JP2010153440A - 静止誘導電器装置 - Google Patents

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真澄 中楯
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Abstract

【課題】円板巻線を効率よく冷却可能な静止誘導電器装置を提供する。
【解決手段】静止誘導電器装置は、内側絶縁筒2と、内側絶縁筒2との間に環状空間31を形成するように配置された外側絶縁筒1と、冷媒が流通可能な水平冷却路13を形成するように中心軸方向に互いに所定の間隔を保ちながら複数段に積層された複数の円板巻線4とを有する。上下に隣接する円板巻線4の間には、複数の外側間隔片51または複数の内側間隔片52が配置される。外側間隔片51は、水平部10と、水平部10の外側径方向端部の外側に周方向に沿って両側に張り出して外側垂直冷却路11の一部を塞ぐように形成された外側幅広部5を有する。内側間隔片51は、水平部10と、水平部10の径方向内側の内側径方向端部の中心軸側に周方向に沿って両側に張り出して内側垂直冷却路12の一部を塞ぐように形成された内側幅広部6を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、変圧器やリアクトルなどの静止誘導電器装置に関する。
変圧器やリアクトルなどの静止誘導電器に使用される円板巻線は、運転時における発熱量が大きいため、円板巻線の周辺に円板巻線を冷却するための冷却媒体(以下、冷媒と称す。)が流通可能な冷却路が形成されている。この冷媒には、SFガスなどの気体冷媒や、絶縁油およびパーフロロカーボン等の液体冷媒がある。また、最近では環境低負荷を考慮してNガス、COガス、空気、およびCFIガスなどの温暖化係数の小さい気体冷媒、天然エステル油、難燃性を考慮してシリコン油など、様々な冷媒も使用されてきている。
一般に静止誘導電器巻線等の静止誘導電器装置は、上下方向に延びた中心軸周りに形成された略円筒状の内側絶縁筒と、内側絶縁筒を取り囲み内側絶縁筒との間に環状空間を形成するように配置された略円筒状の外側絶縁筒と、を有する。さらに、環状空間内には、それぞれが中心軸を中心に導体がほぼ水平に広がるように巻きまわされて円板巻線が、中心軸方向に互いに所定の間隔を保ちながら複数段に積層配置されている。
このように構成された円板巻線の冷却構造は、複数の円板巻線を冷却するための冷媒が流通可能な冷却路が、円板巻線の周りに形成されている。円板巻線の冷却効率を向上させる例として、例えば特許文献1に開示されているように、垂直冷却路内の冷媒の流れを制御するために突起部などを設けたものや、特許文献2に開示されているように、水平冷却路から垂直冷却路へ分流板を張り出して流れを制御する方法などが知られている。
特開平11−121250号公報 特開平11−168014号公報
ところが、上記の例のように、冷媒の流れを制御するために冷却路に配置された突起や板などの周りでは、冷媒の流れが停滞する個所が発生する可能性がある。冷媒の流れが停滞すると、局所的に円板巻線の温度が上昇する可能性がある。
また、垂直冷却路に突起や板などを設置するものは、その固定方法が問題となることがある。冷却路内には円板巻線を固定する部材が配置されているため、この固定部材等を避けた複雑な板形状にする必要がある。このため、複雑な形状である場合が多く、製作コストが増大するという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、円板巻線を効率よく冷却でき且つ製作コストを低減可能な静止誘導電器装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る静止誘導電器装置は、電気絶縁性部材により形成されて、上下方向に延びた中心軸周りに形成された略円筒状の内側絶縁筒と、電気絶縁性部材により形成されて、前記内側絶縁筒を取り囲み前記内側絶縁筒との間に環状空間を形成するように配置された略円筒状の外側絶縁筒と、前記環状空間内で前記外側絶縁筒との間に冷媒が前記中心軸方向に流通可能な外側垂直冷却路を形成し且つ前記環状空間内で前記内側絶縁筒との間に前記冷媒が前記中心軸方向に流通可能な内側垂直冷却路を形成するように配置されて、それぞれが前記中心軸を中心に導体がほぼ水平に広がるように巻きまわされて、前記冷媒が流通可能な水平冷却路を形成するように前記中心軸方向に互いに所定の間隔を保ちながら複数段に積層されて、互いに電気的に接続されるように構成された複数の円板巻線と、上下に隣接する前記円板巻線の間に配置されて径方向に水平に延びた水平部と、この水平部の径方向外側の外側径方向端部の外側に周方向に沿って両側に張り出して前記外側垂直冷却路の一部を塞ぐように形成されて且つ前記外側径方向端部の上端から下方に向かって径方向外側に延びて前記外側絶縁筒の内側面と接触するように形成された外側幅広部とを備え電気絶縁性部材により形成された複数の外側間隔片を有し、これらの外側間隔片を上下に隣接する前記円板巻線の間に周方向に互いに間隔をあけて放射状に配列して前記各外側間隔片それぞれの水平部同士の間に前記水平冷却路を形成するように配置された外側間隔片群と、前記外側間隔片群よりも上方または下方に配置された複数の前記円板巻線のうち上下に隣接する前記円板巻線の間に配置されて径方向に水平に延びた水平部と、この水平部の径方向内側の内側径方向端部の前記中心軸側に周方向に沿って両側に張り出して前記内側垂直冷却路の一部を塞ぐように形成されて且つ前記内側方向端部の上端から下方に向かって前記中心軸側に延びて前記内側絶縁筒の外側面と接触するように形成された内側幅広部とを備え電気絶縁性部材により形成された複数の内側間隔片を有し、これらの内側間隔片を上下に隣接する前記円板巻線の間に周方向に互いに間隔をあけて放射状に配列して前記各内側間隔片それぞれの水平部同士の間に前記水平冷却路を形成するように配置された内側間隔片群と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、円板巻線を効率よく冷却でき、製作コストを低減可能な静止誘導電器装置を提供することが可能となる。
以下に、本発明に係る静止誘導電器装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る静止誘導電器装置の第1の実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。図1は、本実施形態の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す概略縦断面図である。図1では、外側および内側垂直間隔片21、22と、間隔調整用水平板23の図示は省略している。図2は、図1のII-II矢視横断面図である。なお、図2は、内側間隔片52の図示を省略している。図3は、図1のIII-III矢視横断面図である。なお、図3は、外側間隔片51の図示を省略している。図4は、図1のIV部の拡大断面図である。図5は、図4の外側間隔片51の水平部9、外側被覆部7、および外側幅広部5を模式的に展開した展開平面図である。図6は、図4の間隔調整用水平板23の平面図である。
本実施形態の静止誘導電器装置は、上下方向に延びた中心軸3の周りに形成されて電気絶縁性部材により形成された略円筒状の内側絶縁筒2と、電気絶縁性部材により形成されて内側絶縁筒2を取り囲み内側絶縁筒2との間に環状空間31を形成するように配置された略円筒状の外側絶縁筒1を有する。
さらに、静止誘導電器装置は、複数の円板巻線4を有している。これらの円板巻線4は、環状空間31内に配置されて、それぞれが中心軸3を中心に導体がほぼ水平に広がるように巻きまわされて、中心軸3方向(上下方向)に互いに所定の間隔を保ちながら複数段に積層されて、互いに電気的に接続されるように構成されている。
これらの円板巻線4は、環状空間31内で外側絶縁筒1との間に冷媒が上下方向に流通可能な外側垂直冷却路11を形成し、且つ環状空間31内で内側絶縁筒2との間に冷媒が上下方向に流通可能な内側垂直冷却路12を形成するように配置されている。また、上下に隣接する円板巻線4の間には、水平冷却路13が形成されている。
これらの円板巻線4の外側面には、これらの円板巻線4を外側から固定するために、上下方向に延びた複数の棒材である外側垂直間隔片21が設けられている。外側垂直間隔片21は、図2および図3に示すように、複数の円板巻線4の外側面に、周方向に互いに等間隔に配列されて、外側から内側に向かって円板巻線4を押さえつけるように配置されている。さらに、外側垂直間隔片21の径方向外側の端部は、外側絶縁筒1の内面と接触するように配置されている。この外側垂直間隔片21の寸法を調節することで、円板巻線4の外側面と外側絶縁筒1の内面との距離を定めている。これらの外側垂直間隔片21によって、円板巻線4の外側に形成された外側垂直冷却路11は複数に分割される。
また、円板巻線4の内側面には、円板巻線4を径方向内側から外側に向かって固定するために、上下方向に延びた複数の棒材である内側垂直間隔片22が設けられている。内側垂直間隔片22は、複数の円板巻線4の内側面に、周方向に互いに等間隔に配列されて、内側から外側に向かって円板巻線4を押さえつけるように配置されている。さらに、内側垂直間隔片22の径方向内側の端部は、内側絶縁筒2の外側面と接触するように配置されている。この内側垂直間隔片22の寸法を調節することで、円板巻線4の内側面と内側絶縁筒2の外側面との距離を定めている。これらの内側垂直間隔片22によって、円板巻線4の内側に形成された内側垂直冷却路12は複数に分割される。
上下に隣接する円板巻線4の間には、電気絶縁性部材により形成された外側間隔片群55が配置されている。外側間隔片群55は、複数の外側間隔片51からなり、これらの外側間隔片51が周方向に互いに間隔をあけて放射状に配列されて構成されている。図2の例では、8個の外側間隔片51によって、1つの外側間隔片郡55が構成されている。この外側間隔片群55は、上下方向に複数配置されている。
外側間隔片群55の上方および下方それぞれに配置された円板巻線4のうち上下に隣接する円板巻線4の間には、電気絶縁性部材により形成された内側間隔片群56が配置されている。内側間隔片群56は、複数の内側間隔片52からなり、これらの内側間隔片52が周方向に互いに間隔をあけて放射状に配列されて構成されている。図3の例では、8個の内側間隔片52によって、1つの内側間隔片群56が構成されている。
外側間隔片群55および内側間隔片群56は、複数ずつ配置されており、上下方向に交互に配置されている。
ここで、外側間隔片51および内側間隔片52それぞれの構成について説明する。
外側間隔片51は、水平部9、内側被覆部8、外側被覆部7および外側幅広部5を有している。
水平部9は、上下に隣接する円板巻線4の間に配置されて径方向に水平に延びた平板状の部材である。
内側被覆部8は、水平部9の径方向内側の端部(内側径方向端部)に形成されて、水平部9の上部に接している円板巻線4の内側面に沿って、この内側面を径方向内側から外側に向かって覆うように形成されている。この内側被覆部8は、内側垂直間隔片22と接触している。
外側被覆部7は、水平部9の径方向外側の端部(外側径方向端部)に形成されて、水平部9の上部に接している円板巻線4の外側面に沿って、この外側面を径方向外側から内側に向かって覆うように形成されている。さらに、この外側被覆部7は、周方向に沿って両側に張り出している。
外側幅広部5は、外側被覆部7の上端から外側絶縁筒1の内面に向かって下方に延びるように形成されている。この外側幅広部5は、外側垂直冷却路11の一部を塞ぐように、周方向に沿って両側に張り出している。
外側被覆部7の外側に接するように、且つ外側幅広部5の周方向のほぼ中央部を貫通するように、外側垂直間隔片21が配置されている。
内側間隔片52は、水平部9、内側被覆部8、外側被覆部7および内側幅広部6を有している。
内側間隔片52の水平部9は、外側間隔片51の水平部9と同様に、上下に隣接する円板巻線4の間に配置されて径方向に水平に延びた平板状の部材である。
内側間隔片52の外側被覆部7は、水平部9の外側径方向端部に形成されて、水平部9の上部に接している円板巻線4の外側面に沿って、この外側面を径方向外側から内側に向かって覆うように形成されている。この外側被覆部7は、外側垂直間隔片21と接触している。
内側間隔片52の内側被覆部8は、水平部9の内側径方向端部に形成されて、水平部9の上部に接している円板巻線4の内側面に沿って、この内側面を径方向内側から外側に向かって覆うように形成されている。この内側被覆部8は、周方向に沿って両側に張り出している。
内側幅広部6は、この水平部9の内側径方向端部に形成されている。この内側幅広部6は、内側垂直冷却路12の一部を塞ぐように、周方向に沿って両側に張り出している。さらに、内側幅広部6は、内側径方向端部の上端から下方に向かって径方向内側に延びて内側絶縁筒2の外側面と接触するように形成されている。
内側被覆部8の中心軸3側の面に接するように、且つ内側幅広部6の周方向のほぼ中央部を貫通するように、内側垂直間隔片22が配置されている。
ここで、外側間隔片51および内側間隔片52の詳細な構造について図4〜図6を用いて説明する。
図5に示すように、水平部9と外側被覆部7の境界となる点線A1で、90度に上方に向かって折り曲げて、外側被覆部7が形成される。同様に、水平部9と内側被覆部8との境界となる点線A2で折り曲げて内側被覆部8が形成される。次に、外側被覆部7と外側幅広部5の境界となる点線B1で、外側幅広部5を水平部9と反対側に下方に向かって折り曲げる。このようにして、外側間隔片51が形成される。
この場合、外側間隔片51の厚みは、曲げ加工を容易に行え、且つ、幅広部が受ける冷媒の流れによる圧力に耐えられる強度を満足すればよい。
一方、水平冷却路13の高さ、すなわち、上下に隣接する円板巻線4の間隔幅は、冷却効率を考慮して決める必要がある。
外側間隔片51の厚みが、当該円板巻線4同士の所定の間隔よりも小さい場合には、図4に示すように、外側間隔片51の水平部9の下に、この水平部9とほぼ同じ形状の間隔調整用水平板23を積層させればよい。この間隔調整用水平板23は、図6に示すように、両端がそれぞれ外側垂直間隔片21および内側垂直間隔片22に連結可能に構成されている。これにより、外側間隔片51の厚みを必要以上に厚くしなくてよいため、外側間隔片51をより容易に製作できて、且つ円板巻線4の冷却効率を最適化することが可能になる。
また、内側間隔片52についても、同様に構成されている。
続いて、静止誘導電器装置の円板巻線4の冷却路の構造について説明する。
静止誘導電器装置は、円板巻線4を冷却するための冷媒が流通可能な3種類の冷却路、すなわち、上記の外側垂直冷却路11、内側垂直冷却路12、水平冷却路13が形成されている。以下に、これらの冷却路の構成について説明する。
外側垂直冷却路11は、上記の通り、冷媒が下方から上方に向かって流通可能であって、環状空間31内で、外側絶縁筒1の内側で且つ複数の円板巻線4の外周面の外側に形成されている。外側垂直冷却路11は、外側垂直間隔片21によって、周方向に沿って分割されている。また、上記の通り、外側垂直冷却路11は、外側幅広部5によって、一部塞がれている。
内側垂直冷却路12は、外側垂直冷却路11と同様に、冷媒が下方から上方に向かって流通可能であって、環状空間31内で、内側絶縁筒2の外側で且つ複数の円板巻線4の内側面の中心軸3側に形成されている。内側垂直冷却路12は、内側垂直間隔片22によって、周方向に沿って分割されている。また、上記の通り、内側垂直冷却路12は、内側幅広部6によって、一部塞がれている。
水平冷却路13は、上記の通り、上下に隣接する円板巻線4の間それぞれに形成されて、外側垂直冷却路11および内側垂直冷却路12を連通させる。この水平冷却路13は、上下に隣接する円板巻線4と、これらの間に隣同士に配置された一対の外側間隔片51または内側間隔片52とによって、1つの水平冷却路13が形成される。よって、1組の上下に隣接する円板巻線4の間には、外側間隔片51または内側間隔片52と同じ数の水平冷却路13が形成される。図2および図3の例では、1組の上下に隣接する円板巻線4の間には、水平冷却路13が8つ形成される。
続いて、本実施形態の静止誘導電器装置における冷媒の流れについて説明する。
冷媒は、外側垂直冷却路11および内側垂直冷却路12を、下方から上方に向かって流通する。
外側垂直冷却路11は、外側幅広部5によって一部塞がれているために、流路断面積が小さくなっている。外側垂直冷却路11を上方に向かって流れる冷媒の一部は、この外側幅広部5によって、上方に流れにくくなり、外側垂直冷却路11から水平冷却路13へ流れ込む。水平冷却路13に流れ込んだ冷媒は、内側垂直冷却路12に向かって流通する。
一方、内側垂直冷却路12は、内側幅広部6によって一部塞がれているために、流路断面積が小さくなっている。内側垂直冷却路12を上方に向かって流れる冷媒の一部は、この内側幅広部6によって、上方に流れにくくなり、内側垂直冷却路12から水平冷却路13に流れ込む。水平冷却路13に流れ込んだ冷媒は、外側垂直冷却路11に向かって流通する。
外側間隔片群55および内側間隔片群56は、上下方向に交互に配置されている。このため、外側垂直冷却路11を上方に向かう冷媒の一部は、水平冷却路13を外側から内側に流れて内側垂直冷却路12に流れ込んで再び上方に向かって流れる。また、内側垂直冷却路12を上方に向かって流れる冷媒の一部は、水平冷却路13を内側から外側に流れて外側垂直冷却路11に流れ込んで再び上方に向かって流れる。これらの流れを繰り返しながら冷媒は上方に向かって流通する。
一方、外側幅広部5または内側幅広部6で塞がれていない部位を流通する冷媒は、ほぼ直線的に上方に向かって流通する。
すなわち、本実施形態の冷却路内には2つの流れ、すなわち、ほぼ直線的に上方に向かう流れと、水平冷却路13を内側から外側への流れおよび外側から内側への流れを交互に繰り返しながら上方に向かう流れが形成される。
ここで、比較例として、図21に従来の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す。この従来例は、水平冷却路13を形成するように所定の間隔を保ちながら積層された複数の円板巻線4と、これらの円板巻線4と垂直冷却路11、12を形成する内側絶縁筒2および外側絶縁筒1を有している。さらに、円板巻線4を6段毎に、垂直冷却路11、12の流路断面の全てを塞ぐ外側閉塞板71および内側閉塞板72が上下方向に交互に配置されている。
従来例では、内側閉塞板72と外側閉塞板71に挟まれた円板巻線4の数が多い場合に、冷媒の流れは閉塞板71、72の上部で停滞することがあり、冷却効率を低下させる可能性がある。これに対して、本実施形態では、内側幅広部6と外側幅広部5に挟まれた円板巻線4の数が少ないため、内側幅広部6や外側幅広部5の下方で冷媒の流れが停滞することを抑制できる。これにより、局所的に円板巻線4の温度が上昇することが抑制され、冷却効率がより向上する。
また、外側垂直冷却路11および内側垂直冷却路12内を流れる冷媒は、下方から上方に向かうため、外側間隔片51および内側間隔片52には、これらを下方から上方に向かって押し上げようとする力が作用する。このとき、外側間隔片51と接する側の円板巻線4には、内側絶縁筒2側に押し付けようとする力が作用する。また、内側間隔片52と接する側の円板巻線4には、外側絶縁筒1側に押し付けようとする力が作用する。このため、従来例のように、外側垂直冷却路11または内側垂直冷却路12に単に水平に突き出しただけの閉塞板に比べて機械的強度は増すことになる。
さらに、円板巻線4に沿って折り曲げて外側被覆部7または内側被覆部8を形成しているため、円板巻線4と外側垂直間隔片21または内側垂直間隔片22が直接接触することはない。これにより、円板巻線4を保護することが可能になる。
また、垂直間隔片によって分割されたうちの1つの垂直冷却路は、扇形の一部のような複雑な形状をしているため、従来例のような閉塞板71、72を製作する場合には、この複雑な形状に適合するように製作する必要があった。これに対して、本実施形態では、外側垂直冷却路11および内側垂直冷却路12の流路断面全てを覆う必要がないため、複雑な形状の部材を必要としない。よって、製作コストの低減が可能になる。
続いて、外側幅広部5が外側垂直冷却路11の流路断面に占める割合、および内側幅広部6が内側垂直冷却路12の流路断面に占める割合について、従来例と比較しながら説明する。
流路の拡大縮小における流れの抵抗すなわち圧力損失は、一般に流路断面積に対する水平間隔片の幅広部の面積割合の2乗に比例する。また、従来例のように、円板巻線4を6段ごとに閉塞板71、72を設置した場合の圧力損失を1とすると、円板巻線1段当たりでは1/6、すなわち約0.17となる。
これを本実施形態の外側幅広部5および内側幅広部6に置き換えると、幅広部の面積割合は約40%となる。これは、40%(0.4)を2乗して得られる0.16に近似していることを根拠としている。
また、図21に示す従来例の他にも、設置間隔が10段ごとに閉塞板71、72を設置したものもある。この場合は、円板巻線1段当たりの占有面積の割合は約32%である。
これらの例から、外側または内側幅広部5、6が、外側または内側垂直冷却路11、12の流路断面に占める割合を30%程度とすることで、従来例とほぼ同程度の圧力損失にすることができ、且つ、円板巻線4の周りを流れる冷媒の流量が減少することもない。
また、積層された複数の円板巻線4のうち上段側に配置された外側間隔片群55の各外側幅広部5が外側垂直冷却路11の流路断面に占める割合は、下段側に配置された外側間隔片群55の各外側幅広部5が外側垂直冷却路11の流路断面に占める割合よりも、大きくなるように形成するとよい。同様に、上段側に配置された内側間隔片群56の各内側幅広部6が内側垂直冷却路12の流路断面に占める割合は、下段側に配置された内側間隔片群56の各内側幅広部6が内側垂直冷却路12の流路断面に占める割合よりも、大きくなるように形成するとよい。
このように構成することで、冷媒温度が上昇しやすい上段側の水平冷却路13内の冷媒流速を増大させることができるため、上段側の冷媒温度を低下させることができ、効率よく円板巻線4を冷却することができる。
[第2の実施形態]
本発明に係る静止誘導電器装置の第2の実施形態について、図7〜図10を用いて説明する。図7は、本実施形態の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す概略縦断面図である。図7では、外側および内側垂直間隔片21、22と、間隔調整用水平板23の図示は省略している。図8は、図7のVIII-VIII矢視横断面図である。この図8では、外側および内側間隔片51、52の図示を省略している。図9は、図7のIX部の拡大断面図である。図10は、図7の外側間隔片51の水平部9および側面被覆部10を模式的に展開した展開平面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、外側間隔片群55および内側間隔片群56の間に複数段積層された円板巻線4のうち上下に隣接する円板巻線4の間に、電気絶縁性部材により形成された水平冷却路用間隔片群57が配置されている。
この水平冷却路用間隔片群57は、水平部9および側面被覆部10を備えた複数の水平冷却路用間隔片53を有している。図8の例では、8個の水平冷却路用間隔片53により1つの水平冷却路用間隔片群57が構成されている。
この水平部9は、外側間隔片群55および内側間隔片群56それぞれの水平部9と同様に、上下に隣接する円板巻線4の間に配置されて径方向に水平に延びた平板状の部材である。側面被覆部10は、この水平部9の外側径方向端部および内側径方向端部それぞれに形成されて、水平部9の上部に接している円板巻線4の外側面および内側面それぞれに沿うように形成されて、水平部9の両側から円板巻線4を覆っている。
図9に示すように、水平冷却路用間隔片53の下方には、間隔調整用水平板23が配置され、円板巻線4の間隔を調整している。
水平冷却路用間隔片53は、図10に示すように、水平部9と側面被覆部10の境界となる点線C1およびC2で、90度に上方に向かって折り曲げて、側面被覆部10が形成される。図示は省略するが、外側径方向端部に形成された側面被覆部10の外側は、外側垂直間隔片21に接触している。同様に、内側径方向端部に形成された側面被覆部10の中心軸3側は、内側垂直間隔片22に接触している。
水平冷却路用間隔片53は、外側間隔片51および内側間隔片52に比べて製作しやすいため、コストダウンが可能になる。第1の実施形態に比べて、水平冷却路13を流れる冷媒の流速は小さくなるが、発熱量の小さな静止誘導電器装置などには適用可能である。
本実施形態では、外側間隔片51および内側間隔片52の間に1つの水平冷却路用間隔片群57が配置された例について説明したが、これに限らない。例えば、外側間隔片51および内側間隔片52の間に上下に2つの水平冷却路用間隔片群57を配置してもよい。
[第3の実施形態]
本発明に係る静止誘導電器装置の第3の実施形態について、図11〜図13を用いて説明する。図11は、本実施形態の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す概略縦断面図である。図11では、外側および内側垂直間隔片21、22と、間隔調整用水平板23の図示は省略している。図12は、図11のXII部の拡大断面図である。図13は、図12の外側間隔片51の展開平面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の外側間隔片51は、水平部9、内側被覆部8、外側被覆部7、冷却路閉塞水平部9a、および外側幅広部5を有している。
冷却路閉塞水平部9aは、図12に示すように、水平部9の一部が円板巻線4の外側面よりも径方向外側に張り出して、外側垂直冷却路11の一部を塞いでいる。外側幅広部5は、冷却路閉塞水平部9aの外側径方向端部から、外側絶縁筒1の内面に向かって下方に延びるように、外側幅広部5が形成されている。
図13に示すように、外側被覆部7は、冷却路閉塞水平部9aの一部が、点線D1で垂直に曲げられて、接している円板巻線4の外側面を覆うように形成されている。内側被覆部8は、点線D2で曲げられて形成される。外側幅広部5は、点線D3で下方に曲げられて形成されている。
このように形成された外側間隔片51を、第1の実施形態と同様に、上下に隣接する円板巻線4の間に複数配列して、1つの外側間隔片群55を形成する。
本実施形態の内側間隔片52は、外側間隔片51と同様に、内側幅広部6等が形成されている。これらの内側間隔片52が、第1の実施形態と同様に複数配列されて、1つの内側間隔片群56が形成される。
本実施形態では、図11に示すように、第1の実施形態と同様に、外側間隔片群55および内側間隔片群56を上下方向に交互に配置してもよい。また、第2の実施形態と同様に、上下に隣接する外側間隔片群55および内側間隔片群56の間に、水平冷却路用間隔片群57を配置してもよい。
本実施形態によれば、発熱量の小さな静止誘導電器装置などには、第1の実施形態と同様に効果を得ることが可能となる。
[第4の実施形態]
本発明に係る静止誘導電器装置の第4の実施形態について、図14および図15を用いて説明する。図14は、本実施形態の静止誘導電器装置の外側間隔片51を示す断面図である。図15は、図14の外側間隔片51の展開平面図である。なお、本実施形態は、第3の実施形態の変形例であって、第3の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
発熱量の小さな静止誘導電器装置などには、図14および図15に示すように、内側被覆部8および外側被覆部7を省くことが可能である。
本実施形態によれば、発熱量の小さな静止誘導電器装置などには、第1の実施形態と同様に効果を得ることが可能となる。
[第5の実施形態]
本発明に係る静止誘導電器装置の第3の実施形態について、図16〜図18を用いて説明する。図16は、本実施形態の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す概略縦断面図である。図16では、外側および内側垂直間隔片21、22と、間隔調整用水平板23の図示は省略している。図17は、図16のXVII拡大断面図である。図18は、図17の外側間隔片51の展開平面図である。なお、本実施形態は、第3の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、図16および図17に示すように、外側幅広部5を上方が凸部となるような曲面が形成されている。
本実施形態によれば、第3の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
[第6の実施形態]
本発明に係る静止誘導電器装置の第6の実施形態について、図19および図20を用いて説明する。図19は、本実施形態の静止誘導電器装置の外側間隔片51を示す断面図である。図20は、図19の外側間隔片51の展開平面図である。なお、本実施形態は、第4の実施形態の特徴と第5の実施形態の特徴を組み合わせたものであって、第4および第5の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、第3および第4の実施形態と同様に、外側間隔片51は、冷却路閉塞水平部9aが形成されている。図示は省略するが、内側間隔片52にも冷却路閉塞水平部9aが形成されている。また、内側被覆部8および外側被覆部7が省略されている。
本実施形態においても、第4および第5の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
[その他の実施形態]
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、第2の実施形態において、水平冷却路用間隔片群57を、上段側には外側間隔片群55および内側間隔片群56の間に2つ配置して、下段側には1つ配置するように構成してもよい。
また、外側幅広部5および内側幅広部6の形状は、複数種類の形状を組み合わせてもよい。例えば、第3の実施形態の特徴と、第5の実施形態の特徴とを組み合わせることも可能である。
本発明に係る第1の実施形態の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す概略縦断面図である。 図1のII-II矢視横断面図である。 図1のIII-III矢視横断面図である。 図1のIV部の拡大断面図である。 図4の外側間隔片の水平部、外側被覆部、および外側幅広部を模式的に展開した展開平面図である。 図4の間隔調整用水平板の平面図である。 本発明に係る第2の実施形態の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す概略縦断面図である。 図7のVIII-VIII矢視横断面図である。 図7のIX部の拡大断面図である。 図7の水平間隔片の水平部および側面被覆部を模式的に展開した展開平面図である。 本発明に係る第3の実施形態の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す概略縦断面図である。 図11のXII部の拡大断面図である。 図12の外側間隔片の展開平面図である。 本発明に係る第4の実施形態の静止誘導電器装置の外側間隔片を示す断面図である。 図14の外側間隔片の展開平面図である。 本発明に係る第5の実施形態の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す概略縦断面図である。 図16のXVII部の拡大断面図である。 図17の外側間隔片の展開平面図である。 本発明に係る第6の実施形態の静止誘導電器装置の外側間隔片を示す断面図である。 図19の外側間隔片の展開平面図である。 従来の静止誘導電器装置の右半分の一部を示す概略縦断面図である。
符号の説明
1…外側絶縁筒、2…内側絶縁筒、3…中心軸、4…円板巻線、5…外側幅広部、6…内側幅広部、7…外側被覆部、8…内側被覆部、9…水平部、9a…冷却路閉塞水平部、10…側面被覆部、11…外側垂直冷却路、12…内側垂直冷却路、13…水平冷却路、21…外側垂直間隔片、22…内側垂直間隔片、23…間隔調整用水平板、31…環状空間、51…外側間隔片、52…内側間隔片、53…水平冷却路用間隔片、55…外側間隔片群、56…内側間隔片群、57…水平冷却路用間隔片群、71…外側閉塞板、72…内側閉塞板

Claims (11)

  1. 電気絶縁性部材により形成されて、上下方向に延びた中心軸周りに形成された略円筒状の内側絶縁筒と、
    電気絶縁性部材により形成されて、前記内側絶縁筒を取り囲み前記内側絶縁筒との間に環状空間を形成するように配置された略円筒状の外側絶縁筒と、
    前記環状空間内で前記外側絶縁筒との間に冷媒が前記中心軸方向に流通可能な外側垂直冷却路を形成し且つ前記環状空間内で前記内側絶縁筒との間に前記冷媒が前記中心軸方向に流通可能な内側垂直冷却路を形成するように配置されて、それぞれが前記中心軸を中心に導体がほぼ水平に広がるように巻きまわされて、前記冷媒が流通可能な水平冷却路を形成するように前記中心軸方向に互いに所定の間隔を保ちながら複数段に積層されて、互いに電気的に接続されるように構成された複数の円板巻線と、
    上下に隣接する前記円板巻線の間に配置されて径方向に水平に延びた水平部と、この水平部の径方向外側の外側径方向端部の外側に周方向に沿って両側に張り出して前記外側垂直冷却路の一部を塞ぐように形成されて且つ前記外側径方向端部の上端から下方に向かって径方向外側に延びて前記外側絶縁筒の内側面と接触するように形成された外側幅広部とを備え電気絶縁性部材により形成された複数の外側間隔片を有し、これらの外側間隔片を上下に隣接する前記円板巻線の間に周方向に互いに間隔をあけて放射状に配列して前記各外側間隔片それぞれの水平部同士の間に前記水平冷却路を形成するように配置された外側間隔片群と、
    前記外側間隔片群よりも上方または下方に配置された複数の前記円板巻線のうち上下に隣接する前記円板巻線の間に配置されて径方向に水平に延びた水平部と、この水平部の径方向内側の内側径方向端部の前記中心軸側に周方向に沿って両側に張り出して前記内側垂直冷却路の一部を塞ぐように形成されて且つ前記内側方向端部の上端から下方に向かって前記中心軸側に延びて前記内側絶縁筒の外側面と接触するように形成された内側幅広部とを備え電気絶縁性部材により形成された複数の内側間隔片を有し、これらの内側間隔片を上下に隣接する前記円板巻線の間に周方向に互いに間隔をあけて放射状に配列して前記各内側間隔片それぞれの水平部同士の間に前記水平冷却路を形成するように配置された内側間隔片群と、
    を有することを特徴とする静止誘導電器装置。
  2. 前記外側間隔片群および内側間隔片群それぞれは複数ずつ配置されて、
    前記外側間隔片群および内側間隔片群が前記中心軸方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導電器装置。
  3. 前記外側幅広部および内側幅広部の少なくとも一方は、上方に凸部が形成された曲面形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静止誘導電器装置。
  4. 前記各外側間隔片それぞれの水平部の外側径方向端部に、前記各外側間隔片それぞれの上面に接する前記円板巻線の外側面に沿ってこの外側面を径方向外側から内側に向かって覆うように電気絶縁性部材により形成された外側被覆部が形成されて、
    前記各内側間隔片それぞれの水平部の内側径方向端部に、前記各内側間隔片それぞれの上面に接する前記円板巻線の内側面に沿ってこの内側面を径方向内側から外側に向かって覆うように電気絶縁性部材により形成された内側被覆部が形成されて、
    前記外側幅広部は、前記外側被覆部の上端から前記外側絶縁筒に向かって下方に延びるように形成されて、
    前記内側幅広部は、前記内側被覆部の上端から前記内側絶縁筒に向かって下方に延びるように形成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の静止誘導電器装置。
  5. 径方向に水平に延びて前記外側間隔片群および内側間隔片群の間に複数段積層された前記円板巻線のうち隣接する前記円板巻線の間に配置され複数の水平冷却路用間隔片が、周方向に互いに間隔をあけて放射状に配列されて前記水平冷却路を形成するように構成された水平冷却路用間隔片群を有すること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の静止誘導電器装置。
  6. 前記各水平冷却路用間隔片それぞれの径方向内側および外側それぞれの径方向端部に、前記各水平冷却路用間隔片それぞれの上面に接する前記円板巻線の内側および外側の側面を覆うように側面被覆部が形成されていること、を特徴とする請求項5に記載の静止誘導電器装置。
  7. 前記外側間隔片、内側間隔片、および水平冷却路用間隔片は、それぞれの厚さ方向に複数の板材が積層されて形成されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の静止誘導電器装置。
  8. 前記水平部は、前記複数の板材が前記中心軸方向に積層されて形成されて、
    これらの板材のうち、最上に配置された板材の外側径方向端部には、外側被覆部が形成されて、この外側被覆部の上端には前記外側幅広部が形成されて、
    前記最上に配置された板材よりも下方に配置された前記板材が、前記水平冷却路用間隔片の機能を有していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の静止誘導電器装置。
  9. 前記水平部は、複数の板材が前記中心軸方向に積層されて形成されて、
    これらの板材のうち、最上に配置された板材の内側径方向端部には、内側被覆部が形成されて、この内側被覆部の上端には前記内側幅広部が形成されて、
    前記最上に配置された板材よりも下方に配置された前記板材が、前記水平冷却路用間隔片の機能を有していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の静止誘導電器装置。
  10. 1つの前記外側間隔片群の前記各外側幅広部が前記外側垂直冷却路の流路方向断面に占める割合および1つの前記内側間隔片群の前記各内側幅広部が前記内側垂直冷却路の流路方向断面に占める割合それぞれは、30%以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の静止誘導電器装置。
  11. 積層された複数の前記円板巻線の上段側に配置された前記外側間隔片群の各外側幅広部が前記外側垂直冷却路の流路方向断面に占める割合が、下段側に配置された前記外側間隔片群の各外側幅広部が前記外側垂直冷却路の流路方向断面に占める割合よりも、大きくなるように形成されて、
    積層された複数の前記円板巻線の上段側に配置された前記内側間隔片群の各内側幅広部が前記内側垂直冷却路の流路方向断面に占める割合が、下段側に配置された前記内側間隔片群の各内側幅広部が前記内側垂直冷却路の流路方向断面に占める割合よりも、大きくなるように形成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の静止誘導電器装置。
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