JP5632877B2 - 重心動揺計測システム - Google Patents
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Description
フォースプレートと、
前記フォースプレートにより検出された荷重データを用いてXY平面上の重心座標を取得する重心座標取得手段と、
解析パラメータ算出手段と、
を備え、
前記重心座標取得手段は、前記フォースプレート上で直立姿勢にある被験者が予め決められたパターンに従って重心移動する間の当該被験者の重心座標を所定時間毎に取得するものであり、
前記解析パラメータ算出手段は、
XY平面上の重心座標の散布データを代表する直線を取得する第1算出手段、
あるいは/および、
XY平面上の重心座標の散布データの密集度を取得する第2算出手段、
を備えており、
第1算出手段で取得した前記直線の角度、あるいは/および、第2算出手段で取得した前記密集度を動的平衡機能検査における解析パラメータとして用いる、重心動揺計測システム、である。
1つの態様では、前記第1算出手段は、XY平面上の重心座標の軌跡からなる重心図において、当該重心図における重心座標の散布データを代表する直線を取得する。
1つの態様では、前記第2算出手段は、XY平面上の重心座標の軌跡からなる重心図において、当該重心図における重心座標の散布データの密集度を取得する。
前記重心動揺計測システムは、前記荷重データあるいは前記重心座標を用いてXY平面上の重心移動速度を取得する重心移動速度取得手段を備えており、
前記重心移動速度取得手段は、前記フォースプレート上で直立姿勢にある被験者が予め決められたパターンに従って重心移動する間の当該被験者の重心の移動速度を所定時間毎に取得するものであり、
前記解析パラメータ算出手段は、
XY平面上の重心移動速度の散布データを代表する直線を取得する第3算出手段、
あるいは/および、
XY平面上の重心移動速度の散布データの密集度を取得する第4算出手段、
を備えており、
第3算出手段で取得した前記直線の角度、あるいは/および、第4算出手段で取得した前記密集度を動的平衡機能検査における解析パラメータとして用いる。
1つの態様では、前記第3算出手段は、XY平面上の重心の移動速度の軌跡からなる速度図において、当該速度図における移動速度の散布データを代表する直線を取得する。
1つの態様では、前記第4算出手段は、XY平面上の重心の移動速度の軌跡からなる速度図において、当該速度図における移動速度の散布データの密集度を取得する。
フォースプレートと、
前記フォースプレートにより検出された荷重データを用いてXY平面上の重心の移動速度を取得する重心移動速度取得手段と、
解析パラメータ算出手段と、
を備え、
前記重心移動速度取得手段は、前記フォースプレート上で直立姿勢にある被験者が予め決められたパターンに従って重心移動する間の当該被験者の重心の移動速度を所定時間毎に取得するものであり、
前記解析パラメータ算出手段は、
XY平面上の重心移動速度の散布データを代表する直線を取得する第1算出手段、
あるいは/および、
XY平面上の重心移動速度の散布データの密集度を取得する第2算出手段、
を備えており、
第1算出手段で取得した前記直線の角度あるいは/および第2算出手段で取得した前記密集度を動的平衡機能検査における解析パラメータとして用いる、重心動揺計測システム、である。
1つの態様では、前記第1算出手段は、XY平面上の重心の移動速度の軌跡からなる速度図において、当該速度図における移動速度の散布データを代表する直線を取得する。
1つの態様では、前記第2算出手段は、XY平面上の重心の移動速度の軌跡からなる速度図において、当該速度図における移動速度の散布データの密集度を取得する。
前記重心動揺計測システムは、フォースプレート上の被験者の前方に所定距離をおいて位置する表示部を備えており、
前記表示部は、移動視標と、前記重心座標取得手段により取得される重心座標に対応する表示であって、取得された重心座標に応じて前記視標の移動方向に移動可能な重心位置表示と、を被験者に提示するものであり、
前記重心座標取得手段は、前記視標の移動に応じて、フォースプレート上の被験者が重心位置表示を視標に追随させるように重心移動する間の当該被験者の重心座標を所定時間毎に取得するものである。
なお、本発明に係る重心動揺計測システムは典型的には、上記表示部を備えており、視覚的な刺激に基づいて所定のパターンにしたがって重心移動するが、表示部を用いずに、足載せ台上で直立姿勢にある被験者が一定のテンポやリズム(例えば、聴覚的な刺激や振動を用いる、あるいは、被験者自らテンポやリズムを取る)で重心移動する間の当該被験者の重心座標の時系列データを取得してもよい。
1つの態様では、前記重心座標取得手段は、移動視標の水平方向の定速移動に応じて、被験者が重心位置表示を移動視標に追随させるように左右方向に重心移動する間、あるいは、移動視標の垂直方向の定速移動に応じて、被験者が重心位置表示を移動視標に追随させるように前後方向に重心移動する間の当該被験者の重心座標の時系列データを取得する。
1つの態様では、移動視標は、予め決められた変化する速度、あるいは、ランダムな速度で移動する。
1つの態様では、被験者は、左右往復動、前後往復運動、斜め往復動、時計回り回転運動、反時計回り回転運動のいずれかを所定時間だけ繰り返し、所定の繰り返し動作で重心移動する間の当該被験者の重心座標を所定時間毎に取得し、また、所定の繰り返し動作で重心移動する間の当該被験者の重心の移動速度を所定時間毎に取得する。
表示部は、被験者に所定の重心移動を促すように、移動視標、重心位置表示を被験者に提示する。
第1主成分の直線を取得するための計算手法は幾つもあることは当業者に知られており、重心座標(x、y)のデータセットや重心移動速度(x、y)のデータセットをパラメータ算出手段(コンピュータの演算手段、演算の実行するためのプログラム等から構成することができる)に入力して、第1主成分の直線(y=ax+b)を出力することができる。
回帰直線を取得するための計算手法は幾つもあることは当業者に知られており、重心座標(x、y)のデータセットや重心移動速度(x、y)のデータセットをパラメータ算出手段(コンピュータの演算手段、演算の実行するためのプログラム等から構成することができる)に入力して、第1主成分の直線(y=ax+b)を出力することができる。
密集度は、散布データを代表するものとして取得した直線のあてはまりの良さの尺度として捉えることも可能である。このような尺度しては、例えば、相関係数、決定係数(相関係数の2乗)が知られている。
1つの態様では、前記密集度は、前記重心図あるいは/および速度図における散布データの相関係数に基づいて取得する。
1つの態様では、前記密集度は、前記重心図あるいは/および速度図における散布データの決定係数に基づいて取得する。
相関係数や決定係数を算出するための計算手法は当業者に知られている。
散布データを代表する直線が第1主成分を表す直線である場合には、第1主成分と第2主成分は直交するため、上記距離は、第2主成分スコアを用いて算出してもよい。
また、散布データを代表する直線が第1主成分を表す直線である場合に、上記相関係数として第1主成分と散布データとの間の因子負荷量を用いてもよい。
Sxx:xの標本分散(解析パラメータの算出においてはxの平方和と等価)
Syy:yの標本分散(解析パラメータの算出においてはyの平方和と等価)
Sxy:x、yの共分散(解析パラメータの算出においてはxyの積和と等価)
D=(Sxx−Syy)2+4Sxy 2
λ1=(Sxx−Syy−√D)/2Sxy
λ2=(Syy−Sxx+√D)/2Sxy
α:求める直線の傾き
β:求める直線の切片
r=√D/(Sxx+Syy)
R2=r2
である。
αについての分布関数の微分は{Sxy(α−λ1)(α−λ2)}/(α2+1)2であり、Sxy>0、Sxy<0のいずれの場合においても、α=λ2で最小値となる。
Sxx:0.292082641
Syy:5.276767718
Sxy:0.233944
D=25.066004
λ1=−0.046829576
λ2=21.35402613
α:21.35403
β:8.326×10−6
r=0.899036
R2=0.808265
が得られている。
傾きαから計算される角度は、y軸を基準として、−177.3188度、あるいは、+2.681178度である。
Sxx:2.324765063
Syy:0.351644502
Sxy:0.59795
D=5.3233802
λ1=−3.579202114
λ2=0.279391878
α:−3.5792
β:8.326×10−7
r=0.862067
R2=0.74316
が得られている。
傾きαから計算される角度は、y軸を基準として、−105.6099度、あるいは、+74.39007度である。
Claims (17)
- フォースプレートと、
前記フォースプレートにより検出された荷重データを用いてXY平面上の重心座標を取得する重心座標取得手段と、
解析パラメータ算出手段と、
を備え、
前記重心座標取得手段は、前記フォースプレート上で直立姿勢にある被験者が予め決められたパターンに従って重心移動する間の当該被験者の重心座標を所定時間毎に取得するものであり、
前記重心座標取得手段により取得された重心座標をXY平面上にプロットして得られる重心図上のデータをXY平面上の重心座標の散布データとし、
前記解析パラメータ算出手段は、
前記XY平面上の重心座標の散布データを代表する直線を取得する第1算出手段、
あるいは/および、
前記XY平面上の重心座標の散布データの密集度を取得する第2算出手段、
を備えており、
第1算出手段で取得した前記直線の角度、あるいは/および、第2算出手段で取得した前記密集度を動的平衡機能検査における解析パラメータとして用いる、重心動揺計測システム。 - 前記重心動揺計測システムは、前記荷重データあるいは前記重心座標を用いてXY平面上の重心移動速度(x方向速度、y方向速度)を取得する重心移動速度取得手段を備えており、
前記重心移動速度取得手段は、前記フォースプレート上で直立姿勢にある被験者が予め決められたパターンに従って重心移動する間の当該被験者の重心の移動速度を所定時間毎に取得するものであり、
前記重心移動速度取得手段により取得された重心移動速度をXY平面上にプロットして得られる速度図上のデータをXY平面上の重心移動速度の散布データとし、
前記解析パラメータ算出手段は、
前記XY平面上の重心移動速度の散布データを代表する直線を取得する第3算出手段、
あるいは/および、
前記XY平面上の重心移動速度の散布データの密集度を取得する第4算出手段、
を備えており、
第3算出手段で取得した前記直線の角度、あるいは/および、第4算出手段で取得した前記密集度を動的平衡機能検査における解析パラメータとして用いる、請求項1に記載の重心動揺計測システム。 - 前記重心動揺計測システムは、フォースプレート上の被験者の前方に所定距離をおいて位置する表示部を備えており、
前記表示部は、移動視標と、前記重心座標取得手段により取得される重心座標に対応する表示であって、取得された重心座標に応じて前記視標の移動方向に移動可能な重心位置表示と、を被験者に提示するものであり、
前記重心座標取得手段は、前記視標の移動に応じて、フォースプレート上の被験者が重心位置表示を視標に追随させるように重心移動する間の当該被験者の重心座標を所定時間毎に取得するものである、請求項1、2いずれかに記載の重心動揺計測システム。 - 前記予め決められたパターンは、直立姿勢での左右往復動、前後往復運動、斜め往復動、時計回り回転運動、反時計回り回転運動、から選択される、請求項1〜3いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- 前記散布データを代表する直線は、前記重心座標あるいは/および前記重心移動速度の散布データの主成分分析による第1主成分の直線として取得される、請求項1〜4いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- 前記散布データを代表する直線は、前記重心座標あるいは/および前記重心移動速度の散布データの回帰分析による回帰直線として取得される、請求項1〜4いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- 前記密集度は、前記重心座標あるいは/および前記重心移動速度の各散布データと、前記散布データを代表する直線と、の距離に基づいて取得する、請求項1〜6いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- 前記密集度は、前記重心座標あるいは/および前記重心移動速度の散布データの相関係数に基づいて取得する、請求項1〜6いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- 前記密集度は、前記重心座標あるいは/および前記重心移動速度の散布データの決定係数に基づいて取得する、請求項1〜6いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- フォースプレートと、
前記フォースプレートにより検出された荷重データを用いてXY平面上の重心の移動速度を取得する重心移動速度取得手段と、
解析パラメータ算出手段と、
を備え、
前記重心移動速度取得手段は、前記フォースプレート上で直立姿勢にある被験者が予め決められたパターンに従って重心移動する間の当該被験者の重心の移動速度を所定時間毎に取得するものであり、
前記解析パラメータ算出手段は、
XY平面上の重心移動速度の散布データを代表する直線を取得する第1算出手段、
あるいは/および、
XY平面上の重心移動速度の散布データの密集度を取得する第2算出手段、
を備えており、
第1算出手段で取得した前記直線の角度あるいは/および第2算出手段で取得した前記密集度を動的平衡機能検査における解析パラメータとして用いる、重心動揺計測システム。 - 前記重心動揺計測システムは、フォースプレート上の被験者の前方に所定距離をおいて位置する表示部を備えており、
前記表示部は、移動視標と、前記重心座標取得手段により取得される重心座標に対応する表示であって、取得された重心座標に応じて前記視標の移動方向に移動可能な重心位置表示と、を被験者に提示するものであり、
前記重心座標取得手段は、前記視標の移動に応じて、フォースプレート上の被験者が重心位置表示を視標に追随させるように重心移動する間の当該被験者の重心座標を所定時間毎に取得するものである、請求項10に記載の重心動揺計測システム。 - 前記予め決められたパターンは、直立姿勢での左右往復動、前後往復運動、斜め往復動、時計回り回転運動、反時計回り回転運動、から選択される、請求項10、11いずれかに記載の重心動揺計測システム。
- 前記散布データを代表する直線は、前記重心移動速度の散布データの主成分分析による第1主成分の直線として取得される、請求項10〜12いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- 前記散布データを代表する直線は、前記重心移動速度の散布データの回帰分析による回帰直線として取得される、請求項10〜12いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- 前記密集度は、前記速度移動速度の各散布データと、前記散布データを代表する直線と、の距離に基づいて取得する、請求項10〜14いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- 前記密集度は、前記重心座標あるいは/および前記重心移動速度の散布データの相関係数に基づいて取得する、請求項10〜14いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
- 前記密集度は、前記重心座標あるいは/および前記重心移動速度の散布データの決定係数に基づいて取得する、請求項10〜16いずれか1項に記載の重心動揺計測システム。
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JP2012096115A Active JP5632877B2 (ja) | 2012-04-19 | 2012-04-19 | 重心動揺計測システム |
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- 2012-04-19 JP JP2012096115A patent/JP5632877B2/ja active Active
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