JPH08219991A - 発振波長切替式レーザ装置および気体の濃度測定装置 - Google Patents
発振波長切替式レーザ装置および気体の濃度測定装置Info
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- JPH08219991A JPH08219991A JP7029150A JP2915095A JPH08219991A JP H08219991 A JPH08219991 A JP H08219991A JP 7029150 A JP7029150 A JP 7029150A JP 2915095 A JP2915095 A JP 2915095A JP H08219991 A JPH08219991 A JP H08219991A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A90/00—Technologies having an indirect contribution to adaptation to climate change
- Y02A90/10—Information and communication technologies [ICT] supporting adaptation to climate change, e.g. for weather forecasting or climate simulation
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- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 取扱いが容易であり、1個の非線形光学素子
で吸収波長に対しても非吸収波長に対してもできるだけ
大きな変換効率が得られる発振波長切替式レーザ装置お
よびこのレーザ装置を用いた気体の濃度測定装置を提供
すること。 【構成】 第1の固体レーザと、該第1の固体レーザか
ら出力するレーザ光の波長を所定の時間間隔で切り替え
る発振波長切替機構と、第2の固体レーザと、前記発振
波長切替機構により切り替えられて出力される異なる2
波長のレーザ光の各々と前記第2の固体レーザから出力
するレーザ光とを和周波として異なる所望の2波長のレ
ーザ光に変換して出力する非線形光学素子とを有する発
振波長切替式レーザ装置において、前記非線形光学素子
の光学的位置を、前記発振波長切替機構による波長切替
えタイミングに同期して、前記異なる2波長のレーザ光
のそれぞれ位相整合角となるように切り替える位置切替
装置を設けた。
で吸収波長に対しても非吸収波長に対してもできるだけ
大きな変換効率が得られる発振波長切替式レーザ装置お
よびこのレーザ装置を用いた気体の濃度測定装置を提供
すること。 【構成】 第1の固体レーザと、該第1の固体レーザか
ら出力するレーザ光の波長を所定の時間間隔で切り替え
る発振波長切替機構と、第2の固体レーザと、前記発振
波長切替機構により切り替えられて出力される異なる2
波長のレーザ光の各々と前記第2の固体レーザから出力
するレーザ光とを和周波として異なる所望の2波長のレ
ーザ光に変換して出力する非線形光学素子とを有する発
振波長切替式レーザ装置において、前記非線形光学素子
の光学的位置を、前記発振波長切替機構による波長切替
えタイミングに同期して、前記異なる2波長のレーザ光
のそれぞれ位相整合角となるように切り替える位置切替
装置を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体レーザを用いた発振
波長切替式レーザ装置およびこのレーザ装置を用いた気
体の濃度測定装置に関する。
波長切替式レーザ装置およびこのレーザ装置を用いた気
体の濃度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境汚染の問題が大きく取り上げ
られているが、中でも大気汚染は大きなテーマとなって
いる。NOX やSOX は汚染気体の中でも特に重要なも
のであり、従来これらの汚染気体や特定の重要な注目気
体の濃度を測定するのにレーザレーダが用いられてい
る。
られているが、中でも大気汚染は大きなテーマとなって
いる。NOX やSOX は汚染気体の中でも特に重要なも
のであり、従来これらの汚染気体や特定の重要な注目気
体の濃度を測定するのにレーザレーダが用いられてい
る。
【0003】レーザレーダによる気体の濃度測定は、レ
ーザを用いて測定対象気体が顕著に吸収する波長のレー
ザ光を発生せしめ、気体によるレーザ光の吸収度合いを
検出することにより気体の濃度を測定しようとするもの
であり、このために測定対象気体に吸収される固有の波
長(たとえばNO2 では450nm、O3 では300n
m)のレーザ光を発生するレーザ装置が用いられる。レ
ーザレーダでは、レーザ光を測定対象気体に向けて放射
しその散乱光を集光して気体による吸収度合いを検出し
ているが、散乱光が微弱でしかもそれにノイズが混入す
ることがあるために、通常はある一定時間(たとえば数
秒〜数分間)にわたって吸収波長のレーザ光と非吸収波
長のレーザ光とを交互に放射し、その間の吸収波長の散
乱光と非吸収波長の散乱光をそれぞれ集光し、デジタル
信号に変換して加算平均し、、両者の比を取ることによ
ってその気体の濃度を求めている。
ーザを用いて測定対象気体が顕著に吸収する波長のレー
ザ光を発生せしめ、気体によるレーザ光の吸収度合いを
検出することにより気体の濃度を測定しようとするもの
であり、このために測定対象気体に吸収される固有の波
長(たとえばNO2 では450nm、O3 では300n
m)のレーザ光を発生するレーザ装置が用いられる。レ
ーザレーダでは、レーザ光を測定対象気体に向けて放射
しその散乱光を集光して気体による吸収度合いを検出し
ているが、散乱光が微弱でしかもそれにノイズが混入す
ることがあるために、通常はある一定時間(たとえば数
秒〜数分間)にわたって吸収波長のレーザ光と非吸収波
長のレーザ光とを交互に放射し、その間の吸収波長の散
乱光と非吸収波長の散乱光をそれぞれ集光し、デジタル
信号に変換して加算平均し、、両者の比を取ることによ
ってその気体の濃度を求めている。
【0004】そのためには発振波長が切り替えられるレ
ーザ装置が必要になるが、従来、その目的のために、1
台のレーザを一定時間(たとえば1分間)間隔で駆動、
停止する方法や、吸収波長のレーザ光を発生するレーザ
装置と非吸収波長のレーザ光を発生するレーザ装置の2
台を用意し、その2台のレーザ装置の発振タイミングを
交互にずらして発振させ、2波長のレーザ光をダイクロ
イックミラーで軸合わせして交互に発生する装置などが
知られている。ところが前者の方法には、(1)レーザ
の駆動、停止の時間間隔が長いとレーザ装置を停止して
いる間に測定対象気体の成分や濃度が変化してしまう、
(2)濃度を求めるために比を取る2つの成分が同じ時
間帯のものではないので求めた濃度が正確なものでな
い、(3)レーザ装置の駆動、停止の切替に時間がかか
る、(4)人が常に監視していなければならないなどの
問題がある。また後者の装置には、2台のレーザ装置を
用意しなければならないので、大きなスペースが必要に
なる、消費電力が大きい、装置や設備のコストが大きく
なるなどの問題がある。
ーザ装置が必要になるが、従来、その目的のために、1
台のレーザを一定時間(たとえば1分間)間隔で駆動、
停止する方法や、吸収波長のレーザ光を発生するレーザ
装置と非吸収波長のレーザ光を発生するレーザ装置の2
台を用意し、その2台のレーザ装置の発振タイミングを
交互にずらして発振させ、2波長のレーザ光をダイクロ
イックミラーで軸合わせして交互に発生する装置などが
知られている。ところが前者の方法には、(1)レーザ
の駆動、停止の時間間隔が長いとレーザ装置を停止して
いる間に測定対象気体の成分や濃度が変化してしまう、
(2)濃度を求めるために比を取る2つの成分が同じ時
間帯のものではないので求めた濃度が正確なものでな
い、(3)レーザ装置の駆動、停止の切替に時間がかか
る、(4)人が常に監視していなければならないなどの
問題がある。また後者の装置には、2台のレーザ装置を
用意しなければならないので、大きなスペースが必要に
なる、消費電力が大きい、装置や設備のコストが大きく
なるなどの問題がある。
【0005】ところで発振波長が切り替えられるレーザ
装置として色素レーザが知られており、この色素レーザ
をYAGレーザで励起することにより、あるいはステッ
プモータを用いた波長切替機構を組込むことにより2波
長のレーザを交互に発生させるようにしたレーザ装置が
たとえば1987年発行の国立公害研究所研究報告第1
07号、第31頁〜第48頁において知られている。こ
の装置における波長切替機構はステップモータに取り付
けられたカムにより色素レーザの回折格子のサインバー
を振動させる構造になっており、振動の振幅およびサイ
ンバーの振動の中心位置がねじで微調整され、任意の2
波長を交互に発生することができる。ステップモータは
専用のマイコンで制御され、レーザの発射および受光系
のフィルタ切替装置と同期を取って動作するようになっ
ている。
装置として色素レーザが知られており、この色素レーザ
をYAGレーザで励起することにより、あるいはステッ
プモータを用いた波長切替機構を組込むことにより2波
長のレーザを交互に発生させるようにしたレーザ装置が
たとえば1987年発行の国立公害研究所研究報告第1
07号、第31頁〜第48頁において知られている。こ
の装置における波長切替機構はステップモータに取り付
けられたカムにより色素レーザの回折格子のサインバー
を振動させる構造になっており、振動の振幅およびサイ
ンバーの振動の中心位置がねじで微調整され、任意の2
波長を交互に発生することができる。ステップモータは
専用のマイコンで制御され、レーザの発射および受光系
のフィルタ切替装置と同期を取って動作するようになっ
ている。
【0006】ところがこの2波長切替式レーザ装置は機
構上所望の2波長のレーザ光を発生させるための調整が
きわめて難しい。たとえば、あらかじめ回折格子の角度
と波長との関係を表にしておき、波長の設定に当たって
は、まず波長切替機構の取り付けネジをゆるめて分離
し、作成した表を参照してネジで回折格子のサインバー
の振動の振幅およびサインバーの振幅の中心位置を微調
整するのであるが、わずかな位置の違いで波長が変わっ
てしまうので、この振幅および振動の中心位置の調整で
所望の2波長を0.1nm程度の精度で設定することは
かなり難しい。
構上所望の2波長のレーザ光を発生させるための調整が
きわめて難しい。たとえば、あらかじめ回折格子の角度
と波長との関係を表にしておき、波長の設定に当たって
は、まず波長切替機構の取り付けネジをゆるめて分離
し、作成した表を参照してネジで回折格子のサインバー
の振動の振幅およびサインバーの振幅の中心位置を微調
整するのであるが、わずかな位置の違いで波長が変わっ
てしまうので、この振幅および振動の中心位置の調整で
所望の2波長を0.1nm程度の精度で設定することは
かなり難しい。
【0007】また別の問題として、上記のレーザ装置は
色素レーザを用いているので、色素の経時的劣化による
出力パワーの減少、色素特有の扱いにくさ、メンテナン
スの悪さなどがある。
色素レーザを用いているので、色素の経時的劣化による
出力パワーの減少、色素特有の扱いにくさ、メンテナン
スの悪さなどがある。
【0008】そこで本発明者は上記の従来の発振波長切
替式レーザ装置の問題点を解決すべく、特願平6−53
645号において、色素レーザの代わりに固体レーザを
用い、チューニングミラーの光学位置を発振波長切替機
構により所定の時間間隔で切り替えることにより所望の
2波長のレーザ光を交互に発生することのできる発振波
長切替式レーザ装置を提案した。
替式レーザ装置の問題点を解決すべく、特願平6−53
645号において、色素レーザの代わりに固体レーザを
用い、チューニングミラーの光学位置を発振波長切替機
構により所定の時間間隔で切り替えることにより所望の
2波長のレーザ光を交互に発生することのできる発振波
長切替式レーザ装置を提案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7はその特願平6−
53645号で提案された発振波長切替式レーザ装置の
レーザ光発生光学系のブロック線図である。
53645号で提案された発振波長切替式レーザ装置の
レーザ光発生光学系のブロック線図である。
【0010】このレーザ光発生光学系1は、YAGレー
ザ10のレーザ光の波長を、数1で示す関係式
ザ10のレーザ光の波長を、数1で示す関係式
【0011】
【数1】 によって1/2にして出力する第2高調波用の非線形光
学素子(たとえばKDP)11と、発振波長切替機構に
より異なる2波長のレーザ光を切り替えて発生するチタ
ンサファイアレーザ12と、もう1つのYAGレーザ1
3と、YAGレーザ13からのレーザ光を反射するミラ
ー14と、チタンサファイアレーザ12からのレーザ光
とミラー14で反射したYAGレーザ13からのレーザ
光とを同一光軸となるように軸合わせするダイクロイッ
クミラー15と、入力レーザ光の波長を数2で示す関係
式
学素子(たとえばKDP)11と、発振波長切替機構に
より異なる2波長のレーザ光を切り替えて発生するチタ
ンサファイアレーザ12と、もう1つのYAGレーザ1
3と、YAGレーザ13からのレーザ光を反射するミラ
ー14と、チタンサファイアレーザ12からのレーザ光
とミラー14で反射したYAGレーザ13からのレーザ
光とを同一光軸となるように軸合わせするダイクロイッ
クミラー15と、入力レーザ光の波長を数2で示す関係
式
【0012】
【数2】 によって新たな波長を得る非線形光学素子(たとえばK
DP)16と、必要な波長のレーザ光のみを取り出す干
渉フィルタ17とにより構成されており、2つのYAG
レーザ10と13の同期をとるための信号を発生するパ
ルスジェネレータ19が設けられている。
DP)16と、必要な波長のレーザ光のみを取り出す干
渉フィルタ17とにより構成されており、2つのYAG
レーザ10と13の同期をとるための信号を発生するパ
ルスジェネレータ19が設けられている。
【0013】このレーザ光発生光学系1を用いてたとえ
ばNO2 の濃度測定に必要な吸収波長である447.9
nmと非吸収波長である446.8nmのレーザ光を発
生させるには、YAGレーザ10および13の発振波長
を1064nmとし、チタンサファイアレーザ12の発
振波長を773.5nmと770.2nmとで切り替え
る。
ばNO2 の濃度測定に必要な吸収波長である447.9
nmと非吸収波長である446.8nmのレーザ光を発
生させるには、YAGレーザ10および13の発振波長
を1064nmとし、チタンサファイアレーザ12の発
振波長を773.5nmと770.2nmとで切り替え
る。
【0014】ところで上記のレーザ光発生光学系1の非
線形光学素子16のように、波長が異なる2つのレーザ
光を同じ光軸で入射させ和周波により新たな波長のレー
ザ光に変換して出力する非線形光学素子においては、レ
ーザ光が素子に入射するときの入射角度によって新たな
波長のレーザ光に変換される効率が変化することが知ら
れており、その変換効率が最大となるときのレーザ光の
入射角度は位相整合角と呼ばれている。この位相整合角
は非線形光学素子に入射するレーザ光の波長により異な
るために、上記のレーザ光発生光学系1のように非線形
光学素子16に入射するレーザ光の波長がたとえば77
3.5nmと770.2nmとで交互に異なると、両波
長に対して最大の変換効率が得られないという問題があ
る。すなわち非線形光学素子を一方(たとえば波長77
3.5nm)のレーザ光に対して位相整合角となるよう
に位置決めすると、他方(波長770.2nm)のレー
ザ光に対しては位相整合角にならない。ところが一般
に、レーザレーダでガス濃度を測定する場合、得られる
測定濃度のS/N比は数3で表されるようにレーザ出力
の平方根に比例するので、吸収波長である773.5n
mのレーザ光に対しても非吸収波長である770.2n
mのレーザ光に対してもS/N比を良く信号を取得する
ためにはいずれの波長のレーザ光に対しても非線形光学
素子を位相整合角となるように位置決めし、両方の波長
で強いレーザ光強度を得ることが必要となるが、従来の
発振波長切替式レーザ装置はもちろんのこと、特願平6
−53645号で提案された発振波長切替式レーザ装置
においても両波長に対するS/N比は良くないという問
題がある。
線形光学素子16のように、波長が異なる2つのレーザ
光を同じ光軸で入射させ和周波により新たな波長のレー
ザ光に変換して出力する非線形光学素子においては、レ
ーザ光が素子に入射するときの入射角度によって新たな
波長のレーザ光に変換される効率が変化することが知ら
れており、その変換効率が最大となるときのレーザ光の
入射角度は位相整合角と呼ばれている。この位相整合角
は非線形光学素子に入射するレーザ光の波長により異な
るために、上記のレーザ光発生光学系1のように非線形
光学素子16に入射するレーザ光の波長がたとえば77
3.5nmと770.2nmとで交互に異なると、両波
長に対して最大の変換効率が得られないという問題があ
る。すなわち非線形光学素子を一方(たとえば波長77
3.5nm)のレーザ光に対して位相整合角となるよう
に位置決めすると、他方(波長770.2nm)のレー
ザ光に対しては位相整合角にならない。ところが一般
に、レーザレーダでガス濃度を測定する場合、得られる
測定濃度のS/N比は数3で表されるようにレーザ出力
の平方根に比例するので、吸収波長である773.5n
mのレーザ光に対しても非吸収波長である770.2n
mのレーザ光に対してもS/N比を良く信号を取得する
ためにはいずれの波長のレーザ光に対しても非線形光学
素子を位相整合角となるように位置決めし、両方の波長
で強いレーザ光強度を得ることが必要となるが、従来の
発振波長切替式レーザ装置はもちろんのこと、特願平6
−53645号で提案された発振波長切替式レーザ装置
においても両波長に対するS/N比は良くないという問
題がある。
【0015】
【数3】 ここでMはデータの積算回数、ΔRは距離分解能、N
(R)はガス濃度、P0 はレーザ出力強度 この問題を解決する一つの方法として、和周波による波
長変換の場合ではないが、光路に対して2つの非線形光
学素子を並列に配置し、その一方は吸収波長のレーザ光
に対して位相整合角となるように配置し、他方は非吸収
波長のレーザ光に対して位相整合角となるように配置す
る方法が提案されている(文献名1979年12月発
行、米国EPRIレポートEA−1267、図3−
2)。しかしこの方法では非線形光学素子が2個必要に
なるし、光路が並行となるためにその分だけ設置スペー
スが必要になる。
(R)はガス濃度、P0 はレーザ出力強度 この問題を解決する一つの方法として、和周波による波
長変換の場合ではないが、光路に対して2つの非線形光
学素子を並列に配置し、その一方は吸収波長のレーザ光
に対して位相整合角となるように配置し、他方は非吸収
波長のレーザ光に対して位相整合角となるように配置す
る方法が提案されている(文献名1979年12月発
行、米国EPRIレポートEA−1267、図3−
2)。しかしこの方法では非線形光学素子が2個必要に
なるし、光路が並行となるためにその分だけ設置スペー
スが必要になる。
【0016】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、取扱いが容易であり、1個の非線形光学素子で吸
収波長に対しても非吸収波長に対してもできるだけ大き
な変換効率が得られる発振波長切替式レーザ装置および
このレーザ装置を用いた気体の濃度測定装置を提供する
ことを目的とする。
ので、取扱いが容易であり、1個の非線形光学素子で吸
収波長に対しても非吸収波長に対してもできるだけ大き
な変換効率が得られる発振波長切替式レーザ装置および
このレーザ装置を用いた気体の濃度測定装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、第1の固体レーザと、該第1の固体レー
ザから出力するレーザ光の波長を所定の時間間隔で切り
替える発振波長切替機構と、第2の固体レーザと、前記
発振波長切替機構により切り替えられて出力される異な
る2波長のレーザ光の各々と前記第2の固体レーザから
出力するレーザ光とを和周波として異なる所望の2波長
のレーザ光に変換して出力する非線形光学素子とを有す
る発振波長切替式レーザ装置において、前記非線形光学
素子の光学的位置を、前記発振波長切替機構による波長
切替えタイミングに同期して、前記異なる2波長のレー
ザ光のそれぞれ位相整合角となるように切り替える位置
切替装置を設けた。
成するために、第1の固体レーザと、該第1の固体レー
ザから出力するレーザ光の波長を所定の時間間隔で切り
替える発振波長切替機構と、第2の固体レーザと、前記
発振波長切替機構により切り替えられて出力される異な
る2波長のレーザ光の各々と前記第2の固体レーザから
出力するレーザ光とを和周波として異なる所望の2波長
のレーザ光に変換して出力する非線形光学素子とを有す
る発振波長切替式レーザ装置において、前記非線形光学
素子の光学的位置を、前記発振波長切替機構による波長
切替えタイミングに同期して、前記異なる2波長のレー
ザ光のそれぞれ位相整合角となるように切り替える位置
切替装置を設けた。
【0018】
【作用】本発明は以上の構成によって、発振波長切替機
構による波長切替えタイミングに同期して、非線形光学
素子の光学的位置が非線形光学素子に入射する異なる2
波長のレーザ光のそれぞれ位相整合角となるように切り
替えられるので、入射レーザ光は最大の変換効率で所望
の異なる2波長のレーザ光に変換される。
構による波長切替えタイミングに同期して、非線形光学
素子の光学的位置が非線形光学素子に入射する異なる2
波長のレーザ光のそれぞれ位相整合角となるように切り
替えられるので、入射レーザ光は最大の変換効率で所望
の異なる2波長のレーザ光に変換される。
【0019】
【実施例】以下に本発明を図面を用いて説明する。
【0020】図1は本発明によるレーザ装置を用いた気
体の濃度測定装置の一実施例のブロック線図である。こ
の実施例は一例としてNO2 の濃度を測定するものであ
り、NO2 の吸収波長として447.9nmを、また非
吸収波長として446.8nmを採択した。
体の濃度測定装置の一実施例のブロック線図である。こ
の実施例は一例としてNO2 の濃度を測定するものであ
り、NO2 の吸収波長として447.9nmを、また非
吸収波長として446.8nmを採択した。
【0021】図において破線で囲んだ部分が、測定対象
気体であるNO2 の吸収波長である447.9nmのレ
ーザ光と非吸収波長である446.8nmのレーザ光と
を交互に発生するレーザ光発生光学系1である。このレ
ーザ光発生光学系1は、YAGレーザ10のレーザ光の
波長を上記数1の関係式によって1/2にして出力する
第2高調波発生用の非線形光学素子(たとえばKD*
P)11と、異なる2波長のレーザ光を切り替えて発生
するチタンサファイアレーザ12とチタンサファイアレ
ーザの偏向方向を90°回転させる1/2波長板23
と、もうひとつのYAGレーザ13と、YAGレーザ1
3からのレーザ光を反射するミラー14と、チタンサフ
ァイアレーザ12からのレーザ光とミラー14で反射し
たYAGレーザ13からのレーザ光とを同一光路に光軸
合わせするダイクロイックミラー15と、入力レーザ光
の波長を数2の関係式によって新たな波長を得る非線形
光学素子(たとえばKDP)16と、必要な波長のレー
ザ光のみを取り出す干渉フィルタ17と、異なる2波長
のレーザ光が非線形光学素子16に入射する入射角が位
相整合角となるように波長の切替タイミングに同期して
非線形光学素子16の位置を切り替える位置切替装置1
8とにより構成されており、2つのYAGレーザ10と
13の同期をとるための信号およびチタンサファイアレ
ーザ12の波長を切替るための波長切替装置および位置
切替装置18の切替タイミング信号を発生するパルスジ
ェネレータ19が設けられている。
気体であるNO2 の吸収波長である447.9nmのレ
ーザ光と非吸収波長である446.8nmのレーザ光と
を交互に発生するレーザ光発生光学系1である。このレ
ーザ光発生光学系1は、YAGレーザ10のレーザ光の
波長を上記数1の関係式によって1/2にして出力する
第2高調波発生用の非線形光学素子(たとえばKD*
P)11と、異なる2波長のレーザ光を切り替えて発生
するチタンサファイアレーザ12とチタンサファイアレ
ーザの偏向方向を90°回転させる1/2波長板23
と、もうひとつのYAGレーザ13と、YAGレーザ1
3からのレーザ光を反射するミラー14と、チタンサフ
ァイアレーザ12からのレーザ光とミラー14で反射し
たYAGレーザ13からのレーザ光とを同一光路に光軸
合わせするダイクロイックミラー15と、入力レーザ光
の波長を数2の関係式によって新たな波長を得る非線形
光学素子(たとえばKDP)16と、必要な波長のレー
ザ光のみを取り出す干渉フィルタ17と、異なる2波長
のレーザ光が非線形光学素子16に入射する入射角が位
相整合角となるように波長の切替タイミングに同期して
非線形光学素子16の位置を切り替える位置切替装置1
8とにより構成されており、2つのYAGレーザ10と
13の同期をとるための信号およびチタンサファイアレ
ーザ12の波長を切替るための波長切替装置および位置
切替装置18の切替タイミング信号を発生するパルスジ
ェネレータ19が設けられている。
【0022】一方、測定対象気体であるNO2 によって
反射されたレーザ光を凹面鏡21および22で受光する
カセグレン型望遠鏡2と、絞り3を通ったレーザ光から
NO2 の吸収波長である447.9nm付近の波長のみ
を通過させる干渉フィルタ4と、極めて弱いレーザ光出
力を光電変換し受光信号として出力する光電子増倍管5
と、微弱な受光信号を高い増幅率で増幅するプリアンプ
6と、増幅された受光信号の波形全体をA/D交換によ
り記録するトランジェントレコーダ7と、トランジェン
トレコーダ7のデータを処理して気体の濃度を演算する
パソコン8と、演算結果を表示するディスプレイ9とが
設けられている。
反射されたレーザ光を凹面鏡21および22で受光する
カセグレン型望遠鏡2と、絞り3を通ったレーザ光から
NO2 の吸収波長である447.9nm付近の波長のみ
を通過させる干渉フィルタ4と、極めて弱いレーザ光出
力を光電変換し受光信号として出力する光電子増倍管5
と、微弱な受光信号を高い増幅率で増幅するプリアンプ
6と、増幅された受光信号の波形全体をA/D交換によ
り記録するトランジェントレコーダ7と、トランジェン
トレコーダ7のデータを処理して気体の濃度を演算する
パソコン8と、演算結果を表示するディスプレイ9とが
設けられている。
【0023】レーザ光発生光学系1の非線形光学素子1
6の出力側には、この非線形光学素子16から出力する
レーザ光を検出するフォトダイオード20が設けられて
おり、その出力信号はトランジェントレコーダ7にトリ
ガー信号として入力されるようになっている。
6の出力側には、この非線形光学素子16から出力する
レーザ光を検出するフォトダイオード20が設けられて
おり、その出力信号はトランジェントレコーダ7にトリ
ガー信号として入力されるようになっている。
【0024】図2は図1に示したレーザ光発生光学系1
のチタンサファイアレーザ12の光学系の概略構成を示
す。
のチタンサファイアレーザ12の光学系の概略構成を示
す。
【0025】このチタンサファイアレーザ12は後述す
る発振波長切替機構により異なる2波長のレーザ光を交
互に発生することができるようになっており、図示した
ように、図1に示した非線形光学素子11からのレーザ
光Lが入射するチタンサファイア結晶120と、出射側
に設けられたピンホール121と、たとえば石英結晶か
らなる出力結合器122と、複数個のプリズムにより構
成されたビームエキスパンダ123と、プリズム124
と、やはり複数個のプリズムにより構成されたビームエ
キスパンダ125と、回折格子126と、チューニング
ミラー127とにより構成され、その他の構成要素とし
て、得られたレーザ光を増幅するための図示しないアン
プを含んでいる。チューニングミラー127は図3およ
び図4を参照して後述する発振波長切替機構により発振
波長に応じて回折格子126に対する光学位置が図2中
に矢印Aで示すように弧状に回動変位される。
る発振波長切替機構により異なる2波長のレーザ光を交
互に発生することができるようになっており、図示した
ように、図1に示した非線形光学素子11からのレーザ
光Lが入射するチタンサファイア結晶120と、出射側
に設けられたピンホール121と、たとえば石英結晶か
らなる出力結合器122と、複数個のプリズムにより構
成されたビームエキスパンダ123と、プリズム124
と、やはり複数個のプリズムにより構成されたビームエ
キスパンダ125と、回折格子126と、チューニング
ミラー127とにより構成され、その他の構成要素とし
て、得られたレーザ光を増幅するための図示しないアン
プを含んでいる。チューニングミラー127は図3およ
び図4を参照して後述する発振波長切替機構により発振
波長に応じて回折格子126に対する光学位置が図2中
に矢印Aで示すように弧状に回動変位される。
【0026】図3は発振波長切替機構と位置切替装置の
概略構成とその駆動制御系を示す。
概略構成とその駆動制御系を示す。
【0027】発振波長切替機構30は、リードスクリュ
ー31により矢印B方向に並進往復動される第1の変位
手段としての並進ステージ32を有し、この並進ステー
ジ32にサインバー33が回動自在に取り付けられてい
る。リードスクリュー31はステップモータ34により
2つのプーリ35aおよび35bと両プーリ間に張設さ
れたベルト36を介して回転駆動される。37aおよび
37bは並進ステージ32の移動位置を規制するリミッ
トスイッチである。並進ステージ32の下面には、チュ
ーニングミラー127を高速で振動させ変位させるため
のたとえば超精密リニアアクチュエータのような駆動機
構を内蔵したチューニングユニット38が取り付けら
れ、このチューニングユニット38の下面に前記駆動機
構により高速(たとえば10HZ )で矢印C方向に往復
駆動されるチューニングステージ39が取り付けられて
いる。このチューニングユニット38とチューニングス
テ−ジ39とで第2の変位手段を構成している。
ー31により矢印B方向に並進往復動される第1の変位
手段としての並進ステージ32を有し、この並進ステー
ジ32にサインバー33が回動自在に取り付けられてい
る。リードスクリュー31はステップモータ34により
2つのプーリ35aおよび35bと両プーリ間に張設さ
れたベルト36を介して回転駆動される。37aおよび
37bは並進ステージ32の移動位置を規制するリミッ
トスイッチである。並進ステージ32の下面には、チュ
ーニングミラー127を高速で振動させ変位させるため
のたとえば超精密リニアアクチュエータのような駆動機
構を内蔵したチューニングユニット38が取り付けら
れ、このチューニングユニット38の下面に前記駆動機
構により高速(たとえば10HZ )で矢印C方向に往復
駆動されるチューニングステージ39が取り付けられて
いる。このチューニングユニット38とチューニングス
テ−ジ39とで第2の変位手段を構成している。
【0028】サインバー33の下面の立下り部33aと
チューニングステージ39との間にはスプリング40が
張設されており、チューニングステージ39の一端がこ
のスプリング40の引張り作用によりサインバー33の
下面に取り付けられたボール41と常に接触状態に保持
されている。
チューニングステージ39との間にはスプリング40が
張設されており、チューニングステージ39の一端がこ
のスプリング40の引張り作用によりサインバー33の
下面に取り付けられたボール41と常に接触状態に保持
されている。
【0029】50はステップモータ34を駆動する駆動
回路、60は発振波長切替機構30の並進ステージ32
の位置をキーボード61から入力するデータに基づいて
制御する制御モジュールであり、62は制御回路であ
る。
回路、60は発振波長切替機構30の並進ステージ32
の位置をキーボード61から入力するデータに基づいて
制御する制御モジュールであり、62は制御回路であ
る。
【0030】70は発振波長切替機構30のチューニン
グステージ39の変位量をキーボード61から入力する
データに基づいて制御する制御モジュールであり、72
は制御回路である。19は波長切替とレーザ発振との同
期をとるためのパルスジェネレータ(図1に図示されて
いる)である。
グステージ39の変位量をキーボード61から入力する
データに基づいて制御する制御モジュールであり、72
は制御回路である。19は波長切替とレーザ発振との同
期をとるためのパルスジェネレータ(図1に図示されて
いる)である。
【0031】一方、位置切替装置18の構成は基本的に
は発振波長切替機構30と同じであるので、図3にはそ
の詳細な構成は省略してある。位置切替装置18の駆動
制御系も上述した発振波長切替機構30の駆動制御系と
同じであり、位置切替装置18のステッピモータを駆動
する駆動回路は制御モジュール63の制御回路64を介
して制御され、チューニングステージの変位量は制御モ
ジュール70の制御回路72により制御されるようにな
っている。
は発振波長切替機構30と同じであるので、図3にはそ
の詳細な構成は省略してある。位置切替装置18の駆動
制御系も上述した発振波長切替機構30の駆動制御系と
同じであり、位置切替装置18のステッピモータを駆動
する駆動回路は制御モジュール63の制御回路64を介
して制御され、チューニングステージの変位量は制御モ
ジュール70の制御回路72により制御されるようにな
っている。
【0032】図4は発振波長切替機構30の一例の具体
的な構成を示す。
的な構成を示す。
【0033】サインバー33の一端は立ち上っており、
この立上り部33bに頭部拡大ピン51が植設され、他
端の下面にはボール41が固定されている。サインバー
33の他端近くの立下り部33aとチューニングステー
ジ39の下面との間には図示してないスプリング40
(図3には示されている)が張設されており、このスプ
リング40の引張り力によりチューニングステージ39
の側面39aとボール41は常に接触状態に保持されて
いる。頭部拡大ピン51にはチューニングミラー127
の取付台52がピン51の反対側からバー52aで挟む
ようにビスなどで取り付けられている。
この立上り部33bに頭部拡大ピン51が植設され、他
端の下面にはボール41が固定されている。サインバー
33の他端近くの立下り部33aとチューニングステー
ジ39の下面との間には図示してないスプリング40
(図3には示されている)が張設されており、このスプ
リング40の引張り力によりチューニングステージ39
の側面39aとボール41は常に接触状態に保持されて
いる。頭部拡大ピン51にはチューニングミラー127
の取付台52がピン51の反対側からバー52aで挟む
ようにビスなどで取り付けられている。
【0034】チューニングユニット38にはチューニン
グステージ39を高速で往復動させるための駆動機構が
内蔵されており、この駆動機構は、並進ステージ32を
往復動させるためのステップモータ34、プーリ35
a、35b、ベルト36、リードスクリュー31、駆動
回路50などからなる機構と同じであり、たとえば丸文
株式会社 1993年発行 「ニューポート総合カタロ
グ」G−17頁に掲載されている超精密リニアアクチュ
エータが利用できる。図4において、鎖線で示す53は
回折格子126を取り付ける取付台である。
グステージ39を高速で往復動させるための駆動機構が
内蔵されており、この駆動機構は、並進ステージ32を
往復動させるためのステップモータ34、プーリ35
a、35b、ベルト36、リードスクリュー31、駆動
回路50などからなる機構と同じであり、たとえば丸文
株式会社 1993年発行 「ニューポート総合カタロ
グ」G−17頁に掲載されている超精密リニアアクチュ
エータが利用できる。図4において、鎖線で示す53は
回折格子126を取り付ける取付台である。
【0035】なお、回折格子126の取付台53は、チ
タンサファイアレーザ12の全体の構成部品を固定して
いる固定台(図示せず)にねじなどで固定されており、
図4に実線で示した発振波長切替機構30の構成部品は
図3に示すように並進ステージ32に取り付けられてい
る。
タンサファイアレーザ12の全体の構成部品を固定して
いる固定台(図示せず)にねじなどで固定されており、
図4に実線で示した発振波長切替機構30の構成部品は
図3に示すように並進ステージ32に取り付けられてい
る。
【0036】一方、図5は波長の切替タイミングに同期
して非線形光学素子16の位置を切り替える位置切替装
置18の一例の具体的な構成を示す。
して非線形光学素子16の位置を切り替える位置切替装
置18の一例の具体的な構成を示す。
【0037】この位置切替装置18の構成は基本的には
図4に示した発振波長切替機構30と同じである。
図4に示した発振波長切替機構30と同じである。
【0038】そこで装置の構成のみを簡単に説明する
と、波長の切替タイミングに同期してレーザ光に対する
光学的位置が切り替えられる非線形光学素子16は取付
台81に取り付けられており、この取付台81は反対側
からバー81aで挟むようにして頭部拡大ピン82に取
り付けられている。頭部拡大ピン82はサインバー83
の一端の立上り部83bに植設されており、サインバー
83の他端の下面にはボール84が固定されている。サ
インバー83の他端近くの立ち下がり部83aとチュー
ニングステージ85の下面との間には図示してない(図
3に40として示されているスプリングに相当する)ス
プリングが張設されており、このスプリングの引張り力
によりチューニングステージ85の側面85aとボール
84は常に接触状態に保持されている。
と、波長の切替タイミングに同期してレーザ光に対する
光学的位置が切り替えられる非線形光学素子16は取付
台81に取り付けられており、この取付台81は反対側
からバー81aで挟むようにして頭部拡大ピン82に取
り付けられている。頭部拡大ピン82はサインバー83
の一端の立上り部83bに植設されており、サインバー
83の他端の下面にはボール84が固定されている。サ
インバー83の他端近くの立ち下がり部83aとチュー
ニングステージ85の下面との間には図示してない(図
3に40として示されているスプリングに相当する)ス
プリングが張設されており、このスプリングの引張り力
によりチューニングステージ85の側面85aとボール
84は常に接触状態に保持されている。
【0039】チューニングユニット86にはチューニン
グステージ85を高速で往復動させるための駆動機構が
内蔵されている。この駆動機構は発振波長切替機構30
の駆動機構と同じであるので説明は省略する。
グステージ85を高速で往復動させるための駆動機構が
内蔵されている。この駆動機構は発振波長切替機構30
の駆動機構と同じであるので説明は省略する。
【0040】次に図1から図5を参照して本実施例によ
るNO2 の濃度検出について説明する。
るNO2 の濃度検出について説明する。
【0041】検出対象気体であるNO2 の吸収波長とし
て447.9nmを、また非吸収波長として446.8
nmを選ぶと、チタンサファイアレーザ12の発振波長
はそれぞれ773.5nmと770.2nmになる。そ
こでチタンサファイアレーザ12から発振波長773.
5nmのレーザ光を発生させるために、まずキーボード
61から発振波長である773.5nmを入力すると、
制御モジュール60の制御回路62から駆動回路50に
制御信号が送られ、ステップモータ34が所定量だけ回
転してリードスクリュー31が回転駆動され、並進ステ
ージ32が移動する。並進ステージ32の下面にはチュ
ーニングステージ39が取り付けられているので、並進
ステージ32の移動に伴いサインバー33が所定角度だ
け回動して回折格子126に対するチューニングミラー
127の光学的位置が所定角度だけ変位する。チューニ
ングミラー127のこの位置が773.5nmのレーザ
光を発生する吸収波長対応の発振位置である。
て447.9nmを、また非吸収波長として446.8
nmを選ぶと、チタンサファイアレーザ12の発振波長
はそれぞれ773.5nmと770.2nmになる。そ
こでチタンサファイアレーザ12から発振波長773.
5nmのレーザ光を発生させるために、まずキーボード
61から発振波長である773.5nmを入力すると、
制御モジュール60の制御回路62から駆動回路50に
制御信号が送られ、ステップモータ34が所定量だけ回
転してリードスクリュー31が回転駆動され、並進ステ
ージ32が移動する。並進ステージ32の下面にはチュ
ーニングステージ39が取り付けられているので、並進
ステージ32の移動に伴いサインバー33が所定角度だ
け回動して回折格子126に対するチューニングミラー
127の光学的位置が所定角度だけ変位する。チューニ
ングミラー127のこの位置が773.5nmのレーザ
光を発生する吸収波長対応の発振位置である。
【0042】次にチタンサファイアレーザ12から非吸
収波長に対応する770.2nmのレーザ光を発生させ
るために、キーボード61からチューニングステージ3
9の微小角度変位量のデータを入力する。吸収波長に対
応する波長と非吸収波長に対応する波長との差は、77
3.5nm−770.2nm=3.3nmであるが、本
実施例では発振波長を1nmだけ変化させるのにチュー
ニングステージ39を150μm移動するように設定さ
れているので、発振波長を上記波長差3.3nmだけ変
化させるためには、チューニングステージ39を150
μm×3.3=495μmだけ移動させればよい。そこ
でキーボード61からこの移動量495μmに相当する
データ「495」を入力すれば、チューニングステージ
39は、チューニングユニット38内に設けられている
駆動機構により吸収波長に対応する波長のレーザ光発振
位置(上で説明した波長773.5nmのレーザ光を発
生する位置)とそれより495μm離れた非吸収波長
(770.2nm)に対応する波長のレーザ光発振位置
との間を高速(本実施例ではたとえば10HZ )で往復
動する。
収波長に対応する770.2nmのレーザ光を発生させ
るために、キーボード61からチューニングステージ3
9の微小角度変位量のデータを入力する。吸収波長に対
応する波長と非吸収波長に対応する波長との差は、77
3.5nm−770.2nm=3.3nmであるが、本
実施例では発振波長を1nmだけ変化させるのにチュー
ニングステージ39を150μm移動するように設定さ
れているので、発振波長を上記波長差3.3nmだけ変
化させるためには、チューニングステージ39を150
μm×3.3=495μmだけ移動させればよい。そこ
でキーボード61からこの移動量495μmに相当する
データ「495」を入力すれば、チューニングステージ
39は、チューニングユニット38内に設けられている
駆動機構により吸収波長に対応する波長のレーザ光発振
位置(上で説明した波長773.5nmのレーザ光を発
生する位置)とそれより495μm離れた非吸収波長
(770.2nm)に対応する波長のレーザ光発振位置
との間を高速(本実施例ではたとえば10HZ )で往復
動する。
【0043】一方、吸収波長に対応する波長のレーザ光
と非吸収波長に対応する波長のレーザ光に対する非線形
光学素子16の和周波による変換効率を大きく取るため
に、非線形光学素子16のレーザ光に対する光学的位置
を位相整合角となるように切り替えるための設定作業と
して、まず、吸収波長に対応する波長である773.5
nmのレーザ光に対する非線形光学素子16の位相整合
角がKDPで55.4°であることがあらかじめ計算で
求められているので、キーボード61からこの角度5
5.4°を入力する。その結果、制御モジュール63の
制御回路64から駆動回路80に制御信号が送られ、位
置切替装置18のステップモータが所定量だけ回転して
リードスクリューが回転駆動され、並進ステージが移動
する。並進ステージの下面にはチューニングステージが
取り付けられているので、並進ステージの移動に伴いサ
インバーが所定角度だけ回動して取付台81に固定され
ている非線形光学素子16の光学的位置が所定角度だけ
変位する。非線形光学素子16のこの位置が吸収波長に
対応する波長である773.5nmのレーザ光に対する
位相整合角である。
と非吸収波長に対応する波長のレーザ光に対する非線形
光学素子16の和周波による変換効率を大きく取るため
に、非線形光学素子16のレーザ光に対する光学的位置
を位相整合角となるように切り替えるための設定作業と
して、まず、吸収波長に対応する波長である773.5
nmのレーザ光に対する非線形光学素子16の位相整合
角がKDPで55.4°であることがあらかじめ計算で
求められているので、キーボード61からこの角度5
5.4°を入力する。その結果、制御モジュール63の
制御回路64から駆動回路80に制御信号が送られ、位
置切替装置18のステップモータが所定量だけ回転して
リードスクリューが回転駆動され、並進ステージが移動
する。並進ステージの下面にはチューニングステージが
取り付けられているので、並進ステージの移動に伴いサ
インバーが所定角度だけ回動して取付台81に固定され
ている非線形光学素子16の光学的位置が所定角度だけ
変位する。非線形光学素子16のこの位置が吸収波長に
対応する波長である773.5nmのレーザ光に対する
位相整合角である。
【0044】次に非線形光学素子16の光学的位置を非
吸収波長に対応する波長である770.2nmのレーザ
光に対して位相整合角となるように設定するために、キ
ーボード61から非線形光学素子16の微小角度変位量
のデータを入力する。すなわち非吸収波長に対応する波
長のレーザ光に対する位相整合角は55.3°であるこ
とが計算で求められているので、吸収波長に対応する波
長と非吸収波長に対応する波長に対する位相整合角の差
は、0.1°であり、本実施例では非線形光学素子16
の角度を0.1°だけ変化させるのにチューニングステ
ージ39を30μm移動するように設定されているの
で、非線形光学素子16の光学的位置を上記の角度差
0.1°だけ変化させるためには、チューニングステー
ジ39を30μmだけ移動させればよい。そこでキーボ
ード61からこの移動量0.1°に相当するデータ「3
0」を入力すれば、チューニングステージ39は、チュ
ーニングユニット38内に設けられている駆動機構によ
り吸収波長に対応する波長のレーザ光に対する位相整合
角となる光学的位置と、それより0.1°だけずれた非
吸収波長に対応する波長のレーザ光に対する光学的位置
との間を高速(本実施例ではたとえば10HZ )で往復
動する。
吸収波長に対応する波長である770.2nmのレーザ
光に対して位相整合角となるように設定するために、キ
ーボード61から非線形光学素子16の微小角度変位量
のデータを入力する。すなわち非吸収波長に対応する波
長のレーザ光に対する位相整合角は55.3°であるこ
とが計算で求められているので、吸収波長に対応する波
長と非吸収波長に対応する波長に対する位相整合角の差
は、0.1°であり、本実施例では非線形光学素子16
の角度を0.1°だけ変化させるのにチューニングステ
ージ39を30μm移動するように設定されているの
で、非線形光学素子16の光学的位置を上記の角度差
0.1°だけ変化させるためには、チューニングステー
ジ39を30μmだけ移動させればよい。そこでキーボ
ード61からこの移動量0.1°に相当するデータ「3
0」を入力すれば、チューニングステージ39は、チュ
ーニングユニット38内に設けられている駆動機構によ
り吸収波長に対応する波長のレーザ光に対する位相整合
角となる光学的位置と、それより0.1°だけずれた非
吸収波長に対応する波長のレーザ光に対する光学的位置
との間を高速(本実施例ではたとえば10HZ )で往復
動する。
【0045】このようにチューニングミラー127の位
置および微小回動量を設定し、非線形光学素子16の光
学的位置を設定した後、レーザ光発生光学系1のパルス
ジェネレータ19によりYAGレーザ10および13を
同期して駆動させる(たとえば10Hz)。また波長が
切り替わった後、レーザが発振するように、レーザ発振
のためのパルスとパルスの間に波長切替えのためのパル
スを発生させるようにパルスジェネレータ19のディレ
イを調整する。YAGレーザ10および13からは10
64nmのレーザ光が発生する。YAGレーザ10から
出力したレーザ光は非線形光学素子11(KD* P)に
より1/2波長の532nmのレーザ光に変換され、チ
タンサファイアレーザ12に入射する。 チタンサファ
イアレーザ12では、上述したように、チューニングユ
ニット38内の駆動機構によりチューニングステージ3
9が吸収波長に対応する波長のレーザ光の発振位置と非
吸収波長に対応する波長のレーザ光の発振位置との間を
高速で往復動されているので、この微小な往復動がボー
ル41を介してサインバー33に伝達される。サインバ
ー33はその一端に固定された頭部拡大ピン51を支点
として微小角度だけ繰り返し回動変位するので、このピ
ン51に固定された取付台52も微小角度だけ回動変位
し、その結果この取付台52に固定されたチューニング
ミラー127が微小角度だけ繰り返し回動して回折格子
126に対する光学位置が繰り返し変化する。それによ
り発振波長がわずかだけずれた2種類のレーザ光すなわ
ち発振波長が773.5nmのレーザ光と770.2n
mのレーザ光とが交互に発生する。
置および微小回動量を設定し、非線形光学素子16の光
学的位置を設定した後、レーザ光発生光学系1のパルス
ジェネレータ19によりYAGレーザ10および13を
同期して駆動させる(たとえば10Hz)。また波長が
切り替わった後、レーザが発振するように、レーザ発振
のためのパルスとパルスの間に波長切替えのためのパル
スを発生させるようにパルスジェネレータ19のディレ
イを調整する。YAGレーザ10および13からは10
64nmのレーザ光が発生する。YAGレーザ10から
出力したレーザ光は非線形光学素子11(KD* P)に
より1/2波長の532nmのレーザ光に変換され、チ
タンサファイアレーザ12に入射する。 チタンサファ
イアレーザ12では、上述したように、チューニングユ
ニット38内の駆動機構によりチューニングステージ3
9が吸収波長に対応する波長のレーザ光の発振位置と非
吸収波長に対応する波長のレーザ光の発振位置との間を
高速で往復動されているので、この微小な往復動がボー
ル41を介してサインバー33に伝達される。サインバ
ー33はその一端に固定された頭部拡大ピン51を支点
として微小角度だけ繰り返し回動変位するので、このピ
ン51に固定された取付台52も微小角度だけ回動変位
し、その結果この取付台52に固定されたチューニング
ミラー127が微小角度だけ繰り返し回動して回折格子
126に対する光学位置が繰り返し変化する。それによ
り発振波長がわずかだけずれた2種類のレーザ光すなわ
ち発振波長が773.5nmのレーザ光と770.2n
mのレーザ光とが交互に発生する。
【0046】YAGレーザ13から出力する波長106
4nmのレーザ光はミラー14により反射され、ダイク
ロイックミラー15により、チタンサファイアレーザ1
2から出力する上記2波長のレーザ光と光軸合わせされ
てもうひとつの非線形光学素子16(KDP)に送られ
る。和長波発生では第2種位相整合と呼ばれる2つのレ
ーザ光の偏光方向をお互い直交させる方法をとってい
る。
4nmのレーザ光はミラー14により反射され、ダイク
ロイックミラー15により、チタンサファイアレーザ1
2から出力する上記2波長のレーザ光と光軸合わせされ
てもうひとつの非線形光学素子16(KDP)に送られ
る。和長波発生では第2種位相整合と呼ばれる2つのレ
ーザ光の偏光方向をお互い直交させる方法をとってい
る。
【0047】一方、位置切替装置18はパルスジェネレ
ータ19によりYAGレーザ10および13と同期して
駆動される(たとえば10Hz)。すなわち、図5にお
いて、チューニングユニット86内の駆動機構によりチ
ューニングステージ39が吸収波長に対応する波長のレ
ーザ光の発振位置と非吸収波長に対応する波長のレーザ
光の発振位置との間を高速で往復動されるので、この微
小な往復動がボール84を介してサインバー83に伝達
される。サインバー83はその一端に固定された頭部拡
大ピン82を支点として微小角度だけ繰り返し回動変位
するので、このピン82に固定された取付台81も微小
角度だけ回動変位し、その結果この取付台81に固定さ
れた非線形光学素子16が微小角度だけ繰り返し回動し
てそれぞれの位置においてレーザ光に対する位相整合角
を取る。その結果、非線形光学素子16は、チタンサフ
ァイアレーザ12から出力する波長773.5nmのレ
ーザ光をその位相整合角55.4°において最大効率で
波長447.9nmのレーザ光に変換し、また波長77
0.2nmのレーザ光をその位相整合角55.3°にお
いて最大効率で波長446.8nmのレーザ光に変換
し、交互に出力する。非線形光学素子16により変換さ
れて出力するレーザ光には変換前の波長である773.
5nmもしくは770.2nmと1064nmのレーザ
光が含まれているので、干渉フィルタ17を通すことに
よってNO2 の測定に必要な波長(447.9nmおよ
び446.8nm)のレーザ光だけを取り出して前方の
測定対象領域に向けて出射させる。
ータ19によりYAGレーザ10および13と同期して
駆動される(たとえば10Hz)。すなわち、図5にお
いて、チューニングユニット86内の駆動機構によりチ
ューニングステージ39が吸収波長に対応する波長のレ
ーザ光の発振位置と非吸収波長に対応する波長のレーザ
光の発振位置との間を高速で往復動されるので、この微
小な往復動がボール84を介してサインバー83に伝達
される。サインバー83はその一端に固定された頭部拡
大ピン82を支点として微小角度だけ繰り返し回動変位
するので、このピン82に固定された取付台81も微小
角度だけ回動変位し、その結果この取付台81に固定さ
れた非線形光学素子16が微小角度だけ繰り返し回動し
てそれぞれの位置においてレーザ光に対する位相整合角
を取る。その結果、非線形光学素子16は、チタンサフ
ァイアレーザ12から出力する波長773.5nmのレ
ーザ光をその位相整合角55.4°において最大効率で
波長447.9nmのレーザ光に変換し、また波長77
0.2nmのレーザ光をその位相整合角55.3°にお
いて最大効率で波長446.8nmのレーザ光に変換
し、交互に出力する。非線形光学素子16により変換さ
れて出力するレーザ光には変換前の波長である773.
5nmもしくは770.2nmと1064nmのレーザ
光が含まれているので、干渉フィルタ17を通すことに
よってNO2 の測定に必要な波長(447.9nmおよ
び446.8nm)のレーザ光だけを取り出して前方の
測定対象領域に向けて出射させる。
【0048】測定対象領域で散乱されたレーザ光はカセ
グレン型望遠鏡2で受光され、凹面鏡21および22で
反射されて絞り3を通して干渉フィルタ4でNO2 の吸
収波長である447.9nmおよび非吸収波長である4
46.8nm付近の波長だけを透過させる。干渉フィル
タ4を通過した光は光電子増倍管5によって光電変換さ
れ、プリアンプ6により増幅されてトランジェントレコ
ーダ7に入力される。トランジェントレコーダ7では、
フォトダイオード20からの出力信号をトリガー信号と
して入射レーザ光がA/D変換され、レーザ光発生光学
系1から出射される1つのレーザ光パルスの散乱光対し
て図5に示すような波形が記録される。トランジェント
レコーダ7に記録されたデータはGPIBケーブルを介
してパソコン8に転送され、そこで次のような濃度計算
が行われる。
グレン型望遠鏡2で受光され、凹面鏡21および22で
反射されて絞り3を通して干渉フィルタ4でNO2 の吸
収波長である447.9nmおよび非吸収波長である4
46.8nm付近の波長だけを透過させる。干渉フィル
タ4を通過した光は光電子増倍管5によって光電変換さ
れ、プリアンプ6により増幅されてトランジェントレコ
ーダ7に入力される。トランジェントレコーダ7では、
フォトダイオード20からの出力信号をトリガー信号と
して入射レーザ光がA/D変換され、レーザ光発生光学
系1から出射される1つのレーザ光パルスの散乱光対し
て図5に示すような波形が記録される。トランジェント
レコーダ7に記録されたデータはGPIBケーブルを介
してパソコン8に転送され、そこで次のような濃度計算
が行われる。
【0049】NO2 によりレーザ光が吸収されたときの
散乱光データ(波長が447.9nmのレーザ光)と吸
収されないときの散乱光データ(波長が446.8nm
のレーザ光)との比を細かく分けた多数の経過時間につ
いてとり、それを距離で微分することにより濃度が得ら
れる。この場合、距離は、レーザ光が光の速度で大気中
を伝播することから経過時間に基づいて容易に算出でき
る。
散乱光データ(波長が447.9nmのレーザ光)と吸
収されないときの散乱光データ(波長が446.8nm
のレーザ光)との比を細かく分けた多数の経過時間につ
いてとり、それを距離で微分することにより濃度が得ら
れる。この場合、距離は、レーザ光が光の速度で大気中
を伝播することから経過時間に基づいて容易に算出でき
る。
【0050】上記実施例では発振波長切替機構30によ
りチタンサファイアレーザ12のチューニングミラー1
27の位置を一定時間ごとに切り替えてNO2 の濃度測
定に必要な波長である447.9nm(吸収波長)と4
46.8nm(非吸収波長)のレーザ光を交互に発生さ
せるとともに、位置切替装置18により非線形光学素子
16の光学的位置をチューニングミラー127の発振波
長位置の切替えに同期させて切り替えたが、測定対象気
体が異なれば、その気体に適した吸収波長のデータとチ
ューニングミラー127および非線形光学素子16の微
小回動角に相当する変位量とをキーボード61から入力
することにより同様に異なる2波長のレーザ光を交互に
発生させるとともに位相整合角を切り替えることができ
る。一例として、S02 の吸収波長は300.05n
m、非吸収波長は299.30nmであり、前者に対応
する位相整合角はKDPで64.5°、後者に対応する
位相整合角は64.7°である。この波長のレーザ光を
出射するには、チタンサファイアレーザの第2高調波と
YAGレーザの和周波を行なう。特願平5−30232
7に説明したように可動ミラーを用いて光路を切り替え
る。NO2測定の時、直交していたチタンサファイアレ
ーザとYAGレーザの2つのレーザ光の偏光が、チタン
サファイアレーザの第2高調波をとることで直交しなく
なるために、1/2波長板23を取りはずして、偏向を
90度回転させてからチタンサファイアレーザの第2高
調波を得る。そしてキーボードから上記の2波長となる
よう数値を入力すれば測定対象ガスをNO2 からSO2
に簡単に切り替えることができる。
りチタンサファイアレーザ12のチューニングミラー1
27の位置を一定時間ごとに切り替えてNO2 の濃度測
定に必要な波長である447.9nm(吸収波長)と4
46.8nm(非吸収波長)のレーザ光を交互に発生さ
せるとともに、位置切替装置18により非線形光学素子
16の光学的位置をチューニングミラー127の発振波
長位置の切替えに同期させて切り替えたが、測定対象気
体が異なれば、その気体に適した吸収波長のデータとチ
ューニングミラー127および非線形光学素子16の微
小回動角に相当する変位量とをキーボード61から入力
することにより同様に異なる2波長のレーザ光を交互に
発生させるとともに位相整合角を切り替えることができ
る。一例として、S02 の吸収波長は300.05n
m、非吸収波長は299.30nmであり、前者に対応
する位相整合角はKDPで64.5°、後者に対応する
位相整合角は64.7°である。この波長のレーザ光を
出射するには、チタンサファイアレーザの第2高調波と
YAGレーザの和周波を行なう。特願平5−30232
7に説明したように可動ミラーを用いて光路を切り替え
る。NO2測定の時、直交していたチタンサファイアレ
ーザとYAGレーザの2つのレーザ光の偏光が、チタン
サファイアレーザの第2高調波をとることで直交しなく
なるために、1/2波長板23を取りはずして、偏向を
90度回転させてからチタンサファイアレーザの第2高
調波を得る。そしてキーボードから上記の2波長となる
よう数値を入力すれば測定対象ガスをNO2 からSO2
に簡単に切り替えることができる。
【0051】O3 の場合は、吸収波長が308nm、非
吸収波長が330nmである。この波長を出射するに
は、チタンサファイアレーザとYAGレーザの第2高調
波との和周波を行なう。SO2の場合と同様に可動ミラ
ーを用いて光路を切り替える。NO2測定の時、直交し
ていた2つのレーザ光の偏光が、YAGレーザの第2高
調波をとることで直交しなくなるために、1/2波長板
23を取りはずして、チタンサファイアレーザの偏向方
向を90度回転させる。又、非線形光学結晶16をKD
PからBBOに交換する。位相整合角は308nmに対
して47.3°、330nmに対して52.5°であ
る。そして数値をキーボードから入力すれば測定対象ガ
スをNO2からO3に簡単に切り替えることができる。
吸収波長が330nmである。この波長を出射するに
は、チタンサファイアレーザとYAGレーザの第2高調
波との和周波を行なう。SO2の場合と同様に可動ミラ
ーを用いて光路を切り替える。NO2測定の時、直交し
ていた2つのレーザ光の偏光が、YAGレーザの第2高
調波をとることで直交しなくなるために、1/2波長板
23を取りはずして、チタンサファイアレーザの偏向方
向を90度回転させる。又、非線形光学結晶16をKD
PからBBOに交換する。位相整合角は308nmに対
して47.3°、330nmに対して52.5°であ
る。そして数値をキーボードから入力すれば測定対象ガ
スをNO2からO3に簡単に切り替えることができる。
【0052】本発明で用いることのできる固体レーザと
しては、実施例で用いたチタンサファイアレーザのほか
に、発振波長幅こそ狭いもののアレキサンドライトレー
ザがある。また本発明による発振波長切替式レーザは気
体の濃度測定装置以外にも用いることができることはも
ちろんである。
しては、実施例で用いたチタンサファイアレーザのほか
に、発振波長幅こそ狭いもののアレキサンドライトレー
ザがある。また本発明による発振波長切替式レーザは気
体の濃度測定装置以外にも用いることができることはも
ちろんである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チタンサファイアレーザのような固体レーザを用い、発
振波長の切替えタイミングに同期させて、和周波発生に
より波長を変換する非線形光学素子の光学的位置を各波
長のレーザ光に対する位相整合角となるように切り替え
るようにしたので、最大の変換効率で吸収波長のレーザ
光と非吸収波長のレーザ光に変換できる。また使用する
レーザは経時変化を受けにくく、無害でかつ扱い易い固
体レーザであるから、レーザ装置としてもまた気体の濃
度測定装置としても必要な2波長のレーザ光を簡単に発
生させることができる。そのために準備が簡単で時間も
かからず、色素レーザのように交換の必要がなく、メン
テナンス性にも優れている。また固体レーザゆえにポン
プやタンクが不要でり、装置や設備にスペースを取らな
い。さらに本発明の濃度測定装置において、固体レーザ
と非線形光学素子との光学配置を考慮すれば、1種類の
気体の濃度測定に必要な設備にわずかな光学系を付加す
るだけで簡単な切り替え操作により異なる2種類以上の
気体の濃度を測定することもできる。
チタンサファイアレーザのような固体レーザを用い、発
振波長の切替えタイミングに同期させて、和周波発生に
より波長を変換する非線形光学素子の光学的位置を各波
長のレーザ光に対する位相整合角となるように切り替え
るようにしたので、最大の変換効率で吸収波長のレーザ
光と非吸収波長のレーザ光に変換できる。また使用する
レーザは経時変化を受けにくく、無害でかつ扱い易い固
体レーザであるから、レーザ装置としてもまた気体の濃
度測定装置としても必要な2波長のレーザ光を簡単に発
生させることができる。そのために準備が簡単で時間も
かからず、色素レーザのように交換の必要がなく、メン
テナンス性にも優れている。また固体レーザゆえにポン
プやタンクが不要でり、装置や設備にスペースを取らな
い。さらに本発明の濃度測定装置において、固体レーザ
と非線形光学素子との光学配置を考慮すれば、1種類の
気体の濃度測定に必要な設備にわずかな光学系を付加す
るだけで簡単な切り替え操作により異なる2種類以上の
気体の濃度を測定することもできる。
【図1】本発明による発振波長切替式レーザ装置を用い
た気体の濃度測定装置の一実施例のブロック図である。
た気体の濃度測定装置の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明による発振波長切替式レーザ装置の光学
系の一部の概略構成を示す。
系の一部の概略構成を示す。
【図3】発振波長切替機構および位置切替装置の概略構
成とその駆動制御系を示す。
成とその駆動制御系を示す。
【図4】本発明による発振波長切替式レーザ装置の発振
波長切替機構の一例の構成を示す斜視図である。
波長切替機構の一例の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明による発振波長切替式レーザ装置の非線
形光学素子の位置切替装置の一例の構成を示す斜視図で
ある。
形光学素子の位置切替装置の一例の構成を示す斜視図で
ある。
【図6】図1に示した濃度測定装置において測定対象気
体方向から受光される反射レーザ光の波形を示す。
体方向から受光される反射レーザ光の波形を示す。
【図7】本発明者により先に提案された発振波長切替式
レーザ装置のレーザ光発生光学系の概略構成を示す。
レーザ装置のレーザ光発生光学系の概略構成を示す。
1 レーザ光発生光学系 2 カセグレン型望遠鏡 3 絞り 4、17 干渉フィルタ 5 光電子増倍管 6 プリアンプ 7 トランジェントレコーダ 8 パソコン 9 ディスプレイ 10、13 YAGレーザ 11、16、24、25、26、27、28 非線形光
学素子 12 チタンサファイアレーザ 14 ミラー 15 ダイクロイックミラー 18 位置切替装置 19 パルスジェネレータ 20 フォトダイオード 23 波長板 30 発振波長切替機構 31 リードスクリュー 32 並進ステージ 33、83 サインバー 34 ステップモータ 38、86 チューニングユニット 39、85 チューニングステージ 40 スプリング 41、84 ボール 50、80 駆動回路 51、82 頭部拡大ピン 52、81 取付台 60、70 制御モジュール 61 キーボード 62、72 制御回路 120 チタンサファイア結晶 121 ピンホール 122 出力結合器 123、125 ビームエキスパンダ 124 プリズム 126 回折格子 127 チューニングミラー
学素子 12 チタンサファイアレーザ 14 ミラー 15 ダイクロイックミラー 18 位置切替装置 19 パルスジェネレータ 20 フォトダイオード 23 波長板 30 発振波長切替機構 31 リードスクリュー 32 並進ステージ 33、83 サインバー 34 ステップモータ 38、86 チューニングユニット 39、85 チューニングステージ 40 スプリング 41、84 ボール 50、80 駆動回路 51、82 頭部拡大ピン 52、81 取付台 60、70 制御モジュール 61 キーボード 62、72 制御回路 120 チタンサファイア結晶 121 ピンホール 122 出力結合器 123、125 ビームエキスパンダ 124 プリズム 126 回折格子 127 チューニングミラー
Claims (17)
- 【請求項1】 第1の固体レーザと、該第1の固体レー
ザから出力するレーザ光の波長を所定の時間間隔で切り
替える発振波長切替機構と、第2の固体レーザと、前記
発振波長切替機構により切り替えられて出力される異な
る2波長のレーザ光の各々と前記第2の固体レーザから
出力するレーザ光とを和周波として異なる所望の2波長
のレーザ光に変換して出力する非線形光学素子とを有す
る発振波長切替式レーザ装置において、 前記非線形光学素子の光学的位置を、前記発振波長切替
機構による波長切替えタイミングに同期して、前記異な
る2波長のレーザ光のそれぞれ位相整合角となるように
切り替える位置切替装置を設けたことを特徴とする発振
波長切替式レーザ装置。 - 【請求項2】固体レーザと、該固体レーザ共振器内の励
起レーザ光入射側に設けられた回折格子およびチューニ
ングミラーと、前記固体レーザ共振器内の発振レーザ光
出射側に設けられた出力結合器と、前記回折格子に対す
る前記チューニングミラーの光学的位置を所定の時間間
隔で切り替えて変位させる発振波長切替機構と、該発振
波長切替機構により切り替えられて出力される異なる2
波長のレーザ光の各々と前記2波長とは異なる波長のレ
ーザ光とを和周波として所望の異なる2波長のレーザ光
に変換して出力する非線形光学素子とを有し、前記固体
レーザに入射したレーザ光を該固体レーザと前記回折格
子とを介して前記出力結合器と前記チューニングミラー
との間で反復増幅した後前記出力結合器から異なる2波
長のレーザ光として前記非線形光学素子に向けて出力す
る発振波長切替式レーザ装置において、 入射レーザ光に対する前記非線形光学素子の光学的位置
を、前記発振波長切替機構による波長切替えタイミング
に同期して、前記異なる2波長のレーザ光のそれぞれ位
相整合角となるように切り替える位置切替装置を設けた
ことを特徴とする発振波長切替式レーザ装置。 - 【請求項3】前記位置切替装置が、前記非線形光学素子
の光学的位置を大幅に変位させる第1の変位手段と、微
小量だけ変位させる第2の変位手段とからなる請求項1
に記載の発振波長切替式レーザ装置。 - 【請求項4】前記第1の変位手段が、リードスクリュー
により往復動される並進ステージである請求項3に記載
の発振波長切替式レーザ装置。 - 【請求項5】前記第2の変位手段が、高速で往復動する
ステージと、該ステージにより回動変位されるサインバ
ーと、該サインバ−に固定された非線形素子取付台とか
らなる請求項3または請求項4に記載の発振波長切替式
レーザ装置。 - 【請求項6】前記ステージが超精密リニアアクチュエー
タである請求項5に記載の発振波長切替式レーザ装置。 - 【請求項7】前記ステージと前記サインバーとがスプリ
ングにより常に接触状態に保持されている請求項5に記
載の発振波長切替式レーザ装置。 - 【請求項8】前記第1の固体レーザがチタンサファイア
レーザである請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
記載の発振波長切替式レーザ装置。 - 【請求項9】前記第1の固体レーザがアレキサンドライ
トレーザである請求項1ないし請求項6のいずれか1項
に記載の発振波長切替式レーザ装置。 - 【請求項10】 第1の固体レーザと、第1の非線形光
学素子と、請求項1に記載の発振波長切替式レーザ装置
とを光軸を合わせてこの順序で配置し、前記発振波長切
替式レーザ装置から切り替えて出力される異なる2波長
のレーザ光と第2の固体レーザから出力するレーザ光と
をダイクロイックミラーにより光軸合わせした後、第2
の非線形光学素子により所望の異なる2波長のレーザ光
に変換して交互に切り替えて出力するレーザ光発生光学
系と、 測定対象気体方向からの散乱レーザ光を受光する受光手
段と、 該受光手段により受光した散乱レーザ光を光電変換する
光電変換手段と、 該光電変換手段からの光信号データを記録する記録手段
と、 該記録手段に記録された受光信号データに基づいて測定
対象気体の濃度を演算する演算手段とを有する濃度測定
装置において、 前記レーザ光発生光学系の第2の非線形光学素子の入射
レーザ光に対する光学的位置を、前記発振波長切替機構
による波長切替えタイミングに同期して、前記異なる2
波長のレーザ光のそれぞれ位相整合角となるように切り
替える位置切替装置を設けたことを特徴とする濃度測定
装置。 - 【請求項11】前記位置切替装置が、前記非線形光学素
子の光学的位置を大幅に変位させる第1の変位手段と、
微小量だけ変位させる第2の変位手段とからなる請求項
1に記載の発振波長切替式レーザ装置。 - 【請求項12】前記第1の変位手段が、リードスクリュ
ーにより往復動される並進ステージである請求項11に
記載の濃度測定装置。 - 【請求項13】前記第2の変位手段が、高速で往復動す
るステージと、該ステージにより回動変位されるサイン
バーと、該サインバ−に固定されたチューニングミラー
取付台とからなる請求項11または請求項12に記載の
濃度測定装置。 - 【請求項14】前記ステージが超精密リニアアクチュエ
ータである請求項13に記載の濃度測定装置。 - 【請求項15】前記ステージと前記サインバーとがスプ
リングにより常に接触状態に保持されている請求項13
に記載の濃度測定装置。 - 【請求項16】前記固体レーザがチタンサファイアレー
ザである請求項10ないし請求項14のいずれか1項に
記載の濃度測定装置。 - 【請求項17】前記固体レーザがアレキサンドライトレ
ーザである請求項10ないし請求項14のいずれか1項
に記載の濃度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7029150A JPH08219991A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 発振波長切替式レーザ装置および気体の濃度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7029150A JPH08219991A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 発振波長切替式レーザ装置および気体の濃度測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08219991A true JPH08219991A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12268236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7029150A Withdrawn JPH08219991A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 発振波長切替式レーザ装置および気体の濃度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08219991A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010093881A (ko) * | 2000-04-01 | 2001-10-31 | 박원규 | 레이저 레이더를 이용한 분진농도 에러 보정방법 |
JP2014038062A (ja) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | Ihi Corp | 濃度測定装置及び濃度測定方法 |
-
1995
- 1995-02-17 JP JP7029150A patent/JPH08219991A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010093881A (ko) * | 2000-04-01 | 2001-10-31 | 박원규 | 레이저 레이더를 이용한 분진농도 에러 보정방법 |
JP2014038062A (ja) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | Ihi Corp | 濃度測定装置及び濃度測定方法 |
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