JPH08222457A - ラジアルコア型リアクトル - Google Patents

ラジアルコア型リアクトル

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JPH08222457A
JPH08222457A JP2647595A JP2647595A JPH08222457A JP H08222457 A JPH08222457 A JP H08222457A JP 2647595 A JP2647595 A JP 2647595A JP 2647595 A JP2647595 A JP 2647595A JP H08222457 A JPH08222457 A JP H08222457A
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JP
Japan
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core
main landing
cooling
outer peripheral
radial
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JP2647595A
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English (en)
Inventor
Kazufumi Oguma
一史 小熊
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却効率に優れ、より一層の高電圧・大容量
化が可能なラジアルコア型リアクトルを安価で提供す
る。 【構成】 主脚鉄心1は、複数のラジアルブロック2を
複数のギャップ部3を介して積層して構成される。主脚
鉄心1の上下両端部に間隙部を介してヨーク4が配置さ
れる。主脚鉄心1の中央部の孔5aとヨーク4の中央部
の孔5bによって中央部の流路5が形成され、シリンダ
6によって主脚鉄心1の外周部の流路7が形成される。
主脚鉄心1において、2つのラジアルブロック2毎の各
ギャップ部3に外周封止カラー21と内周封止カラー2
2が交互に配置される。外周封止カラー21は中央部の
流路5の外周部全体を封止し、内周封止カラー22は外
周部の流路7の内周部全体を封止する。シリンダ6と上
部ヨーク4の下面との間に、冷却媒体10の流出口とな
る開口部6aが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジアルコア型リアク
トルに係り、特に、その冷却構造の改良とヨーク側板の
落下防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のラジアルコア型リアクトルの主脚
鉄心は、中央部に冷却用の孔を有する複数のラジアルブ
ロックをギャップ部を介して積層して構成されており、
この主脚鉄心の上下両端部にそれぞれ配置されたヨーク
の中央部にも、冷却用の孔が設けられている。さらに、
主脚鉄心の外周には、冷却用の流路が設けられている。
そして、冷却方式としては、鉄心から発生する熱によっ
て加熱された冷却媒体の浮力を原動力とする自然循環対
流による冷却(完全自冷)が採用されている。
【0003】図18は、このような従来のラジアルコア
型リアクトルの一例を示す図である。この図18に示す
ように、主脚鉄心1は、複数のラジアルブロック2をギ
ャップ部3を介して積層して構成されており、この主脚
鉄心1の上下両端部には、間隙部を介してヨーク4が配
置されている。この場合、各ギャップ部3は、隣接する
ラジアルブロック2間に挿入された図示しないギャップ
材によって形成されている。また、主脚鉄心1と上下の
ヨーク4との間の間隙部には、図示しない支持片が挿入
されている。なお、ヨーク4の側板は、騒音低減などの
目的で、主脚鉄心1のラジアルブロック2よりも外側に
張り出している。
【0004】また、主脚鉄心1を構成する各ラジアルブ
ロック2の中央部には冷却用の孔5aが設けられてお
り、ヨーク4の中央部にも、ラジアルブロック2の孔5
aとほぼ同径の冷却用の孔5bが設けられている。そし
て、これらの孔5a,5bによって、主脚鉄心1の中央
部を貫通する冷却用の流路5が形成されている。さら
に、主脚鉄心1の外周には、主脚鉄心1の外径よりも大
径のシリンダ6が配置され、このシリンダ6の内周面と
主脚鉄心1の外周面との間に冷却用の流路7が形成され
ている。なお、シリンダ6は、主脚鉄心1との間に挿入
された図示しない支持片を介して主脚鉄心1を支持して
いる。このシリンダ6の外周にはコイル8が巻装され、
リアクトルの本体が構成されており、このリアクトル本
体は図示していないクランプや絶縁物を介して、タンク
9内に絶縁支持されている。このタンク9内には、冷却
媒体10となる絶縁流体が充填されている。また、タン
ク9の一部には、リアクトル本体の鉄心から発生する熱
によって加熱された冷却媒体10の熱を外部に放出する
ための放熱器11が設けられている。
【0005】そして、このような構成により、リアクト
ルの運転時には、タンク9内の鉄心、すなわち、主脚鉄
心1およびヨーク4から発生する熱によって冷却媒体1
0が加熱され、加熱された冷却媒体10の浮力を原動力
として、主脚鉄心1の内外を上昇する流れが生じる。こ
の結果、タンク9内には、中央の鉄心において上昇し、
その周囲において下降するという形の自然対流が発生す
る。また、加熱された冷却媒体10の一部は、タンク9
の一部に設けられた放熱器11に導入されて放熱した
後、再びタンク9内に戻される。したがって、放熱器1
1による放熱と自然対流を利用して効率よく鉄心を冷却
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
なラジアルコア型リアクトルにおいて、従来は、冷却媒
体10となる絶縁流体として絶縁油を使用していたが、
最近では、機器の小型化や安全性の向上の観点から、絶
縁性や不燃性に優れたSF6 ガスが有望視されている。
しかしながら、このSF6 ガスは、絶縁油より冷却能力
が低いため、図18に示すような自然循環対流方式のラ
ジアルコア型リアクトルにおいて、絶縁流体としてSF
6 ガスを使用した場合にはタンク9内を十分に冷却でき
なくなってしまう。この場合には、タンク9内で使用す
る絶縁物として高い耐熱性を有する高価な絶縁物が必要
となり、製造コストが高くなるという問題を生じるた
め、別の冷却方式の採用が望ましい。また、絶縁流体と
して絶縁油を使用したとしても、より一層の高電圧・大
容量化を行おうとすると、同様に冷却の限界を生じるた
め、やはり、新たな冷却方式の採用が望まれる。さら
に、図18に示すような従来のラジアルコア型リアクト
ルにおいては、鉄心の発熱量が大きく、特に、主脚鉄心
1の中央部および外周部に局部過熱を生じ易いため、そ
れにより冷却効率が低下してしまうという問題もある。
また、主脚鉄心1によって加熱した冷却媒体10によっ
て上部ヨーク4下面付近に局部加熱を生じ易いという問
題もある。
【0007】一方、例えば、リアクトルを屋内に据え付
ける場合で、かつ、水冷式のように、冷却媒体を電気室
の外部から調達する場合以外においては、電気室の空調
設備がトラブルなどにより停止してしまうと、電気室の
室温が上がり、リアクトルの運転を停止せざるを得なく
なるという問題が発生する。また、水冷式を採用した場
合でも、この冷却媒体である水の供給がトラブルなどに
より止まってしまうと、同様に運転を停止しなければな
らないという問題が発生する。そしてまた、自冷容量が
ゼロの機器と補機を使用して強制循環冷却を行う場合に
は、据え付け場所に関係なく、補機がトラブルなどによ
って止まってしまうと、やはり運転を停止しなければな
らないという問題が発生する。
【0008】さらに、図18に示すような従来のラジア
ルコア型リアクトルは、先に説明したように、ヨーク4
の側板が、主脚鉄心1のラジアルブロック2よりも外側
に張り出しているため、3相5脚鉄心や単相3脚鉄心の
ように、ヨーク4が接着鉄心以外の鉄心の場合には、ヨ
ーク側板が落下してしまうという問題を生じる。
【0009】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するために提案されたものであり、その第1の目的
は、冷却効率に優れ、より一層の高電圧・大容量化が可
能なラジアルコア型リアクトルを安価で提供することで
ある。本発明の第2の目的は、鉄心周辺などの発熱部分
の局部過熱を防止して冷却効率をより向上可能なラジア
ルコア型リアクトルを提供することである。本発明の第
3の目的は、リアクトルに付属する冷却器や電気室の空
調を含む冷却に関連する設備の停止時においても、リア
クトル自体の運転を停止する必要のないラジアルコア型
リアクトルを提供することである。本発明の第4の目的
は、ヨークが接着鉄心以外の鉄心の場合でも、ヨーク側
板の落下を防止可能なラジアルコア型リアクトルを提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のラジアルコア型リアクトルは、冷却媒体と
なる絶縁流体が充填されたタンク内に、複数のラジアル
ブロックを複数のギャップ部を介して積層して構成され
た主脚鉄心と、この主脚鉄心の上下両端部に間隙部を介
してそれぞれ配置されたヨークと、主脚鉄心の周囲に巻
装されたコイルとを備え、前記複数のラジアルブロック
およびヨークの中央部にそれぞれ冷却用の孔が設けられ
るとともに、前記主脚鉄心の外周にこの主脚鉄心の外径
よりも大径のシリンダが配置され、このシリンダ内にお
ける主脚鉄心の外周部に冷却用の流路が形成されたラジ
アルコア型リアクトルにおいて、主脚鉄心およびヨーク
周辺が次のように構成されたことを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の発明において、主脚鉄心
は、外周封止部材と内周封止部材とを備える。外周封止
部材は、ギャップ部に配置されて主脚鉄心の外周部の流
路を封止する。内周封止部材は、ギャップ部に配置さ
れ、このギャップ部を挟んで対向する一対のラジアルブ
ロックの一対の孔間を封止する。そして、外周封止部材
と内周封止部材は、複数のギャップ部に、主脚鉄心の軸
方向に向かって交互に配置される。
【0012】請求項2に記載の発明において、主脚鉄心
は、ギャップ部に配置されて主脚鉄心の外周部の流路の
一部を封止する外周封止部材を備える。この外周封止部
材は、外周部の流路の一部を封止する封止部とそれ以外
の部分を流路として残す切欠き部を有する。そして、外
周封止部材は、複数のギャップ部に、主脚鉄心の軸方向
に向かってその封止部および切欠き部が交互に反対側と
なるように配置される。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、さらに次のような構成を有することを
特徴としている。すなわち、請求項3に記載の発明は、
ラジアルブロックの孔間を連通するとともに上下のヨー
クの孔までを連通する筒状部材をさらに有する。そし
て、この筒状部材によって、主脚鉄心の中央部を貫通し
かつ上下のヨークの孔を流出口および流入口とする流路
が、周囲の空間から独立して形成される。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、ラジアルブロックの外周面間を接続し
て主脚鉄心の外周部の流路をギャップ部から分離する仕
切り部材をさらに有することを特徴としている。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、仕切り部材が次のように構成されたこ
とを特徴としている。すなわち、請求項5に記載の発明
において、仕切り部材は、一対の第1の仕切り部材と、
2対の第2の仕切り部材を有する。一対の第1の仕切り
部材は、ラジアルブロックの外周面間を接続しかつ互い
に間隔を空けて配置される。2対の第2の仕切り部材
は、第1の仕切り部材の各端部とシリンダとの間にそれ
ぞれ配置され、主脚鉄心の外周部の流路を、ギャップ部
から独立した流路とギャップ部と接続する流路とに分離
する。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれか一つに記載の発明において、冷却配管
と流動制御手段とをさらに有することを特徴としてい
る。冷却配管は、主脚鉄心の中央部、外周部、ギャップ
部、ヨークの積層方向中央部、ヨークの積層方向両端
部、あるいはその一部を通るようにして、タンク内の空
間から独立して設けられる。流動制御手段は、絶縁流体
よりも優れた冷却特性を有する冷却媒体を冷却配管内に
強制的に循環させる。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、冷却配管が次のように構成されたこと
を特徴としている。すなわち、請求項7に記載の発明に
おいて、冷却配管は、主脚鉄心およびヨークの支持部、
コイル、タンク、あるいはその一部をさらに通るように
して設けられる。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項6または
請求項7に記載の発明において、冷却配管および流動制
御手段が次のように構成されたことを特徴としている。
すなわち、請求項8に記載の発明において、冷却配管
は、互いに独立した複数系統の配管である。そして、流
動制御手段は、各系統の冷却配管に個別に冷却媒体を循
環させる複数の手段である。
【0019】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明において、ラジアルコア型リアクトルの据え付け
位置と複数の流動手段の構成に次のような特徴を有す
る。すなわち、請求項9に記載の発明において、ラジア
ルコア型リアクトルは、電気室内に据え付けられる。そ
して、複数の流動制御手段の一つは、電気室内の設備か
ら複数系統の冷却配管の一つに冷却媒体を導入するよう
に構成される。また、複数の流動制御手段の別の一つ
は、電気室外の設備から複数系統の別の冷却配管に冷却
媒体を導入するように構成される。
【0020】請求項10に記載の発明は、請求項8に記
載の発明において、冷却配管が次のように構成されたこ
とを特徴としている。すなわち、請求項10に記載の発
明において、複数系統の冷却配管は、ともに主脚鉄心の
中央部を通るようにして重ねて設けられる。
【0021】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
請求項10のいずれか一つに記載の発明において、シリ
ンダが次のように構成されたことを特徴としている。す
なわち、請求項11に記載の発明において、シリンダの
上端部は、上部ヨークの下面に接する位置まで延設され
る。そして、このシリンダの上端部によって上部ヨーク
の積層方向両端部が支持される。
【0022】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の発明において、シリンダが次のように構成された
ことを特徴としている。すなわち、請求項12に記載の
発明において、シリンダの上端部には、上部ヨークの積
層方向中央部と接する部分に冷却用の切欠き部が設けら
れる。
【0023】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の発明において、主脚鉄心が次のように構成された
ことを特徴としている。すなわち、請求項13に記載の
発明において、主脚鉄心は、ギャップ部に配置されて主
脚鉄心の外周部の流路の一部を封止する外周封止部材を
備える。この外周封止部材は、外周部の流路の一部を封
止する封止部とそれ以外の部分を流路として残す切欠き
部を有する。そして、外周封止部材は、主脚鉄心の複数
のギャップ部に、主脚鉄心の軸方向に向かって、その封
止部および切欠き部が上部ヨークの積層方向両端部に交
互に位置するように配置される。
【0024】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の発明において、シリンダおよび外周封止部材が次
のように構成されたことを特徴としている。すなわち、
請求項14に記載の発明において、シリンダの下端部に
は、下部ヨークの積層方向中央部と接する部分に冷却用
の切欠き部が設けられる。そして、外周封止部材の切欠
き部は、主脚鉄心の外周部の流路の大半部分を流路とし
て残す大きさである。
【0025】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。まず、請求項1に記載の発明によれば、外
周封止部材と内周封止部材を主脚鉄心の軸方向に向かっ
て交互に配置しているため、主脚鉄心の周囲で加熱され
た冷却媒体は、主脚鉄心の内外をジグザグに循環し、均
一に流れる形となる。したがって、主脚鉄心周辺を均一
かつ十分に冷却することができる。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、外周封止
部材をその封止部および切欠き部が交互に反対側となる
ように配置しているため、主脚鉄心の周囲で加熱された
冷却媒体は、主脚鉄心の内外をジグザグに循環し、均一
に流れる形となる。したがって、主脚鉄心周辺を均一か
つ十分に冷却することができる。請求項3に記載の発明
によれば、筒状部材によって、主脚鉄心の中央部および
ヨークの中央部を通る独立した流路を形成しているた
め、この流路に冷却媒体を強制的に循環させることによ
り、主脚鉄心の中央部およびヨークの中央部を集中的に
効率よく冷却することができる。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、仕切り部
材によって、主脚鉄心の外周部にギャップ部から独立し
た流路を形成しているため、この流路に冷却媒体を強制
的に循環させることにより、主脚鉄心の外周部を集中的
に効率よく冷却することができる。請求項5に記載の発
明によれば、第1と第2の仕切り部材によって、主脚鉄
心の外周部にギャップ部から独立した流路と、ギャップ
部と接続する流路をそれぞれ形成しているため、ギャッ
プ部から独立した流路を強制冷却するとともに、ギャッ
プ部と接続する流路およびギャップ部については、主脚
鉄心の周囲で加熱された冷却媒体がジグザグに循環し、
均一に流れる形となる。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、主脚鉄心
およびヨークの周辺を、優れた冷却特性を有する冷却専
用の冷却媒体を使用して強制冷却することにより、主脚
鉄心およびヨークの周辺を集中的に効率よく冷却するこ
とができる。
【0029】請求項7に記載の発明によれば、リアクト
ル全体に亘って、発熱量が多く、温度上昇量の大きい部
分を、優れた冷却特性を有する冷却専用の冷却媒体を使
用して強制冷却することにより、リアクトルの発熱部分
全体を効率よく冷却することができる。
【0030】請求項8に記載の発明によれば、複数系統
の冷却配管内に、優れた冷却特性を有する冷却専用の冷
却媒体を個別に循環させることにより、主脚鉄心および
ヨークの周辺、あるいは、リアクトルの発熱部分全体を
効率よく冷却することができる。特に、複数系統の冷却
配管の流動制御を個別に行っているため、いずれか一つ
の冷却系統に支障を生じた場合でも、残りの冷却系統で
継続して冷却することができる。したがって、ある程度
の負荷でリアクトルの運転を継続することができる。
【0031】請求項9に記載の発明によれば、複数系統
の冷却配管の流動制御を電気室の内外で別個に行ってい
るため、仮に、電気室内の空調設備や付属品の冷却器な
どが停止した場合でも、電気室外の設備から冷却媒体を
冷却配管に循環させることができる。したがって、ある
程度の負荷でリアクトルの運転を継続することができ
る。請求項10に記載の発明によれば、主脚鉄心の中央
部に複数の冷却配管を設けているため、いずれか一つの
冷却系統に支障を生じた場合でも、残りの冷却系統で継
続して主脚鉄心の中央部を冷却することができる。
【0032】請求項11に記載の発明によれば、シリン
ダの上端部によって上部ヨークの積層方向両端部を支持
しているため、上部ヨークの側板の落下を防止すること
ができる。請求項12に記載の発明によれば、シリンダ
の上端部に設けた切欠き部が、シリンダ内を上昇する冷
却媒体の流出口として十分に機能し、上部ヨークの下面
においては、主脚鉄心周囲で加熱された冷却媒体がこの
流出口を通って積層方向中央部から端部に流れる形とな
る。したがって、シリンダの延設によって冷却機能を損
なうことなく、主脚鉄心周辺および上部ヨーク下面部分
の冷却を効率よく行うことができる。請求項13に記載
の発明によれば、外周封止部材をその封止部および切欠
き部が上部ヨークの積層方向両端部に交互に位置するよ
うに配置しているため、主脚鉄心の周囲で加熱された冷
却媒体は、主脚鉄心の内外を上部ヨークの積層方向に沿
ってジグザグに循環し、均一に流れる形となる。この流
れは、上部ヨークの下面におけるシリンダの切欠き部を
通る流れに連続するため、主脚鉄心周辺および上部ヨー
ク下面部分の冷却をより効率よく行うことができる。
【0033】請求項14に記載の発明によれば、外周封
止部材の切欠き部によって、主脚鉄心の外周部における
上部ヨークの積層方向中央部に、シリンダの上下端部の
切欠き部を流出口および流入口とする直線的な流路を形
成できるため、この流路に冷却媒体を強制的に循環させ
ることにより、この主脚鉄心の外周部の一部を集中的に
効率よく冷却することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明によるラジアルコア型リアクト
ルの実施例を図1〜図17に基づいて具体的に説明す
る。なお、図18に示した従来例と同一部材については
同一符号を付して説明を省略する。また、各図の流路に
おいて、1本線の細い矢印は完全自冷の冷却媒体の流れ
を示し、2本線の太い矢印は強制冷却の冷却媒体の流れ
を示している。 [1]第1実施例…図1〜図3 図1は、本発明の第1実施例として、特に、請求項1に
記載の発明を適用したラジアルコア型リアクトルの一実
施例を示す断面図であり、図2および図3は、それぞ
れ、図1のA矢視図およびB矢視図である。まず、図1
に示すように、本実施例の主脚鉄心1においては、2つ
のラジアルブロック2毎の各ギャップ部3に外周封止カ
ラー21と内周封止カラー22が交互に配置されてい
る。
【0035】このうち、外周封止カラー21は、図2に
示すように、主脚鉄心1のギャップ部3において、中央
部の流路5のみを残す形でこの流路5の外周部全体を封
止するように設けられている。また、内周封止カラー2
2は、図3に示すように、主脚鉄心1のギャップ部3に
おいて、主脚鉄心1の外周部の流路7のみを残す形でこ
の流路7の内周部全体を封止するように設けられてい
る。さらに、シリンダ6の上端部は、主脚鉄心1の上端
部とほぼ一致しており、その結果、シリンダ6と上部ヨ
ーク4の下面との間には、主脚鉄心1と上部ヨーク4と
の間に存在する間隙部に連続する形で、冷却媒体10の
流出口となる開口部6aが形成されている。また、図示
していないが、シリンダ6と下部ヨーク4の上面との間
にも、この部分に存在する間隙部に連続する形で、冷却
媒体10の流入口となる開口部が形成されている。な
お、他の部分については、図18に示した従来例と同様
に構成されている。
【0036】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。すなわち、リアクトルの運転時に
は、主脚鉄心1およびヨーク4から発生する熱によって
冷却媒体10が加熱され、図1の細い矢印に示すよう
に、主脚鉄心1の内外を上昇する流れが生じる。この場
合、本実施例の主脚鉄心1においては、隣接する内周封
止カラー22間の部分で、主脚鉄心1の中央部の流路5
を上昇する流れが生じると同時に、隣接する外周封止カ
ラー21間の部分で、主脚鉄心1の外周部の流路7を上
昇する流れが生じる。また、主脚鉄心1の各ギャップ部
3においては、図1に示すように、中央部から外周部に
向かう流れが生じるとともに、外周封止カラー21の配
置部分ではこの外周封止カラー21に沿って中央部に向
かう流れと、外周封止カラー21に沿って中央部から再
び外周部に向かう流れとが生じる。これらの流れは、2
種類のカラー21,22の存在によって、確実にしかも
十分な流速を持って生じる。すなわち、本実施例におい
ては、2種類のカラー21,22が主脚鉄心1の軸方向
に向かって交互に配置されているため、各部で以上のよ
うな流れが生じる結果、十分な流速を持つ冷却媒体10
が、主脚鉄心1の内外をジグザグに循環し、均一に流れ
る形となる。そして、このようなジグザグかつ均一に流
れる自然循環対流により、主脚鉄心1周辺を均一かつ十
分に冷却することができる。
【0037】このように、本実施例においては、主脚鉄
心1周辺を完全自冷により均一かつ十分に冷却すること
ができ、主脚鉄心1周辺の局部過熱を防止することがで
きるので、タンク内を均一かつ十分に冷却することがで
きる。そのため、冷却媒体10として不燃性に優れたS
6 ガスを使用する場合や、より一層の高電圧・大容量
化を行う場合にも、高い耐熱性を有する高価な絶縁物を
使用する必要はない。また、最高点温度上昇を下げるこ
とができるため、より高い巻線電流密度およびより高負
荷での運転が可能となる。このように、本実施例によれ
ば、冷却効率に優れ、より一層の高電圧・大容量化が可
能であり、しかも、不燃性に優れたラジアルコア型リア
クトルを提供することができる。 [2]第2実施例…図4、図5 図4は、本発明の第2実施例として、特に、請求項2、
3に記載の発明を適用したラジアルコア型リアクトルの
一実施例を示す断面図であり、図5は図4のA矢視図で
ある。まず、図4に示すように、本実施例の主脚鉄心1
においては、複数のラジアルブロック2の全ての孔5a
を貫通する筒状部材23が設けられている。この筒状部
材23は、その上下両端部で上下のヨーク4の下面およ
び上面にそれぞれ接触しており、これらのヨーク4の各
孔5bと連通している。すなわち、この筒状部材23に
より、主脚鉄心1の中央部を貫通しかつ上下のヨーク4
の孔5bを冷却媒体10の流出口および流入口とする流
路5が、周囲空間から独立して形成されている。
【0038】そして、この主脚鉄心1においては、2つ
のラジアルブロック2毎の各ギャップ部3に外周封止カ
ラー24が配置されている。この外周封止カラー24
は、図5に示すように、筒状部材23の外周におけるラ
ジアルブロック2の全面部分を覆うように構成されてお
り、主脚鉄心1の外周部の流路7の大半部分を封止する
封止部24aと、外周部の流路7の一部のみを流路7a
として残す切欠き部24bを有する。また、この外周封
止カラー24は、図4に示すように、隣接する2つの外
周封止カラー24の封止部24aおよび切欠き部24b
が互いに反対側に位置するように、交互に配置されてい
る。さらに、シリンダ6の上端部は、主脚鉄心1の上端
部とほぼ一致しており、その結果、シリンダ6と上部ヨ
ーク4の下面との間には、主脚鉄心1と上部ヨーク4と
の間に存在する間隙部に連続する形で、外周部の流路7
からの冷却媒体10の流出口となる開口部6aが形成さ
れている。また、図示していないが、シリンダ6と下部
ヨーク4の上面との間にも、この部分に存在する間隙部
に連続する形で、外周部の流路7への冷却媒体10の流
入口となる開口部が形成されている。なお、他の部分に
ついては、前述した第1実施例と同様に構成されてい
る。
【0039】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。すなわち、本実施例においては、ま
ず、筒状部材23によって主脚鉄心1の中央部およびヨ
ーク4の中央部を通る独立した流路5を形成しているた
め、図4の太い矢印に示すように、この流路5に冷却媒
体10を強制的に循環させることにより、主脚鉄心1の
中央部を集中的に効率よく冷却することができる。
【0040】一方、主脚鉄心1の外周部の流路7におい
ては、図4の細い矢印に示すように、運転時に主脚鉄心
1から発生する熱によって外周封止カラー24がない部
分でこの流路7を上昇する流れが生じる。また、外周封
止カラー24の配置部分では、その切欠き部24bを上
昇する流れ、この外周封止カラー24に沿って切欠き部
24bに向かう流れ、および外周封止カラー24に沿っ
て切欠き部24bから反対側に向かう流れが生じる。そ
して、この外周封止カラー24の配置部分での流れに伴
い、隣接する2つの外周封止カラー24間のギャップ部
3には、同じ方向の流れが生じる。これらの流れは、交
互に配置された外周封止カラー24の存在によって、確
実にしかも十分な流速を持って生じる。すなわち、本実
施例においては、主脚鉄心1の軸方向に向かって、その
封止部24aおよび切欠き部24bが交互に反対側とな
るように外周封止カラー24が配置されているため、各
部で以上のような流れが生じる結果、十分な流速を持つ
冷却媒体10が、主脚鉄心1のギャップ部3および外周
部の流路7をジグザグに循環し、均一に流れる形とな
る。そして、このようなジグザグかつ均一に流れる自然
循環対流により、主脚鉄心1のギャップ部3および外周
部を均一かつ十分に冷却することができる。
【0041】このように、本実施例においては、主脚鉄
心1周辺の完全自冷に加えて、特に過熱し易い主脚鉄心
1の中央部を強制冷却により集中的に効率よく冷却する
ことができ、主脚鉄心1の中央部の局部過熱を効果的に
防止することができる。したがって、前述した第1実施
例の効果に加えて、冷却効率をより向上することができ
るという優れた効果が得られる。 [3]第3実施例…図6〜図11 図6は、本発明の第3実施例として、特に、請求項2〜
5に記載の発明を適用したラジアルコア型リアクトルの
一実施例を示す断面図であり、図7は図6のA矢視図、
図8は図6のB矢視図、図9は図6のC矢視図、図10
は図6のD矢視図、図11は図6のE矢視図である。ま
ず、図6および図7に示すように、本実施例の主脚鉄心
1においては、前述した第2実施例と同様に、複数のラ
ジアルブロック2の全ての孔5aを貫通する筒状部材2
3が設けられており、この筒状部材23により、主脚鉄
心1の中央部を貫通しかつ上下のヨーク4の孔5bを冷
却媒体10の流出口および流入口とする流路5が、周囲
空間から独立して形成されている。
【0042】そして、この主脚鉄心1においては、2つ
のラジアルブロック2毎の各ギャップ部3に外周封止カ
ラー25が配置されている。この外周封止カラー25
は、図9に示すように、筒状部材23の外周におけるラ
ジアルブロック2の全面部分を覆うように構成されてお
り、主脚鉄心1の外周部の流路7の一部のみを封止する
封止部25aと、外周部の流路7の大半部分を流路とし
て残す切欠き部25bを有する。また、この外周封止カ
ラー25は、図6に示すように、隣接する2つの外周封
止カラー25の封止部25aおよび切欠き部25bが互
いに反対側に位置するように、交互に配置されている。
【0043】さらに、図9に示すように、主脚鉄心1の
隣接する各2つのラジアルブロック2間には、その外周
面間を接続して主脚鉄心1の外周部の流路7をギャップ
部3から分離する一対の第1の仕切り部材26が設けら
れている。この第1の仕切り部材26は、それぞれ半筒
状形状を有しており、主脚鉄心1の外周部の流路7の一
部がギャップ部3と接続するように、互いに間隔を空け
て配置されている。また、第1の仕切り部材の各端部と
シリンダ6との間には、2対の第2の仕切り部材27が
それぞれ配置され、この第2の仕切り部材によって、主
脚鉄心1の外周部の流路7が、ギャップ部3から独立し
た断面積の大きい一対の流路7bと、ギャップ部3と接
続する断面積の小さい一対の流路7cとに分離されてい
る。この場合、断面積の小さい流路7cの断面寸法は、
図9に示すように、外周封止カラー25の封止部25a
の面積と一致しており、図6に示すように、主脚鉄心1
の両側の流路7cが封止部25aによって交互に封止さ
れている。
【0044】一方、シリンダ6の上端部は、主脚鉄心1
の上端部とほぼ一致しており、その結果、シリンダ6と
上部ヨーク4の下面との間には、主脚鉄心1と上部ヨー
ク4との間に存在する間隙部に連続する形で、外周部の
流路7b,7cからの冷却媒体10の流出口となる開口
部6aが形成されている。また、シリンダ6の下端部に
は、図6および図11に示すように、流路7bの流入口
6bと流路7cの流入口6cとがそれぞれ形成されてい
る。主脚鉄心1の外周部の大半を占める流路7bは、特
に、流路7bの流入口6bの上部には、図6および図1
0に示すように、部分封止カラー28が配置されてお
り、流入口6bの独立性が確保されている。なお、他の
部分については、前述した第1実施例と同様に構成され
ている。
【0045】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。すなわち、本実施例においては、前
述した第2実施例と同様に、筒状部材23によって、主
脚鉄心1の中央部およびヨーク4の中央部を通る独立し
た流路5を形成しているため、図6および図7の太い矢
印に示すように、この流路5に冷却媒体10を強制的に
循環させることにより、主脚鉄心1の中央部を集中的に
効率よく冷却することができる。
【0046】また、本実施例においては、第1と第2の
仕切り部材26,27によって、主脚鉄心1の外周部に
独立した流路7bを形成しているため、図7の太い矢印
に示すように、この流路7bに冷却媒体10を強制的に
循環させることにより、この主脚鉄心1の外周部の一部
を集中的に効率よく冷却することができる。特に、この
流路7bの流入口6bに部分封止カラー28を設け、そ
の独立性を確保しているため、冷却媒体10を流路7b
内に効率よく導入することができる。
【0047】一方、主脚鉄心1の外周部の流路7のう
ち、流路7bから分離して形成された一対の流路7cに
おいては、運転時に主脚鉄心1から発生する熱によって
この流路7cを上昇する流れが生じる。また、外周封止
カラー25の配置部分では、その一方の流路7cで封止
部25aによって封止された冷却媒体10が、この外周
封止カラー25に沿って他方の流路7cに向かう流れ
と、この他方の流路7cから外周封止カラー25に沿っ
て封止部25a側の流路7cに向かう流れが生じる。そ
して、この外周封止カラー25の配置部分での流れに伴
い、隣接する2つの外周封止カラー25間のギャップ部
3には、同じ方向の流れが生じる。これらの流れは、交
互に配置された外周封止カラー25の存在によって、確
実にしかも十分な流速を持って生じる。すなわち、本実
施例においては、主脚鉄心1の軸方向に向かって、その
封止部25aおよび切欠き部25bが交互に反対側とな
るように外周封止カラー25が配置されているため、各
部で以上のような流れが生じる結果、十分な流速を持つ
冷却媒体10が、主脚鉄心1のギャップ部3および両側
の流路7cをジグザグに循環し、均一に流れる形とな
る。そして、このようなジグザグかつ均一に流れる自然
循環対流により、主脚鉄心1のギャップ部3および外周
部の一部を均一かつ十分に冷却することができる。
【0048】このように、本実施例においては、主脚鉄
心1周辺の完全自冷に加えて、特に加熱し易い主脚鉄心
1の中央部と外周部を強制冷却により集中的に効率よく
冷却することができ、主脚鉄心1の中央部および外周部
の局部過熱を効果的に防止することができる。したがっ
て、前述した第2実施例の効果に加えて、冷却効率をよ
り向上することができるという優れた効果が得られる。 [4]第4実施例…図12 図12は、本発明の第4実施例として、特に、請求項
2、3、6に記載の発明を適用したラジアルコア型リア
クトルの一実施例を示す断面図であり、前述した第2実
施例の変形例に相当する。この図12に示すように、本
実施例の主脚鉄心1においては、前述した第2実施例の
筒状部材23をさらに発展させて、上下のヨーク4およ
び主脚鉄心1の中央部を貫通する冷却配管31が設けら
れており、この冷却配管31内に、タンク9内の冷却媒
体10aよりも優れた冷却特性を有する冷却媒体10b
がタンク9外から導入されるようになっている。すなわ
ち、冷却配管31は、タンク9を貫通する形でリング状
に設けられており、この冷却配管31のタンク外の部分
には、冷却媒体10bを駆動するポンプ32および冷却
媒体10bを冷却する冷却器33が順次配置されてい
る。なお、他の部分については、前述した第2実施例と
同様に構成されている。
【0049】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。すなわち、本実施例においては、主
脚鉄心1の中央部に冷却専用の冷却配管31を設けてい
るため、図12の太い矢印に示すように、この冷却配管
31内に、タンク9内の冷却媒体10aよりも優れた冷
却特性を有する冷却専用の冷却媒体10bをポンプ32
によって強制的に循環させることができる。この冷却媒
体10bはまた、タンク9外の冷却器33で積極的に冷
却することができる。したがって、主脚鉄心1の中央部
を第2実施例よりもさらに効率よく冷却することができ
る。また、主脚鉄心1の外周部の流路7およびギャップ
部3においては、図12の細い矢印に示すように、冷却
媒体10aがジグザグかつ均一に流れるため、第2実施
例と同様に、この自然循環対流により、主脚鉄心1のギ
ャップ部3および外周部を均一かつ十分に冷却すること
ができる。
【0050】このように、本実施例においては、主脚鉄
心1周辺の完全自冷に加えて、特に過熱し易い主脚鉄心
1の中央部を優れた冷却特性を有する冷却専用の冷却媒
体10bを使用して強制冷却することにより、第2実施
例よりもさらに効率よく冷却することができるため、主
脚鉄心1の中央部の局部過熱をより効果的に防止するこ
とができる。したがって、前述した第2実施例の効果に
加えて、冷却効率をより向上することができるという優
れた効果が得られる。 [5]第5実施例…図13 図13は、本発明の第5実施例として、特に、請求項
2、3、6、8〜10に記載の発明を適用したラジアル
コア型リアクトルの一実施例を示す断面図であり、前述
した第4実施例の変形例に相当する。本実施例のリアク
トルは、電気室内に据え付けられている。そして、図1
3に示すように、本実施例のリアクトルにおいては、前
述した第4実施例における冷却構造をさらに発展させ
て、ヨーク4および主脚鉄心1の中央部を貫通する冷却
配管として、二重の冷却配管34,35が設けられてい
る。そして、第1の冷却配管34内には、タンク9内の
冷却媒体10aよりも優れた冷却特性を有する冷却専用
の冷却媒体10bが、電気室内のポンプ32および冷却
器33から導入されるようになっている。また、第2の
冷却配管35内には、冷却媒体10bと同様に優れた冷
却特性を有する冷却専用の冷却媒体10cが、冷却媒体
10bとは別系統の、電気室外の図示しないポンプおよ
び冷却器から導入されるようになっている。より詳細に
は、この第2の冷却配管35は、第1の冷却配管34よ
りも小径とされており、主脚鉄心1の中央部だけでな
く、主脚鉄心1の側面部の一部分および各ギャップ部3
の一部分にも配設されている。なお、他の部分について
は、前述した第4実施例と同様に構成されている。
【0051】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。すなわち、本実施例においては、主
脚鉄心1の中央部に、冷却専用の冷却配管として二重の
冷却配管34,35を設けているため、図13の太い矢
印に示すように、それぞれの冷却配管34,35内に、
タンク9内の冷却媒体10aよりも優れた冷却特性を有
する冷却専用の冷却媒体10b,10cを強制的に個別
に循環させることができる。これらの冷却媒体10b,
10cはまた、タンク9外および電気室外部で積極的に
冷却することができる。したがって、主脚鉄心1の中央
部を第4実施例と同様に効率よく冷却することができ
る。さらに、本実施例において、第2の冷却配管35
は、主脚鉄心1の側面部の一部分および各ギャップ部3
の一部分にも配設されているため、これらの部分につい
ても効率よく冷却することができる。また、主脚鉄心1
の外周部の流路7およびギャップ部3においては、図1
3の細い矢印に示すように、タンク9内の冷却媒体10
aが、ジグザグかつ均一に流れるため、第2、第4実施
例と同様に、この自然循環対流により、主脚鉄心1のギ
ャップ部3および外周部を均一かつ十分に冷却すること
ができる。
【0052】特に、本実施例においては、主脚鉄心1の
中央部に二重の冷却配管34,35を設け、これらの冷
却配管34,35の流動制御を個別に行っているため、
いずれか一方の冷却系統に支障を生じた場合でも、残る
一方の冷却系統で継続して冷却することができる。すな
わち、本実施例においては、主脚鉄心1の中央部に設け
た2系統の冷却配管34,35の流動制御を電気室の内
外で別個に行っているため、仮に、電気室内の空調設備
や付属品の冷却器などが停止した場合でも、電気室外の
設備から冷却媒体10cを冷却配管35に循環させるこ
とができる。その結果、ある程度の負荷でリアクトルの
運転を継続することができる。
【0053】このように、本実施例においては、特に過
熱し易い主脚鉄心1の中央部を優れた冷却特性を有する
冷却専用の冷却媒体10b,10cを使用して強制冷却
するとともに、主脚鉄心1の側面部およびギャップ部3
についても、冷却媒体10cによって強制冷却できるた
め、主脚鉄心1の内外を効率よく冷却することができ、
主脚鉄心1の内外の局部過熱を効果的に防止することが
できる。その上、本実施例においては、2系統の冷却配
管34,35の流動制御を電気室の内外で行っているた
め、高い信頼性を持って鉄心の冷却を行うことができ、
リアクトル自体の運転を停止する必要がない。 [6]第6実施例…図14 図14は、本発明の第6実施例として、特に、請求項
2、3、6〜10に記載の発明を適用したラジアルコア
型リアクトルの一実施例を示す断面図であり、前述した
第5実施例の変形例に相当する。本実施例のリアクトル
は、第5実施例と同様、電気室内に据え付けられてい
る。そして、図14に示すように、本実施例のリアクト
ルにおいては、前述した第5実施例における冷却構造を
さらに発展させて、ヨーク4および主脚鉄心1のみなら
ず、これらを支持するクランプ12の一部分や、主脚鉄
心1の周囲に配置されたコイル8の一部分、およびタン
ク9内の壁面の一部分にも第2の冷却配管35が配設さ
れている。なお、他の部分については、前述した第5実
施例と同様に構成されている。
【0054】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。すなわち、本実施例においては、前
述した第5実施例と同様に、主脚鉄心1の中央部につい
ては、冷却専用の二重の冷却配管34,35によって強
制的に効率よく冷却することができる。特に、第2の冷
却配管35を、主脚鉄心1の側面部およびギャップ部3
に配設し、さらに、クランプ12や、コイル8、および
タンク9の一部にも配設しているため、リアクトル全体
に亘って、発熱量が多く、温度上昇量の大きい部分を優
れた冷却特性を有する冷却専用の冷却媒体10cによっ
て効率よく冷却することができる。また、本実施例にお
いては、第5実施例と同様に、2系統の冷却配管34,
35の流動制御を電気室の内外で別個に行っているた
め、仮に、電気室内の空調設備や付属品の冷却器などが
停止した場合でも、電気室外の設備から冷却媒体10c
を冷却配管35に循環させることができ、その結果、あ
る程度の負荷でリアクトルの運転を継続することができ
る。
【0055】このように、本実施例においては、リアク
トル全体に亘って、発熱部分を効率よく均一に冷却する
ことができ、タンク9内における局部過熱を効果的に防
止することができる。そしてまた、本実施例において
は、第5実施例と同様に、2系統の冷却配管34,35
の流動制御を電気室の内外で行っているため、高い信頼
性を持って鉄心の冷却を行うことができ、リアクトル自
体の運転を停止する必要がない。 [7]第7実施例…図15〜図17 図15は、本発明の第7実施例として、特に、請求項
2、3、11〜14に記載の発明を適用したラジアルコ
ア型リアクトルの一実施例を示す平面図、図16および
図17は、それぞれ、図15のA矢視図およびB矢視図
である。本実施例は、前述した第2実施例の変形例に相
当する。まず、図16に示すように、本実施例の主脚鉄
心1においては、前述した第2実施例と同様に、複数の
ラジアルブロック2の全ての孔5aを貫通する筒状部材
23により、主脚鉄心1の中央部を貫通しかつ上下のヨ
ーク4の孔5bを冷却媒体10の流出口および流入口と
する流路5が、周囲空間から独立して形成されている。
また、この主脚鉄心1においては、2つのラジアルブロ
ック2毎の各ギャップ部3に外周封止カラー29が配置
されている。この外周封止カラー29は、図15に示す
ように、筒状部材23の外周におけるラジアルブロック
2の全面部分を覆うように構成されており、主脚鉄心1
の外周部の流路7の一部のみを封止する封止部29a
と、外周部の流路の大半部分を流路7dとして残す切欠
き部29bを有する。また、この外周封止カラー29
は、図15および図16に示すように、隣接する2つの
外周封止カラー29の封止部29aおよび切欠き部29
bが上部ヨーク4の積層方向両端部の反対側に位置する
ように、交互に配置されている。
【0056】さらに、本実施例において、シリンダ6の
上端部は、上部ヨーク4の下面に接する位置まで延設さ
れ、このシリンダ6の上端部によって、上部ヨーク4の
積層方向両端部が支持されている。また、シリンダ6の
上端部における上部ヨーク4の積層方向中央部と接する
部分には冷却媒体10の流出口となる切欠き部6dが設
けられている。なお、図示していないが、シリンダ6の
下端部についても、下部ヨーク4の上面に接する位置ま
で延設され、下部ヨークの積層方向中央部と接する部分
にも冷却媒体10の流入口となる切欠き部が設けられて
いる。
【0057】以上のような構成を有する本実施例におい
ては、まず、筒状部材23によって主脚鉄心1の中央部
およびヨーク4の中央部を通る独立した流路5を形成し
ているため、図16の太い矢印に示すように、この流路
5に冷却媒体10を強制的に循環させることにより、主
脚鉄心1の中央部を集中的に効率よく冷却することがで
きる。また、主脚鉄心1の外周部の流路7においては、
図15に示すように、上部ヨーク4の積層方向両端部に
位置する2箇所が、外周封止カラー29の封止部29a
によって部分的に封止されているが、上部ヨーク4の積
層方向中央部に位置する2箇所の部分については、外周
封止カラー29の切欠き部29bによってシリンダ6の
上下の切欠き部6dを流出口および流入口とする仕切り
のない直線的な流路7dが形成されている。したがっ
て、図15の太い矢印に示すように、この流路7dに冷
却媒体10を強制的に循環させることにより、主脚鉄心
1の外周部の一部および上部ヨーク4下面の積層方向中
央部を集中的に効率よく冷却することができる。
【0058】一方、主脚鉄心1の外周の流路7において
は、図16の細い矢印に示すように、その全体におい
て、運転時に主脚鉄心1から発生する熱によってこの流
路7を上昇する流れが生じる。また、外周封止カラー2
9の配置部分では、その封止部29aによって封止され
た冷却媒体10が、この外周封止カラー29に沿って封
止部29aから反対側に向かう流れと、逆向きの流れが
生じる。そして、この外周封止カラー29の配置部分で
の流れに伴い、隣接する2つの外周封止カラー29間の
ギャップ部3には、同じ方向の流れが生じる。これらの
流れは、交互に配置された外周封止カラー29の存在に
よって、確実にしかも十分な流速を持って生じる。すな
わち、本実施例においては、主脚鉄心1の軸方向に向か
って、その封止部29aおよび切欠き部29bが上部ヨ
ーク4の積層方向両端部に交互に位置するように外周封
止カラー29が配置されているため、各部で以上のよう
な流れが生じる結果、十分な流速を持つ冷却媒体10
が、主脚鉄心1のギャップ部3および流路7を上部ヨー
ク4の積層方向に沿ってジグザグに循環し、均一に流れ
る形となる。そして、このようなジグザグかつ均一に流
れる自然循環対流は、上部ヨーク4の下面におけるシリ
ンダ6の切欠き部6dを通る流れに連続するため、主脚
鉄心1の周辺および上部ヨーク4下面の積層方向中央部
を効率よく冷却することができる。
【0059】さらに、本実施例においては、シリンダ6
の上端部によって上部ヨーク4の積層方向両端部を支持
しているため、ヨーク4の側板の落下を防止することが
できる。この場合、シリンダ6の上端部に設けた切欠き
部6dが、シリンダ6内を上昇する冷却媒体の流出口と
して十分に機能するため、シリンダ6の延設によって冷
却機能を損なうことはなく、前述したように、主脚鉄心
1の周辺および上部ヨーク4の下面部分の冷却を効率よ
く行うことができる。
【0060】このように、本実施例においては、特に過
熱し易い主脚鉄心1の中央部および外周部の一部を強制
冷却により集中的に効率よく冷却することができ、主脚
鉄心1の内外の局部過熱を効果的に防止することができ
る。特に、上部ヨーク4下面の積層方向中央部を強制冷
却することにより、加熱した冷却媒体10による上部ヨ
ーク4下面付近の局部過熱についても効果的に防止する
ことができる。その上、本実施例においては、切欠き部
6dを設けたシリンダ6の上端部によって上部ヨーク4
の積層方向両端部を支持しているため、ヨーク4が接着
鉄心以外の鉄心の場合でも、冷却機能を損なうことなし
に、上部ヨーク4の側板の落下を確実に防止することが
できる。 [8]他の実施例 なお、本発明は、前記各実施例に限定されるものではな
く、封止部材の具体的な構成や配置間隔などは適宜選択
可能である。例えば、前記各実施例においては、2つの
シリンダブロック毎に封止部材を挿入したが、3つ以上
のシリンダブロック毎に挿入する構成や逆に各ギャップ
部に封止部材を挿入する構成なども可能である。また、
主脚鉄心の上部と下部で、封止部材の挿入間隔を変える
ことも可能である。さらに、外周封止部材の封止部と切
欠き部の面積比や形状なども適宜選択可能である。一
方、冷却配管の配置構成も適宜変更可能であり、例え
ば、冷却系統を3系統以上に細分化する構成なども考え
られる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のラジアル
コア型リアクトルによれば、主脚鉄心のギャップ部に封
止部材を交互に配置することにより、冷却効率に優れ、
より一層の高電圧・大容量化が可能なラジアルコア型リ
アクトルを安価で提供することができる。また、鉄心周
辺などの発熱部分を強制冷却することにより、発熱部分
における局部過熱を防止して冷却効率をより向上するこ
とができる。さらに、リアクトルを電気室内に据え付け
る場合には、電気室の内外から個別に冷却媒体を導入す
る複数の冷却系統を設けることにより、リアクトルに付
属する冷却器や電気室の空調を含む冷却に関連する設備
の停止時においても、リアクトル自体の運転を停止する
必要がない。そしてまた、シリンダの上端部によって上
部ヨークの積層方向両端部を支持することにより、ヨー
クが接着鉄心以外の鉄心の場合でも、ヨーク側板の落下
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラジアルコア型リアクトルの第1
実施例を示す断面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1のB矢視図。
【図4】本発明によるラジアルコア型リアクトルの第2
実施例を示す断面図。
【図5】図4のA矢視図。
【図6】本発明によるラジアルコア型リアクトルの第3
実施例を示す断面図。
【図7】図6のA矢視図。
【図8】図6のB矢視図。
【図9】図6のC矢視図。
【図10】図6のD矢視図。
【図11】図6のE矢視図。
【図12】本発明によるラジアルコア型リアクトルの第
4実施例を示す断面図。
【図13】本発明によるラジアルコア型リアクトルの第
5実施例を示す断面図。
【図14】本発明によるラジアルコア型リアクトルの第
6実施例を示す断面図。
【図15】本発明によるラジアルコア型リアクトルの第
7実施例を示す平面図。
【図16】図15のA矢視図。
【図17】図15のB矢視図。
【図18】従来のラジアルコア型リアクトルの一例を示
す断面図。
【符号の説明】
1…主脚鉄心 2…ラジアルブロック 3…ギャップ部 4…ヨーク 5…(主脚鉄心の中央部の)流路 5a…(ラジアルブロックの)孔 5b…(ヨークの)孔 6…シリンダ 6a…開口部 6b,6c…流入口 6d…切欠き部 7…(主脚鉄心の外周部の)流路 7a〜7d…流路 8…コイル 9…タンク 10,10a…冷却媒体(タンク内の絶縁流体) 10b,10c…(優れた冷却特性を有する)冷却媒体 11…放熱器 12…クランプ 21…外周封止カラー 22…内周封止カラー 23…筒状部材 24…外周封止カラー 24a…封止部 24b…切欠き部 25…外周封止カラー 25a…封止部 25b…切欠き部 26…第1の仕切り部材 27…第2の仕切り部材 28…部分封止カラー 29…外周封止カラー 29a…封止部 29b…切欠き部 31…冷却配管 32…ポンプ 33…冷却器 34…第1の冷却配管 35…第2の冷却配管

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却媒体となる絶縁流体が充填されたタ
    ンク内に、複数のラジアルブロックを複数のギャップ部
    を介して積層して構成された主脚鉄心と、この主脚鉄心
    の上下両端部に間隙部を介してそれぞれ配置されたヨー
    クと、主脚鉄心の周囲に巻装されたコイルとを備え、前
    記複数のラジアルブロックおよびヨークの中央部にそれ
    ぞれ冷却用の孔が設けられるとともに、前記主脚鉄心の
    外周にこの主脚鉄心の外径よりも大径のシリンダが配置
    され、このシリンダ内における主脚鉄心の外周部に冷却
    用の流路が形成されたラジアルコア型リアクトルにおい
    て、 前記主脚鉄心は、 前記ギャップ部に配置されて前記主脚鉄心の外周部の流
    路を封止する外周封止部材と、 前記ギャップ部に配置され、このギャップ部を挟んで対
    向する一対の前記ラジアルブロックの一対の前記孔間を
    封止する内周封止部材とを備え、 前記外周封止部材と内周封止部材は、前記複数のギャッ
    プ部に、主脚鉄心の軸方向に向かって交互に配置された
    ことを特徴とするラジアルコア型リアクトル。
  2. 【請求項2】 冷却媒体となる絶縁流体が充填されたタ
    ンク内に、複数のラジアルブロックを複数のギャップ部
    を介して積層して構成された主脚鉄心と、この主脚鉄心
    の上下両端部に間隙部を介してそれぞれ配置されたヨー
    クと、主脚鉄心の周囲に巻装されたコイルとを備え、前
    記複数のラジアルブロックおよびヨークの中央部にそれ
    ぞれ冷却用の孔が設けられるとともに、前記主脚鉄心の
    外周にこの主脚鉄心の外径よりも大径のシリンダが配置
    され、このシリンダ内における主脚鉄心の外周部に冷却
    用の流路が形成されたラジアルコア型リアクトルにおい
    て、 前記主脚鉄心は、 前記ギャップ部に配置されて前記主脚鉄心の外周部の流
    路の一部を封止する外周封止部材を備え、この外周封止
    部材は、前記外周部の流路の一部を封止する封止部とそ
    れ以外の部分を流路として残す切欠き部を有し、 前記外周封止部材は、前記複数のギャップ部に、主脚鉄
    心の軸方向に向かって、その前記封止部および切欠き部
    が交互に反対側となるように配置されたことを特徴とす
    るラジアルコア型リアクトル。
  3. 【請求項3】 前記ラジアルブロックの前記孔間を連通
    するとともに前記上下のヨークの前記孔までを連通する
    筒状部材をさらに有し、この筒状部材によって、主脚鉄
    心の中央部を貫通しかつ上下のヨークの孔を流出口およ
    び流入口とする流路が、周囲の空間から独立して形成さ
    れたことを特徴とする請求項2に記載のラジアルコア型
    リアクトル。
  4. 【請求項4】 前記ラジアルブロックの外周面間を接続
    して前記主脚鉄心の外周部の流路を前記ギャップ部から
    分離する仕切り部材をさらに有することを特徴とする請
    求項3に記載のラジアルコア型リアクトル。
  5. 【請求項5】 前記仕切り部材は、 前記ラジアルブロックの外周面間を接続しかつ互いに間
    隔を空けて配置される一対の第1の仕切り部材と、 前記第1の仕切り部材の各端部と前記シリンダとの間に
    それぞれ配置され、前記主脚鉄心の外周部の流路を、前
    記ギャップ部から独立した流路と前記ギャップ部と接続
    する流路とに分離する2対の第2の仕切り部材を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のラジアルコア型リア
    クトル。
  6. 【請求項6】 前記主脚鉄心の中央部、外周部、ギャッ
    プ部、ヨークの積層方向中央部、ヨークの積層方向両端
    部、あるいはその一部を通るようにして、前記タンク内
    の空間から独立して設けられた冷却配管と、 前記絶縁流体よりも優れた冷却特性を有する冷却媒体を
    前記冷却配管内に強制的に循環させる流動制御手段とを
    さらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれか一つに記載のラジアルコア型リアクトル。
  7. 【請求項7】 前記冷却配管は、前記主脚鉄心およびヨ
    ークの支持部、前記コイル、前記タンク、あるいはその
    一部をさらに通るようにして設けられたことを特徴とす
    る請求項6に記載のラジアルコア型リアクトル。
  8. 【請求項8】 前記冷却配管は、互いに独立した複数系
    統の配管であり、前記流動制御手段は、各系統の冷却配
    管に個別に冷却媒体を循環させる複数の手段であること
    を特徴とする請求項6または請求項7に記載のラジアル
    コア型リアクトル。
  9. 【請求項9】 前記ラジアルコア型リアクトルは、電気
    室内に据え付けられ、 前記複数の流動制御手段の一つは、前記電気室内の設備
    から前記複数系統の冷却配管の一つに冷却媒体を導入す
    るように構成され、 前記複数の流動制御手段の別の一つは、前記電気室外の
    設備から前記複数系統の別の冷却配管に冷却媒体を導入
    するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載
    のラジアルコア型リアクトル。
  10. 【請求項10】 前記複数系統の冷却配管は、ともに主
    脚鉄心の中央部を通るようにして重ねて設けられたこと
    を特徴とする請求項8に記載のラジアルコア型リアクト
    ル。
  11. 【請求項11】 前記シリンダの上端部は、前記上部ヨ
    ークの下面に接する位置まで延設され、このシリンダの
    上端部によって前記上部ヨークの積層方向両端部が支持
    されたことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいず
    れか一つに記載のラジアルコア型リアクトル。
  12. 【請求項12】 前記シリンダの上端部には、前記上部
    ヨークの積層方向中央部と接する部分に冷却用の切欠き
    部が設けられたことを特徴とする請求項11に記載のラ
    ジアルコア型リアクトル。
  13. 【請求項13】 前記主脚鉄心は、 前記ギャップ部に配置されて前記主脚鉄心の外周部の流
    路の一部を封止する外周封止部材を備え、この外周封止
    部材は、前記外周部の流路の一部を封止する封止部とそ
    れ以外の部分を流路として残す切欠き部を有し、 前記外周封止部材は、前記複数のギャップ部に、主脚鉄
    心の軸方向に向かって、その前記封止部および切欠き部
    が前記上部ヨークの積層方向両端部に交互に位置するよ
    うに配置されたことを特徴とする請求項12に記載のラ
    ジアルコア型リアクトル。
  14. 【請求項14】 前記シリンダの下端部には、前記下部
    ヨークの積層方向中央部と接する部分に冷却用の切欠き
    部が設けられ、 前記外周封止部材の前記切欠き部は、前記主脚鉄心の外
    周部の流路の大半部分を流路として残す大きさであるこ
    とを特徴とする請求項13に記載のラジアルコア型リア
    クトル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009088378A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Daikin Ind Ltd リアクトル

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