JPH08216287A - タイヤ組み立て用ドラム - Google Patents

タイヤ組み立て用ドラム

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JPH08216287A
JPH08216287A JP7330433A JP33043395A JPH08216287A JP H08216287 A JPH08216287 A JP H08216287A JP 7330433 A JP7330433 A JP 7330433A JP 33043395 A JP33043395 A JP 33043395A JP H08216287 A JPH08216287 A JP H08216287A
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JP
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rod
drum
axis
plate
jacket
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JP7330433A
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English (en)
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Didier Barody
バローディー ディディエール
Rene Falvard
ファルヴァール ルネ
Francois Molinero
モリネーロ フランソワ
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Original Assignee
Compagnie Generale des Etablissements Michelin SCA
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Publication date
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な調整を行い且つ部品の最低限の変更を伴
うだけである寸法のタイヤから別の寸法のタイヤへと切
り換えることができ、以て、多数の寸法が異なるタイヤ
を製造し得るドラムを提案すること。 【解決手段】タイヤの組み立て用のドラム1は、2つの
プレート3を支持した中央軸2を有する。プレート3
は、中央軸2上で軸方向に摺動可能に取り付けられる。
プレート3上には、スリーブ5で覆われた多数のロッド
4が、関節式に取り付けられる。スリーブ5にはそれぞ
れ、隔膜6が接続される。外被7は、全てを覆い、タイ
ヤを段階的に組み立てる表面を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、タイヤの組み立て
用のドラムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在の
技術水準では、最も単純なものから最も複雑なものま
で、相当数の異なる類型のドラムが知られている。これ
らの中には、生タイヤの組み立ての特に一部の工程のみ
を対象にして開発されたものもあり、従って、第1段階
ドラムとか第2の段階の第2段階ドラムとか呼ばれる。
また、生タイヤの組み立ての全工程を通して適用できる
ように設計されたドラム(一段階で組み立てるドラム)
もある。本発明は、特に、肩部を有するドラム、即ちタ
イヤのビードをドラムの径方向上側の表面上ではなくド
ラムの側縁部上で組み立てるように設計されたドラムに
関する。これらのドラムのうち、互いに重畳して組み立
てられた幾つかの部品から成り且つ生タイヤをその上で
組み立て、組み立て後はタイヤの内部から外す、ホルダ
は特によく知られている。しかしながら、このようなホ
ルダは、単一寸法のタイヤにのみ使用することができ、
更に、それらの組み立て及び特に取り外しは複雑であ
り、手でこの取り外しを行う場合には一層の困難が伴
う。
【0003】米国特許第3778326号公報は、より
自動化されたドラムの一例を示している。このドラム
は、タイヤのカーカスの組み立て用のホルダを形成する
展開位置と、組み立て後カーカスを除去し得る後退位置
とを、採ることができる。この特許は、幅が異なる被製
造タイヤに合わせてドラムを調節することが可能である
としているものの、実際には、調節の可能性は極めて限
定されている。また、ドラムの肩部は、径方向距離が一
定の値になるときのみ、十分に連続的で堅固な支持を提
供する。実際、ロッドの径方向上側の湾曲部は、ロッド
を保持するスリーブ間の相対距離がただ一つの値のとき
のみ、横材の端部と整合することができる。ここでもや
はり、かかるドラムは、単一のタイヤ寸法の組み立てに
のみ適合するものと考えざるを得ない。仏国特許第14
92577号は、良好な連続性を持つ堅固な支持を肩部
上に実現することに特に関係した構造を有する、ドラム
を記載している。しかしながら、かかるドラムの壁部
は、一つの空気圧面のみから構成されるので、タイヤの
組み立てのための十分に正確な基準面を提供するもので
はない。本発明は、全組み立て作業に必要な動作を容易
に手で実行可能な、或いは極めて容易に自動化可能な、
できるだけ単純なドラムを提案することを目的とする。
【0004】本発明の別の目的は、簡単な調整を行い且
つ部品の最低限の変更を伴うだけである寸法のタイヤか
ら別の寸法のタイヤへと切り換えることができ、以て、
多数の寸法が異なるタイヤを製造し得る、ドラムを提案
することにある。本発明の別の目的は、タイヤのビード
を高精度で形成し得る十分に堅固で且つ連続的なホルダ
を提供する、ドラムを提案することである。より正確に
は、本発明の目的は、ドラム上でのタイヤの組み立てに
固有の配置が行われている間にビード充填装置が折り曲
がったり変形したりしないように、加硫タイヤの最終配
置に近い配置でかなり高い位置のビードを組み立て得
る、ドラムを提案することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、マンド
レルホルダ上に取り付け可能な中央軸を有する、タイヤ
の組み立て用のドラムは、前記中央軸に、互いに対して
軸方向に摺動可能に取り付けられる2つのプレートと、
一方の側に連結軸線を有して他方の側に頭部を有し、前
記連結軸線が前記中央軸の軸線と垂直な同一平面内に全
て含まれ且つ中央軸から等距離であるように各プレート
に取り付けられる、一群のロッドと、後退位置と各プレ
ートが互いに対称となる組み立て位置との間で、連結軸
線を中心とした前記ロッドの回動を制御するための手段
と、各群毎に気密囲いを形成するように、各群のロッド
の全てを覆って各プレート上に固定されるスリーブと、
前記囲いを押し下げた状態に置く手段と、を備える。本
発明を実現するための好適な形態において、タイヤを含
む種々の製品を配設する基準面として機能するように、
略円筒状で十分堅固な表面を得るために、補強された取
り外し可能な外被が使用される。
【0006】後者の場合、本発明は、ドラムの初期形
状、即ち、ロッドを後退位置に置きプレートを軸方向に
ぴったり接合させた形状を使用し、各プレートのロッド
の全てを覆うように、外被をドラム上に配設し、ロッド
の組み立て位置を確立し、所定の組み立て距離まで、プ
レートを軸方向に分離させ、前記外被上の適当な位置に
所望の部品を配設することにより前記生タイヤを組み立
て、前記プレートを軸方向にぴったり接合させ、ロッド
の後退位置を確立して、ドラムから生タイヤを外し、前
記取り外し可能な外被を前記生タイヤの内部から抜き取
り、次の組み立てのために前記外被を回収する、工程を
備えた生タイヤの組み立て方法も提案する。
【0007】
【発明の実施の形態】期待し得る利点の全てを使用した
本発明に係るドラムを実現する2つの方法を添付図面を
通して且つ非限定的な態様で示した以下の説明を参照し
て、本発明は、完全に理解されよう。ドラム1は、支持
体10上に取り付けられるように設計された中央軸2を
備える。該支持体10は、中央軸2を張り出した状態で
支持しつつ、中央軸内に組み込まれた適当な空気制御装
置と導管(図示せず)を介して、該軸に必要な動作を付
与すると共にその動作に必要な流体を付与している。ド
ラム1は、2つのプレート3により保持されて2つの略
対称な副組立体G及びDを備える。プレート3は、中央
軸2上で軸方向に自由に摺動することができるが、係止
キー20により中央軸に対して回転不能になっている。
各プレート3は、プレートに関節式に連結された一群の
ロッド4(1つの考えとしては、1つのプレート3に付
き40乃至100本のロッド)を支持する。ロッド4
は、それぞれ、一方の側に連結軸線40を、他方の側に
頭部41を、備える。各ロッド4は、また、頭部41の
反対側で連結軸線40を越えて延びるレバー42を含
む。ロッド4は、全て、一群内では同様に位置決めされ
るように各プレート3に取り付けられ、各ロッドは、そ
れが含まれる径方向平面内で移動する。連結軸線40
は、軸2から等距離に、即ち、同一円に接するように、
位置決めされる。レバー42は、全て、各プレート3上
の2つのクラウン30、31の間の空間に挿入される。
クラウン30は、プレート3に直接固定されるが、クラ
ウン31は、軸2と同心のピストン32上に取り付けら
れる。ピストン32は、導管320を通って搬送される
流体により、制御される。
【0008】各副組立体G及びDのロッドの頭部41上
には、ばね43が取り付けられる(図2参照)。ばね4
3は、接合された巻きが静止した、環状の螺旋ばねであ
る。ばね43は、副組立体G又はDの数の整数倍に相当
する巻きの数を有する。好ましくは、ばねは、ロッド4
の数の2倍から4倍の巻きの数を含む。これにより、頭
部の任意の径方向位置に対して、頭部41の全てにより
画定される周縁部の良好な連続性が付与される。各頭部
41は、ばね43の長さに沿って一定の間隔を置いた位
置で、ばね43の巻きの中に挿入される。その結果、巻
きの数は、ロッド4の数の倍数分だけ必要となる。ばね
43は、また、図1の右下半部に示された位置の方に、
ロッド4を復帰させる機能を有する。更に、各群のロッ
ド4は、2つのクラウン30、31上にそれぞれ位置す
る組み立て用の2つのヒール50、51を有する、スリ
ーブ5(図3参照)内に封入される。また、空気導管3
21により、各スリーブ5の内側には、真空が形成され
る。このため、スリーブ5は、ロッド4に対して平らに
される。かくして、各群のロッドは、比較的堅固で連続
した表面を構成し、該表面上で、タイヤのビードを正確
に組み立てることができる。
【0009】最初の実施形態では、ドラムは、各プレー
トのロッド間に気密状態を確立するための手段と、気密
部材が二群のロッドを気密状態で覆うとき2つのプレー
トを互いに軸方向に分離させるために前記プレート間に
圧縮空気を軸方向に搬送することができる空気導管と、
を含む。この気密状態を実現するために、2つのスリー
ブ5のそれぞれの中央近傍に、即ちスリーブがロッド4
の頭部41を取り囲む位置に、例えば隔膜6が取り付け
られる。最後に、軸は、中央部(図示せず)内に出現す
るオリフィスを備え、副組立体G及びDにより画定され
る内側室23の膨張と収縮を可能とする。気密性は、ス
リーブ5と隔膜6とにより形成される。隔膜6とスリー
ブ5は、均質な非補強ゴムで実現され、隔膜6のスリー
ブ5上の接続部同様、空気不透過性である。好ましく
は、組み立ては、ヒール50、51の直径で構成される
円筒上で行われ、ヒールの直径は、膨張圧縮の増加によ
りヒールが展延したときのみ増加し得る。ドラムは、径
方向を向いて内側の方に湾曲した2つの側面フランジ7
0を側面に備えた、基本的に円筒状の外被7を含む。外
被7は、移動可能である。外被は、隔膜6を覆うリング
を形成するように設計されている。外被7は、該外被の
円周方向の膨張を所定の値に止めるように、0度の角度
に或いは0度に極めて近い角度例えば螺旋状に位置決め
されたワイヤで補強された、ゴム状の材料から成る。
【0010】この外被7は、製造すべきタイヤの組み立
て基準として機能し、ドラムの付属部品である。以下に
述べることから理解されるように、少なくともビード間
の距離の範囲内で即ち一方のビードから他方のビードま
でのカーカスの曲線長さの範囲内で、寸法が異なるタイ
ヤに対して同一の外被を適用可能である。外被7は、タ
イヤの組み立ての基準面の直径を構成する。このため、
外被は、後述するようにドラムの他の要素と協働するこ
とにより、ドラムを所与の範囲で最大限展開させるよう
に、設計される。外被7は、図1の右上半部の外観を付
与する型で、製造される。外被は、円筒部のみで0度に
フランジ70で0度或いは直角に位置決めされた、補強
ワイヤを含む。外被7は、例えば、肩部を有して直径が
所望の値に設定された円筒型上で製造され、0度の展延
不能なワイヤにより補強される。フランジ70の補強
は、一般に、外被7からの軸方向の張力の作用の下でフ
ランジが頭部41の上を通過することができない程度に
行うべきである。尚、隔膜6及び/又は外被7は、少な
くとも軸方向に、互いに対して容易に摺動可能なように
設計される。例えば、関係した表面を、粘着防止処理す
るか、或いは、少なくともその中の1つを、二重弾性(b
i-elastic)ファブリック状の「ミリケンD202」ファ
ブリックで覆う。この種のファブリックは、隔膜6を補
強したものとは見做されない。また、好ましくは、隔膜
6と外被7との間に溝(図示せず)又は同等の効果を有
する他の手段を設け、空気を逃がすことにより、ドラム
の作動中に隔膜と外被7との間にエアポケットが形成さ
れるのを防いでいる。更に、外被7の外表面を二重弾性
ファブリックを覆い、タイヤの組み立て中に非処理ゴム
製品が前記外被に付着しないようにしてもよい。変形形
態として、隔膜6の代わりに、外被7を用いて、ロッド
4の群間を気密にすることもできる。
【0011】最後に、ドラムの主要部品として、プレー
ト3の互いに対する最大軸方向距離の調整用に、2つの
ねじ8が設けられている。これらのねじ8は、プレート
3の軸方向移動を規制する止めを構成する。これらのね
じ8は、手で調節され、ねじ8は、好ましくは、その回
転を防ぐための圧力ねじを含む。変形形態として、逆方
向のねじ山を有するナットとボルトの系により、これら
のねじ8を電気的に制御することもできる。保護スリー
ブ21は、各プレート3の両側で且つその外表面上で軸
方向に、中央軸2を覆っている。このスリーブは、軸2
上でのプレート3の適正な摺動を妨げる、軸2の膠着を
防止する。また、ドラムの左側の調節ねじ8とプレート
3との間に、ブレース22が位置決めされている。他の
構成の詳細は、以下のドラムの動作の説明に鑑みて、よ
り明らかになろう。尚、本明細書において本発明を説明
するドラムは、バイアスカーカスを備えた大きいタイヤ
の製造への利用を特に考慮して、設計されている。この
ドラムは、小さい範囲でシートの直径が異なる場合に使
用してもよく、従って、タイヤのビードをドラムの壁上
で異なる高さに位置決めすることができる(図8の実線
で描かれたビードTと破線で描かれたビードT1を参
照)。
【0012】以下、ドラムの調節を検討する。所与のタ
イヤに対し、ビード間の組み立て距離は、プレート3間
の最大距離を調節することにより、調整される。このた
め、各調節ねじ8を適当な位置に移動させて、当該位置
に係止する。プレート3間の距離を調節する止めは、か
くして、調節される。ドラムの動作に関し、特に図3〜
図8を参照する。これらの図は、組み立て順に、ドラム
が呈する連続的な外観を示す。初めに、圧力が無い場
合、或いは必要ならば、隔膜6により画定される室内で
スリーブ5を押し下げ、次いで、ばね43の弾性復帰に
よりピストン32のそれぞれを押し下げると、ロッド4
は、中央軸2の軸線に平行な後退位置を採り、プレート
3は互いに背中合わせになる。ところで、プレート3に
より支持された全部品の、軸2上の正確な軸方向位置
は、調節ねじ8の位置により規定された一定の限界点内
では当然重要ではなく、各プレートは、図3の線Cによ
り示された軸の中心を横切ることができない。尚、かか
るドラムの形状は、特に、確実な機械的装置が中央軸2
上の各プレート3の軸方向位置を監視しているわけでは
ないので、形状の変化中、常には対称ではない。一方、
タイヤの組み立て中は、プレート3の止めとの接触を介
して、及びロッド4の傾斜の確実な監視を介して、ドラ
ムは、常に厳密に制御された形状を採る。
【0013】ドラムの利用に移る。先ず、側面フランジ
70が二群のロッド4の両側でドラム1を覆うように、
外被7をドラム1自体の上に置くことから始める。重力
の作用で、外被は、ドラム上で垂下したままである(図
3)。次に、適当な空気制御装置を用いて、ピストン3
2を作動させ、ロッド4を持ち上げる(図4)。次に、
スリーブ5内に真空を形成し(図5)、ドラムの壁上に
正確な形状の製造面を構成する。必要に応じて、外被7
のフランジ70の一方を、一方の側の止めとして機能さ
せる(図6参照)。この動作は、任意であり、副組立体
Gの頭部42とばね43により画定される周縁部全体に
亘り厳密に一致した外被7を支持する以外の目的はな
い。次に、副組立体G及びDと隔膜6とにより画定され
た内部室23を徐々に膨張させる。この結果、プレート
3の分離が生じ(図7参照)、調節ねじ8により形成さ
れた止めまで離間する(図8参照)。尚、隔膜6の径方
向の膨張は、隔膜6が外被7に包まれたままであるの
で、不可能である。他方、外被並びに隔膜6の軸方向の
展延は、依然として自由であり、これらの要素を構成す
るゴムダイの弾性復帰に打ち勝つに十分である。ここ
で、フランジ70の直交補強は、スリーブ5及び隔膜6
により覆われて頭部41により構成される各周縁部上に
フランジを良好に保持する目的を有する。
【0014】かくして、タイヤを製造し得るだけの十分
に正確な寸法を有して且つ十分堅固な基準面が得られ
る。一例として、約0.5バールの膨張圧力で完全に十
分である。従って、内部圧力は、前記内部室23の容積
を考えると、危険なレベルには達しない、ことが分か
る。組み立て後、内部室23は、収縮し、プレート3を
図6の位置に近い位置まで復帰させる。次に、スリーブ
5は、大気圧まで復帰し、ピストン32も、それらの元
の位置まで復帰する。ドラムは、図3の形状に戻る。こ
のようなドラムにおいて、各群のロッド4の連結軸線4
0の相対的な軸方向位置が不変の状態で、組み立て位置
から後退位置の方へ向かう前記ロッド4の回動により、
ロッド4の頭部41間の距離が増加する。しかしなが
ら、各機構部は、プレートが互いに対して密に接近し得
るように、コンパクトに設計されている。完成したタイ
ヤは、ロッドの頭部間の軸方向距離が十分小さく且つド
ラムの最大直径がタイヤのビードの下側で測定された直
径(シート直径)より小さい値に復帰している故に、ド
ラムから取り外すことができる。必要に応じて、この動
作を容易にするために、室23内に真空を形成する。
【0015】ドラムからタイヤを外すとき、外被7は、
一般に、タイヤの内側に残るので、この外被は、次の組
み立てに再び使用するために、手で抜き取る。本発明を
例示するドラムは、単にその特定の一用途を示すだけで
ある。当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、
他の用途において、ドラムが僅かに異なる外観を有する
ことができることを、当業者は理解し得よう。従って、
例えば、図示ドラムにおいて、ロッドは、中央軸の軸線
に対して約45°の角度を形成するが、この構成は、限
定的なものではない。付言すれば、期待し得る用途の大
部分を包含するために、組み立て位置において、ロッド
は、中央軸の軸線に対して45°から90°の間の所定
の角度を形成し、各ロッドの頭部は、連結軸線と前記軸
との間の距離より大きい距離に、前記軸に対して位置決
めされる。一般的に、上述したようなレバー42を要す
るロッド4を制御する方法の場合、前記ロッド4に対す
る前記レバー42の配置は、前記レバー42が前記中央
軸の軸線に垂直に位置決めされるとき、前記ロッドが前
記所定の角度を形成するように、行われる、ことに留意
されたい。本実施形態において、ロッド4の回動を制御
するための手段は、基本的に、各プレート3毎に、2つ
の環状クラウンを含む。第1のクラウン30は、前記プ
レートに固定され、第2のクラウン31は、第1のクラ
ウン30に対して軸方向に移動可能である。クラウン
は、前記レバー42を堅く保持し、各スリーブ5は、前
記クラウン30、31上に取り付けられる。
【0016】図9及び図10に、ドラムの別の実施形態
を示す。このドラムは、幾つかの点で先の実施形態から
区別される。プレートの中の一枚3Dは軸方向に固定し
て取り付けられ、プレート3Gのみがタイヤの組み立て
サイクル中に軸方向に摺動する。当然、幅が異なる被組
み立てタイヤにドラムを適用する際には、一方では、プ
レート3Dを軸方向に移動すると共に、他方では、プレ
ート3Gの摺動を規制する止めを移動することが必要と
なる。ロッド4の回動は、ドラムの軸線に対して平行な
連結軸線40の移動を介して行われ、一方、対応するレ
バー42の端部は軸方向に固定されたままである。最後
に、ドラムは、隔膜6を含まない。これらの差異の全て
は、勿論同時に使用してもよいし或いは別個に使用して
もよいが、以下、それを説明する。図9において、逆ね
じ山部を含む軸80上に、2つのねじ8Bが取り付けら
れている。これらのねじ8Bには、係止キー20Bが固
定されている。右側の係止キー20Bは、(先の実施の
形態で係止キー20によりなされたように)プレート3
Dの回転を不能にするのみならず、軸方向の移動も不能
にする。左側の係止キー20Bは、プレート3B上の孔
に挿入され、前記プレート3Gを回転不能にすると共
に、ある程度の摺動の自由は許容している。軸80に作
用することにより、ねじ8Bの相対距離が調節され、ま
た、プレート3Gと3D間の相対距離の最大値も調節さ
れる。
【0017】各レバー42の端部には、ローラ44が取
り付けられている。プレート3G及び3Dのそれぞれに
対して、各ローラ44を受容するフォーク45が固定し
て取り付けられ、ロッド4の連結軸線40は、それぞれ
ピストン32G又は32D上に取り付けられている。従
って、ロッド4の回動は、フォーク45に対して連結軸
線40を軸方向に(即ち、ドラムの軸線に平行に)移動
させることにより、行われる。ローラ44を設けたの
で、この動作が容易になる。上述した理由でスリーブを
ロッド4に押し付けるために、空気導管321により、
各スリーブ5を押し下げる。最後に、空気導管320g
及び320dにより、プレート3G及び3Dのそれぞれ
に対して独立にピストン32G及び32Dを制御するこ
とができる。蛇腹61は、プレート3G及び3Dから直
接延びて、ドラムの軸の両端部を覆う。左側では、蛇腹
61は、押し下げられるとプレート3Gを牽引してプレ
ート3G及び3Dの間、従ってロッド4の各群の間を相
対的に分離させる、ジャッキ62として機能する。以下
の動作についての説明から理解されるように、この構成
により、隔膜6を除去することができる。
【0018】第2の実施形態に従って設計されたドラム
の動作は、動作の変形の範囲でのみ、説明する。ロッド
4の群間が気密でない場合、プレートの最初の分離(第
1の実施形態では図7に示した段階)は、少なくとも外
被7のような別の気密手段との接触が行われない限り、
ジャッキ62の牽引から生じる。プレート3G及び3D
が十分に分離して外被7の側面フランジ70がロッドの
頭部上で十分に支持されると、ドラムは、気密の内部室
23を形成する。分離位置の継続及び/又は保持は、第
1の実施形態で説明したように、この内部室23を圧力
下に置くことにより達成される。組み立てたタイヤをド
ラムから外すためには、ロッド4を、同時ではなく連続
した二段階で、水平位置の方に回動させればよい。ピス
トン32Gを作動させることから開始する。こうして先
ず、左側のビードを外す。次に、ピストン32Dを作動
させ、組み立てたタイヤの右側を外す。この構成によ
り、所与のドラム寸法で、より幅の広い組み立てタイヤ
を外すことができる。本発明によるドラムは、極めてコ
ンパクトでありながら、正確な組み立て基準を提供す
る。該ドラムは、特に、軸方向にレバー4と離れた空間
に機械的部品がないので、プレートの両側に巻き上げ隔
膜及び/又はビード位置決め又はビードフィラー装置
を、容易に収容することができる。推奨された構造は、
異なる状況に極めて容易に適合し得る。前記所定の角度
の構成と前記ロッドの長さとを適当に選定することによ
り、製造しようとするタイヤの型にドラムを適合させる
ことができる。このようなドラムは、ラジアルカーカス
を有する生タイヤを作るべく、最初の段階では、セミハ
ブドラムとして機能し得る。この場合、一例として、前
記所定の角度は、一般に90°に近い値に達する。当業
者は、本発明の教示の下で当業者により設計されるドラ
ムの予定する用途に的確に従った、他の実施形態又は適
応構造を容易に設計し得よう。
【図面の簡単な説明】
【図1】異なる4つの形状でドラムを示した、径方向断
面図。
【図2】ドラムの詳細図。
【図3】ドラムの動作の連続した6つの段階の1つを示
した図。
【図4】ドラムの動作の連続した6つの段階の1つを示
した図。
【図5】ドラムの動作の連続した6つの段階の1つを示
した図。
【図6】ドラムの動作の連続した6つの段階の1つを示
した図。
【図7】ドラムの動作の連続した6つの段階の1つを示
した図。
【図8】ドラムの動作の連続した6つの段階の1つを示
した図。
【図9】ドラムの第2の実施形態を示した図。
【図10】ドラムの第2の実施形態を示した図。
【符号の説明】
1……ドラム 2……中央軸 3……プレート 4……ロッド 5……スリーブ 10……マンドレルホルダ 40……連結軸線 41……頭部 52……囲い
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディディエール バローディー フランス 63800 クールノン ドーヴェ ルニュ リュー デュ ユイ メー 2 (72)発明者 ルネ ファルヴァール フランス 63410 マンザー ラ ボット (番地なし) (72)発明者 フランソワ モリネーロ フランス 63117 ショーリア ルート ド サン ボンヌ (番地なし)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドレルホルダ(10)上に取り付け
    得る中央軸(2)を有する、タイヤの組み立て用のドラ
    ム(1)であって、 前記中央軸(2)に、互いに対して軸方向に摺動可能に
    取り付けられる2つのプレート(3)と、 一方の側に連結軸線(40)を有して他方の側に頭部
    (41)を有し、前記連結軸線(40)が前記中央軸
    (2)の軸線と垂直な同一平面内に全て含まれ且つ中央
    軸から等距離であるように各プレート(3)に取り付け
    られる、一群のロッド(4)と、 後退位置と各プレート(3)が互いに対称となる組み立
    て位置との間で、連結軸線(40)を中心とした前記ロ
    ッド(4)の回動を制御するための手段と、 各群毎に気密囲い(52)を形成するように、各群のロ
    ッド(4)の全てを覆って各プレート(3)上に固定さ
    れるスリーブ(5)と、 前記囲い(52)を押し下げた状態に置く手段と、 を備えたことを特徴とするドラム。
  2. 【請求項2】 後退位置において、前記ロッド(4)
    が、前記中央軸(2)の軸線に対して略平行である、 ことを特徴とする請求項1に記載のドラム。
  3. 【請求項3】 組み立て位置において、前記ロッド
    (4)が、前記中央軸(2)の軸線に対して45°〜9
    0°の間の所定の角度を形成し、 各ロッド(4)の頭部(41)が、前記軸(2)に対し
    て、前記連結軸線(40)と前記軸(2)との間の距離
    より大きい距離に、位置決めされている、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のドラム。
  4. 【請求項4】 各群のロッド(4)の連結軸線の相対的
    な軸方向位置が不変の状態で、組み立て位置から後退位
    置へ向けての前記ロッド(4)の回動が、前記ロッド
    (4)の頭部(41)の間の距離を増加させる、 ことを特徴とする請求項3に記載のドラム。
  5. 【請求項5】 更に、 各前記プレート(3)のロッド(4)の各群の間に気密
    室(23)を形成するために、気密状態を確立するため
    の気密手段と、 気密部材がロッド(4)の2つの群を気密状態で覆うと
    き、前記プレート(3)を相対的に軸方向に分離させる
    ために、前記プレート(3)間に軸方向に圧縮空気を搬
    送し得る空気導管と、 を備えた、 ことを特徴とする請求項1に記載のドラム。
  6. 【請求項6】 気密室を形成する前記気密手段が、前記
    ロッド(4)の頭部(41)をスリーブが略覆う位置で
    前記スリーブ(5)のそれぞれに両側が接合された隔膜
    (6)から成る、 ことを特徴とする請求項5に記載のドラム。
  7. 【請求項7】 前記隔膜(6)が、補強されていない等
    方性のゴム材料から成り、 更に、 前記隔膜(6)を覆うことができる連続したリングを形
    成する取り外し可能な外被(7)を有し、 前記外被が、ロッド(4)の頭部(41)を少なくとも
    僅かに覆うために内側の方に湾曲した側面フランジ(7
    0)を有し、 前記外被が、前記外被の周縁部の膨張を所定の値に止め
    るように0°に位置決めされたワイヤにより補強され
    た、ゴム材料から成る、 ことを特徴とする請求項7に記載のドラム。
  8. 【請求項8】 更に、 前記プレート(3)に弾性反発を付与する手段を備え
    た、 ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載
    のドラム。
  9. 【請求項9】 前記ロッド(4)の頭部(41)により
    形成された周縁部に実質的な連続性を付与するためにロ
    ッド(4)の頭部(41)全部に取りつけられたばね
    (43)を有する、 ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    ドラム。
  10. 【請求項10】 各ロッド(4)が、前記ロッド(4)
    に固定されたレバー(42)により、連結軸線と反対側
    に延長されており、 前記レバー(42)が前記中央軸(2)の軸線に垂直に
    位置決めされたとき前記ロッド(4)が前記所定の角度
    を形成するように、前記レバー(42)が前記ロッド
    (4)に対して配置され、 前記制御手段が、基本的に、各プレート(3)毎に、2
    つの環状クラウン(30、31)を有し、第1のクラウ
    ンが前記プレート(3)に固定され、第2のクラウン
    が、第1のクラウンに対して軸方向に移動可能であり、 前記クラウンが、前記レバー(42)を堅固に保持し、 各スリーブ(5)が、前記クラウン(3)に取り付けら
    れている、 ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    ドラム。
  11. 【請求項11】 各ロッド(4)が、前記ロッド(4)
    に固定されたレバー(42)により、連結軸線と反対側
    に延長されており、 前記レバー(42)が前記中央軸(2)の軸線に垂直に
    位置決めされたとき前記ロッド(4)が前記所定の角度
    を形成するように、前記レバー(42)が前記ロッド
    (4)に対して配置され、 前記制御手段が、基本的に、各プレート(3)毎に、各
    ローラ(44)を収容する一群のフォーク(45)を有
    し、前記フォーク(45)の軸線に平行な移動によるロ
    ッドの回動を監視する、 ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    ドラム。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載されたようなドラムを
    用いることにより、生タイヤを組み立てる方法であっ
    て、 ドラムの初期形状、即ち、ロッドを後退位置に置きプレ
    ートを軸方向にぴったり接合させた形状を使用し、 各プレートのロッドの全てを覆うように、外被をドラム
    上に配設し、 ロッドの組み立て位置を確立し、 所定の組み立て距離まで、プレートを軸方向に分離さ
    せ、 前記外被上の適当な位置に所望の部品を配設することに
    より前記生タイヤを組み立て、 前記プレートを軸方向にぴったり接合させ、 ロッドの後退位置を確立して、ドラムから生タイヤを外
    し、 前記取り外し可能な外被を前記生タイヤの内部から抜き
    取り、次の組み立てのために前記外被を回収する、 工程を備えたことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 前記ロッドの後退位置を先ず単一の群
    に対して確立して対応する側から生タイヤを外し、次
    に、他の群に対してロッドの後退位置を確立して生タイ
    ヤの取り外しを完了する、 ことを特徴とする請求項12記載の方法。
JP7330433A 1994-12-19 1995-12-19 タイヤ組み立て用ドラム Pending JPH08216287A (ja)

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