JPH0822198B2 - 冷水魚の飼育機 - Google Patents

冷水魚の飼育機

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JPH0822198B2 JP63169700A JP16970088A JPH0822198B2 JP H0822198 B2 JPH0822198 B2 JP H0822198B2 JP 63169700 A JP63169700 A JP 63169700A JP 16970088 A JP16970088 A JP 16970088A JP H0822198 B2 JPH0822198 B2 JP H0822198B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、紅鱒、岩魚、山女等の冷水魚を飼育するた
めの冷水魚の飼育機に関する。
[従来の技術] 本発明者らは、既に、虹鱒、岩魚、山女等の冷水魚を
飼育する飼育機(特開昭63−109728号公報記載のもの)
を開発した。
この飼育機は、冷水魚を入れる飼育槽内の水を繰り返
し浄化、再生して使用する構造のもので、冷水魚の飼育
に用いる水を、大幅に節約できる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述飼育機を用いて、冷水魚を飼育し
た場合には、冷水魚の飼育に使用済みの水を繰り返し浄
化、再生して冷水魚を飼育する水として使用するため、
新しい地下水又は湧き水を垂れ流しする水中で冷水魚を
飼育する手段の飼育方法、即ち、冷水魚の飼育に使用し
た水を1回の使用のみで捨ててしまう従来の飼育方法と
比べて、飼育槽内で飼育中の冷水魚にIPN(Infectious
Pancreatic Necrosisの略、日本名は伝染性膵臓壊死
症)、IHN(Infectious Hematopoietic Necrosisの略、
日本名は伝染性造血器壊死症)等のウイルス病が発生し
易かった。
また、上述新しい地下水等を1回の使用のみで捨てて
しまう従来の冷水魚の飼育方法においても、同様に飼育
中の冷水魚にIPN、IHN等のウイルス病が発生し易かっ
た。
そこで、本発明者らは、鋭意研究の結果、水温が11℃
〜14℃前後の冷水中で棲息すると言われている紅鱒、岩
魚、山女等の冷水魚を、20℃前後の高温な水温に保った
水中で飼育したところ、該高温な水温に保った水中で飼
育した冷水魚には、IPN、IHN等のウイルス病がほとんど
発生せずに、冷水魚が揃って元気に生育することを発見
した。
そして、その発見に基づき、冷水中に棲息すると言わ
れている冷水魚を、高温な水温に保持した水中でウイル
ス病の発生を防ぎながら飼育するための、冷水魚の飼育
機を開発した。
即ち、本発明は、冷水魚の飼育に使用済みの水を繰り
返し濾過、再生して冷水魚の飼育に使用する方式の飼育
機であって、飼育中の冷水魚にウイルス病が発生するの
を防ぐことのできる、冷水魚の飼育機(以下、飼育機と
いう)を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の飼育機は、虹
鱒、岩魚、山女等の冷水魚を入れて飼育する水を収容し
た飼育槽と、該飼育槽内の水を飼育槽の内外に亙って循
環させる循環路と、該循環路に沿って飼育槽内の水を強
制循環させる循環ポンプと、上記循環路を循環する水中
の固形物を除去する濾過器と、該濾過器で固形物を除去
した循環路を循環する水中の有機物を除去する生物処理
槽と、該生物処理槽で有機物を除去した循環路を循環す
る水中の雑菌を死滅させる殺菌灯とを備えた飼育機にお
いて、上記生物処理槽内に滞留する水を所定の高温状態
に加熱する加熱手段を備えたことを特徴としている。
[作用] 上記構成の飼育機においては、循環ポンプを作動させ
て、飼育槽内に収容した水を、循環路を通して、飼育槽
の内外に亙って循環させることができる。
そして、飼育槽内で飼育中の冷水魚が排出する魚糞等
の固形物であって、循環路を循環する水中に含まれる魚
糞等の固形物を、濾過器により除去できる。
また、冷水魚を飼育中の飼育槽内の水中に含まれるア
ンモニア性窒素等の有機物であって、濾過器で固形物が
除去されて循環路を循環する水中の有機物を、生物処理
槽内に棲息するバクテリアにより分解、除去できる。
また、生物処理槽で有機物が除去されて循環路を循環
する水中に含まれる雑菌を、殺菌灯により死滅させるこ
とができる。
そして、それらの濾過器、生物処理槽、殺菌灯によ
り、水中の固形物、有機物が除去されて、水中に含まれ
る雑菌が死滅した状態の、浄化、再生された水を、循環
路を通して、飼育槽内に供給し続けることができる。そ
して、その浄化、再生された水を、飼育槽内で冷水魚を
飼育する水として、再利用できる。
また、上記のようにして、循環路を通して飼育槽の内
外に亙って水を循環させた際に、生物処理槽内に滞留す
る水を、加熱手段により、20℃前後より高い所定の高温
状態に加熱できる。
そして、その高温に加熱した水を、循環路を通して、
生物処理槽内から飼育槽内に供給し続けることができ
る。そして、その飼育槽内に供給し続ける高温に加熱し
た水により、飼育槽内に収容した水の温度を、20℃前後
の例えば19℃〜21℃の高温状態に保持し続けることがで
きる。
また、上記のようにして、生物処理槽内に滞留する水
を、加熱手段により、高温に加熱した際には、その高温
に加熱した水で、生物処理槽内に棲息するバクテリアの
活動を活発化できる。そして、その活発化したバクテリ
アにより、生物処理槽内に滞留する水中に残存する有機
物を、余すところなく、迅速かつ的確に分解、除去でき
る。そして、その有機物を余すところなく除去した水
を、循環路を通して、生物処理槽内から飼育槽内に供給
し続けることができる。
[実施例] 次に、本発明の実施例を図面に従い説明する。
第1図ないし第3図は本発明の飼育機の好適な実施例
を示し、第1図はその概略構造を示す平面図、第2図は
その概略構造を示す正面図、第3図はその加熱手段周辺
の拡大斜視図である。以下に、この飼育機を説明する。
図において、2は紅鱒、岩魚、山女等の冷水魚を飼育
する水1を収容した飼育槽である。
この飼育槽2は、その上端を広く開口させている。飼
育槽内底面2aは、第2図に示したように、飼育槽2の前
方に向けて下方に緩やかに傾斜させている。
飼育槽2内には、複数枚の仕切り板9を、飼育槽2内
の前後方向に、所定間隔ずつあけて、飼育槽2内を横断
して、並べて架設している。
飼育槽2には、飼育槽2内に収容した水1を飼育槽2
の内外に亙って循環させる循環パイプ11等からなる循環
路3を設けている。具体的には、図2に示したように、
飼育槽2前端の飼育槽内底面2aと、飼育槽2後端の上端
縁の内側部分との間に亙って、循環パイプ11と濾過器5
と循環パイプ11と生物処理槽路と樋13とを順次連ねてな
る循環器3を設けている。
循環路3を循環する水1中に含まれる魚糞等の固形物
を除去する濾過器5と、循環路3を循環する水1中のア
ンモニア性窒素等の有機物を除去する生物処理槽6と
は、第2図に示したように、飼育槽2の後方に位置する
部分に、循環路3を循環する水1の循環方向に向けて
し、順次並べて備えている。
生物処理槽6は、第2図の示したように、その上端を
広く開口させている。生物処理槽6内には、化学繊維マ
ット12を格子状に幾層にも積層している。化学繊維マッ
ト12には、好気性のバクテリアを棲息させている。
循環路3には、飼育槽2内の水を、循環路3を通し
て、飼育槽2の内外に亙って強制循環させる循環ポンプ
4を備えている。具体的には、第2図に示したように、
飼育槽2前端の飼育槽内底面2aと濾過器5内とを連通す
る循環路3を構成する循環パイプ11の中途部に、飼育槽
2内前端の水1を、循環パイプ11内を通して、飼育槽2
内前端から濾過器5内に強制循環させる循環ポンプ4を
備えている。そして、その濾過器5内に強制循環させた
水1を、濾過器5内と生物処理槽6内とに滞留する水1
の間、及び生物処理槽6内と飼育槽2内とに滞留する水
1の間に存在する水位の高低差を利用して、生物処理槽
6内を通して、飼育槽2後端の上端縁の内側部分に自然
循環させることができるようにしている。
生物処理槽6前端の上端縁と飼育槽2後端の上端縁と
に亙っては、循環路3一部を構成する断面コの字状の樋
13を、複数個並べて架設している。そして、生物処理槽
路内に滞留する有機物が除去された水1を、生物処理槽
6前端の上端縁からその外部に溢出させて、その水1
を、樋13内を通して、飼育槽2後端の上端縁の内側部分
に循環させることができるようにしている。
生物処理槽6前端の上端縁と飼育槽2後端の上端縁と
に亙って架設した樋13の上方には、殺菌灯7を、樋13を
横断して、複数本並べて架設している。そして、樋13内
を通過する水1中に含まれる雑菌を、殺菌灯7を用い
て、死滅させることができるようにしている。
以上の構成は、既述従来の特開昭63−109728号公報に
記載された冷水魚の飼育機と同様であるが、図の飼育機
では、飼育槽2の内外に亙って循環させる水1であっ
て、生物処理槽6内に滞留する水1を所定の高温状態に
加熱する加熱手段8を備えている。
詳しくは、第3図に示したように、生物処理槽6内上
部と樋13の後端近くの生物処理槽6前端の上端縁の内側
部分との間に亙って、バイパス循環パイプ14を、生物処
理槽6外部を通し、配設している。そして、生物処理槽
6内に滞留する水1を、生物処理槽6外部に配置したバ
イパス循環パイプ14内を通して、樋13の後端近くの生物
処理槽6前端の上端縁の内側部分に循環させることがで
きるようにしている。
バイパス循環パイプの水取り入れ口14aには、サブ循
環ポンプ15を備えている。そして、そのサブ循環ポンプ
15を作動させて、生物処理槽6内に滞留する水1を、バ
イパス循環パイプ14内を通して、生物処理槽6の内外に
亙って強制循環させることができるようにしている。
バイパス循環パイプ14の中途部には、ボイラ等の加熱
器16を備えている。そして、その加熱器16を用いて、バ
イパス循環パイプ14内を循環する水1を20℃前後より高
温の30℃前後等に加熱できるようにしている。
なお、場合によっては、加熱手段8に、パイプヒータ
等を用いて、そのパイプヒータ等を、生物処理槽6内に
備えても良い。そして、そのパイプヒータ等を用いて、
生物処理槽6内に滞留する水1を直接に加熱しても良
い。
加えて、図の飼育機では、飼育槽2、濾過器5、生物
処理槽6、樋13、樋13の上方に架設した殺菌灯7等から
なる飼育機の全体を、ビニールハウス17内に収容してい
る。そして、加熱手段8で加熱して飼育槽2内に供給し
続ける高温な水1で加熱し続ける飼育槽2内の水1の温
度を、外気温に影響されずに、20℃前後の高温状態に的
確に保持できるようにしている。
第1図ないし第3図に示した飼育機は、以上のように
構成している。
次に、この飼育機を用いて、虹鱒、岩魚、山女等の冷
水魚を飼育する方法とその作用を説明する。
上述飼育機において、循環ポンプ4を作動させる。そ
して、飼育槽2内に収容した水1を、循環路3を構成す
る循環パイプ11内、濾過器5内、生物処理槽6内、樋13
内を通して、飼育槽2の内外に亙って強制循環させる。
すると、循環路3を通して、飼育槽2の内外に亙って
循環する水1中に含まれる魚糞等の固形物が、濾過器5
内を通過する際に、濾過器5内に充填された濾過材等に
より、除去される。
また、循環路3を通して、飼育槽2の内外に亙って循
環する水1中に含まれるアンモニア性窒素等の有機物
が、生物処理槽6内を通過する際に、生物処理槽6内に
積層された化学繊維マット12に棲息する好気性のバクテ
リアにより、分解、除去される。
また、生物処理槽6内で有機物が分解、除去されて、
循環路3の一部を構成する樋13内を循環する水1中に含
まれる雑菌が、樋13内を通過する際に、樋13の上方に架
設された殺菌灯7により、死滅する。
そして、濾過器5、生物処理槽6、殺菌灯7により、
固形物、有機物が除去されて、雑菌が死滅した状態の浄
化、再生された水1が、樋13内を通して、樋13が架設さ
れた飼育槽2後端の上端縁の内側部分の飼育槽2内後端
に供給し続けられる。そして、その飼育槽2内後端に供
給された水1が、飼育槽2の前方に向けて下方に緩やか
に傾斜する飼育槽内底面2aを伝って、飼育槽2内に横断
して並べて設けられた複数枚の仕切り板9の下端縁と飼
育槽内底面2aとの間の隙間10を縫って、飼育槽2内をそ
の前方にゆっくりと流れる。そして、飼育槽2内前端に
達した水1が、飼育槽2内前端の飼育槽内底面2aに連結
された循環路3を構成する循環パイプ11内に流出し続け
る。
その際に、加熱手段8を構成するサブ循環パイプ15と
加熱器16とを共に作動させる。そして、生物処理槽6内
上部に滞留する有機物が分解、除去された水1を、サブ
循環ポンプ15を用いて、バイパス循環パイプ14内を強制
循環させる。そして、そのバイパス循環パイプ14内を強
制循環させる水1を、バイパス循環パイプ14の中途部に
設けられた加熱器16を用いて、30℃前後等の高温に加熱
する。そして、その加熱した水1を、バイパス循環パイ
プ14内を通して、樋13が架設された生物処理槽6前端の
上端縁の内側部分に供給し続ける。
すると、その生物処理槽6前端の上端縁の内側部分に
供給された高温に加熱された水1が、樋13内を循環する
水1に混入する。そして、樋13内を循環する水1が、高
温状態となる。そして、その高温状態となった水1が、
樋13内を通して、飼育槽2内後端に供給し続けられる。
そして、その飼育槽2内後端に供給し続けられる高温状
態の水1が、飼育槽2内に収容された水1に混入して、
飼育槽2内の水1と共に、飼育槽2内に並べて架設され
た複数枚の仕切り板9と飼育槽内底面2aとの間の隙間10
を縫って、飼育槽内底面2aをその後端からその前端に向
けてゆっくりと流れる。そして、その飼育槽2内をその
後端からその前端に向けて流れる水1の温度が、20℃前
後の例えば19℃〜21℃の高温状態に保持し続けられる。
その結果、その飼育槽2内をその後端からその前端に
向けてゆっくりと流れる20℃前後の高温に保持された水
1中で、冷水魚を、ウイルス病に罹らせずに、順調に揃
って生育し続けることができる。
実験によれば、上述飼育機を用いて、飼育槽2内の19
℃〜21℃の高温状態に保持した水1中で、虹鱒、岩魚、
山女等の冷水魚を飼育すれば、冷水魚が、IPN、IHN等の
ウイルス病に罹らずに、揃って順調に生育することが確
認された。そして、冷水魚が卵から2g前後の稚魚になる
までの歩留りが、約90%まで向上することが確認され
た。
また、従来の飼育機を用いて、冷水魚を12℃前後の水
温に保持した水中で飼育した場合には、その餌つき日数
が、7日〜10日かかったが、本発明の飼育機を用いて、
冷水魚を飼育槽2内の20℃前後の高温状態に保持した水
1中で飼育した場合には、その餌つき日数が、ほぼ3日
に短縮されることが確認された。
さらに、本発明の飼育機を用いて、冷水魚を20℃前後
の高温状態に保持した水1中で飼育すれば、飼育槽2中
で飼育中の冷水魚の餌食いが良くなって、冷水魚の全体
が揃って順調に生育することが確認された。そして、冷
水魚の魚体の大きさのばらつきが少なくなって、冷水魚
の飼育期間も短縮されることが確認された。
また、上述飼育機においては、加熱手段8を用いて高
温に加熱された水1が生物処理槽6内の水1に混入し
て、生物処理槽6内の水1の温度が上昇する。そして、
その温度が上昇した生物処理槽6内の水1中に浸漬され
た化学繊維マット12に棲息するバクテリアの活動が活発
化する。そして、その活発化したバクテリアにより、生
物処理槽6内に滞留する水1中に含まれるアンモニア性
窒素等の有機物が余すところなく迅速かつ的確に分解、
除去される。
そのため、実験によれば、上述飼育機を用いて、冷水
魚を飼育すれば、飼育槽2内の水1中に含まれる有機物
の残存濃度が、従来の飼育機に比べて、減少することが
確認された。
また、上述飼育機においては、生物処理槽6内に滞留
する水1を、バイパス循環パイプ14内を通して、生物処
理槽6外部を強制循環させている。そして、その生物処
理槽6外部のバイパス循環パイプ14内を強制循環させる
水1を、加熱器16により、加熱し続けている。そして、
その加熱器16で加熱した水1を、生物処理槽6内に供給
し続けて、生物処理槽6内の水1を間接的に高温に加熱
している。
そのため、実験によれば、飼育槽2内の水1を、パイ
プヒータ等を用いて、直接加熱した場合と比べて、生物
処理槽6内から飼育槽2内に供給し続ける水1中で飼育
する冷水魚が、加熱能力が大小に変動し易い加熱手段8
の悪影響を直接に受けずに、揃って順調に生育すること
が確認された。また、生物処理槽6内の化学繊維マット
12に棲息するバクテリアも、加熱能力が大小に変動し易
い加熱手段8の悪影響を直接に受けずに、その活動が揃
って順調に活発化することが確認された。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の飼育機によれば、冷水
魚を飼育中の飼育槽内を流れる水の温度を、20℃前後の
高温状態に的確に保持し続けることができる。
そして、飼育中の冷水魚にIPN、IHN等のウイルス病を
発生させずに、冷水魚を揃って順調に生育させることが
できる。そして、冷水魚を飼育する際の歩留りを大幅に
向上させることができる。
また、冷水魚の餌つき日数を、大幅に短縮できる。
さらに、冷水魚の餌食いを良くして、冷水魚の飼育日
数を短縮したり、飼育中の冷水魚の魚体のばらつきを少
なく抑えたりできる。
また、生物処理槽内の化学繊維マットに棲息するバク
テリアの活動を、活発化できる。そして、冷水魚に悪影
響を与える虞のある飼育槽内の水中の有機物の残存濃度
を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の飼育機の概略構造を示す平面図、第2
図は本発明の飼育機の概略構造を示す正面図、第3図は
本発明の飼育機の加熱手段周辺の拡大斜視図である。 1……水、2……飼育槽、3……循環路、4……循環ポ
ンプ、5……濾過器、6……生物処理槽、7……殺菌
灯、8……加熱手段、9……仕切り板、11……循環パイ
プ、12……化学繊維マット、13……樋、14……バイパス
循環パイプ、15……サブ循環ポンプ、16……加熱器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−109728(JP,A) 実開 昭63−33776(JP,U) 実公 昭60−3727(JP,Y2) 大島泰雄外1名監修「養魚講座第10巻ニ ジマス」(昭和49.9.1.緑書房発行) P.14〜15,P.164〜171

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】虹鱒、岩魚、山女等の冷水魚を入れて飼育
    する水を収容した飼育槽と、該飼育槽内の水を飼育槽の
    内外に亙って循環させる循環路と、該循環路に沿って飼
    育槽内の水を強制循環させる循環ポンプと、上記循環路
    を循環する水中の固形物を除去する濾過器と、該濾過器
    で固形物を除去した循環路を循環する水中の有機物を除
    去する生物処理槽と、該生物処理槽で有機物を除去した
    循環路を循環する水中の雑菌を死滅させる殺菌灯とを備
    えた飼育機において、上記生物処理槽内に滞留する水を
    所定の高温状態に加熱する加熱手段を備えたことを特徴
    とする冷水魚の飼育機。
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