JPH08220909A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH08220909A JPH08220909A JP2265195A JP2265195A JPH08220909A JP H08220909 A JPH08220909 A JP H08220909A JP 2265195 A JP2265195 A JP 2265195A JP 2265195 A JP2265195 A JP 2265195A JP H08220909 A JPH08220909 A JP H08220909A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- pressure contact
- fixing
- fixing roll
- image forming
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バックアップロールに発泡系ゴム材料を用い
た場合でも永久変形が生じることがなく、また、動力源
を設けることなくバックアップロールの圧接、解除がで
きる機構を提供する。 【構成】 定着ロール1に対し、圧接ロール2を移動さ
せて、該圧接ロール2を定着ロール1に圧接及び解除す
る。定着ロール1の両端近くの外周面にワイヤーロープ
2を張設し、該ワイヤーロープ2の両端を偏心カム4の
両端に固定する。定着ロール1の回転によって偏心カム
4のカム面4aが変位し、該カム面4aにて圧接ロール
2を持ち上げ、図1(a)に示すように、圧接ロール2
を定着ロール1に圧接する。定着ロール1が停止あるい
は逆回転すると、図1(b)に示すように、カム面4a
が下り、圧接ロール2が定着ロール1から離れ、圧接を
解除する。
た場合でも永久変形が生じることがなく、また、動力源
を設けることなくバックアップロールの圧接、解除がで
きる機構を提供する。 【構成】 定着ロール1に対し、圧接ロール2を移動さ
せて、該圧接ロール2を定着ロール1に圧接及び解除す
る。定着ロール1の両端近くの外周面にワイヤーロープ
2を張設し、該ワイヤーロープ2の両端を偏心カム4の
両端に固定する。定着ロール1の回転によって偏心カム
4のカム面4aが変位し、該カム面4aにて圧接ロール
2を持ち上げ、図1(a)に示すように、圧接ロール2
を定着ロール1に圧接する。定着ロール1が停止あるい
は逆回転すると、図1(b)に示すように、カム面4a
が下り、圧接ロール2が定着ロール1から離れ、圧接を
解除する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置、より詳
細には、トナー像が転写された記録紙を加熱体(定着ロ
ール)に所定の圧力下で接触させることにより、前記記
録紙上のトナー像を該記録紙に定着する定着装置を備え
た画像形成装置に関する。
細には、トナー像が転写された記録紙を加熱体(定着ロ
ール)に所定の圧力下で接触させることにより、前記記
録紙上のトナー像を該記録紙に定着する定着装置を備え
た画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、本発明が適用される画像形成装
置の一例として説明するレーザプリンタの要部概略構成
図で、周知のように、プリンタ70の用紙受け71にあ
る記録用紙は、プリント命令により、用紙ピックアップ
ローラ72によりプリンタ内部へ移動し、用紙が所定の
位置へ来た時に、レーザ走査部73より送られて来たプ
リントデータに基いて、回転感光体ドラム74上にレー
ザ光を照射し、感光体74上の表面電位レベルを前記デ
ータに基いて変化させ、該感光体74上に潜像を形成
し、次いで、現像器75により、感光体74上にトナー
を付着させてトナー像を形成する。感光体74は、さら
に回転し、転写器76により、前述のごとくして送り込
まれた用紙上にトナー像を転写する。用紙はさらに送り
込まれ、該用紙上に転写されたトナー像は、定着器77
において、定着ロール(ヒートロール)と、該定着ロー
ルに接離可能に圧接される圧接ロール(バックアップロ
ール)に挟持されて移送され、その間に、前記トナーが
用紙上に定着され、排紙ローラ78によりプリンタ70
の外部へ排出される。
置の一例として説明するレーザプリンタの要部概略構成
図で、周知のように、プリンタ70の用紙受け71にあ
る記録用紙は、プリント命令により、用紙ピックアップ
ローラ72によりプリンタ内部へ移動し、用紙が所定の
位置へ来た時に、レーザ走査部73より送られて来たプ
リントデータに基いて、回転感光体ドラム74上にレー
ザ光を照射し、感光体74上の表面電位レベルを前記デ
ータに基いて変化させ、該感光体74上に潜像を形成
し、次いで、現像器75により、感光体74上にトナー
を付着させてトナー像を形成する。感光体74は、さら
に回転し、転写器76により、前述のごとくして送り込
まれた用紙上にトナー像を転写する。用紙はさらに送り
込まれ、該用紙上に転写されたトナー像は、定着器77
において、定着ロール(ヒートロール)と、該定着ロー
ルに接離可能に圧接される圧接ロール(バックアップロ
ール)に挟持されて移送され、その間に、前記トナーが
用紙上に定着され、排紙ローラ78によりプリンタ70
の外部へ排出される。
【0003】図9は、上述のごとき定着器の概要を説明
するための概略図で、図中、81は薄肉のアルミ基材に
トナーとの離型性が良好なPTFE,PFA等のフッ素
樹脂をコートした定着(ヒート)ロール、82は上記ヒ
ートロールの熱源となっているハロゲンランプ、83は
ステンレス等の中実丸棒の表面にシリコン等の耐熱性の
ゴム層を施したバックアップロール(圧接ロール)、8
4はバックアップロール83を上下させるための移動機
構部材で、支点85を中心に上下に移動できるようにな
っている。86は他駆動源からの動力で回転し、バック
アップロール83を上下に移動させるカムで、このカム
86を回転軸87を中心に回転させることにより、バッ
クアップロール83を上下動させ、ヒートロール81に
圧接させ、或いは、ヒートロール81から離脱させる。
するための概略図で、図中、81は薄肉のアルミ基材に
トナーとの離型性が良好なPTFE,PFA等のフッ素
樹脂をコートした定着(ヒート)ロール、82は上記ヒ
ートロールの熱源となっているハロゲンランプ、83は
ステンレス等の中実丸棒の表面にシリコン等の耐熱性の
ゴム層を施したバックアップロール(圧接ロール)、8
4はバックアップロール83を上下させるための移動機
構部材で、支点85を中心に上下に移動できるようにな
っている。86は他駆動源からの動力で回転し、バック
アップロール83を上下に移動させるカムで、このカム
86を回転軸87を中心に回転させることにより、バッ
クアップロール83を上下動させ、ヒートロール81に
圧接させ、或いは、ヒートロール81から離脱させる。
【0004】電子写真プロセスを用いた複写機及びプリ
ンタ等においては、上述のような構成をとることによ
り、通紙時には、カム86を矢印A方向に半回転させ
て、バックアップロール83を矢印B方向に移動させ、
該バックアップロール83をヒートロール81に圧接さ
せる。また、非通紙時には、カム86をさらに半回転さ
せて図9の位置に戻すことにより、ヒートロール81と
バックアップロール83との圧接を解除するようにして
いる。あるいは、カム86の代わりに、ソレノイドに通
電し、該ソレノイドの電磁力の作用で鉄芯を移動させ、
バックアップロール83をヒートロール81に圧接ある
いは解除するようにしている。
ンタ等においては、上述のような構成をとることによ
り、通紙時には、カム86を矢印A方向に半回転させ
て、バックアップロール83を矢印B方向に移動させ、
該バックアップロール83をヒートロール81に圧接さ
せる。また、非通紙時には、カム86をさらに半回転さ
せて図9の位置に戻すことにより、ヒートロール81と
バックアップロール83との圧接を解除するようにして
いる。あるいは、カム86の代わりに、ソレノイドに通
電し、該ソレノイドの電磁力の作用で鉄芯を移動させ、
バックアップロール83をヒートロール81に圧接ある
いは解除するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、前記バックア
ップロール83の表面層に、用紙の搬送性、耐熱性、材
料強度等を考慮し、ソリッドシリコンゴム等のJIS
A ゴム硬度30〜70度程度のものを使用していたた
め、ヒートロール81とバックアップロール83の接触
によって形成されるニップ幅が小さいという問題点があ
った。また、バックアップロール83にソリッドシリコ
ンゴムを用いた場合は、熱伝導率が小さいため、ウォー
ムアップにかかる時間が大変長いという問題点もあっ
た。そこで、ニップ幅を大きくし、ウォームアップ時間
を短縮するため、発泡系ゴム等のアスカCゴム硬度20
〜50度程度を用いたが、その場合、ヒートロールとバ
ックアップロールが、常時接触し、バックアップロール
に大きな圧力(〜2Kgf程度)がかかっているため、
発泡系ゴムの永久変形が発生するという問題があった。
本発明は、以上の問題点に鑑み、バックアップロールに
発泡系ゴム材料を用いた場合でも、永久変形が生じるこ
とがなく、特別に動力源を設けることなくバックアップ
ロールの圧接、解除ができる機構を安価に提供すること
を目的としてなされたものである。
ップロール83の表面層に、用紙の搬送性、耐熱性、材
料強度等を考慮し、ソリッドシリコンゴム等のJIS
A ゴム硬度30〜70度程度のものを使用していたた
め、ヒートロール81とバックアップロール83の接触
によって形成されるニップ幅が小さいという問題点があ
った。また、バックアップロール83にソリッドシリコ
ンゴムを用いた場合は、熱伝導率が小さいため、ウォー
ムアップにかかる時間が大変長いという問題点もあっ
た。そこで、ニップ幅を大きくし、ウォームアップ時間
を短縮するため、発泡系ゴム等のアスカCゴム硬度20
〜50度程度を用いたが、その場合、ヒートロールとバ
ックアップロールが、常時接触し、バックアップロール
に大きな圧力(〜2Kgf程度)がかかっているため、
発泡系ゴムの永久変形が発生するという問題があった。
本発明は、以上の問題点に鑑み、バックアップロールに
発泡系ゴム材料を用いた場合でも、永久変形が生じるこ
とがなく、特別に動力源を設けることなくバックアップ
ロールの圧接、解除ができる機構を安価に提供すること
を目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)定着ロールに対して圧接ロールを
移動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及び解除を
行うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前
記定着ロールの両端近くの外周面にワイヤーロープを張
設するとともに、該ワイヤーロープの両端を偏心カムの
両端に固定し、前記定着ロールの回転によって前記偏心
カムを変位させ、該定着ロールの正回転中にのみ前記圧
接ロールを前記定着ロールに圧接し、前記定着ロールが
停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接を解除するこ
と、或いは、(2)定着ロールに対して圧接ロールを移
動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及び解除を行
うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前記
圧接ロールに規制板を介して連結されている補助ロール
と、該補助ロールと前記伝着ロールとの間に張設された
ワイヤーロープとを有し、前記定着ロールの正回転中に
のみ前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接し、前記定
着ロールが停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接を
解除すること、或いは、(3)定着ロールに対して圧接
ロールを移動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及
び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装置にお
いて、前記定着ロールの両端近くの外周面に規制レール
を設けるとともに該規制レールに沿って移動する可動子
を設け、該可動子をワイヤーロープ及びバネを介して前
記圧接ロールの軸に連結し、前記定着ロールの正回転中
にのみ前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接し、前記
定着ロールが停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接
を解除すること、或いは、(4)定着ロールに対し圧接
ロールを移動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及
び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装置にお
いて、前記圧接ロールを支持する支持手段と、前記定着
ロールの両端部外周面にはめあわされた1対のリング状
のテンションアームと、該テンションアームと前記圧接
ロール支持手段とを連結する連結手段とを有し、前記定
着ロールの温度変化により、前記定着ロールと前記テン
ションアームのリングとの間のすきまが変化するよう前
記定着ロールと前記テンションアームのリングがはめあ
わされており、定着ロール加熱時、前記定着ロールと前
記テンションアームのリングとが接触して前記圧接ロー
ルを前記定着ロールに圧接すること、或いは、(5)定
着ロールに対して圧接ロールを移動させて該圧接ロール
を定着ロールに圧接及び解除を行うロール圧接機構を備
えた画像形成装置において、前記圧接ロールを支持する
支持手段と、前記定着ロールの両端部に設けられた1対
の定着ロールギアと、該定着ロールギアに噛み合わされ
た1対の移動ギアと、該移動ギアを前記定着ロールギア
の周りに回転可能に支持する移動ギア支持手段と、該移
動ギア支持手段と前記圧接ロール支持手段とを連結する
連結手段とを有し、前記移動ギアと前記移動ギア支持手
段との間の回転トルクが、前記移動ギア支持手段の回転
トルクよりも大きく設定され、前記定着ロールの正回転
中のみ前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接するよう
にしたこと、或いは、(6)定着ロールに対し圧接ロー
ルを移動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及び解
除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装置におい
て、前記圧接ロールを支持する支持手段と、前記定着ロ
ールの近傍に設けられたバイメタルと、該バイメタルと
前記圧接ロール支持手段とを連結する連結手段とを有
し、前記定着ロールの温度上昇により前記バイメタルが
変形し、前記圧接ロールが前記定着ロールに圧接するよ
う構成されていることを特徴としたものである。
決するために、(1)定着ロールに対して圧接ロールを
移動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及び解除を
行うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前
記定着ロールの両端近くの外周面にワイヤーロープを張
設するとともに、該ワイヤーロープの両端を偏心カムの
両端に固定し、前記定着ロールの回転によって前記偏心
カムを変位させ、該定着ロールの正回転中にのみ前記圧
接ロールを前記定着ロールに圧接し、前記定着ロールが
停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接を解除するこ
と、或いは、(2)定着ロールに対して圧接ロールを移
動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及び解除を行
うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前記
圧接ロールに規制板を介して連結されている補助ロール
と、該補助ロールと前記伝着ロールとの間に張設された
ワイヤーロープとを有し、前記定着ロールの正回転中に
のみ前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接し、前記定
着ロールが停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接を
解除すること、或いは、(3)定着ロールに対して圧接
ロールを移動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及
び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装置にお
いて、前記定着ロールの両端近くの外周面に規制レール
を設けるとともに該規制レールに沿って移動する可動子
を設け、該可動子をワイヤーロープ及びバネを介して前
記圧接ロールの軸に連結し、前記定着ロールの正回転中
にのみ前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接し、前記
定着ロールが停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接
を解除すること、或いは、(4)定着ロールに対し圧接
ロールを移動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及
び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装置にお
いて、前記圧接ロールを支持する支持手段と、前記定着
ロールの両端部外周面にはめあわされた1対のリング状
のテンションアームと、該テンションアームと前記圧接
ロール支持手段とを連結する連結手段とを有し、前記定
着ロールの温度変化により、前記定着ロールと前記テン
ションアームのリングとの間のすきまが変化するよう前
記定着ロールと前記テンションアームのリングがはめあ
わされており、定着ロール加熱時、前記定着ロールと前
記テンションアームのリングとが接触して前記圧接ロー
ルを前記定着ロールに圧接すること、或いは、(5)定
着ロールに対して圧接ロールを移動させて該圧接ロール
を定着ロールに圧接及び解除を行うロール圧接機構を備
えた画像形成装置において、前記圧接ロールを支持する
支持手段と、前記定着ロールの両端部に設けられた1対
の定着ロールギアと、該定着ロールギアに噛み合わされ
た1対の移動ギアと、該移動ギアを前記定着ロールギア
の周りに回転可能に支持する移動ギア支持手段と、該移
動ギア支持手段と前記圧接ロール支持手段とを連結する
連結手段とを有し、前記移動ギアと前記移動ギア支持手
段との間の回転トルクが、前記移動ギア支持手段の回転
トルクよりも大きく設定され、前記定着ロールの正回転
中のみ前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接するよう
にしたこと、或いは、(6)定着ロールに対し圧接ロー
ルを移動させて該圧接ロールを定着ロールに圧接及び解
除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装置におい
て、前記圧接ロールを支持する支持手段と、前記定着ロ
ールの近傍に設けられたバイメタルと、該バイメタルと
前記圧接ロール支持手段とを連結する連結手段とを有
し、前記定着ロールの温度上昇により前記バイメタルが
変形し、前記圧接ロールが前記定着ロールに圧接するよ
う構成されていることを特徴としたものである。
【0007】
【作用】本発明は、圧接(バックアップ)ロールを定着
(ヒート)ロールに圧接し、或いは、該圧接を解除する
機構を有し、該圧接解除機構として、請求項1の発明
は、定着ロールに対して圧接ロールを移動させて該圧接
ロールを前記定着ロールに圧接及び解除を行うロール圧
接機構を備えた画像形成装置において、前記定着ロール
の外周面にワイヤーロープを張設するとともに、該ワイ
ヤーロープの両端を偏心カムの両端に固定し、前記定着
ロールの回転によって前記偏心カムを変位させ、該偏心
カムの変位によって前記定着ロールの正回転中にのみ前
記圧接ロールを前記定着ロールに圧接し、前記定着ロー
ルが停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接を解除す
る構成とすることにより、通紙時、前記定着ロールが回
転した時に、該定着ロールにかかる前記ワイヤーロープ
の摩擦負荷の力を利用し、該ワイヤーロープの両端に固
定してある偏心カムを該偏心カムの支点を中心に回転さ
せ、これによって、前記圧接ロールを前記偏心カムの軌
道(表面)に沿って上昇させて定着ロールに圧接させ、
正回転中は、該圧接ロールを定着ロールに圧接し続け、
通紙が終了し、前記定着ロールが停止あるいは逆回転す
ると、圧接ロールが定着ロールから離脱され、圧接ロー
ルへの力が加わらなくなり、圧接が解除される。
(ヒート)ロールに圧接し、或いは、該圧接を解除する
機構を有し、該圧接解除機構として、請求項1の発明
は、定着ロールに対して圧接ロールを移動させて該圧接
ロールを前記定着ロールに圧接及び解除を行うロール圧
接機構を備えた画像形成装置において、前記定着ロール
の外周面にワイヤーロープを張設するとともに、該ワイ
ヤーロープの両端を偏心カムの両端に固定し、前記定着
ロールの回転によって前記偏心カムを変位させ、該偏心
カムの変位によって前記定着ロールの正回転中にのみ前
記圧接ロールを前記定着ロールに圧接し、前記定着ロー
ルが停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接を解除す
る構成とすることにより、通紙時、前記定着ロールが回
転した時に、該定着ロールにかかる前記ワイヤーロープ
の摩擦負荷の力を利用し、該ワイヤーロープの両端に固
定してある偏心カムを該偏心カムの支点を中心に回転さ
せ、これによって、前記圧接ロールを前記偏心カムの軌
道(表面)に沿って上昇させて定着ロールに圧接させ、
正回転中は、該圧接ロールを定着ロールに圧接し続け、
通紙が終了し、前記定着ロールが停止あるいは逆回転す
ると、圧接ロールが定着ロールから離脱され、圧接ロー
ルへの力が加わらなくなり、圧接が解除される。
【0008】請求項2の発明は、定着ロールに対して圧
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記圧接ロールに規制板を介して連結され
ている補助ロールと該補助ロールと前記定着ロールとの
間に張設されたワイヤーロープとを有し、前記定着ロー
ルの正回転中にのみ前記圧接ロールを前記定着ロールに
圧接し、前記定着ロールが停止あるいは逆回転した場合
は、前記圧接を解除する構成とすることにより、通紙
時、前記定着ロールが回転した時に、前記定着ロールに
かかる前記ワイヤーロープの摩擦負荷の力を利用し、前
記補助ローラの両端に前記規制板を介して固定してある
補助ローラを中心に前記圧接ロールを回転させると、前
記補助ローラの円周に沿って前記圧接ロールが上昇して
前記定着ロールに圧接され、正回転中は該圧接ロールが
前記定着ロールに圧接し続け、通紙が終了すると、前記
定着ロールが、停止あるいは逆回転し、前記圧接ロール
が前記定着ロールから離脱され、圧接ロールへの力が加
わらなくなり、圧接が解除される。
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記圧接ロールに規制板を介して連結され
ている補助ロールと該補助ロールと前記定着ロールとの
間に張設されたワイヤーロープとを有し、前記定着ロー
ルの正回転中にのみ前記圧接ロールを前記定着ロールに
圧接し、前記定着ロールが停止あるいは逆回転した場合
は、前記圧接を解除する構成とすることにより、通紙
時、前記定着ロールが回転した時に、前記定着ロールに
かかる前記ワイヤーロープの摩擦負荷の力を利用し、前
記補助ローラの両端に前記規制板を介して固定してある
補助ローラを中心に前記圧接ロールを回転させると、前
記補助ローラの円周に沿って前記圧接ロールが上昇して
前記定着ロールに圧接され、正回転中は該圧接ロールが
前記定着ロールに圧接し続け、通紙が終了すると、前記
定着ロールが、停止あるいは逆回転し、前記圧接ロール
が前記定着ロールから離脱され、圧接ロールへの力が加
わらなくなり、圧接が解除される。
【0009】請求項3の発明は、定着ロールに対して圧
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記定着ロールの外周面に規制レールを設
けるとともに該規制レールに沿って移動する可動子を設
け、該可動子をワイヤーロープ及びバネを介して前記圧
接ロールの軸に連結し、前記定着ロールの正回転中にの
み前記圧接ロールを前記定着ロールに対し圧接し、前記
定着ロールが停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接
を解除する構成をとることにより、前記定着ロールの正
回転中は前記圧接ロールが定着ロールに圧接し続けら
れ、通紙が終了して、前記定着ロールが停止あるいは逆
回転すると、前記圧接が解除される。
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記定着ロールの外周面に規制レールを設
けるとともに該規制レールに沿って移動する可動子を設
け、該可動子をワイヤーロープ及びバネを介して前記圧
接ロールの軸に連結し、前記定着ロールの正回転中にの
み前記圧接ロールを前記定着ロールに対し圧接し、前記
定着ロールが停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接
を解除する構成をとることにより、前記定着ロールの正
回転中は前記圧接ロールが定着ロールに圧接し続けら
れ、通紙が終了して、前記定着ロールが停止あるいは逆
回転すると、前記圧接が解除される。
【0010】請求項4の発明は、定着ロールに対して圧
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記圧接ロールを支持する支持手段と、前
記定着ロールの外周面にはめあわされたリング状のテン
ションアームと、該テンションアームと前記圧接ロール
支持手段とを連結する連結手段とを有し、前記定着ロー
ルの温度変化により、前記定着ロールとテンションアー
ムのリングとの間のすきまが変化するよう前記定着ロー
ルと前記テンションアームのリングがはめあわされてお
り、定着ロール加熱時、前記定着ロールと前記テンショ
ンアームのリングとが接解して前記圧接ロールを前記定
着ロールに圧接する構成とすることにより、定着ロール
が加熱されると、該定着ロールの熱膨張により前記テン
ションアームのリングとのすきまがなくなり、該定着ロ
ールと前記テンションアームのリングとの間に摩擦力が
働き、定着ロールの回転に伴って、前記テンションアー
ムが従動回転し、このテンションアームの回転と連動し
て、前記加圧ロール支持部材も回転し、前記圧接ロール
が前記定着ロールに自動的に圧接し、定着完了後、定着
ロールの温度が常温状態に戻ると、再び、前記定着ロー
ルとテンションアームのリングとの間にすきまが形成さ
れ、摩擦力がなくなり、前記加圧ロールは自重により前
記定着ロールから離脱し、自動的に圧接が解除される。
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記圧接ロールを支持する支持手段と、前
記定着ロールの外周面にはめあわされたリング状のテン
ションアームと、該テンションアームと前記圧接ロール
支持手段とを連結する連結手段とを有し、前記定着ロー
ルの温度変化により、前記定着ロールとテンションアー
ムのリングとの間のすきまが変化するよう前記定着ロー
ルと前記テンションアームのリングがはめあわされてお
り、定着ロール加熱時、前記定着ロールと前記テンショ
ンアームのリングとが接解して前記圧接ロールを前記定
着ロールに圧接する構成とすることにより、定着ロール
が加熱されると、該定着ロールの熱膨張により前記テン
ションアームのリングとのすきまがなくなり、該定着ロ
ールと前記テンションアームのリングとの間に摩擦力が
働き、定着ロールの回転に伴って、前記テンションアー
ムが従動回転し、このテンションアームの回転と連動し
て、前記加圧ロール支持部材も回転し、前記圧接ロール
が前記定着ロールに自動的に圧接し、定着完了後、定着
ロールの温度が常温状態に戻ると、再び、前記定着ロー
ルとテンションアームのリングとの間にすきまが形成さ
れ、摩擦力がなくなり、前記加圧ロールは自重により前
記定着ロールから離脱し、自動的に圧接が解除される。
【0011】請求項5の発明は、定着ロールに対して圧
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記加圧ロールを支持する支持手段と、前
記定着ロールの外周に設けられた定着ロールギアと、該
定着ロールギアに噛み合わされた移動ギアと、該移動ギ
アを前記定着ロールギアの周りに回転可能に支持する移
動ギア支持手段と、該移動ギア支持手段と前記圧接ロー
ル支持手段とを連結する連結手段とを有し、前記移動ギ
アと前記移動ギア支持手段との間の回転トルクが、前記
移動ギア支持手段の回転トルクよりも大きく設定され、
前記定着ロールの正回転中のみ前記圧接ロールを前記定
着ロールに圧接する構成とすることにより、前記定着ロ
ールが回転すると、前記移動ギアが前記定着ロールギア
の外周に沿って移動し、前記移動ギア支持部材も回転
し、該移動ギア支持部材の回転と連動して、前記圧接ロ
ール支持部材も回転し、この圧接ロール支持部材の回転
により、前記圧接ロールが前記定着ロールに自動的に圧
接し、定着完了後、定着ロールの回転が停止すると、前
記移動ギアを移動させる作用がなくなり、前記圧接ロー
ルの定着ロールに対する加圧力は自動的に解除される。
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記加圧ロールを支持する支持手段と、前
記定着ロールの外周に設けられた定着ロールギアと、該
定着ロールギアに噛み合わされた移動ギアと、該移動ギ
アを前記定着ロールギアの周りに回転可能に支持する移
動ギア支持手段と、該移動ギア支持手段と前記圧接ロー
ル支持手段とを連結する連結手段とを有し、前記移動ギ
アと前記移動ギア支持手段との間の回転トルクが、前記
移動ギア支持手段の回転トルクよりも大きく設定され、
前記定着ロールの正回転中のみ前記圧接ロールを前記定
着ロールに圧接する構成とすることにより、前記定着ロ
ールが回転すると、前記移動ギアが前記定着ロールギア
の外周に沿って移動し、前記移動ギア支持部材も回転
し、該移動ギア支持部材の回転と連動して、前記圧接ロ
ール支持部材も回転し、この圧接ロール支持部材の回転
により、前記圧接ロールが前記定着ロールに自動的に圧
接し、定着完了後、定着ロールの回転が停止すると、前
記移動ギアを移動させる作用がなくなり、前記圧接ロー
ルの定着ロールに対する加圧力は自動的に解除される。
【0012】請求項6の発明は、定着ロールに対して圧
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記加圧ロールを支持する支持手段と、前
記定着ロール近傍に設けられたバイメタルと、該バイメ
タルと前記圧接ロール支持手段とを連結する連結手段と
を有し、前記定着ロールの温度上昇により前記バイメタ
ルが変形して前記圧接ロールが前記定着ロールに圧接す
る構成とすることによって、定着ロールが加熱される
と、前記バイメタルが加熱変位し、それと連動して、前
記圧接ロール支持部材も回転して、前記圧接ロールが前
記定着ロールに自動的に圧接し、定着完了後、定着ロー
ルの温度が常温状態に戻ると、前記バイメタルも常温状
態に戻り、初期の形状に復帰し、これによって、圧接ロ
ールが定着ロールから離脱し、自動的に圧接が解除され
る。
接ロールを移動させて該圧接ロールを前記定着ロールに
圧接及び解除を行うロール圧接機構を備えた画像形成装
置において、前記加圧ロールを支持する支持手段と、前
記定着ロール近傍に設けられたバイメタルと、該バイメ
タルと前記圧接ロール支持手段とを連結する連結手段と
を有し、前記定着ロールの温度上昇により前記バイメタ
ルが変形して前記圧接ロールが前記定着ロールに圧接す
る構成とすることによって、定着ロールが加熱される
と、前記バイメタルが加熱変位し、それと連動して、前
記圧接ロール支持部材も回転して、前記圧接ロールが前
記定着ロールに自動的に圧接し、定着完了後、定着ロー
ルの温度が常温状態に戻ると、前記バイメタルも常温状
態に戻り、初期の形状に復帰し、これによって、圧接ロ
ールが定着ロールから離脱し、自動的に圧接が解除され
る。
【0013】
【実施例】図1(a),(b)は、請求項1に記載した
発明を説明するための要部構成図で、図1(a)は圧接
ロール(バックアップロール)が定着ロール(ヒートロ
ール)に圧接している状態を示す図、図1(b)は前記
圧接が解除されている状態を示す図である。図1
(a),(b)において、1は定着ロール、2は圧接ロ
ール、3は定着ロール1の外周に張設されたワイヤーロ
ープ、4は偏心カム、5は定着ロール1の熱源、6は該
熱源5に電力を供給するためのリード線、7はフレーム
10に一体的に取り付けられたガイド、8は偏心カム4
の支点、9は該偏心カム4の重心で、前記ワイヤーロー
プ3としては無機系のグラファイト、カーボンファイ
バ、ケブラー等をより合わせたものを用いた。なお、図
には、定着ローラ及び圧接ローラの一方の端部のみを示
しているが、好ましくは、図示しない端部にも同様に機
構が設けられている。周知のように、プリンタや複写機
等のメインモータからの駆動によって定着ロール1のギ
ア(図示せず)に動力が伝わり定着ロール1が回転する
と、ワイヤーロープ3と定着ロール1との摩擦負荷によ
り、偏心カム4が8を支点として、図示例の場合、時計
方向回転される。偏心カム4のカム面4aには、圧接ロ
ール2の軸2aが載せてあり、前述のようにして、偏心
カム2が回転されると、該圧接ロール2の軸2aはフレ
ーム10に取り付けられたガイド7に沿って上昇し、圧
接ロール2が定着ロール1に圧接される。定着ロール1
の正回転中は、定着ロール1とワイヤーロープ3との摩
擦により、前述の圧接状態が保持され、圧接ロール2は
定着ロール1に圧接され続けられる。
発明を説明するための要部構成図で、図1(a)は圧接
ロール(バックアップロール)が定着ロール(ヒートロ
ール)に圧接している状態を示す図、図1(b)は前記
圧接が解除されている状態を示す図である。図1
(a),(b)において、1は定着ロール、2は圧接ロ
ール、3は定着ロール1の外周に張設されたワイヤーロ
ープ、4は偏心カム、5は定着ロール1の熱源、6は該
熱源5に電力を供給するためのリード線、7はフレーム
10に一体的に取り付けられたガイド、8は偏心カム4
の支点、9は該偏心カム4の重心で、前記ワイヤーロー
プ3としては無機系のグラファイト、カーボンファイ
バ、ケブラー等をより合わせたものを用いた。なお、図
には、定着ローラ及び圧接ローラの一方の端部のみを示
しているが、好ましくは、図示しない端部にも同様に機
構が設けられている。周知のように、プリンタや複写機
等のメインモータからの駆動によって定着ロール1のギ
ア(図示せず)に動力が伝わり定着ロール1が回転する
と、ワイヤーロープ3と定着ロール1との摩擦負荷によ
り、偏心カム4が8を支点として、図示例の場合、時計
方向回転される。偏心カム4のカム面4aには、圧接ロ
ール2の軸2aが載せてあり、前述のようにして、偏心
カム2が回転されると、該圧接ロール2の軸2aはフレ
ーム10に取り付けられたガイド7に沿って上昇し、圧
接ロール2が定着ロール1に圧接される。定着ロール1
の正回転中は、定着ロール1とワイヤーロープ3との摩
擦により、前述の圧接状態が保持され、圧接ロール2は
定着ロール1に圧接され続けられる。
【0014】図2は、上述の摩擦の状態を説明するため
の図で、図中のα,βはワイヤーの巻き付け角[ra
d]であり、摩擦係数をμとすると、摩擦力Fは、円周
それぞれの位置での垂直抗力と摩擦係数μの積を合計し
たものであり、図2でのα,βの角度をなす位置では垂
直方向の力は0となり、摩擦力は0となる。ワイヤロー
プ3と定着ロール1とが接触するにつれて、各位置での
摩擦力が増大していき、αとβの中間位置で最大とな
る。従って、ワイヤーロープと定着ロール1との摩擦力
Fは、
の図で、図中のα,βはワイヤーの巻き付け角[ra
d]であり、摩擦係数をμとすると、摩擦力Fは、円周
それぞれの位置での垂直抗力と摩擦係数μの積を合計し
たものであり、図2でのα,βの角度をなす位置では垂
直方向の力は0となり、摩擦力は0となる。ワイヤロー
プ3と定着ロール1とが接触するにつれて、各位置での
摩擦力が増大していき、αとβの中間位置で最大とな
る。従って、ワイヤーロープと定着ロール1との摩擦力
Fは、
【0015】
【数1】
【0016】で表わされる。ここで、f(θ)は、円周に
対し垂直にかかる力であり、図2にはその分布も示して
ある。この摩擦力を圧接ロール2の押圧力とし、それを
定着に必要な圧力とした。定着が終了し、定着ロール1
の回転が停止あるいは逆回転すると、偏心カム4が8を
支点として逆回転し、圧接ロール2の軸2aを支えてい
るカム面4aが下り、従って、圧接ロール2がフレーム
10に取り付けられたガイド7に沿って下降し、定着ロ
ール1の圧接が解除される。ここで、停止の場合は、重
心9を支点8とはなすことで、偏心カム4、圧接ロール
2等の自重により、圧接が解除されるようにも設計する
ことができる。
対し垂直にかかる力であり、図2にはその分布も示して
ある。この摩擦力を圧接ロール2の押圧力とし、それを
定着に必要な圧力とした。定着が終了し、定着ロール1
の回転が停止あるいは逆回転すると、偏心カム4が8を
支点として逆回転し、圧接ロール2の軸2aを支えてい
るカム面4aが下り、従って、圧接ロール2がフレーム
10に取り付けられたガイド7に沿って下降し、定着ロ
ール1の圧接が解除される。ここで、停止の場合は、重
心9を支点8とはなすことで、偏心カム4、圧接ロール
2等の自重により、圧接が解除されるようにも設計する
ことができる。
【0017】図3は、請求項2に記載した発明を説明す
るための図で、図3(a)において、1は定着ロール、
2は圧接ロール、21は補助ロール、22は定着ロール
1と補助ロール21にかかるワイヤーロープである。メ
インモータからの駆動によって、定着ロール1のギア
(図示せず)に動力が伝わり、定着ロール1が回転する
と、ワイヤーロープ22を介して、補助ロール21が回
転する。また、補助ロール21と圧接ロール2とは規制
板23を介して連結されており、圧接ロール2は該補助
ロール21の軸24を支点として、該補助ロール21の
まわりに回転し、図3(b)に示すように、定着ロール
1に圧接する。定着ロール1に圧接ロール2が圧接する
と、ワイヤーロープ22と定着ロール1、ワイヤーロー
プ22と補助ロール21がそれぞれ摩擦状態となる。通
紙が終了し、定着ロール1が停止あるいは逆転すると、
圧接ロール2は自重あるいは逆方向の回転力により、定
着ロール1への圧接が解除される。ここで、補助ロール
21と圧接ロール2は、同一直径で、補助ロール21の
材質は定着ロール1と同じアルミ素管とした。
るための図で、図3(a)において、1は定着ロール、
2は圧接ロール、21は補助ロール、22は定着ロール
1と補助ロール21にかかるワイヤーロープである。メ
インモータからの駆動によって、定着ロール1のギア
(図示せず)に動力が伝わり、定着ロール1が回転する
と、ワイヤーロープ22を介して、補助ロール21が回
転する。また、補助ロール21と圧接ロール2とは規制
板23を介して連結されており、圧接ロール2は該補助
ロール21の軸24を支点として、該補助ロール21の
まわりに回転し、図3(b)に示すように、定着ロール
1に圧接する。定着ロール1に圧接ロール2が圧接する
と、ワイヤーロープ22と定着ロール1、ワイヤーロー
プ22と補助ロール21がそれぞれ摩擦状態となる。通
紙が終了し、定着ロール1が停止あるいは逆転すると、
圧接ロール2は自重あるいは逆方向の回転力により、定
着ロール1への圧接が解除される。ここで、補助ロール
21と圧接ロール2は、同一直径で、補助ロール21の
材質は定着ロール1と同じアルミ素管とした。
【0018】図4は、請求項3に記載した発明を説明す
るための図で、図4(a)は平面図、図4(b)は正面
図で、図中、1は定着ロール、2は圧接ロール、31は
定着ギア、32は可動子、33は該可動子32を案内す
るレール、34は可動子規制板、35は前記可動子32
と圧接ロール2の軸2aを連結するワイヤーで、前記可
動子32と圧接ロール2の軸2aとは該ワイヤー35に
よりプーリ36、スプリング37等を介して連結されて
いる。メインモータ(図示せず)からの駆動によって定
着ギア31と該定着ギアに固定されている定着ロール1
が回転する。定着ロール1には両端近くの外周面に数mm
ピッチのレール溝33aを有するレール33が設けてあ
り、そのレール33上を可動子32が移動する構成とな
っている。定着ロール1が回転すると、可動子32はレ
ール溝33bに沿って直線的に移動する。34は可動子
規制板であり、可動子32が定着ロール1と共に回転し
ないように設けてある。定着ロール1の回転によって可
動子32がレール溝33aからレール溝33bに移動
し、回転中はレール溝33bに沿って移動する。圧接ロ
ール2は可動子32とワイヤー35で連結されており、
可動子32がレール溝33aからレール溝33bへ移動
すると、圧接ロール2は定着ロール1に圧接される。通
紙が終了し、定着ロール1が逆回転すると、可動子32
はレール溝33bからレール溝33aへ移動、圧接が解
除される。なお、図4(c)は前記可動子規制板34部
の拡大図であり、図4(d)は前記可動子32の正面図
及び側面図を示す。
るための図で、図4(a)は平面図、図4(b)は正面
図で、図中、1は定着ロール、2は圧接ロール、31は
定着ギア、32は可動子、33は該可動子32を案内す
るレール、34は可動子規制板、35は前記可動子32
と圧接ロール2の軸2aを連結するワイヤーで、前記可
動子32と圧接ロール2の軸2aとは該ワイヤー35に
よりプーリ36、スプリング37等を介して連結されて
いる。メインモータ(図示せず)からの駆動によって定
着ギア31と該定着ギアに固定されている定着ロール1
が回転する。定着ロール1には両端近くの外周面に数mm
ピッチのレール溝33aを有するレール33が設けてあ
り、そのレール33上を可動子32が移動する構成とな
っている。定着ロール1が回転すると、可動子32はレ
ール溝33bに沿って直線的に移動する。34は可動子
規制板であり、可動子32が定着ロール1と共に回転し
ないように設けてある。定着ロール1の回転によって可
動子32がレール溝33aからレール溝33bに移動
し、回転中はレール溝33bに沿って移動する。圧接ロ
ール2は可動子32とワイヤー35で連結されており、
可動子32がレール溝33aからレール溝33bへ移動
すると、圧接ロール2は定着ロール1に圧接される。通
紙が終了し、定着ロール1が逆回転すると、可動子32
はレール溝33bからレール溝33aへ移動、圧接が解
除される。なお、図4(c)は前記可動子規制板34部
の拡大図であり、図4(d)は前記可動子32の正面図
及び側面図を示す。
【0019】図5は、請求項4に記載した発明を説明す
るための図で、図5(a)は正面図、図5(b)は圧接
解除時の側面図、図5(c)は圧接時の側面図を示し、
定着ロール1は薄肉アルミニウム製の金属円筒体の外表
面全面に、離型性と耐熱性の良い合成樹脂材料、例え
ば、PFA,PTFE等のフッ素樹脂が被覆されたもの
であり、その軸芯部にヒーターランプ5が挿通されてい
る。圧接ロール2は金属軸の外周に発泡シリコンゴムを
固着したものであり、その両端軸部が1対の圧接ロール
支持部材41a,41bにより回転自在に支持されてい
る。圧接ロール支持部材41a,41bはその端部42
を支点に、回転自在に本体フレーム(図示せず)に支持
されている。テンションアーム43a,43bは軸受等
に用いられる摺動性の良い樹脂材料(本実施例では商品
名エスベアSS745:スターライト工業(株)社製を
使用しており、アルミ合金軸に対する摩擦係数は約0.
1)によりリング形状に成型されており、定着ロール1
の両端部外周面にはめあわされ、定着ロール1の外周面
に回転自在に配置されている。テンションアーム43
a,43bと圧接ロール支持部材41a,41bはそれ
ぞれ連結棒44a,44bで連結されており、テンショ
ンアーム43a,43bの回転に連動して、圧接ロール
支持部材41a,41bも回転する構成となっている。
るための図で、図5(a)は正面図、図5(b)は圧接
解除時の側面図、図5(c)は圧接時の側面図を示し、
定着ロール1は薄肉アルミニウム製の金属円筒体の外表
面全面に、離型性と耐熱性の良い合成樹脂材料、例え
ば、PFA,PTFE等のフッ素樹脂が被覆されたもの
であり、その軸芯部にヒーターランプ5が挿通されてい
る。圧接ロール2は金属軸の外周に発泡シリコンゴムを
固着したものであり、その両端軸部が1対の圧接ロール
支持部材41a,41bにより回転自在に支持されてい
る。圧接ロール支持部材41a,41bはその端部42
を支点に、回転自在に本体フレーム(図示せず)に支持
されている。テンションアーム43a,43bは軸受等
に用いられる摺動性の良い樹脂材料(本実施例では商品
名エスベアSS745:スターライト工業(株)社製を
使用しており、アルミ合金軸に対する摩擦係数は約0.
1)によりリング形状に成型されており、定着ロール1
の両端部外周面にはめあわされ、定着ロール1の外周面
に回転自在に配置されている。テンションアーム43
a,43bと圧接ロール支持部材41a,41bはそれ
ぞれ連結棒44a,44bで連結されており、テンショ
ンアーム43a,43bの回転に連動して、圧接ロール
支持部材41a,41bも回転する構成となっている。
【0020】テンションアーム43a,43bと定着ロ
ール1間のはめあいは、定着ロール1が非加熱で常温状
態(25℃)の場合は、すきまばめの状態(具体的に
は、定着ロール1の外径d1=20.00mm、テンシ
ョンアーム43a,43bの内径d2=20.05m
m)ではめあわさっており、定着ロール1が回転(図
中、矢印A方向)してもテンションアーム43a,43
bは従動回転せず、圧接ロール2は自重により定着ロー
ル1と離脱した位置関係となっている。
ール1間のはめあいは、定着ロール1が非加熱で常温状
態(25℃)の場合は、すきまばめの状態(具体的に
は、定着ロール1の外径d1=20.00mm、テンシ
ョンアーム43a,43bの内径d2=20.05m
m)ではめあわさっており、定着ロール1が回転(図
中、矢印A方向)してもテンションアーム43a,43
bは従動回転せず、圧接ロール2は自重により定着ロー
ル1と離脱した位置関係となっている。
【0021】定着ロール1がヒーターランプ5により定
着温度(160℃)に加熱されると、熱膨張により定着
ロール1の外径が大きくなり、テンションアーム43
a,43bのリングとのすきまがなくなり、定着ロール
1とテンションアーム43a,43bのリングとの間に
摩擦力が働き、定着ロール1の回転(図中、矢印A方
向、周速50mm/s)に伴って、テンションアーム4
3a,43bも従動回転(矢印D方向)し、テンション
アーム43a,43bの回転と連動して、圧接ロール支
持部材41a,41bも回転(矢印B方向)する。圧接
ロール支持部材41a,41bの回転により圧接ロール
2は定着ロール1の方向に移動して定着ロール1に圧接
し、定着ロール1の回転に伴って従動回転(矢印C方
向)する。圧接ロール2により定着ロール1に一定圧力
(本実施例では1.4kgf)が付勢された段階で、テ
ンションアーム43a,43bの回転が停止し、定着ロ
ール1との間で摺動する。前述したように、テンション
アーム43a,43bは摺動性の良い樹脂材料で作製さ
れており、また、テンションアーム43a,43bと接
する定着ロール1の表面にも摩擦係数の小さいフッ素樹
脂が被覆されているので、テンションアーム43a,4
3bと定着ロール1間の摩擦係数は小さい(0.1以
下)ので、定着ロール1がロックされたり、摺動により
騒音が発生するようなことはない。
着温度(160℃)に加熱されると、熱膨張により定着
ロール1の外径が大きくなり、テンションアーム43
a,43bのリングとのすきまがなくなり、定着ロール
1とテンションアーム43a,43bのリングとの間に
摩擦力が働き、定着ロール1の回転(図中、矢印A方
向、周速50mm/s)に伴って、テンションアーム4
3a,43bも従動回転(矢印D方向)し、テンション
アーム43a,43bの回転と連動して、圧接ロール支
持部材41a,41bも回転(矢印B方向)する。圧接
ロール支持部材41a,41bの回転により圧接ロール
2は定着ロール1の方向に移動して定着ロール1に圧接
し、定着ロール1の回転に伴って従動回転(矢印C方
向)する。圧接ロール2により定着ロール1に一定圧力
(本実施例では1.4kgf)が付勢された段階で、テ
ンションアーム43a,43bの回転が停止し、定着ロ
ール1との間で摺動する。前述したように、テンション
アーム43a,43bは摺動性の良い樹脂材料で作製さ
れており、また、テンションアーム43a,43bと接
する定着ロール1の表面にも摩擦係数の小さいフッ素樹
脂が被覆されているので、テンションアーム43a,4
3bと定着ロール1間の摩擦係数は小さい(0.1以
下)ので、定着ロール1がロックされたり、摺動により
騒音が発生するようなことはない。
【0022】その後、未定着トナー像を有する記録紙1
5が定着ロール1と圧接ロール2間に搬送され(矢印G
方向)、定着が行われる。定着完了後、ヒーターランプ
5がOFFし、定着ロールの温度が常温状態に戻ると、
再び定着ロール1とテンションアーム43a,43b間
にすきまが形成され、摩擦力がなくなるので、圧接ロー
ル2は自重により定着ロール1から離脱し、自動的に圧
接力が解除される。
5が定着ロール1と圧接ロール2間に搬送され(矢印G
方向)、定着が行われる。定着完了後、ヒーターランプ
5がOFFし、定着ロールの温度が常温状態に戻ると、
再び定着ロール1とテンションアーム43a,43b間
にすきまが形成され、摩擦力がなくなるので、圧接ロー
ル2は自重により定着ロール1から離脱し、自動的に圧
接力が解除される。
【0023】図6は、請求項5に記載の発明を説明する
ための図で、図6(a)は正面図、図6(b)は圧接解
除時の側面図、図6(c)は圧接時の側面図を示し、定
着ロール1は薄肉アルミニウム製の金属円筒体(直径2
0mm)の表面に、離型性と耐熱性の良い合成樹脂材
料、例えば、PFA,PTFE等のフッ素樹脂が被覆さ
れたものであり、その軸芯部にヒーターランプ5が挿通
されている。圧接ロール2は金属軸の外周に発泡シリコ
ンゴムを固着したものであり、その両端軸部が1対の圧
接ロール支持部材51a,51bにより回転自在に支持
されている。圧接ロール支持部材51a,51bはその
端部52を支点に、回転自在に本体フレーム(図示せ
ず)に支持されている。定着ロール1の両端部には1対
の定着ロールギア53a,53b(モジュール0.5、
歯数54)が配設されており、移動ギア支持部材54
a,54bにより回転自在に支持された1対の移動ギア
55a,55b(モジュール0.5、歯数20)が定着
ロールギア53a,53bに対し、それぞれかみあわさ
っている。移動ギア支持部材54a,54bは定着ロー
ル1の軸芯を支点に回転自在に支持されており、さらに
圧接ロール支持部材51a,51bとの間でそれぞれ連
結棒56a,56bで連結されており、移動ギア支持部
材54a,54bの回転に連動して、圧接ロール支持部
材51a,51bも回転する構成となっている。
ための図で、図6(a)は正面図、図6(b)は圧接解
除時の側面図、図6(c)は圧接時の側面図を示し、定
着ロール1は薄肉アルミニウム製の金属円筒体(直径2
0mm)の表面に、離型性と耐熱性の良い合成樹脂材
料、例えば、PFA,PTFE等のフッ素樹脂が被覆さ
れたものであり、その軸芯部にヒーターランプ5が挿通
されている。圧接ロール2は金属軸の外周に発泡シリコ
ンゴムを固着したものであり、その両端軸部が1対の圧
接ロール支持部材51a,51bにより回転自在に支持
されている。圧接ロール支持部材51a,51bはその
端部52を支点に、回転自在に本体フレーム(図示せ
ず)に支持されている。定着ロール1の両端部には1対
の定着ロールギア53a,53b(モジュール0.5、
歯数54)が配設されており、移動ギア支持部材54
a,54bにより回転自在に支持された1対の移動ギア
55a,55b(モジュール0.5、歯数20)が定着
ロールギア53a,53bに対し、それぞれかみあわさ
っている。移動ギア支持部材54a,54bは定着ロー
ル1の軸芯を支点に回転自在に支持されており、さらに
圧接ロール支持部材51a,51bとの間でそれぞれ連
結棒56a,56bで連結されており、移動ギア支持部
材54a,54bの回転に連動して、圧接ロール支持部
材51a,51bも回転する構成となっている。
【0024】移動ギア55a,55bと移動ギア支持部
材54a,54bとの間の回転トルクT1は、移動ギア
支持部材54a,54bの回転トルクT2よりも大きく
設定(本実施例では、T1=500gf・cm,T2=
80gf・cm)されており、定着ロール1が回転(図
中、矢印A方向,周速50mm/s)すると、移動ギア
55a,55bは定着ロールギア53a,53bの外周
に沿って移動(矢印E方向)する。移動ギア55a,5
5bの移動に伴って、移動ギア支持部材54a,54b
も回転し、移動ギア支持部材54a,54bの回転と連
動して、圧接ロール支持部材51a,51bも回転(矢
印B)する。圧接ロール支持部材51a,51bの回転
により圧接ロール2は定着ロール1の方向に移動し、定
着ロール1に圧接し、定着ロール1の回転に伴って従動
回転(矢印C方向)する。加圧ロール2により定着ロー
ル1に一定圧力(本実施例では1.4kgf)が付勢さ
れた段階でT2>T1となり、移動ギア55a,55b
の移動が停止し、その場で回転(矢印F方向)を開始す
る。その後、未定着トナー像を有する記録紙15が定着
ロール1と圧接ロール2間に搬送され(矢印G方向)、
定着が行われる。定着完了後、定着ロール1の回転が停
止すると、移動ギア55a,55bを移動させる作用が
なくなり、圧接ロール2の定着ロール1に対する加圧力
は自動的に解除される。
材54a,54bとの間の回転トルクT1は、移動ギア
支持部材54a,54bの回転トルクT2よりも大きく
設定(本実施例では、T1=500gf・cm,T2=
80gf・cm)されており、定着ロール1が回転(図
中、矢印A方向,周速50mm/s)すると、移動ギア
55a,55bは定着ロールギア53a,53bの外周
に沿って移動(矢印E方向)する。移動ギア55a,5
5bの移動に伴って、移動ギア支持部材54a,54b
も回転し、移動ギア支持部材54a,54bの回転と連
動して、圧接ロール支持部材51a,51bも回転(矢
印B)する。圧接ロール支持部材51a,51bの回転
により圧接ロール2は定着ロール1の方向に移動し、定
着ロール1に圧接し、定着ロール1の回転に伴って従動
回転(矢印C方向)する。加圧ロール2により定着ロー
ル1に一定圧力(本実施例では1.4kgf)が付勢さ
れた段階でT2>T1となり、移動ギア55a,55b
の移動が停止し、その場で回転(矢印F方向)を開始す
る。その後、未定着トナー像を有する記録紙15が定着
ロール1と圧接ロール2間に搬送され(矢印G方向)、
定着が行われる。定着完了後、定着ロール1の回転が停
止すると、移動ギア55a,55bを移動させる作用が
なくなり、圧接ロール2の定着ロール1に対する加圧力
は自動的に解除される。
【0025】図7は、請求項6に記載の発明を説明する
ための要部構成図で、図7(a)は圧接解除時の側面
図、図7(b)は圧接時の側面図を示し、定着ロール1
は薄肉アルミニウム製の金属円筒体の外表面全面に、離
型性と耐熱性の良い合成樹脂材料、例えば、PFA,P
TFE等のフッ素樹脂が被覆されたものであり、その軸
芯部にヒーターランプ5が挿通されている。圧接ロール
2は金属軸の外周に発泡シリコンゴムを固着したもので
あり、その両端軸部が圧接ロール支持部材61により回
転自在に支持されている。圧接ロール支持部材61はそ
の端部62を支点に、回転自在に本体フレーム(図示せ
ず)に支持されている。定着ロール1の上方近傍には、
バイメタル63が配設されており、バイメタル63の端
部と圧接ロール支持部材61連結棒64で連結されてい
る。
ための要部構成図で、図7(a)は圧接解除時の側面
図、図7(b)は圧接時の側面図を示し、定着ロール1
は薄肉アルミニウム製の金属円筒体の外表面全面に、離
型性と耐熱性の良い合成樹脂材料、例えば、PFA,P
TFE等のフッ素樹脂が被覆されたものであり、その軸
芯部にヒーターランプ5が挿通されている。圧接ロール
2は金属軸の外周に発泡シリコンゴムを固着したもので
あり、その両端軸部が圧接ロール支持部材61により回
転自在に支持されている。圧接ロール支持部材61はそ
の端部62を支点に、回転自在に本体フレーム(図示せ
ず)に支持されている。定着ロール1の上方近傍には、
バイメタル63が配設されており、バイメタル63の端
部と圧接ロール支持部材61連結棒64で連結されてい
る。
【0026】定着ロール1がヒーターランプ5により定
着温度(160℃)に加熱されると、バイメタル63も
加熱され、連結棒64に接続された端部が上方に変位
(変位量約2mm)する。バイメタル63の変位と連動
して、加圧ローラ支持部材61も上方に回転(矢印B方
向)し、圧接ロール2は定着ロール1の方向に移動して
定着ロール1に圧接し、定着ロール1の回転に伴って従
動回転(矢印C方向)する。圧接ロール2により定着ロ
ール1に一定圧力(本実施例では1.4kgf)が付勢
された段階で、バイメタル63の変位が終了する。その
後、未定着トナー像を有する記録紙15が定着ロール1
と圧接ロール2間に搬送され(矢印G方向)、定着が行
われる。定着完了後、ヒーターランプ5がOFFし、定
着ロールの温度が常温状態に戻ると、バイメタル63も
常温状態に戻り、初期の形状に復帰するので、圧接ロー
ル2は定着ロール1から離脱(定着ロールと圧接ロール
間のギャップ約1mm)し、自動的に圧力が解除され
る。
着温度(160℃)に加熱されると、バイメタル63も
加熱され、連結棒64に接続された端部が上方に変位
(変位量約2mm)する。バイメタル63の変位と連動
して、加圧ローラ支持部材61も上方に回転(矢印B方
向)し、圧接ロール2は定着ロール1の方向に移動して
定着ロール1に圧接し、定着ロール1の回転に伴って従
動回転(矢印C方向)する。圧接ロール2により定着ロ
ール1に一定圧力(本実施例では1.4kgf)が付勢
された段階で、バイメタル63の変位が終了する。その
後、未定着トナー像を有する記録紙15が定着ロール1
と圧接ロール2間に搬送され(矢印G方向)、定着が行
われる。定着完了後、ヒーターランプ5がOFFし、定
着ロールの温度が常温状態に戻ると、バイメタル63も
常温状態に戻り、初期の形状に復帰するので、圧接ロー
ル2は定着ロール1から離脱(定着ロールと圧接ロール
間のギャップ約1mm)し、自動的に圧力が解除され
る。
【0027】なお、以上には圧接ロール表面層として発
泡シリコンゴム(アスカCゴム硬度30)を用いた例に
ついて説明したが、もし、定着温度を低下させることが
可能であれば、他の発泡系材料である発泡ウレタンゴ
ム、発泡クロロプレンゴム、発泡EPDM、発泡アクリ
ルゴム等を用いることも可能である。また、本発明は、
定着装置に限らず、発泡系材料を使用した場合、永久変
形が問題となるような場合にも利用できることは言うま
でもない。
泡シリコンゴム(アスカCゴム硬度30)を用いた例に
ついて説明したが、もし、定着温度を低下させることが
可能であれば、他の発泡系材料である発泡ウレタンゴ
ム、発泡クロロプレンゴム、発泡EPDM、発泡アクリ
ルゴム等を用いることも可能である。また、本発明は、
定着装置に限らず、発泡系材料を使用した場合、永久変
形が問題となるような場合にも利用できることは言うま
でもない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、圧接ロール表面層を定着ロールに圧接させて
定着に必要なニップ幅(1mm〜1.5mm)を形成す
ることができる。また、定着ロールの回転による摩擦力
のみを利用し、簡単な構成により、圧接ロールを定着ロ
ールに圧接し、解除することができる。また、定着ニッ
プ幅を大きくとるために有効な手段である弾性係数が小
さい材料、すなわち、発泡系樹脂材料を用い、この発泡
系樹脂材料を圧接、解除を行うことにより、該材料の永
久変形を防止できる。また、ソリッド系樹脂材料に比
べ、発泡系材料は熱電導率が大きく定着装置におけるウ
ォームアップ時間が短縮できる。さらに、従来、圧接ロ
ーラの圧接には専用の駆動源、例えば、ソレノイドを用
いたり、カムを別電源で駆動しており、コストアップに
つながっていたが、本発明によると、定着ロールの回転
を動力源として使用しているので、部品点数の削減が可
能で、大幅なコストダウンが可能となる。
によると、圧接ロール表面層を定着ロールに圧接させて
定着に必要なニップ幅(1mm〜1.5mm)を形成す
ることができる。また、定着ロールの回転による摩擦力
のみを利用し、簡単な構成により、圧接ロールを定着ロ
ールに圧接し、解除することができる。また、定着ニッ
プ幅を大きくとるために有効な手段である弾性係数が小
さい材料、すなわち、発泡系樹脂材料を用い、この発泡
系樹脂材料を圧接、解除を行うことにより、該材料の永
久変形を防止できる。また、ソリッド系樹脂材料に比
べ、発泡系材料は熱電導率が大きく定着装置におけるウ
ォームアップ時間が短縮できる。さらに、従来、圧接ロ
ーラの圧接には専用の駆動源、例えば、ソレノイドを用
いたり、カムを別電源で駆動しており、コストアップに
つながっていたが、本発明によると、定着ロールの回転
を動力源として使用しているので、部品点数の削減が可
能で、大幅なコストダウンが可能となる。
【図1】請求項1に記載した発明を説明するための要部
構成図である。
構成図である。
【図2】図1に示した発明の摩擦の状態を説明するため
の図である。
の図である。
【図3】請求項2に記載した発明を説明するための要部
構成図である。
構成図である。
【図4】請求項3に記載した発明を説明するための要部
構成図である。
構成図である。
【図5】請求項4に記載した発明を説明するための要部
構成図である。
構成図である。
【図6】請求項5に記載した発明を説明するための要部
構成図である。
構成図である。
【図7】請求項6に記載した発明を説明するための要部
構成図である。
構成図である。
【図8】レーザプリンタの一例を説明するための要部概
略構成図である。
略構成図である。
【図9】定着装置の概要を説明するための概略図であ
る。
る。
1…定着ロール、2…圧接ロール、3…ワイヤーロー
プ、4…偏心カム、5…熱源、6…リード線、7…ガイ
ド、8…支点、9…重心、10…フレーム、15…記録
紙、21…補助ロール、22…ワイヤーロープ、23…
規制板、31…定着ギア、32…可動子、33…レー
ル、33a,33b…レール溝、34…可動子規制板、
35…ワイヤーロープ、41a,41b…圧接ロール支
持部材、43a,43b…テンションアーム、44a,
44b…連結棒、51a,51b…圧接ロール支持部
材、53a,53b…定着ロールギア、54a,54b
…移動ギア支持部材、55a,55b…移動ギア、56
a,56b…連結棒、61…圧接ロール支持部材、63
…バイメタル、64…連結棒。
プ、4…偏心カム、5…熱源、6…リード線、7…ガイ
ド、8…支点、9…重心、10…フレーム、15…記録
紙、21…補助ロール、22…ワイヤーロープ、23…
規制板、31…定着ギア、32…可動子、33…レー
ル、33a,33b…レール溝、34…可動子規制板、
35…ワイヤーロープ、41a,41b…圧接ロール支
持部材、43a,43b…テンションアーム、44a,
44b…連結棒、51a,51b…圧接ロール支持部
材、53a,53b…定着ロールギア、54a,54b
…移動ギア支持部材、55a,55b…移動ギア、56
a,56b…連結棒、61…圧接ロール支持部材、63
…バイメタル、64…連結棒。
Claims (6)
- 【請求項1】 定着ロールに対して圧接ロールを移動さ
せて該圧接ロールを前記定着ロールに圧接及び解除を行
うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前記
定着ロールの外周面にワイヤーロープを張設するととも
に、該ワイヤーロープの両端を偏心カムの両端に固定
し、前記定着ロールの回転によって前記偏心カムを変位
させ、該偏心カムの変位によって前記定着ロールの正回
転中にのみ前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接し、
前記定着ロールが停止あるいは逆回転した場合は、前記
圧接を解除することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 定着ロールに対して圧接ロールを移動さ
せて該圧接ロールを前記定着ロールに圧接及び解除を行
うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前記
圧接ロールに規制板を介して連結された補助ロールと、
該補助ロールと前記定着ロールとの間に張設されたワイ
ヤーロープとを有し、前記定着ロールの正回転中にのみ
前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接し、前記定着ロ
ールが停止あるいは逆回転した場合は、前記圧接を解除
することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 定着ロールに対して圧接ロールを移動さ
せて該圧接ロールを前記定着ロールに圧接及び解除を行
うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前記
定着ロールの外周面に規制レールを設けるとともに該規
制レールに沿って移動する可動子を設け、該可動子をワ
イヤーロープ及びバネを介して前記圧接ロールの軸に連
結し、前記定着ロールの正回転中にのみ前記圧接ロール
を前記定着ロールに対し圧接し、前記定着ロールが停止
あるいは逆回転した場合は、前記圧接を解除することを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 定着ロールに対して圧接ロールを移動さ
せて該圧接ロールを前記定着ロールに圧接及び解除を行
うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前記
圧接ロールを支持する支持手段と、前記定着ロールの外
周面にはめあわされたリング状のテンションアームと、
該テンションアームと前記圧接ロール支持手段とを連結
する連結手段とを有し、前記定着ロールの温度変化によ
り、前記定着ロールとテンションアームのリングとの間
のすきまが変化するよう前記定着ロールと前記テンショ
ンアームのリングがはめあわされており、定着ロール加
熱時、前記定着ロールと前記テンションアームのリング
とが接融して前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接す
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】 定着ロールに対して圧接ロールを移動さ
せて該圧接ロールを前記定着ロールに圧接及び解除を行
うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前記
圧接ロールを支持する支持手段と、前記定着ロールの外
周に設けられた定着ロールギアと、該定着ロールギアに
噛み合わされた移動ギアと、該移動ギアを前記定着ロー
ルギアの周りに回転可能に支持する移動ギア支持手段
と、該移動ギア支持手段と前記圧接ロール支持手段とを
連結する連結手段とを有し、前記移動ギアと前記移動ギ
ア支持手段との間の回転トルクが前記移動ギア支持手段
の回転トルクよりも大きく設定され、前記定着ロールの
正回転中のみ前記圧接ロールを前記定着ロールに圧接す
るようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】 定着ロールに対して圧接ロールを移動さ
せて該圧接ロールを前記定着ロールに圧接及び解除を行
うロール圧接機構を備えた画像形成装置において、前記
圧接ロールを支持する支持手段と、前記定着ロールの近
傍に設けられたバイメタルと、該バイメタルと前記圧接
ロール支持手段とを連結する連結手段とを有し、前記定
着ロールの温度上昇により前記バイメタルが変形して前
記圧接ロールを前記定着ロールに圧接するようにしたこ
とを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2265195A JPH08220909A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2265195A JPH08220909A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08220909A true JPH08220909A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12088757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2265195A Pending JPH08220909A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08220909A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8078073B2 (en) * | 2006-11-21 | 2011-12-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Temperature control of a fixing apparatus using an induction heating system |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP2265195A patent/JPH08220909A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8078073B2 (en) * | 2006-11-21 | 2011-12-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Temperature control of a fixing apparatus using an induction heating system |
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