JP2554585B2 - 家畜、家禽等飼育用飲料水生成供給装置 - Google Patents

家畜、家禽等飼育用飲料水生成供給装置

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JP2554585B2
JP2554585B2 JP4308074A JP30807492A JP2554585B2 JP 2554585 B2 JP2554585 B2 JP 2554585B2 JP 4308074 A JP4308074 A JP 4308074A JP 30807492 A JP30807492 A JP 30807492A JP 2554585 B2 JP2554585 B2 JP 2554585B2
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KOTOBUKI JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家畜、家禽等飼育用飲料
水生成供給装置に関し、更に詳細には家畜、家禽等の生
育を良好にし、家畜舎、家禽舎等の悪臭を改善して臭気
を除去し、家畜、家禽等の糞尿の処理を容易とすること
のできる家畜、家禽等飼育用飲料水生成供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の家畜、家禽等の畜産に関する飲料
水の供給は、井戸水、水道水を畜舎等に直接配管して、
家畜、家禽等に与えるのが一般的であり、中には井戸等
と畜舎等の距離がある場合、圧力タンク又は自動給水装
置を設置している場合もある。
【0003】 また、 畜舎等の臭気を軽減し、糞尿の処理
を容易とするために、土壌菌を培養して飲料水に添加し
て家畜、家禽等に与え、更に浄化槽により糞尿の処理等
を行って、水質汚濁防止法による排出基準、各地方自治
体の公害防止条令による排出基準等を満たした上で、廃
棄物として処理していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】牛、豚、鶏、あひる等
の家畜、家禽等を飼育している畜産農家の悩みとして、
家畜、家禽等の糞尿による畜舎等の刺激臭が強く、作業
者の衣服に悪臭が付着する等により、飼育作業が快適に
行えない問題点が存した。
【0005】 それと 同時に糞尿の悪臭が除去できないこ
とにより、畜舎等を清潔に保持することが困難であり、
はえ、うじ等の発生による家畜、家禽等への悪影響、す
なわち、発育不良、病気の発生等はもとより、近隣の環
境に悪影響を与える等の問題点が存した。また、畜舎等
はもとより畜舎等の周辺に悪臭が漂い、近隣住民からの
苦情が絶えない問題点があった。
【0006】 更に、畜舎等の臭気を軽減し、糞尿の処理
を容易とするために、土壌菌を培養して飲料水に添加し
て家畜、家禽等に与えた場合においても、臭気の除去を
根本的かつ効果的に行うことができず、又浄化槽により
糞尿の処理等を行って、水質汚濁防止法による排出基
準、各地方自治体の公害防止条令による排出基準等を満
たした場合においても、臭気の除去を行うことができな
い。
【0007】 そのため、 廃棄物として処理する上におい
ても難渋を窮めているのが現状であった。このようなこ
とから家畜、家禽等の生育を良好にし、家畜舎、家禽舎
等の悪臭を改善して臭気を除去し、家畜、家禽等の糞尿
の処理を容易とする何等かの改良技術の提案が強く望ま
れていた。
【0008】 本発明の目的は、 上記要望に応えるために
なされたものであり、家畜に与える飲料水をミネラル化
し、これを自動的に家畜、家禽等に供給し、家畜、家禽
等の生育を良好にし、家畜舎、家禽舎等の悪臭を改善し
て臭気を除去し、家畜、家禽等の糞尿の処理を容易とす
ることのできる家畜、家禽等飼育用飲料水生成供給装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の家畜、家禽等飼
育用飲料水生成供給装置は、活水槽1と、この活水槽1
内の底部に取り出し自在に配置された複数個のかご体3
と、前記活水槽1内において前記かご体3の下方に設け
られた空気噴出器9と、前記空気噴出器9にエアーを供
給すべく導管11を介して接続されたエアー供給源10
と、前記かご体3内に収納され、天然の物質で木質部が
比較的多く、多孔質で不純物を吸着吸収して水を浄化
し、フミン酸を多く含む固形の亜炭4と、給水元5から
畜舎等7に通常水を直接給水する配管系と、前記活水槽
1に通常水を補給すべく一端が前記給水元5に接続され
且つ他端が前記活水槽1に接続された給水管8と、前記
空気噴出器9から噴出する空気によるエアーレーション
によって前記活水槽1内で生成されたフミン酸含有弱酸
性ミネラル液を前記配管系に定量供給すべく前記活水槽
1の下部に一端が接続され且つ他端が前記配管系に接続
された供給管に設置さ れた定量供給ポンプ13と、前記
活水槽1内の前記フミン酸含有弱酸性ミネラル液を前記
配管系に定量づつ供給する時、前記活水槽1内にその減
少分だけ通常水を補給して前記活水槽1内の前記フミン
酸含有弱酸性ミネラル液を希釈化されながらも一定量に
保つフロート式バルブ制御装置12とから構成され、前
記活水槽1内で生成されたフミン酸含有弱酸性ミネラル
液を所定量づつ前記給水元5からの通常水と前記配管系
内で混合して前記畜舎等7に送給して家畜等の飲用に供
給自在とし、前記活水槽1に蓄えられる最大容量の約7
0%のフミン酸含有弱酸性ミネラル液を1日の日中に供
給し、夜間から翌朝にかけてはその供給を停止して前記
エアーレーションのみを継続運転して再び所定濃度のフ
ミン酸含有弱酸性ミネラル液を生成する運転制御部を備
え、該運転制御部による運転を調整操作する操作板15
にタイマーつまみ16、エアーつまみ17及びポンプつ
まみ18を設け、これらのつまみを操作して畜舎等7へ
の給水時間及び給水量を調整自在としたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明の家畜、家禽等飼育用飲料水生成供給装
置によると、活水槽内に設置された空気噴出器から噴出
する空気によるエアーレーションによって亜炭から連続
的に且つ効率よくフミン酸を抽出して活水槽内の水をフ
ミン酸含有弱酸性ミネラル液とすると同時に水に含まれ
ている不純物を吸着して浄化する。
【0011】 このフミン酸含有弱酸性ミネラル液は、1
日に活水槽の最大容量の約70%だけ供給される。但
し、その供給中には減少分した分量に相当する通常水が
補給される。そして、1日の供給が終了した後はその供
給を停止し、夜間から翌朝にかけて前記エアーレーショ
ンのみを継続運転して再び所定濃度のフミン酸含有弱酸
性ミネラル液を生成する。
【0012】 このようにして連続的に且つ効率的に活水
槽で生成され、不純物が除去されたフミン酸含有弱酸性
ミネラル液が通常水と混合されて畜舎に鶏、豚、牛等の
家畜、家禽等の飲料水として供給される。この飲料水を
飲用した家畜等は、腸内細菌 が活性化して糞尿の悪臭を
軽減し、畜舎等の中に入っても刺激臭がなく、気になら
ない程度になり、結果的に畜舎等全体の悪臭が除去され
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の家畜、家禽等飼育用飲料水生
成供給装置を図に示される実施例について更に詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例に係る家畜、家禽等飼
育用飲料水生成供給装置を概略的に示す断面図であり、
図2はこの家畜、家禽等飼育用飲料水生成供給装置を構
成する活水槽内の架台及びかご体を示す部分的な平面図
であり、図3は活水槽内に設置した架台及びかご体を示
す斜面図である。
【0014】 この実施例に係る家畜、家禽等飼育用飲料
水生成供給装置は、図1に示されるように ステンレス製
又はFRP樹脂等の容易に腐食しない素材よりなる円筒
形状、円錐形状、円錐台形状、角柱形状、その他所望の
形状の活水槽1を含む。この活水槽1内の底部には、ス
テンレス製等の容易に腐食しない素材よりなる架台2が
設けられており、この架台2にはステンレス製等の容易
に腐食しない素材よりなる複数個のかご体3が取り外し
自在に載置されている。
【0015】 このかご体3には固形の亜炭4が収納され
ている。亜炭4は比較的新しい年代の樹木が地殻変動で
埋没し、地中深いところで水分と地熱、地圧により圧縮
され、微生物により分解され腐食化して生成された天然
の物質である。この亜炭4の特徴は、木質部が比較的多
く、多孔質であるため水中の不純物を吸着して吸収する
強い作用を有しており、水を浄化する作用を有する。
【0016】 また、 亜炭4は特にフミン酸(微量要素)
を多く含んでいる。このフミン酸は、水に溶解し易く、
微生物の活性化を促進し、水中に含まれている不純物を
吸収し、吸着する作用を有している。更に、亜炭4はア
ンモニアとの結合力が迅速且つ強力な特性を有してい
る。
【0017】 このため、この亜炭4からフミン酸を効率
よく且つ連続的に抽出できれば、このフミン酸含有す
る飲料水を家畜等に常時与えることができ、家畜等の
内細菌を活性化させて糞尿の悪臭を分解することができ
ると共に糞尿中のアンモニアを分解吸着して悪臭、刺激
臭を消臭することができることになる。
【0018】 さて、 活水槽1には井戸水又は水道水の給
水元5から給水配管6を介して通常水が直接畜舎等7に
給水されている。この給水配管6の途中には、給水管8
の一端が接続されており、この給水管8の他端は活水槽
1に通常水を給水すべくその上端部に接続されている。
この給水管8から活水槽1内への通常水の給水は、活水
槽1内に設置された公知のフロート式バルブ制御装置1
2により常時一定の貯水量を保つように制御されてい
る。
【0019】 活水槽1内における底部に設置された架台
2の下部には、空気噴出器9が設けられている。この空
気噴出器9には導管11の一端が接続されている。そし
て、この導管11の他端は活水槽1外に設置されたエア
ー供給源であるエアーポンプ10に接続されている。エ
アーポンプ10は24時間連続的に運転され、導管11
を介して空気を空気噴出器9から噴出させる。
【0020】 空気噴出器9から噴出される空気は、活水
槽1内の架台2の下方から細かい無数の気泡となって立
ち上り、 架台2の下からエアーレーションを行って、活
水槽1内の水を攪拌混合する。このようなエアーレーシ
ョンによって架台2に設置されたかご体3内の亜炭4か
らフミン酸が連続的に効率よく抽出される。その結果、
活水槽1内の通常水は、フミン酸を含有した弱酸性のミ
ネラル液となると同時に水中に含まれている不純物が吸
着吸収されて浄化水となる。
【0021】 このようにして活水槽1内で生成されたフ
ミン酸含有弱酸性のミネラル液は、定量供給ポンプ13
によって 給水配管6に連続的に定量注入され、給水配管
6内において給水元5からの通常水と混合されて畜舎等
7に送給され、家畜等の飲用に供される。この場合、活
水槽1内のフミン酸含有弱酸性のミネラル液と給水元5
からの通常水との混合割合は1対10位が最適である。
【0022】 定量供給ポンプ13には逆流防止バルブ
設けられているため、給水配管6からの水が活水槽1内
に逆流するおそれはない。また、活水槽1には前述した
ようにフロート式バルブ制御装置12が設けられている
ため、活水槽1内の水は常に一定量に保持される。すな
わち、定量供給ポンプ13により活水槽1内のフミン酸
含有弱酸性ミネラル液が給水配管6に連続的に供給され
ると、活水槽1内のフミン酸含有弱酸性ミネラル液は所
定貯水レベルより低下する。
【0023】 すると、その減少した分だけ通常水がフロ
ート式バルブ制御装置12の作用で給水管8から自動的
に補給される。このことは、初期状態で活水槽1内の通
常水を所定濃度のフミン酸含有弱酸性ミネラル液とした
後は、これを所定量づつ供給するとその分だけ通常水が
補給されるため、その濃度は当該ミネラル液供給と共に
低下することを意味する。但し、通常水の補給が始って
もエアーレーションは連続的に行われているため濃度の
低下率はそれ程急激なものとはならない。
【0024】 ところで、空気噴出器9 からエアーレーシ
ョンを所定の時間行って、活水槽1内の水を攪拌混合
し、かご体3内の亜炭4からフミン酸を連続的に抽出し
て、活水槽1内の水をフミン酸含有弱酸性のミネラル液
とすると同時に水中に含まれている不純物を吸着吸収
て浄化作用を行うと、かご体3内の亜炭4を新しいもの
と取替える必要がある。
【0025】 その場合には、活水槽1の上部に設けられ
投入口14の蓋を開けてかご体3を活水槽1の外に取
り出し、新しい亜炭4を入れ替えて再度かご体3を活水
槽1内に戻して架台2に載置し、エアーレーションを再
び行って、活水槽1内の水を攪拌混合し、フミン酸を連
続的に抽出すると同時に水中に含まれている不純物を
着吸収して浄化作用を行う。
【0026】 フミン酸の抽出と水の浄化の作業時間は、
活水槽1の容量により左右されるが、容量が約3トン程
度の一般的な活水槽1の場合、最初にこの活水槽1に通
常水 を満たした場合、活水槽1内の通常水をフミン酸含
有弱酸性ミネラル液に生成するには約3〜4日間の初期
エアーレーションが必要とされる。この初期エアーレー
ションを行ってフミン酸を抽出した後に、このフミン酸
含有弱酸性ミネラル液は前述したように給水配管6に所
定量づつ供給される。
【0027】 次に、この実施例に係る家畜、家禽等飼育
用飲料水生成供給装置の動作について説明する。今、畜
舎7に 1日当り約20トンの飲料水を給水するとした場
合、その約10%の約2トンが活水槽1内のフミン酸含
有弱酸性ミネラル液とされる。従って、活水槽1の最大
容量が前述したように3トンの場合、1日当りその70
%即ち約2トンのフミン酸含有弱酸性ミネラル液が使用
されることになる。しかし、活水槽1内には前述したよ
うに使用した分だけ通常水が常に補給されるため、飲料
水として畜舎7に供給されるフミン酸含有弱酸性ミネラ
ル液は実際には次第に希釈化されてゆく。
【0028】 そして、1日分即ち2トンのフミン酸含有
弱酸性ミネラル液の供給が終了すると、畜舎7への供給
は停止される。その後、翌朝供給 を開始するまでの夜間
から翌朝にかけて引続きエアーレーションが施され、再
び、所定濃度のフミン酸含有弱酸性ミネラル液が生成さ
れる。
【0029】 これを分りやすく説明すると、もしフロー
ト式バルブ制御装置12等で活水槽1内に通常水を補給
をしないとすると、活水槽1内に存在する約3トンのフ
ミン酸含有弱酸性ミネラル液は、1日でその内の約2ト
ンが使用されることになる。そして、1日分の供給が終
了した時には活水槽1内に約30%即ち約1トンのフミ
ン酸含有弱酸性ミネラル液が残っていることになる。
【0030】 次いで、活水槽1に残っている約1トンの
フミン酸含有弱酸性ミネラル液を種水とし、これに新に
通常水を2トン補給して合計3トンとし(この時の活水
槽1内のフミン酸含有弱酸性ミネラル液の濃度は断続的
に通常水を補給する場合における1日分の供給が終了し
た時点での濃度と同じである)、これを翌朝までエア
レーションして再び所定濃度のフミン酸含有弱酸性ミネ
ラル液を生成することと理論は同じである。
【0031】 このように、理論の上で計算される初期状
態の濃度の1トンのフミン酸含有弱酸性ミネラル液が種
水となり、この種水の存在によって翌朝までに再び3ト
ンの且つ初期状態とほぼ同じ濃度のフミン酸含有弱酸性
ミネラル液が生成できるのである。なお、エアーレーシ
ョンは、このように常に24時間行われているが、これ
により寒冷地においては活水槽1内のフミン酸含有弱酸
性ミネラル液の凍結を防止することにもなる。
【0032】 この家畜、家禽等飼育用飲料水生成供給装
置におけるこのような動作は、運転制御部に予め記憶さ
れた運転ステップに基づいて実施される。しかし、フミ
ン酸含有弱酸性ミネラル液の供給 時間及び供給量は、家
畜、家禽の種別により、又は季節等により適宜調整され
る必要がある。そのため、細かい運転調整等の設定は、
運転制御部による運転を調整操作する操作板15に設け
たタイマーつまみ16、エアーつまみ17、ポンプつま
み18の各つまみをそれぞれ操作することにより行うこ
とができるようになっている。
【0033】 なお、 図1において、符号19は活水槽1
の底部に設けた排出バルブであり、活水槽1内の清掃、
不純物の除去作業等の場合にこのバルブ19を開いて
部の洗浄水を排出できるようにされている。また、符号
20は、オーバーフロー用の開口であり、もしフロート
式バルブ制御装置12が故障したような場合に活水槽1
から水が溢れるのを防止するために設けられている。
【0034】 このようにして生成され且つ不純物の除去
されたフミン酸含有弱酸性ミネラル液を通常水に所定割
合で 混合してなる飲料水を鶏、豚、牛等の家畜、家禽等
に供給し、飲用に供すると、家畜等の腸内細菌が活性化
して糞尿の悪臭が軽減し、畜舎等の中に入っても刺激臭
がなく、気にならない程度になり、結果的に畜舎等全体
の悪臭を除去することができる。
【0035】 また、 フミン酸はアンモニアとの結合力が
迅速かつ強力な特性を有しているため、糞尿中のアンモ
ニアを分解吸着して悪臭、刺激臭を消臭することができ
る。このような腐敗防止効果によって悪臭防止が可能と
なり、糞尿、蛋白質の腐敗臭等による二次的悪臭に対し
て消臭効果を示し、家畜に対して腸内細菌が活性化し
て、健康状態が向上し、病気に対して強い抗体力がつ
く。
【0036】 更に、この実施例に係る家畜、家禽等飼育
用飲料水生成供給装置によれば、 家畜、家禽等の抗体力
が増し、病気、死亡等の事故率が軽減すると同時に家
畜、家禽等の腸内細菌が活性化してストレスが消失し成
育がよくなるばかりでなく、例えば、鶏においては、鶏
卵の日保ちがよくトラブルがなく、産卵日齢の延長、生
存率等が格段に向上するものである。
【0037】 しかも、糞尿の刺激臭が無くなり、はえ、
うじ等の発生が減少し、従来多量に投与されていた動物
医薬品、殺菌剤等の使用が不要となるものである。ま
た、家畜舎等の悪臭、刺激臭が消失し、家畜舎等並びに
その周囲全体の環境が改善されるため、近隣の住民から
の苦情もなくなる。
【0038】 その上、 浄化槽の水質がより改善されるた
め、浄化槽により糞尿の処理等を行うに際して、水質汚
濁防止法による排出基準、各地方自治体の公害防止条令
による排出基準等を容易に満たすことができ、又臭気の
除去を行う必要がなく、糞が土に変わる期間が早く、廃
棄物として処理する上において極めて容易となるもので
ある。
【0039】 更に、この実施例に係る家畜、家禽等飼育
用飲料水生成供給装置 により生成されたフミン酸を含有
するミネラル液の混合された飲料水を供給すると同時に
亜炭層の周辺に存在し、亜炭と土の混合された亜炭粉末
を配合飼料に添加して家畜等に与えることにより、家畜
等の腸内細菌の活性化がより一層促進され、糞尿の悪臭
を効果的に消臭することができるものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の家畜、家
禽等飼育用飲料水生成供給装置によれば、活水槽内に亜
炭を配置し、内部の通常水をエアーレーションすること
により連続的に微生物の活性化及び不純物の浄化を促進
させてフミン酸含有弱酸性ミネラル液を生成し、この液
を通常水と混合して家畜の飲料水として畜舎に長期間に
亘って継続的に供給して飲用に供するようにしたことに
より、家畜等の腸内細菌が活性化して糞尿の悪臭が軽減
され、畜舎等の中に入っても刺激臭がなく、気にならな
い程度になり、結果的に畜舎等全体の悪臭を除去するこ
とができる。
【0041】 また、 フミン酸はアンモニアとの結合力が
迅速かつ強力な特性を有しているため、糞尿中のアンモ
ニアを分解吸着して悪臭、刺激臭を消臭することが
き、この腐敗防止効果によって悪臭防止が可能となり、
糞尿、蛋白質の腐敗臭等による二次的悪臭に対して消臭
効果を示し、家畜に対して腸内細菌が活性化して、健康
状態が向上し、病気に対して強い抗体力を付けることが
できる。
【0042】 更に、本発明の家畜、家禽等飼育用飲料水
生成供給装置 によれば、例えば、鶏においては、鶏卵の
日保ちがよくトラブルがなく、産卵日齢の延長、生存率
等が格段に向上するものである。しかも、糞尿の刺激臭
が無くなり、はえ、うじ等の発生が減少し、従来多量に
投与されていた動物医薬品、殺菌剤等の使用が不要とな
るものである。
【0043】 このように 家畜舎等の悪臭、刺激臭が消失
し、家畜舎等並びにその周囲全体の環境が改善された
め、近隣の住民からの苦情もなく、しかも浄化槽の水質
がより改善されるため、浄化槽により糞尿の処理等を行
うに際して、水質汚濁防止法による排出基準、各地方自
治体の公害防止条令による排出基準等を容易に満たすこ
とができ、又臭気の除去を行う必要がなく、糞が土に変
わる期間が早く、廃棄物として処理する上において極め
て容易となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る家畜、家禽等飼育用飲
料水生成供給装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】図1に示される家畜、家禽等飼育用飲料水生成
供給装置を構成する活水槽内に設置される架台及びかご
体を示す平面図である。
【図3】図1に示される家畜、家禽等飼育用飲料水生成
供給装置を構成する架台及びこれに載置されたかご体を
示す斜面図である。
【符号の説明】
1 活水槽 2 架台 3 かご体 4 亜炭 5 給水元 6 給水配管 7 畜舎等 8 給水管 9 空気噴出器 10 エアー供給源 11 導管 12 フロート式バルブ装置 13 定量供給ポンプ 14 投入口 15 操作板 16 タイマーつまみ 17 エアーつまみ 18 ポンプつまみ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/68 530 C02F 1/68 530A 530L 540 540A

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活水槽(1)と、この活水槽(1)内の
    底部に取り出し自在に配置された複数個のかご(3)
    と、前記活水槽(1)内において前記かご体(3)の下
    方に設けられた空気噴出器(9)と、前記空気噴出器
    (9)にエアーを供給すべく導管(11)を介して接続
    されたエアー供給源(10)と、前記かご体(3)内に
    収納され、天然の物質で木質部が比較的多く、多孔質で
    不純物を吸着吸収して水を浄化し、フミン酸を多く含む
    固形の亜炭(4)と、給水元(5)から畜舎等(7)に
    通常水を直接給水する配管系と、前記活水槽(1)に通
    常水を補給すべく一端が前記給水元(5)に接続され且
    つ他端が前記活水槽(1)に接続された給水管(8)
    と、前記空気噴出器(9)から噴出する空気によるエア
    ーレーションによって前記活水槽(1)内で生成された
    フミン酸含有弱酸性ミネラル液を前記配管系に定量供給
    すべく前記活水槽(1)の下部に一端が接続され且つ他
    端が前記配管系に接続された供給管に設置された定量供
    給ポンプ(13)と、前記活水槽(1)内の前記フミン
    酸含有弱酸性ミネラル液を前記配管系に定量づつ供給す
    る時、前記活水槽(1)内にその減少分だけ通常水を補
    給して前記活水槽(1)内の前記フミン酸含有弱酸性ミ
    ネラル液を希釈化されながらも一定量に保つフロート式
    バルブ制御装置(12)とから構成され、前記活水槽
    (1)内で生成されたフミン酸含有弱酸性ミネラル液を
    所定量づつ前記給水元(5)からの通常水と前記配管系
    内で混合して前記畜舎等(7)に送給して家畜等の飲用
    に供給自在とし、前記活水槽(1)に蓄えられる最大容
    量の約70%のフミン酸含有弱酸性ミネラル液を1日の
    日中に供給し、夜間から翌朝にかけてはその供給を停止
    して前記エアーレーションのみを継続運転して再び所定
    濃度のフミン酸含有弱酸性ミネラル液を生成する運転制
    御部を備え、該運転制御部による運転を調整操作する操
    作板(15)にタイマーつまみ(16)、エアーつまみ
    (17)及びポンプつまみ(18)を設け、これらのつ
    まみを操作して畜舎等(7)への給水時間及び給水量を
    調整自在としたことを特徴とする家畜、家禽等飼育用飲
    料水生成供給装置。
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