JPH08220453A - バンドパスフィルタ - Google Patents

バンドパスフィルタ

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Publication number
JPH08220453A
JPH08220453A JP7027996A JP2799695A JPH08220453A JP H08220453 A JPH08220453 A JP H08220453A JP 7027996 A JP7027996 A JP 7027996A JP 2799695 A JP2799695 A JP 2799695A JP H08220453 A JPH08220453 A JP H08220453A
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JP
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light
mirror
signal
input
emitting element
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JP7027996A
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Norihiro Asada
規裕 浅田
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェールセーフ特性のバンドパスフィルタを
提供する。 【構成】 信号源105からの交流信号120によりガ
ルバノミラー102は共振状態に付勢される。コンパレ
ータ107により交流信号120の正の半波のピーク値
近傍を選択し取り出し発光素子101を付勢する。この
構成により、発光素子101からの発光がガルバノミラ
ー102で反射され、遮蔽体103の開口103−1を
通って受光素子104に受光するようになる。いずれか
の回路,装置が故障すると、発光素子101からの発光
が受光素子104に達しなくなり、フェールセーフ性が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトカプラとガルバ
ノミラーを用いたバンドパスフィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、離れた箇所に配置された2個の電
気回路を接続する場合、あるいは電源系統の異なる2個
の電気回路を接続する場合等に、フォトカプラが用いら
れている。また所要の周波数の交流信号を選択する場合
等にバンドパスフィルタ回路が用いられている。
【0003】図8は、前述のフォトカプラ81とバンド
パスフィルタ回路82を縦続接続した、インタフェース
に好適な系である。バンドパスフィルタ回路82として
は能動素子を用いたアクティブフィルタの使用が考えら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図8の
系では、故障により入力電圧が変動しても出力が発生す
る。また電磁気ノイズの影響を受け易い。またアクティ
ブフィルタについてはフェールセーフ性が検討された例
は知られていない。回路のフェールセーフ性を検証する
場合に、素子の3重故障まで考えるとすると、アクティ
ブフィルタを用いる系でフェールセーフを実現すること
は極めて難しく、実用的とはいえない。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、フェールセーフ特性を有するバンドパスフィ
ルタを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、バンドパスフィルタを次の(1),(2),
(3)のとおりに構成する。
【0007】(1)入力端と、この入力端に入力する交
流信号により駆動されるガルバノミラーと、前記入力端
に入力する交流信号に同期したパルスを生成するパルス
生成手段と、このパルス生成手段の出力により付勢さ
れ、前記ガルバノミラーに光を入射する発光素子と、こ
の発光素子から入射し前記ガルバノミラーで反射した光
を通す開口を有する前記ガルバノミラーの遮蔽体と、前
記開口を通った前記ガルバノミラーからの反射光を受光
する受光端とを備え、前記入力端に所定の周波数,電圧
の交流信号が入力したとき、前記ガルバノミラーが共振
し、前記発光素子で発光した光が前記ガルバノミラーで
反射され、前記開口を通って前記受光端に受光されるよ
うに構成されているバンドパスフィルタ。
【0008】(2)受光端に受光素子を設け、電気信号
に変換して出力する前記(1)記載のバンドパスフィル
タ。
【0009】(3)パルス生成手段は、入力端に入力す
る交流信号の正および/または負の半波の所定レベル以
上を選択し取り出す振幅選択回路である前記(1)また
は(2)記載のバンドパスフィルタ。
【0010】
【作用】前記(1),(2),(3)の構成により、入
力端に所定の周波数,電圧の交流信号が入力したときだ
け、ガルバノミラーで反射した光が開口を通って受光端
に達し出力される。更に前記(2)の構成では電気信号
に変換されて出力され、前記(3)の構成では振幅選択
回路によりパルスが生成される。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例により詳しく説明する。
【0012】(構成)図1は実施例である“バンドパス
フィルタ”の概略的構成を示す図である。図において、
101は発光素子で後述のコンパレータの出力によりパ
ルス発光される。102は入力交流信号で駆動されるガ
ルバノミラーで、その構成,動作は後で詳しく説明す
る。103はガルバノミラー102の遮蔽体で開口10
3−1が設けられている。104は発光素子101から
入射し、ガルバノミラー102で反射し、遮蔽体103
の開口103−1を通った光を受光し、電気信号に変換
する受光素子である。
【0013】105は発振器その他の信号源(以下信号
源という)、106はガルバノミラー102の駆動コイ
ル、107は入力交流信号の正または負の半波の所定レ
ベル以上を選択し取り出すコンパレータ(パルス生成回
路)で、信号源105から駆動コイル106およびコン
パレータ107に120で示す波形の交流信号が供給さ
れ、コンパレータ107ではしきい値121以上の波形
122が選択され取り出される。この波形122のパル
ス信号が前記発光素子101に印加され、波形123の
光が発光され、前記受光素子104はこの波形123の
光をガルバノミラー102,開口103−1を介して受
光し、電気信号に変換する。108は受光素子104の
出力を増幅する増幅器で、波形123と同波形の電気信
号124を出力する。
【0014】なお信号源105は、所要の論理演算を行
う回路,装置の系を含む意味で用いている。
【0015】(動作)以下図2,図3により本実施例の
動作を説明する。
【0016】図2はガルバノミラー102の振幅特性を
示す図である。(a)は、駆動コイル106に、電圧一
定で周波数可変の交流信号を印加したときのミラーの振
幅を示すが、曲線21に示すように、振幅は、周波数が
上昇するに従い増加し、周波数がミラーの共振点に近ず
くと急増し、共振点で最大となり、共振点を過ぎると急
減する。
【0017】(b)は駆動コイル106に、一定周波数
で電圧可変の交流信号を印加したときのミラーの振幅を
示す。曲線22に示すように、振幅は入力電圧が上昇す
るに従い増加する。
【0018】(c)は、駆動コイル106に電圧一定で
周波数可変の交流信号を印加したときのミラーの振動位
相を示す。曲線23に示すように、共振点ではミラーの
振幅は入力交流電圧に同相であるが、その前後で位相が
急変する。
【0019】図3は入力交流信号の電圧,周波数を変え
たときのガルバノミラーのスキャン範囲等を示す図であ
る。(a)は、入力交流信号の周波数がガルバノミラー
102の共振周波数に一致していてその電圧が所定値の
ときのスキャン範囲を示す。ただし入力の電圧値は、ガ
ルバノミラー102の最大の偏位位置で発光素子101
の光がガルバノミラー102で反射し遮蔽体103の開
口103−1を通って受光素子104に入射するように
選定されている。またコンパレータ107のしきい値1
21は、開口103−1をスキャンする期間だけ発光素
子101がパルス発光するように、入力交流の正または
負の半波のピーク値近傍に選ばれる。
【0020】図3で太い線の矢印はこの発光状態を示
す。よって受光素子104は前記パルス発光に応じたパ
ルス信号を出力する。
【0021】図3の(a)の状態から、入力交流信号の
周波数が変化する、すなわち入力周波数がガルバノミラ
ー102の共振周波数からずれると、図2の(a)に示
すように振幅が減少し、図3の(b)に示すように、ス
キャン範囲が小さくなってガルバノミラー102で反射
された光は遮蔽体103の開口130−1を通ることが
なく、受光素子104の出力は零となる。このときガル
バノミラー102の振幅の位相が変化し、振幅の小さい
範囲で発光素子101が発光する。
【0022】図3の(a)の状態から、入力交流信号の
電圧が変化すると、図2の(b)に示すようにガルバノ
ミラー102の振幅が変化する。電圧が低下したとき
は、ガルバノミラー102の振幅が減少するので、ガル
バノミラー102の反射光が遮蔽体103の開口103
−1を通ることがなく、受光素子104の出力は零とな
る。電圧が上昇したときは、ガルバノミラー102の振
幅が増大し、図3の(c)に示すように、開口103−
1をスキャンするが、発光素子104は入力交流信号の
正または負のピーク値近傍すなわちガルバノミラー10
2の最大偏位位置で発光するので、受光素子104は受
光することがなく受光素子104の出力は零である。
【0023】図3の(a)の状態から入力交流信号の、
周波数がずれると共に電圧が上昇すると、発光素子10
1からの発光がガルバノミラー102で反射され、遮蔽
体103の開口130−1を通って受光素子104に入
射する可能性である。しかしこのケースでも実際に受光
素子104に入射することはない。すなわち、共振周波
数では、駆動コイル106の電圧とガルバノミラー10
2の振幅との間に位相のずれはないが、入力交流信号の
周波数が共振周波数からずれると、図2の(c)に示す
ように位相差が生じ、発光素子101の発光が、図3の
(d)に示すように、ガルバノミラー102の振幅の小
さい範囲で起るようになり、発光素子101からの光が
遮蔽体103の開口103−1を通ることがなく、受光
素子104の出力は零となる。
【0024】バンドパスの通過域幅は、開口103−1
の大きさ,コンパレータ107のしきい値121により
変更できる。
【0025】(効果)以上の説明から明らかなように、
本実施例では、信号源105のいずれかの回路,装置に
故障が生じ信号の周波数,電圧レベルが変化すると、ガ
ルバノミラーの振幅,その位相、発光素子の発光位相が
ずれ受光素子の出力がなくなり、またガルバノミラーが
故障しても受光素子の出力がなくなる、すなわちフェー
ルセーフ性の高い出力が得られる。このように信号源1
05の交流信号は、本実施例では、入力信号であると共
に、信号源105の各回路,装置の動作状態を検査する
ための信号となっている。また共振部に能動素子が含ま
れていないので、フェールセーフの構成が採用し易い。
【0026】本実施例では、信号の伝達に光を使ってい
るので、入出力の電気的絶縁ができ、電磁気的ノイズに
対しても強い。また共振が純機械的なので副次的共振
(スプリアス)がなく、ノイズがほとんどカットされ、
所望の交流信号のみが得られ、信頼性が極めて高い。
【0027】(ガルバノミラーの構成,動作)本実施例
で用いる“ガルバノミラー”の構成,動作を説明する。
このガルバノミラーの詳細は、本出願人の先願にかかる
特願平6−9824号の明細書に記載されている。ここ
では本実施例の理解に必要な程度に説明する。
【0028】簡単にいうと、ガルバノミラー102は、
半導体基板に一体形成した、可動板とこの可動板を前記
半導体基板に対し揺動自在に軸支するトーションバー
と、前記可動板の周縁部に設けた駆動コイルと、この駆
動コイルに静磁界を与える磁界発生手段と、前記可動板
上に形成したミラーから構成されている。
【0029】図4,図5は、ガルバノミラー102の構
成を示す図である。この装置は、検流計(ガルバノメー
タ)と同じ原理で動作するものである。なお、図4,図
5では判り易くするため大きさを誇張して示している。
後述の図6についても同様である。
【0030】図4及び図5において、ガルバノミラー1
02は、半導体基板であるシリコン基板2の上下面に、
それぞれ例えばホウケイ酸ガラス等からなる上側及び下
側絶縁基板としての平板状の上側及び下側ガラス基板
3,4を接合した3層構造となっている。前記上側ガラ
ス基板3は、後述する可動板5上部分を開放するようシ
リコン基板2の左右端(図4における)に積層されてい
る。
【0031】前記シリコン基板2には、平板状の可動板
5と、この可動板5の中心位置でシリコン基板2に対し
て基板上下方向に揺動可能に可動板5を軸支するトーシ
ョンバー6とが半導体製造プロセスにおける異方性エッ
チングによって一体形成されている。従って、可動板5
及びトーションバー6もシリコン基板2と同一材料から
なっている。前記可動板5の上面周縁部には、可動板5
駆動用の駆動電流と、この駆動電流に重畳する変位角検
出用の検出用電流とを流すための銅薄膜からなる平面コ
イル7が、絶縁被膜で覆われて設けられている。前記検
出用電流は、下側ガラス基板4に後述するように設けら
れる検出コイル12A,12Bとの相互インダクタンス
に基づいて可動板5の変位を検出するためのものである
が、本実施例では変位角を検出していないので、前記検
出電流を流していない。しかし、ガルバノミラー102
の調整の際に使用できるので、この検出コイルによる偏
位角検出について後述する。
【0032】ここで、コイルは抵抗分によってジュール
熱損失があり、抵抗の大きな薄膜コイルを平面コイル7
として高密度に実装すると発熱により駆動力が制限され
ることから、公知の電解メッキによる電鋳コイル法によ
って前記平面コイル7を形成してある。電鋳コイル法
は、基板上にスパッタで薄いニッケル層を形成し、この
ニッケル層の上に銅電解めっきを行って銅層を形成し、
コイルに相当する部分を除いて銅層及びニッケル層を除
去することで、銅層とニッケル層からなる薄膜の平面コ
イルを形成するもので、薄膜コイルを低抵抗で高密度に
実装できる特徴があり、マイクロ磁気デバイスの小型化
・薄型化に有効である。
【0033】また、可動板5の平面コイル7で囲まれた
上面中央部には、ミラー8が公知の手法で形成されてい
る。更に、シリコン基板2のトーションバー6の側方上
面には、平面コイル7とトーションバー6の部分を介し
て電気的に接続する一対の電極端子9,9が設けられて
おり、この電極端子9,9は、シリコン基板2に電鋳コ
イル法による平面コイル7と同時に形成される。
【0034】上側及び下側ガラス基板3,4の左右側
(図4における)には、前記トーションバー6の軸方向
と平行な可動板5の対辺の平面コイル7部分に磁界を作
用させる、互いに対をなす円形状の永久磁石10A,1
0Bと11A,11Bが設けられている。上下の互いに
対をなす各3個づつの永久磁石10A,10Bは、上下
の極性が同じとなるよう、例えば図5に示すように、下
側がN極、上側がS極となるよう設けられている。ま
た、他方の各3個づつの永久磁石11A,11Bも、上
下の極性が同じとなるよう、例えば図5に示すように、
下側がS極、上側がN極となるよう設けられている。そ
して、上側ガラス基板3側の永久磁石10Aと11A及
び下側ガラス基板4側の永久磁石10Bと11Bは、図
5からも判るように、互いに上下の極性が反対となるよ
うに設けられる。
【0035】また、前述したように、下側ガラス基板4
の下面には、平面コイル7と電磁結合可能に配置され各
端部がそれぞれ対をなす電極端子13,14に電気的に
接続された一対のコイル12A,12Bがパターニング
されて設けられている(なお、図4では、模式的に1本
の破線で示したが実際は複数巻回してある)。検出コイ
ル12A,12Bは、トーションバー6に対して対称位
置に配置されて可動板5の変位角を検出するもので、平
面コイル7に駆動電流に重畳して流す検出用電流に基づ
く平面コイル7と検出コイル12A,12Bとの相互イ
ンダクタンスが、可動板5の角度変位により一方が接近
して増加し他方が離間して減少するよう変化するので、
例えば相互インダクタンスに基づいて出力される電圧信
号の変化を差動で検出することにより可動板5の変位角
をが検出できる。
【0036】次に、ガルバノミラー102の動作につい
て説明する。
【0037】例えば、一方の電極端子9を+極、他方の
電極端子9を一極として平面コイル7に電流を流す。可
動板5の両側では、永久磁石10Aと10B、永久磁石
11Aと11Bによって、図6の矢印Bで示すような可
動板5の平面に沿って平面コイル7を横切るような方向
に磁界が形成されており、この磁界中の平面コイル7に
電流が流れると、平面コイル7の電流密度と磁束密度に
応じて平面コイル7、言い換えれば可動板5の両端に、
電流・磁束密度・力のフレミングの左手の法則に従った
方向(図6の矢印Fで示す)に力Fが作用し、この力は
ローレンツ力から求められる。
【0038】この力Fは、平面コイル7に流れる電流密
度をi、上下永久磁石による磁束密度をBとすると、下
記の(1)の式で求められる。
【0039】F=i×B……(i) 実際には、平面コイル7の巻数nと、力Fが働くコイル
長w(図5中に示す)により異なり、下記の(2)の式
のようになる。
【0040】F=nw(i×B)……(2) 一方、可動板5が回動することによりトーションバー6
が捩じられ、これによって発生するトーションバー6の
ばね反力F′と可動板5の変位角φの関係は、下記の
(3)式のようになる。
【0041】 θ=(Mx/GIp)=F′L/8.5×1094 )×l1 ……(3) ここで、Mxは捩りモーメント、Gは横弾性係数、Ip
は極断面二次モーメントである。また、L、l1 、rは
それぞれ、トーションバーの中心軸から力点までの距
離、トーションバーの長さ、トーションバーの半径であ
り、図6に示してある。
【0042】そして、前記力Fとばね反力F′が釣り合
う位置まで可動板5が回動する。従って、(3)式の
F′に(2)式のFを代入することにより、可動板5の
変位角φは平面コイル7に流れる電流iに比例すること
が判る。
【0043】従って、平面コイル7に流す電流を制御す
ることにより、可動板5すなわちミラー8の変位角φを
制御するとができる。
【0044】このミラー8の光軸の変位角φを制御する
際に、平面コイル7に、駆動電流に重畳して駆動電流周
波数に比べて少なくとも100倍以上の周波数で変位角
検出用の検出用電流を流す。すると、この検出用電流に
基づいて、平面コイル7と下側ガラス基板5に設けた検
出コイル12A,12Bとの間の相互インダクタンスに
よる誘導電圧がそれぞれの検出コイル12A,12Bに
発生する。検出コイル12A,12Bに発生する各誘導
電圧は、可動板5、いい換えれば、ミラー8が水平位置
にある時には、検出コイル12A,12Bと対応する平
面コイル7との距離が等しいことから等しくなりその差
は零である。可動板5が前述の駆動力でトーションバー
6を支軸として回動すると、一方の検出コイル12A
(または12B)では接近して相互インダクタンスの増
加により誘導電圧は増大し、他方の検出コイル12B
(又は12A)では離間して相互インダクタンスの減少
により誘導電圧は低下する。従って、検出コイル12
A,12Bに発生する誘導電圧はミラー8の変位に応じ
て変化し、この誘導電圧を検出することで、ミラー8の
光軸変位角φを検出することができる。
【0045】そして、例えば、図7に示すように、検出
コイル12A,12Bの他に2つの抵抗を設けて構成し
たブリッジ回路に電源を接続し、検出コイル12Aと検
出コイル12Bとの中点と2つの抵抗の中点との電圧を
入力とする差動増幅器を設けて構成した回路を用い、前
記両中点の電圧差に応じた差動増幅器の出力を、可動板
5の駆動系にフィートバックし、駆動電流を制御するよ
うにすれば、ミラー8の光軸変位角φを精度良く制御す
るとが可能である。なお、本実施例では、検出コイル1
2A,12Bは利用していない。
【0046】詳細は省略するが、可動板5の固有振動数
ω0 は、次式で表される。
【0047】ω0 =(G・IP /J・l11/2 ここでJは慣性モーメント、IP は極断面2次モーメン
トで次式で表される。
【0048】J=〔M(t2 +L1 2〕/12 IP =πr4 /32 Mは可動板の質量、tは可動板の厚さ、L1 は可動板の
長さ、rはトーションバーの半径である。
【0049】(変形)以上の実施例では、発光素子10
4で受光し電気信号に変換して出力しているが、本発明
はこれに限らず、例えば開口103−1の位置に光ファ
イバーを配置し、光信号のまま出力する形で実施するこ
とができ、この形式によりたとえば光駆動のマイクロマ
シンを付勢することができる。
【0050】また、実施例では、コンパレータ107に
より振幅を選択しパルスを生成しているが、本発明はこ
れに限らず、入力に同期した適宜のパルス生成回路を用
いる形で実施することができる。パルスは正,負両半波
において生成しても一方の半波のパルスは遮蔽板103
によりカットされるので動作に支障がない。
【0051】また、実施例では、ガルバノミラー102
の振幅の位相と、発光素子の発光の位相とを調整する回
路を特に用いていないが、ガルバノミラーの駆動コイル
の前段、あるいは発光素子の前段に位相調整回路を挿入
して、ミラーの振幅位相と発光位相を調整する形で実施
することができる。
【0052】また実施例では、電圧信号を用いている
が、本発明はこれに限らず、電流信号を用いる形で実施
することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によりフェ
ールセーフ特性のバンドパスフィルタを提供することが
できる。また信号の伝達に光を用いているので、入出力
の電気的絶縁ができ、電磁気ノイズに強い。また共振部
はスプリアスがないので、ノイズがほとんどカットされ
所望の交流信号のみが得られる。またバンドパス特性の
他に入力レベル選別特性を有しているので、フェールセ
ーフの系を構成し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の概略的構成を示す図
【図2】 ガルバノミラーの振幅特性を示す図
【図3】 実施例の動作説明図
【図4】 ガルバノミラーの構成を示す図
【図5】 図4のA−A断面図
【図6】 ガルバノミラーの動作説明図
【図7】 ガルバノミラーの変位角検出の説明図
【図8】 従来例のブロック図
【符号の説明】
101 発光素子 102 ガルバノミラー 103 遮蔽体 103−1 開口 104 受光素子 105 発振器その他の信号線 107 コンパレータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端と、この入力端に入力する交流信
    号により駆動されるガルバノミラーと、前記入力端に入
    力する交流信号に同期したパルスを生成するパルス生成
    手段と、このパルス生成手段の出力により付勢され、前
    記ガルミバネミラーに光を入射する発光素子と、この発
    光素子から入射し前記ガルバノミラーで反射した光を通
    す開口を有する前記ガルバノミラーの遮蔽体と、前記開
    口を通った前記ガルバノミラーからの反射光を受光する
    受光端とを備え、前記入力端に所定の周波数,レベルの
    交流信号が入力したとき、前記ガルバノミラーが共振
    し、前記発光素子で発光した光が前記ガルバノミラーで
    反射され、前記開口を通って前記受光端に受光されるよ
    うに構成されていることを特徴とするバンドパスフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 受光端に受光素子を設け、電気信号に変
    換して出力することを特徴とする請求項1記載のバンド
    パスフィルタ。
  3. 【請求項3】 パルス生成手段は、入力端に入力する交
    流信号の正および/または負の半波の所定レベル以上を
    選択し取り出す振幅選択回路であることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のバンドパスフィルタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6046834A (en) * 1996-03-08 2000-04-04 Nihon Shingo Kabushiki Kaisha Optical barrier
US6657762B2 (en) 2000-01-06 2003-12-02 The Nippon Signal Co., Ltd. Optical barrier device

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