JPH08223973A - ブラシレスモータの制御方法 - Google Patents
ブラシレスモータの制御方法Info
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- JPH08223973A JPH08223973A JP7053565A JP5356595A JPH08223973A JP H08223973 A JPH08223973 A JP H08223973A JP 7053565 A JP7053565 A JP 7053565A JP 5356595 A JP5356595 A JP 5356595A JP H08223973 A JPH08223973 A JP H08223973A
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- Japan
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- time
- brushless motor
- cycle
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ブラシレスモータの制御方法において、安価
なマイクロコンピュータを用い、電機子巻線の通電を適
切に切り替え、振動や騒音の低減、回転の安定化を可能
とする。 【構成】 電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)と基準電
圧とを比較回路10bで比較し、交点で変化する位置信
号Dの変化を制御回路11により検出し、この変化点に
より1周期(電気角360)の時間を算出、記憶する。
今回と前回計時の1周期の時間の差を算出し、時間差に
応じてテーブルのデータを読み出し、電気角30度相当
の時間については今回の変化点前に算出し、電気角90
度および150度相当の時間については今回計時された
1周期の時間をもとにして算出し、それら算出時間を計
時し、この計時終了点で電機子巻線の通電を切り替え
る。
なマイクロコンピュータを用い、電機子巻線の通電を適
切に切り替え、振動や騒音の低減、回転の安定化を可能
とする。 【構成】 電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)と基準電
圧とを比較回路10bで比較し、交点で変化する位置信
号Dの変化を制御回路11により検出し、この変化点に
より1周期(電気角360)の時間を算出、記憶する。
今回と前回計時の1周期の時間の差を算出し、時間差に
応じてテーブルのデータを読み出し、電気角30度相当
の時間については今回の変化点前に算出し、電気角90
度および150度相当の時間については今回計時された
1周期の時間をもとにして算出し、それら算出時間を計
時し、この計時終了点で電機子巻線の通電を切り替え
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機の圧縮機等
に用いる直流ブラシレスモータ(以下ブラシレスモータ
と記す)の回転制御技術に係り、特に詳しくはブラシレ
スモータの巻線電流を最適に切り替え、ブラシレスモー
タの回転制御の安定化を図るブラシレスモータの制御方
法に関するものである。
に用いる直流ブラシレスモータ(以下ブラシレスモータ
と記す)の回転制御技術に係り、特に詳しくはブラシレ
スモータの巻線電流を最適に切り替え、ブラシレスモー
タの回転制御の安定化を図るブラシレスモータの制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このブラシレスモータの回転制御におい
ては、ロータ(回転子)の位置を検出する手段としてホ
ール素子を使用せずに、ブラシレスモータの電機子巻線
に誘起される電圧を利用するものがある。
ては、ロータ(回転子)の位置を検出する手段としてホ
ール素子を使用せずに、ブラシレスモータの電機子巻線
に誘起される電圧を利用するものがある。
【0003】上記誘起電圧を利用して回転子の位置を検
出し、この位置検出をもとにしてブラシレスモータの通
電を切り替えて同ブラシレスモータを回転制御するに
は、例えば三相モータである場合図8に示す制御装置を
必要とする。
出し、この位置検出をもとにしてブラシレスモータの通
電を切り替えて同ブラシレスモータを回転制御するに
は、例えば三相モータである場合図8に示す制御装置を
必要とする。
【0004】図8において、この制御装置は、交流電源
(商用100V)1を倍電圧整流、平滑化するための倍
電圧整流平滑回路2と、この倍電圧整流、平滑化された
直流電源Vdcをスイッチングしてブラシレスモータ3
の電機子巻線に印加するために複数のスイッチング素子
(トランジスタ)U,V,W,X,Y,Zをブリッジ接
続したインバータ回路4と、ブラシレスモータ3の端子
電圧(例えば120度位相の異なる電圧;誘起電圧を含
む)R,S,Tをもとにして回転子3aの位置を検出す
る位置検出部5と、ブラシレスモータ3の各電機子巻線
の通電を所定に切り替え、かつ位置検出部5からの位置
検出信号A,B,Cをもとにして各電機子巻線の通電を
所定に切り替えるためにインバータ回路4の駆動信号を
出力する制御回路6と、この駆動信号によりインバータ
回路4のスイッチング素子(トランジスタ)U,V,
W,X,Y,Zをオン、オフする駆動回路7とを備えて
いる。
(商用100V)1を倍電圧整流、平滑化するための倍
電圧整流平滑回路2と、この倍電圧整流、平滑化された
直流電源Vdcをスイッチングしてブラシレスモータ3
の電機子巻線に印加するために複数のスイッチング素子
(トランジスタ)U,V,W,X,Y,Zをブリッジ接
続したインバータ回路4と、ブラシレスモータ3の端子
電圧(例えば120度位相の異なる電圧;誘起電圧を含
む)R,S,Tをもとにして回転子3aの位置を検出す
る位置検出部5と、ブラシレスモータ3の各電機子巻線
の通電を所定に切り替え、かつ位置検出部5からの位置
検出信号A,B,Cをもとにして各電機子巻線の通電を
所定に切り替えるためにインバータ回路4の駆動信号を
出力する制御回路6と、この駆動信号によりインバータ
回路4のスイッチング素子(トランジスタ)U,V,
W,X,Y,Zをオン、オフする駆動回路7とを備えて
いる。
【0005】なお、上記制御装置を空気調和機の圧縮機
の制御に用いた場合、交流電源1と倍電圧整流平滑回路
2との間には力率改善用リアクタ8が設けられる。
の制御に用いた場合、交流電源1と倍電圧整流平滑回路
2との間には力率改善用リアクタ8が設けられる。
【0006】位置検出部5は、端子電圧R,S,Tの電
圧波形を90度位相遅らせ、かつ平滑化するための微分
回路5bおよび積分回路5cと、これら90度位相遅れ
の電圧を組み合わせ中性点電位Vnを得るための抵抗回
路5cと、上記90度位相遅れの電圧と中性点電位とを
比較して位置検出信号A,B,Cを出力する比較回路5
dとを備えている。
圧波形を90度位相遅らせ、かつ平滑化するための微分
回路5bおよび積分回路5cと、これら90度位相遅れ
の電圧を組み合わせ中性点電位Vnを得るための抵抗回
路5cと、上記90度位相遅れの電圧と中性点電位とを
比較して位置検出信号A,B,Cを出力する比較回路5
dとを備えている。
【0007】制御回路6は、マイクロコンピュータおよ
び駆動回路等からなり、駆動信号を出力してインバータ
回路4のトランジスタU,V,W,X,Y,Zを駆動す
る。
び駆動回路等からなり、駆動信号を出力してインバータ
回路4のトランジスタU,V,W,X,Y,Zを駆動す
る。
【0008】上記構成の制御装置において、ブラシレス
モータ3の起動時には例えば同ブラシレスモータ3を所
定時間同期運転するが、所定時間経過後には上記位置検
出信号A,B,Cに基づいて同ブラシレスモータ3を回
転制御する(いわゆる位置検出による運転に切り替え
る)。
モータ3の起動時には例えば同ブラシレスモータ3を所
定時間同期運転するが、所定時間経過後には上記位置検
出信号A,B,Cに基づいて同ブラシレスモータ3を回
転制御する(いわゆる位置検出による運転に切り替え
る)。
【0009】上記位置検出による運転においては、回転
子3aの位置を検出し、この位置検出に基づいて各電機
子巻線の通電を切り替えるため、上記位置検出部5は、
例えば図9(a)ないし(c)に示す各電機子巻線の端
子電圧R,S,Tを90度位相遅れとし、この位相遅れ
の電圧(図9(d)ないし(f)に示す)と中性点電位
Vnとを比較し、その交点で変化する位置検出信号(図
9(g)ないし(i)に示す)A,B,Cを出力する。
子3aの位置を検出し、この位置検出に基づいて各電機
子巻線の通電を切り替えるため、上記位置検出部5は、
例えば図9(a)ないし(c)に示す各電機子巻線の端
子電圧R,S,Tを90度位相遅れとし、この位相遅れ
の電圧(図9(d)ないし(f)に示す)と中性点電位
Vnとを比較し、その交点で変化する位置検出信号(図
9(g)ないし(i)に示す)A,B,Cを出力する。
【0010】上記位置検出信号A,B,Cが制御回路6
に入力すると、この制御回路6は位置検出信号A,B,
Cのタイミングをもとにしてインバータ回路4の各トラ
ンジスタU,V,W,X,Y,Zの導通状態を切り替え
る駆動信号(図9(j)ないし(o)に示す)を発生す
る。
に入力すると、この制御回路6は位置検出信号A,B,
Cのタイミングをもとにしてインバータ回路4の各トラ
ンジスタU,V,W,X,Y,Zの導通状態を切り替え
る駆動信号(図9(j)ないし(o)に示す)を発生す
る。
【0011】各駆動信号により各トランジスタU,V,
W,X,Y,Zが駆動されるため、ブラシレスモータ3
の電機子巻線電流が切り替えられ、ブラシレスモータ3
が回転制御される。
W,X,Y,Zが駆動されるため、ブラシレスモータ3
の電機子巻線電流が切り替えられ、ブラシレスモータ3
が回転制御される。
【0012】また、制御回路6は駆動信号の他に、チョ
ッピング信号を駆動回路7に出力しており、駆動回路7
はインバータ回路4の上アーム(あるいは下アーム)の
トランジスタの駆動信号のオン部分を所定デューティ比
(オン、オフ比)でチョッピングする(図9(j)ない
し(l)に示す)。
ッピング信号を駆動回路7に出力しており、駆動回路7
はインバータ回路4の上アーム(あるいは下アーム)の
トランジスタの駆動信号のオン部分を所定デューティ比
(オン、オフ比)でチョッピングする(図9(j)ない
し(l)に示す)。
【0013】このように、位置検出信号A,B,Cに基
づいてブラシレスモータ3の各電機子巻線電流を切り替
えて同ブラシレスモータ3を回転制御し、またチョッピ
ングのオン、オフ比を可変してブラシレスモータ3を所
定回転数に制御する。
づいてブラシレスモータ3の各電機子巻線電流を切り替
えて同ブラシレスモータ3を回転制御し、またチョッピ
ングのオン、オフ比を可変してブラシレスモータ3を所
定回転数に制御する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ブラシ
レスモータの制御方法におては、積分回路5bを用いて
回転子3aの位置を検出し、この位置検出をもとにして
電機子巻線の通電切り替えタイミングを得ているため、
以下の問題点が生じる。
レスモータの制御方法におては、積分回路5bを用いて
回転子3aの位置を検出し、この位置検出をもとにして
電機子巻線の通電切り替えタイミングを得ているため、
以下の問題点が生じる。
【0015】その1つのとしては、電機子巻線に誘起さ
れる電圧波形には種々の周波数成分が混在しており、積
分回路(積分フィルタ)5bの特性上それら全ての周波
数に対する定数決定ができない。したがって、積分回路
を通した電圧波形には必要としない周波数成分が含ま
れ、特にブラシレスモータ3の回転数の変化によって含
まれる周波数により、出力90度遅れに誤差が生じ、結
果回転子3aの位置検出に誤差が生じる。
れる電圧波形には種々の周波数成分が混在しており、積
分回路(積分フィルタ)5bの特性上それら全ての周波
数に対する定数決定ができない。したがって、積分回路
を通した電圧波形には必要としない周波数成分が含ま
れ、特にブラシレスモータ3の回転数の変化によって含
まれる周波数により、出力90度遅れに誤差が生じ、結
果回転子3aの位置検出に誤差が生じる。
【0016】また、積分回路5bを必要とすることか
ら、どうしてもコストアップになるだけなく、部品の増
加により制御基板が大きく、スペースをとるといった欠
点もある。
ら、どうしてもコストアップになるだけなく、部品の増
加により制御基板が大きく、スペースをとるといった欠
点もある。
【0017】さらに、積分回路5bを通して得る90度
遅れが常に一定であるが、ブラシレスモータ3の回転数
や負荷状態によってはその90度遅れが最適でない、つ
まりブラシレスモータ3の効率を最大とする通電切り替
えタイミングが回転数や負荷状態によって異なるため、
常に最大の効率となるように通電を切り替えることがで
きない。
遅れが常に一定であるが、ブラシレスモータ3の回転数
や負荷状態によってはその90度遅れが最適でない、つ
まりブラシレスモータ3の効率を最大とする通電切り替
えタイミングが回転数や負荷状態によって異なるため、
常に最大の効率となるように通電を切り替えることがで
きない。
【0018】そこで、積分回路5bを用いずに、回転子
3aの位置を検出してブラシレスモータ3を制御する方
法がある。この制御方法の場合、電機子巻線に誘起され
る電圧波形と中性点電位とを比較し、この比較結果をブ
ラシレスモータ3の制御回路(マイクロコンピュータ)
に入力し、この制御回路によって演算して通電切り替え
タイミングを決定する。
3aの位置を検出してブラシレスモータ3を制御する方
法がある。この制御方法の場合、電機子巻線に誘起され
る電圧波形と中性点電位とを比較し、この比較結果をブ
ラシレスモータ3の制御回路(マイクロコンピュータ)
に入力し、この制御回路によって演算して通電切り替え
タイミングを決定する。
【0019】この制御方法では、既に説明した方法とは
異なり、積分回路5bを使用せず、直接電機子巻線の端
子電圧波形(誘起電圧波形)をもとにして位置検出信号
を得ているため、例えば位置検出信号の変化点から最初
の通電切り替えタイミングである30度の時間から通電
の切り替えが可能である。
異なり、積分回路5bを使用せず、直接電機子巻線の端
子電圧波形(誘起電圧波形)をもとにして位置検出信号
を得ているため、例えば位置検出信号の変化点から最初
の通電切り替えタイミングである30度の時間から通電
の切り替えが可能である。
【0020】しかし、30度の時間が極めて短いことか
ら、位置検出信号をもとにしてその30度の時間を演算
した際、この演算が実際の通電切り替え時間までに終了
しないということがないようにするため、高速演算機能
を有するマイクロコンピュータを使用することになり、
どうしても高価なマイクロコンピュータを用いなければ
ならず、コストのアップになってしまう。
ら、位置検出信号をもとにしてその30度の時間を演算
した際、この演算が実際の通電切り替え時間までに終了
しないということがないようにするため、高速演算機能
を有するマイクロコンピュータを使用することになり、
どうしても高価なマイクロコンピュータを用いなければ
ならず、コストのアップになってしまう。
【0021】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は積分回路を用いずにブラシレスモータ
の通電切り替えを最適に行うことができ、しかも安価な
マイクロコンピュータで実現することができるようにし
たブラシレスモータの制御方法を提供することにある。
あり、その目的は積分回路を用いずにブラシレスモータ
の通電切り替えを最適に行うことができ、しかも安価な
マイクロコンピュータで実現することができるようにし
たブラシレスモータの制御方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は直流電源をインバータ手段でスイッチン
グして多相の電機子巻線を有するブラシレスモータに印
加し、かつ前記ブラシレスモータの回転子の位置検出に
基づいて前記インバータ手段を駆動して前記電機子巻線
の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であっ
て、前記電機子巻線に発生する誘起電圧と基準電圧とを
比較して前記ブラシレスモータの回転に同期した位置信
号を得、該位置信号の変化点をもとにして1周期または
半周期の時間(電気角360度に相当する時間)を計時
し、該計時された時間を常に所定数だけ記憶し、今回計
時された1周期または半周期の時間と前回計時されてい
る1周期または半周期の時間との差を算出し、該算出時
間差に応じて予め設定されたテーブルのデータを読み出
す一方、前回計時された1周期または半周期の時間をも
とにして前記通電切り替えタイミングに相当する時間
(該時間のうち少なくとも最も短い時間)を今回の位置
検出点前に算出するとともに、該算出された時間を前記
読み出されたデータで補正し、前記補正された通電切り
替えタイミングに相当する時間を今回の位置信号の変化
点から計時し、該計時の終了時点で前記電機子巻線の通
電を切り替えるようにしたことを要旨とする。
に、この発明は直流電源をインバータ手段でスイッチン
グして多相の電機子巻線を有するブラシレスモータに印
加し、かつ前記ブラシレスモータの回転子の位置検出に
基づいて前記インバータ手段を駆動して前記電機子巻線
の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であっ
て、前記電機子巻線に発生する誘起電圧と基準電圧とを
比較して前記ブラシレスモータの回転に同期した位置信
号を得、該位置信号の変化点をもとにして1周期または
半周期の時間(電気角360度に相当する時間)を計時
し、該計時された時間を常に所定数だけ記憶し、今回計
時された1周期または半周期の時間と前回計時されてい
る1周期または半周期の時間との差を算出し、該算出時
間差に応じて予め設定されたテーブルのデータを読み出
す一方、前回計時された1周期または半周期の時間をも
とにして前記通電切り替えタイミングに相当する時間
(該時間のうち少なくとも最も短い時間)を今回の位置
検出点前に算出するとともに、該算出された時間を前記
読み出されたデータで補正し、前記補正された通電切り
替えタイミングに相当する時間を今回の位置信号の変化
点から計時し、該計時の終了時点で前記電機子巻線の通
電を切り替えるようにしたことを要旨とする。
【0023】また、この発明は直流電源をインバータ手
段でスイッチングして三相の電機子巻線を有するブラシ
レスモータに印加し、かつ前記ブラシレスモータの回転
子の位置検出に基づいて前記インバータ手段を駆動して
前記電機子巻線の通電を切り替えるブラシレスモータの
制御方法であって、前記電機子巻線の1つに発生する誘
起電圧と基準電圧とを比較して前記ブラシレスモータの
回転に同期した位置信号を得、該位置信号の変化点をも
とにして1周期または半周期の時間(電気角360度ま
たは180度に相当する時間)を計時し、該計時された
時間を常に所定数だけ記憶し、今回計時された1周期ま
たは半周期の時間と前回計時されている1周期または半
周期の時間との差を算出し、該算出時間差に応じて予め
設定されたテーブルのデータを読み出す一方、前回計時
された1周期または半周期の時間をもとにして電気角3
0度に相当する時間を今回の位置検出点前に算出すると
ともに、該算出された時間を前記読み出されたデータで
補正し、今回計時された1周期の時間をもとにして電気
角90度および150度に相当する時間を算出してお
り、前記補正された電気角30度に相当する時間、電気
角90および電気角150度に相当する時間を今回の位
置検出点から計時し、該計時の終了時点でそれぞれ前記
電機子巻線の通電を切り替えるようにしたものである。
段でスイッチングして三相の電機子巻線を有するブラシ
レスモータに印加し、かつ前記ブラシレスモータの回転
子の位置検出に基づいて前記インバータ手段を駆動して
前記電機子巻線の通電を切り替えるブラシレスモータの
制御方法であって、前記電機子巻線の1つに発生する誘
起電圧と基準電圧とを比較して前記ブラシレスモータの
回転に同期した位置信号を得、該位置信号の変化点をも
とにして1周期または半周期の時間(電気角360度ま
たは180度に相当する時間)を計時し、該計時された
時間を常に所定数だけ記憶し、今回計時された1周期ま
たは半周期の時間と前回計時されている1周期または半
周期の時間との差を算出し、該算出時間差に応じて予め
設定されたテーブルのデータを読み出す一方、前回計時
された1周期または半周期の時間をもとにして電気角3
0度に相当する時間を今回の位置検出点前に算出すると
ともに、該算出された時間を前記読み出されたデータで
補正し、今回計時された1周期の時間をもとにして電気
角90度および150度に相当する時間を算出してお
り、前記補正された電気角30度に相当する時間、電気
角90および電気角150度に相当する時間を今回の位
置検出点から計時し、該計時の終了時点でそれぞれ前記
電機子巻線の通電を切り替えるようにしたものである。
【0024】
【作用】上記手段によれば、ブラシレスモータの電機子
巻線の端子電圧(誘起電圧)と基準電圧とが比較され、
その比較結果による交点で変化する回転子の回転に同期
した位置信号が得られる。
巻線の端子電圧(誘起電圧)と基準電圧とが比較され、
その比較結果による交点で変化する回転子の回転に同期
した位置信号が得られる。
【0025】上記位置信号の変化(立ち上がり、立ち下
がり)により1周期の時間(電気角360度に相当する
時間)が計時され、少なくとも前回および今回計時され
た1周期の時間が記憶される。また、今回計時された1
周期の時間と前回計時されている1周期の時間との差が
算出され、この算出時間差に応じてテーブルのデータが
読み出される。
がり)により1周期の時間(電気角360度に相当する
時間)が計時され、少なくとも前回および今回計時され
た1周期の時間が記憶される。また、今回計時された1
周期の時間と前回計時されている1周期の時間との差が
算出され、この算出時間差に応じてテーブルのデータが
読み出される。
【0026】上記ブラシレスモータが三相四極のモータ
である場合、その計時、記憶された時間をもとにして上
記位置検出点から上記電機子巻線の通電を切り替えるタ
イミングまでに相当する時間(電気角30度、90度お
よび150度)が算出される。
である場合、その計時、記憶された時間をもとにして上
記位置検出点から上記電機子巻線の通電を切り替えるタ
イミングまでに相当する時間(電気角30度、90度お
よび150度)が算出される。
【0027】電気角30度に相当する時間は今回の位置
検出前に前回計時された1周期の時間をもとにして算出
され、この算出時間が上記読み出されたデータで補正さ
れる。電気角90度および150度に相当する時間は今
回計時された1周期の時間をもとに今回の位置検出後に
算出される。
検出前に前回計時された1周期の時間をもとにして算出
され、この算出時間が上記読み出されたデータで補正さ
れる。電気角90度および150度に相当する時間は今
回計時された1周期の時間をもとに今回の位置検出後に
算出される。
【0028】このように、今回の位置検出から電気角3
0度遅れの点の通電切り替えまでの時間が短くとも、そ
の電気角30度に相当する時間が今回の位置信号の変化
前に算出される。したがって、ブラシレスモータを回転
制御する制御回路であるマイクロコンピュータとしては
演算速度の遅い、つまり安価なものを用いることができ
る。
0度遅れの点の通電切り替えまでの時間が短くとも、そ
の電気角30度に相当する時間が今回の位置信号の変化
前に算出される。したがって、ブラシレスモータを回転
制御する制御回路であるマイクロコンピュータとしては
演算速度の遅い、つまり安価なものを用いることができ
る。
【0029】また、電気角30度に相当する時間が前回
計時されている1周期の時間をもとにして算出されてい
るが、この算出時間がテーブルのデータで補正され、こ
の補正された時間は今回計時された1周期の時間をもと
にして電気角30度に相当する時間を算出した場合とほ
ぼ同じ値になる。
計時されている1周期の時間をもとにして算出されてい
るが、この算出時間がテーブルのデータで補正され、こ
の補正された時間は今回計時された1周期の時間をもと
にして電気角30度に相当する時間を算出した場合とほ
ぼ同じ値になる。
【0030】したがって、各相の通電切り替えタイミン
グが最新の情報をもとにして得られることから、極めて
適切な通電切り替えが可能となり、ひいては回転むら、
振動や騒音がより抑えられる。
グが最新の情報をもとにして得られることから、極めて
適切な通電切り替えが可能となり、ひいては回転むら、
振動や騒音がより抑えられる。
【0031】
【実施例】この発明のブラシレスモータの制御方法は、
例えば三相の直流ブラシレスモータ(以下ブラシレスモ
ータと記す)の1相の端子電圧(誘起電圧)と基準電圧
との交点(位置検出点)を検出し、この交点により得た
1周期の時間(電気角360度に相当する時間)をもと
にして所定位相角(電気角30度、90度、150度)
遅れ点に相当する時間を算出する際、特に今回の位置検
出前にその電気角30度に相当する時間の演算を開始す
れば、当該制御回路の演算速度が遅くとも、今回の位置
検出から電気角30度の通電切り替えタイミングまでに
間に合うことに着目し、その電気角30度についてはそ
の位置検出前から開始し、かつ前回計時された1周期の
時間と今回計時された1周期の時間との差に応じて電気
角30度に相当する時間を補正する。
例えば三相の直流ブラシレスモータ(以下ブラシレスモ
ータと記す)の1相の端子電圧(誘起電圧)と基準電圧
との交点(位置検出点)を検出し、この交点により得た
1周期の時間(電気角360度に相当する時間)をもと
にして所定位相角(電気角30度、90度、150度)
遅れ点に相当する時間を算出する際、特に今回の位置検
出前にその電気角30度に相当する時間の演算を開始す
れば、当該制御回路の演算速度が遅くとも、今回の位置
検出から電気角30度の通電切り替えタイミングまでに
間に合うことに着目し、その電気角30度についてはそ
の位置検出前から開始し、かつ前回計時された1周期の
時間と今回計時された1周期の時間との差に応じて電気
角30度に相当する時間を補正する。
【0032】そのため、この発明のブラシレスモータの
制御方法が適用される制御装置は例えば図1に示す構成
をしている。なお、図中、図8と同一部分には同一符号
を付し重複説明を省略する。
制御方法が適用される制御装置は例えば図1に示す構成
をしている。なお、図中、図8と同一部分には同一符号
を付し重複説明を省略する。
【0033】図1において、この制御装置は、三相四極
のブラシレスモータ3の3つの電機子巻線の端子電圧
(誘起電圧を含む)R,S,Tのうち1つ、例えば端子
電圧Rと基準電圧Vdc/2とを比較して位置信号Dを
出力する位置検出部10と、この位置信号Dの変化点
(立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジ)により1
周期の時間(電気角360度に相当する時間)を位置検
出毎に計時し、少なくとも今回および前回計時の時間を
記憶し、この計時、記憶された1周期の時間をもとにし
て所定位相角(例えば電気角30度、90度および15
0度)に相当する時間を算出し、かつ少なくとも電気角
30度に相当する時間については今回の位置検出前に前
回計時された1周期の時間をもとにして算出するととも
に、今回および前回計時の1周期の時間差ΔTを算出
し、この差分に応じて例えば下記表1のテーブルのデー
タを読み出して電気角30度に相当する時間を補正し、
今回の変化点からそれら算出時間の経過点でブラシレス
モータ3の電機子巻線の通電をそれぞれ切り替える制御
回路(マイクロコンピュータ)11とを備えている。
のブラシレスモータ3の3つの電機子巻線の端子電圧
(誘起電圧を含む)R,S,Tのうち1つ、例えば端子
電圧Rと基準電圧Vdc/2とを比較して位置信号Dを
出力する位置検出部10と、この位置信号Dの変化点
(立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジ)により1
周期の時間(電気角360度に相当する時間)を位置検
出毎に計時し、少なくとも今回および前回計時の時間を
記憶し、この計時、記憶された1周期の時間をもとにし
て所定位相角(例えば電気角30度、90度および15
0度)に相当する時間を算出し、かつ少なくとも電気角
30度に相当する時間については今回の位置検出前に前
回計時された1周期の時間をもとにして算出するととも
に、今回および前回計時の1周期の時間差ΔTを算出
し、この差分に応じて例えば下記表1のテーブルのデー
タを読み出して電気角30度に相当する時間を補正し、
今回の変化点からそれら算出時間の経過点でブラシレス
モータ3の電機子巻線の通電をそれぞれ切り替える制御
回路(マイクロコンピュータ)11とを備えている。
【0034】
【表1】
【0035】なお、表1に示すテーブルデータは制御回
路11の内部メモリ(あるいは外部メモリ)に記憶され
ており、そのデータの値は一実施例を示したものであ
る。
路11の内部メモリ(あるいは外部メモリ)に記憶され
ており、そのデータの値は一実施例を示したものであ
る。
【0036】位置検出部10は、所定の基準電圧Vdc
/2を発生する基準電圧発生回路10aと、この発生基
準電圧Vdc/2と誘起電圧波形とを比較する比較回路
10bとを備えている。制御回路11は、PWM制御時
にインバータ回路4の上アームのトランジスタU,V,
Wまたは下アームのトランジスタX,Y,Zをオン、オ
フする駆動信号、この駆動信号のオン部分をチョッピン
グするチョッピング信号およびこのチョッピングを上ア
ームまたは下アームに切り替える制御信号を出力する機
能を有している。
/2を発生する基準電圧発生回路10aと、この発生基
準電圧Vdc/2と誘起電圧波形とを比較する比較回路
10bとを備えている。制御回路11は、PWM制御時
にインバータ回路4の上アームのトランジスタU,V,
Wまたは下アームのトランジスタX,Y,Zをオン、オ
フする駆動信号、この駆動信号のオン部分をチョッピン
グするチョッピング信号およびこのチョッピングを上ア
ームまたは下アームに切り替える制御信号を出力する機
能を有している。
【0037】また、上記制御装置は、制御回路11から
の駆動信号、チョッピング信号および制御信号を入力
し、駆動信号のオン部分をチョッピングし、このチョッ
ピングされた駆動信号を含む駆動信号によりインバータ
回路4の各トランジスタU,V,W,X,Y,Zを駆動
する駆動回路12を備えている。
の駆動信号、チョッピング信号および制御信号を入力
し、駆動信号のオン部分をチョッピングし、このチョッ
ピングされた駆動信号を含む駆動信号によりインバータ
回路4の各トランジスタU,V,W,X,Y,Zを駆動
する駆動回路12を備えている。
【0038】次に、上記制御装置の動作を図2のタイム
チャート図および図3ないし図7のフローチャート図を
参照して詳しく説明すると、まずブラシレスモータ3の
起動時には誘起電圧が発生しないことから、制御回路1
1は既に公知の同期運転を実行する。
チャート図および図3ないし図7のフローチャート図を
参照して詳しく説明すると、まずブラシレスモータ3の
起動時には誘起電圧が発生しないことから、制御回路1
1は既に公知の同期運転を実行する。
【0039】この同期運転によりブラシレスモータ3を
低周波から徐々に加速し、位置検出部10において出力
する位置信号Dにより誘起電圧と基準電圧Vdc/2と
の交点の検出が可能となるまで、つまり適切な位置信号
Dが得られるまで上記処理を実行する。
低周波から徐々に加速し、位置検出部10において出力
する位置信号Dにより誘起電圧と基準電圧Vdc/2と
の交点の検出が可能となるまで、つまり適切な位置信号
Dが得られるまで上記処理を実行する。
【0040】すると、位置検出部10にはブラシレスモ
ータ3のR相の端子電圧Rが正常に入力し(図2(b)
示す)、位置検出部10は端子電圧Rの誘起電圧と基準
電圧発生回路3aからの基準電圧Vdc/2とを比較回
路10aで比較し、この比較結果の位置信号Dを出力す
る(図2(c)に示す)。
ータ3のR相の端子電圧Rが正常に入力し(図2(b)
示す)、位置検出部10は端子電圧Rの誘起電圧と基準
電圧発生回路3aからの基準電圧Vdc/2とを比較回
路10aで比較し、この比較結果の位置信号Dを出力す
る(図2(c)に示す)。
【0041】ここで、制御回路11は入力位置信号Dに
よりその変化点(立ち上がりあるいは立ち下がりエッ
ジ)を検出する。例えば、誘起電圧が上昇時である場合
インバータ回路4の上アームトランジスタU,V,Wを
PWM制御しており、通電切り替えタイミング後の位置
信号Dの最初の立ち上がりエッジ(図2に示すt1,t
3)を検出する。また、誘起電圧が下降時である場合イ
ンバータ回路4の下アームトランジスタX,Y,ZをP
WM制御しており、通電切り替えタイミング後の最初の
立ち下がりエッジ(図2に示すt2,t7)を検出す
る。
よりその変化点(立ち上がりあるいは立ち下がりエッ
ジ)を検出する。例えば、誘起電圧が上昇時である場合
インバータ回路4の上アームトランジスタU,V,Wを
PWM制御しており、通電切り替えタイミング後の位置
信号Dの最初の立ち上がりエッジ(図2に示すt1,t
3)を検出する。また、誘起電圧が下降時である場合イ
ンバータ回路4の下アームトランジスタX,Y,ZをP
WM制御しており、通電切り替えタイミング後の最初の
立ち下がりエッジ(図2に示すt2,t7)を検出す
る。
【0042】なお、PWM制御において、制御回路11
からの駆動信号、チョッピング信号および制御信号を駆
動回路12に入力し、この駆動回路12はその制御信号
にしたがって所定駆動信号とチョッピング信号とを合成
し、この合成された駆動信号を含む駆動信号によりイン
バータ回路4を駆動する。
からの駆動信号、チョッピング信号および制御信号を駆
動回路12に入力し、この駆動回路12はその制御信号
にしたがって所定駆動信号とチョッピング信号とを合成
し、この合成された駆動信号を含む駆動信号によりイン
バータ回路4を駆動する。
【0043】上記入力位置信号Dの上記エッジ検出毎に
図3ないし図7に示すルーチンを実行し、まずそのエッ
ジ検出がt3時点であるとすると、この検出の現在の時
刻taをフリーランニングタイマで検出し、この時刻t
aを内部のメモリに一時記憶する(ステップST1)。
図3ないし図7に示すルーチンを実行し、まずそのエッ
ジ検出がt3時点であるとすると、この検出の現在の時
刻taをフリーランニングタイマで検出し、この時刻t
aを内部のメモリに一時記憶する(ステップST1)。
【0044】続いて、t1時点とt3時点との間、1周
期の時間(電気角360度に相当する時間)T3を算出
する(ステップST2)。この場合、t3時点の時刻t
aからt1時点の時刻tcを減算してその時間T3を算
出し、記憶する。この1周期の時間T3(=Ta)と前
回の交点(t2時点)計時された1周期の時間Tb(=
T2)との差Ta−Tb(=T3−T2)=ΔTを算出
し(ステップST3)、この時間差ΔTに応じて表1の
データを読み出す(ステップST4)。
期の時間(電気角360度に相当する時間)T3を算出
する(ステップST2)。この場合、t3時点の時刻t
aからt1時点の時刻tcを減算してその時間T3を算
出し、記憶する。この1周期の時間T3(=Ta)と前
回の交点(t2時点)計時された1周期の時間Tb(=
T2)との差Ta−Tb(=T3−T2)=ΔTを算出
し(ステップST3)、この時間差ΔTに応じて表1の
データを読み出す(ステップST4)。
【0045】続いて、時刻taに前回算出の電気角30
度に相当する時間T(30)=T2×(30/360)
を加算するとともに、この加算値を上記読み出されたデ
ータで補正し(ステップST5)、この補正された時刻
ta+T(30)+ΔT=t(30)を制御回路11の
フリーランニングタイマのコンペアレジスタAにセット
する(ステップST6)。
度に相当する時間T(30)=T2×(30/360)
を加算するとともに、この加算値を上記読み出されたデ
ータで補正し(ステップST5)、この補正された時刻
ta+T(30)+ΔT=t(30)を制御回路11の
フリーランニングタイマのコンペアレジスタAにセット
する(ステップST6)。
【0046】なお、電気角30度に相当する時間T(3
0)=T2×(30/360)の算出については後述す
るが、当該位置信号Dのエッジ(t3時点)前にその時
間T(30)を算出するための演算を開始している。し
たがって、t3時点経過後即座に上記時刻t(30)=
ta+T(30)を算出することができ、この時刻t
(30)をコンペアレジスタAにセットすることができ
る。
0)=T2×(30/360)の算出については後述す
るが、当該位置信号Dのエッジ(t3時点)前にその時
間T(30)を算出するための演算を開始している。し
たがって、t3時点経過後即座に上記時刻t(30)=
ta+T(30)を算出することができ、この時刻t
(30)をコンペアレジスタAにセットすることができ
る。
【0047】一方、上記位置信号Dの検出エッジにより
図4に示すルーチンを実行し、その検出エッジが立ち上
がり、立ち下がりの何れかを判断し(ステップST1
5)、立ち上がりエッジであるときにはステップST1
6に進み制御回路20の内部に予め設定されているフラ
グをセットし(“1”とし)、立ち下がりエッジである
ときにはステップST17に進みそのフラグをクリアす
る(“0”にする)。
図4に示すルーチンを実行し、その検出エッジが立ち上
がり、立ち下がりの何れかを判断し(ステップST1
5)、立ち上がりエッジであるときにはステップST1
6に進み制御回路20の内部に予め設定されているフラ
グをセットし(“1”とし)、立ち下がりエッジである
ときにはステップST17に進みそのフラグをクリアす
る(“0”にする)。
【0048】続いて、上記コンペアレジスタAとフリー
ランニングタイマの値とが一致すると、図5に示すt
(30)割り込みルーチンを実行し、上記フラグがセッ
トされているときには、ステップST20からST21
に進み、インバータ回路4のトランジスタWを駆動する
信号をオフにするとともに(図2(f)に示す)、トラ
ンジスタUを駆動する信号をオンにする(図2(d)に
示す)。これと同時に、インバータ回路4の下アームを
構成するトランジスタX,Y,Zを駆動するための信号
をチョッピングするように、上アームから下アームのチ
ョッピングに切り替えるための制御信号を駆動回路12
に出力する(ステップST22)。
ランニングタイマの値とが一致すると、図5に示すt
(30)割り込みルーチンを実行し、上記フラグがセッ
トされているときには、ステップST20からST21
に進み、インバータ回路4のトランジスタWを駆動する
信号をオフにするとともに(図2(f)に示す)、トラ
ンジスタUを駆動する信号をオンにする(図2(d)に
示す)。これと同時に、インバータ回路4の下アームを
構成するトランジスタX,Y,Zを駆動するための信号
をチョッピングするように、上アームから下アームのチ
ョッピングに切り替えるための制御信号を駆動回路12
に出力する(ステップST22)。
【0049】一方、上記フラグがクリアされているとき
には、ステップST20からST23に進み、インバー
タ回路4のトランジスタZを駆動する信号をオフにする
とともに(図2(i)に示す)、トランジスタXを駆動
する信号をオンにする(図2(g)に示す)。これと同
時に、インバータ回路4の上アームを構成するトランジ
スタU,V,Wを駆動するための信号をチョッピングす
るように、下アームから上アームのチョッピングに切り
替えるための制御信号を駆動回路12に出力する(ステ
ップST24)。
には、ステップST20からST23に進み、インバー
タ回路4のトランジスタZを駆動する信号をオフにする
とともに(図2(i)に示す)、トランジスタXを駆動
する信号をオンにする(図2(g)に示す)。これと同
時に、インバータ回路4の上アームを構成するトランジ
スタU,V,Wを駆動するための信号をチョッピングす
るように、下アームから上アームのチョッピングに切り
替えるための制御信号を駆動回路12に出力する(ステ
ップST24)。
【0050】上記割り込み処理が終了すると、メインル
ーチンに戻る。メインルーチンでは、電気角90度に相
当する時間T(90)を算出するため、上記算出時間T
3を用いて上記位置信号Dの検出エッジから位相角90
度に相当する時間T(90)=T3×(90/360)
を算出するとともに、この算出時間T(90)を時刻t
aに加算してその電気角90度の時刻を算出し(ステッ
プST7)、この算出時刻t(90)=ta+T(9
0)をコンペアレジスタBにセットする(ステップST
8)。
ーチンに戻る。メインルーチンでは、電気角90度に相
当する時間T(90)を算出するため、上記算出時間T
3を用いて上記位置信号Dの検出エッジから位相角90
度に相当する時間T(90)=T3×(90/360)
を算出するとともに、この算出時間T(90)を時刻t
aに加算してその電気角90度の時刻を算出し(ステッ
プST7)、この算出時刻t(90)=ta+T(9
0)をコンペアレジスタBにセットする(ステップST
8)。
【0051】この後、上記コンペアレジスタBとフリー
ランニングタイマの値とが一致すると(図2に示すt5
時点)、図5に示すt(90)割り込みルーチンを実行
する。上記フラグがセットされているときには、ステッ
プST30からST31に進み、インバータ回路4のト
ランジスタYを駆動する信号をオフにするとともに(図
2(h)に示す)、トランジスタZを駆動する信号をオ
ンにする(図2(i)に示す)。これと同時に、インバ
ータ回路4の上アームを構成するトランジスタU,V,
Wを駆動するための信号をチョッピングするように、下
アームから上アームのチョッピングに切り替えるための
制御信号を駆動回路12に出力する(ステップST3
2)。
ランニングタイマの値とが一致すると(図2に示すt5
時点)、図5に示すt(90)割り込みルーチンを実行
する。上記フラグがセットされているときには、ステッ
プST30からST31に進み、インバータ回路4のト
ランジスタYを駆動する信号をオフにするとともに(図
2(h)に示す)、トランジスタZを駆動する信号をオ
ンにする(図2(i)に示す)。これと同時に、インバ
ータ回路4の上アームを構成するトランジスタU,V,
Wを駆動するための信号をチョッピングするように、下
アームから上アームのチョッピングに切り替えるための
制御信号を駆動回路12に出力する(ステップST3
2)。
【0052】一方、上記フラグがクリアされているとき
には、ステップST30からST33に進み、インバー
タ回路4のトランジスタVを駆動する信号をオフにする
とともに(図2(e)に示す)、トランジスタWを駆動
する信号をオンにする(図2(f)に示す)。これと同
時に、インバータ回路4の下アームを構成するトランジ
スタX,Y,Zを駆動するための信号をチョッピングす
るように、上アームから下アームのチョッピングに切り
替えるための制御信号を駆動回路12に出力する(ステ
ップST34)。
には、ステップST30からST33に進み、インバー
タ回路4のトランジスタVを駆動する信号をオフにする
とともに(図2(e)に示す)、トランジスタWを駆動
する信号をオンにする(図2(f)に示す)。これと同
時に、インバータ回路4の下アームを構成するトランジ
スタX,Y,Zを駆動するための信号をチョッピングす
るように、上アームから下アームのチョッピングに切り
替えるための制御信号を駆動回路12に出力する(ステ
ップST34)。
【0053】上記割り込み処理が終了すると、メインル
ーチンに戻る。メインルーチンでは、電気角150度に
相当する時間T(150)を算出するため、既に記憶さ
れている時間T3を用いて位置信号Dのエッジから電気
角150度に相当する時間T(150)=T3×(15
0/360)を算出するとともに、この算出時間T(1
50)を時刻taに加算してその電気角150度の時刻
t(150)を算出し(ステップST9)、この算出時
刻t(150)=ta+T(150)をコンペアレジス
タCにセットする(ステップST10)。
ーチンに戻る。メインルーチンでは、電気角150度に
相当する時間T(150)を算出するため、既に記憶さ
れている時間T3を用いて位置信号Dのエッジから電気
角150度に相当する時間T(150)=T3×(15
0/360)を算出するとともに、この算出時間T(1
50)を時刻taに加算してその電気角150度の時刻
t(150)を算出し(ステップST9)、この算出時
刻t(150)=ta+T(150)をコンペアレジス
タCにセットする(ステップST10)。
【0054】この後、上記コンペアレジスタCとフリー
ランニングタイマの値とが一致すると(図2に示すt6
時点)で、図6に示すt(150)割り込みルーチンを
実行する。上記フラグがセットされているときには、ス
テップST40からST41に進み、インバータ回路4
のトランジスタUを駆動する信号をオフにするとともに
(図2(d)に示す)、トランジスタVを駆動する信号
をオンにする(図2(e)に示す)。これと同時に、イ
ンバータ回路4の下アームを構成するトランジスタX,
Y,Zを駆動するための信号をチョッピングするよう
に、上アームから下アームのチョッピングに切り替える
ための制御信号を駆動回路12に出力する(ステップS
T42)。
ランニングタイマの値とが一致すると(図2に示すt6
時点)で、図6に示すt(150)割り込みルーチンを
実行する。上記フラグがセットされているときには、ス
テップST40からST41に進み、インバータ回路4
のトランジスタUを駆動する信号をオフにするとともに
(図2(d)に示す)、トランジスタVを駆動する信号
をオンにする(図2(e)に示す)。これと同時に、イ
ンバータ回路4の下アームを構成するトランジスタX,
Y,Zを駆動するための信号をチョッピングするよう
に、上アームから下アームのチョッピングに切り替える
ための制御信号を駆動回路12に出力する(ステップS
T42)。
【0055】一方、上記フラグがクリアされているとき
には、ステップST40からST43に進み、インバー
タ回路4のトランジスタXを駆動する信号をオフにする
とともに(図2(g)に示す)、トランジスタYを駆動
する信号をオンにする(図2(h)に示す)。これと同
時に、インバータ回路4の上アームを構成するトランジ
スタU,V,Wを駆動するための信号をチョッピングす
るように、下アームから上アームのチョッピングに切り
替えるための制御信号を駆動回路12に出力する(ステ
ップST44)。
には、ステップST40からST43に進み、インバー
タ回路4のトランジスタXを駆動する信号をオフにする
とともに(図2(g)に示す)、トランジスタYを駆動
する信号をオンにする(図2(h)に示す)。これと同
時に、インバータ回路4の上アームを構成するトランジ
スタU,V,Wを駆動するための信号をチョッピングす
るように、下アームから上アームのチョッピングに切り
替えるための制御信号を駆動回路12に出力する(ステ
ップST44)。
【0056】上記割り込み処理が終了すると、メインル
ーチンに戻る。メインルーチンでは、電気角360度に
相当する時間T3を用いて電気角30度に相当する時間
T(30)=T3×(30/360)を算出してメモリ
に記憶する(ステップST11)。この時間T(30)
の算出は当該メインルーチンを繰り返した際に上記ステ
ップST6で用いるためである。
ーチンに戻る。メインルーチンでは、電気角360度に
相当する時間T3を用いて電気角30度に相当する時間
T(30)=T3×(30/360)を算出してメモリ
に記憶する(ステップST11)。この時間T(30)
の算出は当該メインルーチンを繰り返した際に上記ステ
ップST6で用いるためである。
【0057】続いて、前々回の位置信号Dのエッジを検
出した時刻tc(図2に示すt1時点)を記憶している
メモリに前回検出の位置信号Dのエッジを検出した時刻
tb(図2に示すt2時点)を書き込み、つまり前々回
の時刻tcに変えて前回の時刻tbを記憶する(ステッ
プST12)。
出した時刻tc(図2に示すt1時点)を記憶している
メモリに前回検出の位置信号Dのエッジを検出した時刻
tb(図2に示すt2時点)を書き込み、つまり前々回
の時刻tcに変えて前回の時刻tbを記憶する(ステッ
プST12)。
【0058】また、前回検出の位置信号Dのエッジの時
刻tb(図2に示すt2時点)を記憶しているメモリに
今回検出の位置信号Dのエッジ時刻ta(図2に示すt
3)を書き込む(ステップST13)。つまり、次の位
置信号Dのエッジの時刻を得るために、メモリを1つ確
保しておく必要があるからである。
刻tb(図2に示すt2時点)を記憶しているメモリに
今回検出の位置信号Dのエッジ時刻ta(図2に示すt
3)を書き込む(ステップST13)。つまり、次の位
置信号Dのエッジの時刻を得るために、メモリを1つ確
保しておく必要があるからである。
【0059】続いて、今回の位置信号Dの変化点時に計
時された1周期の時間T3をTaとし(ステップST1
4)、そして入力位置信号Dのエッジを検出すると、再
び当該メインルーチンを実行し、そのエッジ検出の現時
刻ta(図2に示すt7時点)をメモリに記憶する(ス
テップST1)。
時された1周期の時間T3をTaとし(ステップST1
4)、そして入力位置信号Dのエッジを検出すると、再
び当該メインルーチンを実行し、そのエッジ検出の現時
刻ta(図2に示すt7時点)をメモリに記憶する(ス
テップST1)。
【0060】続いて、t2時点とt7時点との間の時間
(電気角360度に相当する時間)T4を算出する(ス
テップST2)。この場合、t7時点の時刻からt2時
点の時刻を減算してその時間T4を算出し、記憶する。
この1周期の時間T4(=Ta)と前回の交点(t3時
点)計時された1周期の時間Tb(=T3)との差Ta
−Tb(=T4−T3)=ΔTを算出し(ステップST
3)、この時間差ΔTに応じて表1のデータを読み出す
(ステップST4)。
(電気角360度に相当する時間)T4を算出する(ス
テップST2)。この場合、t7時点の時刻からt2時
点の時刻を減算してその時間T4を算出し、記憶する。
この1周期の時間T4(=Ta)と前回の交点(t3時
点)計時された1周期の時間Tb(=T3)との差Ta
−Tb(=T4−T3)=ΔTを算出し(ステップST
3)、この時間差ΔTに応じて表1のデータを読み出す
(ステップST4)。
【0061】続いて、t7時点の時刻に前回算出の電気
角30度に相当する時間T(30)=T3×(30/3
60)を加算するとともに、この加算値を上記読み出さ
れたデータで補正し(ステップST5)、この補正され
た時刻を制御回路11のフリーランニングタイマのコン
ペアレジスタAにセットする(ステップST6)。
角30度に相当する時間T(30)=T3×(30/3
60)を加算するとともに、この加算値を上記読み出さ
れたデータで補正し(ステップST5)、この補正され
た時刻を制御回路11のフリーランニングタイマのコン
ペアレジスタAにセットする(ステップST6)。
【0062】一方、図3に示すフラグを処理し(ステッ
プST15ないしST17)、上記コンペアレジスタA
とフリーランニングタイマの値とが一致すると、図4に
示す割り込み処理を実行する。
プST15ないしST17)、上記コンペアレジスタA
とフリーランニングタイマの値とが一致すると、図4に
示す割り込み処理を実行する。
【0063】上記割り込み処理が終了すると、メインル
ーチンに戻り、以下上述同様にして、図3のメインルー
チンを実行し、コンペアレジスタB,Cとフリーランニ
ングタイマの値とが一致すると、図5および図6の割り
込みルーチンを実行し、かつ繰り返す。
ーチンに戻り、以下上述同様にして、図3のメインルー
チンを実行し、コンペアレジスタB,Cとフリーランニ
ングタイマの値とが一致すると、図5および図6の割り
込みルーチンを実行し、かつ繰り返す。
【0064】図2のタイムチャートを参照して具体的に
説明すると、t7時点では位置信号Dのエッジが立ち下
がりであることから、フラグをクリアし(ステップST
6)、その後上記コンペアレジスタAにセットされてい
る時刻t(30)が経過した時点(図2に示すt8時
点)で図4に示すt(30)割り込みルーチンを実行す
る。
説明すると、t7時点では位置信号Dのエッジが立ち下
がりであることから、フラグをクリアし(ステップST
6)、その後上記コンペアレジスタAにセットされてい
る時刻t(30)が経過した時点(図2に示すt8時
点)で図4に示すt(30)割り込みルーチンを実行す
る。
【0065】この場合、フラグが立っていないため、上
述したようにインバータ回路4のトランジスタZを駆動
する信号をオフにするとともに(図2(i)に示す)、
トランジスタXを駆動する信号をオンにする(図2
(g)に示す)。これと同時に、インバータ回路4の上
アームを構成するトランジスタU,V,Wを駆動するた
めの信号をチョッピングするように、下アームから上ア
ームのチョッピングに切り替えるための制御信号を駆動
回路12に出力する。
述したようにインバータ回路4のトランジスタZを駆動
する信号をオフにするとともに(図2(i)に示す)、
トランジスタXを駆動する信号をオンにする(図2
(g)に示す)。これと同時に、インバータ回路4の上
アームを構成するトランジスタU,V,Wを駆動するた
めの信号をチョッピングするように、下アームから上ア
ームのチョッピングに切り替えるための制御信号を駆動
回路12に出力する。
【0066】また、位置信号Dのエッジから位相角90
度の時刻t(90)=t7+T4×(90/360)を
算出し、この時刻t(90)が経過した時点(図2に示
すt9時点)で図5に示す(90)割り込みルーチンを
実行する。
度の時刻t(90)=t7+T4×(90/360)を
算出し、この時刻t(90)が経過した時点(図2に示
すt9時点)で図5に示す(90)割り込みルーチンを
実行する。
【0067】この場合、フラグが立っていないため、上
述したようにインバータ回路4のトランジスタVを駆動
する信号をオフにするとともに、トランジスタWを駆動
する信号をオンにする。これと同時に、インバータ回路
4の下アームを構成するトランジスタX,Y,Zを駆動
するための信号をチョッピングするように、上アームか
ら下アームのチョッピングに切り替えるための制御信号
を駆動回路12に出力する。
述したようにインバータ回路4のトランジスタVを駆動
する信号をオフにするとともに、トランジスタWを駆動
する信号をオンにする。これと同時に、インバータ回路
4の下アームを構成するトランジスタX,Y,Zを駆動
するための信号をチョッピングするように、上アームか
ら下アームのチョッピングに切り替えるための制御信号
を駆動回路12に出力する。
【0068】さらに、位置信号Dのエッジから位相角1
50度の時刻t(150)=T7+T4×(150/3
60)を算出し、この時刻t(150)が経過した時点
で図6に示す割り込みルーチンを実行する。
50度の時刻t(150)=T7+T4×(150/3
60)を算出し、この時刻t(150)が経過した時点
で図6に示す割り込みルーチンを実行する。
【0069】この場合、フラグが立っていないため、上
述したようにインバータ回路4のトランジスタXを駆動
する信号をオフにするとともに(図2(g)に示す)、
トランジスタYを駆動する信号をオンにする(図2
(h)に示す)。これと同時に、インバータ回路4の上
アームを構成するトランジスタU,V,Wを駆動するた
めの信号をチョッピングするように、下アームから上ア
ームのチョッピングに切り替えるための制御信号を駆動
回路12に出力する。
述したようにインバータ回路4のトランジスタXを駆動
する信号をオフにするとともに(図2(g)に示す)、
トランジスタYを駆動する信号をオンにする(図2
(h)に示す)。これと同時に、インバータ回路4の上
アームを構成するトランジスタU,V,Wを駆動するた
めの信号をチョッピングするように、下アームから上ア
ームのチョッピングに切り替えるための制御信号を駆動
回路12に出力する。
【0070】このように、誘起電圧と基準電圧Vdc/
2との交点を検出し、この交点をもとにして電気角36
0度に相当する時間を算出、記憶し、その交点から所定
位相角(電気角30度、90度および150度)遅れ点
に相当する時間を電気角360度に相当する時間をもと
にして算出する。
2との交点を検出し、この交点をもとにして電気角36
0度に相当する時間を算出、記憶し、その交点から所定
位相角(電気角30度、90度および150度)遅れ点
に相当する時間を電気角360度に相当する時間をもと
にして算出する。
【0071】しかも、電気角30度遅れ点に相当する時
間の算出については、前回の交点時において算出、記憶
されている時間(電気角360度に相当する時間)をも
ととする。
間の算出については、前回の交点時において算出、記憶
されている時間(電気角360度に相当する時間)をも
ととする。
【0072】したがって、ブラシレスモータ3を回転制
御する制御回路11としてのマイクロコンピュータは演
算速度が遅いものでよく、つまり安価なマイクロコンピ
ュータでブラシレスモータ3の回転制御を実現すること
ができる。
御する制御回路11としてのマイクロコンピュータは演
算速度が遅いものでよく、つまり安価なマイクロコンピ
ュータでブラシレスモータ3の回転制御を実現すること
ができる。
【0073】また、電気角30度に相当する時間を今回
計時の1周期の時間と前回計時の1周期の時間差に応じ
て表1のデータで補正する。この表1のデータ(補正
値)はその時間差が大きいほど、大きくなっている。し
たがって、電気角30度に相当する時間が今回計時の1
周期の時間をもにして算出した場合とほぼ同じ値とな
り、つまり電気角30度に相当する時間が適切な通電切
り替えタイミングに対応する。
計時の1周期の時間と前回計時の1周期の時間差に応じ
て表1のデータで補正する。この表1のデータ(補正
値)はその時間差が大きいほど、大きくなっている。し
たがって、電気角30度に相当する時間が今回計時の1
周期の時間をもにして算出した場合とほぼ同じ値とな
り、つまり電気角30度に相当する時間が適切な通電切
り替えタイミングに対応する。
【0074】このようにして算出された電気角30度、
90度および150度に相当する時間の経過時点でブラ
シレスモータ3の通電切り替えが行われるため、ブラシ
レスモータ3の通電を適切に切り替えることができ、回
転むら、振動や騒音を抑えることができ、また脱調、回
路の破損を防止して回転制御の安定化、効率のよい運転
を可能とすることができる。
90度および150度に相当する時間の経過時点でブラ
シレスモータ3の通電切り替えが行われるため、ブラシ
レスモータ3の通電を適切に切り替えることができ、回
転むら、振動や騒音を抑えることができ、また脱調、回
路の破損を防止して回転制御の安定化、効率のよい運転
を可能とすることができる。
【0075】なお、上記実施例において、1相の位置信
号Dをもとにして各電機子巻線の通電切り替えタイミン
グを得ているが、2相あるいは3相の位置信号をもとに
して各通電切り替えタイミングを得るようにしてもよ
い。
号Dをもとにして各電機子巻線の通電切り替えタイミン
グを得ているが、2相あるいは3相の位置信号をもとに
して各通電切り替えタイミングを得るようにしてもよ
い。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のブラシ
レスモータの制御方法によれば、ブラシレスモータの端
子電圧(誘起電圧)と基準電圧との交点(位置信号の変
化点)を検出し、この交点により1周期の時間(電気角
360度に相当する時間)を計時、記憶し、今回計時さ
れた1周期の時間と前回計時されている1周期の時間と
ぼ差を算出し、この時間差に応じてテーブルのデータを
読み出す一方、今回の変化点前に前回計時されている1
周期の時間をもとにして所定位相角(電気角30度)に
相当する時間を算出し、かつこの算出時間を上記読み出
されたデータで補正し、今回計時された1周期の時間を
もとにして他の所定位相角(90度、150度)に相当
する時間を算出しており、このようにして得た時間経過
後に電機子巻線の通電を切り替えるようにしたので、ブ
ラシレスモータを回転制御する制御回路としてのマイク
ロコンピュータは演算速度が遅いものでよく、つまり安
価なマイクロコンピュータでブラシレスモータの回転制
御を実現することができ、また積分回路を用いずにブラ
シレスモータの通電を適切に切り替えることができ、ひ
いては回転むら、振動や騒音を抑えることができ、また
脱調、回路の破損を防止して回転制御の安定化、効率の
よい運転を可能とすることができるという効果がある。
レスモータの制御方法によれば、ブラシレスモータの端
子電圧(誘起電圧)と基準電圧との交点(位置信号の変
化点)を検出し、この交点により1周期の時間(電気角
360度に相当する時間)を計時、記憶し、今回計時さ
れた1周期の時間と前回計時されている1周期の時間と
ぼ差を算出し、この時間差に応じてテーブルのデータを
読み出す一方、今回の変化点前に前回計時されている1
周期の時間をもとにして所定位相角(電気角30度)に
相当する時間を算出し、かつこの算出時間を上記読み出
されたデータで補正し、今回計時された1周期の時間を
もとにして他の所定位相角(90度、150度)に相当
する時間を算出しており、このようにして得た時間経過
後に電機子巻線の通電を切り替えるようにしたので、ブ
ラシレスモータを回転制御する制御回路としてのマイク
ロコンピュータは演算速度が遅いものでよく、つまり安
価なマイクロコンピュータでブラシレスモータの回転制
御を実現することができ、また積分回路を用いずにブラ
シレスモータの通電を適切に切り替えることができ、ひ
いては回転むら、振動や騒音を抑えることができ、また
脱調、回路の破損を防止して回転制御の安定化、効率の
よい運転を可能とすることができるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例を示し、ブラシレスモータ
の制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック線
図。
の制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック線
図。
【図2】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的タイムチャート図。
を説明する概略的タイムチャート図。
【図3】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図。
を説明する概略的フローチャート図。
【図4】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図。
を説明する概略的フローチャート図。
【図5】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図。
を説明する概略的フローチャート図。
【図6】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図。
を説明する概略的フローチャート図。
【図7】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図。
を説明する概略的フローチャート図。
【図8】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図。
ロック線図。
【図9】図8に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的タイムチャート図。
を説明する概略的タイムチャート図。
1 交流電源 2 倍電圧整流平滑回路 3 ブラシレスモータ(直流ブラシレスモータ) 3a 回転子(ブラシレスモータ3の) 4 インバータ回路 10 位置検出部 10a 基準電圧発生回路 10b 比較回路 11,20 制御回路(マイクロコンピュータ) 12 駆動回路 R,S,T 電機子巻線の端子電圧 D 位置信号 U,V,W スイッチング素子(上アームのトランジス
タ) X,Y,Z スイッチング素子(下アームのトランジス
タ)
タ) X,Y,Z スイッチング素子(下アームのトランジス
タ)
Claims (2)
- 【請求項1】 直流電源をインバータ手段でスイッチン
グして多相の電機子巻線を有するブラシレスモータに印
加し、かつ前記ブラシレスモータの回転子の位置検出に
基づいて前記インバータ手段を駆動して前記電機子巻線
の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であっ
て、 前記電機子巻線に発生する誘起電圧と基準電圧とを比較
して前記ブラシレスモータの回転に同期した位置信号を
得、該位置信号の変化点をもとにして1周期または半周
期の時間(電気角360度に相当する時間)を計時し、
該計時された時間を常に所定数だけ記憶し、今回計時さ
れた1周期または半周期の時間と前回計時されている1
周期または半周期の時間との差を算出し、該算出時間差
に応じて予め設定されたテーブルのデータを読み出す一
方、前回計時された1周期または半周期の時間をもとに
して前記通電切り替えタイミングに相当する時間(該時
間のうち少なくとも最も短い時間)を今回の位置検出点
前に算出するとともに、該算出された時間を前記読み出
されたデータで補正し、前記補正された通電切り替えタ
イミングに相当する時間を今回の位置信号の変化点から
計時し、該計時の終了時点で前記電機子巻線の通電を切
り替えるようにしたことを特徴とするブラシレスモータ
の制御方法。 - 【請求項2】 直流電源をインバータ手段でスイッチン
グして三相の電機子巻線を有するブラシレスモータに印
加し、かつ前記ブラシレスモータの回転子の位置検出に
基づいて前記インバータ手段を駆動して前記電機子巻線
の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であっ
て、 前記電機子巻線の1つに発生する誘起電圧と基準電圧と
を比較して前記ブラシレスモータの回転に同期した位置
信号を得、該位置信号の変化点をもとにして1周期また
は半周期の時間(電気角360度または180度に相当
する時間)を計時し、該計時された時間を常に所定数だ
け記憶し、今回計時された1周期または半周期の時間と
前回計時されている1周期または半周期の時間との差を
算出し、該算出時間差に応じて予め設定されたテーブル
のデータを読み出す一方、前回計時された1周期または
半周期の時間をもとにして電気角30度に相当する時間
を今回の位置検出点前に算出するとともに、該算出され
た時間を前記読み出されたデータで補正し、今回計時さ
れた1周期の時間をもとにして電気角90度および15
0度に相当する時間を算出しており、前記補正された電
気角30度に相当する時間、電気角90および電気角1
50度に相当する時間を今回の位置検出点から計時し、
該計時の終了時点でそれぞれ前記電機子巻線の通電を切
り替えるようにしたことを特徴とするブラシレスモータ
の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7053565A JPH08223973A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | ブラシレスモータの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7053565A JPH08223973A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | ブラシレスモータの制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08223973A true JPH08223973A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12946353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7053565A Withdrawn JPH08223973A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | ブラシレスモータの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08223973A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002528029A (ja) * | 1998-10-05 | 2002-08-27 | パプスト−モトーレン ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー | 電子コミュテーション式モータ |
-
1995
- 1995-02-17 JP JP7053565A patent/JPH08223973A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002528029A (ja) * | 1998-10-05 | 2002-08-27 | パプスト−モトーレン ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー | 電子コミュテーション式モータ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |