JPH08221739A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH08221739A
JPH08221739A JP5317595A JP5317595A JPH08221739A JP H08221739 A JPH08221739 A JP H08221739A JP 5317595 A JP5317595 A JP 5317595A JP 5317595 A JP5317595 A JP 5317595A JP H08221739 A JPH08221739 A JP H08221739A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic layer
magnetic
binder
ferromagnetic body
aminoquinone
Prior art date
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Pending
Application number
JP5317595A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Watanabe
昇 渡辺
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗布型の磁気記録媒体に関するものであり、
特に磁性層を薄手化した場合でも、電磁変換特性、耐久
性ともに優れ、高密度記録に好適な磁気記録媒体を提供
すること。 【構成】 磁性層の結合剤成分中の少なくとも一つの樹
脂組成中に、下記一般式(1−1),(1−2)で表さ
れるアミノキノン構造のうち少なくとも一方のアミノキ
ノン構造を構成単位に含有させる。さらに、磁性層の飽
和磁束密度Bsを0.35T〜0.55T、磁性層の厚
さを0.08μm〜0.25μmとする。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗布型の磁気記録媒体に
関するものであり、特に磁性層を薄くした場合において
も、電磁変換特性及び耐久性共に優れ、高密度記録可能
な磁気記録媒体を提供することを目的としている。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化の要望に伴
い、従来の酸化鉄系の磁性粉に代わりメタル系の磁性粉
(強磁性体粉)が用いられるようになった。さらに、最
短記録波長0.5μm以下の実用化を目指し、メタル系
の磁性粉は長軸長0.1μm以下、飽和磁化量σs 13
0 emu/g以上のものが用いられるようになった。また、
従来のアナログ記録に代わりディジタル記録が主流とな
り、オーバーライト特性が良好であることが要求される
ため、磁性層の厚さは0.2μm程度以下に薄くする必
要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように微粒子化、高エネルギー化された磁性粉は分散が
難しく、磁気記録媒体としては、必ずしも磁性粉自体の
有する優れた電磁変換性能を十分に引きだせていなかっ
た。また、磁性層を極端に薄くした場合、耐久性が十分
にとれないという問題があった。本発明はこれらの問題
点を解決し、磁性層を薄手化した場合でも、電磁変換特
性、耐久性ともに優れ、高密度記録に好適な磁気記録媒
体を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、支持体に、強磁性体粉を含有する
磁性層を塗布してなる磁気記録媒体において、前記磁性
層の結合剤成分中の少なくとも一つの樹脂組成中に、下
記一般式(1−1),(1−2)で表されるアミノキノ
ン構造のうち少なくとも一方のアミノキノン構造を構成
単位に含み、かつ、前記磁性層の飽和磁束密度Bsを
0.35T以上0.55T以下とし、前記磁性層の厚さ
を0.08μm以上0.25μm以下とすることを特徴
とする磁気記録媒体を提供するものである。
【0005】
【化1】
【0006】
【実施例】本発明は塗布型の磁気記録媒体に関するもの
であり、支持体に強磁性体粉を含有する磁性層を塗布し
てなる磁気記録媒体において、前記磁性層の結合剤成分
中の少なくとも一つの樹脂組成中に、前記一般式(1−
1),(1−2)で表されるアミノキノン構造のうち少
なくとも一方のアミノキノン構造を構成単位に含み、か
つ、前記磁性層の飽和磁束密度Bsを0.35T以上
0.55T以下とし、前記磁性層の厚さを0.08μm
以上0.25μm以下とすることを特徴としている。
【0007】本発明に使用する強磁性体粉としては、F
e, Ni, Coを主成分とする強磁性合金粉末等公知の
強磁性体粉が使用できる。これらの強磁性体粉には所定
の原子以外に、Al, Si, S, Sc, Ti, V, C
r, Cu, Y, Mo, Rh, Pd, Ag, Sn, Sb,
Te, Bu, Ta, W, Re, Au, Hg, Pb, B
i, La, Ce, Pr, Nd, P, Co, Mn, Zn,
Ni, Sr, Bなどの原子を含んでもよい。強磁性体粉
サイズをBET法による表面積で表わせば25〜80 m
2 /g以上であり、好ましくは35〜75 m2 /gである。
25 m2 /g未満ではノイズが高くなり、80 m2 /gより
大では表面性が得にくくなり好ましくない。強磁性体粉
の結晶子サイズは0.03μm以下であり、好ましくは
0.025μm〜0.01μmである。長軸長は0.2
μm以下が望ましい。
【0008】本発明に使用する結合剤(バインダー樹
脂)としては、磁気記録媒体に使用可能な公知の結合剤
が使用可能である。例えば、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、塩化ビニル系共重合体、アクリル酸エステ
ル- アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル-
スチレン共重合体、ポリビニルブチラール、セルロース
誘導体、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹
脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。ま
た、これらの樹脂に -SO3 M、- OSO3 M等の極性
基が導入されていてもよい。バインダー樹脂に含有され
る、一般式(1−1),(1−2)で表されるアミノキ
ノン構造の含有量は、バインダー樹脂全組成に対し(全
結合剤に対し)、0.01〜40wt%、望ましくは0.
1〜30wt%である。また、分散性をさらに高めるため
の官能基として公知の極性基を導入してもよい。アミノ
キノン構造を導入した樹脂(例えば後述のポリウレタン
樹脂)のバインダー樹脂全組成中(全結合剤中)におけ
る比率は、10〜80wt%が望ましい。 一般式(1
−1),(1−2)において、Nを第三級アミン形態を
とる窒素とすれば、磁性粉に対する防錆性の点で特に有
効である。
【0009】前記一般式(1−1),(1−2)のアミ
ノキノン構造は、下記一般式(3),(4)等のアミノ
キノンモノマーにより、バインダー樹脂に導入される。
(なお、式中のR1 は前記一般式(1−1)中と同一内
容)
【0010】
【化2】
【0011】アミノキノンモノマーの具体的な例として
次の様なものがあげられる。
【0012】
【化3】
【0013】次に、アミノキノン構造をバインダー樹脂
の一組成であるポリウレタン樹脂に導入する方法につい
て説明する。なお、ポリウレタン樹脂は、ポリオールと
ジイソシアネートとさらに必要に応じて鎖延長剤とか
ら、それ自体公知の製造方法によって製造できる。 (1)ポリエステルポリオール等の出発原料としてジカ
ルボン酸成分の一部に用いる方法。
【0014】
【化4】
【0015】(2)ポリエステルポリオール等の出発原
料としてジオール成分の一部に用いる方法。
【0016】
【化5】
【0017】(3)ジオール成分の一部としてポリオー
ルと共に多価イソシアネートにて縮合反応、及び付加反
応させて得る方法。
【0018】
【化6】
【0019】導入方法として上記の方法が考えられる
が、他の手法にて導入しても問題はない。ポリウレタン
結合剤製造に用いられるアミノキノン構造、極性基を有
しないポリオール成分としては、例えば、ポリエーテル
ジオール、ポリエステルジオール、ポリカーボネートジ
オール、ポリカプロラクトジオールのようなものであ
り、他のポリウレタン製造に公知なものでよい。ジイソ
シアネート成分としては、2, 4- ,2, 6- トリレン
ジイソシアネート,p- フェニレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネート,m- フェニレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート等公知のジイ
ソシアネート化合物、もしくはそれらのポリアルコール
との反応生成物、イソシアネート類の縮合により生成し
たポリイソシアネートであってもよい。
【0020】鎖延長剤としては公知の多価アルコール、
脂肪酸ポリアミン、芳香族ポリアミン等があげられる。
なお、アミノキノン構造をポリウレタン樹脂に導入する
方法について述べたが、特にポリウレタン樹脂に限定さ
れるものではない。また、結合剤分子中に、アミノキノ
ン構造と同時に、- SO3 M、- OSO3 Mからなる群
より選ばれた少なくとも一種類の極性基を有してもよ
い。磁性層中には、潤滑剤等の公知の添加剤を含有させ
ても問題ない。潤滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸エステ
ル、シリコーン等の液状潤滑剤があげられる。
【0021】以下、具体的な実施例について説明する。
ここでは、磁気記録媒体として、バックコート層を有す
磁気テープを作成した。 <実施例、比較例に用いる磁性塗料の組成> 強磁性体粉 100重量部 (組成; Fe 94%,Co 10%〜30%) 保磁力Hc; 178KA/m〜156KA/m 比表面積; 55 m2 /g〜70 m2 /g 長軸長; 0.08μm〜0.11μm 飽和磁化量σs;125emu/g 〜200emu/g (Co量と磁性粉表面酸化層 の厚さで調整)) 結合剤(バインダー樹脂) ・ポリウレタン 12.5重量部 (前記一般式(1−1)のアミノキノン構造[R1 :メチル基]の含有量 を4wt%としたもの) ・塩化ビニル樹脂(日本ゼオン製 MR110) 12.5重量部 ・αアルミナ 3重量部 ・ミリスチン酸 1重量部 ・ブチルステアレート 1重量部 ・メチルエチルケトン 100重量部 ・シクロヘキサノン 100重量部
【0022】上記混合物をニーディング処理後サンドミ
ルにより混合、分散した後、コロネートL(日本ポリウ
レタン社製)を4重量部加え撹拌し磁性塗料を作製す
る。その磁性塗料を、6.8μm厚のPEN(ポリエチ
レンナフタレート)フィルム上に塗布、カレンダー処理
後、磁性層とは反対の側にカーボンブラックを主成分と
するバックコート層を設け、6.35mm幅にスリットし
磁気テープ化した。
【0023】<実施例1>上述の組成において、用いる
強磁性体粉の飽和磁化量σsを125emu/ g、保磁
力Hcを156KA/mとし、磁性層厚を0.15μmに調
整した。 <実施例2>上述の組成において、用いる強磁性体粉の
σsを173emu/ g、Hcを169KA/mとし、磁性
層厚を0.13μmに調整した。 <実施例3>上述の組成において、用いる強磁性体粉の
σsを200emu/ g、Hcを163KA/mとし、磁性
層厚を0.13μmに調整した。 <実施例4>上述の組成において、用いる強磁性体粉の
σsを142emu/ g、Hcを178KA/mとし、磁性
層厚を0.08μmに調整した。
【0024】<実施例5>上述の組成において、用いる
強磁性体粉のσsを153emu/ g、Hcを175KA
/mとし、磁性層厚を0.13μmに調整した。 <実施例6>上述の組成において、用いる強磁性体粉の
σsを132emu/ g、Hcを170KA/mとし、磁性
層厚を0.25μmに調整した。 <実施例7>上述の組成において、用いる強磁性体粉の
σsを125emu/ g、Hcを156KA/mとし、ポリ
ウレタン樹脂に含むアミノキノン構造を前記一般式(1
−2)のアミノキノン構造[R2 : -CH2 CH2 - ]
含有量4wt%とし、磁性層厚を0.15μmに調整し
た。 <実施例8>上述の組成において、結合剤のポリウレタ
ンをアミノキノン構造を含んでいない東洋紡製UR83
00に代え、塩化ビニル樹脂を、前記一般式(1−2)
のアミノキノン構造[R2 :ベンジル基]の含有量が4
wt%である塩化ビニル/ ビニルアルコール共重合体に
代え、強磁性体粉のσsを158emu/ g、Hcを1
75KA/mとして、磁性層厚を0.14μmに調整した。 <実施例9>上述の組成において、用いる強磁性体粉の
σsを153emu/ g、Hcを175KA/mとし、ポリ
ウレタン樹脂に含むアミノキノン構造を前記一般式(1
−1)のアミノキノン構造[R1 :メチル基]含有量5
wt%とし、磁性層厚を0.14μmに調整した。 <実施例10>上述の組成において、用いる強磁性体粉
のσsを160emu/ g、Hcを175KA/mとし、ポ
リウレタン樹脂に含むアミノキノン構造を前記一般式
(1−1)のアミノキノン構造[R1 :メチル基]含有
量10wt%とし、磁性層厚を0.13μmに調整し
た。
【0025】<比較例1>上述の組成において、用いる
強磁性体粉のσsを138emu/ g、Hcを178KA
/mとし、磁性層厚を0.06μmに調整した。 <比較例2>上述の組成において、結合剤のポリウレタ
ンをアミノキノン構造を含んでいない東洋紡製UR83
00に代え、強磁性体粉のσsを94emu/ g、Hc
を160KA/mとし、磁性層厚を0.14μmに調整し
た。 <比較例3>上述の組成において、結合剤のポリウレタ
ンをアミノキノン構造を含んでいない東洋紡製UR83
00に代え、強磁性体粉のσsを114emu/ g、H
cを156KA/mとし、磁性層厚を0.13μmに調整し
た。 <比較例4>上述の組成において、結合剤のポリウレタ
ンをアミノキノン構造を含んでいない東洋紡製UR83
00に代え、強磁性体粉のσsを173emu/ g、H
cを173KA/mとし、磁性層厚を0.15μmに調整し
た。
【0026】<比較例5>上述の組成において、用いる
強磁性体粉のσsを206emu/ g、Hcを175KA
/mとし、磁性層厚を0.14μmに調整した。 <比較例6>上述の組成において、結合剤のポリウレタ
ンをアミノキノン構造を含んでいない東洋紡製UR83
00に代え、強磁性体粉のσsを136emu/ g、H
cを170KA/ mとし、磁性層厚を0.35μmに調
整した。 <比較例7>上述の組成において、結合剤のポリウレタ
ンをアミノキノン構造を含んでいない日本ポリウレタン
製UR8300に代え、強磁性体粉のσsを131em
u/g、Hcを158KA/mとし、磁性層厚を1.3μm
に調整した。 <比較例8>上述の組成において、用いる強磁性体粉の
σsを107emu/ g、Hcを161emu/ gと
し、磁性層厚を0.13μmに調整した。 <比較例9>上述の組成において、結合剤のポリウレタ
ンをアミノキノン構造を含んでいない日本ポリウレタン
製UR8300に代え、強磁性体粉のσsを158em
u/g、Hcを175KA/mとし、磁性層厚を0.13μ
mに調整した。
【0027】上記実施例1〜10及び比較例1〜9の各
磁気テープについて、次の測定評価を行なった。電磁変
換特性は、ドラム径21.7mm、回転数150回転/sec
の回転ヘッド系デッキを用いて測定した。ヘッドには窒
化鉄を材料とする積層タイプを用いた(飽和磁束密度B
sは1.4T、トラッ幅は10μm、ギャップ長は0.
18μm)。磁気テープとヘッドの相対速度は10.2
m/sec である。上記の評価デッキを用いて記録周波数2
0.8MHz (記録波長0.49μm)の正弦波を記録
し、再生出力と18.8MHz のノイズレベルとの差をと
りC/Nの値を測定した。また、耐久試験として、上記
評価デッキにおいて40℃湿度85%の環境で100時
間走行後のドロップアウト、ヘッド汚れ、ヘッド傷つき
について評価した。ドロップアウトは20dBの出力低
下が5μs以上の長さ続くものを1個とし1分間の個数
を測定し、テープ全長に渡って1分間当たりの平均値で
示した。ヘッド汚れ、ヘッド傷付については、400倍
の顕微鏡での目視によりA(良)〜E(悪)の5段階に
ランク付けした。評価結果及び各磁気テープの磁性層厚
さ、飽和磁束密度Bs、角形比(Br/Bs, Brは
残留磁束密度、角形比は1に近いほど再生出力面で有
利)を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1より、磁性層の厚さが0.06μm
(<0.08μm)と薄すぎる比較例1は、アミノキノ
ン構造を含むものの、ヘッド傷と汚れがひどく、耐久性
に問題がある。比較例2,3は、ヘッド傷、ヘッド汚れ
の各項目の評価が多少低く、耐久性にやや難があり、飽
和磁束密度Bsが0.268、0.323T(<0.3
5T)と小さいため、C/Nの値が実施例よりも低い。
比較例4,9は飽和磁束密度Bsが十分に大きくC/N
の値は良好であるが、ドロップアウト、ヘッド傷、ヘッ
ド汚れの各項目に問題があり、実施例よりも耐久性に劣
る。
【0030】比較例5は、アミノキノン構造を含有する
ことにより、磁性層厚が同じである比較例2よりもヘッ
ド傷の評価が高いが、C/Nの値が実施例よりも低い。
これは、角形比が0.78と低い値であることを見ても
明らかなように、飽和磁束密度Bsが0.566T(>
0.55T)と大きすぎると(即ち強磁性体粉のσsが
大きすぎると)、強磁性体粉の分散が不十分になるため
と考えられる。比較例8は、アミノキノン構造を含有す
ることにより、磁性層厚が同じである比較例3よりもヘ
ッド傷、ヘッド汚れの各評価が高いが、飽和磁束密度B
sが0.301T(<0.35T)と小さすぎるため、
C/Nの値が実施例よりも低い。 比較例6,7は、ド
ロップアウト、ヘッド傷、ヘッド汚れの各項目の評価が
良好であり耐久性に優れ、C/Nの値も高いが、磁性層
厚が0.35、1.3μm(>0.25μm)と厚すぎ
るため、当然オーバーライト特性が犠牲となる。
【0031】これに対し、磁性層の結合剤樹脂組成中に
アミノキノン構造を構成単位に含み、かつ、磁性層の飽
和磁束密度Bsが0.35T〜0.55Tである各実施
例は、磁性層の厚さが0.08μm〜0.25μmと薄
手であるにもかかわらず、ドロップアウト、ヘッド傷、
ヘッド汚れの各項目の評価が良好であり耐久性に優れ、
また、C/Nの値も高い。さらに、各実施例は磁性層の
厚さが0.08μm〜0.25μmと薄手であるので、
オーバーライト特性にも優れている。このように、本実
施例は、磁性層を薄手化した場合でも、電磁変換特性、
耐久性ともに優れ、高密度記録に好適な磁気記録媒体で
ある。
【0032】
【発明の効果】以上の通り、本発明になる磁気記録媒体
は、磁性層を薄手化した場合でも、電磁変換特性、耐久
性ともに優れ、高密度記録に好適な磁気記録媒体とな
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体に、強磁性体粉を含有する磁性層を
    塗布してなる磁気記録媒体において、前記磁性層の結合
    剤成分中の少なくとも一つの樹脂組成中に、下記一般式
    (1−1),(1−2)で表されるアミノキノン構造の
    うち少なくとも一方のアミノキノン構造を構成単位に含
    み、かつ、前記磁性層の飽和磁束密度Bsを0.35T
    以上0.55T以下とし、前記磁性層の厚さを0.08
    μm以上0.25μm以下とすることを特徴とする磁気
    記録媒体。 【化1】
JP5317595A 1994-12-09 1995-02-17 磁気記録媒体 Pending JPH08221739A (ja)

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KR1019950048053A KR960025371A (ko) 1994-12-09 1995-12-09 자기 기록 매체, 및 자기 기록 매체의 자기층에 사용하기 위한 결합제
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