JPH08217145A - バリア性複合容器 - Google Patents

バリア性複合容器

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JPH08217145A
JPH08217145A JP2798595A JP2798595A JPH08217145A JP H08217145 A JPH08217145 A JP H08217145A JP 2798595 A JP2798595 A JP 2798595A JP 2798595 A JP2798595 A JP 2798595A JP H08217145 A JPH08217145 A JP H08217145A
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JP
Japan
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resin
barrier
container
stretch blow
blow molding
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Application number
JP2798595A
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English (en)
Inventor
Shunichi Kato
俊一 加藤
Toshiaki Kakemura
敏明 掛村
Akitaka Iwasaki
晃孝 岩崎
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/524,282 priority patent/US5968616A/en
Priority to KR1019950029125A priority patent/KR0185216B1/ko
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Priority to TW084111583A priority patent/TW297014B/zh
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
    • B65D1/0215Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features multilayered

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】プラスチックの使用量を減らしても、酸素ガス
バリア性或いは水蒸気バリア性は高く保つことができ、
なおかつ、外側紙部材の使用量も少なくすることができ
る環境への負荷を減らした容器を提供する。 【構成】形状保持性を有する紙製外側部材1を金型内に
挿入し、延伸ブロー成形してなる内側容器部材2と一体
化された複合容器4において、前記延伸ブロー成形して
なる内側容器部材2が少なくともバリア性樹脂を含む2
種以上の樹脂組成物からなるバリア性複合容器4であ
る。実施態様としては、バリア性樹脂以外の基材樹脂と
してポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂を用いるも
の、バリア性樹脂として非結晶性ポリオレフィン樹脂,
ポリエチレンナフタレート樹脂,ポリアミド樹脂,熱可
塑性液晶樹脂,エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物等
が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形態保持性を有する紙
製の外側部材と内部に一体化された延伸ブロー成形して
なる内側容器からなるバリア性複合容器に関するもので
あり、液体、粉体等の食品、薬品類を入れる容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】複合容器としての概念は古くからあり、
中でも紙とプラスチックの複合に関しては近年の環境対
応技術として注目を集めている。紙製の外側容器と内部
に収容されたプラスチック製の袋状容器は実開昭58−
151570号あるいは実開昭58−136468号公
報に公開されている。しかしながらこれらの容器は、一
体成形された内袋がポリエチレンテレフタレート樹脂単
体からなっており、なおかつ、容器側壁の肉厚みが0.
02乃至0.025mmと薄肉であることが特徴となっ
ている。このような薄肉のポリエチレンテレフタレート
樹脂壁は十分な酸素ガスバリア性や、水蒸気バリア性を
有しているとはいえず、内容物保存性の点で十分とはい
えないのが実状であった。ちなみに、0.025mm厚
みのポリエチレンテレフタレート製2軸延伸フィルム
は、その酸素バリア性が40〜50cm3 /m2 ,da
y,atmであり、水蒸気バリア性は5〜8g/m2
day,atmである。
【0003】また、外箱容器の内部に薄肉容器を収容し
た別の形態の複合容器としては、実開昭56−1507
63号公報に見られるように、外箱をあらかじめ作って
おき、成形した薄肉プラスチック容器をあとで外箱内に
挿入し、口元部のみを接合する容器も提案されている。
このような容器は、外箱と内側容器が一体化されている
とは言えず、複合容器の強度はほとんどが外側紙容器の
強度で保持させる必要があり、仮に内側プラスチック容
器の肉厚を薄くしても、外側紙容器の強度を強くしない
と複合容器全体としての強度が確保出来ないために、紙
容器の厚みをある程度厚くする必要があった。従って、
プラスチック材料の使用量は減らすことができても、外
側紙容器の使用量を減らすことが出来ず、全体としての
材料使用量はあまり減少出来ないというのが実状であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術では解決出来なかった問題点を考え、プラス
チックの使用量を減らしても、酸素ガスバリア性或いは
水蒸気バリア性は高く保つことができ、なおかつ、外側
紙部材の使用量も少なくすることができる環境への負荷
を減らした容器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、形状保持性を
有する紙製外側部材を金型内に挿入し、延伸ブロー成形
してなる内側容器部材と一体化された複合容器におい
て、前記延伸ブロー成形してなる内側容器部材が少なく
ともバリア性樹脂を含む2種以上の樹脂組成物からなる
バリア性複合容器である。実施態様としては、バリア性
樹脂以外の基材樹脂としてポリオレフィン樹脂やポリエ
ステル樹脂を用いるもの、バリア性樹脂として非結晶性
ポリオレフィン樹脂,ポリエチレンナフタレート樹脂,
ポリアミド樹脂,熱可塑性液晶樹脂,エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物の中から選ばれた少なくとも1種
の樹脂と他の樹脂との混合物を用いるもの、あるいは上
記バリア性樹脂の中から複数種類選び混合したものを用
いるもの、さらに、バリア性樹脂と基材となる樹脂との
相溶性をよくする相溶化剤を含有させたもの等が挙げら
れる。
【0006】以下詳細に説明をする。図1,図2におい
て、形状保持性を有する紙製外側部材1は、通常の厚紙
部材であれば良く、坪量としては150gから350g
程度のものを好ましく用いることができるが、目的とす
る複合容器4の容量、サイズ、形状により要求される品
質は異なるので、必ずしも上記坪量に限定されるもので
はない。また原紙の片側あるいは両側に、全面あるいは
部分的に樹脂層をコーティングしたものであってもかま
わない。該紙製外側部材1の形状は必要に応じた形状と
する事が出来るが、該複合容器4の外側部分をほぼ全面
あるいは部分的に覆う形状とする事が出来る。たとえ
ば、該複合容器4の底部分を部分的には該外側紙部材が
覆っており、その他の部分は延伸ブロー成形してなる内
側容器部材2が直接露出している構造とすることも出来
るし、もちろん該内側容器部材2のネジ部3は直接外側
に露出している構造となる(図1)。
【0007】本発明の特徴の一つは、紙製外側部材1と
延伸ブロー成形してなる内側容器部材2が一体化されて
いることであり、紙製外側部材1の内面に用いるコーテ
ィング樹脂、延伸ブロー成形してなる内側容器部材2の
樹脂材料、および延伸ブロー成形条件により一体化の強
度は決めることが出来る。
【0008】また本発明のさらなる特徴である、内側容
器部材2の材料として2種以上のプラスチック材料の混
合物を用いる点については、混合物を用いることにより
容器としてのガスバリア性を向上させ、さらには紙製外
側部材1との接着強度をコントロールする事が出来、一
体化容器としての強度をコントロールする事が出来る点
にある。
【0009】延伸ブロー成形された内側容器部材2は、
本発明によればポリエステル樹脂を主体とした材料と、
該ポリエステル樹脂よりもガスバリア性の優れる樹脂と
の混合品を用いることが出来る。ポリエステル樹脂は、
一般的にはエチレングリコールとテレフタル酸の縮合反
応により重合されたものが用いられるが、上記多塩基酸
および多価アルコールはそれぞれコモノマー成分として
他の多塩基酸および多価アルコールを含むことが出来る
し、他の多塩基酸および多価アルコールからなるエステ
ル樹脂であってもかまわない。ただし、主体をなすポリ
エステル樹脂は材料価格を考慮すると一般的なポリエチ
レンテレフタレート樹脂を用いることが好ましい。
【0010】混合されるバリア性樹脂は主体をなすポリ
エステル樹脂よりも、酸素ガスバリア性や水蒸気バリア
性に優れた材料であればよく、酸素ガスバリア性に優れ
た材料のひとつとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物を用いることが出来る。エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物としては、エチレン含有量が25%
〜50%のものが好ましく用いられる。またポリエステ
ル樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の配合
比は、ポリエステル樹脂100重量部にたいして、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を1〜30重量部添
加する事が好ましい。 エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物の添加量が多すぎると延伸ブロー成形の成形適
性が低下し肉厚分布の適正な容器を得ることが難しい。
逆にエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の添加量が
少ないと複合容器の酸素ガスバリア性向上効果が少ない
等の問題がある。
【0011】ガスバリア性樹脂のさらに一つの材料とし
て、ポリアミド樹脂を用いることが出来る。ポリアミド
樹脂としては、6ナイロン、6,6ナイロン等の脂肪族
ポリアミドが一般的に知られているが、メタキシリレン
基含有ポリアミド樹脂が好ましく用いられる。メタキシ
リレン基含有ポリアミドは酸素ガスバリア性に優れ、ポ
リエステル樹脂との配合により優れた酸素ガスバリア性
を示す複合容器とすることが出来る。その配合比はポリ
エステル樹脂100重量部にたいして、メタキシリレン
基含有ポリアミドを3重量部〜50重量部用いることが
好ましいが、必ずしも上記配合比に限定されるものでは
ない。ポリアミド配合量が少ないと複合容器としての酸
素ガスバリア性向上効果が小さくブレンドをする効果が
無く、配合量が50重量部を越えると延伸適性が劣って
きて、均一な肉厚分布の複合容器が得られ難くなる。
【0012】ガスバリア性樹脂のさらに一つの材料とし
て、熱可塑性液晶樹脂を用いることが出来る。熱可塑性
液晶樹脂としては、パラオキシ安息香酸や2ヒドロキシ
6ナフトエ酸のようなオキシカルボン酸、4、4’−ヒ
ドロキシ−1、1’−ビフェノールやハイドロキノンの
ようなフェノール性ジオール、あるいは2、6ナフタリ
ンジカルボン酸、4、4’−ビフェニルジカルボン酸の
ようなジカルボン酸を剛直性モノマーとしてもつモノマ
ーの重合物を用いる事ができる。液晶樹脂をバリア性樹
脂として用いる場合は、基材樹脂としてはポリエステル
樹脂が好ましく、ポリエステル樹脂を基材樹脂としても
ちいる場合には、基材樹脂であるポリエステル樹脂と熱
可塑性液晶樹脂は少なくとも部分的に相溶性を示し、優
れた延伸ブロー適性を有する。また、更にガスバリア性
をあげる目的で該種のブレンド物にたいして相溶性を向
上させ、バリア性材料の分散を向上させることも出来
る。
【0013】ガスバリア性樹脂のさらに一つの材料とし
て、ポリエステル樹脂として一般的に用いられるポリエ
チレンテレフタレート樹脂にたいして、ガスバリア性樹
脂としてポリエチレンナフタレート樹脂を用いる組み合
わせも重要なポイントの一つである。ポリエチレンテレ
フタレート樹脂は延伸ブロー容器として大量に用いられ
ており価格も安いが、バリア性樹脂としてのポリエチレ
ンナフタレート樹脂はガスバリア性能、耐熱性能が優れ
る反面、価格が高く、十分に使いきれていないという問
題がある。本発明においては、ポリエチレンナフタレー
ト樹脂を1乃至10%添加して用いる事により優れた延
伸適性と外側紙部材との一体化成形が可能で、容器とし
ての性能、コストのバランスのとれた包材とすることが
できる。
【0014】また、ポリエステル樹脂の基材に、非結晶
性ポリオレフィン樹脂(環状ポリオレフィン樹脂が知ら
れている)をブレンドする事により、ポリエステル樹脂
の欠点でもある水蒸気バリア性を向上させることができ
る。ポリエステル樹脂を主体とする樹脂組成において、
ブレンドする環状ポリオレフィン樹脂は、5から20%
の添加量が好ましく、環状ポリオレフィンの添加量が少
ないと水蒸気バリア性の向上が少なく目的とする容器の
性能が得られない。一方環状ポリオレフィンの添加量が
多すぎると酸素ガスバリア性能が十分でなくなる、ある
いは延伸ブロー成形適性が劣るという問題点がでてくる
ことがある。非結晶性ポリオレフィン樹脂としては、ポ
リオレフィンと環状オレフィンの共重合樹脂を用いるこ
とができ、環状オレフィンとしては、例えばビシクロ
(2、2、1)ヘプト−2−エンまたはその誘導体、テ
トラシクロ(4、4、0、12、5、17、10)−3
−ドデセンまたはその誘導体、ヘキサシクロ(6、6、
1、13、6、110、13、02、7、09、14)
−4−ヘプタデセンまたはその誘導体、オクタシクロ
(8、8、0、12、9、14、7、111、10、1
13、16、03、8、012、17)−5−ドコセン
またはその誘導体、ペンタシクロ(6、6、1、13、
6、02、7、09、14)−4−ヘキサデンまたはそ
の誘導体、ペンタシクロ(6、5、1、13、6、0
2、7、09、13)−4−ペンタデセンまたはその誘
導体、ヘプタシクロ(8、7、0、12、9、14、
7、111、16、03、8、012、16)−5−ヘ
ンエイコセンまたはその誘導体、トリシクロ(4、4、
0、12、5)−3−ウンデセンまたはその誘導体、ト
リシクロ(4、3、0、12、5)−3−デセンまたは
その誘導体、ペンタシクロ(6、5、1、13、6、0
2、7、09、13)−4、10−ペンタデカジエンま
たはその誘導体、ペンタシクロ(4、7、0、12、
5、08、13、19、12)−3−ペンタデセンまた
はその誘導体、ヘプタシクロ(7、8、0、13、6、
02、7、110、17、011、16、112、1
5)−4−エイコセンまたはその誘導体、ノナシクロ
(9、10、1、14、7、03、8、02、10、0
12、21、113、20、014、19、115、1
9)−5−ペンタセコンまたはその誘導体をあげること
が出来る。
【0015】環状オレフィンと共重合させるオレフィン
成分としてはエチレンおよびプロピレン、1−ブテン、
1−ペンテン、4−メチルペンテン、3−メチルペンテ
ン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−
ノネン、1−デセン等をあげることができ、これら成分
を1つまたはそれ以上含む成分であっても良い。環状オ
レフィン成分を含む環状ポリオレフィン共重合体におい
て、エチレン等の成分に由来する構造単位は40〜95
モル%、好ましくは50〜80モル%の範囲、環状ポリ
オレフィンに由来する構造単位は1モル%から効果があ
るが、該構造単位が少なすぎると、本発明の目的とする
水蒸気バリア向上の効果が少なすぎる。従って通常5か
ら60モル%、好ましくは20〜50モル%の範囲が適
切であり、エチレン成分等のオレフィンに由来する構造
単位とランダムに配列した共重合ポリマーとさせること
ができる。
【0016】また本発明のさらなる特徴として、酸素ガ
スバリア性と水蒸気ガスバリア性の両方を満たす内側延
伸ブロー容器の構造としては、バリア性樹脂材料とし
て、非結晶性ポリオレフィン樹脂とポリエチレンナフタ
レート樹脂を用い、主体となるポリエステル樹脂にブレ
ンドすることも出来る。主体となるポリエステル樹脂は
ポリエチレンテレフタレート樹脂を用い、該樹脂100
重量部に対して、非結晶性ポリオレフィン樹脂を5〜2
0重量部、ポリエチレンナフタレート樹脂を2〜10重
量部添加した樹脂を延伸ブロー成形することにより、紙
製外側部材と一体化して容器とすることが出来る。この
場合に非結晶性ポリオレフィン樹脂は、水蒸気バリア性
を向上する目的で、ポリエチレンナフタレート樹脂は酸
素ガスバリア性を向上する目的でブレンドされる。この
ような2つの物性を同時に向上させるブレンドは上記例
に限定されず、非結晶性ポリオレフィンと熱可塑性液晶
樹脂との組み合わせにおいても同様の性能向上があり、
また非結晶性ポリオレフィンとエチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物との組み合わせにおいても可能である。
ただしエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を酸素ガ
スバリア向上目的で使用する場合は、その添加量は1〜
5重量%程度に限定しておく必要がある。これはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の本来的な吸湿性によ
るもので、該樹脂の添加量が多すぎると水蒸気バリア性
能の阻害要因となる場合がある。
【0017】更に本発明の一つの特徴として、延伸ブロ
ー成形してなる内側容器部材の材質が、ポリオレフィン
樹脂を主体とした組成を持つものがある。ポリオレフィ
ン樹脂としてはポリプロピレン樹脂が一般に用いられる
が、これに限定されるものではなく、たとえば高密度ポ
リエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂等のポリエチ
レン樹脂も用いる事が出来る。該ポリオレフィン樹脂に
ブレンドするバリア性樹脂として、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物、ポリエステル樹脂、熱可塑性液晶
樹脂、ポリアミド樹脂等を選ぶことが出来る。これらバ
リア性樹脂はポリオレフィン樹脂に比べて酸素ガスバリ
ア性に優れ、複合容器としての性能向上に大きな役割を
はたす。ポリオレフィン樹脂にブレンドするバリア性樹
脂の配合は、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物を用
いる場合は3〜25重量%が好ましく、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物のブレンド量が多すぎると、延
伸適性が損なわれる、あるいは容器そのものが脆くなる
という欠点が生じてくる。
【0018】バリア性樹脂としてポリエステル樹脂を用
いる場合は、ポリエチレンテレフタレート樹脂や他の共
重合ポリエステル樹脂が好ましく用いられるが、軟化温
度の高い樹脂を用いると、ポリオレフィン樹脂の延伸適
性範囲での加工、変形が難しくなるので好ましくなく、
また添加量は5〜20重量%程度が好ましい。バリア性
樹脂としてポリアミド樹脂や熱可塑性液晶樹脂を用いる
場合も同様のことが言える。一般的にポリオレフィン樹
脂と上記バリア性樹脂は相溶性が良くないので、ブレン
ド組成物に相溶化剤を用いることにより、延伸ブロー成
形適性を向上させることや延伸ブロー成形した複合容器
の強度、およびガスバリア性能を向上させることが出来
る。
【0019】また非結晶性ポリオレフィン樹脂をバリア
性樹脂とした場合には、ポリオレフィン樹脂の水蒸気バ
リア性能を一段と向上させることが出来るので、該非結
晶性ポリオレフィン樹脂を該ポリオレフィン樹脂に5重
量%から80重量%ブレンドする事が出来る。非結晶性
ポリオレフィンの添加量が少ないと水蒸気バリア性能の
向上が認められず、多すぎると延伸ブロー成形した複合
容器の落下衝撃強度に問題がでる場合が多い。主体をな
すポリオレフィン樹脂と非結晶性ポリオレフィン樹脂と
の相溶性が不十分な場合は相溶化剤を添加し、物性向上
を図ることが出来る。
【0020】用いる相溶化剤としては、ポリオレフィン
を主体としたポリマーに無水マレイン酸のグラフト重合
物、ビニルポリマーのグラフト化物等が一般的に使用可
能であり、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、等も使用する事が出来る。
【0021】さらに本発明の特徴の一つは、紙製外側部
材と、延伸ブロー成形してなる内側容器部材が一体化さ
れていることであり、本複合容器は内容物充填され流通
される段階において、外側部材と内側容器が強固に一体
化されているため強度が強く、内側容器と外側部材が相
互に強度を補い合う特徴を有するため、使用する材料が
少なくて済むという特徴を有している。しかしながら、
一体化の部分については必ずしも全面的に一体化されて
いるものに限定されるものではない。例えば、図2のよ
うに底部角部が部分的に離れていてもよい。
【0022】本複合容器は、延伸ブロー成形によって最
終的な容器形状が作られるが、上記ブレンド物による射
出成形により、図3に示すような延伸ブロー成形用予備
成形体(プリフォーム)5を加工しておき、該プリフォ
ーム5を延伸適性温度に加熱し、延伸ブロー用金型にあ
らかじめ紙製外側部材を供給、固定してある該金型内に
挿入し、金型を閉じ、延伸ロッドおよび高圧気体によっ
て該プリフォームを延伸ブロー成形し、外側紙部材と一
体化することによって複合容器を得る。
【0023】
【実施例】
<実施例1>ポリエチレンテレフタレート樹脂100重
量部に対し、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物7
重量部を配合し、射出成形によりプリフォーム5(図
3)を成形した。坪量250gの原紙表面に美麗な印刷
を施し、裏面にはエチレン酢酸ビニルを主体とする接着
性樹脂を薄膜印刷し、必要なサイズに切断、折り曲げ加
工をした外側部材を、延伸ブロー成型用金型に挿入固定
し、あらかじめ105℃に加熱しておいた該プリフォー
ムを該金型内に挿入し、延伸ブロー成形した。得られた
成型物は、内側延伸ブロー成形品の胴部平均肉厚が0.
2mmであり、外側紙部材と内側延伸ブロー容器とが一
体化された、強度の強い容器であった。容器の内容量は
約1リットルであった。
【0024】<実施例2>ポリエチレンテレフタレート
樹脂100重量部に対しメタキシリレン基含有ポリアミ
ド樹脂10重量部を配合し、実施例1と同一金型を用い
て射出成形によりプリフォームを成形した。坪量250
gの原紙表面に美麗な印刷を施し、裏面にはエチレン酢
酸ビニルを主体とする接着性樹脂を薄膜印刷し、必要な
サイズに切断、折り曲げ加工をした外側部材を、延伸ブ
ロー成型用金型に挿入固定し、あらかじめ105℃に加
熱しておいた該プリフォームを該金型内に挿入し、延伸
ブロー成形した。得られた成型物は、内側延伸ブロー成
形品の胴部平均肉厚が0.2mmであり、外側紙部材と
内側延伸ブロー容器とが一体化された、強度の強い容器
であった。
【0025】<実施例3>ポリエチレンテレフタレート
樹脂100重量部に対し熱可塑性液晶樹脂としてセラニ
ーズ社製VectraA を7重量部、相溶化剤としてエチレン
−グリシジルメタクリレート共重合体4重量部を配合
し、実施例1と同一金型を用いて射出成形によりプリフ
ォームを成形した。坪量150gの原紙表面に美麗な印
刷を施し、裏面にはエチレン酢酸ビニルを主体とする接
着性樹脂を薄膜印刷し、必要なサイズに切断、折り曲げ
加工をした外側部材を、延伸ブロー成型用金型に挿入固
定し、あらかじめ120℃に加熱しておいた該プリフォ
ームを該金型内に挿入し、延伸ブロー成形した。得られ
た成型物は、外側紙部材と内側延伸ブロー容器とが一体
化されており、強度の強い容器であった。
【0026】<実施例4>ポリエチレンテレフタレート
樹脂100重量部に対しバリア性樹脂としてポリエチレ
ンナフタレート樹脂を5重量部配合し、実施例1と同一
金型を用いて射出成形によりプリフォームを成形した。
坪量150gの原紙表面に美麗な印刷を施し、裏面には
エチレン酢酸ビニルを主体とする接着性樹脂を薄膜印刷
し、必要なサイズに切断、折り曲げ加工をした外側部材
を、延伸ブロー成型用金型に挿入固定し、あらかじめ1
20℃に加熱しておいた該プリフォームを該金型内に挿
入し、延伸ブロー成形した。得られた成型物は、外側紙
部材と内側延伸ブロー容器とが一体化されており、強度
の強い容器であった。
【0027】<実施例5>ポリエチレンテレフタレート
樹脂100重量部に対しバリア性樹脂としてエチレン成
分65モル%、環状オレフィン成分35モル%を有する
環状オレフィン共重合体を20重量部、エチレン−グリ
シジルメタクリレート共重合体を5重量部配合し、実施
例1と同一金型を用いて射出成形によりプリフォームを
成形した。坪量150gの原紙表面に美麗な印刷を施
し、裏面にはエチレン酢酸ビニルを主体とする接着性樹
脂を薄膜印刷し、必要なサイズに切断、折り曲げ加工を
した外側部材を、延伸ブロー成型用金型に挿入固定し、
あらかじめ120℃に加熱しておいた該プリフォームを
該金型内に挿入し、延伸ブロー成形した。得られた成型
物は、外側紙部材と内側延伸ブロー容器とが一体化され
ており、強度の強い容器であった。
【0028】<実施例6>ポリエチレンテレフタレート
樹脂100重量部に対しバリア性樹脂としてエチレン成
分65モル%、環状オレフィン成分35モル%を有する
環状オレフィン共重合体を10重量部、メタキシリレン
基含有ポリアミド樹脂10重量部、エチレン−グリシジ
ルメタクリレート共重合体を5重量部配合し、実施例1
と同一金型を用いて射出成形によりプリフォームを成形
した。坪量150gの原紙表面に美麗な印刷を施し、裏
面にはエチレン酢酸ビニルを主体とする接着性樹脂を薄
膜印刷し、必要なサイズに切断、折り曲げ加工をした外
側部材を、延伸ブロー成型用金型に挿入固定し、あらか
じめ120℃に加熱しておいた該プリフォームを該金型
内に挿入し、延伸ブロー成形した。得られた成型物は、
外側紙部材と内側延伸ブロー容器とが一体化されてお
り、強度の強い容器であった。
【0029】<実施例7>ポリエチレンテレフタレート
樹脂100重量部に対しバリア性樹脂としてエチレン成
分65モル%、環状オレフィン成分35モル%を有する
環状オレフィン共重合体を10重量部、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物8重量部、エチレン−グリシジ
ルメタクリレート共重合体を5重量部配合し、実施例1
と同一金型を用いて射出成形によりプリフォームを成形
した。坪量150gの原紙表面に美麗な印刷を施し、裏
面にはエチレン酢酸ビニルを主体とする接着性樹脂を薄
膜印刷し、必要なサイズに切断、折り曲げ加工をした外
側部材を、延伸ブロー成型用金型に挿入固定し、あらか
じめ120℃に加熱しておいた該プリフォームを該金型
内に挿入し、延伸ブロー成形した。得られた成型物は、
外側紙部材と内側延伸ブロー容器とが一体化されてお
り、強度の強い容器であった。
【0030】<実施例8>ポリプロピレン樹脂100重
量部に対しバリア性樹脂としてエチレン成分65モル
%、環状オレフィン成分35モル%を有する環状オレフ
ィン共重合体を20重量部配合し、実施例1と同一金型
を用いて射出成形によりプリフォームを成形した。坪量
150gの原紙表面に美麗な印刷を施し、裏面にはエチ
レン酢酸ビニルを主体とする接着性樹脂を薄膜印刷し、
必要なサイズに切断、折り曲げ加工をした外側部材を、
延伸ブロー成型用金型に挿入固定し、あらかじめ130
℃に加熱しておいた該プリフォームを該金型内に挿入
し、延伸ブロー成形した。得られた成型物は、外側紙部
材と内側延伸ブロー容器とが一体化されており、強度の
強い容器であった。
【0031】<実施例9>ポリプロピレン樹脂100重
量部に対し熱可塑性液晶樹脂としてセラニーズ社製Vect
raA を7重量部、相溶化剤としてエチレン−グリシジル
メタクリレート共重合体4重量部を配合し、実施例1と
同一金型を用いて射出成形によりプリフォームを成形し
た。坪量150gの原紙表面に美麗な印刷を施し、裏面
にはエチレン酢酸ビニルを主体とする接着性樹脂を薄膜
印刷し、必要なサイズに切断、折り曲げ加工をした外側
部材を、延伸ブロー成型用金型に挿入固定し、あらかじ
め130℃に加熱しておいた該プリフォームを該金型内
に挿入し、延伸ブロー成形した。得られた成型物は、外
側紙部材と内側延伸ブロー容器とが一体化されており、
強度の強い容器であった。
【0032】<実施例10>ポリプロピレン樹脂100
重量部に対しエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物7
重量部、およびエチレン−アルファオレフィン共重合体
の有機酸変性物を3重量部配合し、射出成形によりプリ
フォーム(図3)を成形した。坪量250gの原紙表面
に美麗な印刷を施し、裏面にはエチレン酢酸ビニルを主
体とする接着性樹脂を薄膜印刷し、必要なサイズに切
断、折り曲げ加工をした外側部材を、延伸ブロー成型用
金型に挿入固定し、あらかじめ120℃に加熱しておい
た該プリフォームを該金型内に挿入し、延伸ブロー成形
した。得られた成型物は、内側延伸ブロー成形品の胴部
平均肉厚が0.2mmであり、外側紙部材と内側延伸ブ
ロー容器とが一体化された、強度の強い容器であった。
【0033】<実施例11>ポリプロピレン樹脂100
重量部に対しポリエチレンテレフタレート樹脂7重量
部、およびエチレン−アルファオレフィン共重合体の有
機酸変性物を3重量部配合し、射出成形によりプリフォ
ームを成形した。坪量250gの原紙表面に美麗な印刷
を施し、裏面にはエチレン酢酸ビニルを主体とする接着
性樹脂を薄膜印刷し、必要なサイズに切断、折り曲げ加
工をした外側部材を、延伸ブロー成型用金型に挿入固定
し、あらかじめ120℃に加熱しておいた該プリフォー
ムを該金型内に挿入し、延伸ブロー成形した。得られた
成型物は、内側延伸ブロー成形品の胴部平均肉厚が0.
2mmであり、外側紙部材と内側延伸ブロー容器とが一
体化された、強度の強い容器であった。
【0034】<比較例1>実施例1においてブレンド材
料を用いる替わりにポリエチレンテレフタレート樹脂単
体を用いて実施例1と同様の方法により容器を得た。得
られた成型物は、内側延伸ブロー成形品の胴部平均肉厚
が0.2mmであり、外側紙部材と内側延伸ブロー容器
とが一体化された、強度の強い容器であった。
【0035】<比較例2>実施例8においてブレンド材
料を用いる替わりにポリプロピレン樹脂単体を用いて実
施例8と同様の方法により容器を得た。得られた成型物
は、内側延伸ブロー成形品の胴部平均肉厚が0.2mm
であり、外側紙部材と内側延伸ブロー容器とが一体化さ
れた、強度の強い容器であった。
【0036】<比較例3>ポリエチレンテレフタレート
樹脂単独の材料を用い、実施例1と同一金型を用いて射
出成形によりプリフォームを成形した。該プリフォーム
を用いて通常の延伸ブロー用金型にて1リットル容器を
成形した。坪量150gの原紙表面に美麗な印刷を施
し、裏面にはエチレン酢酸ビニルを主体とする接着性樹
脂を薄膜印刷し、必要なサイズに切断、折り曲げ加工を
した外側部材を組立て、該延伸ブロー容器の表面にホッ
トメルト剤を塗布し、両者を一体化した。得られた成形
物は、外側紙部材と内側延伸ブロー容器とが十分には一
体化されておらず強度の不十分な容器であった。
【0037】<比較例4>ポリプロピレン樹脂の単独の
材料を用い、実施例1と同一金型を用いて射出成形によ
りプリフォームを成形した。該プリフォームを用いて通
常の延伸ブロー用金型にて1リットル容器を成形した。
坪量250gの原紙表面に美麗な印刷を施し、裏面には
エチレン酢酸ビニルを主体とする接着性樹脂を薄膜印刷
し、必要なサイズに切断、折り曲げ加工をした外側部材
を組立て、該延伸ブロー容器の表面にホットメルト剤を
塗布し、両者を一体化した。得られた成型物は、外側部
材と内側延伸ブロー容器とが十分には一体化されておら
ず強度の不十分な容器であった。
【0038】本発明による複合容器の物性表を(表
1)、(表2)に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】(表1)は、基材樹脂がポリエステル系の
複合容器の実施例と比較例を示すものである。比較例1
はポリエチレンテレフタレート樹脂単独の材料を用い
て、金型内で延伸ブローして一体化したものであり、比
較例3はポリエチレンテレフタレート樹脂単独の材料を
用いて延伸ブローでボトルを単独で成型してから紙製外
側部材と組合わせ一体化したものである。(表1)にお
いて、実施例1,2,3,4,7は酸素ガスバリア性が
改善されており、実施例5,6は水蒸気バリア性が改善
されている。比較例3は、容器強度が弱かった。
【0042】(表2)は、基材樹脂がポリプロピレン樹
脂の複合容器の実施例と比較例を示すものである。比較
例2はポリプロピレン樹脂単独の材料を用いて、金型内
で延伸ブローして一体化したものであり、比較例4ポリ
プロピレン樹脂単独の材料を用いて延伸ブローでボトル
を単独で成型してから紙製外側部材と組合わせ一体化し
たものである。(表2)において、実施例8,9は酸素
ガスバリア性と水蒸気バリア性の両方が改善されてお
り、実施例10,11は酸素バリア性が改善されてい
る。比較例4は、容器強度が弱かった。
【0043】
【発明の効果】本発明により得られた複合容器は、酸素
ガスバリア性及び/又は水蒸気バリア性に優れた容器で
あり、紙製外側部材とブレンド材料からなる延伸ブロー
成形してなる内側容器部材とが十分な強度で一体化され
ているために、外側部材の材料使用量も、内側延伸ブロ
ー容器の材料使用量も減少させることが出来き、環境的
に優れた複合容器である。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバリア性複合容器の一実施例を示す断
面説明図である。
【図2】本発明のバリア性複合容器の別の実施例を示す
断面説明図である。
【図3】延伸ブロー成形用予備成形体(プリフォーム)
の断面説明図である。
【符号の説明】
1…紙製外側部材 2…内側容器部材 3…ネジ部 4
…複合容器 5…延伸ブロー成形用予備成形体(プリフ
ォーム)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状保持性を有する紙製外側部材を金型内
    に挿入し、延伸ブロー成形してなる内側容器部材と一体
    化された複合容器において、前記延伸ブロー成形してな
    る内側容器部材が少なくともバリア性樹脂を含む2種以
    上の樹脂組成物からなることを特徴とするバリア性複合
    容器。
  2. 【請求項2】形状保持性を有する紙製外側部材を金型内
    に挿入し、延伸ブロー成形してなる内側容器部材と一体
    化された複合容器において、前記延伸ブロー成形してな
    る内側容器部材が少なくともポリエステル樹脂とバリア
    性樹脂の混合物からなることを特徴とするバリア性複合
    容器。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、前記延伸
    ブロー成形してなる内側容器部材中のバリア性樹脂が、
    エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物,ポリアミド樹
    脂,ポリエチレンナフタレート樹脂の中から選ばれた一
    つであることを特徴とするバリア性複合容器。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2において、前記延伸
    ブロー成形してなる内側容器部材中のバリア性樹脂が、
    熱可塑性液晶樹脂であることを特徴とするバリア性複合
    容器。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2において、前記延伸
    ブロー成形してなる内側容器部材中のバリア性樹脂が、
    非結晶性ポリオレフィン樹脂であることを特徴とするバ
    リア性複合容器。
  6. 【請求項6】請求項1又は請求項2において、前記延伸
    ブロー成形してなる内側容器部材中のバリア性樹脂が、
    非結晶性ポリオレフィン樹脂,ポリエチレンナフタレー
    ト樹脂,ポリアミド樹脂,熱可塑性液晶樹脂,エチレン
    −酢酸ビニル共重合体ケン化物の中から選ばれた少なく
    とも1種の樹脂と他の樹脂との混合物であることを特徴
    とするバリア性複合容器。
  7. 【請求項7】形状保持性を有する紙製外側部材を金型内
    に挿入し、延伸ブロー成形してなる内側容器部材と一体
    化された複合容器において、前記延伸ブロー成形してな
    る内側容器部材が少なくともポリオレフィン樹脂とバリ
    ア性樹脂の混合物からなることを特徴とするバリア性複
    合容器。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記バリア性樹脂がポ
    リエステル樹脂,ポリアミド樹脂,熱可塑性液晶樹脂,
    エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物,非結晶性ポリ
    オレフィン樹脂の中から選ばれた少なくとも1種の樹
    脂、あるいはこれらから選ばれた複数の樹脂の混合物で
    あることを特徴とするバリア性複合容器。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8の何れか1つにおい
    て、前記延伸ブロー成形してなる内側容器部材が、バリ
    ア性樹脂を含む複数の樹脂に対する相溶化剤を含有する
    ことを特徴とするバリア性複合容器。
JP2798595A 1994-09-06 1995-02-16 バリア性複合容器 Pending JPH08217145A (ja)

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JP2798595A JPH08217145A (ja) 1995-02-16 1995-02-16 バリア性複合容器
DE69514455T DE69514455T2 (de) 1994-09-06 1995-09-05 Verbundbehälter
EP95113909A EP0700837B1 (en) 1994-09-06 1995-09-05 A compound container
US08/524,282 US5968616A (en) 1994-09-06 1995-09-06 Compound container
KR1019950029125A KR0185216B1 (ko) 1994-09-06 1995-09-06 내부용기 및 외부용기를 구비한 복합용기
CN95116228A CN1058240C (zh) 1994-09-06 1995-09-06 复合容器及其制备方法
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017030251A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社吉野工業所 樹脂製容器の製造方法
JP2017030244A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社吉野工業所 樹脂製容器の製造方法
JP2017030807A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社吉野工業所 樹脂製容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017030251A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社吉野工業所 樹脂製容器の製造方法
JP2017030244A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社吉野工業所 樹脂製容器の製造方法
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