JPH08219759A - 座標測定機における回転ヘッドの固有パラメータ作成方法及び装置 - Google Patents

座標測定機における回転ヘッドの固有パラメータ作成方法及び装置

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JPH08219759A
JPH08219759A JP7049164A JP4916495A JPH08219759A JP H08219759 A JPH08219759 A JP H08219759A JP 7049164 A JP7049164 A JP 7049164A JP 4916495 A JP4916495 A JP 4916495A JP H08219759 A JPH08219759 A JP H08219759A
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rotary head
detector
measuring machine
parameter
coordinate measuring
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JP7049164A
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Nobukatsu Machii
暢且 町井
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ヘッドの固有パラメータを専用の工具を
用いずに求めることができ、座標測定機への取り付け後
でも固有パラメータを求めることができる座標測定機に
おける回転ヘッドの固有パラメータ作成方法及び装置を
提供する。 【構成】 直交する2つの回転軸と両回転軸によって2
方向に回転可能な検出子を有する回転ヘッドと有し、回
転ヘッドの固有パラメータを用いて検出子の測定座標値
を算出する座標測定機における回転ヘッドの固有パラメ
ータ作成方法で、座標測定機の被検物載置面上に基準球
を固定し、検出子を9箇所以上の角度位置に移動させる
と共に、検出子で基準球の表面の4箇所以上の測定点を
9箇所以上の角度位置でそれぞれ検出して基準球の中心
位置を算出し、かつ9箇所の角度位置及び各角度位置で
の基準球の中心位置に基づいて回転ヘッドの固有パラメ
ータを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転ヘッドを有する
位置検出装置を取り付けて使用される測定機で、回転ヘ
ッドの固有パラメータを用いて検出子の座標位置を算出
するような三次元座標測定機等の座標測定機における回
転ヘッドの固有パラメータ作成方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような座標測定機としては、
互いに直交する2つの回転軸(垂直方向及び水平方向の
回転軸)と両回転軸の回転によって2方向に回転可能な
検出子とを有する回転ヘッドと、座標測定機における回
転ヘッドの基準点(例えば、座標測定機のZ軸スピンド
ルの中心軸上にある点)の座標値を検出する座標値検出
部と、両回転軸により回転する検出子の角度位置(両回
転軸の角度位置)を検出する位置検出部と、前記座標
値、検出子の角度位置及び回転ヘッドの固有パラメータ
から検出子の測定座標値を算出する測定座標値検出部と
を備えたものが知られている。回転ヘッドの固有パラメ
ータとは、垂直方向の回転軸の回転半径、水平方向の回
転軸の回転半径等の因子である。
【0003】このような従来の座標測定機において、回
転ヘッドの固有パラメータを作成するために、回転ヘッ
ドの組み立て直後に専用の工具を使用して回転ヘッドの
固有パラメータを求め、その回転ヘッドを有する位置検
出装置が取り付けられる座標測定機に前記求めた回転ヘ
ッドの固有パラメータを覚えこませ、かつ前記位置検出
装置を座標測定機に取り付けた状態で座標測定機に対す
る(座標測定機のZ軸スピンドルに対する)回転ヘッド
の両回転軸の位置関係を設定するという方法をとってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の座標測定機における回転ヘッドの固有パラメータ作
成方法では、回転ヘッドの組み立て直後に、必ず専用の
工具を使用して回転ヘッドの固有パラメータを作成する
ための検査作業を行わなければならず、その検査作業の
分だけ製造工程において手間がかかってしまい、専用の
工具を用いて求めた固有パラメータを座標測定機にいち
いち覚えこませなければならず、かつ、前記検査作業時
と位置検出装置を座標測定機に取り付けた後とで固有パ
ラメータになんらかの変化が生じた場合あるいは位置検
出装置を座標測定機から取り外してからもう一度取り付
けた場合には、回転ヘッドの固有パラメータを新たに求
めて座標測定機に対する回転ヘッドの両回転軸の位置関
係を再設定するのが非常に難しいという問題があった。
【0005】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は回転ヘッドの固有パラメータを専
用の工具を用いずに求めることができ、座標測定機への
取り付け後でも固有パラメータを求めることができる座
標測定機における回転ヘッドの固有パラメータ作成方法
及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明の回転ヘッドの固有パラメータ作
成方法は、互いに直交する2つの回転軸と両回転軸の回
転によって2方向に回転可能な検出子とを有する回転ヘ
ッドと、座標測定機における前記回転ヘッドの基準点の
座標値を検出する座標値検出部と、前記両回転軸で回転
した前記検出子の角度位置を検出する位置検出部と、前
記座標値、前記検出子の角度位置及び前記回転ヘッドの
固有パラメータから前記検出子の測定座標値を算出する
測定座標値検出部とを備えた座標測定機における回転ヘ
ッドの固有パラメータ作成方法であって、前記座標測定
機の被検物載置面上の所定箇所に基準球を固定し、前記
検出子を9箇所以上の角度位置に移動させると共に、前
記検出子で前記基準球の表面の4箇所以上の測定点を前
記9箇所以上の角度位置でそれぞれ検出して前記基準球
の中心位置を算出し、かつ前記9箇所の角度位置及び各
角度位置での前記基準球の中心位置に基づいて前記回転
ヘッドの固有パラメータを算出する。
【0007】請求項2記載の発明の回転ヘッドの固有パ
ラメータ作成方法は、前記固定パラメータを記憶する。
【0008】請求項3記載の発明の回転ヘッドの固有パ
ラメータ作成装置は、互いに直交する2つの回転軸と両
回転軸の回転によって2方向に回転可能な検出子とを有
する回転ヘッドと、座標測定機における前記回転ヘッド
の基準点の座標値を検出する座標値検出部と、前記両回
転軸で回転した前記検出子の角度位置を検出する位置検
出部と、前記座標値、前記検出子の角度位置及び前記回
転ヘッドの固有パラメータから前記検出子の測定座標値
を算出する測定座標値検出部とを備えた座標測定機にお
ける回転ヘッドの固有パラメータ作成装置であって、前
記座標測定機の被検物載置面上の所定箇所に固定された
基準球と、前記検出子を9箇所以上の角度位置に移動さ
せる第1駆動部と、前記検出子の各角度位置で、前記検
出子を前記基準球の表面の4箇所以上の測定点に移動さ
せる第2駆動部と、前記各角度位置における前記測定点
を検出して前記基準球の中心位置を算出すると共に、前
記9箇所以上の角度位置及び各角度位置での前記基準球
の中心位置に基づいて前記回転ヘッドの固有パラメータ
を算出する固有パラメータ算出手段とを備えている。
【0009】請求項4記載の発明の回転ヘッドの固有パ
ラメータ作成装置は、前記固有パラメータを記憶する固
有パラメータ記憶部を備えている。
【0010】
【作用】請求項1記載の回転ヘッドの固有パラメータ作
成方法では、座標測定機の被検物載置面上に固定された
基準球の中心位置を検出子の9箇所以上の角度位置で算
出すると共に、9箇所以上の角度位置及び各角度位置で
の基準球の中心位置に基づいて回転ヘッドの固有パラメ
ータを算出するので、回転ヘッドを座標測定機に取り付
けた状態で固有パラメータを求めることができる。
【0011】請求項2記載の回転ヘッドの固有パラメー
タ作成方法では、固有パラメータを記憶するので、回転
ヘッドを座標測定機から取り外すまでは記憶した固有パ
ラメータを用いて測定を行える。
【0012】請求項3記載の回転ヘッドの固有パラメー
タ作成装置では、固有パラメータ算出手段によって、座
標測定機の被検物載置面上に固定された基準球の中心位
置を検出子の9箇所以上の角度位置で算出すると共に、
9箇所以上の角度位置及び各角度位置での基準球の中心
位置に基づいて回転ヘッドの固有パラメータを算出する
ので、回転ヘッドを座標測定機に取り付けた状態で固有
パラメータを求めることができる。
【0013】請求項4記載の回転ヘッドの固有パラメー
タ作成装置では、固有パラメータ記憶部で固有パラメー
タを記憶するので、回転ヘッドを座標測定機から取り外
すまでは記憶した固有パラメータを用いて測定を行え
る。
【0014】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0015】図1はこの発明の一実施例に係る回転ヘッ
ドの固有パラメータ作成装置を示すブロック図、図2は
図1に示す固有パラメータ作成装置が使用される三次元
座標測定機及びこの測定機に取り付けられた位置検出装
置を示す概略構成図である。
【0016】図2に示す三次元座標測定機1は、被検物
を載せるベース2と、ベース2上に配置されたブリッジ
3とを備えている。ブリッジ3は、左右の支柱3a、3
bと両支柱の上部に架け渡されたX軸ガイド3cとから
なり、ベース2上に設けられたY軸ガイド(図示略)に
より案内されてY軸方向に移動可能である。X軸ガイド
3cにはキャリッジ(図示略)がX軸方向に移動可能に
支持され、キャリッジにはスピンドル4がZ軸方向(鉛
直方向)に移動可能に支持されている。この三次元座標
測定機は、キャリッジのX軸方向の移動量、ブリッジ3
のY軸方向の移動量及びスピンドル4のZ軸方向の移動
量をそれぞれ検出するX軸用、Y軸用及びZ軸用エンコ
ーダ(図示略)を有し、各エンコーダの検出値から被検
物の寸法等を三次元座標値として測定する。
【0017】三次元座標測定機のスピンドル4に取り付
けられた位置検出装置5は、互いに直交する2つの回転
軸(垂直方向の回転軸6及び水平方向の回転軸7)、垂
直方向の回転軸(以下、B軸という)6の回転によって
回転する第1回転部8及び水平方向の回転軸(以下、A
軸という)7の回転によって回転する第2回転部9から
なる回転ヘッド10と、第2回転部9の側部に固定され
た検出子11とを有する。第2回転部9は、B軸6の回
転によって第1回転部8と一緒にB軸6を中心に回転す
ると共にA軸7の回転によってA軸7を中心に回転する
ように、第1回転部8の下端部に結合されている。これ
によって、検出子11は、B軸6を中心とする回転(図
3の回転軌跡12で示す回転)とA軸7を中心とする回
転(図3の回転軌跡13で示す回転)の2方向に回転可
能である。
【0018】図1に示す回転ヘッドの固有パラメータ作
成装置は、三次元座標測定機1における回転ヘッド10
の基準点1A(図2参照)のX、Y、Z各軸の座標値を
読み込む座標値取り込み部(座標値検出部)20と、前
記両回転軸6、7により回転した検出子11の角度位置
を検出する回転ヘッド位置検出部(位置検出部)21
と、座標値取り込み部20で読み込んだ座標値、検出子
11の角度位置及び回転ヘッド10の固有パラメータか
ら検出子11の測定座標値Ptを算出する測定データ設
定部(測定座標値検出部)22とを備えている。
【0019】さらに、固有パラメータ作成装置は、三次
元座標測定機1のベース2の上面(被検物載置面)2a
上の測定領域の真ん中付近(所定箇所)に固定された基
準球14(図4参照)と、検出子11を9箇所以上の角
度位置(図5の〜で示す角度位置)に移動させる回
転ヘッド駆動部(第1駆動部)23と、検出子11の各
角度位置〜で、検出子11を基準球14の表面の4
箇所以上の測定点に移動させるように三次元座標測定機
1を駆動する測定機駆動部(第2駆動部)24と、各角
度位置〜における前記測定点を検出して基準球14
の中心位置を算出すると共に、角度位置〜及び各角
度位置での基準球14の中心位置に基づいて回転ヘッド
10の固有パラメータを算出する固有パラメータ設定部
(固有パラメータ算出手段)25と、固有パラメータの
設定に必要な測定を行うための三次元座標測定機1の測
定移動経路を設定する自動測定経路設定部26と、固有
パラメータ設定部25で算出された固有パラメータを記
憶する固有パラメータテーブル(固有パラメータ記憶
部)27とを備えている。
【0020】前記回転ヘッド10の第1回転部8の角度
位置と第2回転部9の角度位置が(A、B)の関係にあ
るときに、被検物15に検出子11の接触子11aを接
触させることにより得られる測定座標値は接触子11a
の三次元座標測定機1における座標位置で求められ、こ
の測定座標値Ptは回転ヘッド10の固有パラメータを
使用して次の式により算出される。
【0021】
【数1】 ここで、R1はA軸(水平方向の回転軸)7の回転半
径、R2はB軸(垂直方向の回転軸)6の回転半径、A
0はA軸7による回転の原点角度、B0はB軸6による
回転の原点角度、V1は原点角度A0の時の第2回転部
9の回転軸ベクトル、U1は原点角度B0で原点角度A
0の時の第2回転部9の基準軸ベクトル、V2は第1回
転部8の回転軸ベクトル、U2は原点角度B0の時の第
1回転部8の基準軸ベクトル、Pmは三次元座標測定機
1の座標値である。
【0022】回転ヘッド10の角度位置(A、B)がど
のような値であっても、被検物6を測定したときの測定
座標値Ptを常に上記式1により求めることができる。
上記R1、R2、A0、V1、U1、V2及びU2が三
次元座標測定機に装着された回転ヘッド10の固有パラ
メータである。
【0023】次に、この発明の一実施例に係る回転ヘッ
ドの固有パラメータ作成方法を説明する。この方法は、
上記一実施例に係る回転ヘッドの固有パラメータ作成装
置を用いて実施することができる。
【0024】回転ヘッド10の固有パラメータを作成す
るには、 (1)まず、三次元座標測定機1のベース2の上面2a
上の所定箇所に基準球14を固定する。
【0025】(2)次に、検出子11を9箇所以上の角
度位置〜に移動させる(図5参照)と共に、検出子
11で基準球14の表面の4箇所以上の測定点を9箇所
以上の角度位置〜でそれぞれ検出して基準球14の
中心位置o1〜o9(図6参照)を算出する。なお、検
出子11の9箇所の角度位置(すなわち回転ヘッド10
の9箇所の角度位置)〜と基準球14の中心位置o
1〜o9の関係は次のようになる。 回転ヘッド角度位置(a1=90 、b1=90)
基準球中心位置=o1 回転ヘッド角度位置(a2=0 、 b1=90)
基準球中心位置=o2 回転ヘッド角度位置(a3=−90、b1=90)
基準球中心位置=o3 回転ヘッド角度位置(a4=90、 b2=0)
基準球中心位置=o4 回転ヘッド角度位置(a5=0 、 b2=0)
基準球中心位置=o5 回転ヘッド角度位置(a6=−90、b2=0)
基準球中心位置=o6 回転ヘッド角度位置(a7=90、 b3=−90)
基準球中心位置=o7 回転ヘッド角度位置(a8=0、 b3=−90)
基準球中心位置=o8 回転ヘッド角度位置(a9=−90、b3=−90)
基準球中心位置=o9 (3)次に、検出子11の9箇所の角度位置〜及び
各角度位置での基準球14の中心位置o1〜o9に基づ
いて回転ヘッド10の固有パラメータを以下のようにし
て算出する。
【0026】o1、o2、o3により求まる平面の法線
ベクトルをn1、円弧中心をQ1、半径をr1とし、o
4、o5、o6により求まる平面の法線ベクトルをn
2、円弧中心をQ2、半径をr2とし、o7、o8、o
9により求まる平面の法線ベクトルをn3、円弧中心を
Q3、半径をr3とし、かつQ1、Q2、Q3により求
まる平面の法線ベクトルをn0、円弧中心をQ0、半径
をr0とすると、回転ヘッド10の固有パラメータを次
の式により算出される。
【0027】
【数2】 このようにして算出した固有パラメータは三次元座標測
定機1に装着された回転ヘッド10に固有のものであ
り、固有パラメータを前記固有パラメータテーブル27
に記憶させておくことにより、回転ヘッド10を三次元
座標測定機1から取り外すまでは記憶した固有パラメー
タを用いて測定を行うことができる。
【0028】なお、上記一実施例に係る回転ヘッドの固
有パラメータ作成方法において、検出子11で基準球1
4の表面の4箇所以上の測定点を9箇所以上の角度位置
〜でそれぞれ検出する作業を、手動で行うこともで
きるし、CNCによる自動測定で行うこともできる。
【0029】次に、上記一実施例に係る回転ヘッドの固
有パラメータ作成装置により実施される回転ヘッドの固
有パラメータの自動測定を図7及び図8に基づいて説明
する。
【0030】まず、固有パラメータの設定が開始される
と、図7のステップ70で基準球14の表面の測定点の
数(4箇所以上)を入力し、次のステップ71で三次元
座標測定機1のベース2の上面2a上の所定箇所に固定
された基準球14の中心の座標位置を設定する。この設
定後、次のステップ72で、検出子11が図5に示す角
度位置〜に順に移動するように回転ヘッド10の角
度位置の指定を順に変更する。次のステップ73で、検
出子11が基準球14の表面の4箇所以上の測定点を9
箇所の角度位置〜でそれぞれ検出するように、すな
わち9箇所の各角度位置〜で検出子11の接触子1
1aが基準球14の表面の4箇所以上の測定点を通るよ
うに、検出子11の測定移動経路を設定する。この測定
移動経路には、基準球14の表面の4箇所以上の測定点
のデータと、各測定点間にある基準球14の表面から一
定距離だけ離れた複数の経過点とが含まれている。
【0031】次にステップ74で、検出子11を前記測
定移動経路に沿って移動させて各測定点の座標位置を測
定すると共に、測定したデータを取り込む。このステッ
プ74での測定移動及び測定データ取込みは図8に示す
サブルーチンに従って実行される。
【0032】まず、図8のステップ80で、9箇所の各
角度位置〜における前記測定移動経路の先頭の移動
データを読み込む。次に、ステップ81に進み、ステッ
プ80で読み込んだ移動データが測定点への移動を表す
データなのか経過点への移動を表すデータなのかを判別
する。測定点への移動を表すデータであればステップ8
1の答えがYESになってステップ82に進み、経過点
への移動を表すデータであればステップ81の答えが
NOになってステップ87に進む。
【0033】ステップ82に進むと、ステップ80で読
み込んだ移動データにより次の測定点への移動指令を出
し、次のステップ83で移動した測定点での測定座標値
を取り込み、次のステップ84で取り込んだ測定座標値
を測定バッファに保存する。この保存の後、ステップ8
5に進み、前記測定移動経路中の全ての移動データが終
了したか否か、すなわち検出子11が測定移動経路中の
全ての測定点及び経過点を通過したか否かを判別する。
その答えが NOの場合にはステップ86に進んで次の
移動データを読み込み、この読み込み後、再びステップ
81に進む。
【0034】ステップ81の答えが NOになってステ
ップ87に進むと、ステップ80で読み込んだ移動デー
タにより次の経過点への移動指令を出し、ステップ85
に進む。
【0035】そして、測定移動経路中の全ての移動デー
タが終了すると、すなわち検出子11が測定移動経路中
の全ての測定点及び経過点を通過すると、ステップ85
の答えがYESになって終了する。
【0036】このようにして図8のサブルーチンが終了
すると、図7のステップ75に進み、基準球14の中心
位置o1〜o9を算出する。この算出後、ステップ76
に進み、9箇所の角度位置〜の全ての位置で基準球
14の中心位置o1〜o9を算出したか否かを判別す
る。その答えがNOの場合には前記ステップ72に戻
り、ステップ76の答えがYESになると、ステップ7
7に進んで固有パラメータを算出し、次のステップ78
で算出した固有パラメータを固有パラメータテーブル2
7に記憶して終了する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る回転ヘッドの固有パラメータ作成方法によれ
ば、座標測定機の被検物載置面上に固定された基準球の
中心位置を検出子の9箇所以上の角度位置で算出すると
共に、9箇所以上の角度位置及び各角度位置での基準球
の中心位置に基づいて回転ヘッドの固有パラメータを算
出するので、回転ヘッドを座標測定機に取り付けた状態
で固有パラメータを求めることができる。したがって、
回転ヘッドの固有パラメータを専用の工具を用いずに求
めることができ、座標測定機への取り付け後でも固有パ
ラメータを求めることができる。
【0038】請求項2記載の発明に係る回転ヘッドの固
有パラメータ作成方法によれば、固有パラメータを記憶
するので、回転ヘッドを座標測定機から取り外すまでは
記憶した固有パラメータを用いて測定を行うことができ
る。
【0039】請求項3記載の発明に係る回転ヘッドの固
有パラメータ作成装置によれば、固有パラメータ算出手
段によって、座標測定機の被検物載置面上に固定された
基準球の中心位置を検出子の9箇所以上の角度位置で算
出すると共に、9箇所以上の角度位置及び各角度位置で
の基準球の中心位置に基づいて回転ヘッドの固有パラメ
ータを算出するので、回転ヘッドを座標測定機に取り付
けた状態で固有パラメータを求めることができる。した
がって、回転ヘッドの固有パラメータを専用の工具を用
いずに求めることができ、座標測定機への取り付け後で
も固有パラメータを求めることができる。
【0040】請求項4記載の回転ヘッドの固有パラメー
タ作成装置によれば、固有パラメータ記憶部で固有パラ
メータを記憶するので、回転ヘッドを座標測定機から取
り外すまでは記憶した固有パラメータを用いて測定を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係る回転ヘッドの
固有パラメータ作成装置を示すブロック図である。
【図2】図2は図1に示す固有パラメータ作成装置が使
用される三次元座標測定機及びこの測定機に取り付けら
れた位置検出装置を示す概略構成図である。
【図3】図3は回転ヘッドの固有パラメータの説明図で
ある。
【図4】図4は基準球を示す斜視図である。
【図5】図5はこの発明の一実施例に係る回転ヘッドの
固有パラメータ作方法を示す説明図である。
【図6】図6は図5と同様の説明図である。
【図7】図7は固有パラメータの設定動作を示すフロー
チャートである。
【図8】図8は測定移動及び測定データ取り込み動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1A 基準点 6 垂直方向の回転軸 7 水平方向の回転軸 10 回転ヘッド 11 検出子 14 基準球 20 座標値取り込み部(座標値検出部) 21 回転ヘッド位置検出部(位置検出部) 22 測定データ設定部(測定座標値検出部) 23 回転ヘッド駆動部(第1駆動部) 24 測定機駆動部(第2駆動部) 25 固有パラメータ設定部(固有パラメータ算出手
段) 27 固有パラメータテーブル(固有パラメータ記憶
部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する2つの回転軸と両回転軸
    の回転によって2方向に回転可能な検出子とを有する回
    転ヘッドと、座標測定機における前記回転ヘッドの基準
    点の座標値を検出する座標値検出部と、前記両回転軸で
    回転した前記検出子の角度位置を検出する位置検出部
    と、前記座標値、前記検出子の角度位置及び前記回転ヘ
    ッドの固有パラメータから前記検出子の測定座標値を算
    出する測定座標値検出部とを備えた座標測定機における
    回転ヘッドの固有パラメータ作成方法であって、 前記座標測定機の被検物載置面上の所定箇所に基準球を
    固定し、 前記検出子を9箇所以上の角度位置に移動させると共
    に、前記検出子で前記基準球の表面の4箇所以上の測定
    点を前記9箇所以上の角度位置でそれぞれ検出して前記
    基準球の中心位置を算出し、かつ前記9箇所の角度位置
    及び各角度位置での前記基準球の中心位置に基づいて前
    記回転ヘッドの固有パラメータを算出することを特徴と
    する座標測定機における回転ヘッドの固有パラメータ作
    成方法。
  2. 【請求項2】 前記固定パラメータを記憶することを特
    徴とする請求項1記載の固有パラメータ作成方法。
  3. 【請求項3】 互いに直交する2つの回転軸と両回転軸
    の回転によって2方向に回転可能な検出子とを有する回
    転ヘッドと、座標測定機における前記回転ヘッドの基準
    点の座標値を検出する座標値検出部と、前記両回転軸で
    回転した前記検出子の角度位置を検出する位置検出部
    と、前記座標値、前記検出子の角度位置及び前記回転ヘ
    ッドの固有パラメータから前記検出子の測定座標値を算
    出する測定座標値検出部とを備えた座標測定機における
    回転ヘッドの固有パラメータ作成装置であって、 前記座標測定機の被検物載置面上の所定箇所に固定され
    た基準球と、 前記検出子を9箇所以上の角度位置に移動させる第1駆
    動部と、 前記検出子の各角度位置で、前記検出子を前記基準球の
    表面の4箇所以上の測定点に移動させる第2駆動部と、 前記各角度位置における前記測定点を検出して前記基準
    球の中心位置を算出すると共に、前記9箇所以上の角度
    位置及び各角度位置での前記基準球の中心位置に基づい
    て前記回転ヘッドの固有パラメータを算出する固有パラ
    メータ算出手段とを備えていることを特徴とする座標測
    定機における回転ヘッドの固有パラメータ作成装置。
  4. 【請求項4】 前記固有パラメータを記憶する固有パラ
    メータ記憶部を備えていることを特徴とする請求項3記
    載の固有パラメータ作成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007506113A (ja) * 2003-09-22 2007-03-15 レニショウ パブリック リミテッド カンパニー 座標測定機における誤差補正方法

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