JPH08135706A - 車輌用ウェーブスプリング及びその製造方法 - Google Patents

車輌用ウェーブスプリング及びその製造方法

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JPH08135706A
JPH08135706A JP6305607A JP30560794A JPH08135706A JP H08135706 A JPH08135706 A JP H08135706A JP 6305607 A JP6305607 A JP 6305607A JP 30560794 A JP30560794 A JP 30560794A JP H08135706 A JPH08135706 A JP H08135706A
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JP
Japan
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vehicle
wave
ring
ring body
return spring
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JP6305607A
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English (en)
Inventor
Nobumichi Hirashima
信道 平島
Yoshinobu Ikutomo
良信 生友
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MORITETSUKU STEEL KK
Molitec Steel Co Ltd
Original Assignee
MORITETSUKU STEEL KK
Molitec Steel Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F37/00Manufacture of rings from wire
    • B21F37/04Manufacture of rings from wire of washers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/583Diaphragm-springs, e.g. Belleville

Abstract

(57)【要約】 【目的】材料の歩留りを良くし、低コストで得られる車
輌用ウェーブスプリング及びその製造方法を提供する。 【構成】線材を所定径に巻回した後、両端を溶接するこ
とによりリング本体を形成する。その後、焼き入等の熱
処理を施し、次いで、熱処理の施したリング本体を加熱
手段を有する上型の上型押圧面と下型の下型押圧面との
間に配し、所定温度、所定の加圧状態で所定時間保持し
て型押し成形することによりリング本体にウェーブ部を
形成した車輌用ウェーブスプリングを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車輌におけるトラン
スミッション内のリターンスプリングとクラッチディス
クとの間に配設され、エンジン側から押圧されたピスト
ンがリターンスプリングを介してクラッチディスクを押
圧するに際し、リターンスプリングにかかる衝撃を防止
等するリング状の車輌用ウェーブスプリング及びその製
造方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車輌におけるトランスミッシ
ョン内のリターンスプリングとクラッチディスクとの間
に配設される車輌用ウェーブスプリングは、図5に示す
ように打ち抜き工程、ウェーブ成形工程、熱処理工程、
バレル工程、矯正テンパー工程、ショットピーンニング
工程、洗浄工程を経て製造されている。詳しくは、ま
ず、図6(A) に示すように所定厚さの板材からプレス加
工によりリング状に打ち抜き成形することにより所定径
の板状のリング本体aを形成する。そして、図6(B) に
示すようにその得られたリング本体aを、型押し成形に
より厚さ方向に折り曲げ成形することにより、全周に渡
って凹部b1と凸部b2とを交互に配したウェーブ部b
を形成する。その後、熱処理を施し、バレル工程を経て
矯正テンパー工程を施す。この矯正テンパーは、熱処理
に伴うリング本体aの歪みを矯正するためのもので、図
6(c) に示すようにウェーブ部bを形成し終えた熱処理
後のリング本体aを複数、ウェーブ部bと同形状に形成
した押圧部c3、c3を有する上治具c1と下治具c2
との間に嵌め入れ、ナットc4、c4を締め付けて複数
のリング本体aを押圧した後、その締め上げた状態で高
温下の雰囲気中に所定時間放置しておくことにより、リ
ング本体aを治具c1、c2の押圧部c3、c3に沿わ
せ、これにより、熱処理に伴うリング本体aの歪みを矯
正する。その後、ショットピーンニング工程、洗浄工程
を経ることにより車輌用ウェーブスプリングを得る。し
かしながら、この製造方法のようにリング本体aを、板
材からプレス加工によりリング状に打ち抜き成形したの
では、多くの抜きかすができ、材料の歩留りが悪くな
り、その結果、製造コストが高くなってしまっていると
いう課題がある。又、熱処理に伴うリング本体aの歪み
の矯正を、上記のような治具c1、c2による矯正テン
パーで行っても、完全に近い状態に戻し難く、その結
果、個々のリング本体aのウェーブ部bの形状が一定せ
ずにばらつきを生じるという課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、材料の歩留りを良くし、低
コストで得られる車輌用ウェーブスプリング及びその製
造方法を提供することを第1の目的とする。
【0004】又、本願発明は、個々のウェーブ部を一定
形状に形成し得る車輌用ウェーブスプリングの製造方法
を提供することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】車輌におけるトランスミ
ッション100内のリターンスプリング103とクラッ
チディスク104との間に配設され、エンジン側から押
圧されたピストン102がリターンスプリング103を
介してクラッチディスク104を押圧するに際し、リタ
ーンスプリング103にかかる衝撃を防止等するリング
状の車輌用ウェーブスプリングにおいて本願発明は、次
の特徴を有する車輌用ウェーブスプリングを提供するこ
とにより上記課題を解決する。本願発明の車輌用ウェー
ブスプリングは、リング本体2と、このリング本体2に
形成されたウェーブ部3とを備える。リング本体2は、
リング状に巻回成形した線材の両端を接続することによ
り形成されたものから構成される。一方、ウェーブ部3
は、リング本体2の周方向に沿う複数箇所を厚さ方向に
折り曲げ成形することによりリング本体2の全周に渡っ
て凹部31と凸部32とを交互に配したものである。
【0006】又、車輌におけるトランスミッション10
0内のリターンスプリング103とクラッチディスク1
04との間に配設され、エンジン側から押圧されたピス
トン102がリターンスプリング103を介してクラッ
チディスク104を押圧するに際し、リターンスプリン
グ103にかかる衝撃を防止等するリング状の車輌用ウ
ェーブスプリングの製造方法において本願発明は、次の
特徴を有する製造方法を提供することにより上記課題を
解決する。本願第1の発明の車輌用ウェーブスプリング
の製造方法は、線材をリング状に巻回成形し、その巻回
成形した線材の両端を接続することによりリング状をな
すリング本体2を形成する。その後、得られたリング本
体2を、周方向に沿う複数箇所を厚さ方向に折り曲げ成
形することにより、リング本体2の全周に渡って凹部3
1と凸部32とを交互に配したウェーブ部3を形成する
方法である。
【0007】更に、車輌におけるトランスミッション1
00内のリターンスプリング103とクラッチディスク
104との間に配設され、エンジン側から押圧されたピ
ストン102がリターンスプリング103を介してクラ
ッチディスク104を押圧するに際し、リターンスプリ
ング103にかかる衝撃を防止等するリング状の車輌用
ウェーブスプリングの製造方法において本願発明は、次
の特徴を有する本願第2の製造方法を提供することによ
り上記課題を解決する。本願第2の発明の車輌用ウェー
ブスプリングの製造方法は、線材をリング状に巻回成形
し、その巻回成形した線材の両端を接続することにより
リング状をなすリング本体2を形成する。その後、得ら
れたリング本体2に焼き入等の熱処理を施す。次に、下
面に複数の凹部52と凸部53とを交互に周方向に沿っ
て全周に配することにより下面を波形状に形成した上型
押圧面51を有する上型5と、上面に上型押圧面51の
凹部52と凸部53とに各々対応する凸部62と凹部6
3とで上面を波形状に形成した下型押圧面61を有する
下型6と、これらの上型5と下型6とに設けた加熱手段
とを備えた型4に、熱処理を施したリング本体2を、そ
の上型押圧面51と下型押圧面61との間に配し、所定
の温度、所定の押圧状態の下で所定の時間保持して型押
し成形することにより、リング本体2にウェーブ部3を
形成する方法である。
【0008】
【作用】本願の車輌用ウェーブスプリングの発明におい
ては、リング本体2を、リング状に巻回成形した線材の
両端を接続することにより形成したものから構成するた
め、従来のようにプレスによる打ち抜き加工した場合の
ように抜きカスがでるようなことがなく、材料の歩留り
を向上させることができる。
【0009】本願第1の車輌用ウェーブスプリングの製
造方法の発明おいては、リング本体2の形成を、線材を
巻回成形すれば良く、プレス加工せずに済ませることが
でき、高価なプレス加工機を使用せずに行うことができ
る。
【0010】又、本願第2の車輌用ウェーブスプリング
の製造方法の発明おいては、まず、巻回成形した線材の
両端を接続することによりリング状をなすリング本体2
に焼き入等の熱処理を施す。これにより、リング本体2
の溶接部21の内部の金属組織や硬度をリング本体2に
おける他の部分と均一化させることができる。そして、
その後、その熱処理を施したリング本体2を、加熱手段
を備えた型4で、所定の温度、所定の押圧状態の下で所
定の時間保持して型押し成形によりリング本体2にウェ
ーブ部3を形成する。こうすることにより、熱処理によ
り硬度の高くなったリング本体2に容易にウェーブ部3
を形成することができ、しかも、溶接部21に割れ等の
発生を防止できる。又、ウェーブ部3の形状を一定に形
成でき、従来の矯正テンパーによる歪み取りのように完
全に歪みを除去できず個々のウェーブ部3の形状にばら
つきをきたすというようなことを防止できる。
【0011】
【実施例】以下、図を基に本願発明の一実施例を具体的
に説明する。図1は、本願発明の一実施例の車輌用ウェ
ーブスプリングの斜視図であり、図2は、車輌用ウェー
ブスプリングの製造工程図を示す。
【0012】本願発明の車輌用ウェーブスプリング1
は、図1に示すようにリング状を呈するリング本体2
と、このリング本体1に形成された複数の凹部31と凸
部32とからなるウェーブ部3とを備えたものから構成
されている。この実施例では、リング本体2の厚さが2
mm程度で外径が148mm、内径が137mm程度の
ものから構成され、凹部31と凸部32とが交互に周方
向に沿って各八個ずつ配されてウェーブ部3を形成した
ものから構成されている。又、凹部31の下面から凸部
32の上面までの高さh、即ち車輌用ウェーブスプリン
グ1の全体としての高さhが4mm程度に形成されてい
る。尚、車輌用ウェーブスプリング1の寸法や凹部3
1、凸部32の個数等は、この態様のものに限らず、車
輌の機種等に応じて適宜変更できる。
【0013】そして、この車輌用ウェーブスプリング1
は、車輌におけるトランスミッション内に配設されて使
用される。ここで、この車輌用ウェーブスプリング1の
車輌における機能について簡単に説明する。図4は、車
輌におけるトランスミッション100内の部分拡大断面
図を示しており、図の左方側にはエンジンが、右方側に
は変速ギヤーが設置され、本願発明に係る車輌用ウェー
ブスプリング1は、トランスミッション100内におい
てクラッチカバー101内のリターンスプリング103
とクラッチディスク104との間に配設されている。そ
して、まず、エンジン側の油圧によりピストン102が
変速ギヤー側(図示のX方向)に押圧されると、リター
ンスプリング103を介してクラッチディスク104が
押圧され、これにより、クラッチ板105が挾持されて
インナーケース106が回転させられるが、車輌用ウェ
ーブスプリング1は、上記のピストン102がクラッチ
ディスク104を押圧する際の衝撃を吸収する等の役目
をなす。
【0014】この車輌用ウェーブスプリング1は、図2
に示す工程図に従って製造される。詳しくは、リング本
体2は、先ず、図3(A) に示すように線材を所定径に巻
回した後、両端を溶接することにより図3(B) に示すよ
うなリング状のリング本体2に形成される。このように
して線材からリング本体2を形成することにより、材料
の歩留りを向上させることができ、低コストで製造し得
る。
【0015】次に、両端の溶接されたリング本体2は、
図3(c) に示すように溶接部3に発生したバリを除去し
た後、熱処理が施される。このバリの除去方法は、例え
ば上下両側に出たバリは、研磨等することにより行い、
径方向に出たバリは、プレス加工等により行うことがで
きる。尚、このバリ取り工程は、バリが発生しない場
合、あるいは発生しても後述のバレル工程で支障ない程
度に除去できる場合は省略しても良い。
【0016】熱処理は、リング本体2の強度を高めるた
めであり、焼き入、焼き戻しが行われ、硬度がHRC5
1〜52程度になるように処理される。又、溶接部21
における内部の金属組織や硬度は、溶接の際の熱影響を
受け、リング本体2のそれらと異なった状態になってい
るが、この熱処理により、溶接部21における内部の金
属組織や硬度がリング本体2と均質化されて改善され
る。尚、この焼き戻しにより、HRC51〜52程度の
硬度にしているのは、後述のウェーブ部3の型押し成形
を考慮してのものである。
【0017】その後、バレル工程を経てリング本体2に
ウェーブ部3が形成される。バレル工程は、リング本体
2の角部を丸くすることにより角部を除去する等のため
のものである。又、ウェーブ部3の形成は、型押し成形
により行われる。この型押し成形は、図3(D) に示すよ
うに型4が、下面に上型押圧面51を有する上型5と、
上面に下型押圧面61を有する下型6とを備えている。
上型押圧面51は、周方向に沿って全周に渡り所定の大
きさで形成した複数の凹部52と凸部53とを交互に配
することにより波形状に形成されており、一方、下型押
圧面61は、上型押圧面51の凹部52と凸部53とに
各々対応する凸部62と凹部63とで波形状に形成され
ている。
【0018】又、これらの上型5及び下型6は、加熱手
段が備えられ、各々の上型押圧面51、下型押圧面61
が所定の温度に加熱できるようになされている。本実施
例における加熱手段は、図示しないが型5、6内に加熱
可能にコイル線が配設されており、このコイル線が通電
に伴い加熱することにより上型押圧面51、下型押圧面
61が所定の温度に加熱できるようになされている。
尚、この加熱手段は、型5、6内にコイル線を配したも
のに限らず、型5、6の外周に通電可能にコイル線を巻
付けることにより上型押圧面51、下型押圧面61が所
定の温度に加熱できるようにし、あるいは、その他の加
熱手段により行うようにしても良い。
【0019】そして、角部を除去されたリング本体2
は、所定温度に加熱された上型5の上型押圧面51と下
型6の下型押圧面61との間に配され、上型5の下方向
への作動によって上型5と下型6とにより上下方向に押
圧される(図5(E) )。又、この押圧は、上型5の上型
押圧面51と下型6の下型押圧面61とを460〜48
0°C程度にし、所定の押圧状態で所定時間保持するこ
とにより行われる。これにより、図1に示すように全周
に渡って複数の凹部31と凸部32とを交互に配したウ
ェーブ部3の形成されたリング本体2が得られる。尚、
上記の押圧における押圧力及び保持時間は、リング本体
1の大きさや材質により異なり、それらの条件に適合さ
せて行われるが、一般的には、6〜12トンの押圧力で
50〜70秒程度保持する。
【0020】従来の方法では、打ち抜き加工後、焼き入
等の熱処理を施す前にウェーブ部3を形成していたが、
本実施例のように線材の両端を溶接してリング本体2を
形成した場合、溶接部21が熱影響により内部の金属組
織や硬度が異なるため、溶接後にウェーブ部3を形成す
ると溶接部21に微小な割れ等が発生する恐れがある。
そのため、本実施例では、まず、焼き入等の熱処理を施
すことにより、溶接部21の内部の金属組織や硬度を他
の部分と均一化させ、その後にウェーブ部3の成形を行
っている。その一方、焼き入等の熱処理を施した後で
は、硬度が高く、型押し成形し難いことになる。又、従
来の矯正テンパーを施す場合のように、矯正用治具で挾
持して高温の雰囲気中に保持することも考えられるが、
この場合は矯正用治具で型押し成形に必要な数トンもの
押圧力をかけるのが困難で、実際上行えない。そこで、
上述のように上型5及び下型6自体に加熱手段を設け、
上型5及び下型6各々の押圧面51、61を460〜4
80°C程度に調整し、所定の押圧状態で所定時間保持
して型押し成形する。こうすることで、従来の矯正テン
パーによる場合のように個々のウェーブ部3の形状にば
らつきを生じるということを防止でき、ウェーブ部3を
一定の形状に正確に形成できる。又、従来のように矯正
用治具による矯正テンパーでは、その都度ナットを締め
付けなければならないために自動化が困難であるが、上
型5及び下型6による型押し成形で行うことにより自動
化が容易なものとなる。
【0021】その後、必要に応じてショットピーニン
グ、洗浄が施されて本願発明の車輌用ウェーブスプリン
グが得られる。
【0022】尚、本実施例では、ウェーブ部3の成形
を、熱処理後に行っているが、両端を溶接してリング状
に形成した後、熱処理前に行っても良く、適宜変更でき
る。
【0023】
【発明の効果】以上、実施例で述べたように本願発明の
車輌用ウェーブスプリングは、従来のようにプレスによ
る打ち抜き加工した場合のように抜きカスがでるような
ことがなく、材料の歩留りを向上させることができる。
これにより、低コストで得ることができる。
【0024】本願第1の車輌用ウェーブスプリングの製
造方法の発明は、リング本体の形成を、線材を巻回成形
すれば良く、プレス加工せずに済ませることができ、高
価なプレス加工機を使用せずに行うことができ、低コス
トで製造できる。
【0025】本願第2の車輌用ウェーブスプリングの製
造方法の発明は、まず、リング本体に焼き入等の熱処理
を施すことにより、リング本体の溶接部の内部の金属組
織や硬度をリング本体における他の部分と均一化させ、
その後、その熱処理を施したリング本体を、加熱手段を
備えた型で、所定の温度、所定の押圧状態の下で所定の
時間保持して型押し成形によりリング本体にウェーブ部
を形成するため、熱処理により硬度の高くなったリング
本体に容易にウェーブ部を形成することができ、しか
も、溶接部における割れ等を防止できる。又、ウェーブ
部の形状を一定に形成でき、従来の矯正テンパーによる
歪み取りの場合のように完全に歪みを除去できず個々の
ウェーブ部の形状にばらつきをきたすというようなこと
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の車輌用ウェーブスプリングの一実施
例の斜視図である。
【図2】本願発明の車輌用ウェーブスプリングの製造工
程図である。
【図3】(A) は、線材を巻回した状態の平面図、(B)
は、巻回した線材の両端を溶接した状態の平面図、(C)
は、リング本体の平面図である。(D) は、リング本体に
ウェーブ部を成形する型の要部側面図、(E) は、その型
によりウェーブ部を成形する際の説明図である。
【図4】車輌におけるトランスミッションの要部断面説
明図である。
【図5】従来の車輌用ウェーブスプリングの製造工程図
である。
【図6】(A) は、従来例のリング本体の平面図である。
(B) は、リング本体にウェーブ部を成形した状態の側面
図である。(C) は、歪矯正用治具に熱処理後のリング本
体を装着した状態の側面図である。
【符号の説明】
1 車輌用ウェーブスプリング 2 リング本体 3 ウェーブ部 5 上型 6 下型 51 上型押圧面 61 下型押圧面 100 トランスミッション

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌におけるトランスミッション(100) 内
    のリターンスプリング(103) とクラッチディスク(104)
    との間に配設され、エンジン側から押圧されたピストン
    (102) がリターンスプリング(103) を介してクラッチデ
    ィスク(104)を押圧するに際し、リターンスプリング(10
    3) にかかる衝撃を防止等するリング状の車輌用ウェー
    ブスプリングにおいて、 この車輌用ウェーブスプリング(1) が、リング本体(2)
    と、このリング本体(2) に形成されたウェーブ部(3) と
    を備え、 リング本体(2) が、リング状に巻回成形した線材の両端
    を接続することにより形成されたものから構成され、 ウェーブ部(3) が、周方向に沿う複数箇所を厚さ方向に
    折り曲げ成形することによりリング本体(2) の全周に渡
    って凹部(31)と凸部(32)とを交互に配したものであるこ
    とを特徴とする車輌用ウェーブスプリング。
  2. 【請求項2】車輌におけるトランスミッション(100) 内
    のリターンスプリング(103) とクラッチディスク(104)
    との間に配設され、エンジン側から押圧されたピストン
    (102) がリターンスプリング(103) を介してクラッチデ
    ィスク(104)を押圧するに際し、リターンスプリング(10
    3) にかかる衝撃を防止等するリング状の車輌用ウェー
    ブスプリングの製造方法において、 線材をリング状に巻回成形し、その巻回成形した線材の
    両端を接続することによりリング状をなすリング本体
    (2) を形成し、 その後、得られたリング本体(2) を、周方向に沿う複数
    箇所を厚さ方向に折り曲げ成形することにより、全周に
    渡って凹部(31)と凸部(32)とを交互に配したウェーブ部
    (3) を形成することを特徴とする車輌用ウェーブスプリ
    ングの製造方法。
  3. 【請求項3】車輌におけるトランスミッション(100) 内
    のリターンスプリング(103) とクラッチディスク(104)
    との間に配設され、エンジン側から押圧されたピストン
    (102) がリターンスプリング(103) を介してクラッチデ
    ィスク(104)を押圧するに際し、リターンスプリング(10
    3) にかかる衝撃を防止等するリング状の車輌用ウェー
    ブスプリングの製造方法において、 線材をリング状に巻回成形し、その巻回成形した線材の
    両端を接続することによりリング状をなすリング本体
    (2) を形成し、 その後、得られたリング本体(2) に焼き入等の熱処理を
    施し、次に、下面に複数の凹部(52)と凸部(53)とを交互
    に周方向に沿って全周に配することにより下面を波形状
    に形成した上型押圧面(51)を有する上型(5) と、上面に
    上型押圧面(51)の凹部(52)と凸部(53)とに各々対応する
    凸部(62)と凹部(63)とで上面を波形状に形成した下型押
    圧面(61)を有する下型(6) と、これらの上型(5) と下型
    (6) とに設けた加熱手段とを備えた型(4) に、熱処理を
    施したリング本体(2) を、その上型押圧面(51)と下型押
    圧面(61)との間に配し、所定の温度、所定の押圧状態の
    下で所定の時間保持して型押し成形することにより全周
    に渡って凹部(31)と凸部(32)とを交互に配したウェーブ
    部(3) を形成することを特徴とする車輌用ウェーブスプ
    リングの製造方法。
JP6305607A 1994-11-14 1994-11-14 車輌用ウェーブスプリング及びその製造方法 Pending JPH08135706A (ja)

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