JP3531882B2 - 三次元測定機の測定誤差補正装置 - Google Patents

三次元測定機の測定誤差補正装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三次元測定機に係り、
特に基本となる移動機構の静的および動的な回転角度を
ジャイロセンサによって検出して、この値から測定誤差
補正量をリアルタイムに求め補正する装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】互いに直交するX軸、Y軸、Z軸それぞ
れの方向への直線移動機構を有する各駆動軸を有し、こ
れらの軸によって任意の空間に移動できるようにしたプ
ローブによって、被測定物の表面の三次元座標をμm単
位で測定可能な三次元測定機が周知であり、機械加工部
品等の寸法や形状の検査測定に使われている。この三次
元測定機の構造として現在最も多く用いられているの
は、図1に示すような被測定物を載置する定盤11、コ
ラム12、X軸ガイド13、サポータ15、スピンドル
14等により構成される、いわゆる門移動型構造であ
る。
【0003】この三次元測定機をさらに細かく説明する
と、図2に示すように定盤11上の門型構造は2本の
足、すなわちコラム12とサポータ15により支えられ
ている。サポータ15と定盤11の面との間にはエアー
ベアリング等の摺動装置が使われ、ほとんど摩擦のない
状態で重量を支え、ここには駆動力は一切加えられてい
ない。一方コラム12の下端部のY軸スライダ16に
は、送りねじやベルト等の駆動機構から駆動力を受ける
とともにY軸スライダ16がY軸ガイド17にエアーベ
アリング等の摺動装置により案内されることで、門型構
造全体をY軸方向へ駆動可能としている。また、座標値
の検出は、Y軸ガイド17に貼着されたリニアスケール
上の位置をY軸スライダ16に取付けられた検出器が検
出することで可能としている。
【0004】X軸方向の駆動はY軸と同様、送りねじや
ベルト等の駆動機構から駆動力を受けるとともにX軸ス
ライダ18がX軸ガイド13にエアーベアリング等の摺
動装置により案内されることで可能としている。また、
座標値の検出は、X軸ガイド13に貼着されたリニアス
ケール上の位置をX軸スライダ18に取り付けられた検
出器が検出することで可能としている。
【0005】Z軸方向の駆動はX軸,Y軸と同様、送り
ねじやベルト等の駆動機構から駆動力を受けるとともに
スピンドル14がZ軸ガイド19にエアーベアリング等
の摺動装置により案内されることで可能としている。ま
た座標値の検出は、スピンドル14に貼着されたリニア
スケール上の位置をZ軸スライダ19に取り付けられた
検出器が検出することで可能としている。
【0006】以上説明した門移動型構造の三次元測定機
の特徴は、比較的安価に製造でき、かつ大きな測定空間
を確保できる点にある。また、被測定物の定盤上への載
置等の作業がしやすいなどの長所がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の門移動
型構造の三次元測定機では、Y軸方向の駆動力を作用さ
せている場所がコラム12の下端部のみであり、反対側
のサポータ下部はエアーベアリング等で支えているだけ
なので、駆動力を与えた場合、門型構造自身の慣性モー
メントにより構造に歪が生じることになる。例えば図2
において被測定物40を測定するため、プローブ20を
三次元測定機のY軸方向に移動させると、コラム12が
Y軸ガイド17上を移動することになるが、その際コラ
ム12にはZ軸方向を中心軸として微小な回転変位、つ
まり歪が生じる。この現象を図4に、コラム12の真上
から見た模式図として示す。この図に示すように、コラ
ム12を中心にX軸ガイド13がθだけ、駆動方向とは
略反対方向へ回転しているのがわかる。このコラム12
の回転変位は、X軸ガイド13、X軸スライダ18、Z
軸スライダ19およびスピンドル14を介してプローブ
20に伝わり、その結果として主にY軸方向の変位とし
て現われる。従って測定子21を被測定物40に接触さ
せて測定したときには、上記のようなコラム12を中心
とする回転変位が発生して、これが測定誤差になってし
まう。
【0008】また、前記コラム12の回転変位は、図5
に示すように、Z軸中心周りの回転変位、つまりヨーイ
ングであるが、この他にもX軸中心周りの回転変位であ
るピッチング、Y軸中心周りの回転変位であるローリン
グが存在する。
【0009】従来の測定誤差補正装置は、図9のブロッ
ク図で示されるような回路構成を有しておりその信号処
理の流れは図12のフロー図のように表わされる。まず
最初に、三次元測定機を設置する際にY軸ガイド17上
におけるY軸スライダ16の任意の位置におけるコラム
12の前記の回転変位量α,β,γをレーザー干渉計等
を利用した高精度な運動誤差測定装置70により予め測
定して、三次元測定機の制御装置50内のコラム回転変
位量メモリ57に蓄えておく。(図12中のステップ1
01)この処理は、三次元測定機を設置する際に1回だ
け実行される。次に実際の測定がステップ100から開
始されると、ステップ102,103を経てプローブ2
0からタッチ信号が入力され、リニアスケール13A、
17A、14Aの値がラッチカウンタ51乃至53にラ
ッチされ(ステップ104)。次にコラム回転変位メモ
リ57に(Xr,Yr,Zr)が入力され(ステップ10
5)、この座標値に対応したコラムの回転変位成分
(α,β,γ)が出力される(ステップ105)。次に
補正量算出回路56Aに(Xr,Yr,Zr)および(α,
β,γ)が入力されて補正量ベクトルδが出力される
(ステップ106)。次に補正座標値算出回路55に
(Xr,Yr,Zr)と補正量ベクトルδが入力され補正座標
値(Xc,Yc,Zc)がデータ処理装置60に出力される
(ステップ107)。次に全ての測定点を測定したかど
うか判断して、Noのときはステップ102へ戻り、Y
esのときはステップ109に進み測定を終了する(ス
テップ108)。以上のような手順で測定誤差を補正し
ていた。
【0010】ところで、コラムの回転変位には、三次元
測定機のY軸運動機構自体に起因するもの、つまり三次
元測定機が静止している状態においても存在する、いわ
ゆる静的な回転運動と呼ばれるものと、三次元測定機が
加減速することによって発生するコラムの曲げやねじれ
といった弾性歪あるいは振動に起因するもの、つまり三
次元測定機が動いている状態で発生する、いわゆる動的
な回転運動と呼ばれるものの2種類がある。従来の測定
誤差補正装置は、コラム12の静的な回転運動によって
発生する測定誤差を補正することは可能である。しか
し、実際の測定においては、加減速の状態は様々である
ため、コラムの動的な回転運動によって発生する測定誤
差を補正することはできない。また、レーザー干渉計等
を利用した高精度な運動誤差測定装置70による測定に
は高度に熟練した作業者を必要とし、またその作業は極
めて繁雑で長時間を要する等の問題がある。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は三次元測定機において、コラム
の静的および動的な回転運動によって発生する測定誤差
をリアルタイムに検出補正する装置を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、被測定物を載置する定盤と、前記定盤に
対して垂直に取り付けられて直線移動のための駆動力を
受けるコラムと、このコラムに取り付けられコラムの移
動方向とは異なる方向へ移動する移動機構とを備え、こ
の移動機構に取り付けられたプローブを用いて前記被測
定物表面の三次元座標値を測定する三次元測定機におい
て、前記コラムの上部に配設されコラムの中心軸周りの
回転角度を検出するジャイロセンサと、前記ジャイロセ
ンサからの検出値を大きさとするコラムの中心軸に平行
なベクトルと、前記コラムが駆動力を受ける位置からプ
ローブ先端に装着された球状測定子の中心に至るベクト
ルとの外積から補正量ベクトルを算出する補正量算出手
段と、前記補正量ベクトルと三次元測定機の補正前の測
定座標値を加算した座標値を求める補正座標値算出手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0013】また、本発明は上記手段に加え、前記コラ
ムの上部に配設され、コラムのピッチング、ローリン
グ、ヨーイングの各成分毎に回転角度を検出する3軸ジ
ャイロセンサと、前記3軸ジャイロセンサから得られる
値を成分とするベクトルと、前記コラムが駆動力を受け
る位置からプローブ先端に装着された球状測定子の中心
に至るベクトルとの外積から補正量ベクトルを算出する
補正量算出手段と、前記補正量ベクトルと三次元測定機
の補正前の測定座標値を加算した座標値を求める補正座
標値算出手段と、を備えることで三次元測定機の測定誤
差補正装置を構成することも可能である。
【0014】ここで本発明で使われている補正計算の基
本原理について説明する。図6に示すように、三次元空
間内の任意のベクトルρが、その始点を中心にして任意
の回転軸の周りに微小角だけ回転する場合、ベクトルρ
の終点の変位ベクトルδは近似的に次式で表わされる。 δ≒ε×ρ (×はベクトルの外積を表わす) (1) ここでεは各軸回りの回転角、α,β,γを各成分とす
るベクトルである。たとえば、前述したように門移動型
三次元測定機において、コラム12に駆動力が作用する
一点を中心にコラム12自身が回転した場合、図3に示
すようにコラム12の回転中心から球状の測定子21の
中心に至るベクトルをρ=(Lx,Ly,Lz)とし、コラム
12の角変位ベクトルε=(0,0,θ)とすると、こ
の回転による球状の測定子21の中心座標値の変位ベク
トルδは近似的に δ≒ε×ρ=(−Lyθ,Lxθ,0) (2) となる。さらにこの考え方を拡張して、図5に示すよう
にコラム12に発生するピッチング、ローリング、ヨー
イング各回転角度α,β,γから角変位ベクトルをε=
(α,β,γ)とし、コラム12の回転中心から前記球
状の測定子21の中心に至るベクトルをρ=(Lx,Ly,
Lz)とすると、この回転による球状の測定子21の中心
座標値の変位ベクトルδは近似的に δ≒ε×ρ=(Lzβ−Lyγ,Lxγ−Lzα,Lyα−Lxβ) (3) となる。これを基にして測定座標値を補正することがで
きる。
【0015】
【作用】三次元測定機のコラム上端部にジャイロセンサ
を配設することで、コラムのヨーイングの回転角度を検
出できる。また、前記ジャイロセンサを3軸タイプのも
のにすることで、ピッチング、ローリング、ヨーイング
各回転角度を検出することができ、この値を成分とする
ベクトルと、コラムを移動させるスライダの中心からプ
ローブ先端に装着された測定子の中心に至るベクトルの
外積を計算することで、補正量ベクトルを求めることが
できる。この補正量ベクトルを測定座標値に加算するこ
とで、三次元測定機の測定座標値を補正することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明を用いた好適な実施例について
図面を用いて説明する。図2に、本発明に係る、門型構
造を成し門型構造が測定物を載置する定盤上を摺動する
三次元測定機の模式図を示す。なお、図2の中で図1と
同一符号を付したものは同一構成要素を表わしている。
図中、コラム12の上端部にはジャイロセンサ30が配
設されている。このジャイロセンサ30はコラム12の
中心軸、つまりZ軸中心周りのコラム12の回転変位角
度を検出することができる。この現象をコラム12の上
方から見たときの模式図を図4に示す。この図のように
コラム12の下端部のY軸スライダ16に駆動力を作用
させて、三次元測定機の門型構造をプラスY軸方向へ移
動させると、門型構造自身の慣性モーメントによりX軸
ガイド13はコラム12の中心軸に対して微小な角度θ
だけ回転するものと考えられる。三次元測定機は高剛性
であるように作られているためこの角度θは極めて小さ
い値であるが、高速駆動かつ高精度の三次元測定機を実
現しようとした場合、この角度θによる測定誤差が無視
できなくなってくる。この角度θの値をコラム12の上
端部に取り付けた前記ジャイロセンサ30によりリアル
タイムに検出する。
【0017】次に前記ジャイロセンサ30からの検出信
号がどのように処理されるかを図3、7および10を用
いて説明する。図3は図2の三次元測定機の基本構造を
簡略に表わした図、図7はブロック回路図であり、図1
0は信号処理の流れを示したフローチャートである。リ
ニアスケール13A、17A、14Aおよびジャイロセ
ンサ30からの検出信号は絶えず制御装置50内のラッ
チカウンタ51乃至53およびラッチ回路54に入力さ
れており、ステップ81、82を経てプローブ20から
タッチ信号が入力されると、リニアスケール13A、1
7A、14Aの値をラッチカウンタ51乃至53にラッ
チするとともにジャイロセンサ30からの検出信号をラ
ッチ回路54にラッチする(ステップ83)。次にこの
ラッチされたリニアスケールの読み取り値(Xr,Yr,Z
r)およびジャイロセンサ30の検出値θは、補正量算
出回路56に入力される。補正量算出回路56にはあら
かじめ、図3に示すH,Lおよび(Dx,Dy,Dz)の値が
設定されていて、これを基にして図3に示すベクトルρ
および補正量ベクトルδを算出する(ステップ84)。
すなわち、 ρ=(Xr+Dx,−L +Dy,H +Zr+Dz) (4) ここで、角変位ベクトルε=(0,0,θ)であるの
で、従って補正量ベクトルδは δ=ε×ρ=(−(−L +Dy)θ,(Xr+Dx)θ,0) (5) となる。次に85においてこの補正量ベクトルδは前記
(Xr,Yr,Zr)とともに補正座標値算出回路55に入力
され、補正済み座標値(Xc,Yc,Zc)が求められる。す
なわち、 (Xc,Yc,Zc)=(Xr,Yr,Zr)+(−(−L +Dy)θ,(Xr+Dx)θ, 0)=(Xr−(−L +Dy)θ,Yr+(Xr+Dx)θ,Zr) (6) この補正済み座標値(Xc,Yc,Zc)はさらにデータ処理
装置60に入力され測定データとして表示記録、幾何計
算処理等が行われる。
【0018】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。まず、前述の実施例におけるジャイロセンサ30を
同時に三軸方向の回転角度変位を検出可能なものに替え
る。つまり図5に示すようにコラム12のピッチング、
ローリング、ヨーイングであるα,β,γを同時に検出
可能な3軸ジャイロセンサ30Aを採用する。前記ジャ
イロセンサ30Aからの検出信号がどのように処理され
るかを図3、8および11を用いて説明する。図8はブ
ロック回路図を示し、また図11はこの処理の流れを示
したフローチャートである。
【0019】リニアスケール13A、17A、14Aお
よびジャイロセンサ30Aからの検出信号は絶えず制御
装置50内のラッチカウンタ51乃至53およびラッチ
回路54に入力されている。ステップ91、92を経て
プローブ20からタッチ信号が入力されると、リニアス
ケール13A、17A、14Aの値をラッチカウンタ5
1乃至53にラッチするとともにジャイロセンサ30A
からの検出信号α,β,γをラッチ回路54A乃至54
Cにラッチする(ステップ93)。次にこのラッチされ
たリニアスケールの読み取り値(Xr,Yr,Zr)およびジ
ャイロセンサ30Aの検出値(α,β,γ)は、94に
おいて補正量算出回路56Aに入力される。補正量算出
回路56Aにはあらかじめ、図3に示すH,Lおよび
(Dx,Dy,Dz)の値が設定されていて、これを基にして
図3に示すベクトルρおよび補正量ベクトルδを算出す
る(ステップ94)。すなわち、 ρ=(Xr+Dx,−L +Dy,H +Zr+Dz) (7) ここで、角変位ベクトルε=(α,β,γ)であるの
で、従って補正量ベクトルδは δ=ε×ρ=((H +Zr+Dz)β−(−L +Dy)γ, (Xr+Dx)γ−(H +Zr+Dz)α, (−L +Dy)α−(Xr+Dx)β) (8) となる。この補正量ベクトルδは前記(Xr,Yr,Zr)と
ともに補正座標値算出回路55に入力され、補正済み座
標値(Xc,Yc,Zc)が求められる(ステップ95)。す
なわち、 (Xc,Yc,Zc)=(Xr,Yr,Zr)+((H +Zr+Dz)β−(−L +Dy)γ ,(Xr+Dx)γ−(H +Zr+Dz)α,(−L +Dy)α−(Xr+Dx)β) (9) この補正済み座標値(Xc,Yc,Zc)はさらにデータ処理
装置60に入力され測定データとして表示記録、幾何計
算処理等が行われる。
【0020】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更が可能
である。たとえば、上記実施例では、三次元測定機の構
造を門移動型に限って説明したが、被測定物を載置する
定盤と、この定盤とは垂直であるとともに摺動のための
駆動力を受けるコラムと、このコラムの側面に取り付け
られかつ上下に駆動力を受けて摺動可能なスライダと、
このスライダに取り付けられコラムとは垂直な方向へ駆
動力を受けて摺動可能な主軸を備えた、いわゆる片持ち
梁型の三次元測定機においても本発明を利用することが
できる。
【0021】また、ジャイロセンサには圧電素子を利用
した振動ジャイロ、光ファイバを利用した光ファイバジ
ャイロなどがあるが、いずれのジャイロセンサにおいて
も、回転角度、回転角速度の検出が可能となっていて、
感度、精度ともに十分高ければ、いずれのジャイロセン
サを用いても本発明は実施可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ラムの回転運動のうち、静的な回転運動と動的な回転運
動の両方によって発生する測定誤差を補正することがで
きる。
【0023】また、従来からおこなわれている補正方法
では任意の空間座標毎に補正値を予めレーザー干渉測長
装置等で計測して記憶装置等に記憶しておく必要があっ
たが、本発明では3軸ジャイロセンサから検出した値に
基づき補正値をその都度リアルタイムに算出するので、
補正値を予めレーザー干渉測長装置等で計測したり記憶
装置に記憶させておく必要が全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る門移動型構造の三次元測定機であ
る。
【図2】本発明に係る門移動型構造の三次元測定機の模
式図である。
【図3】本発明に係る門移動型構造の三次元測定機の構
造を簡略化した模式図である。
【図4】三次元測定機のコラムに生じる微小な回転変位
を真上から見た模式図である。
【図5】駆動に伴い三次元測定機のコラムに生じるピッ
チング、ローリング、ヨーイングを説明する図である。
【図6】本発明の基本原理を説明する図である。
【図7】本発明に係る三次元測定機の測定誤差補正装置
のブロック回路図である。
【図8】本発明に係る三次元測定機の測定誤差補正装置
のブロック回路図である。
【図9】従来例における三次元測定機の測定誤差補正装
置のブロック回路図である。
【図10】本発明に係る処理の流れを示したフローチャ
ートである。
【図11】本発明に係る処理の流れを示したフローチャ
ートである。
【図12】従来例における処理の流れを示したフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 三次元測定機 11 定盤 12 コラム 13 X軸ガイド 13A リニアスケール(X軸) 14 Z軸スピンドル 14A リニアスケール(Z軸) 15 サポータ 16 Y軸スライダ 17 Y軸ガイド 17A リニアスケール(Y軸) 18 X軸スライダ 19 Z軸スライダ 20 プローブ 21 測定子 30 ジャイロセンサ 30A 三軸ジャイロセンサ 40 被測定物 50 制御装置 51 ラッチカウンタ(X軸) 52 ラッチカウンタ(Y軸) 53 ラッチカウンタ(Z軸) 54 ラッチ回路 54A ラッチ回路 54B ラッチ回路 54C ラッチ回路 55 補正座標値算出回路 56 補正量算出回路 56A 補正量算出回路 57 コラム回転変位量メモリ 60 データ処理装置 70 運動誤差測定装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物を載置する定盤と、前記定盤に
    対して垂直に取り付けられて直線移動のための駆動力を
    受けるコラムと、このコラムに取り付けられコラムの移
    動方向とは異なる方向へ移動する移動機構とを備え、こ
    の移動機構に取り付けられたプローブを用いて前記被測
    定物表面の三次元座標値を測定する三次元測定機におい
    て、 前記コラムの上部に配設されコラムの中心軸周りの回転
    角度を検出するジャイロセンサと、 前記ジャイロセンサからの検出値を大きさとするコラム
    の中心軸に平行なベクトルと、前記コラムが駆動力を受
    ける位置からプローブ先端に装着された球状測定子の中
    心に至るベクトルとの外積から補正量ベクトルを算出す
    る補正量算出手段と、 前記補正量ベクトルと三次元測定機の補正前の測定座標
    値を加算した座標値を求める補正座標値算出手段と、 を備えたことを特徴とする三次元測定機の測定誤差補正
    装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において、 前記コラムの上部に配設され、コラムのピッチング、ロ
    ーリング、ヨーイングの各成分毎に回転角度を検出する
    3軸ジャイロセンサと、 前記3軸ジャイロセンサから得られる値を成分とするベ
    クトルと、前記コラムが駆動力を受ける位置からプロー
    ブ先端に装着された球状測定子の中心に至るベクトルと
    の外積から補正量ベクトルを算出する補正量算出手段
    と、 前記補正量ベクトルと三次元測定機の補正前の測定座標
    値を加算した座標値を求める補正座標値算出手段と、 を備えたことを特徴とする三次元測定機の測定誤差補正
    装置。
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