JPH08224223A - 重心動揺計 - Google Patents

重心動揺計

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JPH08224223A
JPH08224223A JP7032601A JP3260195A JPH08224223A JP H08224223 A JPH08224223 A JP H08224223A JP 7032601 A JP7032601 A JP 7032601A JP 3260195 A JP3260195 A JP 3260195A JP H08224223 A JPH08224223 A JP H08224223A
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Toshihito Okuda
敏仁 奥田
Hitoshi Murase
仁 村瀬
Takao Nakajima
孝男 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開眼重心動揺検査と閉眼重心動揺検査の双方
を行い開眼結果と閉眼結果とを比較する際に、閉眼測定
で得られたパラメーター値を開眼測定で得られたパラメ
ーター値で割った比(ロンベルグ率)を自動的に求め、
出力することのできる重心動揺計を提供することを目的
とする。 【構成】 開眼での重心動揺測定と閉眼での重心動揺測
定を行う重心動揺データ計測装置(10a)と、該重心
動揺データ計測装置の実測に基づいて開眼測定における
各種パラメーターおよび閉眼測定における各種パラメー
ターを算出する重心動揺データ解析装置(10b)とを
有する重心動揺計である、前記重心動揺データ解析装置
が、前記閉眼測定における各種パラメーターと前記開眼
測定における各種パラメーターとの比を求める除算手段
(16)と、該比を出力する出力部(例えば、画像表示
部20)とを備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医学的平衡機能検査、
バランス機能回復訓練、運動工学、人間工学等の分野に
おいて被検体の重心を測定する場合などに用いられる重
心動揺計に関する。
【0002】
【従来の技術】めまい、平衡障害の診断において中心と
なる平衡機能検査や、リハビリテーション医学、体育・
スポーツ医学の分野では、直立姿勢に現れる身体動揺を
重心の動揺として記録する重心動揺計が用いられてい
る。
【0003】従来の重心動揺計は例えば図4に示すよう
なものである。
【0004】この重心動揺計1は、患者が両足を乗せる
検出板2及び、複数の荷重検出センサ3‥を備えた重心
動揺データ計測装置1aと、該重心動揺データ計測装置
1aの複数の荷重検出センサ3‥からの信号を基に荷重
中心を求め、これを患者の重心中心とする等の解析を行
う演算部4を備えた重心動揺データ解析装置1bと、こ
の重心動揺データ解析装置1bによって求められた重心
中心を表示するプリンター5とを有して構成されたもの
である。そして、このような構成により重心動揺計1
は、患者が検出板2に両足を乗せて立位姿勢をとると、
各荷重検出センサ3‥がそれぞれの位置にかかる荷重を
検出し、それぞれに検出された検出値から重心動揺デー
タ解析装置1bの演算部4により患者の荷重中心(重
心)を求め、さらに求められた重心をプリンター5によ
り、例えば図5に示すような重心の移動を示す軌跡Kと
して表示することができるようになっている。
【0005】このような重心動揺計によれば、プリンタ
ー5に表示される軌跡Kを見ることによって患者の重心
の変動の状態が分かることから、患者の平衡機能の状態
を把握することができるようになっている。すなわち、
図5中に示す軌跡Kの外形線L1によって形成される図
形より、その中心点を推定してこれを患者の見掛け上の
重心中心位置G1として特定し、この重心中心位置G1
から前後左右のいずれに多く、あるいは少なく重心が移
るかなどをみることにより、患者の平衡機能の状態が分
かるのである。
【0006】上記重心中心位置G1と軌跡Kによる評価
以外では、測定中の被検体の重心位置の軌跡の総軌跡長
L、当該軌跡によって形成された軌跡図形の最外周線L
1の内側の面積(外周面積D)等も平衡障害の病態評価
に用いられており、また、視覚性の直立姿勢制御等を評
価する際には、閉眼と開眼の2状態で重心動揺測定を行
い、閉眼測定における測定パラメーター(例えば、外周
面積D等)を開眼測定における測定パラメーターで割っ
た比(重心動揺測定の分野では、閉眼値を開眼値で割っ
た比のことを一般的にロンベルグ率と呼ぶ)を求めて、
この閉眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)によって評価
することが行われている。
【0007】最近では、測定時間中、一定のサンプリン
グ時間毎にRAM等の記憶装置に重心位置を記録してい
き、測定後その重心位置のデータを基に重心中心位置を
自動計算し(重心中心位置G0)、総軌跡長L、外周面
積D等を自動的に算出してプリンター出力する重心動揺
計も造られるようになってきており、外周面積D、総軌
跡長L、動揺平均中心偏位(足底の中心と重心中心位置
G0との隔たり)、ロンベルグ率等により平衡障害の病
態の評価が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の重心動揺計にあっては、視覚性の直立姿勢制御の
評価の際など、開眼重心動揺検査と閉眼重心動揺検査の
双方を行い閉眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)を求め
る必要がある場合には、開眼状態で重心動揺測定を行っ
て求めた諸パラメーターの値と閉眼状態で重心動揺測定
を行って求めた諸パラメーターの値とから、手計算によ
って閉眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)を求めるしか
方法がなかった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、視覚性の直立姿勢
制御等を評価するために開眼重心動揺検査と閉眼重心動
揺検査の双方を行い開眼結果と閉眼結果とを比較する際
に、閉眼測定で得られたパラメーター値を開眼測定で得
られたパラメーター値で割った比(ロンベルグ率)を自
動的に求め、出力することのできる重心動揺計を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の重心動揺計では、開眼での重心動揺測定と閉眼で
の重心動揺測定を行う重心動揺データ計測装置(10
a)と、該重心動揺データ計測装置の実測に基づいて開
眼測定における各種パラメーターおよび閉眼測定におけ
る各種パラメーターを算出する重心動揺データ解析装置
(10b)とを有する重心動揺計であって、前記重心動
揺データ解析装置が、前記閉眼測定における各種パラメ
ーターと前記開眼測定における各種パラメーターとの比
を求める除算手段(16)と、該比を出力する出力部
(例えば、画像表示部20)とを備えていることを前記
課題の解決手段とした。
【0011】請求項2記載の重心動揺計では、請求項1
に記載の重心動揺計において、前記出力部が画像表示部
(20)により構成されていることを前記課題の解決手
段とした。
【0012】請求項3記載の重心動揺計では、請求項1
に記載の重心動揺計において、前記出力部がプリンター
により構成されていることを前記課題の解決手段とし
た。
【0013】
【作用】請求項1記載の重心動揺計によれば、視覚性の
直立姿勢制御を評価する際など、開眼重心動揺検査と閉
眼重心動揺検査の双方を行い閉眼値/開眼値の比(ロン
ベルグ率)を求める場合、開眼での重心動揺測定におい
て重心動揺データ計測装置の実測に基づいて重心動揺デ
ータ解析装置が算出した各種パラメーターの値(開眼
値)と、閉眼での重心動揺測定において重心動揺データ
計測装置の実測に基づいて重心動揺データ解析装置が算
出した各種パラメーターの値(閉眼値)とから、重心動
揺データ解析装置の備える除算手段が自動的に閉眼値/
開眼値の比(ロンベルグ率)を求め、出力部に出力す
る。従って、開眼重心動揺検査と閉眼重心動揺検査を連
続計測して自動的に各種パラメーターの閉眼値/開眼値
の比(ロンベルグ率)を算出し出力することのできる重
心動揺計となり、開眼結果と閉眼結果を比較する必要の
ある重心動揺検査等において有用である。
【0014】請求項2記載の重心動揺計によれば、請求
項1に記載の重心動揺計の出力が、画像表示部に対して
行われるので、画像表示部に表示される各種パラメータ
ーの閉眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)を参照するこ
とで、請求項1に記載の重心動揺計と同様の作用が得ら
れる。
【0015】請求項3記載の重心動揺計によれば、請求
項1に記載の重心動揺計の出力が、プリンターに対して
行われるので、プリントアウトされた各種パラメーター
の閉眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)を参照すること
で、請求項1に記載の重心動揺計と同様の作用が得られ
るほか、プリントアウトされた結果を後に利用すること
もできる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳しく説明する。
【0017】重心動揺の測定により算出するパラメータ
ーや出力の形態は目的により様々に設定できるが、本実
施例の重心動揺計としては一例として、開眼測定と閉眼
測定を行い、開眼測定と閉眼測定双方においての 1.面積(外周面積D) 2.単位面積軌跡長(総軌跡長L/外周面積D) 3.動揺平均中心偏位(X軸)(足底の中心と重心中心
位置G0とのX座標の隔たり。G0が右よりの場合は
+、左よりの場合は−) 4.動揺平均中心偏位(Y軸)(足底の中心と重心中心
位置G0とのY座標の隔たり。G0が前よりの場合は
+、後ろよりの場合は−) の各パラメーターを算出し、各パラメーターについて、
閉眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)算出し、通常出力
としては、閉眼測定における上記1〜4の各パラメータ
ーの算出値と、面積ロンベルグ率(閉眼外周面積D/開
眼外周面積D)の5結果をレーダーグラフとして出力す
る重心動揺計について示すこととする。
【0018】なお、本実施例で算出する各パラメーター
および面積ロンベルグ率の診断的意義は以下のようなも
のである。
【0019】面積:平衡障害の程度を示す 単位面積軌跡長:固有受容反射性の微細な姿勢制御機能
を示す 動揺平均中心偏位(X軸):迷路障害などで生じる四肢
・躯幹の筋緊張の左右差による偏倚の検査を目的とする 動揺平均中心偏位(Y軸):抗重筋緊張の亢進、低下の
検査を目的とする 面積ロンベルグ率:視覚による直立姿勢制御、後索路・
脊髄小脳路・迷路障害を検査することを目的とする。
【0020】図1は本発明の重心動揺計の一実施例(以
下、本重心動揺計)のブロック図である。
【0021】本重心動揺計は、重心動揺データ計測装置
10aと、該重心動揺データ計測装置10aよりの重心
動揺データをもとに解析を行い、結果を出力する重心動
揺データ解析装置10bとからなっている。
【0022】前記重心動揺データ計測装置10aは、被
検者(患者)の両足が乗せられる略三角形状の検出板1
1と、該検出板11に設けられて患者の両足にかかる荷
重中心を連続的あるいは断続的に検出する3個のロード
セル12を備えており、前記重心動揺データ解析装置1
0bは、前記ロードセル12‥からの検出信号に基づ
き、患者の重心位置を算出する演算手段13と、演算手
段13によって算出された重心位置を予め設定されたX
−Y座標上の位置に変換するとともに、変換されたXY
座標位置を予め設定された単位時間毎に認識された多数
のXY座標として記憶するXY座標位置記憶手段14
と、該XY座標位置記憶手段14に測定時間中に記憶さ
れた多数のXY座標を基に、上記の面積(外周面積
D)、単位面積軌跡長(総軌跡長L/外周面積D)、動
揺平均中心偏位(X軸)、動揺平均中心偏位(Y軸)の
各種パラメーターを算出するパラメーター値算出手段1
5と、上記各種パラメーターの閉眼値/開眼値の比(ロ
ンベルグ率)を算出する除算手段16と、上記各種パラ
メーターの性別年齢別平均値および標準偏差を記憶する
基準値記憶手段19と、被検体(患者)の性別、年齢な
どを入力する入力手段17と、レーダーグラフを作成す
るレーダーグラフ作成手段18、および算出結果やレー
ダーグラフを表示する画像表示部20を備えている。
【0023】ここで、演算手段13、パラメーター値算
出手段15、除算手段16、およびレーダーグラフ作成
手段18は、中央演算処理ユニット(CPU)、および
RAM、ROM等のメモリを備えた演算処理装置(コン
ピューター)であり、またXY座標位置記憶手段14お
よび基準値記憶手段19は、この演算処理装置(コンピ
ューター)の備えるRAM等のメモリである。また、画
像表示部20としては液晶表示装置、CRT等の画像表
示装置が用いられる。
【0024】ロードセル12‥は、略三角形状の検出板
11の各隅部に、正三角形の各頂点をなすようにしてそ
れぞれ配設されたものであり、これらロードセル12‥
にはそれぞれその出力を増幅するためのアンプ、不要周
波数帯域をカットするフィルタ、およびAD変換器が接
続されている。なお、検出板11の足を乗せる面には、
各ロードセル12‥の中心となる位置に点、あるいは丸
といった足の位置を合わせるための目印111が設けら
れている。
【0025】演算手段13は、各ロードセル12‥が受
けた荷重からその重心位置を実時間、すなわちリアルタ
イムに算出するものである。なお、ロードセル12‥で
は連続的に荷重が検出されるが、演算手段13ではこれ
を50ミリ秒といったようなサンプリング時間毎に、す
なわち断続的に演算処理してその重心位置を算出してい
る。
【0026】また、XY座標位置記憶手段14は、演算
手段13によって算出された重心位置を予め設定された
X−Y座標上の位置に変換する変換機能14aと、変換
されたXY座標位置を予め設定された単位時間毎に認識
された多数のXY座標として記憶する記憶機能14bと
からなるものである。ここで、予め設定されたX−Y座
標とは、この例では、前記目印111の位置を原点と
し、ロードセル12‥が形成する正三角形の底辺(足を
検出板11に乗せた際踵が向く側の辺)がX軸と平行と
なるように設定されたものである。
【0027】また、パラメーター値算出手段15は、X
Y座標位置記憶手段14によって記憶された多数のXY
座標位置を基に、X座標位置、Y座標位置それぞれの度
数分布より動揺平均中心偏位(X軸)および動揺平均中
心偏位(Y軸)を算出し、また、総軌跡長Lおよび面積
(外周面積D)を特定のプログラムにより算出し、単位
面積軌跡長(総軌跡長L/外周面積D)を算出するもの
である。
【0028】また、除算手段16は、パラメーター値算
出手段15において算出された上記各パラメーターの閉
眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)を求めるものであ
る。
【0029】また、レーダーグラフ作成手段18は、前
記パラメーター値算出手段15および除算手段16によ
り算出された各パラメーターの算出値およびロンベルグ
率と、入力手段17で入力された被検体(患者)の性
別、年齢、そして、基準値記憶手段19に格納されてい
る上記各パラメーターおよびロンベルグ率の性別・年代
別平均値および標準偏差を基に、後述のようにレーダー
グラフを作成し、レーダーグラフ等の結果を画像表示部
20に出力するものである。
【0030】なお、本実施例の重心動揺計10には、プ
リンター(図示略)が連携されており、これによって画
像表示部20に表示される画像と同様のデータがプリン
トアウトできるようになっている。
【0031】次に、このような構成の重心動揺計10を
用いて患者(被検体)の重心位置を測定する方法と、本
実施例の重心動揺計の動作等について説明する。測定の
手順はまず開眼での重心動揺測定を行い次に閉眼での重
心動揺測定を行うものである。
【0032】まず、入力手段17において、患者の性
別、年齢等を入力し、検出板11の上に開眼の状態で患
者を乗せるとともに、図1中二点鎖線で示すようにその
両足間の中心位置を目印111に合わせ、その状態で重
心動揺計10の測定系のスイッチをオンする。すると以
降測定時間中、患者の両足にかかる荷重が三個のロード
セル12…によって検出されて演算手段13に送られ
る。演算手段13では、送られてきた各検出信号を入力
し、従来の重心動揺計と同様の演算処理によって各ロー
ドセル12‥が受けた荷重から患者の重心位置を予め設
定された単位時間毎に算出する。
【0033】また、このようにして演算手段13で算出
された重心位置は、XY座標位置記憶手段14の変換機
能14aによって予め設定されたX−Y座標上の位置に
変換され、開眼測定の単位時間毎に認識された多数のX
Y座標として記憶されるとともに、画像表示部20に送
られて表示される。したがって、画像表示部20では、
演算手段13で算出され、変換機能14aによって変換
された重心位置のXY座標が順次表示されていき、これ
により患者の測定開始後の重心の移動が図3中の軌跡K
として表示される。
【0034】そして、開眼での重心動揺測定時間が終了
すると、次に閉眼での重心動揺測定に入る。
【0035】患者に開眼測定の足位置、姿勢を保ったま
まで目を閉じさせ、その状態で重心動揺計10の測定系
のスイッチをオンする。すると、開眼測定の場合と同様
に重心位置XY座標の推移が、図3中の軌跡Kとして表
示されるとともに、XY座標記憶手段14において、閉
眼測定の単位時間毎に認識された多数のXY座標として
記憶される。
【0036】閉眼測定時間が終わると、パラメーター値
算出手段15が起動し、開眼測定および閉眼測定それぞ
れの、面積(外周面積D)、単位面積軌跡長(総軌跡長
L/外周面積D)、動揺平均中心偏位(X軸)、動揺平
均中心偏位(Y軸)を算出する。
【0037】次に、除算手段16が起動し、上記各パラ
メーター(面積(外周面積D)、単位面積軌跡長(総軌
跡長L/外周面積D)、動揺平均中心偏位(X軸)、動
揺平均中心偏位(Y軸))の閉眼値/開眼値の比(ロン
ベルグ率)を算出する。
【0038】次にレーダーグラフ作成手段18が起動し
て、下記に示すように、閉眼測定における、面積(外周
面積D)、単位面積軌跡長(総軌跡長L/外周面積
D)、動揺平均中心偏位(X軸)、動揺平均中心偏位
(Y軸)の4パラメーター値と、面積(外周面積D)の
ロンベルグ率の合計5結果を表示するレーダーグラフを
作成し、画像表示部20およびプリンターに出力する。
【0039】本実施例で出力されるレーダーグラフは図
2に示すように、閉眼測定における、面積(外周面積
D)、単位面積軌跡長、動揺平均中心偏位(X軸)、動
揺平均中心偏位(Y軸)と、面積ロンベルグ率の5結果
に対応した5本のパラメーター軸が中心から伸びた形の
ものである。
【0040】本実施例中のレーダーグラフ作成手段18
は、基準値記憶手段19に収納されている各性別、各年
代別の上記各パラメーターおよび面積ロンベルグ率の平
均値および標準偏差(SD)の中から、測定開始時に入
力手段17において入力された性別、年齢に応じた上記
各パラメーターおよび面積ロンベルグ率の平均値および
標準偏差(SD)を取り込み、それらと、パラメーター
値算出手段15および除算手段16において算出された
各パラメーター値および面積ロンベルグ率を用いてレー
ダーグラフを作成するものである。
【0041】図2に示すように、各パラメーター軸は、
最も内側が0、真ん中が5、最も外側が10に目盛ら
れ、5の点は各パラメーターの性別年代別平均値に、ま
た、6の点は平均値+2SD(標準偏差)の値に、そし
て4の点は平均値−2SD(標準偏差)の値に対応す
る。そして各パラメーター軸の4の点同士、また、6の
点同士は、点線で結ばれ、この点線の間で、平均値−2
SD〜平均値+2SDの、正常範囲を表すものである。
ちなみに、最も外側の10の点は、平均値+10SD
を、最も内側の0の点は、平均値−10SDを表す。検
査で得た値が軸目盛りの最大値を越えるときには、すべ
てのパラメーターの軸目盛りが、測定値に応じて自動的
に縮小される。
【0042】レーダーグラフ作成手段18は、まず上記
のように設定された各パラメーター軸等の背景を描き、
その上に、上記閉眼測定における4パラメーターと面積
ロンベルグ率をプロットし、そして各プロット位置同士
を実線で結んでレーダーグラフを作成して、画像表示部
20およびプリンターに出力する。
【0043】なお、上記実施例の重心動揺計では、通常
出力としては、上記のように閉眼測定における4パラメ
ーターと面積ロンベルグ率の5結果をレーダーグラフと
して出力しているが、必要な場合は、他の結果(開眼測
定の各種パラメーター値や、面積以外のロンベルグ率な
ど)についても、入力手段17における命令入力に従っ
て画像表示部20およびプリンターに出力することがで
きる。
【0044】上述のように、本実施例に示した重心動揺
計10にあっては、開眼重心動揺検査と閉眼重心動揺検
査の双方を行い閉眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)を
求める場合、開眼での重心動揺測定において重心動揺デ
ータ計測装置の実測に基づいて重心動揺データ解析装置
が算出した各種パラメーターの値(開眼値)と、閉眼で
の重心動揺測定において重心動揺データ計測装置の実測
に基づいて重心動揺データ解析装置が算出した各種パラ
メーターの値(閉眼値)とから、重心動揺データ解析装
置の備える除算手段が自動的に閉眼値/開眼値の比(ロ
ンベルグ率)を求め、結果が画像表示部等の出力部に出
力される。従って、開眼重心動揺検査と閉眼重心動揺検
査を連続計測して自動的に各種パラメーターの閉眼値/
開眼値の比(ロンベルグ率)を画像表示部等の出力部に
出力することのできる重心動揺計となり、開眼結果と閉
眼結果を比較する必要のある重心動揺検査等において有
用である。
【0045】また、本実施例の重心動揺計ではレーダー
グラフ出力をしており、画像表示部に各パラメーターの
算出値が、正常範囲とともに表示されるので、前記各算
出値が、正常値と比較してどの程度の値であるかが明確
にわかり、その場で患者の重心動揺の特徴の全貌をダイ
レクトに把握することができる。
【0046】また、算出した各種パラメーター、ロンベ
ルグ率、レーダーグラフ等の結果の出力を、プリンター
に対しても行うことができるので、プリントアウトされ
た結果を後に利用することもできる。
【0047】なお、上記実施例では、閉眼測定におけ
る、面積(外周面積D)、単位面積軌跡長、動揺平均中
心偏位(X軸)、動揺平均中心偏位(Y軸)、および面
積ロンベルグ率(閉眼外周面積/開眼外周面積)を、レ
ーダーグラフとして出力する重心動揺計について示した
が、本発明は、面積以外のパラメーター値を求めて閉眼
値/開眼値の比(ロンベルグ率)を出力する場合にも適
用できることはいうまでもなく、また、出力法はレーダ
ーグラフ以外の方法でもよいこともいうまでもない。
【0048】また、出力部である画像表示部やプリンタ
ーは、重心動揺解析装置と一体に設けるようにしても、
また別体に設けるようにしてもよい。
【0049】また、上記実施例では被検体の各足にかか
る荷重中心を検出するためのロードセル12が3個備え
られている例を示したが、ロードセルを4個としてもよ
く、その場合には検出板11を矩形状にしてその四隅部
にそれぞれロードセルが配設されるように構成するのが
好ましい。また、検出板についても、一つでなく両足に
それぞれ対応するよう二つ用いてもよい。
【0050】また、上記実施例では本発明の重心動揺計
を主に平衡障害の把握を目的として使用したが、本発明
は、運動工学、人間工学等の分野において被検者の重心
を測定する場合などにも用いることができるのはもちろ
ん、人間以外の動物の重心の動揺を調べるのにも用いる
ことができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の重心動揺計によれば、視
覚性の直立姿勢制御を評価する際など、開眼重心動揺検
査と閉眼重心動揺検査の双方を行い閉眼値/開眼値の比
(ロンベルグ率)を求める場合、開眼での重心動揺測定
において重心動揺データ計測装置の実測に基づいて重心
動揺データ解析装置が算出した各種パラメーターの値
(開眼値)と、閉眼での重心動揺測定において重心動揺
データ計測装置の実測に基づいて重心動揺データ解析装
置が算出した各種パラメーターの値(閉眼値)とから、
重心動揺データ解析装置の備える除算手段が自動的に閉
眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)を求め、出力部に出
力する。従って、開眼重心動揺検査と閉眼重心動揺検査
を連続計測して自動的に各種パラメーターの閉眼値/開
眼値の比(ロンベルグ率)を算出し出力することのでき
る重心動揺計となり、開眼結果と閉眼結果を比較する必
要のある重心動揺検査等において有用である。
【0052】請求項2記載の重心動揺計によれば、請求
項1に記載の重心動揺計の出力が、画像表示部に対して
行われるので、画像表示部に表示される各種パラメータ
ーの閉眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)を参照するこ
とで、請求項1に記載の重心動揺計と同様の効果が得ら
れる。
【0053】請求項3記載の重心動揺計によれば、請求
項1に記載の重心動揺計の出力が、プリンターに対して
行われるので、プリントアウトされた各種パラメーター
の閉眼値/開眼値の比(ロンベルグ率)を参照すること
で、請求項1に記載の重心動揺計と同様の効果が得られ
るほか、プリントアウトされた結果を後に利用すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の重心動揺計のブロック図である。
【図2】本実施例の重心動揺計の出力の例(レーダーグ
ラフ)である。
【図3】本実施例の重心動揺計の出力の例(重心動揺軌
跡K)である。
【図4】従来の一般的重心動揺計のブロック図である。
【図5】従来の一般的重心動揺計の出力例(重心動揺軌
跡K)である。
【符号の説明】
10 重心動揺計 10a 重心動揺データ計測装置 10b 重心動揺データ解析装置 16 除算手段 20 画像表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開眼での重心動揺測定と閉眼での重心動揺
    測定を行う重心動揺データ計測装置と、該重心動揺デー
    タ計測装置の実測に基づいて開眼測定における各種パラ
    メーターおよび閉眼測定における各種パラメーターを算
    出する重心動揺データ解析装置とを有する重心動揺計で
    あって、 前記重心動揺データ解析装置が、前記閉眼測定における
    各種パラメーターと前記開眼測定における各種パラメー
    ターとの比を求める除算手段と、該比を出力する出力部
    とを備えていることを特徴とする重心動揺計。
  2. 【請求項2】前記出力部が画像表示部により構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の重心動揺
    計。
  3. 【請求項3】前記出力部がプリンターにより構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の重心動揺
    計。
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