JP3887319B2 - 魚介類の養殖システム及び魚介類の養殖方法 - Google Patents

魚介類の養殖システム及び魚介類の養殖方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飼育水を循環させて再利用しながら、飼育槽でエビや魚など魚介類を養殖するようにした魚介類の養殖システム及び魚介類の養殖方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飼育槽の飼育水を浄化して循環させることによって、飼育槽内で魚介類を高密度に養殖するシステムが従来から種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このような養殖システムにあって、例えば飼育槽でクルマエビを養殖する場合、体重1g程度の子エビを飼育槽に入れ、飼育槽内で子エビが体重20g程度の成エビにまで育成した後に、飼育槽から成エビを取り出して出荷することができる。そしてこのように体重1g程度の子エビが体重20g程度の成エビにまで育成するのに必要な期間は、通常2ヶ月程度である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−159241号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
エビなどの魚介類を飼育槽で養殖する場合、飼育槽の容積は魚介類の体重に比例したものが必要であるとされている。例えば、体重20gの成エビを飼育するのに必要な容積は、体重1gの子エビの飼育に必要な容積の20倍である。そして、上記のように飼育槽で子エビから出荷可能な成エビにまで育成する場合には、成エビに必要な容積を有する飼育槽を用いる必要がある。
【0006】
従って、飼育槽で子エビを飼育している間は、飼育槽の1/20の容積しか有効利用していないということであり、飼育槽の使用効率のうえで問題を有するものであった。また、子エビが成エビにまで育成するのに必要な期間は、水温を保つなど飼育状態を理想的に設定すれば2ヶ月程度であるが、設備のメンテナンスに必要な期間を考慮すると、最大年間5回しか魚介類を生産することができないものであった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、飼育槽の使用効率が高く、魚介類の出荷サイクルを短くして魚介類の生産効率を高めることができる魚介類の養殖システム及び養殖方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る魚介類の養殖システムは、魚介類を飼育する飼育槽1と、飼育槽1の飼育水2を浄化する飼育水浄化手段3と、飼育水2を飼育槽1と飼育水浄化手段3の間で循環させる循環手段4とを備えた魚介類の養殖システムにおいて、飼育槽1を、初期状態の魚介類を中間状態にまで育成させるための少なくとも2つの初期育成槽5と、各初期育成槽5とそれぞれ開閉可能な仕切り部6を介して連通可能に接続されると共に、各初期育成槽5のうちの1つの初期育成槽5と連通させて使用され、中間状態にまで育成された魚介類を出荷可能状態にまで育成させるための1つの共通育成槽7とから形成して成る。
また、飼育槽1の底部に砂床8を敷設し、上端が砂床8の上面より上で且つ、飼育水2の水面より下に位置する仕切り壁9を飼育槽1内に複数設け、この仕切り壁9の上側に仕切り板10を脱着自在に取付けることによって、初期育成槽5と共通育成槽7の間の仕切り部6を形成する。
更に、砂床8の下側に砂の粒径より大きい目を有する捕獲用ネット11を張設し、捕獲用ネット11を砂床8の上方へ引き上げることによって、捕獲用ネット11の上に魚介類を捕獲するようにして成ることを特徴とするものである。
【0009】
また請求項2の発明は、請求項1において、飼育槽1を2箇所の仕切り部6で仕切って3槽に分割し、両端部の槽をそれぞれ初期育成槽5、中央部の槽を共通育成槽7として形成して成ることを特徴とするものである。
【0010】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、初期育成槽5に飼育水2が張られる容積と、連通させた初期育成槽5と共通育成槽7に飼育水2が張られる容積の比が、中間状態の魚介類の体重と、出荷可能状態の魚介類の体重の比にほぼ等しくなるように、初期育成槽5と共通育成槽7の大きさを設定して成ること特徴とするものである。
【0013】
また請求項の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、捕獲用ネット11を複数枚重ねて砂床8の下側に張設し、上から1枚ずつ捕獲用ネット11を引き上げるようにして成ることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項に係る魚介類の飼育方法は、上記の請求項1乃至のいずれかに記載の魚介類の養殖システムを用いて魚介類を養殖するにあたって、少なくとも2つの初期育成槽5のうち、第1の初期育成槽5aに初期状態の魚介類を入れて中間状態にまで育成すると共に、これと並行して、第2の初期育成槽5bと共通育成槽7の間の仕切り部6を開いて連通させ、第2の初期育成槽5bで初期状態から中間状態に育成した魚介類を、連通して一体化した両槽5b,7で出荷可能状態にまで育成する段階と、第2の初期育成槽5bと共通育成槽7の両槽から出荷可能状態に育成した魚介類を取り出した後にこの第2の初期育成槽5bと共通育成槽7の間の仕切り部6を閉じ、この第2の初期育成槽5bに初期状態の魚介類を入れて中間状態にまで育成すると共に、これと並行して、上記の第1の初期育成槽5aと共通育成槽7の間の仕切り部6を開いて連通させ、第1の初期育成槽5aで中間状態に育成した魚介類を、連通して一体化した両槽5a,7で出荷可能状態にまで育成する段階とを、繰り返して魚介類の養殖を行なうことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図13は養殖システムの概略構成を示すものであり、魚介類を飼育する飼育槽1と、飼育槽1の飼育水2を浄化する飼育水浄化手段3と、飼育水2を飼育槽1と飼育水浄化手段2の間で循環させる循環手段4とを備えて形成してある。図13のシステムでは、沈殿槽15、生物処理濾過槽16、紫外線殺菌槽17で飼育水浄化手段3を形成するようにしてあり、各槽を接続する配管及びポンプ18によって循環手段4を形成するようにしてある。この養殖システムにあって、飼育槽1の水はポンプ18によってクローズドサイクルで循環させるようにしてあり、飼育槽1の飼育水2はまず沈殿槽15に流入し、飼育槽1内で発生したSSや排泄物、残餌などの固形分が、自然沈降とサイクロン水流によって飼育水2から分離されて除去される。生物処理濾過槽16には微生物が付着した濾材が充填してあり、沈殿槽15を通過した飼育水2が生物処理濾過槽16に流入すると、魚介類の排泄物から発生するアンモニアが微生物の硝化反応により硝酸まで分解される。また沈殿槽15で取り切れなかった細かなSSはこの生物処理濾過槽16で濾過して除去される。生物処理濾過槽16を通過した飼育水2には紫外線殺菌槽17において紫外線が照射され、有害微生物細菌が殺菌される。このようにして沈殿槽15、生物処理濾過槽16、紫外線殺菌槽17で浄化された飼育水2は、ポンプ18によって飼育槽1に返送されるようになっている。
【0017】
飼育槽1は図1及び図2に示すように平面形状を細長い矩形に形成してあり、飼育槽1を長手方向に等間隔に仕切るように仕切り壁9が一定間隔に底面から立ち上げて設けてある。この仕切り壁9は図3に示すように飼育槽1内の飼育水2の水面より上端が低くなる高さに形成してあり、図の実施の形態では仕切り壁9を4箇所に設けて、飼育槽1内を5つの室14a〜14eに仕切るようにしてある。この各室14a〜14eの底部には図4に示すように下面に脚20を設けた架台21が設置してある。架台21はすのこや穴明きパレットなど、上下に水が自由に通過できる多数の通孔22を全面に設けたもので形成してある。この架台21の上には砂床8の砂の粒径より目開きが小さい下地ネット23が敷いてあり、下地ネット23の上にさらに捕獲用ネット11が敷いてある。捕獲用ネット11の目開きの大きさは、砂床8の砂の粒径より大きく、且つ飼育槽1で飼育する魚介類の出荷時の大きさよりも小さい寸法に設定してある。そしてこの捕獲用ネット11の上に砂を撒いて砂床8が形成してある。砂床8は上面が仕切り壁9の上端よりやや下側になるように形成されるものである。
【0018】
飼育槽1に設けた上記の仕切り壁9のうち、飼育槽1の長手方向の両端に位置する仕切り壁9の上側に仕切り板10が設けてある。この仕切り板10は、飼育槽1の長手側の側壁の各内面に設けた一対の平行なガイド板24間に両側端を差し込むことによって、仕切り壁9の上に取り付けるようにしてあり、ガイド板24間から上方に抜き出すことによって、仕切り板10を取り外すことができるようにしてある。そして仕切り壁9の上に取り付けた仕切り板10の上端は飼育槽1内の飼育水2の水面よりも上方に突出しているものであり、この仕切り板10と仕切り壁9とによって仕切り部6が形成され、飼育槽1内を仕切り部6で3槽に分割し、両端部の室14aと室14eでそれぞれ初期育成槽5を形成すると共に、中央部の室14b〜14dで共通育成槽7を形成することができるようにしてある。このように形成される飼育槽1は一対用いられるものであり、一方の飼育槽1aと他方の飼育槽1bを同じ高さレベルにおいて、飼育水浄化手段3の両側に配置するようにしてある。
【0019】
飼育槽1の飼育水浄化手段3の側の側壁の外面にはその長手方向のほぼ全長に沿って排水樋26が設けてあり、図4に示すように排水樋26内は上部の排水室27と下部の清掃用排水室28とに上下2段の室に仕切ってある。そして飼育槽1の各室14a〜14eにおいてそれぞれ側壁の上部に形成した排水口29を排水室27に開口させてあり、各室14a〜14eにおいてそれぞれ側壁の下部に形成した清掃用排水口30を清掃用排水室28に開口させてある。排水口29は飼育槽1内の飼育水2の水面付近の高さに配置してあり、清掃用排水口30は砂床8の上面より若干高い位置に配置してある。排水樋26の排水室27は返送用配管31によって沈殿槽15に接続してあり、清掃用排水室28は清掃用配管32によって、飼育水浄化手段3と同じ並びに配置した貯溜水槽33に接続してある。ここで図1に示すように、一対の飼育槽1のうち、一方の飼育槽1aの排水室27は返送用配管31aで、他方の飼育槽1bの排水室27は返送用配管31bでそれぞれ沈殿槽15に接続するようにしてある。また一方の飼育槽1aの清掃用排水室28は清掃用配管32aで、他方の飼育槽1bの清掃用排水室28は清掃用配管32bでそれぞれ貯溜水槽33に接続するようにしてある。
【0020】
また、飼育槽1に上記のように形成した排水口29と清掃用排水口30を覆うように、各室14a〜14eの側壁の内面に網板35が設けてある。網板35は開口部にメッシュ36を張って形成してあり、図5のようにメッシュ36で排水口29と清掃用排水口30が覆われるようにしてある。このメッシュ36の網の目の大きさは、養殖する魚介類の大きさより小さく、飼育槽1内に発生する残餌や脱皮殻などの固形異物より大きい寸法に設定してある。網板35はその両端を飼育槽1の側壁内面に設けた一対のガイドレール37に差し込むことによって上下方向にスライド自在にしてあり、網板35の上端部に設けた上下に長い長孔38に固定用ボルト39を通して飼育槽1の側壁にねじ込むことによって、固定用ボルト39で網板35を固定するようにしてある。固定用ボルト39を緩めることによって、長孔38の上下長の範囲で網板35の高さ調整をすることができるものであり、網板35の下端が砂床8に埋まるように高さ調整をするようにしてある。
【0021】
また、飼育槽1の各室14a〜14eにおいて、飼育槽1の底部に凹陥部41が形成してあり、図4に示すように凹陥部41の中央部に給水口42が形成してある。この給水口42にはポンプ18に接続される給水用配管43から分岐した分岐給水配管44が接続してあり、給水口42の上方位置には脚45で飼育槽1の底部に固定した邪魔板46が配置してある。さらに飼育槽1の排水樋26を設けた側と反対側の側壁の内側には、各室14a〜14eにおいてそれぞれ吐出パイプ47が配置してある。吐出パイプ47は砂床8の上面の付近において飼育槽1の側壁と平行に水平に配置してあり、吐出パイプ47には清掃用排水口30の側に向けて開口する吐出口48が長手方向の複数箇所に設けてある。この吐出パイプ47には給水用配管43から分岐した吐出配管49が接続してあり、吐出配管49は逆U字形に屈曲して飼育槽1の側壁を乗り越えて吐出パイプ47に接続されるようにしてある。ここで図1に示すように、一対の飼育槽1a,1bのうち、一方の飼育槽1aには給水用配管43aを配管して分岐給水配管44aを給水口42に接続するようにしてあり、他方の飼育槽1bには給水用配管43bを配管して分岐給水配管44bを給水口42に接続するようにしてある。また一方の飼育槽1aの吐出パイプ47には吐出配管49aを、他方の飼育槽1bの吐出パイプ47には吐出配管49bを接続するようにしてある。
【0022】
沈殿槽15と生物処理濾過槽16及び紫外線殺菌槽17を接続する接続配管51、紫外線殺菌槽17とポンプ18を接続する接続配管52及び、上記の返送用配管31a,31b、給水用配管43a,43b、給水分岐配管44a,44bによって循環手段4の配管が形成されるものである。そして図1に示すように、給水用配管43a,43b、給水分岐配管44a,44b、返送用配管31a,31b、清掃用配管32a,32b、吐出配管49a,49bには、それぞれ電磁弁などで形成される開閉弁53a〜53jが設けてある。
【0023】
上記のように形成される養殖システムにおいて、飼育槽1a,1bで魚介類を養殖する通常運転時には、給水用配管43a,43bの各開閉弁53a,53b、給水分岐配管44a,44bの各開閉弁53c、53d、返送用配管31a,31bの各開閉弁53e,53fを開くと共に、清掃用配管32a,32bの各開閉弁53g,53h、吐出配管49a,49bの各開閉弁53i,53jを閉じた状態でポンプ18を作動させるものであり、飼育水浄化手段3で浄化された飼育水2は給水用配管43a,43bから給水分岐配管44a,44bへ送られ、一対の各飼育槽1a,1b内に給水口42から給水される。このとき、図4にイ矢印で示すように、給水口42から上方へ吹き出された飼育水2は邪魔板46の下面に当たり、四方に分散された状態で均一に飼育槽1a,1b内を流れるようになっている。飼育槽1a,1b内の飼育水2は、その水面付近の水が排水口29から排水樋26の排水室27に流れ込むことによって、一定の水位を保つようになっている。排水室27に流れ込んだ飼育水2は返送用配管31a,31bから排出され、沈殿槽15へ送られて飼育水浄化手段3で浄化処理される。
【0024】
次に、上記のように飼育水2を飼育槽1a,1bと飼育水浄化手段3の間で循環させながら、飼育槽1a,1bで魚介類を養殖する方法について、魚介類として例えばクルマエビを養殖する場合を説明する。まず、各飼育槽1a,1bにおいて、室14aと室14bの間の仕切り板10を残すと共に、室14dと室14eの間の仕切り板10を抜いて外すことによって、図6(a)に示すように、仕切り壁9と仕切り板10からなる仕切り部6で各飼育槽1a,1b内を、室14aからなる第1の初期育成層5aと、室14b〜14dからなる共通育成槽7及び室14eからなる第2の初期育成層5bが連通した後期育成層55とに仕切る。そして第1の初期育成層5aに初期状態の魚介類である体重1g程度の子エビを所定数量投入し、第1の初期育成層5a内で子エビを飼育する。初期状態の子エビは体重が小さいので初期育成層5aという狭い容積でも支障なく生育させることができるが、約1ヶ月経過して子エビが体重5g程度の中間状態にまで育成すると、初期育成層5aの容積ではこれ以上飼育することは難しい。
【0025】
そこで、各飼育槽1a,1bにおいて、室14aと室14bの間の仕切り板10を抜いて外すと共に、室14dと室14eの間に仕切り板10を差し込むことによって、図6(b)に示すように、室14aからなる第1の初期育成層5aと室14b〜14dからなる共通育成槽7とを連通させた後期育成層55を形成すると共に、仕切り壁9と仕切り板10からなる仕切り部6で室14eからなる第2の初期育成層5bを仕切るようにする。このように第1の初期育成層5aと共通育成槽7とを連通させた後期育成層55で、第1の初期育成槽5aで中間状態にまで飼育したエビをさらに飼育することができるものである。ここで、後期育成層55は室14a〜14dからなり、室14aのみからなる第1の初期育成層5aの4倍の容積であるので、後期育成層55で中間状態のエビを良好に飼育することができるものである。またこのとき同時に、室14eからなる第2の初期育成層5bに体重1g程度の子エビを所定数量投入し、後期育成層55での中間状態のエビの飼育と並行して、第2の初期育成層5bで子エビを育成する。そして約1ヶ月を経過すると、後期育成層55内の体重5g程度の中間状態のエビは体重20g程度の成エビにまで成長し、出荷可能状態に達する。同時に、第2の初期育成層5b内では子エビは体重5g程度の中間状態にまで育成している。そして、後期育成層55内から出荷可能状態に育成した成エビを取り出して出荷することができるものである。
【0026】
このように各飼育槽1a,1bにおいて第1の初期育成層5aと共通育成槽7とを連通させた後期育成層55から成エビを取り出した後、各飼育槽1a,1bにおいて、室14aと室14bの間に仕切り板10を差し込むと共に、室14dと室14eの間の仕切り板10を抜いて外すことによって、図6(a)に示すように、室14eからなる第2の初期育成層5bと室14b〜14dの共通育成槽7とを連通させた後期育成層55を形成すると共に、仕切り壁9と仕切り板10からなる仕切り部6で室14aからなる第1の初期育成層5aを仕切るようにする。そして第2の初期育成槽5bで中間状態にまで飼育したエビを第2の初期育成層5bと共通育成槽7とを連通させた後期育成層55で、約1ヶ月を要して出荷可能な成エビにまで育成すると共に、これと並行して、室14aからなる第1の初期育成層5aに体重1g程度の子エビを所定数量投入し、子エビを中間状態にまで育成する。
【0027】
上記のようにして、図6(b)の、室14aからなる第1の初期育成層5aで初期状態から中間状態にまで育成したエビを、室14a〜14dからなる後期育成層55で出荷可能状態の成エビにまで育成すると同時に、室14eからなる第2の初期育成槽5bで初期状態の子エビを中間状態にまで育成する段階と、図6(a)の、室14eからなる第2の初期育成層5bで初期状態から中間状態にまで育成したエビを、室14b〜14eからなる後期育成層55で出荷可能状態の成エビにまで育成すると同時に、室14aからなる第1の初期育成槽5aで初期状態の子エビを中間状態にまで育成する段階とを、交互に繰り返すことによって、各飼育槽1a,1bで初期状態の子エビを出荷可能状態の成エビにまで育成することができるものである。そして各段階の所要期間は1ヶ月であるので、毎月、成エビを出荷することができるものであり、設備のメンテナンスに必要な期間を考慮しても、年間10回エビを生産することができ、従来の養殖システムの約2倍の生産が可能になるものである。
【0028】
ここで、魚介類を飼育するにあたって、一般に、魚介類を飼育するのに必要な槽の容積(飼育水の容積)は魚介類の体重に比例するといわれている。そこで本発明では、初期育成槽5に張られる飼育水2の容積と、連通させた初期育成槽5と共通育成槽7からなる後期育成槽55に張られる飼育水2の容積の比が、中間状態の魚介類の体重と、出荷可能状態の魚介類の体重の比にほぼ等しくなるように、各初期育成槽5と共通育成槽7の大きさを設定するようにしてある。具体的には、初期育成槽5で子エビを体重5g程度の中間状態にまで育成し、さらに連通させた初期育成槽5と共通育成槽7からなる後期育成槽55で体重20g程度の出荷可能状態の成エビに育成する場合、後期育成槽55の容積が初期育成槽5の容積の4倍になるように、飼育槽1を形成するものであり、飼育槽1内を室14a〜14eに5等分して、その一つで初期育成槽5を、他の四つで連通させた初期育成槽5と共通育成槽7からなる後期育成槽55を形成するようにしてある。
【0029】
また、飼育槽1の各室14a〜14eには砂床8が敷設してあるので、魚介類としてエビやその他、砂に潜る習性のあるものを飼育するのに適している。そして飼育槽1の各室14a〜14eは上端が砂床8の上面より上で且つ、飼育水2の水面より下に位置する仕切り壁9で仕切ってあり、この仕切り壁9の上に仕切り板10を配置することによって、初期育成層5と共通育成層7の間の仕切り部6を形成するようにしてあるので、初期状態の魚介類を成育する初期育成層5と中間状態の魚介類を成育する共通育成層7とを、仕切り壁9と仕切り板10からなる仕切り部6で砂床8及び飼育水2の水中の両方において完全に分断することができ、砂床8に潜った魚介類がこの間を移動するようなことを防ぐことができるものである。
【0030】
ここで、上記のように魚介類12が砂床8に潜る習性を有する場合、出荷可能状態に成長した魚介類12を飼育槽1から取り出して出荷するにあたって、魚介類12を捕獲するのが困難である。そこで本発明では既述のように、砂床8の下に目開きが砂の粒径より大きく、且つ魚介類12よりも小さい捕獲用ネット11が敷いてある。そして図7(a)のように飼育槽1の側壁の上に突出させた捕獲用ネット11の端部を引くと、目開きが砂の粒径より大きい捕獲用ネット11は砂床8内を通過して引き上げられるので、図7(b)のように、飼育槽1の飼育水2中を遊泳する魚介類12は勿論、砂床8に潜っていた魚介類12も捕獲用ネット11の上に捕獲することができるものであり、一匹も逃がすことなく捕獲して取り出すことができるものである。
【0031】
このとき、図8に示すように、捕獲用ネット11を複数枚重ねて砂床8の下側に張るようにし、出荷可能状態に成長した魚介類12を飼育槽1から取り出して出荷する際に、上から1枚ずつ捕獲用ネット11を引き上げて魚介類12の捕獲を行なうようにすることによって、魚介類12を飼育槽1から取り出して出荷する度に、砂床8の下に捕獲用ネット11を張り直すような必要がなくなるものである。
【0032】
上記のように飼育槽1a,1bで魚介類の養殖を行なうと、砂床8の上に魚介類の脱皮殻や残餌などの固形異物が溜まってくるので、これらを除去する必要がある。以下、この固形異物を除去する掃除の操作について説明する。
【0033】
まず、上記の通常の養殖運転の状態で、図10に示すように、飼育槽1aに接続される給水用配管43aの開閉弁53aと、飼育槽1bに接続される返送用配管31bの開閉弁53fを閉じる(図10において開状態の開閉弁を白抜きで、閉状態の開閉弁を黒塗りで示す。図11、図12においても同じ)。従って飼育槽1bに接続される給水用配管43bの開閉弁53b、給水分岐配管44a,44bの各開閉弁53c、53d、飼育槽1aに接続される返送用配管31aの開閉弁53eは開いており、清掃用配管32a,32bの各開閉弁53g,53h、吐出配管49a,49bの各開閉弁53i,53jは閉じている。そしてこの状態でポンプ18を作動させると、飼育槽1bには給水用配管43bと給水分岐配管44bを通して飼育水2が給水されるが、飼育槽1bの返送用配管31bは閉じているので飼育槽1bからは飼育水2が排出されず、図9(a)のように飼育槽1b内の飼育水2の水位は通常の養殖運転のときよりも上昇する。一方、給水用配管43aが閉じているので飼育槽1aには飼育水2が給水されないが、飼育槽1aの返送用配管31aは開いているので、飼育槽1a内の飼育水2が排水口29から排水室27に流入すると返送用配管31aから沈殿槽15へと排水され、図9(a)のように飼育槽1a内の飼育水2の水位は下がる。
【0034】
飼育槽1a内の飼育水2の水位が所定高さ(例えば砂床8の上面から5cm)まで下がると、フロートスイッチなどによる制御でポンプ18の作動を停止させ、図11に示すように、飼育槽1bに接続される給水用配管43bの開閉弁53bと飼育槽1aの返送用配管31aの開閉弁53eを閉じ、飼育槽1aの清掃用配管32aの開閉弁53gを開く。このように飼育槽1aの清掃用配管32aを開くことによって、水位の下がった飼育槽1aの砂床8上の飼育水2は清掃用排水口30から清掃用排水室28に流入し、この流れと共に砂床8の上の固形異物も清掃用排水室28に流入して、清掃用配管32aを通して貯溜水槽33に排出される。
【0035】
このように貯溜水槽33に排水されることによって飼育槽1aの飼育水2の水位がさらに下がり、図4に二点鎖線で示すように清掃用排水口30のやや上方位置にまでなると、図12に示すように、給水用配管43a,43bの開閉弁53a,53bを開き、飼育槽1aの給水分岐配管44aの開閉弁53cを閉じると共に飼育槽1aの吐出配管49aの開閉弁53iを開く。すると、飼育槽1bの給水分岐配管44bと飼育槽1aの吐出配管49aは給水用配管43a,43bを通して連通し、しかも既述の図9(a)のように飼育槽1bの飼育水2の水位が飼育槽1aの飼育水2の水位よりも高くなっているので、この水位の差によって、飼育槽1b内の飼育水2は給水口42から給水分岐配管44bに流れ出し、給水用配管43b及び給水用配管43aを通過して飼育槽1aの吐出配管49aに送られ、飼育槽1a内に配置した吐出パイプ47から飼育水2が吐出される。
【0036】
このようにして、吐出パイプ47の吐出口48から飼育水2を清掃用排水口30に向けて図4のロ矢印のように吐出させることによって、砂床8上の固形異物を水流で洗い流して、清掃用排水口30から清掃用排水室28に流入させることができ、固形異物を清掃用配管32aを通して貯溜水槽33に排出することができるものである。このとき、飼育槽1a内において砂床8上の飼育水2の水位は低くなっているので、吐出パイプ47から飼育水2を吐出させることによって強い水流を生じさせることができるものであり、砂床8上の固形異物を勢いの高い水流で効率よく洗い流すことができるものである。ここで、清掃用排出口30はメッシュ36で塞いであるので、飼育している魚介類は清掃用排出口30に入ることができないが、抜け殻や残餌などの異物はメッシュ36を通過して清掃用排出口30から排出することができるものである。
【0037】
上記のようにして飼育槽1aの砂床8上に残留する固形異物の清掃を行なうことができるが、他方の飼育槽1bの清掃についても、上記の操作に準じて行なうことができる。すなわち、まず飼育槽1bに接続される給水用配管43bの開閉弁53bと、飼育槽1aに接続される返送用配管31aの開閉弁53eを閉じ、この状態でポンプ18を作動させると、図9(b)のように飼育槽1a内の飼育水2の水位は通常の養殖運転のときよりも上昇すると共に飼育槽1b内の飼育水2の水位は下がる。次に、ポンプ18の作動を停止させ、飼育槽1aに接続される給水用配管43aの開閉弁53aと返送用配管31aの開閉弁53eを閉じ、飼育槽1bの清掃用配管32bの開閉弁53hを開く。このように清掃用配管32bを開くことによって、水位の下がった飼育槽1bの飼育水2は清掃用排水口30から清掃用排水室28に流入し、この流れと共に砂床8の上の固形異物も清掃用排水室28に流入して、清掃用配管32bを通して貯溜水槽33に排出される。このように飼育槽1bの飼育水2の水位がさらに下がって、図4に二点鎖線で示す位置にまでなると、給水用配管43a,43bの開閉弁53a,53bを開き、飼育槽1bの給水分岐配管44bの開閉弁53dを閉じると共に飼育槽1bの吐出配管49bの開閉弁53jを開く。すると、図9(b)のように飼育槽1aの飼育水2の水位が飼育槽1bの飼育水2の水位よりも高くなっているので、この水位の差によって、飼育槽1a内の飼育水2は給水口42から給水分岐配管44aに流れ出し、給水用配管43a及び給水用配管43bを通過して飼育槽1bの吐出配管49bに送られ、飼育槽1b内に配置した吐出パイプ47の吐出口48から飼育水2が清掃用排水口30に向けて図4のロ矢印のように吐出され、砂床8上の固形異物を水流で洗い流して、清掃用排水口30から清掃用排水室28に流入させることができ、固形異物を清掃用配管32bを通して貯溜水槽33に排出することができるものである。
【0038】
ここで、図3に示すように、飼育槽1は砂床8の上面に突出する仕切り壁9によって仕切られており、吐出パイプ47は隣り合う仕切り壁9間に配置してある。このため、吐出パイプ47の吐出口48から飼育水2を吐出して砂床8上の固形異物を水流で洗い流すにあたって、水流が両側の仕切り壁9でガイドされて横に広がるようなことがなくなり、砂床8上の固形異物を効率よく洗い流して清掃用排水口30から清掃用排水室28に排出することができるものである。
【0039】
また、飼育槽1の各室14a〜14bに配置した吐出パイプ47のうち、一室だけの吐出パイプ47の開閉弁53i(53j)を開き、他の室の吐出パイプ47の開閉弁53i(53j)を閉じるようにすれば、一つの吐出パイプ47から集中して飼育水2を吐出させることができ、強い水流で砂床8上の固形異物を効率高く洗い流すことができる。そしてこのとき、各室14a〜14bは上記のように砂床8の上面に突出する仕切り壁9によって仕切られているので、他の吐出パイプ47を閉じた状態で吐出パイプ47から飼育水2を吐出させる場合、この吐出パイプ47から吐出させた飼育水2が他の室に広がってしまうことを仕切り壁49で防ぐことができるものであり、一つの室に集中させて強い水流を起こすことができ、この室の砂床8上の異物の除去を効率良く行なうことができるものである。
【0040】
上記のように貯溜水槽33に流入した固形異物を含む飼育水2は、固形異物を自然沈殿させた後、その上澄み部分を別途のポンプで飼育槽1あるいは飼育水浄化手段3へと返送して養殖に再使用される。また沈降した固形異物は、生ゴミ処理機などで分解処理される。尚、貯溜水槽33は、このように固形異物を含む飼育水2を一時貯溜して固形異物の沈殿分離するために使用する他に、砂床8の砂を次亜塩素酸ナトリウムなどで洗浄するために利用したりすることもできるものである。
【0041】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る魚介類の養殖システムは、魚介類を飼育する飼育槽と、飼育槽の飼育水を浄化する飼育水浄化手段と、飼育水を飼育槽と飼育水浄化手段の間で循環させる循環手段とを備えた魚介類の養殖システムにおいて、飼育槽を、初期状態の魚介類を中間状態にまで育成させるための少なくとも2つの初期育成槽と、各初期育成槽とそれぞれ開閉可能な仕切り部を介して連通可能に接続されると共に各初期育成槽のうちの1つの初期育成槽と連通させて使用され、中間状態にまで育成された魚介類を出荷可能状態にまで育成させるための1つの共通育成槽とから形成して成ることを特徴とするので、飼育槽の容積を魚介類の大きさに合わせて効率高く使用して、狭い容積の初期育成槽で初期状態の魚介類を中間状態にまで育成させる飼育と、中間状態に成長した魚介類を連通させた初期育成槽と共通育成槽の広い容積で出荷可能状態にまで育成させる飼育とを同時に並行して行なうことができ、魚介類の出荷サイクルを短くして魚介類の生産効率を高めることができるものである。
また、飼育槽の底部に砂床を敷設し、上端が砂床の上面より上で且つ、飼育水の水面より下に位置する仕切り壁を飼育槽内に複数設け、この仕切り壁の上側に仕切り板を脱着自在に取付けることによって、初期育成層と共通育成層の間の仕切り部を形成するようにしたので、初期状態の魚介類を成育する初期育成層と中間状態の魚介類を成育する共通育成層とを、仕切り壁と仕切り板からなる仕切り部で砂床及び飼育水の水中の両方において完全に分断することができ、砂床に潜った魚介類が初期水槽と中間水槽の間を移動することを防ぐことができるものである。
また、砂床の下側に砂の粒径より大きい目を有する捕獲用ネットを張設し、捕獲用ネットを砂床の上方へ引き上げることによって、捕獲用ネットの上に魚介類を捕獲するようにしたので、飼育槽の飼育水中を遊泳する魚介類は勿論、砂床に潜っている魚介類も捕獲用ネットの上に捕獲することができるものであり、魚介類を逃がすことなく捕獲することができるものである。
【0042】
また請求項2の発明は、請求項1において、飼育槽を2箇所の仕切り部で仕切って3槽に分割し、両端部の槽をそれぞれ初期育成槽、中央部の槽を共通育成槽として形成するようにしたので、2箇所のうち一方の仕切り部を閉じると共に他方を開くことによって、一方の初期育成槽で初期状態の魚介類を飼育すると共に、他方の初期育成槽と中間育成槽を連通させて中間状態にまで育成した魚介類を飼育することができるものであり、初期状態の魚介類を飼育する槽と中間状態にまで育成した魚介類を飼育槽の切り換えを容易に行なうことができるものである。
【0043】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、初期育成槽に飼育水が張られる容積と、連通させた初期育成槽と共通育成槽に飼育水が張られる容積の比が、中間状態の魚介類の体重と、出荷可能状態の魚介類の体重の比にほぼ等しくなるように、初期育成槽と共通育成槽の大きさを設定するようにしたので、一般に体重に比例して飼育容積が必要とされる魚介類を、飼育槽の容積を最も効率よく使用して飼育することができるものである。
【0046】
また請求項の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、捕獲用ネットを複数枚重ねて砂床の下側に張設し、上から1枚ずつ捕獲用ネットを引き上げるようにしたので、捕獲用ネットを引き上げて魚介類の捕獲操作を複数回行なうことができるものであり、魚介類を飼育槽から取り出して出荷する度に、砂床の下に捕獲用ネットを張り直すような必要がなくなるものである。
【0047】
本発明の請求項に係る魚介類の養殖方法は、請求項1乃至のいずれかに記載の魚介類の養殖システムを用いて魚介類を養殖するにあたって、少なくとも2つの初期育成槽のうち、第1の初期育成槽に初期状態の魚介類を入れて中間状態にまで育成すると共に、これと並行して、第2の初期育成槽と共通育成槽の間の仕切り部を開いて連通させ、第2の初期育成層で初期状態から中間状態に育成した魚介類を、連通して一体化した両槽で出荷可能状態にまで育成する段階と、第2の初期育成槽と共通育成槽の両槽から出荷可能状態に育成した魚介類を取り出した後にこの第2の初期育成槽と共通育成槽の間の仕切り部を閉じ、この第2の初期育成槽に初期状態の魚介類を入れて中間状態にまで育成すると共に、これと並行して、上記の第1の初期育成槽と共通育成槽の間の仕切り部を開いて連通させ、第1の初期育成槽で中間状態に育成した魚介類を、連通して一体化した両槽で出荷可能状態にまで育成する段階とを、繰り返して魚介類の養殖を行なうようにしたので、狭い容積の初期育成槽で初期状態の魚介類を中間状態にまで育成させる飼育と、中間状態に成長した魚介類を連通させた初期育成槽と共通育成槽の広い容積で出荷可能状態にまで育成させる飼育とを同時に並行して行なうことができ、飼育槽の容積を魚介類の大きさに合わせて効率高く使用して、短い出荷サイクルで魚介類を効率よく生産することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す平面図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の飼育槽を長手方向に切断した断面図である。
【図4】同上の飼育槽を短手方向に切断した拡大断面図である。
【図5】同上の飼育槽の網板部分を示すものであり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図6】同上の魚介類の飼育の状態を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ概略平面図である。
【図7】同上の魚介類を捕獲して飼育槽から取り出す状態を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。
【図8】同上の魚介類を捕獲して飼育槽から取り出す状態の他例を示す断面図である。
【図9】同上の飼育槽内の固形異物の清掃を行なう状態を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ概略断面図である。
【図10】同上の飼育槽内の固形異物の清掃を行なう際の開閉弁の開閉状態を示す平面図である。
【図11】同上の飼育槽内の固形異物の清掃を行なう際の開閉弁の開閉状態を示す平面図である。
【図12】同上の飼育槽内の固形異物の清掃を行なう際の開閉弁の開閉状態を示す平面図である。
【図13】同上の養殖システムの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 飼育槽
2 飼育水
3 飼育水浄化手段
4 循環手段
5 初期育成槽
6 仕切り部
7 共通育成槽
8 砂床
9 仕切り壁
10 仕切り板
11 捕獲用ネット
12 魚介類

Claims (5)

  1. 魚介類を飼育する飼育槽と、飼育槽の飼育水を浄化する飼育水浄化手段と、飼育水を飼育槽と飼育水浄化手段の間で循環させる循環手段とを備えた魚介類の養殖システムにおいて、飼育槽を、初期状態の魚介類を中間状態にまで育成させるための少なくとも2つの初期育成槽と、各初期育成槽とそれぞれ開閉可能な仕切り部を介して連通可能に接続されると共に各初期育成槽のうちの1つの初期育成槽と連通させて使用され、中間状態にまで育成された魚介類を出荷可能状態にまで育成させるための1つの共通育成槽とから形成し
    飼育槽の底部に砂床を敷設し、上端が砂床の上面より上で且つ、飼育水の水面より下に位置する仕切り壁を飼育槽内に複数設け、この仕切り壁の上側に仕切り板を脱着自在に取付けることによって、初期育成槽と共通育成槽の間の仕切り部を形成し、
    砂床の下側に砂の粒径より大きい目を有する捕獲用ネットを張設し、捕獲用ネットを砂床の上方へ引き上げることによって、捕獲用ネットの上に魚介類を捕獲するようにして成ることを特徴とする魚介類の養殖システム。
  2. 飼育槽を2箇所の仕切り部で仕切って3槽に分割し、両端部の槽をそれぞれ初期育成槽、中央部の槽を共通育成槽として形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の魚介類の養殖システム。
  3. 初期育成槽に飼育水が張られる容積と、連通させた初期育成槽と共通育成槽に飼育水が張られる容積の比が、中間状態の魚介類の体重と、出荷可能状態の魚介類の体重の比にほぼ等しくなるように、初期育成槽と共通育成槽の大きさを設定して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚介類の養殖システム。
  4. 捕獲用ネットを複数枚重ねて砂床の下側に張設し、上から1枚ずつ捕獲用ネットを引き上げるようにして成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の魚介類の養殖システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の魚介類の養殖システムを用いて魚介類を養殖するにあたって、少なくとも2つの初期育成槽のうち、第1の初期育成槽に初期状態の魚介類を入れて中間状態にまで育成すると共に、これと並行して、第2の初期育成槽と共通育成槽の間の仕切り部を開いて連通させ、第2の初期育成槽で初期状態から中間状態に育成した魚介類を、連通して一体化した両槽で出荷可能状態にまで育成する段階と、第2の初期育成槽と共通育成槽の両槽から出荷可能状態に育成した魚介類を取り出した後にこの第2の初期育成槽と共通育成槽の間の仕切り部を閉じ、この第2の初期育成槽に初期状態の魚介類を入れて中間状態にまで育成すると共に、これと並行して、上記の第1の初期育成槽と共通育成槽の間の仕切り部を開いて連通させ、第1の初期育成槽で中間状態に育成した魚介類を、連通して一体化した両槽で出荷可能状態にまで育成する段階とを、繰り返して魚介類の養殖を行なうことを特徴とする魚介類の養殖方法。
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