JP6113101B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明はリアクトルに関し、特にたとえば鉄道車両に用いられるリアクトルに関するものである。
リアクトルなどの静止誘導電気機器においては、使用時にリアクトルを構成する巻線に大電流が流れるため、巻線が発熱することにより巻線の寿命が低下する可能性がある。そこでリアクトルの使用時には外部からたとえばエアを冷却媒体として取り込むことにより巻線を冷却させる必要がある。しかし従来のリアクトルにおいては、冷却媒体の不均一な供給が原因で部分的に異常温度上昇を引き起こし、巻線の寿命を短縮させる恐れがある。
ところで複数の巻線間に形成される複数の冷却媒体が流れる領域における冷却媒体の流量を均一にする観点から、上流側と下流側との冷却媒体の流路の幅を制御する例が、たとえば以下の特許文献1〜4に開示されている。特許文献1〜4はいずれも、冷却媒体の上流側よりも、圧力損失の大きい下流側の流路を狭くすることにより、下流側の流路内の圧力を大きくする。これにより巻線間の領域を流れる冷却媒体の量を、冷却媒体の上流側と下流側との双方の間で均一になるようにしている。また流路の狭い下流側における冷却媒体の流れる速さを速くすることができ、そのことにより冷却効率が高められる。
特開昭59−41818号公報 実開昭50−31456号公報 実開昭64−33723号公報 特開平3−246912号公報
特許文献1〜4の構成においては、いずれも冷却媒体がリアクトルの巻線が配置される領域の空隙に流入されてから、リアクトルの巻線が配置される領域から流出されるまでの間に、冷却媒体と巻線との間で熱交換が起こる。このとき冷却媒体の温度が次第に上昇するため、特にリアクトルでの冷却媒体の流路のうち下流側の領域において上流側の領域よりも巻線の温度が上昇しやすくなる。つまり特許文献1〜4のように各巻線間の空隙における冷却媒体の量を均一にしたり流速を速くしたりするだけでは、上流側において温度が上昇した冷却媒体が下流側に流れ込むことになるため、特に冷媒の下流側の領域において巻線の異常温度上昇が起こる可能性がある。
このような異常温度上昇を避けるためには、たとえば巻線を構成する素線導体を太くすることにより素線導体の電流密度を下げ、ジュール熱の発生量を下げることが考えられる。しかし素線導体を太くすることは、巻線を大型化させ、リアクトル全体を大型化させる欠点を伴う。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却媒体により、特に巻線における冷却媒体の下流側での異常温度上昇を抑制する効果を高めることが可能なリアクトルを提供することである。
本発明のリアクトルは、内側巻層と外側巻層とを含む巻線と、第1の案内部材とを備える。内側巻層と外側巻層とは仮想の直線軸を中心としてその周囲を、互いに間隔をあけて巻回されている。第1の案内部材は、冷却媒体の流れる方向を変更させる。内側巻層と外側巻層との間に冷却媒体が流れる第1の冷却流路が形成される。内側巻層と外側巻層との少なくともいずれか一方において第1の冷却流路とつながる開口部からなる第2の冷却流路が形成される。第1の案内部材は、第2の冷却流路において第1の冷却流路とつながる一方開口端と反対側に位置する他方開口端において、内側巻層または外側巻層の少なくともいずれか一方の冷却媒体の流通方向における下流側に配置される。第1の案内部材には第1の筒状部材が接続されている。第1の筒状部材は、第1の案内部材から冷却媒体の流通方向における上流側に延びるように配置されている。第1の筒状部材は巻線と間隔を隔てて配置される。
本発明のリアクトルは、内側巻層と外側巻層とを含む巻線と、第1の案内部材とを備える。内側巻層と外側巻層とは仮想の直線軸を中心としてその周囲を、互いに間隔をあけて巻回されている。第1の案内部材は、冷却媒体の流れる方向を変更させる。内側巻層と外側巻層との間に冷却媒体が流れる第1の冷却流路が形成される。内側巻層と外側巻層との少なくともいずれか一方において第1の冷却流路とつながる開口部からなる第2の冷却流路が形成される。第1の案内部材は、第2の冷却流路において第1の冷却流路とつながる一方開口端と反対側に位置する他方開口端において、内側巻層または外側巻層の少なくともいずれか一方の冷却媒体の流通方向における下流側に配置される。第1の案内部材よりも冷却媒体の流通方向における下流側に配置される第2の案内部材と、第2の案内部材に接続され、第2の案内部材から冷却媒体の流通方向における下流側に延びるように配置される第2の筒状部材とをさらに備える。
本発明のリアクトルは、開口部からなる第2の冷却流路と、第1の案内部材とにより、第1の冷却流路を流れる冷却媒体よりも冷涼な冷却媒体が第2の冷却流路内に流れ込むよう案内されやすくなる。このため、巻線の、冷却媒体の流通方向における下流側を含む全体を均一に冷却する効果が高められる。
本発明の実施の形態1におけるリアクトルの外観を示す概略全体図である。 本発明の実施の形態1におけるリアクトルを図1のVWに示す方向から見た概略平面図である。 図2のIII−III線に沿う概略断面図である。 図2のIV−IV線に沿う概略断面図である。 図4のV−V線に沿う概略断面図である。 図3の点線で囲んだ領域VIの概略拡大図である。 本発明の実施の形態2におけるリアクトルを図1のVWに示す方向から見た概略平面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う概略断面図である。 図7のIX−IX線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態3におけるリアクトルの、実施の形態1における図3と同じ領域における概略断面図である。 本発明の実施の形態4の第1例におけるリアクトルを図1のVWに示す方向から見た概略平面図である。 図11のXII−XII線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態4の第2例におけるリアクトルを図1のVWに示す方向から見た概略平面図である。 図13のXIV−XIV線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態5におけるリアクトルを図1のVWに示す方向から見た概略平面図である。 図15のXVI−XVI線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態6におけるリアクトルを図1のVWに示す方向から見た概略平面図である。 図17のXVIII−XVIII線に沿う概略断面図である。 図17のXIX−XIX線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態7におけるリアクトルの、実施の形態1における図3と同じ領域における概略断面図である。 本発明の実施の形態8におけるリアクトルを図1のVWに示す方向から見た概略平面図である。 図21のXXII−XXII線に沿う概略断面図である。 図21のXXIII−XXIII線に沿う概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、本実施の形態のリアクトル100は、巻線1と、筒状カバー2と、冷却流路3(第1の冷却流路)と、冷却流路4と、冷却流路5(第3の冷却流路)と、スペーサ6(第1のスペーサ)と、スペーサ7と、冷却流路8(第2の冷却流路)と、スペーサ9(第2のスペーサ)と、案内板10(第1の案内部材)とを主に有している。
巻線1は導体の線材を仮想の直線軸lnを中心に巻回させるリアクトル100のコイルとして配置されている。より具体的には、導体の線材を仮想の直線軸lnを中心に、図1の直線軸lnのX側からX’側に(またはX’側からX側に)進行するように巻回することにより、巻線1が形成される。
巻線1は第1の巻層1A(内側巻層)と第2の巻層1B(外側巻層)とを有している。第1の巻層1Aは、直線軸lnを中心としてその周囲を線材が巻回される。巻線1では巻回された複数の線材のループ同士が直線軸lnに沿う方向(XとX’とを結ぶ方向)に関して互いに接触しながら延びることにより形成される。第2の巻層1Bも第1の巻層1Aと同様に直線軸lnを中心としてその周囲を直線軸lnに沿う方向に延びるように線材が巻回されることにより形成される。第2の巻層1Bは直線軸lnに交差する方向(たとえば図1のVWの方向から見た(平面視における)円形の半径方向)に関して第1の巻層1Aと間隔をあけて、第1の巻層1Aの外側に位置するように、巻回されている。
第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとは、平面視において互いに同心円状に巻回されている。しかしこれに限らず巻線1は、たとえば平面視において正方形状に巻回されていてもよい。ただし以下においては図1、図2に示すように巻線1が平面視において円形を有する構成について説明がなされる。
線材が図1のXからX’まで巻回することにより、第1の巻層1Aが形成される。X’において第1の巻層1Aの線材は、図1のVWの方向から見た円形の半径方向外側に向けて延びることにより、第1の巻層1Aよりも直線軸lnからの距離が大きい第2の巻層1Bの巻回位置に達し、そこからはXまで第1の巻層1Aの外側を巻回することにより第2の巻層1Bが形成される。このようにして第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとは1本の線材により形成され、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとにより1つの巻線1が形成される。
ただし第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとは必ずしも1つの巻線1として形成される必要はなく、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとは別の線材として形成され、これらが電気的に接続された態様であってもよい。
平面視における第2の巻層1Bの外側には筒状カバー2が形成されている。筒状カバー2は平面視において第2の巻層1Bと間隔をあけて配置され、リアクトル100全体の最外部を構成する。逆に言えばリアクトル100において、巻線1は筒状カバー2内に収納される。筒状カバー2はリアクトル100を飛散物による損傷から保護する役割を有し、また風洞としての役割も有している。巻線1が円環形状を有する場合、筒状カバー2も同様に円環形状を有する。
平面視において第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの間、すなわち第1の巻層1Aの外向きの表面と第2の巻層1Bの内向きの表面との間には、冷却流路3が形成されている。冷却流路3は第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとに挟まれた空隙部分である。また平面視において第2の巻層1Bと筒状カバー2との間、すなわち第2の巻層1Bの外向きの表面と筒状カバー2の内向きの表面との間には、冷却流路4が形成されている。
冷却流路3,4はリアクトル100の直線軸lnに沿う方向のうち一方の端部側(たとえばX側)から流れる冷却媒体FRの流路であり、この冷却媒体FRが冷却流路3,4を通ることにより巻線1を冷却する。冷却媒体FRとしてはたとえばフレッシュエアが用いられることが好ましいが、空気以外の気体材料が用いられてもよく、またたとえば冷却水などの液体材料が用いられてもよい。
第1の巻層1Aおよび第2の巻層1Bが図1のXからX’まで延びるように巻回されることにより、冷却流路3,4は図1のXからX’まで直線軸lnに沿う方向に延びる。
スペーサ6は、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの双方に接するように、平面視において円形を有する第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの(半径方向に関する)間の領域に配置される部材である。より具体的には、第1の巻層1Aの外向きの表面と第2の巻層1Bの内向きの表面との双方に接するように、平面視における第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの間の領域には、直線軸lnに沿う方向に延びるスペーサ6が配置されている。これにより、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの間にはスペーサ6の厚み分の間隔が確保されるため、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの間に冷却媒体FRが流れる第1の冷却流路3が形成される。
上記と同様に、スペーサ7は、第2の巻層1Bと筒状カバー2との双方に接するように、平面視において円形を有する第2の巻層1Bと筒状カバー2との(半径方向に関する)間の領域に、直線軸lnに沿う方向に延びるように配置される部材である。これにより、第2の巻層1Bと筒状カバー2の間にはスペーサ7の(リアクトル100の平面視における円形の半径方向の)厚み分の間隔が確保されるため、第2の巻層1Bと筒状カバー2との間に冷却流路4が形成される。
スペーサ6,7は図1の直線軸lnに沿う方向に延びる部材であり、平面視において巻線1の円周方向に関して等間隔に、たとえば90°間隔で合計4箇所に配置されている。しかしスペーサ6,7の配置される間隔(数)はこれに限らず、たとえば巻線1の円周方向に関して60°間隔で合計6箇所に配置されてもよい。また図2においてスペーサ6とスペーサ7とは同心円の円周方向に関する位相の等しい位置に配置されるが、必ずしもこのような態様を取らなくてもよく、たとえば円周方向に関して互いに隣り合う1対のスペーサ6の中央部と位相の等しい位置にスペーサ7が配置されてもよい。
また冷却流路5は、第1の巻層1Aの内側に形成され、仮想の直線軸lnを含むように直線軸lnに沿う方向に延びる第3の冷却流路である。
これらの冷却流路3,4,5は、平面視における面積が大きいほど冷却媒体FRの流量が大きくなり、冷却媒体FRによる巻線1の冷却効果が高められる。
またスペーサ6,7については、平面視における円形の半径方向に関しては大きく、円周方向に関しては小さくすることが好ましい。半径方向に関するスペーサ6,7の寸法を大きくすれば、冷却流路3,4の平面視における半径方向の寸法も大きくなるため、冷却流路3,4を流すことができる冷却媒体FRの量が増えて巻線1の冷却効果が高められるためである。このためリアクトル100の許容寸法最大値および巻線1のインダクタンス設計などを考慮する必要があるが、半径方向に関するスペーサ6,7の寸法は可能な限り大きくすることが好ましい。
一方、円周方向に関するスペーサ6,7の寸法を小さくすれば、その分だけ円周方向に関する冷却流路3,4の長さが長くなり、冷却流路3,4を流すことができる冷却媒体FRの量が増えて巻線1の冷却効果が高められる。このため円周方向に関するスペーサ6,7の寸法は可能な限り小さくすることが好ましい。
図1および図3を参照して、巻線1の第1の巻層1Aおよび第2の巻層1Bのそれぞれは、上流側巻層U1と、下流側巻層D1とを有している。上流側巻層U1とは冷却媒体FRの流通方向における上流側Uに配置された巻線1を意味し、下流側巻層D1とは冷却媒体FRの流通方向における下流側Dに配置された巻線1を意味している。
上流側巻層U1と下流側巻層D1とは、直線軸lnに沿う方向に関して互いに間隔をあけて並んでいる。たとえば上流側巻層U1の第1の巻層1Aと下流側巻層D1の第1の巻層1Aとの間の領域においては第1の巻層1Aの線材が巻回されることなく直線軸lnに沿う方向に直線状に延びる。
つまり上流側巻層U1と下流側巻層D1とは1本の線材により形成され、上流側巻層U1と下流側巻層D1とにより1つの巻線1が形成される。これと上記とにより、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bと上流側巻層U1と下流側巻層D1とは1本の線材により形成される。
直線軸lnに沿う方向に関して(複数の巻回された線材が直線軸lnに沿う方向に関して隙間なく接触することにより形成される)上流側巻層U1および下流側巻層D1との間にこれらが間断された領域である開口部が形成され、この開口部が第2の冷却流路8となる。第2の冷却流路8は上流側巻層U1、下流側巻層D1および冷却流路3に交わるように図3の上下方向(平面視における半径方向)に広がっている。
冷却流路3,4,5が図1の直線軸lnに沿う方向に延びるのに対し、冷却流路8は図1の直線軸lnに交差する方向(たとえば円形の周方向)に延びるように形成される。このため冷却流路8は冷却流路3,4,5のそれぞれに通じるようにつながっている(交わっている)。冷却流路8は、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの少なくともいずれか一方(図1、図3においては第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの双方)に形成された開口部として形成されている。
図3を参照して、巻線1の円周方向に関してスペーサ6,7が配置されない領域においては、上流側巻層U1の端部8Aと下流側巻層D1の端部8Bとが互いに間隔をあけて対向するように配置され、この間隔が図3の上下方向に延びる冷却流路8として形成される。この領域においてはスペーサ6,7が配置されないため、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの間には空隙部分としての冷却流路3が、第2の巻層1Bと筒状カバー2との間は空隙部分としての冷却流路4が、それぞれ形成されている。
図4および図5を参照して、巻線1の円周方向に関して冷却流路3,4にスペーサ6,7が配置される領域においては、冷却流路8内においてその一部の領域を埋めるようにスペーサ9が配置されている。このためスペーサ9の上流側巻層U1に対向する端面9Aは図3の巻層1A,1Bの端部8Aと接し、スペーサ9の下流側巻層D1に対向する端面9Bは図3の巻層1A,1Bの端部8Bと接する。またスペーサ9の外周側の表面はスペーサ7と接触している。このようにスペーサ9は、上流側巻層U1の端部8Aと下流側巻層D1の端部8Bとの双方と接するように、(直線軸lnの方向に関して)上流側巻層U1と下流側巻層D1との間に配置される。スペーサ9は、上流側巻層U1と下流側巻層D1とが互いに間隔をあけて対向することにより冷却流路8を確保するために設けられる。
なお図4および図5においては、上流側巻層U1と下流側巻層D1とのそれぞれの、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの双方に接触するようにスペーサ9が配置されている。しかしスペーサ9は、少なくとも上流側巻層U1の第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとのいずれか一方と、下流側巻層D1の第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとのいずれか一方との双方に接触するように配置され、上流側巻層U1と下流側巻層D1とに挟まれるように配置されていればよい。
再度図3を参照して、上流側巻層U1の直線軸lnに沿う方向の長さX1は、下流側巻層D1の直線軸lnに沿う方向の長さX2よりも長い。言い換えれば、冷却流路8およびスペーサ9は、巻線1の直線軸lnに沿う方向に関する中央部よりも下流側Dに配置される。また図14,4においては冷却流路8は1つのみ形成されているが、冷却流路8は複数形成されてもよい。
図4に示すように、巻線1およびスペーサ6は、冷却流路8(スペーサ9)により2つの領域(たとえば巻線1は上流側巻層U1と下流側巻層D1と)に分かれている。しかしスペーサ7は、筒状カバー2と同様に、XからX’まで途切れることなく、直線軸lnに沿う方向に延びるように形成されてもよい。
図5を参照して、スペーサ9は、スペーサ6,7と同様に、平面視において巻線1の円周方向に関して等間隔に、たとえば90°間隔で合計4箇所に配置されているが、これに限らず、たとえば60°間隔で合計6箇所に配置されてもよい。
図6を参照して、案内板10は、冷却流路8の下流側巻層D1側に配置されている。より具体的には、冷却流路8において一方開口端8Cと反対側に位置する他方開口端8Dにおいて、冷却流路8の下流側Dに位置する第1の巻層1Aに接続配置されている。案内板10は第1の巻層1Aの内側の(冷却流路5に面する)面に接続されるように形成されている。つまり案内板10は冷却流路8、および第1の巻層1Aの下流側巻層D1と接する(対向する)ように配置される。
案内板10は平面視において、巻線1などと同じ形状すなわちたとえば円環形状を有しており、巻線1との間に互いに同心円状を有している。案内板10は、第1の巻層1Aの内側に突起するように形成されることにより、特に第1の巻層1Aの内側の冷却流路5をXからX’に向けて流れる冷却媒体FRに衝突し、その冷却媒体FRの流れる方向を冷却流路5の延びる方向から他の方向(たとえば冷却流路8の延びる方向)に変更させることを可能とする形状を有している。
案内板10は、その上流側Uを向く表面10Aが、冷却流路8の下流側Dの側面に相当する壁面8Bに沿い、かつ壁面8Bと表面10Aとが同一平面となるように配置(形成)されている。
なお、本実施の形態においては、案内板10の表面10Aと壁面8Bとが同一平面となるように配置されているが、冷却媒体FRが案内板10に衝突して冷却流路5から冷却流路8に流れ込めばよいので、必ずしも案内板10の表面10Aと壁面8Bとが同一平面とならなくてもよい。
案内板10の円環の平面形状の最外周面は、下流側巻層D1の第1の巻層1Aの内側の面である、冷却流路5を形成する内周面1Iに接続されるように形成されている。すなわち案内板10と内周面1Iとは互いに直接接続されており、両者の間に隙間が存在しない。
図6において案内板10は、第1の巻層1Aの内周面1Iに接続するように配置されているが、案内板10は必ずしも第1の巻層1Aに接続されていなくてもよく、単に冷却流路8の下流側の第1の巻層1Aの近くに配置された構成であってもよい。
次に上記のリアクトル100の各部材の材質等について説明する。
巻線1を構成する線材は、平角線、丸線、リッツ線などの細線構造を束ねた形状の銅またはアルミなどの素線と、素線の外周を覆うノーメックスなどの絶縁紙(図示せず)とにより形成されることが好ましい。このようにすれば、たとえ巻回される巻線1の表面同士が接触したとしても当該接触部において短絡を起こす可能性を排除できる。
図1および図2においては一重の線材が巻回された態様が示されているが、たとえば図2の巻層1A,1Bはその半径方向に関して複数層の線材が積層されたものが巻回された態様を有していてもよい。
スペーサ6,7,9は、これに接触する巻層(たとえば平面視における半径方向の内側に配置される内側巻層)から当該スペーサに加わる応力による損傷を起こさない程度の強度を有することが好ましい。このためスペーサ6,7,9は形状が変化しにくく、かつ電気的な絶縁を確保可能なガラスエポキシなどの絶縁物材料により形成されることが好ましい。仮にスペーサ6,7,9がたとえば内側巻層と外側巻層との間に挟まれ内側巻層と外側巻層との双方を支える強度を有することが要求されるのであれば、セラミックなどの高熱伝導率を有する絶縁物により形成されてもよく、あるいはガラスエポキシのような絶縁体に高熱伝導率を有する絶縁体シートを接触させたものを用いてもよい。またスペーサ6,7,9はステンレスにより形成されてもよい。スペーサとして高熱伝導率を有する材料を用いれば、リアクトル100の巻線1との熱交換の効率が高められるため、巻線1の冷却効率を向上させることができる。
筒状カバー2および案内板10はガラスエポキシまたは絶縁紙などの絶縁物により形成されることが好ましい。または筒状カバー2および案内板10として絶縁物よりも熱伝導性が高いステンレスなどの非磁性金属を用いてもよく、このようにすれば巻線1の冷却効果をより高めることができる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態のリアクトル100は、第1のスペーサ6により、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの間に冷却流路3が形成されている。また第2の巻層1Bの外側には冷却流路4が、第1の巻層1Aの内側には冷却流路5が形成されている。冷却媒体FRはこれらすべての冷却流路3,4,5を流れるが、冷却媒体FRは各冷却流路3,4,5を通りながら周囲の巻層1A,1Bと熱交換する。このため巻層1A,1Bがそこに流れる高電流により発熱すれば、冷却媒体FRは上流側U(図14,4参照)から下流側D(図14,4参照)に流れる際に温度が上昇する。したがって上流側Uを流れる冷却媒体FRに比べて下流側Dを流れる冷却媒体FRはその温度が高くなる。この温度上昇は、第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとに挟まれる冷却流路3を流れる冷却媒体FRにおいて他の冷却流路を流れる冷却媒体FRよりも特に顕著となり、当該冷却流路3の冷却媒体FRは巻層1A,1Bを冷却する効果が特に弱くなる。
そこで本実施の形態のリアクトル100は、冷却媒体FRが流れる方向すなわち直線軸lnに沿う方向に並ぶ、巻線1の上流側巻層U1と下流側巻層D1との間に、上記直線軸lnに交差するように形成された冷却流路8を備え、かつ下流側巻層D1に接続(配置)された案内板10を備えている。このようにすれば、たとえば冷却流路3を流れる冷却媒体FRに比べて下流側Dにおいても比較的低温の状態を保っている冷却流路5を流れる冷却媒体FRを、案内板10に衝突させ冷却流路8内に導入することが容易になる。これは冷却流路5を流れる冷却媒体FRが案内板10に衝突することにより、冷却流路5の冷却媒体FRの流路を冷却流路8内に流れ込むように変更するよう誘導する機能を有するためである。
このため冷却流路8内には比較的低温の冷却媒体FRが流れる。ここで図3に示すように冷却流路8は冷却流路3と互いに交差しているため、冷却流路8を流れる冷却媒体FRは冷却流路3に流れ込む。このため、冷却流路8に流れ込んだ比較的低温の冷却媒体FRは、冷却流路8よりも下流側Dにおける1対の巻層(下流側巻層D1)の間に挟まれた冷却流路3を流れる冷却媒体FRの温度を下げることができる。このため下流側巻層D1を冷却する効果が高められる。
また冷却流路8は冷却流路4とも交わるように形成されている。このため冷却流路5の冷却媒体FRに比べて比較的低温の状態を保っている冷却流路4を流れる冷却媒体FRも、案内板11に衝突させ冷却流路8内に導入することが容易になる。このため下流側巻層D1を流れる冷却媒体FRを冷却する効果がいっそう高められる。
上記の効果は、冷却流路8が直線軸lnに沿う方向に関する巻線1の中央部よりも下流側巻層D1側に配置されることによりいっそう顕著になる。これは中央部よりも下流側巻層D1側の領域において、冷却流路3を流れる冷却媒体FRの温度が局所的に高くなる可能性が高いためである。
また案内板10が第1の巻層1Aの内周面1Iに接続(配置)されるように形成されることにより、冷却流路5内を流れる冷却媒体FRが案内板10に衝突し、その流路を冷却流路8内へ導く効果が高くなる。たとえば内周面1Iと案内板10との間に隙間が形成されていれば、たとえ案内板10が冷却流路5内の冷却媒体FRを冷却流路8側に導くよう流路変更したとしても、その後冷却流路8内に流れ込む前にその冷却媒体FRが内周面1Iと案内板10との間の隙間内に導入し、冷却流路8内に流れ込まなくなる可能性がある。しかし本実施の形態の上記の構成とすることにより、このような可能性を低減することができる。
(実施の形態2)
図7および図8を参照して、本実施の形態のリアクトル200の構成は、実施の形態1のリアクトル100の構成と大筋で同様であるが、実施の形態1と同様に内周面1Iに接続(配置)される案内板10に加え、下流側巻層D1の第2の巻層1Bの外側の面である、冷却流路4を形成する外周面1Sに接続(または配置)された第1の案内部材としての案内板11が形成されている。
案内板11は案内板10と同様の材質により形成され、案内板10と同様に平面視においてたとえば円環形状を有している。案内板11の円環の平面形状の最内周面が外周面1Sに接続配置されるように形成されている。
実施の形態1,2をまとめれば、案内板は、冷却流路8の下流側の第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの少なくともいずれか一方に接続されるか、または冷却流路8の下流側の第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの少なくともいずれか一方の近くに配置されるように形成される。
案内板11は案内板10と同様に、その上流側Uを向く表面が、冷却流路8の下流側Dの側面に相当する壁面8Bに沿うように配置(形成)されている。ここでは特に、案内板11の上流側Uを向く表面は、冷却流路8の下流側Dの側面に相当する壁面8Bと同一平面となるように配置(形成)されている。
図9を参照して、本実施の形態においては、案内板11が形成される位置において、スペーサ7が上流側Uと下流側Dとの2つの領域に分かれている。しかしスペーサ7は、筒状カバー2と同様に、XからX’まで途切れることなく、直線軸lnに沿う方向に延びるように形成されてもよい。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においても基本的に実施の形態1と同様の作用効果を奏する。また本実施の形態においては第1の巻層1Aの内周面1Iに接続(配置)される案内板10のみならず、第2の巻層1Bの外周面1Sに接続(配置)される案内板11が形成されている。案内板11は案内板10と同様の機能を有する。すなわち案内板11は、(冷却流路3の冷却媒体FRと同様に)冷却流路5を流れる冷却媒体FRよりも低温である冷却流路4を流れる冷却媒体FRを衝突させてその流れる方向を変更させ、その冷却媒体FRを冷却流路8内に導入することができる。このため実施の形態1よりもいっそう高効率に、下流側巻層D1を冷却する効果が高められる。
なお案内板11と外周面1Sとは互いに直接接続されており、両者の間に隙間が存在しないことが好ましい。このようにすれば、より高効率に冷却流路4内を流れる冷却媒体FRが案内板11に衝突しその流路を冷却流路8内へ導く効果が高くなる。
ただし第1の巻層1Aの内周面1Iに隣接する冷却流路5は、通常は第2の巻層1Bの外周面1Sに隣接する冷却流路4よりも、平面視における断面積が大きく、より低温の冷却媒体FRが流れる傾向にある。このため一般的に、内周面1Iに接続される案内板10により冷却流路8,3内を冷却する効果の方が、外周面1Sに接続される案内板11により冷却流路8,3を冷却する効果よりも大きい。
(実施の形態3)
図10を参照して、本実施の形態のリアクトル300の構成は、実施の形態2のリアクトル200と大筋で同様の構成である。しかし本実施の形態においては、案内板10および案内板11の上流側Uに配置する表面10A,11Aが、冷却流路8の下流側Dの側面に相当する壁面8Bに対して角度を有するように傾斜している。案内板10および案内板11の下流側Dを向く表面10B,11Bは、表面10A,11Aとほぼ平行に対向するように形成されるため、これらの表面10B,11Bも壁面8Bに対して角度を有するように傾斜している。
図10に示すように、案内板10,11は、それぞれが接続(または配置)される巻線1(第1の巻層1Aまたは第2の巻層1B)から離れるにつれ上流側Uに配置される方向に向かうように傾斜することが好ましい。この点において、本実施の形態は、上記の表面10A,11A,10B,11Bに相当する表面が冷却流路8の壁面8Bにほぼ平行になっている実施の形態1,2と異なっている。
図10においては案内板10,11の双方が上記のように傾斜した面を有しているが、傾斜した面を有するのは案内板10,11の一方のみであってもよい。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態のように案内板10,11が、特に巻線1から離れるにつれ上流側Uに向かう方向に傾斜していれば、たとえば案内板10,11が巻線1に対して垂直に延びる実施の形態1,2の場合に比べて、より高効率に上流側Uから冷却流路4,5のそれぞれを流れる冷却媒体FRを冷却流路8内に導入することができる。このため実施の形態1,2よりもさらに下流側巻層D1の温度上昇を抑制する効果が高められる。
(実施の形態4)
図11および図12を参照して、本実施の形態の第1例のリアクトル400の構成は、実施の形態2のリアクトル200と大筋で同様の構成である。しかし本実施の形態においては、案内板10には筒状カバー12が、案内板11には筒状カバー13が、いずれも第1の筒状部材として接続されている。これらはすべて平面視においてたとえば円環形状を有しているが、特に他の部材が矩形状である場合、矩形状であってもよい。
筒状カバー12は案内板10の上流側Uを向く表面上に、筒状カバー13は案内板11の上流側Uを向く表面上に、それぞれ接続されており、いずれも案内板10,11から上流側Uに向かうように、直線軸lnに沿う方向に延在している。筒状カバー12,13は、案内板10,11から(図12の上下方向に関して)上流側巻層U1に隣り合う領域に達するように、直線軸lnに沿う方向に延在することが好ましい。
筒状カバー12はその平面形状の最内周面が案内板10の平面形状の最内周面と同一平面となるように配置され、その半径方向に関する寸法が案内板10よりも小さい。このため図12の上下方向に関して筒状カバー12と巻線1(第1の巻層1A)との間には間隙G1が形成される。同様に筒状カバー13はその平面形状の最外周面が案内板11の平面形状の最外周面と同一平面となるように配置され、その半径方向に関する寸法が案内板11よりも小さい。このため図12の上下方向に関して筒状カバー13と巻線1(第2の巻層1B)との間には間隙G2が形成される。
ここで、筒状カバー12,13はその直線軸lnに沿う方向の長さがより長いことが好ましい。また間隙G1,G2の図の上下方向に関する間隔、すなわち筒状カバー12と第1の巻層1A(筒状カバー13と第2の巻層1B)との間隔をより狭くすることがより好ましい。
筒状カバー12,13は筒状カバー2と同様に、ガラスエポキシまたは絶縁紙などの絶縁物、または絶縁物よりも熱伝導性が高いステンレスなどの非磁性金属により形成されることが好ましい。
また図11および図12においてはリアクトル400の平面形状が円形であるため筒状カバー12,13も他の各部材と同様に円環形状を有しているが、これに限らずたとえば筒状カバー12,13は(他の各部材と同様に)矩形状を有していてもよい。
図11および図12においては、案内板10,11と筒状カバー12,13とは別体として形成され、両者が互いに接続されている。しかし図13および図14を参照して、本実施の形態の第2例のリアクトル500においては、リアクトル400の案内板10と同様の形状、配置および機能を有する案内部材本体部と、リアクトル400の筒状カバー12とが一体となった一体案内板20が、第1の案内部材として設けられている。またリアクトル500においては、リアクトル400の案内板10と同様の形状、配置および機能を有する案内部材本体部と、リアクトル400の筒状カバー13とが一体となった一体案内板21が、第1の案内部材として設けられている。
リアクトル500の一体案内板20は、案内板10と筒状カバー12とが互いに接続されず一体となっている点を除き、リアクトル400の案内板10および筒状カバー12を合わせた構造体と基本的に同様の構成等を有している。すなわち一体案内板20のうち筒状カバー12に相当する部分は、直線軸lnに沿う方向に上流側Uに向かうように延び、巻線1(第1の巻層1A)と間隔を隔て、当該部分と第1の巻層1Aとの間に間隙G1が形成されるように配置されている。
同様に、リアクトル500の一体案内板21は、案内板11と筒状カバー13とが互いに接続されず一体となっている点を除き、リアクトル400の案内板10および筒状カバー12を合わせた構造体と基本的に同様の構成等を有している。すなわち一体案内板21のうち筒状カバー13に相当する部分は、直線軸lnに沿う方向に上流側Uに向かうように延び、巻線1(第2の巻層1B)と間隔を隔て、当該部分と第2の巻層1Bとの間に間隙G2が形成されるように配置されている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態2の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においては、筒状カバー12,13が設けられる(または筒状カバー12,13と同等の部分を有する一体案内板20,21を配置される)。また筒状カバー12,13(一体案内板20,21)は、直線軸lnに沿う方向に上流側Uに向かうように延びている。このため当該部分と巻線1(第1の巻層1Aまたは第2の巻層1B)との間には、間隙G1,G2のような、冷却流路5,4の延在方向に交差する断面よりも狭い断面を有する領域が形成される。
このようにすれば、当該狭い断面の間隙G1,G2に流れる冷却媒体FRの流速を、間隙G1,G2が存在しない広い断面の冷却流路5,4に比べて速くすることができる。このため、間隙G1,G2を単位時間に通る冷却媒体FRの、直線軸lnに沿う方向に関する寸法(広さ)を大きくすることができるため、より高効率に冷却流路8内に冷却媒体FRが導入される。したがって、下流側巻層D1の冷却効率を高めることができる。
このように冷却媒体FRの流路の幅を狭くして流速を速くする役割を有する筒状カバー12,13が、冷却流路8および案内板10,11を有するリアクトルに併用されることにより、下流側巻層D1を冷却する効率がいっそう高められる。
またリアクトル400のように案内板10,11と筒状カバー12,13とが別体として構成される場合に比べ、リアクトル500のようにこれらが一体となった構成の一体案内板20,21は短時間で容易に形成できる。
(実施の形態5)
図15および図16を参照して、本実施の形態のリアクトル600は、実施の形態2のリアクトル200の構成に加えて、第2の案内部材としての案内板14,15と、第2の筒状部材としての筒状カバー16,17とを有している。これらはすべて平面視においてたとえば円環形状を有しているが、特に他の部材が矩形状である場合、矩形状であってもよい。
案内板14,15は、第1の案内部材としての案内板10,11よりも、直線軸lnに沿う方向に関して下流側Dに配置されている。案内板14は第1の巻層1Aよりも内側すなわち直線軸lnに近い側に、第1の巻層1Aと互いに間隔をあけて配置されている。すなわち図15の平面視において、案内板14の最外周面と第1の巻層1Aの最内周面(内周面1I)とは互いに接しておらず、両者の間には図15の半径方向に間隔を有している。案内板15は第2の巻層1Bよりも外側すなわち直線軸lnから離れた側に、第2の巻層1Bと互いに間隔をあけて配置されている。すなわち図15の平面視において、案内板15の最内周面と第2の巻層1Bの最外周面とは互いに接しておらず、両者の間には図15の半径方向に間隔を有している。
筒状カバー16は、たとえば案内板14の平面視における最外周面に接続するように配置されることにより、案内板14の外側に配置される。筒状カバー16は図16の直線軸lnに沿う方向に関して、案内板14から下流側Dに延びるように配置されている。しかし筒状カバー16も第1の巻層1Aの内周面1Iに接続されてはおらず、筒状カバー16の最外周面と第1の巻層1Aの内周面1Iとは互いに間隔を隔てて配置され間隙G3が形成されている。なお案内板10と案内板14とは直線軸lnに沿う方向に関して互いに離れている。
筒状カバー17は、たとえば案内板15の平面視における最内周面に接続するように配置されることにより、案内板15の外側に配置される。筒状カバー17は図16の直線軸lnに沿う方向に関して、案内板15から下流側Dに延びるように配置されている。しかし筒状カバー17も第1の巻層1Aの外周面1Sに接続されてはおらず、筒状カバー17の最内周面と第2の巻層1Bの外周面1Sとは互いに間隔を隔てて配置され間隙G4が形成されている。なお案内板11と案内板15とは直線軸lnに沿う方向に関して互いに離れている。
案内板14,15および筒状カバー16,17は上記の案内板10,11および筒状カバー12,13と同様に、ガラスエポキシまたは絶縁紙などの絶縁物、または絶縁物よりも熱伝導性が高いステンレスなどの非磁性金属により形成されることが好ましい。
図15および図16においては実施の形態2のリアクトル200に案内板14,15および筒状カバー16,17を追加した構成を示しているが、これに限らず、上記の他の実施の形態のリアクトルに案内板14,15および筒状カバー16,17を追加した構成としてもよい。
以上のように案内板14,15および筒状カバー16,17を有する点において本実施の形態は上記の各実施の形態(特に実施の形態2)と異なるが、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態2の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
上記の各実施の形態1〜4のように案内板10,11を配置すれば、その上流側Uを向く表面10A,11Aが冷却媒体FRに衝突して冷却流路8に冷却媒体FRを導入するため、たとえば冷却流路8より下流側Dにおける冷却流路4,5内を流れる冷却媒体FRの量が減少する可能性がある。冷却流路4,5内を流れる冷却媒体FRの量が減少すれば、特に下流側巻層D1が局所的に温度上昇する可能性がある。
そこで本実施の形態のように、案内板10,11よりも下流側Dに案内板14,15を設け、さらにこれに接続するよう下流側Dに延びる筒状カバー16,17を設けることにより、案内板14,15が筒状カバー16,17に隣接する間隙G3,G4に冷却媒体FRを流す効率を高めることができる。これは実施の形態4と同様に、狭い間隙G3,G4に流れる冷却媒体FRの流速を速くすることにより、間隙G3,G4を単位時間に通る冷却媒体FRの、直線軸lnに沿う方向に関する寸法(広さ)を大きくすることができるためである。このため特に下流側巻層D1の局所的な温度上昇を抑制することができる。
(実施の形態6)
図17〜図19を参照して、本実施の形態のリアクトル700は、案内板10,11が内周面1I上および外周面1S上に接続される代わりに、下流側巻層D1の最も上流側Uの端面にあたる壁面8Bの上に接続されるように形成されている。このように本実施の形態においては案内板が、冷却流路8から見て下流側Dに位置する第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとの少なくともいずれか一方(ここでは双方)の、冷却流路8に面する壁面8Bの上に形成されている。
案内板10は第1の巻層1Aの最も上流側Uの端面であり冷却流路8の下流側Dの側面である壁面8Bの上に広がるように形成され、かつ第1の巻層1Aの内側にも突起するように広がっている。つまり案内板10は平面視において第1の巻層1Aおよび冷却流路5の一部と重なるように配置される円環形状である。
案内板11は第2の巻層1Bの最も上流側Uの端面であり冷却流路8の下流側Dの側面である壁面8Bの上に広がるように形成され、かつ第2の巻層1Bの外側にも突起するように広がっている。つまり案内板10は平面視において第2の巻層1Bおよび冷却流路4の一部と重なるように配置される円環形状である。ただし案内板10,11は他の部材の形状に合わせてたとえば矩形状を有していてもよい。
案内板10,11の(直線軸lnに沿う方向の)厚みは、冷却流路8の(直線軸lnに沿う方向の)幅よりも薄い。このため冷却流路8の上流側Uの側面に相当する壁面8Aと案内板10,11との隙間が冷却流路8として形成されている。この冷却流路8の一部には図19に示すようにスペーサ9が配置されている。スペーサ9の上流側巻層U1側の端面9Aは壁面8Aと接し、スペーサ9の下流側巻層D1側の端面9Bは案内板10,11と接している。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においては案内板10,11が冷却流路8内の壁面8B上に接続され、冷却流路8からの突起部分が冷却流路5,4内に入り込むように形成されている。このため案内板10,11が冷却流路4,5を流れる冷却媒体FRを冷却流路8内に導入する効果が確保できる。
また本実施の形態においては下流側巻層D1の内周面1I上および外周面1S上には案内板が接続されない。このため内周面1Iおよび外周面1Sが冷却流路5,4内を流れる冷却媒体FRと接触可能な部分の面積が大きくなることから、冷却媒体FRによる巻線1の冷却効率が高められる。
(実施の形態7)
図20を参照して、本実施の形態のリアクトル800は、実施の形態6のリアクトル700の案内板10,11のそれぞれの上流側Uを向く表面10A,11A上に、筒状カバー12,13が接続されている。筒状カバー12,13は、案内板10,11から上流側巻層U1側に向かうように、直線軸lnに沿う方向に延在している。筒状カバー12,13はたとえば実施の形態4と同様に、巻層1A,1Bとの間に間隙G1,G2を形成するように配置される。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態6の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態のように、実施の形態6の案内板10,11の態様に筒状カバー12,13が接続されてもよい。このようにすれば、実施の形態4と同様に、案内板10,11が冷却流路8内に冷却媒体FRを導入する効果をいっそう高めることができるため、巻層1A,1Bの冷却効率をいっそう高めることができる。
(実施の形態8)
図21〜図23を参照して、本実施の形態のリアクトル900の構成は、実施の形態1のリアクトル100の構成と大筋で同様であるが、巻線1が第1の巻層1Aと第2の巻層1Bとに加え第3の巻層1Cを有している。第3の巻層1Cは平面視において第2の巻層1Bと間隔をあけて、第2の巻層1Bの外側に巻回されている。なお上記の各実施の形態と同様に、本実施の形態においては第1の巻層1Aと第2の巻層1Bと第3の巻層1Cと、上流側巻層U1と下流側巻層D1とは1本の線材により形成されるが、各巻層は別の線材として形成されてもよい。
第2の巻層1Bの外向きの表面と第3の巻層1Cの内向きの表面との双方に接するように、スペーサ6,7と同様の形状および材質のスペーサ60が配置され、これにより第2の巻層1Bと第3の巻層1Cとの間に冷却流路4が、第3の巻層1Cと筒状カバー2との間に冷却流路30が、それぞれ形成される。
本実施の形態においてはスペーサ9の上流側巻層U1に対向する端面9Aは図23の巻線1A,1B,1Cの端部8Aと接し、スペーサ9の下流側巻層D1に対向する端面9Bは図23の巻層1A,1B,1Cの端部8Bと接する。またスペーサ9の外周側の表面はスペーサ60と接触している。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態のリアクトル900が示すように、巻線1を構成する複数の巻層は、2以上の任意の数とすることができる。またリアクトル900は実施の形態1のリアクトル100をベースに巻層の数を増加させた構成としているが、他の実施の形態2〜7に示す各リアクトルの巻層の数を増加させた構成としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 巻線、1A 第1の巻層、1B 第2の巻層、1C 第3の巻層、1I 内周面、1S 外周面、2,12,13,16,17 筒状カバー、3,4,5,8,30 冷却流路、6,7,9,60 スペーサ、10,11,14,15 案内板、20,21 一体案内板、100,200,300,400,500,600,700,800,900 リアクトル、FR 冷却媒体、G1,G2,G3,G4 間隙、ln 直線軸。

Claims (8)

  1. 仮想の直線軸を中心として、前記直線軸の周囲を巻回された線材から前記直線軸に沿って延びる内側巻層と、前記直線軸を中心として前記内側巻層と間隔をあけて前記内側巻層の外側に位置し、前記線材が巻回された外側巻層とを含む巻線と、
    冷却媒体の流れる方向を変更させる第1の案内部材とを備え、
    前記内側巻層と前記外側巻層との間に冷却媒体が流れる第1の冷却流路が形成され、
    前記内側巻層と前記外側巻層との少なくともいずれか一方において前記第1の冷却流路とつながる開口部からなる第2の冷却流路が形成され、
    前記第1の案内部材は、前記第2の冷却流路において前記第1の冷却流路とつながる一方開口端と反対側に位置する他方開口端において、前記内側巻層または前記外側巻層の少なくともいずれか一方の冷却媒体の流通方向における下流側に配置され
    前記第1の案内部材には第1の筒状部材が接続されており、
    前記第1の筒状部材は、前記第1の案内部材から冷却媒体の流通方向における上流側に延びるように配置されており、
    前記第1の筒状部材は前記巻線と間隔を隔てて配置される、リアクトル。
  2. 前記第1の案内部材は、案内部材本体部と、前記案内部材本体部から冷却媒体の流通方向における上流側に延びかつ前記巻線と間隔を隔てて配置される前記第1の筒状部材とが一体として形成された一体案内板として設けられる、請求項に記載のリアクトル。
  3. 仮想の直線軸を中心として、前記直線軸の周囲を巻回された線材から前記直線軸に沿って延びる内側巻層と、前記直線軸を中心として前記内側巻層と間隔をあけて前記内側巻層の外側に位置し、前記線材が巻回された外側巻層とを含む巻線と、
    冷却媒体の流れる方向を変更させる第1の案内部材とを備え、
    前記内側巻層と前記外側巻層との間に冷却媒体が流れる第1の冷却流路が形成され、
    前記内側巻層と前記外側巻層との少なくともいずれか一方において前記第1の冷却流路とつながる開口部からなる第2の冷却流路が形成され、
    前記第1の案内部材は、前記第2の冷却流路において前記第1の冷却流路とつながる一方開口端と反対側に位置する他方開口端において、前記内側巻層または前記外側巻層の少なくともいずれか一方の冷却媒体の流通方向における下流側に配置され
    前記第1の案内部材よりも冷却媒体の流通方向における下流側に配置される第2の案内部材と、
    前記第2の案内部材に接続され、前記第2の案内部材から冷却媒体の流通方向における下流側に延びるように配置される第2の筒状部材とをさらに備える、リアクトル。
  4. 前記第2の案内部材および前記第2の筒状部材は、前記巻線と間隔を隔てて配置される、請求項に記載のリアクトル。
  5. 前記内側巻層の内側には、前記直線軸を含むように前記直線軸に沿う方向に延びる第3の冷却流路が形成され、
    前記第2の冷却流路は前記第3の冷却流路に通じている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  6. 前記第2の冷却流路は、前記直線軸に沿う方向に関する前記巻線の中央部よりも冷却媒体の流通方向における下流側に配置される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のリアクトル。
  7. 前記第1の案内部材は前記内側巻層の内周面に接続される、請求項1〜6のいずれか1項に記載のリアクトル。
  8. 前記内側巻層と前記外側巻層との双方に接するように前記内側巻層と前記外側巻層との間に配置される第1のスペーサと、
    前記第2の冷却流路に配置され、冷却媒体の流通方向における上流側に位置する前記内側巻層または前記外側巻層の少なくともいずれか一方と、冷却媒体の流通方向における下流側に位置する前記内側巻層または前記外側巻層の少なくともいずれか一方との双方に接触するように挟まれる第2のスペーサとをさらに備え、
    前記第1および第2のスペーサは、セラミックまたはステンレスにより形成される、請求項1〜のいずれか1項に記載のリアクトル。
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