JPH08219981A - 測定用セルおよび該セルを用いた測定方法 - Google Patents

測定用セルおよび該セルを用いた測定方法

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JPH08219981A
JPH08219981A JP2808595A JP2808595A JPH08219981A JP H08219981 A JPH08219981 A JP H08219981A JP 2808595 A JP2808595 A JP 2808595A JP 2808595 A JP2808595 A JP 2808595A JP H08219981 A JPH08219981 A JP H08219981A
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Toshiyuki Mizuno
利幸 水野
Mitsuo Sugita
充朗 杉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便かつ正確に分光測定等の光学特性測定を
行うことが可能な測定用セルやこれを用いた測定方法を
提供すること。 【構成】 内部空間を有するセル本体11と、セルの内
部空間に脱着可能に挿入される透明の平面硝子12の二
体からなり、セル本体と平面硝子との僅かな隙間の測定
試料13は、表面張力により保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体試料の分光測定等に
好適に用いられる測定用セルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体の吸光度測定は光学的濃度
が3〜5程度測定可能な、分光分析装置により行われ
る。図6は分光分析装置の概略図である。
【0003】光源1からの光を分光器2で分光し、分光
された各波長ごとのスペクトル光強度をそれぞれ検出器
4で検出している。この時、スペクトル光束3を遮る方
法で吸光度測定用セル10を置き、セル内に試料が無い
時のスペクトル強度検出値と、セル内に測定試料が充填
しているときのスペクトル強度検出値から、計算手段5
により分光透過率を測定し、吸光度を算出する。
【0004】このような測定は、例えばプリンタ等での
カラー画像作成等に使用されるインクの測定に応用され
ている。これらのインクは僅かの量で数ミクロン厚みの
着色層に滲み込ませて、画像形成や印字を行うため、図
5のaに示す吸光度曲線のように、数ミクロンの厚みで
も大きな吸収スペクトル帯をもっている。この吸収帯の
吸光度を正確に知ることは、着色層の厚みと共にカラー
画像の再現色を予測するために重要な課題である。
【0005】ところが、従来の測定用セルでは、図7に
示すように、柱状で上部より注入する方式である為、数
mmから十数mmの厚みを持っている。そのため、図5
のbに示す曲線のように吸光度も大きくなり、図5のc
線で示すように分光分析装置の測定限界濃度値を越えて
しまう。すると実際の使用状態である数ミクロン厚さの
吸光度は不明の波長帯が広くなるため、インクの正確な
色の認識が不明確となり、カラー画像の再現色を予測す
ることが困難になる。
【0006】そこで従来は解決方法として、測定用セル
の厚みを薄くした薄型のセルを用いたり、測定試料を水
で薄め吸光度を下げて測定していた。あるいはインクを
プリンタで透明なフィルム等に印字してから、膜厚計な
どで厚みを測定して、単位印字量当たりの吸光度を測定
していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のいずれの方法においても、正確には吸光度が測定さ
れないので、実際のカラー画像をインクの量や質、ある
いは着色層を変えて繰り返し作成するなどの手間をかけ
て最適化を計る必要があるが、これは時間や費用的に損
失が大きい。
【0008】加えて、薄型セルを使用する従来例におい
ては、注入がうまく行かない、清掃ができない、均一な
厚みが得られない等の課題がある。
【0009】また、水で薄めて吸光度を下げて測定する
従来例においては、水分の蒸発や混合率の不確かさ等が
あるため、十分な精度では測定できないという課題があ
る。
【0010】また、透明フィルムに印字してから膜厚を
測定する従来例においては、膜厚が場所によりばらつく
ため正確な測定値が行えないという課題がある。
【0011】本発明は上記従来の技術が有する課題を解
決すべくなされたもので、簡便かつ正確に分光測定等の
光学特性測定を行うことが可能な測定用セルやこれを用
いた測定方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の測定用セルは、試料の光学特性の測定に使用される
ものであって、セル内部の試料を入れる空間に透光性部
材を挿入可能にしたことを特徴とするものである。
【0013】ここで、透光性部材は平面硝子であるとよ
く、この平面硝子は少なくとも一部が面取りされている
ことが好ましい。また、セル内部に透光性部材を挿入し
た際にセル本体と該部材の間に形成される空間に、表面
張力により試料が保持されるようにすることが好まし
い。
【0014】また、本発明の測定方法は、上記測定用セ
ルに試料を入れ、次いで透光性部材を挿入し、該測定用
セルに光を照射してセルを介した光を測定することによ
って試料の光学測定を行うことを特徴とするものであ
る。
【0015】ここで、前記光学測定は試料の分光透過率
もしくは吸光度の測定であることをが好ましく、前記試
料はインクであることが好ましい。
【0016】
【実施例】
<実施例1>図1は測定用セルの第1実施例の外観図を
示す図である。同図において、11はセル本体であり内
部に測定試料を入れる空間を有している。12は透光性
部材である平面硝子であり、その寸法は高さ方向を除い
て本体の内部より僅かに小さく設定されている。本実施
例では材料はどちらも硬質で透明な光学硝子としたが、
透明の樹脂などの材料を用いても良い。13はセル本体
の内部空間と平面硝子12との間の隙間に保持された測
定試料(インク)である。
【0017】セル本体11は箱型で測定試料を上部より
注ぎ、溜込む構造となっており、測定光束が通る側板1
1a、11b及び底板11cがある。側板11a、11
bの間隔Lは平行に仕上げられているが若干の誤差が発
生する可能性があるので既知の光学的な測定法で精密に
測定される。
【0018】平面硝子12はほぼ平行であるが、図3に
示すように本体の平行度を補正するための微小角度θ
と、本体に挿入し易いように少なくとも平面先端部が楔
状の面取り角度εで面取り加工されている。
【0019】平面硝子の厚みは本体11の間隔Lと測定
試料13の厚みをどのように設定するかで決まる。この
厚みや角度θは光学的な手段などにより精密に測定され
る。本体と平面硝子との厚みの差で出来た間隙d1、d
2は測定試料の厚みとなり、合わせた値が設定厚みとな
る。ここで、本体と平面硝子とに微小の角度が付いた場
合、角度方向の位置ズレ(図1、図3で上下方向)によ
る設定厚みが変化するが、本体底面11cを基準にした
位置決めを行うことと、ほぼ平行であることから誤差は
無視することができる。
【0020】次に上記の測定用セルを使用して、分光分
析装置で吸光度の測定を行う手順を図4のフローチャー
トで説明する。
【0021】まず、ステップ1で分光分析装置を起動し
測定の準備を行う。
【0022】ステップ2では本体11の透過率、反射率
を測定し内部透過率を算出する。
【0023】ステップ3では同様に平面硝子12の透過
率、反射率を測定し内部透過率を算出する。以上、ステ
ップ2、ステップ3の測定は吸光度用セルの基本特性を
調べるもので、一度でよく、これらはメモリに蓄えられ
必要により呼出して測定試料の吸光度等の計算に使用さ
れる。
【0024】ステップ4は測定試料の測定で、まず、セ
ル本体11に試料を適量注ぎ込む。本実施例では試料と
してプリンタ等で使用するインクとした。
【0025】次いでステップ5で本体に溜込まれた試料
中に平面硝子12を挿入する。本体への挿入は平面硝子
先端部が面取り加工されているため、極めてスムーズに
行うことが可能である。この後、必要に応じて本体と平
面硝子はテープ等で固定すると確実な測定試料厚みd
1、d2が設定される。
【0026】ステップ6では、本体、測定試料、及び平
面硝子が一体となった状態で、測定光を照射して透過
率、反射率を測定し、ステップ7では先に求めたメモリ
内のカバーと本体の内部透過率より、前記カバー、本
体、測定試料一体の内部透過率を補正して、測定試料の
透過率を計算手段にて求める。更にステップ8で必要な
単位厚み当りの透過率を求め、これより必要な吸光度を
求める。
【0027】別の測定試料を測定するときは、本体とカ
バーを離し清掃した後(ステップ9)測定試料注ぎ込み
ステップ4を行う。
【0028】<実施例2>図2は測定用セルの第2実施
例の外観図を示す図である。上記第1実施例では、測定
試料を保持するセル本体構造が箱型で底板が設けられて
いたが、本実施例の構造ではこの底板を省略している
が、測定試料は表面張力によって保持される。
【0029】測定試料厚みd1、d2は極めて薄く設定
されるため、測定試料13は保持は表面張力で十分に可
能である。また、本体21の側板21a、21bの間隔
Lが小さくなるため、底板の省略により測定試料を交換
する際の清掃が容易になる。
【0030】第1実施例と同様に、本体と平面硝子との
厚みの差で出来た間隙d1、d2は測定試料13の厚み
となり、合わせた値が設定厚みとなる。ここで、本体と
平面硝子とに微小の角度が付いた場合、角度方向の位置
ズレ(図2、図3で上下方向)により設定厚みが変化す
るが、平行度精度向上とおおよその位置合わせを行うこ
とで容易に解決できる。
【0031】本実施例のセルを用いた測定手順は、先の
図4のフローチャートに示したものと同様であるため、
説明は省略する。
【0032】以上説明した各実施例によれば、セル内部
においてインク等の測定試料の測定光が照射される方向
の厚さを正確に設定することができるため、精度の高い
測定結果を容易に得ることができる。これをカラー画像
用のインクの測定に適用すれば、カラー画像再現色等の
予測が、正確、且つ時間的、コスト的に制約を受けずに
可能となる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、簡便かつ正確に分光測
定等の光学特性測定を行うことが可能な測定用セルやこ
れを用いた測定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の測定用セルの外観図であ
る。
【図2】本発明第2実施例の測定用セルの外観図であ
る。
【図3】本発明の本体に挿入する平面硝子の外観図であ
る。
【図4】測定方法の手順を示すフローチャート図であ
る。
【図5】カラー画像に使用されるインクの分光吸光度を
表す図である。
【図6】分光分析装置の概略図である。
【図7】従来の吸光度測定に使用されるセルを示す図で
ある。
【符号の説明】
11 セル本体 11a、11b セル本体側板 11c セル本体の底板 12 平面硝子 13 測定試料(インク)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の光学特性の測定に使用される測定
    セルにおいて、セル内部の試料を入れる空間に透光性部
    材を挿入可能にしたことを特徴とする測定用セル。
  2. 【請求項2】 前記透光性部材は、平面硝子であること
    を特徴とする請求項1記載の測定用セル。
  3. 【請求項3】 前記平面硝子は少なくとも一部が面取り
    されていることを特徴とする請求項2記載の測定用セ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記セル内部に透光性部材を挿入した際
    にセル本体と該部材の間に形成される空間に、表面張力
    により試料が保持されることを特徴とする請求項1記載
    の測定用セル。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか記載の測定用
    セルに試料を入れ、次いで透光性部材を挿入し、該測定
    用セルに光を照射してセルを介した光を測定することに
    よって試料の光学測定を行うことを特徴とする測定方
    法。
  6. 【請求項6】 前記光学測定は試料の分光透過率もしく
    は吸光度の測定であることを特徴とする請求項5記載の
    測定方法。
  7. 【請求項7】 前記試料はインクであることを特徴とす
    る請求項5記載の測定方法。
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