)において、xは画素f2 を
中心とした代表参照画素f0 〜f4 の位置座標値であ
り、fは代表参照画素f0 〜f4 のデータ値である。両
者の関係の一例を図10に示す。ステップS60におい
て得られる4次関数の曲線パターンは、図11〜図20
に示す10通りである。
中心とした代表参照画素f0 〜f4 の位置座標値であ
り、fは代表参照画素f0 〜f4 のデータ値である。両
者の関係の一例を図10に示す。ステップS60におい
て得られる4次関数の曲線パターンは、図11〜図20
に示す10通りである。
【0040】ここで、図21に示すように、副走査方向
に長い黒色の細線が主走査方向に5画素の幅で白地に描
かれていたとすると、ステップS60で得られる4次関
数のパターンは図16に示すパターン6となる。また、
図21の反転画像が図22のように描かれていたとして
も、そのプラス・マイナスが逆転するだけで、パターン
は図16のパターン6となる。
に長い黒色の細線が主走査方向に5画素の幅で白地に描
かれていたとすると、ステップS60で得られる4次関
数のパターンは図16に示すパターン6となる。また、
図21の反転画像が図22のように描かれていたとして
も、そのプラス・マイナスが逆転するだけで、パターン
は図16のパターン6となる。
【0041】ステップS61では、ステップS60で得
た4次関数の1次微分式を式(10)を用いて演算す
る。さらに、その2次微分式を式(11)を用いて演算
する。
た4次関数の1次微分式を式(10)を用いて演算す
る。さらに、その2次微分式を式(11)を用いて演算
する。
【0042】
【数10】
【0043】
【数11】
【0044】ステップS62では、得られた1次微分式
及び2次微分式を用い、式(12)にしたがって副走査
方向の強調係数Nsigxを決定する。
及び2次微分式を用い、式(12)にしたがって副走査
方向の強調係数Nsigxを決定する。
【0045】
【数12】
【0046】ステップS63では、ステップS62で得
られた強調係数Nsigxに副走査方向の補正係数αx (ス
テップS21)を乗算し、補正された副走査方向の強調
係数Nsigxを得る。ステップS64〜ステップS67
は、ステップS60〜ステップS63と同様の処理であ
る。ただし、使用される代表参照画素は、RAM2の第
3ワークエリアにコピーされた代表参照画素f2 ,f5
〜f8 である。したがって、ステップS66で得られる
強調係数Nsigyは、主走査方向の強調係数となる。
られた強調係数Nsigxに副走査方向の補正係数αx (ス
テップS21)を乗算し、補正された副走査方向の強調
係数Nsigxを得る。ステップS64〜ステップS67
は、ステップS60〜ステップS63と同様の処理であ
る。ただし、使用される代表参照画素は、RAM2の第
3ワークエリアにコピーされた代表参照画素f2 ,f5
〜f8 である。したがって、ステップS66で得られる
強調係数Nsigyは、主走査方向の強調係数となる。
【0047】ステップS68では、副走査方向の強調係
数Nsigxと主走査方向の強調係数N sigyとを加算し、最
終的な強調係数Nsig を得る。そして、図5のプログラ
ムに戻る。iv. データ合成 ステップS42において実行されるデータ合成サブルー
チンを示す図8において、ステップS70では、多値濃
度変数CD(図6)に強調変数Nsig (図7)を加算
し、さらに100倍することで、多値画像データの1画
素の濃度値NDを得る。ステップS71では、図3のス
テップS22で設定された濃度−階調変換関数f(n)
を用い、かつ演算結果を整数化することで1画素データ
Digを得る。なお、関数f(n)は、たとえば[Di
g=2.28ND+28]である。
数Nsigxと主走査方向の強調係数N sigyとを加算し、最
終的な強調係数Nsig を得る。そして、図5のプログラ
ムに戻る。iv. データ合成 ステップS42において実行されるデータ合成サブルー
チンを示す図8において、ステップS70では、多値濃
度変数CD(図6)に強調変数Nsig (図7)を加算
し、さらに100倍することで、多値画像データの1画
素の濃度値NDを得る。ステップS71では、図3のス
テップS22で設定された濃度−階調変換関数f(n)
を用い、かつ演算結果を整数化することで1画素データ
Digを得る。なお、関数f(n)は、たとえば[Di
g=2.28ND+28]である。
【0048】ステップS72では、1画素データDig
が最大値Res(図3のステップS20)を超えている
か否かを判断する。超えている場合には、ステップS7
4に移行して1画素データDigを最大値Resにセッ
トする。一方、ステップS72での判断がNoの場合に
はステップS73に移行する。ステップS73において
1画素データDigがマイナスの場合には、ステップS
75に移行する。ステップS75では、1画素データD
igを「0」にセットする。ステップS73での判断が
Noの場合には、1画素データDigに変更は加えな
い。 〔実施例のまとめ〕上述の実施例では、変換対象データ
群内の代表変換画素と参照データ群内の複数の代表参照
画素とにおけるデータ変化パターンを4次関数で表し、
その関数に基づいて変換対象データ群が画像上の細線の
一部を構成する場合には、変換後の多値画像データの濃
度値を強調する方向に修正するので、画素密度の高い2
値画像データを画素密度の低い多値画像データに変換す
る際の細線の再現性が改善される。このため、多値画像
上での細線が視覚的に良好に認識される。 〔他の実施例〕 (a) ステップS62及びステップS66(図7)に
おいて、式(12)に代え、次の式(13)及び表1を
用いて強調係数Nsigx及び強調係数Nsigyを演算しても
よい。
が最大値Res(図3のステップS20)を超えている
か否かを判断する。超えている場合には、ステップS7
4に移行して1画素データDigを最大値Resにセッ
トする。一方、ステップS72での判断がNoの場合に
はステップS73に移行する。ステップS73において
1画素データDigがマイナスの場合には、ステップS
75に移行する。ステップS75では、1画素データD
igを「0」にセットする。ステップS73での判断が
Noの場合には、1画素データDigに変更は加えな
い。 〔実施例のまとめ〕上述の実施例では、変換対象データ
群内の代表変換画素と参照データ群内の複数の代表参照
画素とにおけるデータ変化パターンを4次関数で表し、
その関数に基づいて変換対象データ群が画像上の細線の
一部を構成する場合には、変換後の多値画像データの濃
度値を強調する方向に修正するので、画素密度の高い2
値画像データを画素密度の低い多値画像データに変換す
る際の細線の再現性が改善される。このため、多値画像
上での細線が視覚的に良好に認識される。 〔他の実施例〕 (a) ステップS62及びステップS66(図7)に
おいて、式(12)に代え、次の式(13)及び表1を
用いて強調係数Nsigx及び強調係数Nsigyを演算しても
よい。
【0049】
【数13】
【0050】得られた値Js から、次の表1を参照して
強調係数Nsigx及び強調係数Nsigyを決定する。
強調係数Nsigx及び強調係数Nsigyを決定する。
【0051】
【表1】
【0052】なお、表1のデータは、予めRAM2(図
1)内に参照テーブルとして記憶されている。表1の数
値は、予め実験的に得られたものである。 (b) ステップS60,ステップS61,ステップS
64,ステップS65において4次関数及びそれらの微
分関数を演算する構成に代えて、5個の代表参照画素の
2値(「0」または「1」)のパターンに応じて場合分
けを行い(すなわち、図11〜図20に示す10パター
ン及びそれらに対して白黒反転状態となる10パターン
の合計20パターンに条件分けし)、表2に示すデータ
を用いて値Js を決定してもよい。
1)内に参照テーブルとして記憶されている。表1の数
値は、予め実験的に得られたものである。 (b) ステップS60,ステップS61,ステップS
64,ステップS65において4次関数及びそれらの微
分関数を演算する構成に代えて、5個の代表参照画素の
2値(「0」または「1」)のパターンに応じて場合分
けを行い(すなわち、図11〜図20に示す10パター
ン及びそれらに対して白黒反転状態となる10パターン
の合計20パターンに条件分けし)、表2に示すデータ
を用いて値Js を決定してもよい。
【0053】
【表2】
【0054】この場合の表2の値は、RAM2(図1)
に予め記憶されている。 (c) 参照データ群内の代表参照画素のサンプリング
方向は、主走査方向及び副走査方向の2方向に限られる
ことはなく、斜め方向のサンプリングを行ってもよい。 (d) データ変化パターンを決定する場合に、上述の
実施例では5点の画素データを用いたが、3点または7
点以上の画素データを用いて決定してもよい。 (e) 図4のステップS33で判断がYesとなった
ときに、さらにラプラシアン法を用いてエッジ強調処理
を加えてもよい。
に予め記憶されている。 (c) 参照データ群内の代表参照画素のサンプリング
方向は、主走査方向及び副走査方向の2方向に限られる
ことはなく、斜め方向のサンプリングを行ってもよい。 (d) データ変化パターンを決定する場合に、上述の
実施例では5点の画素データを用いたが、3点または7
点以上の画素データを用いて決定してもよい。 (e) 図4のステップS33で判断がYesとなった
ときに、さらにラプラシアン法を用いてエッジ強調処理
を加えてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明に係る画像データ変換装置及び方
法では、参照データ群を参照しながら変換対象データ群
が画像上の細線の一部を構成するか否かを判断し、その
判断が肯定のとき多値画像データの1画素データを強調
処理するので、画素密度の高い2値画像データを画素密
度の低い多値画像データに変換する際の細線の再現性が
改善される。
法では、参照データ群を参照しながら変換対象データ群
が画像上の細線の一部を構成するか否かを判断し、その
判断が肯定のとき多値画像データの1画素データを強調
処理するので、画素密度の高い2値画像データを画素密
度の低い多値画像データに変換する際の細線の再現性が
改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての画像データ変換装置
の概略ブロック図。
の概略ブロック図。
【図2】その制御フローチャート。
【図3】その制御フローチャート。
【図4】その制御フローチャート。
【図5】その制御フローチャート。
【図6】その制御フローチャート。
【図7】その制御フローチャート。
【図8】その制御フローチャート。
【図9】2値画像データの画素分布イメージを示すイメ
ージ図。
ージ図。
【図10】データ変化パターンの演算基準を示すグラ
フ。
フ。
【図11】データ変化パターン1の図10に相当する
図。
図。
【図12】データ変化パターン2の図10に相当する
図。
図。
【図13】データ変化パターン3の図10に相当する
図。
図。
【図14】データ変化パターン4の図10に相当する
図。
図。
【図15】データ変化パターン5の図10に相当する
図。
図。
【図16】データ変化パターン6の図10に相当する
図。
図。
【図17】データ変化パターン7の図10に相当する
図。
図。
【図18】データ変化パターン8の図10に相当する
図。
図。
【図19】データ変化パターン9の図10に相当する
図。
図。
【図20】データ変化パターン10の図10に相当する
図。
図。
【図21】黒色の細線を含む2値画像データの一例を示
すパターン図。
すパターン図。
【図22】白色の細線を含む2値画像データの一例を示
すパターン図。
すパターン図。
1 画像データ変換装置 2 RAM 3 制御部 7 ハードディスク装置 8 ハードディスク装置 9 I/Oポート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/387 101 G06T 5/00 H04N 1/409
Claims (4)
- 【請求項1】画素密度の高い2値画像データを画素密度
の低い多値画像データに変換する画像データ変換装置で
あって、 前記2値画像データから、前記多値画像データの1画素
に対応する変換対象データ群と前記変換対象データ群の
周囲の参照データ群とを決定する領域決定手段と、 前記変換対象データ群から、前記多値画像データの1画
素データを演算する多値データ演算手段と、 前記変換前の参照データ群を参照し、前記変換対象デー
タ群が画像上の細線の一部を構成するか否かを判断する
判断手段と、前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を構成する
とき、前記1画素データを強調処理する強調処理手段
と、 前記1画素データを出力するデータ出力手段と、 を備えた画像データ変換装置。 - 【請求項2】前記判断手段は、前記変換対象データ群内
の代表変換対象画素と、前記変換前の参照データ群内の
複数の代表参照画素とにおけるデータ変化パターンに基
づいて、前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を
構成するか否かを判断する、請求項1に記載の画像デー
タ変換装置。 - 【請求項3】画素密度の高い2値画像データを画素密度
の低い多値画像データに変換する画像データ変換方法で
あって、 前記2値画像データから、前記多値画像データの1画素
に対応する変換対象データ群と前記変換対象データ群の
周囲の参照データ群とを決定する領域決定工程と、 前記変換対象データ群から、前記多値画像データの1画
素データを演算する多値データ演算工程と、 前記変換前の参照データ群を参照し、前記変換対象デー
タ群が画像上の細線の一部を構成するか否かを判断する
判断工程と、前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を構成する
とき、前記1画素データを強調処理する強調処理工程
と、 前記1画素データを出力するデータ出力工程と、 を含む画像データ変換方法。 - 【請求項4】前記判断工程は、前記変換対象データ群内
の代表変換対象画素と、前記変換前の参照データ群内の
複数の代表参照画素とにおけるデータ変換パターンに基
づいて、前記変換対象データ群が画像上の細線の一部を
構成するか否かを判断する、請求項3に記載の画像デー
タ変換方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5050420A JP2854489B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 画像データ変換装置及び画像データ変換方法 |
US08/196,631 US5602972A (en) | 1993-02-18 | 1994-02-15 | Pixel and data format conversion processor for gravure |
DE69412661T DE69412661T2 (de) | 1993-02-18 | 1994-02-17 | Bildelement- und Datenformatumwandlungsprozessor für Tiefdruck |
EP94102434A EP0612182B1 (en) | 1993-02-18 | 1994-02-17 | Pixel and data format conversion processor for gravure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5050420A JP2854489B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 画像データ変換装置及び画像データ変換方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06268846A JPH06268846A (ja) | 1994-09-22 |
JP2854489B2 true JP2854489B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=12858379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5050420A Expired - Fee Related JP2854489B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-03-11 | 画像データ変換装置及び画像データ変換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2854489B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3048152B2 (ja) * | 1988-12-08 | 2000-06-05 | キヤノン株式会社 | 画像縮小装置 |
JP3146518B2 (ja) * | 1991-06-10 | 2001-03-19 | ミノルタ株式会社 | 画像処理装置 |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP5050420A patent/JP2854489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06268846A (ja) | 1994-09-22 |
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