JPH08219593A - 空気調和機用ドライヤー - Google Patents

空気調和機用ドライヤー

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JPH08219593A
JPH08219593A JP2215395A JP2215395A JPH08219593A JP H08219593 A JPH08219593 A JP H08219593A JP 2215395 A JP2215395 A JP 2215395A JP 2215395 A JP2215395 A JP 2215395A JP H08219593 A JPH08219593 A JP H08219593A
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dryer
refrigeration cycle
drier
refrigerating cycle
inlet
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Toru Yasuda
透 安田
Yukio Watanabe
幸男 渡邊
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍サイクル用ドライヤーにおいて、どの様
な運転モードでも、また冷凍サイクル内のどの様な位置
においても、いち速くかつ安全に冷凍サイクル内の水分
を吸着させる。 【構成】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、絞り装置、
室内熱交換器の主要5部品を有する冷房と暖房兼用型空
気調和機の冷凍サイクルにおいて、耐圧容器1内に冷凍
サイクル内の水分を吸着する吸着剤5を充填した冷凍サ
イクル用ドライヤーにおいて、ドライヤーの入口と出口
にそれぞれフィルター2を設置し、更に入口側と出口側
に2個のスプリング3とパンチングメタル4を内蔵した
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機用ドライヤ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の冷凍サイクルでは、冷媒の
状態は液相・気液2相・ガス相の3種類に状態変化しな
がら、サイクルを循環している。従来から水分を吸着す
る吸着剤(例えばゼオライト等)を充填した冷凍サイク
ル用ドライヤーは使用されていたが、吸着剤は冷媒の温
度が出来るだけ低い部所での使用が安全性を上げる方法
であり、またドライヤーは冷媒の状態が液相に近い程圧
力損失が低くかつ、冷媒の流速が遅く吸着剤に与える振
動力も小さい。また冷房運転時と暖房運転時のどちらの
モードでも冷凍サイクル内の水分を吸着させるために
は、ドライヤーの入口と出口が冷房時と暖房時では必ず
逆転するため、従来の一方向ドライヤーでは内蔵フィル
ターに溜まったゴミなどが冷凍サイクル内に逆流するこ
とが考えられる。
【0003】また、前述したように吸着剤に振動力を与
えると、吸着剤どうしが摩擦し、粉化する恐れがある。
吸着剤どうしが摩擦し粉化するとかさ密度が低下し、更
に吸着剤どうしの摩擦が助長するという欠点もある。従
来のドライヤーはこの欠点を克服するため、1個のスプ
リングを内蔵し、流す方向も重力方向と限定したうえで
使用してきた。このように温度・圧力・冷媒循環速度・
冷媒循環方向の制約で冷房と暖房運転時のどちらのモー
ドでも安全で、かつ吸着性能が高い冷凍サイクル用ドラ
イヤーは存在しなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷凍サ
イクル内の水分が冷媒、冷凍機オイル、その他の部品に
及ぼす影響は非常に大きく、最悪の場合機器の破損に至
るもので、冷凍サイクル内の水分を速くかつ安全に吸着
することが重要な課題になっている。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、冷房運転時と暖房運転時のどちらのモードでも速く
冷凍サイクル内の水分を吸着することができる空気調和
機の冷凍サイクル用ドライヤーを提供するものである。
【0006】また冷房運転時と暖房運転時どちらのモー
ドでも速いのみならず、しかも安全に冷凍サイクル内の
水分を吸着することができる空気調和機の冷凍サイクル
用ドライヤーを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載に係る発明は、水分を吸着する吸着剤
を充填した冷凍サイクル用ドライヤーの内部構造におい
て、ドライヤーの入口と出口にそれぞれフィルターを設
置したものである。
【0008】また請求項2記載に係る発明は、水分を吸
着する吸着剤を充填した冷凍サイクル用ドライヤーの内
部構造において、ドライヤーの入口と出口にそれぞれフ
ィルターを設置しかつそれぞれにスプリングとパンチン
グメタルを内蔵したものである。
【0009】
【作用】請求項1記載に係る発明は上述した構成によ
り、ドライヤーの入口と出口にそれぞれフィルターを設
置することによりドライヤー内部で発生したゴミや粉化
物を冷房運転時と暖房運転時のどちらのモードで運転さ
れてもドライヤー内部から出ることはない。これによ
り、冷媒の相方向性流れが可能になるものである。
【0010】また請求項2記載に係る発明は上記請求項
1記載に係る発明の作用に加えて、吸着剤の振動による
粉化により、かさ密度の低下がおこり、さらに吸着剤の
振動が助長される欠点に対して、スプリングとパンチン
グメタルにより吸着剤にドライヤーの入口と出口の両方
から中心方向に圧力をかけることにより、もしかさ密度
の低下による振動が発生しても、またさらに冷媒が気液
二相状態になり流速が速くなっても吸着剤どうしの摩擦
を防止することができる。これにより従来ドライヤーは
冷媒の液相部所での使用が一般的であったが、本発明の
構成を採用することにより気液二相部所での使用が可能
となる。さらに、冷房運転時と暖房運転時のどちらのモ
ードでも速くしかも安全に冷凍サイクル内の水分を吸着
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参考
に説明する。
【0012】(実施例1)図1に本発明の実施例1にお
ける冷凍サイクル用ドライヤーを示す。
【0013】図中、1は銅管またはその他の耐圧材質製
の耐圧容器、2はドライヤー内のゴミを冷凍サイクルへ
出さないためのフィルター、3はゼオライトなどの吸着
剤である。
【0014】そしてさらにフィルター2をもう1つ搭載
する。この構成のように、ドライヤーの入口と出口にそ
れぞれ2のフィルターを設置することによりドライヤー
内部で発生したゴミや粉化物を冷房運転時と暖房運転時
のどちらのモードで運転してもドライヤー内部から出る
ことはない。これにより、冷媒の相方向性流れを可能に
する。また、入口と出口のフィルターにより吸着剤を上
下から押すことにより吸着剤どうしの摩耗をある程度抑
えることができる。
【0015】(実施例2)図2に本発明の実施例2にお
ける冷凍サイクル用ドライヤーを示す。
【0016】図中、1は銅管製の耐圧容器、2はドライ
ヤー内のゴミを冷凍サイクルへ出さないためのフィルタ
ー、3はスプリング、4は吸着剤を押さえるパンチング
メタル、5はゼオライトなどの吸着剤である。図2のよ
うに上下対称にフィルター2、スプリング3、パンチン
グメタル4をダボ6によって定位置に配置する。このよ
うに、ドライヤーの入口と出口にそれぞれフィルター
2、スプリング3、パンチングメタル4を配置すること
によりドライヤー内部で発生したゴミや粉化物は冷房運
転時と暖房運転時のどちらのモードで運転してもドライ
ヤー内部から出ない。さらにスプリング3とパンチング
メタル4により吸着剤5にドライヤーの入口と出口の両
方から中心方向に圧力をかけることにより吸着剤の振動
による粉化によるかさ密度の低下が発生しても、吸着剤
5どうしの振動が助長されることはない。さらに本実施
例では、スプリング3とパンチングメタル4により冷媒
が気液二相状態になり流速が速くなっても吸着剤5どう
しの摩擦を防止することができる。
【0017】なお図3に示すように開口率を30%とし
た銅製のパンチングメタル4を使用するとよい。
【0018】
【発明の効果】上記の説明より明らかなように本発明の
冷媒サイクル用ドライヤーはドライヤーの入口と出口に
それぞれフィルターを設置することによりドライヤー内
部で発生したゴミや粉化物が冷房運転時や暖房運転時の
どちらのモードで運転されてもドライヤー内部から出る
ことはない。これにより、冷媒の相方向性流れを可能に
するものである。かつ入口、出口のフィルターにより吸
着剤を上下から押すことにより吸着剤どうしの摩耗をあ
る程度抑えることができる。
【0019】また上記効果に加え、スプリングとパンチ
ングメタルにより吸着剤にドライヤーの入口と出口の両
方から中心方向に圧力をかけることにより吸着剤どうし
の振動が助長されることはない。さらに冷媒が気液二相
状態になり流速が速くなっても吸着剤どうしの摩擦を防
止することができる。従来ドライヤーは冷媒の液相部所
でかつ冷媒の流れ方向は垂直の使用が一般的であった
が、本発明の構成を採用することにより気液二相部所で
の使用が可能となる。さらにドライヤーの水平置きも可
能となる。
【0020】本発明では、どの様なモードの運転でもま
た冷凍サイクル内のどの様な位置にも搭載可能となりい
ち速くかつ安全に冷凍サイクル内の水分を吸着すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における空気調和機用ドライ
ヤーの要部の断面図
【図2】本発明の実施例2における空気調和機用ドライ
ヤーの要部の断面図
【図3】図2のA−A断面図
【符号の説明】
1 耐圧容器 2 フィルター 3 スプリング 4 パンチングメタル 5 吸着剤 6 ダボ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、絞り装
    置、室内熱交換器の主要5部品を有する冷房と暖房兼用
    型空気調和機の冷凍サイクルにおいて、耐圧容器内に冷
    凍サイクル内の水分を吸着する吸着剤を充填した冷凍サ
    イクル用ドライヤーにおいて、冷房運転時と暖房運転時
    のどちらのモードでも冷凍サイクル内の水分を吸着させ
    るために、ドライヤーの入口と出口にそれぞれフィルタ
    ーを設置した空気調和機用ドライヤー。
  2. 【請求項2】 ドライヤーの入口と出口のそれぞれに2
    個のスプリングとパンチングメタルを内蔵したことを特
    徴とする請求項1記載の空気調和機用ドライヤー。
JP02215395A 1995-02-10 1995-02-10 空気調和機用ドライヤー Expired - Fee Related JP3326578B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6044649A (en) * 1997-12-22 2000-04-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Air conditioner
CN108120123A (zh) * 2016-11-28 2018-06-05 浙江三花汽车零部件有限公司 一种贮液器及具有该贮液器的制冷系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6044649A (en) * 1997-12-22 2000-04-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Air conditioner
CN108120123A (zh) * 2016-11-28 2018-06-05 浙江三花汽车零部件有限公司 一种贮液器及具有该贮液器的制冷系统
CN108120123B (zh) * 2016-11-28 2020-12-01 浙江三花汽车零部件有限公司 一种贮液器及具有该贮液器的制冷系统

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