JPH08224632A - 円弧状コイルばねの製造方法 - Google Patents
円弧状コイルばねの製造方法Info
- Publication number
- JPH08224632A JPH08224632A JP5979095A JP5979095A JPH08224632A JP H08224632 A JPH08224632 A JP H08224632A JP 5979095 A JP5979095 A JP 5979095A JP 5979095 A JP5979095 A JP 5979095A JP H08224632 A JPH08224632 A JP H08224632A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil spring
- jig
- arcing
- peening
- fitting plates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 円弧状コイルばねを能率よく製造し、また、
ピーニング効果を高めて耐久性を向上させる。 【構成】 ばね線材をコイリング成形により円筒コイル
状に成形後、治具に取り付けることにより、円弧状に保
持し、かつ、圧縮荷重を加えた状態でピーニング処理を
施す構成とした。
ピーニング効果を高めて耐久性を向上させる。 【構成】 ばね線材をコイリング成形により円筒コイル
状に成形後、治具に取り付けることにより、円弧状に保
持し、かつ、圧縮荷重を加えた状態でピーニング処理を
施す構成とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は主として円周方向のたわ
みを伴う部分に用いられる円弧状コイルばねの製造方法
に関する。
みを伴う部分に用いられる円弧状コイルばねの製造方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、円弧状コイルばねを製造するに
は、コイリング時に円弧状に成形するか、または、円筒
状に成形した後に治具に円弧状に取り付けて熱処理を施
すことにより円弧状にした後に、耐久性を向上させるた
めに、自由状態でピーニング処理を施すのが一般的であ
った。
は、コイリング時に円弧状に成形するか、または、円筒
状に成形した後に治具に円弧状に取り付けて熱処理を施
すことにより円弧状にした後に、耐久性を向上させるた
めに、自由状態でピーニング処理を施すのが一般的であ
った。
【０００３】しかしながら、このような方法では、成形
とピーニング処理が別工程で行われるため、能率が低
く、また、ピーニング処理によって付与される表面の圧
縮残留応力も５０〜８０ｋｇｆ／ｍｍ2 程度であった。
とピーニング処理が別工程で行われるため、能率が低
く、また、ピーニング処理によって付与される表面の圧
縮残留応力も５０〜８０ｋｇｆ／ｍｍ2 程度であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の円弧状コイルばねの製造方法が、能
率が低く、また、ピーニング効果が小さく、耐久性の向
上が不十分であるということである。
する課題は、従来の円弧状コイルばねの製造方法が、能
率が低く、また、ピーニング効果が小さく、耐久性の向
上が不十分であるということである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項１の発明は、ばね線材をコイリン
グ成形により円筒コイル状に成形後、治具に取り付ける
ことにより、円弧状に保持し、かつ、圧縮荷重を加えた
状態でピーニング処理を施す構成とし、また、請求項２
の発明は、請求項１の発明において、ピーニング処理前
に熱処理を施す構成とした。
の手段として、請求項１の発明は、ばね線材をコイリン
グ成形により円筒コイル状に成形後、治具に取り付ける
ことにより、円弧状に保持し、かつ、圧縮荷重を加えた
状態でピーニング処理を施す構成とし、また、請求項２
の発明は、請求項１の発明において、ピーニング処理前
に熱処理を施す構成とした。
【０００６】
【発明の作用及び効果】本発明は上記構成になり、請求
項１の発明は、円弧状に保持し、かつ、圧縮荷重を加え
た状態でピーニング処理を施すから、ばね線材が塑性変
形を生じて治具から外しても円弧形状に保たれ、しか
も、ストレスピーニングを施したことになるから、圧縮
残留応力が大きく、耐久性に優れた円弧状コイルばねを
製造することができ、また、請求項２の発明は、ピーニ
ング処理前に熱処理を施すから、治具から外したときの
戻りが小さい効果がある。
項１の発明は、円弧状に保持し、かつ、圧縮荷重を加え
た状態でピーニング処理を施すから、ばね線材が塑性変
形を生じて治具から外しても円弧形状に保たれ、しか
も、ストレスピーニングを施したことになるから、圧縮
残留応力が大きく、耐久性に優れた円弧状コイルばねを
製造することができ、また、請求項２の発明は、ピーニ
ング処理前に熱処理を施すから、治具から外したときの
戻りが小さい効果がある。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【０００８】図１〜図３に示す本発明の第１実施例は、
両側の円板１、１の間に細いリブ３、３を残して後述す
るコイルばねａの外径より幅の広い円弧状の窓孔４を形
成した２枚の取付板２、２がコイルばねａの外径より小
さい間隔で差し渡された治具１０を構成し、線材を円筒
形に巻回したコイルばねａを圧縮して治具１０の窓孔４
から取付板２、２の間に挿入すると、図３に示すよう
に、コイルばねａはその弾拡力により両端部が外側のリ
ブ３、３に、中央部が内側のリブ３、３にそれぞれ押し
付けられて取付板２、２の間に収められる。
両側の円板１、１の間に細いリブ３、３を残して後述す
るコイルばねａの外径より幅の広い円弧状の窓孔４を形
成した２枚の取付板２、２がコイルばねａの外径より小
さい間隔で差し渡された治具１０を構成し、線材を円筒
形に巻回したコイルばねａを圧縮して治具１０の窓孔４
から取付板２、２の間に挿入すると、図３に示すよう
に、コイルばねａはその弾拡力により両端部が外側のリ
ブ３、３に、中央部が内側のリブ３、３にそれぞれ押し
付けられて取付板２、２の間に収められる。
【０００９】取付板２、２の窓孔４、４の一端にはスペ
ーサ５が挿入されてコイルばねａの圧縮量を調節するよ
うになっている。
ーサ５が挿入されてコイルばねａの圧縮量を調節するよ
うになっている。
【００１０】この状態において、円板１、１の中心を中
心として回転させつつピーニングマシンｂからショット
ｃを投射すると、ショットｃは取付板２、２の間及びそ
れらの窓孔４を通ってコイルばねａの内外周に打ち付け
られ、コイルばねａの表面に打痕が形成されて塑性変形
により円弧状に変形するとともに、表面に圧縮の残留応
力が生じ耐久性が向上する。
心として回転させつつピーニングマシンｂからショット
ｃを投射すると、ショットｃは取付板２、２の間及びそ
れらの窓孔４を通ってコイルばねａの内外周に打ち付け
られ、コイルばねａの表面に打痕が形成されて塑性変形
により円弧状に変形するとともに、表面に圧縮の残留応
力が生じ耐久性が向上する。
【００１１】本実施例の治具１０を用いて円弧状コイル
ばねを製造した実験例を説明すると、材質ＳＷＯＳＣ−
Ｖ、線径３、４ｍｍの線材をコイル径１１．６ｍｍ、自
由長１００ｍｍ，総巻数１９の円筒形コイルばねを窓孔
４の曲率半径を８０ｍｍ、取付長さを９５ｍｍに圧縮し
てピーニング処理を施した後、治具１０から取り外した
ところ、自由長９９．５ｍｍ、曲率半径１２０ｍｍ、内
周側表面圧縮残留応力１００ｋｇｆ／ｍｍ2 の円弧状コ
イルばねがえられた。
ばねを製造した実験例を説明すると、材質ＳＷＯＳＣ−
Ｖ、線径３、４ｍｍの線材をコイル径１１．６ｍｍ、自
由長１００ｍｍ，総巻数１９の円筒形コイルばねを窓孔
４の曲率半径を８０ｍｍ、取付長さを９５ｍｍに圧縮し
てピーニング処理を施した後、治具１０から取り外した
ところ、自由長９９．５ｍｍ、曲率半径１２０ｍｍ、内
周側表面圧縮残留応力１００ｋｇｆ／ｍｍ2 の円弧状コ
イルばねがえられた。
【００１２】図４〜図６に示す本発明の第２実施例は、
細いリブｂを残して円弧状の窓孔１３を形成した２枚の
取付板１１をコイルばねａの外径より小さい幅で対応さ
せた治具２０を、中央に各治具２０の取付板１１より直
径の大きい円板１６を固定した軸１４の両側に２個ずつ
間隔をあけて固定したものであり、円筒形のコイルばね
ａを各治具２０の窓孔１３に円弧状に湾曲させて収め、
スペーサ１５により圧縮量を調節した後、図６に示すよ
うに、ローラーｅ，ｆ，ｇにより循環走行するゴム製の
エプロンｄに載せると、各治具２０は軸１４を中心とし
て回転するとともに円板１６を中心として左右に揺動す
るから、ピーニングマシンｂによりショットｃを投射す
ると、各治具２０の取付板１１、１１の間及び窓孔１３
からコイルばねａにショットｃが衝突し、ピーニング処
理が施される。
細いリブｂを残して円弧状の窓孔１３を形成した２枚の
取付板１１をコイルばねａの外径より小さい幅で対応さ
せた治具２０を、中央に各治具２０の取付板１１より直
径の大きい円板１６を固定した軸１４の両側に２個ずつ
間隔をあけて固定したものであり、円筒形のコイルばね
ａを各治具２０の窓孔１３に円弧状に湾曲させて収め、
スペーサ１５により圧縮量を調節した後、図６に示すよ
うに、ローラーｅ，ｆ，ｇにより循環走行するゴム製の
エプロンｄに載せると、各治具２０は軸１４を中心とし
て回転するとともに円板１６を中心として左右に揺動す
るから、ピーニングマシンｂによりショットｃを投射す
ると、各治具２０の取付板１１、１１の間及び窓孔１３
からコイルばねａにショットｃが衝突し、ピーニング処
理が施される。
【００１３】本実施例の治具２０を用いて円弧状コイル
ばねを製造した実験例を説明すると、材質ＳＷＯＳＣ−
Ｖ、線径３、２ｍｍの線材をコイル径１１．６ｍｍ、自
由長２００ｍｍ，総巻数５０の円筒形コイルばねを窓孔
１３の曲率半径を８０ｍｍ、取付長さを１９０ｍｍに圧
縮してピーニング処理を施した後、治具２０から取り外
したところ、自由長１９９ｍｍ、曲率半径１２０ｍｍ、
内周側表面圧縮残留応力１００ｋｇｆ／ｍｍ2 の円弧状
コイルばねがえられた。
ばねを製造した実験例を説明すると、材質ＳＷＯＳＣ−
Ｖ、線径３、２ｍｍの線材をコイル径１１．６ｍｍ、自
由長２００ｍｍ，総巻数５０の円筒形コイルばねを窓孔
１３の曲率半径を８０ｍｍ、取付長さを１９０ｍｍに圧
縮してピーニング処理を施した後、治具２０から取り外
したところ、自由長１９９ｍｍ、曲率半径１２０ｍｍ、
内周側表面圧縮残留応力１００ｋｇｆ／ｍｍ2 の円弧状
コイルばねがえられた。
【図１】本発明の第１実施例の一部切欠斜視図である。
【図２】その治具の平面図である。
【図３】その治具の側面図である。
【図４】本発明の第２実施例に用いる治具の断面図であ
る。
る。
【図５】その治具の平面図である。
【図６】本発明の第２実施例の斜視図である。
ａ：コイルばね ｂ：ピーニングマシン ｃ：ショット １０、２０：治具
Claims (2)
- 【請求項１】 ばね線材をコイリング成形により円筒コ
イル状に成形後、治具に取り付けることにより、円弧状
に保持し、かつ、圧縮荷重を加えた状態でピーニング処
理を施すことを特徴とする円弧状コイルばねの製造方
法。 - 【請求項２】 ピーニング処理前に熱処理を施すことを
特徴とする請求項１記載の円弧状コイルばねの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5979095A JPH08224632A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 円弧状コイルばねの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5979095A JPH08224632A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 円弧状コイルばねの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08224632A true JPH08224632A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=13123438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5979095A Pending JPH08224632A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 円弧状コイルばねの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08224632A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7984537B2 (en) * | 2007-03-01 | 2011-07-26 | Electronics Inc. | Method of shot peening coil springs |
| CN102501009A (zh) * | 2011-10-27 | 2012-06-20 | 杭州富春弹簧有限公司 | 一种弧形弹簧的加工工艺 |
| CN102699239A (zh) * | 2012-04-13 | 2012-10-03 | 杭州富春弹簧有限公司 | 弧形弹簧热成型装置 |
| CN102699242A (zh) * | 2012-04-13 | 2012-10-03 | 杭州富春弹簧有限公司 | 一种弧形弹簧的加工工艺 |
| CN103121069A (zh) * | 2011-11-18 | 2013-05-29 | 邵承玉 | 弧形弹簧成形机 |
| CN104190829A (zh) * | 2014-08-13 | 2014-12-10 | 曲阜天博汽车电器有限公司 | 弧形弹簧的制作工艺 |
| US11248674B2 (en) | 2017-08-24 | 2022-02-15 | Ressorts Liberte Inc. | Coil spring and method of fabrication thereof |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP5979095A patent/JPH08224632A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7984537B2 (en) * | 2007-03-01 | 2011-07-26 | Electronics Inc. | Method of shot peening coil springs |
| CN102501009A (zh) * | 2011-10-27 | 2012-06-20 | 杭州富春弹簧有限公司 | 一种弧形弹簧的加工工艺 |
| CN103121069A (zh) * | 2011-11-18 | 2013-05-29 | 邵承玉 | 弧形弹簧成形机 |
| CN103121069B (zh) * | 2011-11-18 | 2015-08-05 | 邵承玉 | 弧形弹簧成形机 |
| CN102699239A (zh) * | 2012-04-13 | 2012-10-03 | 杭州富春弹簧有限公司 | 弧形弹簧热成型装置 |
| CN102699242A (zh) * | 2012-04-13 | 2012-10-03 | 杭州富春弹簧有限公司 | 一种弧形弹簧的加工工艺 |
| CN104190829A (zh) * | 2014-08-13 | 2014-12-10 | 曲阜天博汽车电器有限公司 | 弧形弹簧的制作工艺 |
| US11248674B2 (en) | 2017-08-24 | 2022-02-15 | Ressorts Liberte Inc. | Coil spring and method of fabrication thereof |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040805 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050111 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050524 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |