JPH08224877A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

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JPH08224877A
JPH08224877A JP7332360A JP33236095A JPH08224877A JP H08224877 A JPH08224877 A JP H08224877A JP 7332360 A JP7332360 A JP 7332360A JP 33236095 A JP33236095 A JP 33236095A JP H08224877 A JPH08224877 A JP H08224877A
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JP
Japan
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ink
surface tension
bubble
bubbles
ejection
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Pending
Application number
JP7332360A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Akiyama
勇治 秋山
Hitoshi Sugimoto
仁 杉本
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Norifumi Koitabashi
規文 小板橋
Shigeyasu Nagoshi
重泰 名越
Masaya Uetsuki
雅哉 植月
Miyuki Fujita
美由紀 藤田
Fumihiro Gotou
史博 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Ink Jet (AREA)
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通紙に対するカラー画像記録において、高
画質記録を可能にするインクジェット記録方法およびイ
ンクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 被記録媒体の臨界表面張力以下の表面張
力を有するインクを用い、該インクの供給源から該イン
クの供給を受けるために前記供給源に連通しているイン
ク液路に対して熱エネルギーを与えて該液路のインク中
に気泡を生成させ、前記液路の吐出口近傍でインク中に
生成した気泡を該気泡により該液路を液的に遮断させな
い吐出手段により該気泡を外気と連通させて、インクを
吐出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、普通紙に対するカ
ラー画像記録において、高画質記録を可能とするインク
ジェット記録方法およびインクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ,複写機,ファクシミ
リ等の記録装置は、画像情報に基づいて、用紙やプラス
チック薄板等のシート状の被記録材上にドットパターン
から成る画像を記録していくように構成されている。
【0003】前記記録装置は、記録方式により、インク
ジェット式,ワイヤドット式,サーマル式,レーザビー
ム式等に分けることができ、そのうちのインクジェット
式(インクジェット記録装置)は、被記録材にインクを
吐出させて記録を行なうように構成されている。
【0004】インクジェット記録装置は、高精細な画像
を高速で記録することができ、ノンインパクト方式であ
るため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカ
ラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有して
いる。
【0005】画像情報に基づいてインクジェット記録ヘ
ッドの吐出口からインクを被記録材に飛翔させて記録を
行なう上記インクジェット記録装置は、動作音の静粛性
が要求されるプリンタやファクシミリ,複写機等におい
て、好んで用いられている。
【0006】特に、発熱体(ヒータ)の熱エネルギーに
よりインクを局所的に加熱し、発生した気泡により吐出
口内部で圧力変化を生じさせて、インク吐出を行なう方
式のインクジェット記録装置は、インク吐出を高周波で
行なうことができる利点があるため、最近数多く実用化
され、各機種の記録部に採用されている。
【0007】インクジェット記録方式においては、従来
から、(1)被記録材上の印字部ににじみを生じないこ
と、(2)インクの保存安定性が高いこと、(3)安全
性が高いこと、等の性能が要求されている。さらにカラ
ー記録を行なうためには、(4)異なる色同士が隣接し
たときに、インク滴の未定着により引き起こされる異色
の混じりあい(ブリーディング)がないこと、(5)カ
ラーのベタ部分が均一であること、(6)インク吐出安
定性(印字をしばらく中止した時のインクの吐出安定
性)が特にすぐれていること、が要求される。
【0008】しかしながら、これまでのインクで普通紙
に対してカラー画像を記録すると、ブリーディングが生
じて、良質な画像が得にくいという問題があった。その
ため、コート紙と呼ばれる、インクを吸収する材料を紙
記録面にコートしたインク吸収性の良好な専用の被記録
材を、使用することで、ブリーディングを抑制しようと
してきた。
【0009】また、コピー紙やボンド紙といったいわゆ
る普通紙に印字を行なう場合には、このブリーディング
をできるだけ抑えるため、インク滴が十分に定着するの
を待って次の印字を行なうという間欠印字を行なう必要
があり、印字が遅くなってしまうという問題があった。
【0010】そこで、付加手段を用いることなく、普通
紙上のインクを速く定着させ、ブリーディングを防止す
る方法として、紙上のインクを紙へ速く浸透させること
が考えられる。多孔質体である紙は、多くの毛細管を有
し、紙に付着したインクの浸透量hは、Lucas−W
ashburmの式でのように表わすことができる。
【0011】
【数1】
【0012】1ドットのインク粒子が紙に付着してから
すべて紙に浸透するまでの時間をta とし、そのときの
インクの浸透量をha とすると、
【0013】
【数2】
【0014】1ドットが紙に付着したときのドット面積
をS、紙の単位面積当りの有効孔数をN、1ドットのイ
ンク体積をVとすると、
【0015】
【数3】 V=πr2haNS − ,式より
【0016】
【数4】
【0017】kは紙によって決まる定数である。
【0018】式において、η/(γcosθ)はイン
ク項、(V/S)2 はヘッド項であり、インクの浸透時
間を速くするには、これらの項を小さくすれば良い。
【0019】本発明者らは、普通紙上のカラー画像の品
位を向上させるために、先に示した式のインク項η/
(γcosθ)を効果的に小さくするために、普通紙と
インク液滴の張力による接触角の余弦が、cosθ=1
すなわちθ=0°となる、臨界表面張力を測定した。
【0020】臨界表面張力は、種々の表面張力をもつ液
体を紙に滴下し、それぞれの接触角θを測定し、Zis
manプロットにより求めた。
【0021】この液体による普通紙表面のぬれにおける
Zismanプロットを図1に示す。
【0022】測定に用いた液体は、純水,グリセリン,
ヘキサントリオール,トリエチレングリコールの4種
で、普通紙は、代表的な用紙であるコピー用紙と、ボン
ド紙とを使用した。
【0023】図1より、普通紙の臨界表面張力は35d
yme/cm以下と求められ、この臨界表面張力以下の
表面張力のインクを用いれば、普通紙に対してきわめて
ぬれ性が高く、紙中への浸透速度が速くなり、ブリーデ
ィングの発生がおさえられた良好な画像記録が可能とな
ることが推測される。
【0024】前記式のヘッド項(V/S)2 を小さく
することは、紙上に付着するインクの厚みを薄くするこ
と、すなわち、インク液滴を小さくするとともに、液滴
の吐出速度を速くして紙上での衝突によるインクの広が
りを大きくする必要がある。
【0025】図2〜図6は、熱エネルギーを利用した従
来のインクジェット記録方法を示す説明図である。
【0026】図2は、初期状態を示し、液路50内がイ
ンク53で満たされた状態である。まず、ヒータ(例え
ば電気熱変換体)51にパルス的に瞬間に電流(電気信
号)を流し、ヒータ51近傍のインク53を急激に加熱
すると、ヒータ51上のインク53にはいわゆる膜沸騰
による多くの小気泡の核が発生し、バブル52は一体と
なって急激に膨張を始める(図3)。さらに、バブル5
2は膨張を続け、液路50内のインク53を吐出口54
先端部と逆方向のインク供給口側両方に押出す(図
4)。吐出口54先端部から押出されたインク53a
は、吐出直後は尾を引いて吐出口54につながっている
(図5)。
【0027】吐出したインク53aは、インク自身の表
面張力と液路50内のインク53の吐出口54表面のメ
ニスカスを戻す力とによって、尾が切れてインク粒子5
5となり、不図示の被記録材に向って飛翔する。メニス
カスはヒータへの電流のパルスOFFによるバブル52
の消泡とともに吐出口54の内側方向へ引かれ、また、
インク供給口側からのインク補給が行なわれるので、メ
ニスカスは減衰運動を続けながら初期状態に戻り、次の
吐出体制に入る(図6)。
【0028】インクの吐出状態およびメニスカスの運動
状態は、圧電素子を用いたオンデマンド型の記録ヘッド
においても先の説明と同様な挙動を示す。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、ブリー
ディングを抑制するためには、インクの表面張力を被記
録媒体の臨界表面張力近傍あるいはそれ以下とすること
が必要であり、このため、きわめて表面張力が低いイン
クを用いる必要があった。
【0030】ところが、従来のオンデマンド型の記録で
は、インク吐出時に尾を引くため、前述の表面張力が低
いインクを用いようとした場合には、この尾が切れやす
く、サテライトと呼ばれる、主滴にくらべて非常に小さ
な液滴が、数多く発生してしまうという解決すべき課題
があった。
【0031】このようなインクの吐出状態を図7,図8
を用いて説明する。
【0032】図7は表面張力が48dyne/cmのイ
ンクの場合、図8は表面張力が28dyne/cmのイ
ンクの場合であり、低表面張力のインクの方が吐出イン
ク主滴65以外にサテライト66、サテライトスプラッ
シュ67、さらに不図示のミストが多く発生している。
【0033】また、このような低表面張力のインクを従
来の記録方法で吐出した場合、メニスカスの減衰時間が
かかりすぎ、安定した吐出が困難になるという解決すべ
き課題があった。
【0034】さらに、低表面張力インクを使用した場
合、吐出口近傍がぬれやすく、前記のようにスプラッシ
ュ,ミストがさらに多く発生しやすいという解決すべき
課題があった。
【0035】本発明は、上記課題を解決したインクジェ
ット記録方法およびインクジェット記録装置を提供する
ことにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するためになされたもので、本発明の請求項1に記載
のインクジェト記録方法は、熱エネルギーによってイン
ク中に発生する気泡の圧力によってインクを吐出して記
録を行うインクジェット記録方法であって、発熱体が配
され吐出口に連通した液流路を有するインクジェットヘ
ッドを準備する工程と、前記液流路内に被記録媒体の臨
界表面張力以下の表面張力を有するインクを供給する工
程と、発生した気泡の内圧が負圧のときに前記吐出口か
ら大気に連通するような気泡を発生させるための熱エネ
ルギーを前記発熱体が発生する工程と、前記発生した気
泡の圧力によって前記インクを吐出口から吐出する工程
と、を有することを特徴とする。
【0037】本発明の請求項2のインクジェット記録方
法は、前記請求項1のインクジェット記録方法におい
て、前記発熱体と前記吐出口との距離は、前記発生した
気泡が前記液流路を塞ぐ場合を想定したときの気泡の長
さの半分以下であることを特徴とする。
【0038】本発明の請求項3のインクジェット記録方
法は、前記請求項1のインクジェット記録方法におい
て、前記液流路に供給されるインクの表面張力は35d
yne/cm以下であることを特徴とする。
【0039】また、本発明の請求項4に記載のインクジ
ェット記録装置は、熱エネルギーによってインク中に発
生する気泡の圧力によってインクを吐出して記録を行う
インクジェット記録装置であって、吐出口と電気熱変換
体が配され前記吐出口に連通すると共に被記録媒体の臨
界表面張力以下の表面張力を有するインクを有する液流
路とを有するインクジェットヘッドと、発生した気泡の
内圧が負圧のときに前記吐出口から大気に連通するよう
な気泡を発生させるための熱エネルギーを前記電気熱変
換体に発生させるための電気信号を供給する電気信号供
給手段と、前記発生した気泡の圧力によって吐出された
インクを受ける被記録媒体を搬送するための手段と、を
有することを特徴とする。
【0040】本発明の請求項5のインクジェット記録装
置は、前記請求項4のインクジェット記録装置におい
て、前記電気熱変換体と前記吐出口との距離が、前記発
生した気泡が前記液流路を塞ぐ場合を想定したときの気
泡の長さの半分以下であることを特徴とする。
【0041】本発明の請求項6のインクジェット記録装
置は、前記請求項4のインクジェット記録装置におい
て、前記液流路に供給されるインクの表面張力は35d
yne/cm以下であることを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0043】図9は、本発明にかかるシリアルスキャン
型式のカラーインクジェット記録装置の要部構成を示す
斜視図である。図において、イエローの色インクを吐出
する記録ヘッド1Y、マゼンタの色インクを吐出する記
録ヘッド1M、シアンの色インクを吐出する記録ヘッド
1C、ブラックの色インクを吐出する記録ヘッド1K
は、それぞれキャリッジ2内に所定距離をおいて設置し
てある。用紙やプラスチック薄板から成る記録媒体は搬
送ローラ(不図示)を経て排紙ローラ3,4に挾持さ
れ、不図示の搬送モータの駆動に伴い矢印A方向に送ら
れる。
【0044】ガイドシャフト5およびエンコーダ6によ
りキャリッジ2が案内支持されている。
【0045】キャリッジ2は、駆動ベルト7,8を介し
て、キャリッジモータ9の駆動により前記ガイドシャフ
ト5に沿って、往復移動させられる。
【0046】上記ヘッド1Y,1M,1C,1Kの記録
媒体と対面する表面(吐出口形成面)には、複数の吐出
口が設けられており、各吐出口の内部(流路)にはイン
ク吐出用の熱エネルギーを発生する発熱体(電気・熱変
換体)が設けられている。
【0047】エンコーダ6の読み取りタイミングに従
い、前記発熱体を記録信号に基づいて駆動し、ブラッ
ク,シアン,マゼンタ,イエローの順に記録媒体上にイ
ンク液滴を飛翔,付着させることで画像を形成すること
ができる。
【0048】記録領域外には、キャリッジ2のホームポ
ジションにキャップ部10を有し、吐出回復動作を行な
うことができる回復ユニット11が配設されている。
【0049】12は、記録ヘッド1の吐出口形成面をク
リーニングするためのクリーニングブレードである。
【0050】記録ヘッド1へのインク供給は、キャリッ
ジ2上の不図示のサブタンクを介してインク供給チュー
ブ13を通じてインクタンク14より行なわれる。
【0051】図10〜図14は、本発明の低表面張力イ
ンクを用いたインク吐出方法、すなわち、インクジェッ
ト記録方法の説明図である。
【0052】図10は、初期状態を示し、液流路20内
が被記録媒体より低表面張力のインク23で満たされた
状態である。まず発熱体(例えば電気熱変換体)21に
瞬間的に電流(パルス信号)を流し、ヒータ21近傍の
インク23を急激に加熱すると、発熱体21上のインク
23にはいわゆる膜沸騰による気泡(バブル)核22が
発生し、一体となって急激に膨張を始める(図11)。
さらに、バブル22は、膨張を続け、主として慣性抵抗
の小さい吐出口24側へ向かって成長し、ついには吐出
口24を越え、外気とバブル22が連通する(図1
2)。このときバルブ内圧は負圧であり、外気はバブル
22内に流入する。
【0053】吐出口24より押し出されたインク23
は、この瞬間までにバブル22の膨張によって与えられ
た運動量のためにさらに前方へ飛翔を続け、ついには独
立な液滴25となって被記録材に向って飛翔する(図1
3)。
【0054】さらに、吐出口24側先端部に生じた空隙
は、後方のインクの表面張力と液路20を形成する部材
との濡れによってインクが吐出口先端部に向って供給さ
れ(図14)初期状態に戻る。
【0055】図12で示したように、バブル22の内圧
が大気圧と等しいか、より低い条件でバブル22を外気
と連通させることが好ましい。このことによってサテラ
イトの発生を抑制することができる。
【0056】また、さらに好ましい条件としては、イン
ク液滴の吐出完了までの気泡の成長段階で、液路を完全
に遮断しないことが望ましい。そのため、本実施の形態
では、図12に示すように、気泡22が液路20を塞ぐ
大きさを推定したときの液路22の長手方向の気泡長の
ほぼ半分の長さ以下に、ヒータ21の中心から吐出口2
4までの長さが設定されている構造を採用している。よ
り正確には、前記したように、吐出口24近傍では、気
泡22は吐出口24方向に大目に成長するので、気泡2
2は、ヒータ22を中心にして幾分吐出口24側に大き
くなっている。つまり、長さla は長さlb より幾分長
くなる。これらの長さは、成長して液路20を塞ぐ大き
さになった時に推定した気泡22での寸法であり、した
がって、気泡22が完全に液路20を塞ぐ時の寸法la
以下に、ヒータ22の先端部分から吐出口24までの長
さを設定しておく。このように構成することにより、イ
ンク液滴25を吐出させても、そのときまでの気泡の成
長段階で液路20を完全に遮断しないで済む。
【0057】この記録方法では、気泡の成長段階で液路
を完全に遮断しないので、後続のインク記録のためのイ
ンクのリフィル特性が優れており、300℃以上の高熱
も外気側へ液出されるので応答周波数も優れている。
【0058】このように低表面張力のインクを吐出する
際、気泡を大気と連通させて吐出する方法を用いること
によって、気泡が大気と連通する際に、液路内液体が吐
出口から突出した液滴と連通しながら、液滴を徐々に分
離していくので、従来の系でのスプラッシュ発生を防止
できる。
【0059】さらに発泡およびインクリフィル時の振
動,メニスカス回復力によるインクの尾引きが少なく、
従来問題となっていたサテライトの発生が防止できる。
【0060】本インク吐出方法の好ましい液滴形成条件
を以下に挙げる。
【0061】第1条件は、前述したようにバブルの内圧
が外気圧より低い条件でバブルを外気と連通させること
である。
【0062】すなわち、バブルの内圧が外気圧より低い
条件でバブルを外気と連通させることは、バブル内圧が
外気圧より高い条件で連通させる場合に生じていた吐出
口近傍の不安定な液滴を、飛散させる事がなく、また更
には、該圧力が等しい場合よりも、吐出口近傍の不安定
な液体には液路内に引き込む力がわずかではあるが働く
ため、より一層安定した液体の吐出と不要液体の飛散防
止を図ることができる。
【0063】上記条件に加えて、バブルの吐出方向先端
の移動速度の1次微分値が負となる条件で、バブルと外
気とを連通させる第2条件、或は、吐出エネルギー発生
手段(発熱素子)の吐出口側端部からバブルの吐出口側
端部の距離la と吐出エネルギー発生手段の吐出口とは
反対側の端部からバブルの吐出口とは反対側の端部との
距離lb とがla /lb ≧1を満足する第3条件、もし
くはその両方の条件をもちバブルと外気を連通させるこ
とはより好ましい。
【0064】
【表1】
【0065】表1に本実施の形態で用いたインクの組成
を示す。各色の染料濃度を表2に示す。
【0066】さらに、比較として用いた従来インクの組
成を表3に示す。
【0067】本実施の形態で用いたインクの表面張力γ
は27.8dyne/cm、粘度ηは1.49cpであ
る。従って、前述の図1より、このインクは普通紙の臨
界表面張力(35dyne/cm)以下であり、極めて
ぬれ性が高く、紙中への浸透速度が非常に速いインクで
ある。
【0068】従来インクの表面張力γは48dyne/
cm、粘度ηは2.0cpである。従って、図1より、
従来インクは普通紙の臨界表面張力(35dyne/c
m)以上であり、ぬれ性が低いため、紙中への浸透速度
が遅く、ブリーディングを起こしやすいインクである。
【0069】
【表2】
【0070】
【化1】
【0071】(但し、Q1 は低級アルキルカルボニルア
ミノ基、低級アルコキシ基から選択される基で置換され
たフェニル基またはナルチル基あるいはSO3 M基で置
換されたナフチル基を表し、Q2 はSO3 M基で置換さ
れたナフチル基もしくは低級アルコキシ基で置換された
フェニル基を表し、Q3 は未置換もしくはSO3 M基で
置換されたフェニル基またはナフチル基を表し、R1
よびR2 は低級アルキル基,低級アルコキシ基および低
級アルキルカルボニルアミノ基から選択される基、R3
は水素原子もしくはSO3 M基で置換されたフェニル基
を表し、nは0または1、Mはアルカリ金属またはアン
モニウムを表す。
【0072】
【化2】
【0073】(但し、Yは水素原子、メチル基、メトキ
シ基、アセチルアミノ基、ニトロ基のいずれかを表し、
なお、ベンゼン環Bの3位の炭素原子とともにベンゼン
環を形成することもある。一方、Xはアセチル基、ベン
ゾイル基、パラトルエンスルホニル基、4−クロロ−6
−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル基の
いずれかを表し、また、M1 ,M2 およびM3 は各々ア
ルカリ金属、アンモニウム及びアミン類の中から選ばれ
る塩基である。)
【0074】
【表3】
【0075】浸透剤としてはエアロゾルOT型、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸エステ
ルナトリウムなどのアニオン系の界面活性剤や、下記一
般式[1]で表される高級アルコールのエチレンオキサ
イド付加物、下記一般式[2]で表されるアルキルフェ
ノールのエチレンオキサイド付加物、下記一般式[3]
で表されるエチレンオキサイド−プロピレンオキサイド
共重合体、下記一般式[4]で表されるアセチレングリ
コールのエチレンオキサイド付加物などの非イオン性界
面活性剤が優れている。
【0076】但し、上記アニオン系の界面活性剤は起泡
力が大きく取り扱いが不便であることから、本発明にお
いては、下記一般式に示したような非イオン性界面活性
剤を用いた。
【0077】ここで、nは一般式[1],[2]におい
ては6〜14が好ましい。
【0078】また、Rは炭素数が5〜26のものが好ま
しい。一般式[3],[4]においてはm+nは6〜1
4であることが望ましい。
【0079】
【化3】
【0080】これまであげたエチレンオキサイド型非イ
オン性界面活性剤の中でもアセチレングリコールのエチ
レンオキサイド付加物が、被記録媒体上での画像特性、
記録ヘッドからの吐出特性などにおいて非常にバランス
が良好であり、好ましい、さらにこの化合物は付加する
エチレンオキサイドの数m+nによって親水性および浸
透性がコントロールされる。m+nが6より小さい場合
には、浸透性は良好であるが、水溶性が乏しくなりイン
クへの溶解性が良くない。
【0081】また、逆にエチレンオキサイドの付加数が
多すぎると親水性は大きくなるが、浸透性が低下し、m
+nが14より大きくなった場合、効果的な浸透性を得
るためには添加量が多くなり発−不良等の吐出特性に弊
害をもたらす。このように、この化合物はエチレンオキ
サイドの付加数が6〜14の間にあることが好ましい。
【0082】これらの非イオン性界面活性剤の添加量は
0.1〜20wt%であることが好ましい。0.1wt
%以下では画像特性、浸透性が十分ではなく、20wt
%以上ではもはやそれ以上の効果が期待できず、かえっ
てコスト、インクとしての信頼性などに対して不利にな
ってしまうためである。
【0083】また、これら非イオン性界面活性剤は、ひ
とつないしは複数の組み合せでも良いものとする。
【0084】この他、インク成分には一般的に記録剤と
しての染料、目詰まり防止を目的とした多価アルコール
等の低揮発性有機溶剤や、発泡安定性・記録媒体上での
定着性を目的としたアルコール類等の有機溶剤が必要に
応じて添加される。
【0085】本発明のインクを形成する水溶性有機溶媒
としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどのポリアルキレングリコール類;
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1・2・6−ヘ
キサントリオール、ヘキシレングリコール、ジエチレン
グリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含
むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリ
コールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル
(またはエチル)エーテル、トリエチレングリコールモ
ノメチル(またはエチル)エーテル等の多価アルコール
の低級アルキルエーテル類;メチルアルコール、エチル
アルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、tert−ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール等の
アルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール
等のケトンまたはケトンアルコール類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類;N−メチル−2−ピ
ロリドン、2−ピロリドン、1・3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン等の含窒素環状化合物等を、あげること
ができる。
【0086】これらの水溶性有機溶剤は、画像特性や吐
出信頼性を悪化させない量で含有することができる。好
ましくは、多価アルコール類や多価アルコール類のアル
キルエーテル類であり、その含有量は、1〜30wt%
であることが望ましい。
【0087】この時、本発明で使用されるインク中の純
水の量については、50〜90wt%の間にあることが
好ましい。
【0088】本発明において使用する染料は、直接染
料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建
染染料があげられる。これらの染料の含有量は液媒体成
分の種類、インクに要求される特性、記録ヘッドの吐出
量などに依存して決定されるが、一般的にはインクの全
重量に対して0.5〜15wt%、好ましくは1〜7w
t%の範囲とされる。
【0089】この他にチオジグリコールや尿素(または
その誘導体)をインク中に添加することにより吐出特性
や目詰まり(固着)防止効果が飛躍的に向上することが
わかった。これらの添加により染料のインク中への溶解
性が良化するためと考えられる。チオジグリコールや尿
素(またはその誘導体)の含有量は、好ましくは1〜3
0wt%であり、必要に応じて添加することができる。
【0090】本発明のインクの主成分は、これまで通り
であるが、その他にポリビニルアルコール、セルロース
類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、緩衝液などのpH調整剤、防カ
ビ剤などを本発明の目的を妨げない範囲において必要に
応じて添加することができる。
【0091】本実施の形態で用いる低表面張力インクと
高い表面張力のインクを本実施の形態の大気に気泡を連
通させてインクを吐出するインク吐出方法により吐出し
て記録を行なった結果について述べる。
【0092】まず、発泡した際の泡の長さ(発泡長)を
比較したところ、本実施の形態の低表面張力インクの方
が大きいことが判明した。
【0093】これは、本実施の形態のインクは浸透剤と
して界面活性剤を主に使用しているため、ヒータ面の濡
れ性が高くなりインク吐出に重要な膜沸騰が安定に行な
われるためと考えられ、結果として大気に気泡を連通さ
せてインクを吐出する吐出方法に好ましい発泡条件が得
やすくなっている。つまり、発泡が大きいため、吐出口
とヒータとの配置距離が離れていても、大気に気泡を連
通させることができるため、吐出インク量を増加させる
ことができる。また、ヒータ面積が小さくても十分な発
泡が得られるため、ヒータ面積を小さくでき、消費エネ
ルギーを小さくすることができる。
【0094】さらに、低表面張力インクの問題であった
サテライトドットの発生もきわめて少なく、またスプラ
ッシュ、サテライト発生がないため、ノズル近傍の濡れ
が少なく、定期的に必要であった吐出回復動作間隔も長
くなり、良好な吐出が得られた。
【0095】また、メニスカスの減衰時間についても、
気泡の成長段階で液路を完全に遮断しない場合、メニス
カスの振動が小さいため非常に速くなる。
【0096】記録画像を図15,図16に示す。
【0097】図15は、本実施の形態の組成インクを用
いた場合、図16は、従来組成インクを用いた場合の画
像である。
【0098】文字はブラック、背景はイエローで印字を
行なっているが、本実施の形態インクの方がブリーディ
ングによる画像劣化がきわめて少なく良好な画像形成が
可能となる。
【0099】(他の実施の形態)表4に本実施の形態で
用いたインクの組成を示す。
【0100】各色の染料濃度を表2に示す。
【0101】本実施の形態で用いたインクの表面張力は
32dyne/cm、粘度ηは2.0cpである。この
インクも先の実施の形態と同様に普通紙の臨界表面張力
(35dyne/cm)以下であり、極めてぬれ性が高
く、紙中への浸透速度が非常に速いインクである。
【0102】
【表4】
【0103】本実施の形態におけるインクは浸透剤とし
ての界面活性剤は含まない。かわりに、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキサ
ノール等のアルコール類の添加量により目的の浸透性を
得ている。
【0104】表面張力35dyne/cmのインクとす
るためには、上記アルコール類の含有量は3〜30wt
%であることが好ましい。
【0105】本実施の形態に用いたインク吐出方法は、
先の実施の形態に示したものと同様であるため、ここで
は説明を省略する。
【0106】本実施の形態においてもインクを吐出,印
字を行なったところ、以下の結果が得られた。
【0107】インク吐出時の発泡長を比較したところ、
表3の従来インクにくらべ本実施の形態のインクの方が
大きかった。
【0108】これは、本実施の形態のインクは浸透剤と
してアルコール類を使用しているため、蒸気圧が高く沸
点が低いため膜沸騰が行なわれやすいためと考えられ、
結果として本インク吐出方法に好ましい発泡条件が得や
すくなっている。
【0109】さらに、低表面張力インクの問題であった
サテライトドットの発生もきわめて少なく、またスプラ
ッシュ,サテライト発生がないため、ノズル近傍の濡れ
が少なく、定期的に必要であった吐出回復動作間隔も長
くなり、良好な吐出が得られた。
【0110】また、メニスカスの減衰についても気泡の
成長段階で液路を完全に遮断しないのでメニスカスの振
動が小さいため、非常に速い時間で安定する。
【0111】記録画像についても先の実施の形態と同様
にブリーディングによる画像劣化が極めて少なく良好な
画像形成が可能であった。
【0112】以上説明したように、界面活性剤あるいは
アルコール類添加により表面張力を低くしたインクを用
いることにより、普通紙に対してブリーディングによる
画像劣化がきわめて少なく良好な画像形成が可能とな
る。
【0113】さらに、インク吐出時の発泡を、従来イン
クにくらべて大きくすることが可能である。
【0114】本実施の形態におけるインク吐出手段の場
合、吐出口近傍で生成した気泡を外気と連通させるた
め、前記したように(図12)、吐出口と発熱ヒータの
距離を短かくしなければならなかった。しかし、発泡長
が大きい本実施の形態のインクを用いることにより吐出
口・発熱ヒータ間距離を長くすることができるため、ヘ
ッド加工精度を確保するのが容易となり、インク吐出量
の安定化の効果が得られる。
【0115】さらに、本実施の形態におけるインク吐出
手段により低表面張力インクの課題であったサテライト
ドット発生防止、スプラッシュ,サテライトによるノズ
ル近傍の濡れによる吐出不良防止、メニスカスの減衰時
間が良化し、安定吐出が可能となった。
【0116】
【発明の効果】以上、説明したような本発明のインクジ
ェット記録方法、インクジェット装置によってさらに以
下のような複合的な効果を得ることができた。
【0117】従来、気泡を大気に連通させてインクを吐
出する方法を用いる場合、吐出口近傍で生成した気泡を
外気と連通させるため、前述したように(図12)、吐
出口と発熱ヒータの距離を短くしなければならなかっ
た。このため、発泡長が短い高表面張力の従来インクを
用いた場合、吐出口と発熱ヒータの距離が短いためイン
クの吐出量が少なくなり、所定濃度の画像を得ようとし
た場合、キャリッジを複数回走査させるマルチパス印字
等により同一画素を複数回重ね印字し、紙面へのインク
付着量を多くする必要があった。
【0118】しかし、本実施の形態で説明した低表面張
力のインクを用いることで、発泡長を大きくすることが
可能となり、気泡を大気に連通させて液体を吐出する吐
出方法においても吐出口と発熱ヒータの距離を長くする
ことができ、吐出量を大きくすることができた。
【0119】この結果、前述のマルチパス印字は不要と
なり、印字速度の向上がはかれた。さらに、吐出口側か
らのインクの戻りが少ないため、メニスカスの振動も速
い時間で安定するので、高速駆動が可能となり印字速度
向上に寄与する。
【0120】また、従来インクを用いた場合に比べて発
泡長が大きくなる熱効率が高く、気泡を大気に連通させ
て液体を吐出する吐出方法においても、ヒータサイズを
小さくでき、省エネルギーの向上や蓄熱による弊害の減
少を図ることが可能となった。
【0121】さらに、吐出口と発熱ヒータの距離を従来
インクに比べて長くすることができるのでインクジェッ
トヘッドの加工精度の公差を大きくすることができるた
め、生産性の向上が図れる。
【0122】また、インク吐出量のばらつきも少なくで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録媒体の臨界表面張力を示す図である。
【図2】従来のインク吐出原理を示す図である。
【図3】従来のインク吐出原理を示す図である。
【図4】従来のインク吐出原理を示す図である。
【図5】従来のインク吐出原理を示す図である。
【図6】従来のインク吐出原理を示す図である。
【図7】従来インクを従来のインク吐出方法で吐出した
場合の状態を示す図である。
【図8】低表面張力インクを従来のインク吐出方法で吐
出した場合の状態を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態におけるシリアルスキャ
ン型式のカラーインクジェット記録装置の要部構成図で
ある。
【図10】本発明の一実施の形態におけるインク吐出原
理を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態におけるインク吐出原
理を示す図である。
【図12】本発明の一実施の形態におけるインク吐出原
理を示す図である。
【図13】本発明の一実施の形態におけるインク吐出原
理を示す図である。
【図14】本発明の一実施の形態におけるインク吐出原
理を示す図である。
【図15】本発明の一実施の形態におけるインクを用い
た記録画像を示す図である。
【図16】従来インクを用いた記録画像を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 3,4 排紙ローラ 5 ガイドシャフト 6 エンコーダ 7,8 駆動ベルト 9 キャリッジモータ 10 キャップ部 11 回復ユニット 12 クリーニングブレード 13 インク供給チューブ 14 インクタンク 20,50,60 液路 21,51,61 ヒータ 22,52,62 気泡(バブル) 23,53,63 インク 24,54,64 吐出口 25,55,65 吐出インク滴 53a 押出されたインク 66 サテライト 67 スプラッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小板橋 規文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 名越 重泰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 植月 雅哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 藤田 美由紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 後藤 史博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱エネルギーによってインク中に発生す
    る気泡の圧力によってインクを吐出して記録を行うイン
    クジェット記録方法であって、 発熱体が配され吐出口に連通した液流路を有するインク
    ジェットヘッドを準備する工程と、 前記液流路内に被記録媒体の臨界表面張力以下の表面張
    力を有するインクを供給する工程と、 発生した気泡の内圧が負圧のときに前記吐出口から大気
    に連通するような気泡を発生させるための熱エネルギー
    を前記発熱体が発生する工程と、 前記発生した気泡の圧力によって前記インクを吐出口か
    ら吐出する工程と、 を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記発熱体と前記吐出口との距離は、前
    記発生した気泡が前記液流路を塞ぐ場合を想定したとき
    の気泡の長さの半分以下であることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記液流路に供給されるインクの表面張
    力は35dyne/cm以下であることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 熱エネルギーによってインク中に発生す
    る気泡の圧力によってインクを吐出して記録を行うイン
    クジェット記録装置であって、 吐出口と電気熱変換体が配され前記吐出口に連通すると
    共に被記録媒体の臨界表面張力以下の表面張力を有する
    インクを有する液流路とを有するインクジェットヘッド
    と、 発生した気泡の内圧が負圧のときに前記吐出口から大気
    に連通するような気泡を発生させるための熱エネルギー
    を前記電気熱変換体に発生させるための電気信号を供給
    する電気信号供給手段と、 前記発生した気泡の圧力によって吐出されたインクを受
    ける被記録媒体を搬送するための手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記電気熱変換体と前記吐出口との距離
    は、前記発生した気泡が前記液流路を塞ぐ場合を想定し
    たときの気泡の長さの半分以下であることを特徴とする
    請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記液流路に供給されるインクの表面張
    力は35dyne/cm以下であることを特徴とする請
    求項4に記載のインクジェット記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005193659A (ja) * 2003-12-12 2005-07-21 Canon Inc インクジェット記録方法、インクジェット用インク、インクジェット記録用インクカートリッジ、インクジェット記録ユニット及びインクジェット記録装置
JP2005193658A (ja) * 2003-12-12 2005-07-21 Canon Inc インクジェット記録方法、インクジェット用インク、インクカートリッジ、記録ユニット及びインクジェット記録装置

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JP2005193659A (ja) * 2003-12-12 2005-07-21 Canon Inc インクジェット記録方法、インクジェット用インク、インクジェット記録用インクカートリッジ、インクジェット記録ユニット及びインクジェット記録装置
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JP4551749B2 (ja) * 2003-12-12 2010-09-29 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法
JP4557695B2 (ja) * 2003-12-12 2010-10-06 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法

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