JPH082181Y2 - 鋼構造物用基礎 - Google Patents
鋼構造物用基礎Info
- Publication number
- JPH082181Y2 JPH082181Y2 JP1989092546U JP9254689U JPH082181Y2 JP H082181 Y2 JPH082181 Y2 JP H082181Y2 JP 1989092546 U JP1989092546 U JP 1989092546U JP 9254689 U JP9254689 U JP 9254689U JP H082181 Y2 JPH082181 Y2 JP H082181Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- foundation
- girder
- steel structure
- steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Foundations (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は鋼構造物用基礎に関して、上物を強固に支
え、かつ工期の短縮化が計れ、例えば二層駐車場施設、
屋外ステージ、物流倉庫等の建設に採用して好適な鋼構
造物用基礎を提案するものである。
え、かつ工期の短縮化が計れ、例えば二層駐車場施設、
屋外ステージ、物流倉庫等の建設に採用して好適な鋼構
造物用基礎を提案するものである。
＜従来技術と問題点〉 上記に例示した鋼構造物は、必要に迫られ建設に着手
する場合が多く、上物を強固に支える充分な基礎が必要
でありながら工期の短縮をも要求されるという矛盾を絶
えず内在させており、従って両条件を満たす為、嵩大な
建設費の出費を余儀なくされてきた。一方、比較的使用
期間の短い（数年程度の）鋼構造物については置物的に
設置して上記の要求の一部を満たしているもの、例えば
特願昭62−138854号の公報に開示された組立式建造物に
実施されている技術があるが、基礎についてはどうして
も置物的である所以の問題が多く残るものである。本考
案の鋼構造物用基礎はかかる事情を充分に高配してなさ
れた好個のものである。
する場合が多く、上物を強固に支える充分な基礎が必要
でありながら工期の短縮をも要求されるという矛盾を絶
えず内在させており、従って両条件を満たす為、嵩大な
建設費の出費を余儀なくされてきた。一方、比較的使用
期間の短い（数年程度の）鋼構造物については置物的に
設置して上記の要求の一部を満たしているもの、例えば
特願昭62−138854号の公報に開示された組立式建造物に
実施されている技術があるが、基礎についてはどうして
も置物的である所以の問題が多く残るものである。本考
案の鋼構造物用基礎はかかる事情を充分に高配してなさ
れた好個のものである。
＜問題点を解決するための手段〉 本考案の鋼構造物用基礎は、Ｈ型鋼等の鋼材よりなる
方形の枠体、該枠体の下面に金網体を張設し、かつ該枠
体の対辺の枠材同志を橋架する複数の桁材を設けて該桁
材の上面、上記枠体の中央に柱体の最下部を基盤を介し
て立設する如く構成して用い、その解決するための手段
とするものである。
方形の枠体、該枠体の下面に金網体を張設し、かつ該枠
体の対辺の枠材同志を橋架する複数の桁材を設けて該桁
材の上面、上記枠体の中央に柱体の最下部を基盤を介し
て立設する如く構成して用い、その解決するための手段
とするものである。
＜作用＞ 本考案の鋼構造物用基礎は施工に際して据付場所に前
記方形の枠体よりやや大きく、その厚みの倍程度の容積
を掘削して捨石等の前処理を施したのち、上記枠体を位
置させ柱体の鉛直を調整してコンクリートの流し込みを
なすものであるが、この場合、上記枠体の下面には金網
体が張設してあるから、流し込まれたコンクリートの一
部は該金網体を通過して捨石部分に浸透拡散し、これが
硬化するとき上記枠体をコンクリートが上下を含めて包
み込む如くして据付けられ、極めて強固な基礎となるべ
く作用する。
記方形の枠体よりやや大きく、その厚みの倍程度の容積
を掘削して捨石等の前処理を施したのち、上記枠体を位
置させ柱体の鉛直を調整してコンクリートの流し込みを
なすものであるが、この場合、上記枠体の下面には金網
体が張設してあるから、流し込まれたコンクリートの一
部は該金網体を通過して捨石部分に浸透拡散し、これが
硬化するとき上記枠体をコンクリートが上下を含めて包
み込む如くして据付けられ、極めて強固な基礎となるべ
く作用する。
＜実施例＞ 第１図は本考案にかかる鋼構造物用基礎の実施例を示
す斜視図、第２図は同じく平面図、第３図は同じく施工
した状態を示す側面図で、枠体は第２図のＡ−Ａ部分相
当で断面してある。第４図は本考案の鋼構造物用基礎を
採用した鋼構造物の一例を示す斜視図である。
す斜視図、第２図は同じく平面図、第３図は同じく施工
した状態を示す側面図で、枠体は第２図のＡ−Ａ部分相
当で断面してある。第４図は本考案の鋼構造物用基礎を
採用した鋼構造物の一例を示す斜視図である。
実施例ではＨ型鋼を枠体11に用い方形に組合せて四隅を
溶接し、更に同じくＨ型鋼を桁材12として該枠材11の対
辺同志を橋架して設けるものであるが、この場合、桁材
12同志が枠内で交差するから桁材12のいずれかを切断し
て組合せ、のち溶接して実質的に枠内での補強材の役目
を果すべく構成される。両材の衝合する箇所のすべての
溶接がなされたのち、その下面全体に金網体13として適
宜メッシュのエキスパンドメタルを溶接し、必要であれ
ば溶融亜鉛めっきを施して枠体１は完成する。なを前記
桁材12の上面に基礎21を承ける取付孔等もこの時点で設
けられる。
溶接し、更に同じくＨ型鋼を桁材12として該枠材11の対
辺同志を橋架して設けるものであるが、この場合、桁材
12同志が枠内で交差するから桁材12のいずれかを切断し
て組合せ、のち溶接して実質的に枠内での補強材の役目
を果すべく構成される。両材の衝合する箇所のすべての
溶接がなされたのち、その下面全体に金網体13として適
宜メッシュのエキスパンドメタルを溶接し、必要であれ
ば溶融亜鉛めっきを施して枠体１は完成する。なを前記
桁材12の上面に基礎21を承ける取付孔等もこの時点で設
けられる。
一方、基盤21は実施例では鋼板を加工して、方形にかつ
上記桁材12の取付孔に対応する位置に穿孔を設ける等の
処理をなし、更に柱体22の最下部を該基礎21の中央部分
に立設すべく溶接するのである。
上記桁材12の取付孔に対応する位置に穿孔を設ける等の
処理をなし、更に柱体22の最下部を該基礎21の中央部分
に立設すべく溶接するのである。
この場合、柱体22は支えるべき上物と直結するが、実際
には該柱体22は極めて短尺なものであり図示は省略した
が上部にフランジ等の連結手段を有しており、この連結
手段を介して上物の柱部分と接続する。
には該柱体22は極めて短尺なものであり図示は省略した
が上部にフランジ等の連結手段を有しており、この連結
手段を介して上物の柱部分と接続する。
然して、柱体22は前記枠体１の中央、桁材12の上面に基
盤21がボルト締めされて立設して、この状態で量産スト
ックがなされるのである。
盤21がボルト締めされて立設して、この状態で量産スト
ックがなされるのである。
本考案の鋼構造物用基礎は前述のとおり、施工時のコ
ンクリートの流し込みに際して、枠体１の下面には金網
体13が張設してあるから、流し込まれたコンクリートの
一部は該金網体13を通過して捨石部分に浸透拡散し、こ
れが硬化するとき上記枠体１を基盤21や柱体22の一部を
含めて設置箇所の地面と一体的になって据付けられ、極
めて強固な基礎が提供されたのである。
ンクリートの流し込みに際して、枠体１の下面には金網
体13が張設してあるから、流し込まれたコンクリートの
一部は該金網体13を通過して捨石部分に浸透拡散し、こ
れが硬化するとき上記枠体１を基盤21や柱体22の一部を
含めて設置箇所の地面と一体的になって据付けられ、極
めて強固な基礎が提供されたのである。
第４図は本考案の鋼構造物用基礎を採用した二層駐車場
施設を例示するもので、かかる鋼構造物の多くの部材は
市販品の鋼材から工場加工して供給が得られ、基礎の施
工期間を除いては、短期間の建設が可能の状態にあり、
従って基礎工事が短期にかつ強固になし得る当該基礎は
不可欠のものとなる。なを実施例では枠体１の桁材12を
枠材11に平行又は直交する方向に設けたが、これを枠内
の両対角を橋架して桁材を設けてもよく、また基盤21も
方形に限ることなく更に柱体22を極端に短くして設置箇
所の地面と略同一レベルで据付けて、地表に上物への前
述の連結手段のみを顕わす程度に施工すべくすることも
設計変更が可能なものである。加えて実施例ではＨ型鋼
材を用いたが、これを上物が軽量な物置やあずまや等で
あるとき素材を変更して枠体をＦ・Ｒ・Ｐ（グラスファ
イバー強化プラスチックス）の一体成形物にすること等
が容易に推考されるものである。
施設を例示するもので、かかる鋼構造物の多くの部材は
市販品の鋼材から工場加工して供給が得られ、基礎の施
工期間を除いては、短期間の建設が可能の状態にあり、
従って基礎工事が短期にかつ強固になし得る当該基礎は
不可欠のものとなる。なを実施例では枠体１の桁材12を
枠材11に平行又は直交する方向に設けたが、これを枠内
の両対角を橋架して桁材を設けてもよく、また基盤21も
方形に限ることなく更に柱体22を極端に短くして設置箇
所の地面と略同一レベルで据付けて、地表に上物への前
述の連結手段のみを顕わす程度に施工すべくすることも
設計変更が可能なものである。加えて実施例ではＨ型鋼
材を用いたが、これを上物が軽量な物置やあずまや等で
あるとき素材を変更して枠体をＦ・Ｒ・Ｐ（グラスファ
イバー強化プラスチックス）の一体成形物にすること等
が容易に推考されるものである。
＜考案の効果＞ 本考案の鋼構造物用基礎は上記した構成よりなるか
ら、目的とする上物に対応したサイズの多種を量産して
のストックが可能で、施工に際しても大型土木機械を要
せずして極めて強固な基礎が短期間で得られ、必要な施
設が速やかに完成して即稼働し得る経済的効果は大であ
り、加えて枠体の面積をやや大とすることで軟弱地盤へ
の対応が、また上物を支持する応力が分散し得るなど、
優れた効果を有するものである。
ら、目的とする上物に対応したサイズの多種を量産して
のストックが可能で、施工に際しても大型土木機械を要
せずして極めて強固な基礎が短期間で得られ、必要な施
設が速やかに完成して即稼働し得る経済的効果は大であ
り、加えて枠体の面積をやや大とすることで軟弱地盤へ
の対応が、また上物を支持する応力が分散し得るなど、
優れた効果を有するものである。
第１図は本考案にかかる鋼構造物用基礎の実施例を示す
斜視図、第２図は同じく平面図、第３図は同じく施工し
た状態を示す側面図で、枠体は第２図のＡ−Ａ部分相当
で断面してある。第４図は本考案の鋼構造物用基礎を採
用した鋼構造物の一例を示す斜視図である。 １……枠体、13……金網体 11……枠材、21……基盤 12……桁材、22……柱体
斜視図、第２図は同じく平面図、第３図は同じく施工し
た状態を示す側面図で、枠体は第２図のＡ−Ａ部分相当
で断面してある。第４図は本考案の鋼構造物用基礎を採
用した鋼構造物の一例を示す斜視図である。 １……枠体、13……金網体 11……枠材、21……基盤 12……桁材、22……柱体
Claims (1)
- 【請求項１】Ｈ型鋼等の鋼材よりなる方形の枠体、該枠
体の下面に金網体を張設し、かつ該枠体の対辺の枠材同
志を橋架する複数の桁材を設けて、該桁材の上面、上記
枠体の中央に柱体の最下部を基盤を介して立設してなる
ことを特徴とする鋼構造物用基礎。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989092546U JPH082181Y2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 鋼構造物用基礎 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989092546U JPH082181Y2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 鋼構造物用基礎 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0332646U JPH0332646U (ja) | 1991-03-29 |
| JPH082181Y2 true JPH082181Y2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=31641967
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989092546U Expired - Fee Related JPH082181Y2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 鋼構造物用基礎 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH082181Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2784113B2 (ja) * | 1992-04-28 | 1998-08-06 | ミサワホーム株式会社 | 建物ユニットの外壁パネル取付け構造 |
| KR20030052872A (ko) * | 2001-12-21 | 2003-06-27 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 교각기초용 강재거푸집 및 이를 이용한 강재하우징 |
| JP2005342228A (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Lumica Corp | 変色式抽選具 |
| JP6496464B2 (ja) * | 2013-11-29 | 2019-04-03 | 首都高速道路株式会社 | 既製柱とフーチングの接合構造 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5326803Y2 (ja) * | 1971-03-20 | 1978-07-07 | ||
| JPS486852U (ja) * | 1971-06-07 | 1973-01-25 |
-
1989
- 1989-08-08 JP JP1989092546U patent/JPH082181Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0332646U (ja) | 1991-03-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH082181Y2 (ja) | 鋼構造物用基礎 | |
| JP3612600B2 (ja) | ユニットアンカーおよび形鋼基礎梁 | |
| JPH0533351A (ja) | 鉄骨構造物の鉄骨柱脚及びその施工方法 | |
| JP2000160687A (ja) | 混合構造の構築方法およびプレキャストコンクリート柱 | |
| JP2779346B2 (ja) | 建築構造 | |
| JP2759361B2 (ja) | 鉄筋コンクリート造建物の構築用柱支持部材 | |
| JPH06220869A (ja) | 落し込み鉄骨柱脚とこの落し込み鉄骨柱脚の施工方法 | |
| JPH03199529A (ja) | 鉄骨を用いたべた基礎 | |
| JP2605484B2 (ja) | 建築工事における鉄骨建方方法 | |
| JP2000192664A (ja) | 建物の構築方法 | |
| JPH03279533A (ja) | ラーメン式ｒｃ造超高層建物の施工法 | |
| JP3261526B2 (ja) | 鋼橋脚用アンカーフレーム及びこれを用いたフーチング | |
| JP2775330B2 (ja) | 鉄骨柱を使う建造物の改築法 | |
| JPH0376929A (ja) | 鉄骨基礎の施工方法 | |
| JPH05202525A (ja) | 基礎構造の施工方法 | |
| JP2759360B2 (ja) | 鉄筋コンクリート造建物の構築工法 | |
| JPH04128433A (ja) | 基礎の施工方法 | |
| JP2832622B2 (ja) | フラットスラブ構築用半ＰＣａ柱ユニット | |
| JPH02167937A (ja) | 鋼板コンクリート構造物の接合工法 | |
| JP2967530B2 (ja) | 地階躯体構築工法 | |
| JPH06185084A (ja) | 建築物の地階躯体構造 | |
| JP2726554B2 (ja) | 複合橋脚の施工方法および位置決め装置 | |
| JPH0754355A (ja) | 小規模建築物用基礎 | |
| JPH06257166A (ja) | ユニット建造物用基礎構造 | |
| JPH06185085A (ja) | 建築物の地階躯体構造 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |