JPH08219482A - 冷風装置 - Google Patents

冷風装置

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Publication number
JPH08219482A
JPH08219482A JP4637795A JP4637795A JPH08219482A JP H08219482 A JPH08219482 A JP H08219482A JP 4637795 A JP4637795 A JP 4637795A JP 4637795 A JP4637795 A JP 4637795A JP H08219482 A JPH08219482 A JP H08219482A
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JP
Japan
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air
water
shower
air passage
pipe
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JP4637795A
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English (en)
Inventor
Gibooni Baruch
ギボーニ バルーク
Satoshi Yajima
聡 矢島
Mitsuo Ishiki
美都夫 石木
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Publication of JPH08219482A publication Critical patent/JPH08219482A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水を利用することで外気の温度や湿度等に影
響を受けずに冷風を確実に供給でき、しかも、利用する
水の視覚的な演出効果と冷風の吹き出しとにより清涼感
が得られる冷風装置を提供すること。 【構成】 本発明に係る冷風装置7は、内部に上下に延
在する空気通路25が形成された中空状部材21と、中
空状部材21の上部に形成された空気取り入れ口11
と、空気通路25の上部から下方に向けて水をシャワー
状に噴出させ空気通路25内において上方から下方に流
動する空気流れ25aを作る水噴出手段15と、空気通
路25の下部から空気流れ25aを空気通路25の外に
流出させる空気吹き出し口13と、空気通路25の下部
で前記シャワーの水を受ける水槽17とを備え、中空状
部材21の少なくとも下部は透明な部材で形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋内や、或は、屋外の休
憩所等において好適な冷風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】野外広場等で一定の場所だけ夏の暑さを
抑えようとする場合、一般に、植物等で日陰を作る程度
のことしかなされない。これは、屋内と比較した場合、
屋外では、その空間が開放されているため、電動式のク
ーラー等では能力的に限界があるためである。そこで、
このような野外での暑さを抑えるものとして、一定の場
所に冷気を吹き出させる冷却塔が知られている。
【0003】この冷却塔は砂漠地帯等で使用されている
もので、地盤側から立設された塔体を備え、塔体の内部
には上下にわたって空間部が設けられている。この塔体
の上部には外気導入口が設けられ、外気導入口に水蒸発
部材が取着され、水蒸発部材には水が供給される。そし
て、外気が水蒸発部材を通過する時に冷却されて外気導
入口から前記空間部に至り、冷却され比重が大きくなっ
た冷気は自重により前記空間部の下部に流れ、塔体下部
の吹き出し口から冷気が吹き出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方式では、冷気の自重により塔体の内部に空気の流
れを作る方式であるため、外気温度が非常に高く且つ乾
燥している場合以外は、塔体内部に冷気の流れを生じさ
せることが余り期待できない。具体的に説明すると、砂
漠等のような所では外気温度が40℃以上で、湿度が2
0%前後であるため、15m程度の高さの塔を設置すれ
ば、10℃以上冷やされた冷気が塔体の下部に0.3〜
0.5m/s程度の流速で得られるが、日本国内の夏の
場合では、最高外気温度が35℃で、湿度が50〜70
%前後であるため、15m程度の高さの塔を設置しても
冷気の流れを効果的に得ることができない。
【0005】本発明は前記事情に鑑み案出されたもので
あって、本発明の目的は、水を利用することで外気の温
度や湿度等に影響を受けずに冷気の流れを確実に生じさ
せ、しかも、利用する水の落下や流れが見られるように
し、このような水の演出効果と冷風の吹き出しとにより
清涼感が得られるようにした冷風装置を提供することに
ある。また、本発明の目的は、水を利用することで外気
の温度や湿度等に影響を受けずに冷気の流れを確実に生
じさせ、しかも、利用する水が流れる音やしずく音が聞
こえるようにし、このような音による演出効果と冷風の
吹き出しとにより清涼感が得られるようにした冷風装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る冷風装置は、内部に上下に延在する空気通
路が形成された中空状部材と、前記中空状部材の上部に
形成された空気取り入れ口と、前記空気通路の上部から
下方に向けて水をシャワー状に噴出させ空気通路内にお
いて上方から下方に流動する空気流れを作る水噴出手段
と、前記空気通路の下部から前記空気流れを空気通路の
外に流出させる空気吹き出し口と、空気通路の下部で前
記シャワーの水を受ける水槽とを備え、前記中空状部材
の少なくとも下部、或は前記水槽の上面または底面は透
明な部材で形成されていることを特徴とする。また、本
発明に係る冷風装置は、内部に上下に延在する空気通路
が形成された中空状部材と、前記中空状部材の上部に形
成された空気取り入れ口と、前記空気通路の上部から下
方に向けて水をシャワー状に噴出させ空気通路内におい
て上方から下方に流動する空気流れを作る水噴出手段
と、前記空気通路の下部から前記空気流れを空気通路の
外に流出させる空気吹き出し口と、空気通路の下部で前
記シャワーの水を受ける水槽とを備え、前記空気吹き出
し口は、前記シャワーの音や、あるいはシャワーを構成
する水滴が水槽内の水面に落下する際のしずく音が中空
状部材の外部で聞こえるように形成されていることを特
徴とする。
【0007】
【作用】シャワーの落下により空気通路内において上方
から下方に向かう空気流れが作られ、空気流れにおいて
水滴が気化し、この気化熱により空気流れが冷却され、
冷風として空気吹き出し口から吹き出される。そして、
空気吹き出し口から吹き出される冷風と、この冷却に用
いるシャワーの落下や水の流動状態による視覚的演出効
果により、或は、シャワーの音やしずく音による聴覚的
な演出効果により清涼感が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る冷風装置を図面を参照し
て説明する。図1は第1実施例に係る冷風装置の断面正
面図を示す。1は野外に設けられた休憩所で、休憩所1
は複数の柱3と、これら柱3により支持された屋根5と
で構成されている。7は冷風装置で、冷風装置7は鉛直
に立設された塔体9と、塔体9の上部に形成された空気
取り入れ口11と、塔体9の下部に形成された空気吹き
出し口13と、水噴出手段15と、水槽17等により構
成されている。
【0009】前記塔体9は上下に延在し屋根5を貫通す
るパイプ21と、屋根5から露出するパイプ21の外周
を覆う断熱材23により構成されている。パイプ21の
内部に上下端が開放された空気通路25が画成され、パ
イプ21の下端は天井と床との中間箇所よりもやや低い
箇所まで延出され、実施例ではパイプ21が中空状部材
に相当している。前記空気取り入れ口11は断熱材23
の上端周壁に周方向に間隔をおいて複数形成され、断熱
材23の上端には、雨水の空気通路25への侵入を阻止
する屋根部材27が取着されている。前記パイプ21を
構成する材料としては、合成樹脂や金属等が用いられ、
また、断熱材23としては、木材やコンクリート等が用
いられ、実施例ではパイプ21は透明な合成樹脂で形成
され、休憩所1内においてパイプ21の内部が見えるよ
うにしている。
【0010】前記水噴出手段15は、水をシャワー状に
して前記空気通路25内においてその上端から下方に向
けて噴出させるもので、空気通路25に臨むようにパイ
プ21の上端に取着された複数のシャワーノズル31
と、シャワーノズル31に水を供給するための水が収容
された水槽17と、シャワーノズル31と水槽17を接
続する給水管35と、給水管35に介設されたポンプ3
7等で構成されている。そして、ポンプ37の駆動によ
り水槽17内の水が給水管35からシャワーノズル31
に供給され、水がシャワー状となって空気通路25の上
端から下方に噴出されるように構成されている。
【0011】38は枠状のフレームで、前記パイプ21
の下部はこのフレーム38により支持されている。前記
フレーム38の内側でパイプ21の下方に臨む床部分に
は、パイプ21の下端開口から離して前記水槽17が配
置され、空気通路25内を落下するシャワーが回収され
るように水槽17の上部は開放されている。前記空気吹
き出し口13は水槽17内の水面とパイプ21の下端と
の間に画成され、水槽17内の水面とパイプ21の下端
とは所定の寸法離なされ、シャワーノズル31から噴出
されるシャワーの音や、或は、シャワーの水滴が水面に
落下する際のしずく音が休憩所1内で聞こえるように構
成されている。尚、この実施例では、水槽17とシャワ
ーノズル31との間で水を循環させて使用するため、水
槽17は、水噴出手段15の一部と、シャワーの水を回
収する水回収手段の双方を兼ねている。
【0012】次に、作用について説明する。ポンプ37
を駆動させると、水がシャワーノズル31からシャワー
状となって空気通路25の上端から下方に噴出され、シ
ャワーは空気通路25内を落下する。このシャワーの落
下により空気が流動し、空気通路25内においてシャワ
ーと共に上端から下方に向かう空気流れ25aが作ら
れ、同時に、この空気流れ25aにより、空気取り入れ
口11から外気が空気通路25に吸い込まれる。そし
て、空気流れ25aにおいてシャワーを構成する水滴が
気化し、この気化熱により空気流れ25a中の空気が冷
却され、空気流れ25aの温度が下げられ、空気吹き出
し口13から冷風となって吹き出される。
【0013】本実施例によれば、空気通路25内におい
てシャワー状の水で空気流れ25aを強制的に作ると共
に、シャワーの水の気化熱により空気を冷却するので、
外気の温度や湿度等に影響を受けずに冷気の流れを確実
に生じさせ、休憩所内に冷風を供給することができる。
そして、パイプ21が透明な部材で形成され、空気の冷
却に用いるシャワーの水の落下状態や水がパイプ21の
内面に沿って流れる状態が休憩所1内で見られるので、
このような水の視覚的演出効果と休憩所1内に吹き出さ
れる冷風とにより清涼感が得られる。また、空気吹き出
し口13は、空気の冷却に用いるシャワーの音や、シャ
ワーの水滴が水面に落下する際のしずく音が休憩所1内
に伝わるように構成されているので、シャワーの音やし
ずく音と共に冷風が休憩所1内に吹き出され、このよう
な水の聴覚的演出効果と休憩所1内に吹き出される冷風
とにより清涼感が得られる。
【0014】次に、冷気の流れの実験例について説明す
る。外気温度が35℃、相対湿度が50%の下で、空気
通路25の断面を600mm×600mmの矩形とし、空気
通路25の長さを3mとし、水槽17に収容した水を1
50リットルとし、シャワーノズル31を四個用い、各
シャワーノズル31より各々3リットル/minの水を
噴出したところ、空気通路25内において風速1m/s
ec程度の空気流れ25aが発生し、また、この空気流
れ25aの空気吹き出し口13における温度は約28℃
程度であった。また外気温度30℃、相対湿度70%程
度の高湿度の条件下において同様にして実験を行なった
ところ、空気流れ25aは風速が1m/secで、空気
吹き出し口13における温度が26℃程度の結果を得
た。この実験例からも明らかなように、本発明によれ
ば、外気の温度や湿度等に影響を受けずに冷気の流れを
確実に生じさせることができ、しかも、空気通路25の
長さ、すなわち塔体9の高さを大きくすることなく前記
効果を達成できた。尚、シャワーの噴出量を増やせば増
やす程、空気流れ25aの流速が大きくなる。また、水
をシャワー状に噴出させる場合、そのノズルの径を小さ
くしていくとやがて霧状となるが、本発明においてシャ
ワー状とは霧状も含む。この場合、ノズルの径を小さく
していくにつて、水滴も小さくなり、空気流れ25aの
流速は小さくなっていく。また、実施例では水をシャワ
ーノズル31と水槽17との間で循環させて使用する場
合について説明したが、水を循環せずに使用することも
無論可能である。
【0015】次に、第2実施例について説明する。尚、
以下の第2乃至第5実施例の説明について、第1実施例
と同様な部材、箇所に同一の符号を付してその説明を省
略する。図2は第2実施例に係る冷風装置の断面正面図
を示す。第2実施例では、パイプ21の下部に水槽17
を連設し、水槽17の断面形状をパイプ21の断面形状
よりも大きく形成し、この水槽17の上面を板により閉
塞し、この板をベンチ41としたものである。パイプ2
1は前記第1実施例と同様に透明な合成樹脂で形成さ
れ、休憩所1内においてシャワーの水の落下状態や水が
パイプ21の内面に沿って流れる状態が見えるようにし
ている。また、空気吹き出し口13は、パイプ21の下
部から斜め上方に突設された筒体43により構成され、
筒体43の内部と空気通路25が連通され、筒体43か
らベンチ41に腰掛けた人の頭部近傍に冷風が吹き出さ
れるようにしている。前記筒体43は所定の大きさの内
径で形成され、シャワーノズル31から噴出されるシャ
ワーの音や、或は、シャワーの水滴が水面に落下する際
のしずく音が休憩所1内で聞こえるように構成されてい
る。第2実施例によっても、冷風が休憩所1内に供給さ
れることは無論のこと、空気吹き出し口13から吹き出
される冷風と、水の視覚的演出効果とにより、或は水の
聴覚的演出効果とにより清涼感が得られる。
【0016】次に、第3実施例について説明する。図3
は第3実施例に係る冷風装置の断面正面図、図4及び図
5はそれぞれ空気吹き出し口の平面図を示す。第2実施
例では、休憩所1の床45からパイプ21を立設し、床
45の下方に水槽17を設け、水槽17内に収容された
水の水面と床45との間に空間部47を設け、冷却され
た空気流れ25aを空気通路25から空間部47に一旦
流出させ、床45に設けた空気吹き出し口13から冷風
を上方に向けて吹き出させるようにしたものである。パ
イプ21は前記第1実施例と同様に透明な合成樹脂で形
成され、休憩所1内においてシャワーの水の落下状態や
水がパイプ21の内面に沿って流れる状態が見えるよう
にしている。また、空気吹き出し口13は、例えば、図
4に示すように、歩行に支障を来さない程度の大きさの
多数の小孔48により構成してもよく、また、図5に示
すように、複数の連通口4901が設けられた網状の金
属部材49を床45に設けられた孔部45Aに嵌め込む
ことで構成してもよく、いずれの場合も、シャワーノズ
ル31から噴出されるシャワーの音や、或は、シャワー
の水滴が水面に落下する際のしずく音が休憩所1内で聞
こえるように構成されている。第3実施例によっても、
冷風が休憩所1内に供給されることは無論のこと、空気
吹き出し口13から吹き出される冷風と、水の視覚的演
出効果とにより、或は水の聴覚的演出効果とにより清涼
感が得られる。
【0017】次に、第4実施例について説明する。図6
は第4実施例に係る冷風装置の断面正面図、図6は同平
面図を示す。第4実施例では、休憩所1の屋根5の中央
からパイプ21を立設し、休憩所1の天井を水槽17の
底面1701で形成し、水槽17内に収容された水の水
面と屋根5との間に天井空間51を形成し、冷却された
空気流れ25aを空気通路25から天井空間51に流出
させ、水槽17の底面1701に設けた複数の空気吹き
出し口13から冷風を下方に向けて吹き出させるように
したものである。水槽17の底面1701は透明な部
材、例えば合成樹脂で形成され、休憩所1内において回
収されたシャワーの水の流動状態が見えるようにしてい
る。また、空気吹出し口13は、底面1701から上方
に立設され水槽17内に収容される水の水面よりも上方
に突出する複数の筒体53により形成されている。各筒
体53の上端には、傘部材55が支持部材により略水平
に設けられ、この傘部材55により、空気通路25内か
ら落下してくるシャワーの水が筒体53に侵入するのが
防止される。筒体53の内径や筒体53の上端と傘部材
55との間の間隔は、シャワーノズル31から噴出され
るシャワーの音や、或は、シャワーの水滴が水面に落下
する際のしずく音が休憩所1内で聞こえるように形成さ
れている。第4実施例によっても、冷風が休憩所1内に
供給されることは無論のこと、空気吹き出し口13から
吹き出される冷風と、水の視覚的演出効果とにより、或
は水の聴覚的演出効果とにより清涼感が得られる。
【0018】次に、第5実施例について説明する。図8
は第5実施例に係る冷風装置の断面正面図、図9は同平
面図、図10は空気吹き出し口の断面図を示す。第5実
施例では、パイプ21は、屋根5から立設されたパイプ
上部2101と、パイプ上部2101の下端から左右に
分岐され屋根5の下面に沿って延在するパイプ中間部2
102と、パイプ中間部2102の端部に接続され屋根
5の端部に対応する箇所から下方に延在するパイプ下部
2103とで構成されている。各パイプ部2101,2
102,2103は、図9に示すように、屋根5に対応
した幅で形成され、パイプ中間部2102の下面210
2Aにより天井が構成され、パイプ下部2103の内面
2103Aがあたかも休憩所の壁面を構成している。第
5実施例では、パイプ上部2101の空気通路25内に
おいて前記第1乃至第4実施例と同様に冷却された空気
流れ25aが作られ、この空気流れ25aはパイプ中間
部2102の空気通路25からパイプ下部2103の空
気通路25に流動し、パイプ下部2103の内面210
3Aに設けた複数の空気吹き出し口13から休憩所1内
に冷風として吹き出される。また、パイプ上部2101
内を落下するシャワーの水は、パイプ中間部2102か
らパイプ下部2103を経て床45の下方に設けた水槽
17内に回収され、回収された水は前記第1乃至第4実
施例と同様に繰り返して空気の冷却に使用される。そし
て、パイプ中間部2102の下面2102Aと、パイプ
下部2103の内面2103Aは透明な部材で形成さ
れ、休憩所1内においてシャワーの水の流動状態が見え
るようにしている。空気吹き出し口13は、図10に示
すように、パイプ下部2103の内面2103Aに形成
された孔57により形成され、パイプ下部2103の内
面2103Aの内側には孔57の上半部を覆うように傘
部材59が設けられ、空気吹き出し口13からシャワー
の水が外部へ流出しないようにしている。前記孔57の
内径は、パイプ中間部2102の下面2102Aやパイ
プ下部2103内を流れる水の音が、或は、水槽17の
水面に落下する際のしずく音が休憩所1内で聞こえる大
きさで形成されている。第5実施例によっても、冷風が
休憩所1内に供給されることは無論のこと、空気吹き出
し口13から吹き出される冷風と、水の視覚的演出効果
とにより、或は水の聴覚的演出効果とにより清涼感が得
られる。
【0019】次に、第6実施例について説明する。図1
1は第6実施例に係る冷風装置の断面正面図、図12は
冷風装置の下部の断面図、図13はポンプケースの正面
図、図14は図12のA矢視図を示す。第6実施例で
は、休憩所1の屋根5の中央からパイプ21を立設し、
このパイプ21の下端に水槽17を気密且つ液密に連結
し、水槽17の底部を、人の通行に障害とならないよう
に人の背丈よりも高い箇所に配置している。前記水槽1
7とパイプ21は透明な部材で形成され、休憩所1内に
おいてシャワーの水の流動状態が見えるようにしてい
る。パイプ21の下端と水槽17の上端との間にはフレ
ーム61が挟持され、フレーム61の中央の環状の部分
6101からケース63が垂設されている。ケース63
の周面には孔6301が形成され、ケース63内でポン
プ37が支持され、水槽17内の水が給水管35からシ
ャワーノズル31に供給される。ケース63の下部には
照明室65が画成され、照明室65内で下方に向けてラ
イト67が点灯され、水槽17内において流動する水の
状態がライト67により照らし出されるように構成され
ている。また、水槽17の上方のパイプ21箇所には、
斜め上向きに筒体69が突設され、この筒体69に可撓
可能なフレキシブルチューブ71が取着され、このフレ
キシブルチューブ71の先端開口により空気吹き出し口
13が構成され、水槽17の下方に立った人が、フレキ
シブルチューブ71を折り曲げ、冷風が吹き出される位
置や向きを変えられるようにしている。第6実施例によ
っても、冷風が休憩所1内に供給されることは無論のこ
と、空気吹き出し口13から吹き出される冷風と、水の
視覚的演出効果とにより清涼感が得られる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明に係
る冷風装置は、内部に上下に延在する空気通路が形成さ
れた中空状部材と、前記中空状部材の上部に形成された
空気取り入れ口と、前記空気通路の上部から下方に向け
て水をシャワー状に噴出させ空気通路内において上方か
ら下方に流動する空気流れを作る水噴出手段と、前記空
気通路の下部から前記空気流れを空気通路の外に流出さ
せる空気吹き出し口と、空気通路の下部で前記シャワー
の水を受ける水槽とを備え、前記中空状部材の少なくと
も下部、或は前記水槽の上面または底面は透明な部材で
形成されている。そのため、水を利用することで外気の
温度や湿度等に影響を受けずに冷風を確実に供給でき、
しかも、利用する水の視覚的な演出効果と冷風の吹き出
しとにより清涼感が得られる。
【0021】また、本発明に係る冷風装置は、内部に上
下に延在する空気通路が形成された中空状部材と、前記
中空状部材の上部に形成された空気取り入れ口と、前記
空気通路の上部から下方に向けて水をシャワー状に噴出
させ空気通路内において上方から下方に流動する空気流
れを作る水噴出手段と、前記空気通路の下部から前記空
気流れを空気通路の外に流出させる空気吹き出し口と、
空気通路の下部で前記シャワーの水を受ける水槽とを備
え、前記空気吹き出し口は、前記シャワーの音や、ある
いはシャワーを構成する水滴が水槽内の水面に落下する
際のしずく音が中空状部材の外部で聞こえるように形成
されている。そのため、水を利用することで外気の温度
や湿度等に影響を受けずに冷風を確実に供給でき、しか
も、利用する水の聴覚的な演出効果と冷風の吹き出しと
により清涼感が得られる。
【0022】そして、本発明は従来にない趣や面白さを
有するため、野外広場等の屋外や、或は、大広間や、ア
トリエホール、展示場、体育館等の屋内に設置される冷
風装置として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る冷風装置の断面正面図を示
す。
【図2】第2実施例に係る冷風装置の断面正面図を示
す。
【図3】第3実施例に係る冷風装置の断面正面図であ
る。
【図4】空気吹き出し口の平面図である。
【図5】空気吹き出し口の平面図である。
【図6】第4実施例に係る冷風装置の断面正面図であ
る。
【図7】第4実施例に係る冷風装置の平面図である。
【図8】第5実施例に係る冷風装置の断面正面図であ
る。
【図9】第5実施例に係る冷風装置の平面図である。
【図10】空気吹き出し口の断面図である。
【図11】第6実施例に係る冷風装置の断面正面図であ
る。
【図12】第6実施例に係る冷風装置の下部の断面図で
ある。
【図13】ポンプケースの正面図である。
【図14】図12のA矢視図である。
【符号の説明】
1 休憩所 7 冷風装置 9 塔体 11 空気取り入れ口 13 空気吹き出し口 15 水噴出手段 17 水槽 25 空気通路 25a 空気流れ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 聡 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 石木 美都夫 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に上下に延在する空気通路が形成さ
    れた中空状部材と、 前記中空状部材の上部に形成された空気取り入れ口と、 前記空気通路の上部から下方に向けて水をシャワー状に
    噴出させ空気通路内において上方から下方に流動する空
    気流れを作る水噴出手段と、 前記空気通路の下部から前記空気流れを空気通路の外に
    流出させる空気吹き出し口と、 前記空気通路の下部で前記シャワーの水を受ける水槽と
    を備え、 前記中空状部材の少なくとも下部、或は前記水槽の上面
    または底面は透明な部材で形成されている、 ことを特徴とする冷風装置。
  2. 【請求項2】 内部に上下に延在する空気通路が形成さ
    れた中空状部材と、 前記中空状部材の上部に形成された空気取り入れ口と、 前記空気通路の上部から下方に向けて水をシャワー状に
    噴出させ空気通路内において上方から下方に流動する空
    気流れを作る水噴出手段と、 前記空気通路の下部から前記空気流れを空気通路の外に
    流出させる空気吹き出し口と、 前記空気通路の下部で前記シャワーの水を受ける水槽と
    を備え、 前記空気吹き出し口は、前記シャワーの音や、あるいは
    シャワーを構成する水滴が水槽内の水面に落下する際の
    しずく音が中空状部材の外部で聞こえるように形成され
    ている、 ことを特徴とする冷風装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057807A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 建物の換気システム
JP2014504716A (ja) * 2011-02-02 2014-02-24 フラウンホーファーゲゼルシャフト ツール フォルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシユング エー.フアー. 生体試料の低温保存を主用途とした、歩行可能冷却システム及びその運転方法

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JP2014504716A (ja) * 2011-02-02 2014-02-24 フラウンホーファーゲゼルシャフト ツール フォルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシユング エー.フアー. 生体試料の低温保存を主用途とした、歩行可能冷却システム及びその運転方法

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