JPH08219792A - 振動子のリード線導出構造 - Google Patents

振動子のリード線導出構造

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JPH08219792A
JPH08219792A JP7025019A JP2501995A JPH08219792A JP H08219792 A JPH08219792 A JP H08219792A JP 7025019 A JP7025019 A JP 7025019A JP 2501995 A JP2501995 A JP 2501995A JP H08219792 A JPH08219792 A JP H08219792A
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JP
Japan
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vibrator
lead
groove
lead wire
wire
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Pending
Application number
JP7025019A
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English (en)
Inventor
Kokichi Terajima
厚吉 寺嶋
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Akai Electric Co Ltd
Original Assignee
Akai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動子の屈曲振動姿勢を安定させる。 【構成】 柱状振動子1の側面に沿わせて延在させたリ
ード線7, 8を、振動子1の節点と対応する位置で振動
子1の稜線部1aに設けた溝6に通過させて導き出すと
ともに、そのリード線7, 8の、圧電素子2, 3への接
続部から、前記溝6への嵌入部までを振動子1に固着さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、振動ジャイロその他
に用いられる振動子における、リード線の導出構造に関
するものであり、とくに、振動子の屈曲振動姿勢を安定
させるものである。
【0002】
【従来の技術】図11(a) に例示するように、柱状をなす
振動体21のそれぞれの側面に、圧電素子22, 23を貼着そ
の他によって設けてなる振動子24は、それの節点と対応
する位置もしくはそれの近傍部分で、振動子稜線部25に
連結したそれぞれの支持線26,27によって支持されてお
り、このようにして支持された振動子24は、圧電素子2
2, 23への交流電圧の印加によって、図のX軸方向に屈
曲振動される。ここで、それぞれの圧電素子22, 23に一
端を接続したそれぞれのリード線28,29の、振動子24か
らの導出は、外部の振動がそれらのリード線28, 29を介
して振動子24に伝搬するのを防止する目的の下で、通常
は、それぞれのリード線28, 29を一方の支持線26に巻付
け固定し、その上で、それらのリード線28, 29の、巻付
固定部から圧電素子接続部までを、例えば樹脂材料30に
よって振動子24の側面に固着させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リード線2
8, 29のこのような導出構造にあっては、それらの、支
持線26への巻付固定部がほぐれ易く、リード線の固定に
対する信頼性が低いという構造上の根本的な問題があっ
た。そしてとくには、振動子24の屈曲振動数に対する、
リード線28, 29および樹脂材料30の共振特性を考慮して
それらを固着させることは、それらのいずれの質量も極
めて微小で、しかも、固着部分の質量にばらつきが大き
いことから実質的に不可能であり、それ故に、リード線
28, 29および樹脂材料30は、振動子24の屈曲振動に際し
て、振動子24とは別個の不規則振動を生じることにな
り、そして、その不規則振動が、リード線28, 29から支
持線26に伝搬されて、その支持線26に、曲げ、捩りなど
の力を及ぼし、また、支持線26を経て振動子24にも伝搬
されるため、振動子24の屈曲振動姿勢が不安定なものと
なる。
【0004】さらに、それぞれのリード線28, 29の、支
持線26への固定部では、図11(b) に拡大斜視図で例示す
るように、稜線部25のそれぞれの側部での、リード線固
定強度、固定幅W1 , W2 などが不均一になり易く、そ
れによって、支持線26に作用する曲げ、捩りなどの力が
相違することになるため、稜線部25のそれぞれの側部に
おける、支持線26の支持バランスがくずれて、振動子24
の屈曲振動方向が、所要の方向であるX軸方向からずれ
ることになって、それの振動姿勢が一層不安定になる。
加えて、リード線28, 29の、支持線26への固定幅W1 ,
2 の相違は、固着用樹脂材料30の量のアンバランスを
ももたらし、稜線部25のそれぞれの側部の質量を不均一
にすることから、これによってもまた、振動子24の屈曲
振動姿勢が不安定になる。これがため、この従来技術に
よれば、振動子24を振動ジャイロに適用した場合には、
出力ドリフトの悪化、検出精度の低下などを生じて、ジ
ャイロ特性に重大な影響を及ぼすことになる。
【0005】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、リード線の固定部の
緩み、ほぐれなどを防止し得ることはもちろん、振動子
の屈曲振動姿勢を十分に安定させることができる振動子
のリード線導出構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の、振動子のリ
ード線導出構造は、とくに、振動子の側面に沿わせて延
在させたリード線を、振動子の節点と対応する位置もし
くは、それの近傍部分で振動子の稜線部に設けた溝に通
過させて導びき出すとともに、そのリード線の、圧電素
子への接続部から、前記溝への嵌入部までを、例えば樹
脂材料によって振動子に固着させたものである。ここで
好ましくは、前記溝を、振動子への支持線の連結溝によ
り構成する。
【0007】
【作用】この導出構造では、例えば、二本のリード線
を、振動子の節点と対応する位置もしくはそれの近傍部
分で稜線部に形成されて、好適には、その稜線部に直交
する方向に延びる溝に、互いに反対側から単に通過させ
て振動子から導き出すので、それぞれのリード線の導出
位置はいずれも、そして常に一定であり、また、リード
線と振動子との接触態様は、支持線を連結した稜線部に
対して実質的に対称となる。しかもここでは、リード線
を支持線に巻付け固定することが不要であるので、その
巻付け固定に起因する、固定部の緩み、ほぐれなどの不
都合が生じる余地はなく、また、リード線等の不規則振
動が支持線を経て振動子に伝搬されることもない他、支
持線に対するリード線の固定幅が、稜線部のそれぞれの
側部で不均一となることもない。
【0008】かくして、この導出構造によれば、支持線
を連結した稜線部のそれぞれの側部における、リード線
等からの振動伝達バランス、支持線による支持バラン
ス、質量バランスなどのバランスを十分にとることがで
き、これがため、振動子の屈曲振動姿勢を安定なものと
して、その振動子を振動ジャイロに適用した場合に、出
力ドリフトの安定化、検出精度の向上などを実現するこ
とができる。
【0009】なおここで、リード線の通過溝を、振動子
への支持線の連結溝によって構成して、それらの両溝
を、一の溝にて兼用した場合には、リード線通過溝を別
途形成するための作業工程を不要ならしめることができ
る。
【0010】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、この発明の実施例を示す斜視図であ
る。ここでは、四角柱状をなす振動子1は、相互に隣接
する二側面に圧電素子2,3を有しており、また、それ
らの両圧電素子間を通る稜線部1aと、その稜線部1a
に対抗して位置する他の稜線部1bとのそれぞれの、振
動子1の節点と対応する位置、もしくはその位置の近傍
部分に連結され、通常は振動子1と直交する方向に延在
して相互に間隔をおく二本の支持線4, 5により支持さ
れる。なお、振動子1への支持線4, 5の連結は、溶接
等によって行うことができ、この場合、多くは円形断面
形状を有する支持線4, 5を、稜線部1a,1bの所要
位置に直接に連結することも可能であるが、それらの稜
線部1a,1bに、支持線4,5の嵌まり込みを許容す
る連結溝を設けたときには、支持線4, 5の横断面積の
極端な減少を回避することができる。
【0011】またここでは、かかる振動子1の稜線部1
aの、好ましくは振動子節点と対応する位置に、図2
(a) に示すように、これも好ましくは、稜線部1aと直
交する方向に延びる溝6を設け、その溝6に対し、一端
を圧電素子2, 3の表面電極に接続されて、それぞれの
振動子側面に沿って延在する二本のリード線7, 8を、
図2(b) に示すように、互いに逆方向から、溝6の延在
方向に通過させる。図2(c) は、それぞれのリード線
7, 8の、このときの溝内位置を例示する断面図であ
る。
【0012】ところで、図示例では、溝6の側面形状を
チャンネル状としているも、その形状は、U字状、V字
状、その他の適宜形状とすることができる。そしてさら
には、このようにして溝6に通過させて、先端部を振動
子1から導き出したそれぞれのリード線7, 8の、圧電
素子2, 3への接続部から、溝6への嵌入部までを、振
動子1、主にはその側面に固着させる。この固着は、例
えば、それぞれのリード線7, 8の、振動子1への接触
部だけを、接着剤をもってその振動子1に接着させるこ
との他、図3に示すように、リード線7, 8の周りを完
全に取り囲むように配設した、例えば樹脂材料9を、振
動子1に接着させることによっても行うことができ、後
者によれば、リード線7, 8の緩み、ほぐれなどのおそ
れをより十分に取り除くことができる。
【0013】このように、この実施例によれば、それぞ
れのリード線7, 8は、振動子1の節点と対応する位置
から、常に正確に、高い再現性をもって導き出されるこ
とになり、また、それぞれのリード線7, 8と、振動子
1との接触態様は、支持線4, 5を連結した稜線部1
a,1bに対して実質的に対称となる。しかも、リード
線7, 8を溝6内に固着させることにより、リード線
7, 8の緩み、ほぐれなどを有効に防止し、併せて、上
記稜線部1a,1bのそれぞれの側部における、リード
線7, 8の固着強度、固着幅および樹脂重量をほぼ均等
なものとすることができるので、リード線を支持線に固
定することに起因する従来技術の問題点をことごとく解
決して、振動子1の屈曲振動姿勢を十分安定ならしめる
ことができる。
【0014】図4は、この発明の他の実施例を示す図で
あり、この例は、それぞれのリード線7, 8を、相互に
別個のリード線導出溝を経て導き出すものである。ここ
では、図5(a) に示すように、四角柱状をなす振動子1
の、支持線4, 5を連結しない対抗稜線部1c,1d
に、好ましくは、振動子1の節点とほぼ対応して位置し
て、稜線部1c,1dと直交する方向に延びる溝6a,
6bをそれぞれ設け、それらの溝6a,6bに、それぞ
れのリード線7, 8を、図5(b),(c)に示すように、溝
の延在方向に通過させて振動子1から導き出し、そし
て、それらのリード線7, 8の、圧電素子2, 3の表面
電極への接続部から、溝6a,6bへの嵌入部までを、
図6(a), (b)に要部を拡大して示すように、好ましく
は、樹脂材料9による被覆下で、振動子1に固着させた
ものである。
【0015】この例によってもまた、それぞれのリード
線7, 8は、振動子1の節点とほぼ対応する位置に設け
たそれぞれの溝6a,6bを経て、正確にかつ優れた再
現性をもって導き出され、また、リード線7, 8と振動
子1との接触態様は、支持線4, 5を連結した稜線部1
a,1bに対して実質的に対称となり、さらには、リー
ド線7, 8を溝6a,6b内に強固に固着させること
で、リード線7, 8の緩み、ほぐれなどを防止するとと
もに、稜線部1a,1bのそれぞれの側部における、リ
ード線7, 8の固着強度、固着幅および樹脂重量を十分
均等ならしめることができる。
【0016】図7は、この発明のさらに他の実施例を示
す図であり、これは、一方の支持線4の、振動子1への
連結溝と、リード線7, 8の導出溝とを兼用したもので
ある。この例では、振動子1の稜線部1aの、振動子節
点と対応する位置に、図8(a) に示すように、その稜線
部1aと直交する方向に延びる共用溝10を設けるととも
に、稜線部1bには、支持線5の連結のための連結溝を
設ける。ここで、これらの各溝の側面形状は、図示例だ
けに限定されることなく、V字状、U字状などとするこ
ともでき、このことは、前記実施例においても同様であ
る。
【0017】このような共用溝10に対しては、図8(b)
に示すように、それぞれの圧電素子2, 3に一端を接続
したそれぞれのリード線7, 8を相互に逆方向から通過
させて導出させ、そして、それらのリード線の上方で、
図9に示すように、その共用溝10に嵌め合わせた支持線
4を、例えば加圧下で稜線部1aに溶接する。ところ
で、それぞれのリード線7, 8の、共用溝10への挿通
は、支持線4の連結後において、その溝10の隙間部分に
リード線7, 8を差し込むことによっても行うことがで
きる。
【0018】その後は、図10に示すように、それぞれの
リード線7, 8の、圧電素子2, 3への接続部から、共
用溝10への嵌入部までを、好ましくは樹脂材料9による
被覆下で振動子1に固着させる。なお、リード線7, 8
のこのような固着は、支持線4の、振動子1への連結に
先立って行うこともできる。この例によれば、前記各実
施例と同様に、振動子の屈曲振動姿勢を十分に安定させ
ることができる。加えて、支持線連結溝とリード線導出
溝とを兼用することで、とくには、支持線連結溝を設け
て支持線を連結する振動子において、リード線導出溝を
別途形成するための工数を不要ならしめることができ
る。
【0019】以上、この発明を図示例に基づいて説明し
たが、振動子の形状は、図示以外の角柱状, 円柱状, 楕
円柱状, 異形柱状などとすることもできる。
【0020】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、支持線に
よる振動子の支持バランス、質量バランスなどを十分に
とってなお、リード線を所期した通りの位置から正確に
導出することができ、振動子の屈曲振動姿勢を十分安定
させることができる。従って、この導出構造を用いた振
動子を、振動ジャイロに適用した場合には、出力ドリフ
トの安定化、検出精度の向上などを実現することができ
る。なおここで、リード線導出溝と、支持線連結溝とを
兼用した場合には、リード線導出溝を別途形成するため
の工数を不要ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】リード線導出溝およびそこへのリード線の通過
態様を例示する図である。
【図3】リード線の固着状態を例示する図である。
【図4】他の実施例を示す斜視図である。
【図5】リード線導出溝およびそこへのリード線の通過
態様を例示する図である。
【図6】リード線の固着状態を例示する図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図8】共用溝およびそこへのリード線の通過態様を例
示する図である。
【図9】共用溝へのリード線および支持線の配設態様を
例示する図である。
【図10】リード線の固着状態を例示する図である。
【図11】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 振動子 1a, 1b, 1c, 1d 稜線部 2, 3 圧電素子 4, 5 支持線 6, 6a, 6b 溝 7, 8 リード線 9 樹脂材料 10 共用溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ柱状をなす振動子の側面に形成され
    た圧電素子に一端を接続したリード線の導出構造であっ
    て、 振動子の側面に沿わせて延在させたリード線を、振動子
    の節点と対応する位置もしくは、その位置の近傍部分で
    振動子の稜線部に設けた溝に通過させて導き出すととも
    に、そのリード線の、圧電素子への接続点から、前記溝
    への嵌入部までを振動子に固着させたことを特徴とする
    振動子のリード線導出構造。
  2. 【請求項2】 前記溝を、振動子への支持線の連結溝に
    より構成したことを特徴とする請求項1記載の振動子の
    リード線導出構造。
JP7025019A 1995-02-14 1995-02-14 振動子のリード線導出構造 Pending JPH08219792A (ja)

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