JPH082244B2 - 製茶工程における熱風供給方法 - Google Patents

製茶工程における熱風供給方法

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JPH082244B2
JPH082244B2 JP1303578A JP30357889A JPH082244B2 JP H082244 B2 JPH082244 B2 JP H082244B2 JP 1303578 A JP1303578 A JP 1303578A JP 30357889 A JP30357889 A JP 30357889A JP H082244 B2 JPH082244 B2 JP H082244B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の目的》 <産業上の利用分野> 本発明は製茶工程における熱風供給方法に関するもの
である。
<従来の技術> 葉打、粗揉、中揉、乾燥、仕上等の製茶工程において
は、茶葉に熱風を与えて乾燥を促進しているが、この際
に茶葉の温度を所定値に保つこと、乾燥状態を恒率乾燥
に近付けることが、製茶品質上、重要な管理事項であ
る。近年、このような管理を製茶機械の自動化、マイコ
ン化により遂行しようという動きが高まっている。
特開昭60−75235号、特開昭63−264号に見られる技術
は、共に製茶機械の自動化、マイコン化を目的に開発さ
れたものである。前者は製茶工程中に測定される茶温を
設定値パターンに近似させるように熱風温度と熱風量を
調整しようとするものである。後者は、茶葉の投入含水
率、目標取出含水率、設定工程時間から目標含水率推移
曲線を一義に定め、これに基づいて熱風温度、熱風量、
その他の製茶要素の目標推移曲線を算出するとともに、
茶葉の温度を目標値に維持しようとするものである。
<発明が解決しようとする課題> しかし前者は、単に工程中の茶温を設定値パターンに
近似されることのみを目的として熱風温度と熱風量を変
更しているため、前記管理事項のうちの茶葉の温度を所
定値に保つことは充分満足できるかもしれないが、熱風
温度と熱風量のバランスについては、なおざりにされて
いる。よって恒率乾燥からかけ離れた乾燥状態が生じ、
製茶品質が損なわれるおそれがある。
後者では、茶温は所定値に維持されており、目標含水
率推移曲線及び製茶要素の目標推移曲線は恒率乾燥を目
的として決定されているため、前記管理事項は充足され
ているようである。しかし本技術では、製茶要素の目標
推移曲線は、工程開始前に目標含水率推移曲線に応じて
理論的に決定されるものであるので、実際の含水率が目
標値と異なってしまえば、もはや適切な製茶要素の制御
をしているとは言えなくなる。また本技術には多数の正
確なセンサが必要であるため、コストがかかるという問
題もある。
よって本発明は製茶工程において、茶温を所定値に保
ちつつ恒率乾燥に近い乾燥を行うことができる製茶工程
における熱風供給方法を提供することを目的とする。
《発明の構成》 <課題を解決するための手段> 本出願に係る製茶工程における熱風供給方法の第一の
発明は、茶葉に対し熱風を与えて乾燥を行う製茶工程に
おいて、工程中目標熱風温度と基準熱風温度との差に応
じて変更される基準熱風温度の設定値と、目標茶温と実
測茶温に応じて目標熱風温度を選定する熱風温度選定プ
ログラムと、実行熱風温度と基準熱風温度に応じて目標
熱風量を選定する熱風量選定プログラムを具えたことを
特徴としている。
また本出願に係る製茶工程における熱風供給方法の第
二の発明は、茶葉に対し熱風を与えて乾燥を行う製茶工
程において、実行熱風温度と実行熱風量に応じて基準熱
風温度を選定する基準熱風温度選定プログラムと、目標
茶温と実測茶温に応じて目標熱風温度を選定する熱風温
度選定プログラムと、実行熱風温度と基準熱風温度に応
じて目標熱風量を選定する熱風量選定プログラムを具え
たことを特徴としている。
これらの発明により前記目的を達成しようとするもの
である。
<発明の作用> 本発明は、茶葉に対し供給される熱風の温度と風量を
管理する方法であり、目標熱風温度は、目標茶温と実測
茶温に応じて茶温を目標値に近似させるべく選定し、目
標熱風量は、実行熱風温度と基準熱風温度に応じて選定
することにより、熱風温度と熱風量のバランスを保つ。
これを具体的に説明すれば、茶温を維持するために選
定される熱風温度が高くなるということは、茶温が上が
りにくくなっているということであり、この場合、茶葉
の恒率乾燥がくずれて表面がぐしゃついている可能性が
高いので、熱風量を増加して表面のぐしゃつきを排除す
ることが望ましい。逆に熱風温度が低くなった場合に
は、茶温が上がりやすい、すなわち茶葉の恒率乾燥がく
ずれて上乾きしている可能性が高いので、熱風量を減少
して上乾きを防止することが望ましい。
ところで熱風温度が高くなっている、あるいは低くな
っているという判断は何をもってすればよいのか。しか
も、この判断の結果は同じ熱風温度でも、原料茶葉の性
状あるいは当該工程における揉手その他の製茶要因の状
態、更に茶葉の乾燥状態,(水分値)によって異なって
くる。よって本発明では、工程中目標熱風温度と基準熱
風温度との差に応じて変更される基準熱風温度を設定
し、この基準熱風温度と実行熱風温度に応じて目標熱風
量を選定することにより、熱風量と熱風温度のバランス
をとり、茶葉の恒率乾燥を促すのである。なお基準熱風
温度を実行熱風温度と実行熱風量に応じて選定すれば、
常にその値を適切に推移させていくことが可能である。
<実施例> 以下本発明を図示の実施例に基づいて説明する。本発
明は茶葉に対し熱風を与えて乾燥を行うすべての茶葉工
程に適用される。本発明でいう茶葉工程とは、特定の製
茶機の茶葉の投入から取り出しまでの間、あるいはその
一部を意味する場合のほか、複数の製茶機の連続した処
理をまとめて意味することもある。本実施例では、本発
明を製茶中揉工程に適用した場合について説明する。
第1図は一般的な中揉機1を示す。中揉機1は胴2内
の茶葉に熱風を与えつつ、胴2の回転と多数の揉手3を
周設した主軸4をそれぞれ回転し、茶葉を胴2の内壁と
揉手3の間に挟み込んで形状を整えつつ乾燥させるもの
である。このうち熱風の供給に関する構成についてのみ
以下に説明し、その他の構成は本発明の要旨ではないの
で説明を省略する。
本中揉機1の熱風供給構造は、外気を加熱するガス火
炉5、吸引ファン6及びこれらの各操作部7、8から成
る。ガス火炉の操作部7はガスバーナ9の燃焼量を調節
して、熱風温度センサ10の測定値が目標値を維持するよ
うに働く。吸引ファンの操作部8は吸引ファン6の回転
数を調節して所定の熱風量を作り出す。なお吸引ファン
6の回転数と熱風量との関係は外的要因の影響を受けな
いため、いわゆるフィードバック制御は行わない。符号
11は水分センサであり、胴2内の茶葉をサンプリングし
てその水分値を測定し、その後、再度胴2内へ返還する
ものである。符号12は排気温度センサであるが、中揉機
1における茶葉の温度は排気温度と一致するという研究
結果に基づき、茶葉温度の代替値として排気温度を測定
するためのものである。もちろん適宜個所に茶温センサ
を配して、その値を利用することもできる。符号13はい
わゆるマイコンを主体とした熱風制御部であり、後述す
るプログラムを記憶し、必要に応じて水分センサ11、排
気温度センサ12の測定値を入力し、ガス火炉の操作部
7、吸引ファンの操作部8への指令を出力する。よって
熱風制御部13から指令が発せられると、ガス火炉5、吸
引ファン6が作動し、外気は外気取込口14からガス火炉
5内に取り込まれ、ガスバーナ9によって目標値に加熱
されて胴2内に供給され、茶葉を加熱した後に排出口15
から胴2外に排出される。なお以上は、ガス火炉5を用
いた中揉機1独持の熱風供給装置を説明したが、本実施
例に限定されるものではなく、例えば前記特開昭63−26
4号に記載された乾燥媒体供給手段(15)のような構造
をとることも可能である。
次に本実施例装置による熱風供給方法について説明す
る。なお説明に先立ち用語の一部について定義する。目
標熱風温度、目標熱風量等に使用される「目標」とは、
これからガス火炉の操作部7、吸引ファンの操作部8に
より各部を操作して得ようとする製茶要素の目標値を意
味し、実施茶温等に使用される「実測」とは、実際にセ
ンサ類によって測定された現時点あるいは過去の任意の
時の測定値を意味し、実行熱風温度、実行熱風量等に使
用される「実行」とは、一般に使用される「実行」と同
義であり、実際に行うことを意味する。例えば実行熱風
温度について述べれば、それが目標熱風温度と等しくな
る場合もあるし、それが実際の数値とかけ離れている場
合には、実測値をもって実行熱風温度とする場合もあ
る。従って本明細書で使用する「実行」とは、現時点あ
るいは過去の任意の時の目標値または実測値を意味する
ということができる。また基準熱風温度等に使用される
「基準」とは、一般に使用される「基準」と同義であ
り、後述する制御プログラムを動作させるにあたって設
けた便宜上の標準を意味する。なお各プログラムのフロ
ーチャートのSTARTからRETURNまでの処理をピリオドと
呼び、各ステップを制御ステップとして記号Sで表す。
まずメインルーチンである熱風供給プログラムについ
て第2図に基づいて説明する。本プログラムを実行する
にあたり、あらかじめ初期基準熱風温度SKNEP(後述の
処理で毎回変更される)、初期熱風温度SNEP、初期熱風
量SKAZE(後述の処理で毎回変更される)、目標茶温MT
を設定しておく。目標茶温MTは時間の経過に伴い複数設
定してもよいが、これは後述する。なお中揉機1への茶
葉の投入に先立って、胴2内の雰囲気温度を上げておく
必要があるため、投入待ちの状態では、初期熱風温度SN
EP、初期熱風量SKAZEをそれぞれ目標値としてガス火炉
の操作部7、吸引ファンの操作部8へ出力する。そして
茶葉が中揉機1内に投入されると同時に本プログラムが
実行され、まずステップS1で目標熱風温度NEPに初期基
準熱風温度SKNEPが目標熱風量KAZEに初期熱風量SKAZEが
入力される(二回目以降のピリオドでは、それぞれ前回
のピリオドで変更された初期基準熱風温度SKNEP、同じ
く初期熱風量SKAZEが入力される)。S2では、基準熱風
温度KNEPにその時点での初期基準熱風温度SKNEPが入力
される。S3では、カウンタTが0に初期化される。S4〜
S300はループを成し、S4では、中揉処理が終了して茶葉
が取り出されたかを判断し、真ならば次回初期熱風量選
定プログラムS400(後述)を実行した後、本ピリオドは
終了し、偽ならばS5に進む。なお中揉工程は、あらかじ
め設定した工程時間が経過したとき、茶葉が設定した水
分値まで乾燥したとき等に終了させることができるが、
詳細は省略する。S5では、目標熱風温度NEP、目標熱風
量KAZEの値をそれぞれガス火炉の操作部7、吸引ファン
の操作部8に出力する。S6では、タイマにて20秒の経過
を待機する。S7ではカウンタTに1を加える。S8では、
T=6か、すなわちプログラム開始後2分経過したかを
判断し、真ならば初期熱風量変更プログラムS100(後
述)を実行する。偽ならばS9に進み、T≧15か、すなわ
ち中揉処理開始後5分以上経過しているかを判断し、真
ならば熱風温度選定プログラムS200(後述)を実行す
る。偽ならばS4に戻る。熱風温度選定プログラムS200を
実行した後にS10に進み、T=3n(nは自然数)を判断
し、真ならばS300を実行し、偽ならばS4に戻る。すなわ
ち中揉処理開始後5分以上経過すると、20秒毎に熱風温
度選定プログラムS200を実行し、1分毎に熱風量選定丁
プログラムS300(後述)を実行する。なお本プログラム
終了後も続いて次の中揉処理が予定されている場合は、
投入待ちの状態で、初期熱風温度SNEPと次回初期熱風量
選定プログラムS400で変更された初期熱風量SKAZEをそ
れぞれ目標値としてガス火炉の操作部7、吸引ファンの
操作部8へ出力しておく。
次にサブルーチンたる初期熱風量変更プログラムS100
について説明する。まずS101では、前回ピリオド2分経
過時の水分値(ドライベース)ZSが、ZS>0かを判断す
る。第一回目のピリオドではZSは初期値0をとっている
ため偽となり直接S103に進み、二回目以降のピリオドで
はS101の判断は真となりS102に進む。S102では、前回ピ
リオド2分経過時の水分値ZSと今回ピリオド2分経過時
(現時点)の水分値BSの差に基づく目標熱風量KAZEの変
更が次式により行われる。
DF=(BS−ZS)*K1 KAZE=KAZE+DF (K1=1.5) S103では、次回のピリオドに具えてZSにBSを代入す
る。続くS104〜S108の処理では、それ自体新規な技術で
あるところの実行茶温(実測茶温JT)と実行水分値(今
回ピリオド2分経過時(現時点)の水分値BS)による熱
風量の修正処理が行われる。まずS104では、次式により
現時点における熱風量の許容範囲を求める。これは恒率
乾燥に近似させる上で適切な熱風量は、茶葉の水分値と
温度によって、ある程度規定されるという研究結果に基
づくものである。
H1=K2+K3*(BS−K4)+5*(JT−K6) L1=K7+K8*(BS−K9)+K10*(JT−K11) (K2=45,K3=2.0,K4=35,K5=1.1,K6=35,K7=30,K8=
1.5,K9=35,K10=1.1,K11=35) なお上式H1,L1の右辺第2項〔K5*(JT−K6),K10*
(JT−K11)〕は、第1項に比し値が小さいため、省略
することも可能である。本実施例では精度を高めるため
採用した。そしてS105、S107で求められた熱風量の許容
範囲H1〜L1に現時点の目標熱風量KAZEが含まれているか
判断し、上方に外れている場合には、S106にて目標熱風
量KAZEに前記許容範囲の上限値H1を代入し、下方に外れ
ている場合にはS108にて同じく下限値L1を代入する。S1
09では、後述する次回初期熱風量選定プログラムS400で
利用するためにKM(初期熱風量変更プログラム終了時の
熱風量)に目標熱風量KAZEの値を、KH(一ピリオドにお
ける最大熱風量)にKAZEの値を、KL(一ピリオドの中で
最初にKMより小さくなったときの熱風量)に0を入力す
る。以上で初期熱風量変更プログラムS100の説明を終え
る。
次にサブルーチンたる熱風温度選定プログラムS200に
ついて説明する。まずS201では、あらかじめ設定されて
いる目標茶温MTを読み出す。S202では、排気温度センサ
12の測定値を実測茶温JTとして読み出す。S203では20秒
前の実測茶温ZTが、ZT=0かを判断する。第一回目のピ
リオドでは、ZTは初期値0をとっているため真となりS2
04に進み、ZTに現在の実測茶温JTを代入する。第二回目
以降のピリオドでは、S203の判断は偽となり、S204を迂
回してS205に進む。S205では、後述する熱風量選定プロ
グラムS300で利用するためにZNEPにNEPの値を入力した
上で、S206では、次式より新たな目標熱風温度NEPを選
定する。
DT=K12*(JT−MT)+K13*(JT−ZT) NEP=NEP+DT (K12=1.0,K13=3.0) その後、S207では、次回の処理に具えてZTにJTを代入
する。以上で熱風温度選定プログラムS200の説明を終え
る。
次にサブルーチンたる熱風量選定プログラムS300につ
いて説明する。まずS301では、基準熱風温度KNEP、実行
熱風温度に応じて風量変更量DKを算出する。本実施例で
は、実行熱風温度として目標熱風温度NEP(熱風温度の
現在値)と前回(20秒前)の目標熱風温度ZNEPを用い
て、次式より熱風量変更量DKを求める。
DK=K14*(NEP−KNEP)+K15*(NEP−ZNEP) (K14=0.15,K15=0.45) なお上式右辺第2項の(NEP−ZNEP)は、熱風温度の
変化量を表す。S302では、後述の処理のためS104と同様
に熱風量の許容範囲H1〜L1を求めておく。S303〜S306の
処理は、それ自体新規な基準熱風温度選定プログラムの
一例である。本実施例では、本プログラムに必要な実行
熱風温度として目標熱風温度NEPを実行熱風量として目
標熱風量KAZEを利用する。まずS303にて次式を判断す
る。
KAZE<m1 and NEP<(KNEP−3) (m1=70,andは論理積を意味する) S303の判断の結果が真ならばS304に進んで、次式に示
すように基準熱風温度KNEPの変更を行い、偽ならばその
ままS305に進む。
KNEP=KNEP+K16*(NEP−KNEP) (K16=0.2) この処理は、熱風量KAZEが低く(m1=70%未満)、熱
風温度NEPも基準熱風温度KNEPよりも3度を超えて低い
ときは、基準熱風温度KNEPを下方に移行させる必要があ
ると判断し、目標熱風温度NEPと基準熱風温度KNEPの差
に応じて、基準熱風温度KNEPを変更するものである。
次にS305にて次式を判断する。
KAZE>m2 amd NEP>(KNEP+3) (m2=85,andは論理積を意味する) S305の判断の結果が真ならばS306に進んで次式に示す
ように基準熱風温度KNEPの変更を行い、偽ならばそのま
まS307に進む。
KNEP=KNEP+K17*(NEP−KNEP) (K17=0.2) この処理は、目標熱風量KAZEが高く(m2=85%超)、
目標熱風温度NEPも基準熱風温度KNEPよりも3度を超え
て高いときは、基準熱風温度KNEPを上方に移行させる必
要があると判断し、目標熱風温度NEPと基準熱風温度KNE
Pの差に応じて基準熱風温度KNEPを変更するものであ
る。なお上記したm1,m2の値は、全工程一貫した最大公
約数的な値であるが、これをS302で求めた熱風量の許容
範囲の上限値H1,下限値L1に応じて次式より求めてもよ
い。
m1=(3*H1+7*L1)/10 m2=(7*H1+3*L1)/10 続くS307〜S310の処理は、熱風量が経験的に求められ
る製茶品質上の危険値に近付くのを未然に防止するため
に行われるもので、まずS307にて次式を判断する。
KAZE<m3 and DK<0 (m3=65,andは論理積を意味する) S307の判断の結果が真ならばS308に進んで次式に示す
ように熱風量変更量DKと基準熱風温度KNEPの変更を行
い、偽ならばそのままS309に進む。
DK=DK/2 KNEP=KNEP−1 S309では次式が判断される。
KAZE>m4 and DK>0 (m4=90,andは論理積を意味する) S309の判断の結果が真ならばS310に進んで次式に示す
ように熱風量変更量DKと基準熱風温度KNEPの変更を行
い、偽ならばそのままS311に進む。
なお上記したm3,m4の値は、全工程一貫した最大公約
数的な値であるが、これをS302で求めた熱風量の許容範
囲の上限値H1,下限値L1に応じて、次式より求めてもよ
い。
m3=(H1+9*L1)/10 m4=(9*H1+L1)/10 S311では、熱風量変更量DKに基づき、次式により目標
熱風量KAZEを変更する。
KAZE=KAZE+DK 続くS312では、S311で選定された目標熱風量KAZEが、
S302で求められた熱風量の許容範囲H1を超えているか判
断し、真ならばS313にて、次式により強制修正量DHを算
出した後、目標熱風量KAZEにH1の値を入力する。
DH=H1−KAZE KAZE=H1 偽ならば、S314にて、同じく目標熱風量KAZEがL1未満
かを判断し、真ならばS315にて、次式により強制修正量
DHを算出した後、目標熱風量KAZEにL1の値を入力する。
DH=L1−KAZE KAZE=L1 偽ならば、直接S318に進む。S313、S315に続いて、S3
6では、次式により基準値変更量DNを算出する。
DK=K18*DH (K18=−0.35) そしてS317では、次式により基準熱風温度KNEP,初期
基準熱風温度SKNEPを変更する。
KNEP=KNEP+DN SKNEP=SKNEP+DN なお中揉処理中に作業者が強制的に目標熱風量KAZEを
KAZE′に修正た場合には、次式により強制修正量DHを求
め、続くS316、S317の処理を同様に行う。
DH=KAZE′−KAZE すなわち強制修正量DHが正の値をとるときは、熱風量
が足りないため強制的に増加したということであり、こ
れは基準熱風温度KNEPが高過ぎることに起因することが
考えられるため、基準熱風温度KNEP及び初期基準熱風温
度SKNEPを減少する方向に補正する。逆に強制修正量DH
が負の値をとるときは、熱風量が多過ぎるため強制的に
減らしたということであり、これは基準熱風温度KNEPが
低過ぎることに起因することが考えられるため、基準熱
風温度KNEP及び初期基準熱風温度SKNEPを増加する方向
に補正する。この意味では、以上の処理も基準熱風温度
選定プログラムの一部と考えることもできる。次のS318
〜S321における処理は、後述する次回初期熱風量選定プ
ログラムS400のために、KH(一ピリオドにおける最大熱
風量)とKL(一ピリオドの中で最初に前述KMにより小さ
くなったときの熱風量)を求めるものである。以上で、
熱風量選定プログラムS300の説明を終える。
次にサブルーチンたる次回初期熱風量選定プログラム
S400について説明する。まずS401では次式を判断し、真
ならばS402へ、偽ならばS403へ進む。
KM≦KH S402では、次式にて次回の初期熱風量SKAZEを算出す
る。
SKAZE=(KM+KH)/2 S403では、次式にて次回の初期熱風量SKAZEを算出す
る。
SKAZE=(KM+KL)/2 以上で次回初期熱風量選定プログラムS400の説明を終
える。
以上のように熱風供給プログラムによれば、茶葉の投
入から取り出しまでの間に熱風温度は茶温を所定値に維
持するため茶葉の乾燥とともに減少する方向に推移し、
熱風温度が減少すればその度合いに応じて熱風量も減少
していく。前記度合いは基準熱風温度KNEPを利用して求
めるが、この基準熱風温度KNEPは工程中、茶葉、その他
の条件に応じて徐々に減少していく。また本工程に投入
される茶葉の性状が同一ならば、本プログラムが回数を
重ねるにつれて初期基準熱風温度SKNEPは適切な値に集
束されていく。これらが相乗的に作用して、茶葉に対し
供給される熱風温度、熱風量は、常にバランスをもった
適切な値に維持されるのである。
次に工程が前後で二分され、それぞれで目標茶温MTが
MT1、MT2と異なって設定されている場合について説明す
る。この場合にもプログラムの流れはほとんど同じであ
り、ただ目標茶温MTがMT1からMT2に移行したときに、次
式による割込処理により目標熱風温度NEPを変更する。
DT=MT2−MT1 NEP=NEP+K19*DT (K19=7.0) この処理は工程中、作業者が強制的に目標茶温MTを変
更した場合にも利用される。なお前工程の目標茶温MT
(工程開始直後の目標茶温MT)が変更された場合には、
変更量を同様にDTとして、初期基準熱風温度SKNEPにつ
いても、次式で変更する。
SKNEP=SKNEP+K20*DT (K20=7.0) 以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の実施に
あたっては、本実施例のほかにも本発明の要旨の範囲内
において種々の応用が可能である。
《発明の効果》 本発明の製茶工程における熱風供給方法によれば、熱
風温度を変更することにより茶温を目標値に保ちつつ、
工程中、目標熱風温度NEPと基準熱風温度KNEPとの差に
応じて変更される基準熱風温度KNEPと実行熱風温度に応
じて適切な目標熱風量KAZEを選定するため、熱風温度と
熱風量がバランス良く茶葉の状態に適合しながら推移
し、製茶品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例装置を簡潔に示す正面図、第2
図〜第6図は本発明の実施例プログラムを示す流れ図で
あり、第2図は熱風供給プログラム、第3図は初期熱風
量変更プログラム、第4図は熱風温度設定プログラム、
第5図は熱風量選定プログラム、第6図は次回初期熱風
量選定プログラムである。 1;中揉機 2;胴 3;揉手 4;主軸 5;ガス火炉 6;吸引ファン 7;ガス火炉の操作部 8;吸引ファンの操作部 9;ガスバーナ 10;熱風温度センサ 11;水分センサ 12;排気温度センサ 13;熱風制御部 14;外気取込口 15;排出口 S100;初期熱風量変更プログラム S200;熱風温度選定プログラム S300;熱風量選定プログラム S400;次回初期熱風量選定プログラム T;カウンタ BS;今回ピリオド2分経過時(現時点)の水分値(実行
水分値) DK;熱風量変更量 DH;強制修正量 DN;基準値変更量 DT;変更量 H1〜L1;熱風量の許容範囲(H1;上限値、L1;下限値) JT;実測茶温 KAZE:目標熱風量 KH;一ピリオドにおける最大熱風量 KL;一ピリオドの中で最初にKMより小さくなったときの
熱風量 KM;初期熱風量変更プログラム終了時の熱風量 KNEP;基準熱風温度 MT;目標茶温 NEP;目標熱風温度 SKAZE;初期熱風量 SKNEP;初期基準熱風温度 SNEP;初期熱風温度 ZNEP;前回(20秒前)の目標熱風温度 ZS;前回ピリオド2分経過時の水分値(ドライベース) ZT;20秒前の実測茶温

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】茶葉に対し熱風を与えて乾燥を行う製茶工
    程において、工程中目標熱風温度と基準熱風温度との差
    に応じて変更される基準熱風温度の設定値と、目標茶温
    と実測茶温に応じて目標熱風温度を選定する熱風温度選
    定プログラムと、実行熱風温度と基準熱風温度に応じて
    目標熱風量を選定する熱風量選定プログラムを具えた、
    製茶工程における熱風供給方法。
  2. 【請求項2】茶葉に対し熱風を与えて乾燥を行う製茶工
    程において、実行熱風温度と実行熱風量に応じて基準熱
    風温度を選定する基準熱風温度選定プログラムと、目標
    茶温と実測茶温に応じて目標熱風温度を選定する熱風温
    度選定プログラムと、実行熱風温度と基準熱風温度に応
    じて目標熱風量を選定する熱風量選定プログラムを具え
    た、製茶工程における熱風供給方法。
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